JPH0653841B2 - 改良された共ポリエ―テルエステル成形用組成物 - Google Patents

改良された共ポリエ―テルエステル成形用組成物

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JPH0653841B2
JPH0653841B2 JP4859091A JP4859091A JPH0653841B2 JP H0653841 B2 JPH0653841 B2 JP H0653841B2 JP 4859091 A JP4859091 A JP 4859091A JP 4859091 A JP4859091 A JP 4859091A JP H0653841 B2 JPH0653841 B2 JP H0653841B2
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    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改良されたポリエ―テル
エステル樹脂及び熱可塑性ポリエステル樹脂の配合物に
基づく新規な熱可塑性エラストマ―状成形用組成物に関
する。これらの組成物はその組成構造によって多数の優
れたかつきわめて望ましい物理的性質、たとえば優れた
引張伸び及び低温衝撃強さならびにその他のきわめて望
ましい応力−強度特性、たとえば高エネルギ―吸収能及
び“弾性回復(スプリングバック)”能を有し、衝撃に
対してほとんど又は全く永久変形しないという優れた特
徴を示す。また本発明の組成物から形成された成形物品
及び押出物品は溶液型塗料及び水性塗料のいずれについ
ても顕著に改善された塗膜の密着性、すなわち“塗着適
性(paint-ability )”を示す。本発明の組成物は自動
車部品の製造用として特に適するものである。
【0002】
【従来の技術】多数の望ましい物理的性質をもつ共ポリ
エ―テルエステル組成物は既知である。たととえば、米
国特許第3,763,109号及び同第3,766,1
46号明細書にはデュポン社の商標名“ハイトレル(H
YTREL)”をもつ重合体製品として一般に知られて
いる熱可塑性共ポリエステルエラストマ―が記載されて
いる。これらのエラストマ―は二種類の反復単位、すな
わち長鎖グリコ―ル(典型的にはポリテトラメチレング
リコ―ル)及びジカルボン酸(典型的にはテレフタル
酸)の反応生成物である長鎖エステル単位及び低分子量
グリコ―ル(典型的には1,4−ブタンジオ―ル)及び
ジカルボン酸の反応生成物である短鎖エステル単位に基
づくものである。ゼネラル・エレクトリック社の商標名
“ロモド(LOMOD)”をもつ共ポリエ―テルエステ
ル組成物はさらにジメチルテレフタレ―ト及び1,6−
ヘキサンジオ―ルの反応生成物として形成された実質的
割合の反復単位を含有する。
【0003】前述した商標名ロモドをもつ重合体組成物
のような共ポリエ―テルエステル熱可塑性組成物の重要
な一用途は自動車の内装及び外装用の軽量成形部材の製
造用である。従来技術による共ポリエ―テルエステル基
成形用組成物は良好な可撓性、加熱たるみ(sag )抵抗
性、エネルギ―吸収性、衝撃強さ及び成形適性を包含す
る多数の望ましい性質を有する。これらの熱可塑性組成
物は染色又は着色することができるが、最大の着色融通
性(color versatility )は完成された成形物品に塗布
することによって得られるものであり、改善された塗着
適性(すなわち水性塗料及び溶液型塗料の両者の塗着
性)をもつ共ポリエ―テルエステル組成物が要望されて
いる。本発明はこの要望を満たすものである。
【0004】本発明の成形用組成物はこの難点を克服す
るものである。すなわち、本発明の組成物それ自体なら
びにその基剤として使用される改善された共ポリエ―テ
ルエステル樹脂はこれらの塗料の塗着のために特に適す
る物理的及び化学的性質をもつ表面を提供するものであ
る。
【0005】本発明の一目的は高エネルギ―衝撃吸収能
及び該衝撃に対する抵抗性及びかゝる衝撃エネルギ―の
除去後にほとんど又は全く永久変形を生ずることなしに
そのもとの状態又は形状に“弾性回復”する能力を包含
する優れたエラストマ―特性を有する新規な熱可塑性成
形用組成物を提供するにある。
【0006】さらに本発明の一目的は優れた衝撃強さ、
特に低温衝撃強さを有し、しかも所望の場合には良好な
可撓性を保有する新規な熱可塑性成形用組成物を提供す
るにある。
【0007】さらに本発明の一目的は優れた塗着適性を
もつかゝる熱可塑性成形用組成物を提供するにある。
【0008】
【発明の概要】今般、本発明者らは従来技術の欠点を克
服する新規な熱可塑性成形用組成物を製造し得ることを
認めた。したがって、本発明は、つぎの成分: (I)(a)少なくとも一種の低分子量ジオ―ル; (b)少なくとも一種のジカルボン酸; (c)2.0よりも大きい炭素対酸素比をもつアルキレ
ンオキシド単位から主としてなる少なくとも一種のポリ
(アルキレンオキシド)グリコ―ル;及び (d)ポリエチレングリコ―ル;の反応生成物を含有し
てなる共ポリエ―テルエステル組成物;及び (II)一種又はそれ以上の高分子量熱可塑性ポリエステ
ル;の混合物を含有してなる熱可塑性成形用組成物を提
供するものである。典型的な実施態様によれば、本発明
の成形用組成物は変性剤樹脂(III )、たとえばオレフ
ィン系ゴム又はその他のそれ自体既知の変性剤樹脂成
分、たとえばABS樹脂ならびに安定剤成分(IV)及び
随意に充填剤(V)を含有する。
【0009】得られる組成物の所望の物理的性質及び最
終用途に応じて、これらの組成物は一般に約90−約5
重量部のポリエ―テルエステル樹脂(I)、約5−約9
0重量部のポリエステル(II)、0−約50重量部の変
性剤樹脂(III )及び0−約50重量部の充填剤(V)
を含有してなる。好ましい組成物は良好な可撓性(共ポ
リエ―テルエステル樹脂によって付与される特性)及び
良好な衝撃強さ(ポリエステル及び変性剤樹脂成分によ
って付与される特性)をともに有するものである。した
がって、これらの好ましい組成物は約20−約80重量
部の樹脂(I)、約80−約20重量部のポリエステル
(II)及び約0−約25重量部の変性剤樹脂(III )、
有効量の安定剤パッケ―ジ(IV)に加えて随意成分とし
て充填剤(V)を含有してなるであろう。
【0010】
【好ましい実施態様の詳細な開示】本明細書において、
用語“分子量”又は“MW”は数平均分子量を表わすも
のとする。“PEG”はポリエチレングリコ―ルを“P
TMEG”はポリテトラメチレングリコ―ルを、そして
“PBT”はポリブチレンテレフタレ―トを、それぞれ
表わすものとする。また本明細書を通じ、用語“ジカル
ボン酸”は対応するエステル及びエステル形成性誘導体
を包含する意味で使用するものとする。
【0011】本発明の実施に使用するに適する共ポリエ
―テルエステル樹脂(I)はエステル結合によって頭−
尾結合型で連結された多数の反復する直鎖内(intra-li
near)長鎖エステル単位及び短鎖エステル単位から本質
的になることを特徴とするものである。長鎖単位は成分
