JPH0652980B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH0652980B2
JPH0652980B2 JP61075472A JP7547286A JPH0652980B2 JP H0652980 B2 JPH0652980 B2 JP H0652980B2 JP 61075472 A JP61075472 A JP 61075472A JP 7547286 A JP7547286 A JP 7547286A JP H0652980 B2 JPH0652980 B2 JP H0652980B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電動機等の回転電機に係り、特にハウジング,
固定子,エンドブラケット等に構造的な特徴を有する回
転電機に関する。
〔従来の技術〕
電動機等の回転電機においては、安全性を図る配慮から
絶縁性及び耐熱性の向上が要求され、更に交流誘導電機
においては、運転中に脈動トルクに起因する振動,騒音
が発生するため、このような振動,騒音を十分に抑制し
て低振動,低騒音を図ることが望まれている。
このような要求に応えるため、近年、回転電機のハウジ
ングを例えば特公昭54-2365号公報に示すように、非導
電性、非磁性の不活性粒状物質を樹脂でモールド成形
し、このハウジング中に固定子鉄心及びその巻線も埋設
し、且つ前記ハウジングの両端にエンドブラケットを一
体に固着したものがある。
また、特開昭56-112844号公報に開示されるように、上
記同様に固定子鉄心及びその巻線を絶縁部材で一体にモ
ールドし、そのモールド成形体の両端面に配置されるエ
ンドブラケットをブリッジ状のばね部材により保持,固
定するものがある。
この種の回転電機は、剛性のモールド成形体の中に固定
子要素が埋設されるため、固定子巻線等の絶縁性,耐熱
性を向上させ、また、モールド成形体によりブラケット
に伝わる回転子側から振動を吸収し、運転中の振動,騒
音を効果的に抑制できる利点を有するが、次のような改
善すべき点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
例えば、前記の従来技術のうち、前者のようにエンドブ
ラケットをモールド成形体(ハウジング)の端面に接着
剤等で一体に固着する場合には、ハウジングからエンド
ブラケットを分割して部品を取り外すことが困難であ
り、部品交換等のメンテナンスの点で不便である。これ
らの部品交換は、回転電機の軸受等に経時的な摩耗,損
傷が生じたり万一故障が生じた時に必要なものであり、
この種回転電機の改善性を図る上で重要な課題である。
この点、後者の場合には、エンドブラケットをばね部材
で押さえつけて固定する構造のため上記のような不便さ
はないが、組立作業の簡便化や組立精度を一層、向上さ
せることが望まれている。
本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目的は、回転電
機の絶縁性及びより一層の低振動,低騒音化の向上を図
ると共に、部品の分解,再組立を簡便にして組立精度の
向上を図ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するための次のように構成す
る(なお、符号は実施例に用いる図面の符号を引用した
もので、発明の構成要素をなすものではない)。
すわなち本発明は、固定子鉄心2及びその巻線3を絶縁
部材6でモールドしてモータハウジングとなる環状のモ
ールド成形体7を構成し、このモールド成形体7に内装
される回転子4を軸受11を介して支持して成る回転電
機において、 前記モールド成形体7の両端面に軸受収納部12付きエ
ンドブラケット10がそれぞれ配置され、これらのエン
ドブラケット10は、その中央部10aが前記モールド
成形体7の内径により幾分大きな円板形を呈して該中央
部10aの中に前記軸受収納部12が一体成形されると
共に、該中央部10aの外径に径方向に180°間隔で
張り出した帯板の鍔部20を形成して成り、前記中央部
10aの一部にプレス成形により前記モールド成形体7
の内周8に嵌め込み可能な突起13が周方向に複数配設
され、この突起13の前記モールド成形体内周8への嵌
め込みにより前記エンドブラケット10の径方向の移動
が拘束されており、 前記エンドブラケット10の鍔部20には、その外周寄
りに係合穴14が配設され、一方、前記モールド成形体
7の外周には軸方向に掛け渡したブリッジ状の板ばね1
5が配設されて、この板ばね15の両端に設けた引掛片
16,17が前記係合穴14に着脱自在に掛かり止めし
て前記エンドブラケット10がモールド成形体7両端面
に固定されており、 且つ前記モールド成形体10の両端面には、モールド成
