JPH0653788B2 - 積層板用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

積層板用エポキシ樹脂組成物

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JPH0653788B2
JPH0653788B2 JP15843986A JP15843986A JPH0653788B2 JP H0653788 B2 JPH0653788 B2 JP H0653788B2 JP 15843986 A JP15843986 A JP 15843986A JP 15843986 A JP15843986 A JP 15843986A JP H0653788 B2 JPH0653788 B2 JP H0653788B2
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glycidyl ether
bisphenol
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勉 高橋
憲明 斉藤
忠司 幾島
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、耐熱性並びにドリル加工性に優れた積層板用
エポキシ樹脂組成物に関する。
〈従来の技術〉 近年、IC、LSI等を中心とする電子機器産業の発展
は目覚ましく、これらの電子機器は、コンピュータはも
ちろんのこと、家電製品、自動車等にも大量に取り入れ
られてきている。
これらの電子機器を取り付ける基板等には、主としてエ
ポキシ樹脂積層板が用いられている。
この種の積層板に対する要求物性としては、単に耐熱性
のほかドリル加工性、寸法安定性、耐薬品性などが言わ
れている。
特に、近年高密度配線が行なわれるようになり、ドリル
加工性の要求が厳しくなっている。
すなわち、ドリル加工時の摩擦熱に耐え得るだけの耐熱
性と共にドリル加工時の剥離、亀裂発生のより少いこと
が要求される。
現在、積層板用のエポキシ樹脂組成物は、ビスフェノー
ルA型グリシジルエーテルと、耐熱性を向上させるため
0−クレゾールノボラックのグリシジルエーテルまた
は、フェノールノボラックのグリシジルエーテルの混合
物が用いられている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、耐熱性向上のため0−クレゾールノボラ
ックやフェノールノボラックのグリシジルエーテルを加
えることにより、ガラス転移温度は上がり、耐熱性は増
すが、弾性率も上がるためドリル加工時に亀裂が生じ易
くなる。
そこでガラス転移温度が高く、弾性率も適度なバランス
のとれた組成物が要求されている。
〈問題を解決するための手段〉 本発明は、 式(I) (式中、R、R、Rは水素原子、炭素数1〜10
のアルキル基、ハロゲン原子からなる群より選ばれたも
のを表わし、nは2〜50の数である。)で表わされる
ノボラック型フェノール樹脂のグリシジルエーテル5〜
100重量部、ビスフェノールA型グリシジルエーテル
0〜95重量部及び硬化剤とからなる積層板用エポキシ
樹脂組成物である。
本発明のエポキシ樹脂組成物を構成するグリシジルエー
テル成分は、式(I)で示されるノボラック型フェノー
ル樹脂のグリシジルエーテル単独あるいは、該ノボラッ
ク型フェノール樹脂のグリシジルエーテルとビスフェノ
ールA型グリシジルエーテルの混合物である。
具体的には、該ノボラック型フェノール樹脂のグリシジ
ルエーテル5〜100重量部と、ビスフェノールA型グ
リシジルエーテル0〜95重量部、好ましくは該ノボラ
ック型フェノール樹脂グリシジルエーテル20〜100
重量部と、ビスフェノールA型グリシジルエーテル0〜
80重量部である。
該ノボラック型フェノール樹脂のグリシジルエーテルの
量が少いと耐熱性が低く、かつ弾性率が必要以上に高く
て望ましくない。
本発明で用いられる式(I)で表わされるノボラック型
フェノール樹脂のグリシジルエーテルを合成するには、
まず特公昭 38-1368号公報に示されるごとくビスフェノ
ールAに代表されるビスフェノール類を熱分解する方
法、あるいはP−イソプロピルフェノール類を脱水素す
る方法により次式に示すP−イソプロペニルフェノール
類を得る。
、R、Rは式(I)と同一である) 次にP−イソプロペニルフェノール類をアルカリ触媒、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カル
シウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水