(b)のジカルボン酸(これは定義に従って一種又はそ
れ以上のジカルボン酸を含有する)及び成分(c)の長
鎖ポリ(アルキレンオキシド)グリコ―ル(これもまた
定義に従って一種又はそれ以上のポリ(アルキレンオキ
シド)グリコ―ルを含有する)又は成分(d)のポリエ
チレングリコ―ルの反応生成物として定義される。短鎖
単位は成分(b)のジカルボン酸及び成分(a)のジオ
―ルの反応生成物である。
【0012】これらの反応剤の使用量及びしたがって本
発明の組成物の樹脂中に結合される量は得られる共ポリ
エステルに望まれる性質によって大幅に左右される。一
般に、反応剤(a),(c)及び(d)の使用量は得ら
れる樹脂中の長鎖単位対短鎖単位の重量比が約99:1
ないし1:99、好ましくは約80:20ないし20:
80、もっとも好ましくは約30:70ないし65:3
5になるような量であろう。本発明の組成物はより高い
安定性及び/又は低温衝撃強さを得るために安定剤を含
むことができかつ含むことが好ましい。
【0013】本発明で使用する樹脂成分の製造に使用す
るに適しかつ反応して短鎖単位を形成するジオ―ル
(a)は飽和及び不飽和脂肪族及び脂環族ジヒドロキシ
化合物ならびに芳香族ジヒドロキシ化合物を包含する。
これらのジオ―ルは好ましくは低分子量、すなわち約3
00又はそれ以下の分子量をもつものである。本明細書
において使用する用語“ジオ―ル”及び“低分子量ジオ
―ル”はその等価のエステル形成性誘導体を包含するも
のと解釈されるべきであるが、たゞしその分子量につい
ての要件はジオ―ルのみに関係するものであり、その誘
導体には関係しないものとする。かゝるエステル形成性
誘導体の例としてはジオ―ルのアセテ―トならびにエチ
レングリコ―ルについていえばたとえばエチレンオキシ
ド又はエチレンカ―ボネ―トを挙げることができる。
【0014】好ましい飽和及び不飽和脂肪族及び脂環族
ジオ―ルは約2ないし19の炭素原子をもつものであ
る。これらのジオ―ルの例としてはエチレングリコ―
ル;プロパンジオ―ル;ブタンジオ―ル;ペンタンジオ
―ル;2−メチルプロパンジオ―ル;2,2−ジメチル
プロパンジオ―ル;ヘキサンジオ―ル;デカンジオ―
ル;2−オクチルウンデカンジオ―ル;1,2−,1,
3−及び1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン;1,2
−,1,3−及び1,4−シクロヘキサンジメタノ―
ル;ブテンジオ―ル;ヘキセンジオ―ル等を挙げること
ができる。1,4−ブタンジオ―ル及びそれとヘキサン
ジオ―ル又はブタンジオ―ルとの混合物が特に好まし
く、1,4−ブタンジオ―ルがもっとも好ましい。
【0015】共ポリエ―テルエステル樹脂の製造に使用
するに適する芳香族ジオ―ルは一般に6ないし約19個
の炭素原子をもつものである。これら芳香族ジオ―ルの
代表的な例はレゾルシノ―ル;ハイドロキノン;1,5
−ジヒドロキシナフタリン;4,4′−ジヒドロキシジ
フェニル;ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン及び
2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパンを包
含する。
【0016】特に好ましいジオ―ルはいずれも2ないし
約8個の炭素原子を含むものである飽和脂肪族ジオ―
ル、それらの混合物、飽和ジオ―ルと不飽和ジオ―ルと
の混合物である。一種より多いジオ―ルを使用する場合
には、全ジオ―ル含量に基づいて少なくとも約60モル
%、もっとも好ましくは少なくとも80モル%が同一の
ジオ―ルであることが好ましい。好ましい組成物は1,
4−ブタンジオ―ルが主割合で存在するもの及びジオ―
ル成分が実質的にすべてが1,4−ブタンジオ―ル及び
1,6−ヘキサンジオ―ルからなるものである。
【0017】本発明で使用する樹脂成分の製造に使用す
るに適するジカルボン酸(b)は、脂肪族、脂環族及び
/又は芳香族ジカルボン酸である。これらの酸は低分子
量、すなわち約300より低い分子量をもつものである
ことが好ましいが、より高分子量のジカルボン酸、特に
ダイマ―酸、も使用することができる。本明細書におい
て使用する場合、用語“ジカルボン酸”はポリエステル
重合体の製造のためのグリコ―ル及びジオ―ルとの反応
においてジカルボン酸と実質的に同様に作用する2個の
官能性カルボキシル基をもつジカルボン酸の等価物を包
含する。これらの等価物はエステル及びエステル形成性
誘導体、たとえば酸ハライド及び酸無水物を包含する。
分子量についての要件は前記したごとく酸のみに関係し
その対応するエステル又はエステル形成性誘導体には関
係しないものとする。したがって、たととえば、300
より大きい分子量をもつジカルボン酸のエステル又は3
00より大きい分子量をもつジカルボン酸の酸等価物は
その酸が約300以下の分子量をもつ場合には本発明で
定義したジカルボン酸に包含される。さらに、これらの
ジカルボン酸は本発明の重合体の形成及び使用を実質的
に妨害しない任意の置換基又は組合せを含有し得る。
【0018】本明細書において使用する場合、用語“脂
肪族ジカルボン酸”は各々が飽和炭素原子に結合されて
いる2個のカルボキシル基をもつカルボン酸を意味する
ものである。カルボキシル基が結合されている炭素原子
が飽和でありかつ環中に存在するものである場合には、
該ジカルボン酸は脂環族酸である。
【0019】本明細書において使用する用語“芳香族ジ
カルボン酸”は各々が独立した又は融合したベンゼン環
系中の炭素原子に結合されている2個のカルボキシル基
をもつジカルボン酸を意味するものである。2個の官能
性カルボキシル基が同一の芳香族環に結合されている必
要はなくそして1個より多い環が存在する場合にはそれ
らの環は脂肪族又は芳香族二価基又は−O−又は−SO
2 −のような二価基によって連結され得る。
【0020】共ポリエ―テルエステル樹脂の製造に使用
し得る代表的な脂肪族及び脂環族ジカルボン酸はセバシ
ン酸;1,2−シクロヘキサンジカルボン酸;1,3−
シクロヘキサンジカルボン酸;1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸;アジピン酸;グルタル酸;コハク酸;シ
ユウ酸;アゼライン酸;ジエチルマロン酸;アリルマロ
ン酸;ダイマ―酸;4−シクロヘキセン−1,2−ジカ
ルボン酸;2−エチルスベリン酸;テトラメチルコハク
酸;シクロペンタンジカルボン酸;デカヒドロ−1,5
−ナフタリンジカルボン酸;4,4′−ビシクロヘキシ
ルジカルボン酸;デカヒドロ−2,6−ナフタリンジカ
ルボン酸;4,4−メチレンビス(シクロヘキサンカル
ボン酸);3,4−フランジカルボン酸;及び1,1−
シクロブタンジカルボン酸である。好ましい脂肪族及び
脂環族ジカルボン酸はシクロヘキサンジカルボン酸、セ
バシン酸、ダイマ―酸、グルタル酸、アゼライン酸及び
アジピン酸である。
【0021】使用し得る代表的な芳香族ジカルボン酸は
テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、ビ安息香酸、