形体内周8を挟んでそれぞれ一対の円弧状の突起19,
19が対向配設され、この対向しあう円弧状突起19,
19の内側空間の径を前記エンドブラケット10の中央
部10aより僅かに大きくすると共に該円弧状の突起1
9,19の対向する端部間隔を前記エンドブラケット1
0の鍔部20の幅より大きくして、該円弧状突起19,
19間に前記エンドブラケット10が嵌め込まれて位置
決めされる構造としてあり、 さらに、前記軸受収納部12外周に防振ゴム18が取付
けてあり、この防振ゴム18を介して前記エンドブラケ
ット10が前記軸受収納部12の位置にてベースフレー
ム24に支持されていることを特徴とする。
〔作用〕
上記構成によれば、回転電機のハウジング(モールド成
形体7)により絶縁性、耐熱性及び振動,騒音抑制を図
り得るほかに、次のような作用がなされる。
すなわち、モールド成形体7の両端に配置したエンドブ
ラケット10の鍔部20に設けた係合穴14にブリッジ
状の板ばね15の引掛片16,17が掛かり止めするこ
とで、エンドブラケット10が板ばね15のばね力によ
りモールド成形体7の端面に圧接して固定される。ま
た、板ばね15は、係合穴14に掛かり止めするので、
ずれたり不用意に外れることがなく、エンドブラケット
10の組付けの信頼性を高める。
上記の掛かり止めの解除は、板ばね15にそのばね力に
抗する力を付与してばね変形(弾性変形)させれば容易
になされる。
その結果、回転電機の部品組付けの確実さを保証しつ
つ、部品を容易に着脱でき回転電機の組立,分解,再組
立の簡便化を図る。
特に、上記構成によれば、回転電機の組立(部品分解後
の再組立を含む)を行なう場合に、エンドブラケット1
0の中央部10aにプレス成形により周方向に配設した
複数の突起13がモールド成形体7の内周8に嵌まり込
むことで、組立時のエンドブラケット10の径方向の移
動が拘束され、エンドブラケット10の位置ずれを防止
する。これにより、ブリッジ状の板ばね15の引掛片1
6,17と係合穴14との位置合わせがスムーズになさ
れる。
また、上記径方向移動拘束用の突起13をモールド成形
体7の内周に嵌め込む場合には、モールド成形体内周8
がエンドブラケット10の陰に隠れてしまうため、何ら
の配慮がないと、突起13とモールド成形体内周8との
位置合わせがスムーズに行ない得ないが、本発明では、
その突起13の嵌め込みの目安として、外部から視認で
きるモールド成形体7端面の円弧状の突起19,19間
にエンドブラケット10を嵌め込めば、エンドブラケッ
ト10が自ずと位置決めされるので、これにより、前記
径方向移動拘束用の突起13もモールド成形体7の内周
8に自ずと位置決めされて難なく嵌め込むことができ
る。
また、モールド成形体7にはブリッジ状の板ばね15を
係止するための係合穴14や径方向拘束用突起13係合
用の特別な穴を穿孔する必要がないので、成形が簡単で
あり、且つモールドされた巻線を損傷させることがなく
絶縁崩壊も生じない。
また、回転電機の本体は軸受収納部12外周に取付けた
防振ゴム18を介してベースフレーム24に支持される
ので、回転電機はモールド成形体7とこの防振ゴム18
の双方の振動減衰作用により、回転電機の低振動、低騒
音をより一層高める。
〔実施例〕
本発明の実施例を第1図〜第8図に基づき説明する。
第1図は本発明の一実施例たる回転電機の半截断面図、
第2図は第1図のA方向からみた側面図、第3図ないし
第5図は本実施例の回転電機を構成する部品の説明図、
第6図は本実施例の適用対象となる回転電機の電機的結
線図を示すものである。
第1図において、1は回転電機、2は回転電機の固定子
鉄心、3は固定子巻線、4は回転子であり、本実施例に
おける回転電機1は、第6図に示すように、電源eに直
接付勢される主コイル3aとコンデンサ5の進相電流に
より付勢される補助コイル3bとにより固定子巻線3を
構成するもので、コイル3a,3bの2相の回転磁界に
より回転子4を回転させるコンデンサ型交流誘導電動機
を適用対象としている。
固定子鉄心2は環状に形成され、内側に配設したスロッ
ト(図示せず)に固定子巻線3を収納し、固定子鉄心2
が固定子巻線3と共に後述する絶縁部材6により一体に
モールドされ、これによりモールド成形体7を構成して
いる。また、固定子鉄心2はその内側(回転磁極面)2
aが露出してモールド成形体7の内周面8と同一面を形
成している。
絶縁部材6は、無機状粒状物質に非導電性,非磁性の繊
維性物質を混入し樹脂で混練したもの(混練物質)を成
形型内に射出して、140℃〜160℃に加熱し充分な
圧力をかけてモールド成形したもので、この成形工程時
に予め成形型内に固定子2及び固定子巻線3をセットし
て、絶縁部材6中に固定子鉄心2及び固定子巻線3が埋
設される。
絶縁部材6は、次のような条件を配慮して試作した結