酸化物をP−イソプロペニルフェノール類1モル当り
0.001モル〜0.1モル程度を用いて、140℃〜
250℃の温度で熱重合させて、ノボラック型フェノー
ル樹脂とする。
このノボラック型フェノール樹脂は、式(III)で表わ
されるが主として式(IV)で表わされるものから成って
いる。
(式(III)(IV)中のR、R、R、nは式
(I)と同じ) 続いて、このノボラック型フェノール類をグリシジルエ
ーテルとする。
この方法は、公知の方法で良く、例えば特開昭 58-1892
23号公報に示されるような、一価または多価フェノール
と、エピクロルヒドリンと反応させて、そのグリシジル
エーテルを製造する通常用いられている方法が適用でき
る。
この様にして式(I)に示される、また主として式(I
I)で示されるノボラック型フェノール類のグリシジル
エーテルが得られる。
式(II) (式中、R、R、R、nは式(I)と同じ) 式(I)(II)において、置換基、R〜Rを具体的
に例示すると、水素原子、メチル基、ブチル基、臭素原
子などである。
nが50を越えると、高温にしても粘度が高過ぎて、硬
化剤その他の助剤を配合することや、積層板への加工す
ることが困難となり好ましくない。
本発明において用いるビスフェノールA型グリシジルエ
ーテルとは、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンか
ら得られるビスフェノールAのグリシジルエーテル及び
得られたビスフェノールAのグリシジルエーテルにビス
フェノールAまたはテトラブロムビスフェノールAのよ
うなハロゲン置換ビスフェノールAを付加して得られる
付加物、更にはビスフェノールA及びハロゲン置換ビス
フェノールAとエピクロルヒドリルから得られる混合ビ
スフェノールAのグリシジルエーテルを含む。
難燃性が要求される用途にはテトラブロムビスフェノー
ルAを用いて得られる付加物及び上記の混合ビスフェノ
ールAのグリシジルエーテルが望ましい。
なお、前述のグリシジルエーテル成分に、別の種類のグ
リシジルエーテルを少量混合して用いても良い。
本発明における硬化剤は特に限定されるものではなく、
従来公知の種々の硬化剤をグリシジルエーテルのエポキ
シ当量と化学論理的にほぼ等量ないし、その約半量用い
ることができる。
硬化剤としては、例えば、「プリント配線用材料と加工
技術」CMCテクニカルレポートNo.17(発行所、株
式会社シーエムシー)などに記載されているように、ジ
シアンジアミド、ジフェニルジアミノメタン、ジフェニ
ルジアミノスルホンなどが使用される。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、必要に応じ、更に、
硬化促進剤、充填剤、表面処理剤などが添加されてもよ
い。
硬化促進剤としては、用いる硬化剤の種類によって公知
のものから適宜選択することができる。
例えば、硬化剤がジシアンジアミドのときは、2−エチ
ル−4−メチルイミダゾール、ベンジルジメチルアミン
などが例示される。
充填剤としては、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウ
ム、タルク、雲母などが用いられる。
表面処理剤としては、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リメトキシシランなどが例示される。
積層板は、例えば前記した「プリント配線用材料と加工
技術」に記載された方法で製造することができ、積層板
用の基材としては、有機、無機の天然繊維、ガラス繊
維、合成繊維による布、不織布、マットなどであり、具
体例としてはガラス布、ポリエステル布、紙、テトロン
布などである。
〈実施例〉 エポキシ当量とは、グリシジルエーテル基1モル当りの
グラム当量で定義される。
また、数平均重合度は、蒸気圧浸透圧法(コロナ社製、
分子量測定装置117型)により測定した数平均分子量
から計算したものである。
また、ガラス転移温度及び弾性率はレオログラフソリッ
ド(東洋精機(株)製)で測定した。
参考例1 (1) ノボラック型フェノール樹脂の製造 特開昭 38-1368の実施例1の記載に従ってビスフェノー
ルAを熱分解し、得られた混合物(P−イソプロペニル
フェノール48wt%、フェノール42wt%、p−イ
ソプロペニルフェノールのオリゴマー10wt%)30
0gに、48wt%NaOH水溶液3gを加え、減圧下
(20Torr)フェノールを留分させながら150℃
まで加熱する。
さらに、150℃で6時間保温し、重合を完結させる。
重合終了後、反応物を多量の希HCl水溶液中に投入
し、重合物を析出させ、ノボラック型フェノール樹脂を
得た。