2個のベンゼン核をもつ置換ジカルボキシ化合物、たと
えばビス(p−カルボキシフェニル)メタン、オキシビ
ス(安息香酸)、エチレン−1,2−ビス(p−オキシ
安息香酸)、1,5−ナフタリンジカルボン酸、2,6
−ナフタリンジカルボン酸、2,7−ナフタリンジカル
ボン酸、フェナントレンジカルボン酸、アントラセンジ
カルボン酸、4,4′−スルホニルジ安息香酸及びそれ
らのハロ―、C1 −C12アルキル−、アルコキシ及びア
リ―ル環置換誘導体を包含する。p−(β−ヒドロキシ
エトキシ)安息香酸のようなヒドロキシ酸も芳香族ジカ
ルボン酸が同時に存在する場合には使用することができ
る。
【0022】本発明の共ポリエ―テルエステルの製造の
ために好ましいジカルボン酸は芳香族ジカルボン酸、そ
れらの混合物及び一種又はそれ以上の芳香族ジカルボン
酸と脂肪族及び/又は脂環族ジカルボン酸との混合物で
あり、芳香族ジカルボン酸がもっとも好ましい。芳香族
ジカルボン酸の中では8−16個の炭素原子をもつも
の、特にベンゼンジカルボン酸、すなわちフタル酸、イ
ソフタル酸及びテレフタル酸及びそれらのジメチル誘導
体が好ましい。それらの中でも、特にジメチルテレフタ
レ―トが好ましい。
【0023】最後に、本発明の共ポリエ―テルエステル
樹脂の製造にジカルボン酸の混合物を使用する場合に
は、ジカルボン酸(b)の100モル%に基づいて少な
くとも約60モル%、好ましくは少なくとも約80モル
%は同一のジカルボン酸又はそのエステル誘導体である
ことが好ましい。前述したとおり、好ましい組成物は主
たるジカルボン酸がジメチルテレフタレ―トである場合
の組成物である。共ポリエ―テルエステルの製造にジメ
チルテレフタレ―トを唯一のジカルボン酸として使用す
ることがもっとも好ましい。
【0024】本発明における使用に適する成分(c)の
ポリ(アルキレンオキシド)グリコ―ルは末端に(又は
末端にできる限り近い位置に)ヒドロキシ基を有しかつ
約600ないし約12,000の分子量をもつ重合体状
グリコ―ルである。さらに、これらの長鎖エ―テルグリ
コ―ルは一般に約2.0より大きくかつ約4.3までの
炭素対酸素比をもつであろう。該長鎖グリコ―ルは主と
して、及び好ましくはすべてが、2.0より大きい炭素
対酸素比をもつアルキレンオキシド単位からなる。した
がって、ポリエチレングリコ―ル(すなわちポリ(エチ
レンオキシド)グリコ―ル)は成分(c)の定義から除
外される。
【0025】代表的な長鎖エ―テルグリコ―ルはポリ
(プロピレンエ―テル)グリコ―ル;ポリテトラメチレ
ンエ―テルグリコ―ル;エチレンオキシド及びプロピレ
ンオキシドのランダム又はブロック共重合体(ただしプ
ロピレンオキシド単位を主成分とする)、たとえばプロ
ピレンオキシド−及びポリ(プロピレンオキシド)を末
端に有するポリ(アルキレンエ―テル)グリコ―ル;及
びテトラヒドロフランと少割合のエチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド及びメチルテトラヒドロフランのよう
な第二の単量体(グリコ―ル中の炭素対酸素のモル比が
約4.3を超えないような割合で用いられる)とのラン
ダム又はブロック共重合体である。ホルムアルデヒドと
1,4−ブタンジオ―ル及び1,5−ペンタンジオ―ル
のようなジオ―ルとの反応によって製造されたポリホル
マ―ルグリコ―ルも有用である。特に好ましいポリ(ア
ルキレンエ―テル)グリコ―ルはポリ(プロピレンエ―
テル)グリコ―ル及びポリ(テトラメチレンエ―テル)
グリコ―ル及びポリ(1,2−エチレンエ―テル)グリ
コ―ルを末端に有するポリ(プロピレンエ―テル)グリ
コ―ルである。ポリ(アルキレンオキシド)グリコ―ル
が一種より多い型のアルキレンオキシド反復単位を含む
場合には、2個より多い炭素原子をもつアルキレンオキ
シド単位が主たる割合で存在する、すなわち50モル%
を超える割合で、好ましくは70モル%を超える割合で
存在する。
【0026】前述したポリ(アルキレンオキシド)グリ
コ―ル成分(c)のほかに、ポリエ―テルエステル樹脂
はさらにジカルボン酸及びポリエチレングリコ―ルから
誘導された長鎖単位を含有する。これらの単位は約40
0ないし2,000、好ましくは約1,000ないし
2,000の範囲内の分子量をもつポリエチレングリコ
―ルから誘導される。
【0027】本発明の共ポリエ―テルエステル樹脂の製
造に使用される前記した反応剤の各々の使用量は一般に
臨界的ではなく、一部は得られる重合体の所望の性質に
関係する。当該技術において認められているとおり、ジ
オ―ル対ジカルボン酸は実質的に完全な重合を達成せし
めるに十分な量で存在しなければならないことは明らか
である。
【0028】一般に、本発明の実施において使用される
ジオ―ル(a)の量はジカルボン酸(b)のモル当量に
基づいてモル過剰、好ましくは約1.5モル当量である
だろう。
【0029】本発明において使用される共ポリエ―テル
エステル樹脂は1ないし99重量%の短鎖単位を含有す
ることができ、残部は長鎖単位からなる。好ましくは、
該共ポリエ―テルエステル樹脂は20ないし80重量
%、最適には35ないし70重量%の短鎖単位を含有す
る。
【0030】ジオ―ルの使用量は重合工程において達成
される重合度に直接影響するであろうが、長鎖単位対短
鎖単位の重量比は目的とする重合体の性質により大きい
影響を与えるであろう。実際に使用される重量比は使用
される特定のポリ(アルキレンオキシド)グリコ―ルに
関係しかつそれよりも著しく得られる共ポリエ―テルエ
ステルの所望の物理的及び化学的性質によって左右され
るであろう。一般に、長鎖単位対短鎖単位の重量比が小
さいほど、得られる重合体の強度、結晶性及び加熱撓み
特性はより優れたものとなる。一方、この重量比が大き
いほど、該重合体の可撓性、引張残留歪(tensile set
)及び低温耐衝撃特性はより良好になる。実際、本発
明の共ポリエ―テルエステルは“硬質ブロック(hard b
lock)”短鎖単位及び“軟質ブロック(soft block)”
長鎖単位からなるゼグメント化重合体とみなし得る。
【0031】好ましい実施態様においては、本発明の組
成物に使用される共ポリエ―テルエステル樹脂はジメチ
ルテレフタレ―ト−場合によっては40モル%までの
別のジカルボン酸を含み得る−;1,4−ブタンジオ
―ル又は1,4−ブタンジオ―ルと1,6−ヘキサンジ
オ―ルとの混合物−場合によっては40モル%までの
別の飽和又は不飽和脂肪族及び/又は脂環族ジオ―ルを
含み得る−;約600ないし約12,000、好まし
くは約900ないし約4,000の分子量をもつポリ
(アルキレンオキシド)グリコ―ル;及び約400ない
し2,000の分子量をもつポリエチレングリコ―ルの
反応生成物からなるであろう。もっとも好ましい実施態
様においては、低分子量ジオ―ル成分(a)は1,4−
ブタンジオ―ル約70モル%及び1,6−ヘキサンジオ
―ル約30モル%の混合物からなりそしてジカルボン酸
成分(b)は全量ジメチルテレフタレ―トからなるであ
ろう。
【0032】本発明において使用される共ポリエ―テル