果、以下に述べる成分でモールド成形すれば好適である
ことが確認されている。
すなわち、絶縁部材6は、モールド成形型内に射出した
後に、加熱圧力されて固定子鉄心2及び固定子巻線3を
包囲しつつ成形型内空間を埋めつくすため、無機質粒状
物質の粒径が所定以上の大きさになると、固定子巻線3
のエナメル皮膜の表面に無機質粒状物質の摩擦力により
外傷劣化が生じるので、このような不具合発生の防止を
配慮する必要がある。そのため、本実施例では、無機質
粒状物質として使用する炭酸カルシウム及び水酸化アル
ミニウムを充分に精製し、且つこれらの粒径を100メ
ッシュ以上に小さくすると共に粒度分布が95%を超え
るようにし、またこれらの炭酸カルシウム及び水酸化ア
ルミニウムを各35重量%として、これに補強材として
長さが0.5mm以下のガラス繊維を5重量%混合し、こ
れらの混合物質中に樹脂成分、例えば不飽和ポリエステ
ル樹脂を約24重量%加え、これらの物質を混練機によ
って充分な時間をかけて混練して混練物質を製造する。
このような混練物質によれば、炭酸カルシウム,水酸化
アルミニウム等の粒径が充分に小さいこと、及びこれら
の流体の表面及びガラス繊維の表面が混練過程により樹
脂で覆われるため、成形型内に射出する際に樹脂成分が
潤滑剤となり、これらの相乗的な働きによりモールド成
形体の製造工程において固定子巻線の皮膜表面の外傷劣
化を防止し、更に成形型自体の摩擦による摩耗をも防止
できる。
このように絶縁部材6を用いて成形されたモールド成形
体7は、内周面8が固定子鉄心2の内径と同径をなすも
ので、モールド成形体7の中空部9に回転子4が内装さ
れる。
エンドブラケット10は、モールド成形体7の両端面に
それぞれ当接するように配置される。
このエンドブラケット10は、第4図に示すように板金
をプレス加工して成形され、その中央部10aがモール
ド成形体7の内径より幾分大きな円板形を呈して、この
中央部10aの領域の中に軸受収納部12を一体成形し
てある。軸受収納部12に回転子4の軸受11が収納し
てある。
また、エンドブラケット10は、その中央部10aの外
径に径方向に180°間隔で張り出した帯板の鍔部20
を形成してある。
この中央部10aの一部に上記プレス成形によりモール
ド成形体7の開口部(内周)8に嵌め込み係合する突起
13が周方向に等間隔に複数配設してある。また、エン
ドブラケット10の鍔部20には、その外周寄りに後述
のブリッジ状板ばね15を掛かり止めさせる係合穴14
が設けてある。
モールド成形体10の両端面には、モールド成形体内周
8を挟んでそれぞれ一対の円弧状の突起19,19が第
2に示すように対向配設され、この対向しあう円弧状突
起19,19の内側空間の径をエンドブラケット10の
中央部10aより僅かに大きくすると共に円弧状突起1
9,19の対向する端部間隔をエンドブラケット10の
鍔部20の幅より大きくして、円弧状突起19,19間
に前記エンドブラケット10が嵌め込まれて位置決めさ
れる構造としてある。
ここで、エンドブラケット10のモールド成形体7への
組付けについて説明する。
エンドブラケット10は、その突起13がモールド成形
体7内周に嵌め込まれることで径方向の移動が拘束され
る。モールド成形体7の外周には軸方向に掛け渡された
ブリッジ状板ばね15が配設してある。板ばね15の両
端には引掛片16,17が設けられ、この引掛片16,
17がエンドブラケット側の係合穴14にばね力により
掛かり止めして、エンドブラケット10がモールド成形
体7両端面に圧接した状態で固定される。
軸受収納部12の外周には筒状の防振ゴム18が圧入に
より取付けられ、防振ゴム18を介してエンドブラケッ
ト10ひいてはモールド成形体7が軸受収納部12の位
置にてベースフレーム24(第7図)に支持されてい
る。ここでは、防振ゴム18は、第7図及び第8図に示
すように回転電機支持用のベースフレーム24に取付け
る時に防振ゴム18の外周面がベースフレーム24に設
けた支持面25とこれに対向する押圧体26とにより締
付ボルト27を介して挾持されている。
第2図,第3図,第8図の符号21で示す部分は、固定
子巻線3の口出線で、口出線21は、モールド成形体7
を通して外部に引き出される。この口出線21の一端は
保護チューブ22により覆われている。保護チューブ7
は、口出線21がモールド成形体7の位置で外傷が生じ
やすいことを考慮して設けたもので、また保護チューブ
7のうち、モールド成形体7の中に入る一端22aが固
定子巻線3の口出線接続部23まで届かないないように
モールド成形体7の途中位置に止めてある。
このようにして保護チューブ22を取付けた理由は、保
護チューブ22が通常はモールド成形体7との接合性を
良好にするため、繊維編組物で構成されるので、保護チ
ューブ22の一端22aを固定子巻線3の接続部23の