(2) ノボラック型フェノール樹脂のグリシジルエーテ
ルの合成 温度計、分離管、滴下ロート、攪拌器を取り付けた1
フラスコに(1)で得られたノボラック型フェノール樹脂
135gをエピクロルヒドリン7.0モルに溶解する温
度73℃、圧力250mmHgに保ち、8時間で48%
NaOH水溶液を連続的に添加した。
この間エピクロルヒドリンと水とを共沸させて液化し分
離管で有機層と水層とに分離し、水層は系外に除去し有
機層は系内に循環した。
反応終了後1時間保温し未反応のエピクロルヒドリンを
蒸発除去し、反応生成物をメチルイソブチルケトンに溶
解した。
次に副生塩を別したのちメチルイソブチルケトンを蒸
発し、除去してノボラック型フェノール樹脂のグリシジ
ルエーテルを得た。
エポキシ当量は211、数平均重合度は3.9であっ
た。
実施例1 参考例1で合成したノボラック型フェノール樹脂のグリ
シジルエーテル100gをメチルエチルケトン25gに
溶解し、エポキシ樹脂ワニスとした。
このワニスに、ジシアンジアミド4.0g、2−エチル
−4−メチルイミダゾール0.1g、メチルセロソルブ
40gを加えて、均一混合した。
続いて、該混合物を金型に注入し、溶剤を乾燥して除去
したのち160℃で100kg/cmの条件で10分
間プレス成形した。
さらに180℃で1時間かけて硬化させ成形物を得た。
その成形物のガラス転移温度及び20℃での弾性率を測
定した。
結果を表1に示す。
実施例2〜4 参考例1で合成したノボラック型フェノール樹脂のグリ
シジルエーテルと、市販のビスフェノールAのグリシジ
ルエーテルであるスミエポキシ ESA−011(住友
化学工業(株)製、エポキシ当量490)とを、表1に示
す量を実施例1と同様な方法で成形物を得た。
評価結果を表1に示す。
実施例5〜7 実施例2〜4においてスミエポキシ ESA−011に
代えて、市販のビスフェノールAのグリシジルエーテル
とテトラブロムビスフェノールAの付加物であるスミエ
ポキシ ESA−500(住友化学工業(株)製、エポキ
シ当量489、臭素含有量20重量%)とを、表1に示
す量を用い、実施例1と同様な方法で成形物を得た。
評価結果を表1に示す。
比較例1〜5 スミエポキシ ESA−011、スミエポキシ ESA
−500及び0−クレゾールノボラックのグリシジルエ
ーテルであるスミエポキシ ESA−220(住友化学
工業(株)製、エポキシ当量215、数平均重合度4.
8)を表1に示す割合で用い、実施例1と同様な方法で
成形物を得た。
評価結果を表1に示す。
〈発明の効果〉 従来からの積層板に用いられるエポキシ樹脂組成物は、
ビスフェノールA型グリシジルエーテルに0−クレゾー
ルノボラックのグリシジルエーテルを添加して用いてい
る。
しかし、従来のノボラック型グリシジルエーテルを添加
した系では、耐熱性は増すことはできるが、反面弾性率
も高くなり、脆くなってドリル加工性が低下する。
これに対し、本発明のノボラック型フェノール樹脂のグ
リシジルエーテルと、必要に応じてビスフェノールA型
グリシジルエーテルを用いた組成物は、耐熱性がより高
く、弾性率が適度に低くて、ドリル加工性に優れた、す
なわち積層板用に適した組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−209211(JP,A) 特開 昭50−70497(JP,A) 特開 昭52−19755(JP,A) 特開 昭59−133218(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) (式中、R、R、Rは水素原子、炭素数1〜10
    のアルキル基、ハロゲン原子からなる群より選ばれたも
    のを表わし、nは2〜50の数である。)で表わされる
    ノボラック型フェノール樹脂のグリシジルエーテル5〜
    100重量部、ビスフェノールA型グリシジルエーテル
    0〜95重量部及び硬化剤とからなる積層板用エポキシ
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ノボラック型フェノール樹脂が 式(II) (式中、R、R、R及びnの定義は、式(I)の
    それと同一である。)で表わされる特許請求の範囲第
    (1)項記載の積層板用エポキシ樹脂組成物。
JP15843986A 1986-07-04 1986-07-04 積層板用エポキシ樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0653788B2 (ja)

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