エステルはポリエステルの製造のために慣用的なエステ
ル化/縮合反応によって製造することができる。実用し
得る方法の例はここに参考文献として引用する米国特許
第3,023,192号;同第3,763,109号;
同第3,651,014号;同第3,663,653号
及び同第3,801,547号明細書に記載されてい
る。典型的には、反応剤を反応器に装入しそして150
°ないし260℃に加熱する。加熱はメタノ―ル及び/
又は水の発生が実質的に完了するまで続ける。温度、触
媒及びジオ―ルの過剰量に応じて、この重合は2,3分
ないし2,3時間で完了するであろう。かく製造される
低分子量予備重合体はついで重縮合によって高分子量重
合体に導き得る。重縮合工程は温度を約240℃ないし
約300℃に高めること及び反応器中の圧力を約670
a より低い水準に、好ましくは約250Pa より低い
水準に減少させることを必要とする。重縮合工程の間に
過剰のジオ―ルは留去せしめられそしてさらに追加のエ
ステル交換が生起して所望の重合体が形成される。
【0033】これらの反応条件等の変更が可能であるこ
とは当業者には明らかであろう。さらに、反応工程それ
自体を変更することも可能である。たとえば、芳香族ジ
カルボン酸(b)及びジオ―ル成分(a),(c)及び
/又は(d)を予備反応させることができる。成分
(b)と(a),(c)及び/又は(d)との予備ポリ
エステルの形成は慣用のエステル化法によって達成し得
る。
【0034】さらに、必須のものではないが、本発明の
共ポリエ―テルエステルの製造工程においては触媒又は
触媒系を使用するのが通常でありかつ好ましい。一般に
既知のエステル交換及び重縮合触媒の任意のものを使用
し得る。一方がエステル交換用でありかつ他方が重縮合
用である二種類の別々の触媒又は触媒系を使用し得る
が、それが適切な場合にはこれら両方の目的のために一
種の触媒又は触媒系を使用することが好ましい。二種の
別々の触媒を使用する場合には、予備縮合反応の完了に
続いて、既知の触媒阻害剤又は鎮静剤、特に燐酸、ホス
フェン酸、ホスホン酸及びそれらのアルキル又はアリ―
ルエステル又は塩のような燐化合物によって使用済みの
エステル交換触媒を不活性化して得られる重合体の熱安
定性を増大せしめることが好ましくかつ有利である。
【0035】適当な既知の触媒の例は亜鉛、マンガン、
アンチモン、コバルト、鉛、カルシウム及びアルカリ金
属の酢酸塩、カルボン酸塩、水酸化物、酸化物、アルコ
ラ―ト又は有機錯化合物であり、これらの化合物は反応
混合物中に可溶性である限り使用し得る。これらの化合
物の特定の例は酢酸亜鉛、酢酸カルシウム及びそれらと
三酸化アンチモンとの組合せ、等を包含する。これらの
触媒ならびに別の有用な触媒は文献に記載されている。
【0036】使用される反応剤及び反応が許容する場合
には、文献に記載されているごとき無機及び有機チタン
含有触媒を包含するチタン触媒を使用することが好まし
い。テトラブチルチタネ―ト、テトライソプロピルチタ
ネ―ト及びテトラオクチルチタネ―トのような有機チタ
ネ―ト及びアルカリ又はアルカリ土類金属アルコキシド
とチタネ―トエステルとから誘導される錯体型チタネ―
トが特に好ましく、有機チタネ―トがもっとも好まし
い。これらの触媒もまた単独で又はたとえば酢酸亜鉛、
酢酸カルシウム、酢酸マンガン又は三酸化アンチモンの
ような他の触媒及び/又は前述したごとき触媒鎮静剤と
組合わせて使用することができる。触媒は全反応剤に基
づいて約0.005ないし約2.0重量%の割合で使用
されるべきである。
【0037】重合体の製造の任意の工程について回分法
及び連続法の両者をともに使用し得る。ジカルボン酸
(b)と一種又はそれ以上のジヒドロキシ成分(a),
(c)及び(d)との予備反応生成物の重縮合はまた微
粉砕生成物を真空中で又は不活性ガス流中で加熱して遊
離した低分子量ジオ―ルを除去することによって固相で
行なうこともできる。この方法は予備反応生成物の軟化
点以下の温度で行なわなければならないので、分解を減
少する利点を有する。この方法の主たる不利益は所与の
重合度に到達するのに長時間を要する点である。
【0038】共ポリエ―テルエステルは熱老化及び光崩
壊に対して良好な耐性を有するが、これらの組成物中に
酸化防止剤を配合することによって該組成物を安定化さ
せることが望ましい。
【0039】共ポリエステルとともに使用するものとし
て当該技術において既知である大部分の任意の酸化安定
剤及び/又は熱安定剤を本発明の実施に際して使用する
ことができる。これらの安定剤は重合工程中に又は重合
工程に続くホットメルト工程の間に組成物中に配合し得
る。満足な安定剤はフェノ―ル類及びそれらの誘導体、
アミン及びそれらの誘導体、ヒドロキシル基及びアミン
基の両者を含む化合物、ヒドロキシアジン、オキシム、
重合体状フェノ―ルエステル及び低原子価状態で存在す
る多価金属の塩を包含する。
【0040】安定剤として有用な代表的なフェノ―ル誘
導体は3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシヒド
ロ珪皮酸と1,3,5−トリス−(2−ヒドロキシエチ
ル)−s−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5
H)トリオンとのトリエステル;N,N′−ヘキサメチ
レン−ビス(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキ
シヒドロシンナムアミド);4,4′−ビス(2,6−
ジ第3級ブチルフェノ―ル);1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−第3級ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)ベンゼン及び4,4′−ブチリ
デン−ビス(6−第3級ブチル−m−クレゾ―ル)を包
含する。種々の無機金属塩又は水酸化物ならびに有機錯
体、たとえばニッケルジブチルジチオカ―ボネ―ト、第
一マンガンサリチレ―ト及び銅3−フェニルサリチレ―
トも使用することができる。典型的なアミン安定剤は
4,4−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニル
アミン、N,N′−ビス(β−ナフチル)−p−フェニ
レンジアミン;N,N′−ビス(1−メチルヘプチル)
−p−フェニレンジアミン及びフェニル−β−ナフチル
アミン又はそれとアルデヒドとの反応生成物を包含す
る。立体障害フェノ―ルとジチオプロピオン酸のエステ
ル、メルカプチド、エポキシド及び/又はホスファイト
エステルとの混合物(すべては既知の種類の安定剤であ
る)は特に有用である。紫外線に対する一層の安定化は
種々の紫外線吸収剤、たとえば置換ベンゾフェノン及び
/又はベンゾトリアゾ―ルを配合することによって達成
し得る。
【0041】さらに、これらの共ポリエ―テルエステル
の性質は種々の慣用的な無機充填剤、たとえばカ―ボン
ブラック、シリカゲル、アルミナ、クレ―及びチョップ
トガラス繊維を配合することによって改善し得る。これ
らは50重量%までの量、好ましくは約30重量%まで
の量で配合し得る。一般に、これらの添加剤は材料のモ
ジュラスを種々の伸びにおいて増加する効果をもつ。
【0042】本発明の組成物の第二の成分(II)は一種
又はそれ以上のジオ―ル及び一種又はそれ以上のジカル
ボン酸から誘導される高分子量熱可塑性ポリエステルで
ある。該ポリエステル成分の製造に有用な適当なジオ―
ル及びジカルボン酸は共ポリエ―テルエステルの製造に
使用するために前述したジオ―ル(a)及びジカルボン
酸(b)を包含する。好ましいポリエステルは一種又は
それ以上の脂肪族及び/又は脂環族ジオ―ル及び芳香族
ジカルボン酸から誘導される芳香族ポリエステルであ
る。芳香族ポリエステルを誘導し得る芳香族ジカルボン
酸はたとえばフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
ナフタリン−2,6−ジカルボン酸及びそれらのエステ
ル誘導体ならびに前述した他の芳香族ジカルボン酸を包
含する。さらに、これらのポリエステルは脂肪族ジカル
ボン酸及び脂肪族ポリオ―ル及び/又はポリカルボン酸
のようなその他の単位も含有し得る。好ましいポリエス
テルは一般式:
【0043】
【化1】 (式中、Dは前述した低分子量ジオ―ル(a)の一種か
ら誘導される)の反復単位をもつ芳香族ポリエステルで
ある。もっとも好ましくは、DはC2 −C6 脂肪族ジオ
―ルから誘導される。好ましい芳香族ポリエステルの例
はポリ(ブチレンテレフタレ―ト)、ポリ(ブチレンテ
レフタレ―ト−共−イソフタレ―ト)、ポリ(エチレン
テレフタレ―ト)及びそれらの配合物である。ポリ(ブ
チレンテレフタレ―ト)がもっとも好ましい。これらの
ポリエステルは商業的に入手可能なものであるか又は当
業者に周知の方法によって製造することができる。具体
的に説明すれば、高分子量熱可塑性ポリエステル(II)
はフェノ―ル/テトラクロルエタンの60:40比の混
合物中で30℃で測定して少なくとも約0.4dl/g、好
ましくは少なくとも約0.7dl/gの固有粘度をもつであ
ろう。
【0044】本発明の組成物の変性剤樹脂又は変性剤樹
脂混合物成分(III)は主成分としてビニル芳香族単量
体、アクリル酸及びアルキルアクリル酸のエステル及び
共役ジエンからなる群から選んだ一種又はそれ以上の単
量体から誘導される単位をもつ単独重合体又は共重合体
状の変性剤樹脂として特徴付けられるそれ自体既知の物
質である。好ましい変性剤樹脂は典型的には前記した群
から選んだ一種又はそれ以上の単量体を主割合で含むで
あろう。さらに、好ましい変性剤樹脂はゴム状のもので
あるだろう。また、好ましい変性剤樹脂の多くはこれら
の単量体単位の二種又はそれ以上から誘導される。広範
囲の適当な変性剤樹脂は米国特許第4,659,765
号明細書に詳細に記載されている。変性剤樹脂としては
またオレフィン系ゴム、たとえばポリブタジエンゴム、
エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、も適当である。
【0045】変性剤樹脂の第一群はビニル芳香族単量体
から誘導されるものである。これらは単独重合体及びグ
ラフトランダム、ブロック、ラジアルブロック及びコア
−シエル型共重合体を包含する共重合体の両者を包含す
る。特定的にいえば、適当なビニル芳香族変性剤樹脂は
変性及び未変性ポリスチレン;ABS型グラフト共重合
体;AB及びABA型ブロック及びラジアルブロック共
重合体;及びビニル芳香族−共役ジエンコア−シエル型
グラフト共重合体を包含する。
【0046】変性ポリスチレンはゴム変性ポリスチレ
ン、たとえば耐衝撃性ポリスチレン又はHIPSとも呼
ばれているブタジエンゴム変性ポリスチレンを包含す
る。別の有用な変性ポリスチレンはスチレンとたとえば
α−置換及びp−置換スチレン、無水マレイン酸及び無
水マレイン酸のイミド−及びエステル−誘導体を包含す
る種々の単量体との共重合体を包含する。
【0047】ABS型グラフト共重合体及びそれらの製
造法は周知でありかつ広く商業的に入手可能である。こ
れらの共重合体は典型的には共役ジエンを単独で又はそ
れと共重合し得る単量体と組合わせて重合せしめてゴム
状重合体状主鎖を形成し、その後に少なくとも一種、好
ましくは二種のグラフト化用単量体を予め重合された主
鎖の存在下で重合させてグラフト共重合体を形成させる
という方法によって製造される。適当な共役ジエンは置
換又は非置換のものであることができ、典型的にはブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ヘプタジエン、メチル−
1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、2−エチル−1,3−ペンタジエン、1,3
−及び2,4−ヘキサジエン、ジクロルブタジエン、ブ
ロムブタジエン、ジブロムブタジエン及びそれらの混合
物を包含するが、これらに限定されるものではない。共
役ジエンと共重合してゴム状主鎖を形成し得る単量体
は、後記定義するごとく、モノアルケニルアレ―ン単量
体、アクリロニトリル類及びアクリル酸エステルを包含
する。好ましいゴム状主鎖重合体はブタジエンの単独又
はブタジエンとスチレン又はアクリロニトリルとの組合
せから誘導されるものであり、もっとも好ましくはポリ
ブタジエンである。
【0048】本発明において有用なビニル芳香族樹脂変
性剤の別の一群はモノアルケニルアレ―ンブロック及び
水素添加、部分水素添加及び非水素添加共役ジエンブロ
ックからなりかつAB及びABAブロック共重合体とし
て表わされるブロック共重合体である。かゝるブロック
共重合体の製造に使用するに適当なモノアルケニルアレ
―ン単量体及び共役ジエン単量体はABA型グラフト共
重合体の製造のために前述したものを包含する。用語
“モノアルケニルアレ―ン”はスチレン及びα−メチル
スチレン及び環置換スチレン、特に環メチル化スチレン
を包含するスチレンの同族体及び類縁体を包含する。好
ましいモノアルケニルアレ―ンはスチレン及びα−メチ
ルスチレン、もっとも好ましくはスチレンである。B−
ブロックはブタジエン又はイソプレンの単独重合体及び
Bブロックの主成分が共役ジエン単位であるという条件
で前記二つのジエンの一方とモノアルケニルアレ―ンと
の共重合体を包含し得る。AB−ジブロック重合体及び
ABAトリブロック重合体はともに商業的に入手可能で
ある。
【0049】変性剤樹脂の別の一群はアクリル酸又はア
ルキルアクリル酸のエステルから誘導されるものであ
る。かゝる変性剤樹脂の例はアルキル基中に1−8個の
炭素原子を含むアルキルアクリレ―ト及びアルキルメタ
クリレ―ト、たとえばメチルアクリレ―ト、エチルアク
リレ―ト、ブチルアクリレ―ト、メチルメタクリレ―
ト、エチルメタクリレ―ト及びブチルメタクリレ―トの
単独重合体及び共重合体を包含する。適当な共重合体は
前記の単量体とビニル又はアリル単量体(たとえばアク
リロニトリル、N−アリルマレイミド又はN−ビニルマ
レイミド)との、あるいはα−オレフィン(たとえばエ
チレン)との共重合体を包含する。特に好ましいアルキ
ルアクリレ―ト樹脂はメチルメタクリレ―トの単独重合
体及び共重合体(たとえばポリメチルメタクリレ―ト)
である。
【0050】その他の有用な変性剤樹脂は共役ジエンに
基づくものである。共役ジエンを含有する多くの共重合
体は既に前に説明したが、追加の共役ジエン変性剤樹脂
はたとえば一種又はそれ以上の共役ジエンの単独重合体
及び共重合体、たとえばポリブタジエンゴム又はポリイ
ソプレンゴムを包含する。エチレン−プロピレン−ジエ
ン単量体(EPDM)ゴムも本発明の範囲内にあるもの
とする。
【0051】最後に、前述したすべての群にまさる変性
剤樹脂の一群はコア−シエル型グラフト共重合体であ
る。一般に、これらの共重合体は主として共役ジエンか
ら誘導されたゴム状コア又は主として架橋されたアクリ
レ―トゴム状コアとその上に重合されたモノアルケニル
アレ―ン及び/又はアクリル系単量体の単独又は好まし
くは他のビニル単量体との組合せから誘導された−又は
それ以上のシエルとをもつことを特徴とするものであ
る。これらのコア−シエル重合体もまたそれ自体既知で
ありかつ文献に記載されている。
【0052】コア−シエル型共重合体を変性剤樹脂とし
て使用する好ましい一実施態様においては、コア−シエ
ル型共重合体をポリ(ブチレンテレフタレ―ト)又はそ
の一部分と予備配合することが望ましい。Yusaらの米国
特許第4,442,262号明細書において確認されて
いるごとく、コア−シエル型共重合体を通常は共ポリエ
―テルエステルと組合わせて使用する場合には表面のざ
らつき(粗雑化)及びフィッシュアイを生ずる。したが
って通常は不適当であるコア−シエル型共重合体はそれ
をポリ(ブチレンテレフタレ―ト)と予備配合する場合
にはフィッシュアイを生ずることなく使用することがで
きる。かく予備配合されたコア−シエル共重合体の使用
はポリ(ブチレンテレフタレ―ト)及びコア−シエル型
共重合体を予備配合しなかった組成物と比較して改善さ
れた物理的性質をもつ組成物を与える。
【0053】前記の説明はコア−シエル型共重合体の予
備配合に関するものであるが、予備配合の概念は変性剤
樹脂(III )の任意のものに等しく適用し得るものであ
る。
【0054】場合によっては、本発明の組成物はさらに
改善された寸法安定性を与えるための充填剤を含有し得
る。適当な無機充填剤は周知でありかつ商業的に広く入
手可能である。適当な充填剤の一群は結晶状及び準結晶
状クレ―である。チタネ―ト又はシランカップリング剤
で処理されたクレ―又はその他の無機充填剤も有用であ
る。かゝるカップリング剤の例はビニルトリス(2−メ
トキシエトキシ)シラン及びγ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン(A−1100;ユニオン・カ―バイド社
製)である。
【0055】本発明の組成物の組成は最終組成物の所望
の物理的性質及び該組成物のために予想される最終用途
に応じて広範囲に変動し得る。一般に、成分(I)ない
し(III )の任意の組合せを使用することができる。無
機充填剤成分(V)を使用する場合には、それは全組成
物の50重量%まで、好ましくは約30重量%までを構
成すべきである。安定剤成分(IV)は慣用的な有効量で
使用される。
【0056】本発明の組成物は典型的には約90ないし
約5重量部の共ポリエ―テルエステル樹脂(I)、約5
ないし約90重量部の熱可塑性ポリエステル(II)、約
0ないし約50重量部の変性剤樹脂及び約0ないし約3
0重量部の充填剤(V)からなるであろう。好ましい組
成物は良好な可撓性(共ポリエ―テルエステル樹脂によ
って付与される特性)と良好な衝撃強さ(ポリエステル
成分及び変性剤樹脂によって付与される特性)とを併有
するものである。したがって、これらの好ましい組成物
は約80ないし約20重量部の樹脂(I)、約20ない
し約80重量部のポリエステル(II)及び約0ないし約
25重量部の変性剤樹脂を有効量の安定剤パッケ―ジ
(IV)に加えて含有するであろう。約60重量部を超え
るポリエステル成分(II)を含有する組成物はきわめて
硬質かつ剛性の材料を必要とする用途に特に適するが、
特に好ましい一群の組成物はより硬質の組成物のもつ優
れた応力−強度特性をもち、しかもなお優れた可撓性を
保有するものである。かゝる組成物は一般に約30ない
し約70重量部の成分(I);約20乃至約60重量部
の成分(II);約5ないし約15重量部の成分(III
);を含みかつ随意に約25重量部まで、好ましくは
約15重量部までの成分(V)の充填剤を含有するであ
ろう。
【0057】本発明の組成物は多数の望ましい性質をも
つが、それらを熱的又は酸化的崩壊ならびに紫外線によ
る崩壊に対してさらに安定化することが好ましい。これ
は安定化剤を(当業者によって決定されるべき有効量
で)配合組成物中に配合することによって達成し得る。
満足な安定化剤はフェノ―ル類及びそれらの誘導体、ア
ミン類及びそれらの誘導体、ヒドロキシル基及びアミノ
基をともに含む化合物、ヒドロキシアジン、オキシム、
重合体状フェノ―ルエステル及び低原子価状態の多価金
属の塩を包含する。
【0058】安定剤として有用な代表的なフェノ―ル誘
導体は3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシヒド
ロ珪皮酸と1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)−s−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5
H)トリオンとのトリエステル;4,4′−ビス(2,
6−ジ第3級ブチルフェノ―ル);1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ第3級ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン及び4,4′−ブチ
リデン−ビス(6−第3級ブチル−m−クレゾ―ル)を
包含する。種々の無機金属塩又は水酸化物ならびにニッ
ケルジブチルジチオカルバメ―ト、第1マンガンサリチ
レ―ト及び銅3−フェニルサリチレ―トのような有機錯
体も使用し得る。アミン安定剤の典型的な例はN,N′
−ビス(β−ナフチル)−p−フェニレンジアミン;
N,N′−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレ
ンジアミン及びフェニル−β−ナフチルアミン又はその
アルデヒドとの反応生成物を包含する。立体障害フェノ
―ルとチオジプロピオン酸のエステル、メルカプチド及
びホスファイトエステルとの混合物は特に有用である。
紫外線に対する一層の安定化は置換ベンゾフェノン及び
/又は置換ベンゾトリアゾ―ル類のような種々のUV吸
収剤を配合することによって得ることができる。
【0059】本発明の組成物中に使用するに好ましい安
定剤パッケ―ジは立体障害フェノ―ル型の主たる酸化防
止剤及びホスファイト、チオエステル及びエポキシ安定
剤の混合物からなる補助的酸化防止剤を包含する。
【0060】本発明の組成物は重合体配合物又は混合物
の製造のための周知の技術の任意のものを用いて製造す
ることができる。配合処理用の適当な装置は一軸スクリ
ュ―押出機、二軸スクリュ―押出機、密閉式ミキサ―、
たとえばバンバリ―ミキサ―、加熱ゴムミル(電気加熱
又は油加熱式)又はファレル(Farrell )型連続ミキサ
―を包含する。射出成形機も成形の直前に配合処理を達
成するために使用し得るが、成形前に均質な配合を確保
するために十分な時間及び撹拌を与えるように留意しな
ければならない。
【0061】別法によれば、本発明の組成物は所要成分
を押出又は射出成形前に乾式配合することによって製造
することができる。最後に、既に述べたとおり、所要成
分の任意の二種又はそれ以上、好ましくは少なくとも成
分(II)及び(III )を共ポリエ―テルエステルの配合
前に予備配合処理することができる。またポリエステル
成分(III )の添加前に樹脂(I)を変性剤(III )と
予備配合処理することもできる。
【0062】本発明に従って製造された重合体組成物は
広範囲の用途に使用するに適当なものである。これらの
組成物は優れた応力−強度特性及び低温衝撃強さを必要
とし、しかも良好な可撓性を保持することを要する用途
に対して特に適当なものとなる優れた物理的性質を示
す。
【0063】つぎに本発明を実施例をあげてさらに説明
するが、本発明は何等これらの実施例によって制限され
るものではない。
【0064】
【実施例】組成物の物理的特性を測定するために、つぎ
のASTM試験法を採用した。
【0065】曲げモジュラス及び曲げ強さ:ASTM
D790引張伸び及び引張強さ:ASTM D638ノ
ッチ付き及びノッチなしアイゾット衝撃強さ:ASTM
D256実施例の配合物の4インチの円板上への水性
ウレタン塗料の密着性を二つの方法によって試験した。
この塗料を塗布しそして80℃で30分間焼付け処理し
た。十字型又は“X型”ハッチを付す定性的試験法にお
いては、“X”型を塗料層を通して支持体中に切込み、
テ―プをこの“X”型全体に貼付け、ついでこのテ―プ
を取除いた。この支持体を塗料の減損(すなわち不合
格)について試験した。“T−試験”定量的塗料試験法
においては、重合体ストリップを塗料を施した表面に接
着剤によって付着させた。塗料を除去するに必要な力を
ロ―ドセルによって測定しかつ記録した。塗料の密着性
は塗料の塗布後24時間で測定した。これらの塗着能試
験の結果を後記の表1に示す。改善された樹脂のPB
T、変性剤樹脂及び安定剤との種々の配合物を試験に供
した。
【0066】すべての組成物は熱可塑性共ポリエ―テル
エステルエラストマ―をウェルナ―・プライデラ―(Me
rner Pfleiderer )二軸スクリュ―押出機中で熱可塑性
ポリエステルと溶融配合することによって製造した。
【0067】樹脂 樹脂1、本発明の組成物の一部を構成しない対照樹
脂、はブタンジオ―ル、ヘキサンジオ―ル、ジメチルテ
レフタレ―ト及びポリテトラメチレングリコ―ルから製
造される共ポリエ―テルエステルであり、ゼネラル・エ
レクトリック社から登録商標“ロモド”(Lomod )XB
006樹脂として商業的に入手し得るものである。その
曲げモジュラスは6,000psi であり、その商業的製
品はこゝに記載したものと同様の安定剤パッケ―ジを包
含する。
【0068】樹脂2はブタンジオ―ル、ヘキサンジオ―
ル、ジメチルテレフタレ―ト、ポリテトラメチレングリ
コ―ル及び本発明に従って全PTMEG/PEG含量に
基づいて15モル%のポリエチレングリコ―ル(分子量
2,000)から製造された共ポリエ―テルエステルで
ある。
【0069】樹脂3及び4は樹脂2と類似するものであ
るが、前記のごときポリエチレングリコ―ルをそれぞれ
25モル%及び35モル%含有するものである。
【0070】“PBT”はゼネラル・エレクトリック社
から登録商標バロックス(Valox )295として商業的
に入手し得るポリブチレンテレフタレ―トである。
【0071】“ABS”はゼネラル・エレクトリック社
から登録商標ブレンデックス(Blendex )338として
商業的に入手し得るポリブタジエンコアとスチレン−ア
クリロニトリル共重合体シエルをもつコア−シエル型共
重合体である。
【0072】“エポキシ”は商業的に入手し得る3,4
−エポキシシクロヘキシルカルボキシレ―ト多官能性エ
ポキシ安定剤である。
【0073】“フェノ―ル”は立体障害フェノ―ル系安
定剤であり、商業的に入手し得るテトラキス(メチレン
3−(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネ―ト)メタンである。
【0074】“ホスファイト”安定剤は商業的に入手し
得るトリス(ノニルフェニル)ホスファイトである。
【0075】“チオエステル”安定剤は商業的に入手し
得るペンタエリトリットオクチルチオプロピオネ―トで
ある。
【0076】
【表1】 表 1 樹 脂 重 量 部 1 40.2 2 35.0 3 40.2 4 40.2 “PBT” 49.0 49.0 49.0 49.2 “ABS” 10.0 10.0 10.0 15.0 “エポキシ” 0.3 0.3 0.3 0.3 “フェノ―ル” 0.2 0.2 0.2 0.2 “ホスファイト” 0.15 0.15 0.15 0.15 “チオエステル” 0.15 0.15 0.15 0.15 曲げモジュラス、Kpsi 55 49 57 75 曲げ強さ、psi 2760 2640 2600 3270 引張伸び、% 426 435 318 294 引張強さ、降伏点psi 2260 2240 2200 2410 塗料の密着性、T−試験 2.3 3.5 塗料の密着性、X−ハッチ 不合格 合格 以上、本発明を特定の好ましい実施態様及び特定の実施
例について説明したが、本発明は何等これらによって限
定されるものではない。特許請求の範囲に示した範囲内
の種々の変形は当業者には明らかであろう。

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎの成分: (I)(a)少なくとも一種の低分子量ジオ―ル; (b)少なくとも一種のジカルボン酸; (c)2.0よりも大きい炭素対酸素比をもつアルキレ
    ンオキシド単位から主としてなる少なくとも一種のポリ
    (アルキレンオキシド)グリコ―ル;及び (d)ポリエチレングリコ―ル;の反応生成物を含有し
    てなる共ポリエ―テルエステル組成物;及び(II)一種
    又はそれ以上の高分子量熱可塑性ポリエステル;の混合
    物を含有してなる熱可塑性成形用組成物。
  2. 【請求項2】 低分子量ジオ―ル成分(a)がブタンジ
    オ―ルを含んでなる請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 低分子量ジオ―ル成分(a)がヘキサン
    ジオ―ルを含んでなる請求項1又は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 ポリ(アルキレンオキシド)グリコ―ル
    成分(c)がポリテトラメチレングリコ―ルを含んでな
    る請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 ポリテトラメチレングリコ―ルが約60
    0ないし約4,000の平均分子量をもつものである請
    求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 ジカルボン酸成分(b)がC2 −C19
    肪族、脂環族及び/又は芳香族ジカルボン酸、そのエス
    テル等価物及びそれらの混合物からなる群から選ばれる
    請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 ジカルボン酸又はそれらのエステルの少
    なくとも60モル%は同一のものである請求項6記載の
    組成物。
  8. 【請求項8】 ジカルボン酸又はそれらのエステルの少
    なくとも80モル%は同一のものである請求項6記載の
    組成物。
  9. 【請求項9】 主たるジカルボン酸がジメチルテレフタ
    レ―トである請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 主たるジカルボン酸がジメチルテレフ
    タレ―トである請求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】 主たるジカルボン酸がジメチルテレフ
    タレ―トである請求項3記載の組成物。
  12. 【請求項12】 主たるカルボン酸がジメチルテレフタ
    レ―トである請求項4記載の組成物。
  13. 【請求項13】 ポリエチレングリコ―ル成分(d)が
    約200ないし約4,000の平均分子量をもつもので
    ある請求項1記載の組成物。
  14. 【請求項14】 ポリエチレングリコ―ル成分(d)が
    約200ないし約4,000の平均分子量をもつもので
    ある請求項3記載の組成物。
  15. 【請求項15】 ポリエチレングリコ―ル成分(d)が
    約200ないし約4,000の平均分子量をもつもので
    ある請求項4記載の組成物。
  16. 【請求項16】 共ポリエ―テルエステル成分(I)が
    つぎの成分: (a)ブタンジオ―ル; (b)テレフタル酸又はそのエステル; (c)ポリテトラメチルグリコ―ル;及び (d)ポリエチレングリコ―ル;の反応生成物を含有し
    てなる請求項1記載の組成物。
  17. 【請求項17】 テレフタル酸又はそのエステルがジメ
    チルテレフタレ―トである請求項16記載の組成物。
  18. 【請求項18】 さらに安定剤(IV)を含有してなる請
    求項1記載の組成物。
  19. 【請求項19】 安定剤が一次酸化防止剤及び二次酸化
    防止剤の組合せからなる請求項18記載の組成物。
  20. 【請求項20】 ポリ(アルキレンオキシド)成分
    (c)がポリプロピレングリコ―ルからなる請求項1記
    載の組成物。
  21. 【請求項21】 共ポリエ―テルエステル成分(I)が
    (a)及び(b)の反応生成物である短鎖単位及び
    (b)及び(c)又は(b)及び(d)の反応生成物で
    ある長鎖単位を含み、該短鎖単位対長鎖単位の重量比が
    約1:99ないし約99:1である請求項1記載の組成
    物。
  22. 【請求項22】 短鎖単位対長鎖単位の重量比が約2
    0:80ないし約80:20である請求項21記載の組
    成物。
  23. 【請求項23】 短鎖単位対長鎖単位の重量比が約6
    5:35ないし約30:70である請求項21記載の組
    成物。
  24. 【請求項24】 低分子量ジオ―ル成分(a)がブタン
    ジオ―ル及びヘキサンジオ―ルの混合物からなる請求項
    1記載の組成物。
  25. 【請求項25】 ブタンジオ―ル対ヘキサンジオ―ルの
    モル比が約99:1ないし約50:50である請求項2
    4記載の組成物。
  26. 【請求項26】 主としてプロピレンオキシド単位から
    なるポリ(アルキレンオキシド)グリコ―ルを含有する
    請求項1記載の組成物。
  27. 【請求項27】 主としてテトラメチレンオキシド単位
    からなるポリ(アルキレンオキシド)グリコ―ルを含有
    する請求項1記載の組成物。
  28. 【請求項28】 熱可塑性ポリエステル成分(II)がポ
    リブチレンテレフタレ―トを含んでなる請求項1記載の
    組成物。
  29. 【請求項29】 さらに(III )オレフィン型ゴム変性
    剤成分を含有する請求項1記載の組成物。
  30. 【請求項30】 さらに(III )ビニル芳香族化合物、
    アクリル酸及びアルキルアクリル酸のエステル及び共役
    ジエンからなる群から選んだ一種又はそれ以上の単量体
    から誘導された単位を主成分とする一種又はそれ以上の
    単独重合体又は共重合体変性剤樹脂を含有する請求項1
    記載の組成物。
  31. 【請求項31】 変性剤樹脂成分(III )がABS樹脂
    を含んでなる請求項30記載の組成物。
  32. 【請求項32】 変性剤樹脂成分(III )がMBS樹脂
    を含んでなる請求項30記載の組成物。
  33. 【請求項33】 成分(I):(II)の重量比が約2
    0:80ないし約80:20である請求項1記載の組成
    物。
  34. 【請求項34】 成分(I),(II)及び(III )の合
    計重量に基づいて約1ないし約50重量%の変性剤(II
    I )を含有する請求項31又は32記載の組成物。
  35. 【請求項35】 さらに(V)充填剤を含有する請求項
    1記載の組成物。
  36. 【請求項36】 成分(I),(II),(III )及び
    (V)の合計重量に基づいて約50重量%までの量の充
    填剤(V)を含有する請求項35記載の組成物。
  37. 【請求項37】 さらに安定剤成分(IV)を含有する請
    求項1記載の組成物。
  38. 【請求項38】 安定剤成分が立体障害フェノ―ル又は
    アミン型酸化防止剤を含んでなる請求項37記載の組成
    物。
  39. 【請求項39】 ポリエステル成分(II)が脂肪族又は
    脂環族ジオ―ル及び芳香族ジカルボン酸の反応生成物を
    含んでなる請求項1記載の組成物。
  40. 【請求項40】 該ジオ―ルがブチレングリコ―ルであ
    る請求項39記載の組成物。
  41. 【請求項41】 該ジカルボン酸がフタル酸である請求
    項39記載の組成物。
  42. 【請求項42】 成分(II)がポリ(ブチレンテレフタ
    レ―ト)、ポリ(ブチレンテレフタレ―ト−共−イソフ
    タレ―ト)、ポリ(エチレンテレフタレ―ト)及びそれ
    らの混合物からなる群から選ばれる請求項1記載の組成
    物。
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