位置まで延ばした場合には、保護チューブ22の伝達経
路として外部からの水分が固定子巻線3に侵入する不具
合が生じるので、これを防止するため保護チューブ22
の一端22aを接続部23に至らないようにしたもので
ある。すなわち、保護チューブ22の一端をモールド成
形体7の途中に止めておけば、モールド成形体の防水用
によりそれ以上の水分の侵入を妨げる。
本実施例は、以上のように固定子鉄心2及び固定子巻線
3を無機質の粒体70重量%を含むモールド成形体(絶
縁部材6)中に埋設してあるため、絶縁部材6の電機的
絶縁作用によって、固定子巻線3に異常電圧が加わった
り、内部的異常が生じても外部への漏電を防止し、ま
た、固定子巻線等に異常発熱が生じても、発火,発熱等
の異常事態が発生するのを防止でき、しかも、固定子鉄
心2、固定子巻線3が剛性を有する絶縁部材6に密着し
て包囲されることから、運転中に生じ易い固定子鉄心
2、固定子巻線3の電磁的な振動,騒音の発生を抑制す
ることができる。
また、モールド成形体7には、運転中の種々の要因に基
づき機械的振動が生じたり、回転子4側にも交流誘導電
動機1の脈動トルクに起因する振動が生じたりするが、
この場合にもモールド成形体7の両端面にエンドブラケ
ット10が板ばね15の押圧力により圧接するように支
持されているので、モールド成形体7に発生する機械的
振動及びエンドブラケット10に伝わる回転子4側の機
械的振動のいずれもエンドブラケット10とモールド成
形体7との間に生じる大きな摩擦力のエネルギー消耗に
より吸収することができ、回転電機外部への振動伝達を
充分に遮断することができる。さらに、本実施例では、
回転電機1全体を防振ゴム18を介してベースフレーム
24に支持しているので、エンドブラケット10側から
の振動伝達を防振ゴム18でも抑制して電動機の低振
動,低騒音化を図り得る。
さらに、エンドブラケット10側の係合穴14に板ばね
15の引掛片16,17が掛かり止めすることで、板ば
ね15が、ずれたり不用意に外れることがなく、エンド
ブラケット10の組付けの信頼性を高める。上記の掛か
り止めは、板ばね15にそのばね力に抗する力を付与し
てばね変形(弾性変形)させれば容易に解除される。そ
の結果、回転電機の部品組付けの確実さを保証しつつ、
部品を容易に着脱でき回転電機の組立,分解,再組立の
簡便化を図る。
特に、本実施例によれば、回転電機の組立(部品分解後
の再組立を含む)を行なう場合に、エンドブラケット1
0の中央部10aに設けた複数の突起13がモールド成
形体7の内周8に嵌まり込むことで、組立時のエンドブ
ラケット10の径方向の移動が拘束され、エンドブラケ
ット10の位置ずれを防止する。これにより、ブリッジ
状の板ばね15の引掛片16,17と係合穴14との位
置合わせがスムーズになされる。
また、上記径方向移動拘束用の突起13をモールド成形
体7の内周8に嵌め込む場合には、モールド成形体内周
8がエンドブラケット10の陰に隠れてしまうが、本実
施例では、その突起13の嵌め込みの目安として、外部
から視認できるモールド成形体7端面の円弧状の突起1
9,19間にエンドブラケット10を嵌め込めば、エン
ドブラケット10が自ずと位置決めされるので、これに
より、前記径方向移動拘束用の突起13もモールド成形
体7の内周8に自ずと位置決めされて難なく嵌め込むこ
とができる。したがって、モールドモータの組立の簡便
化をより促進させることができる。
また、モールド成形体7にはブリッジ状の板ばね15を
係止するための係合穴14や径方向拘束用突起13係合
用の特別な穴を穿孔する必要がないので、成形が簡単で
あり、且つモールドされた巻線を損傷させることがなく
絶縁破壊も生じない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、モールド成形体(モータハウジング)
の外周に掛け渡されたブリッジ状の板ばねでモールド成
形体両端に配置されたエンドブラケットを着脱自在に結
合することで、エンドブラケットがモールド成形体端面
に圧接固定され、 しかも、上記エンドブラケットのモールド成形体への組
付けを行なう場合には、エンドブラケットに設けた突起
のモールド成形体内周への嵌め込みと、モールド成形体
端面に設けた一対の円弧状突起間へのエンドブラケット
の嵌め込みにより、エンドブラケットの位置決めを簡単
かつ移動拘束を伴って行ない得るので、この種回転電機
の組立,分解,再組立作業の簡便化をより一層図ること
ができる。
また、防振ゴムを介して回転電機をベースフレームに支
持する等の配慮をなすことで、回転電機の一層の低振
動,低騒音化の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である回転電機の半截断面
図、第2図は第1図のA方向からみた回転電機の正面
図、第3図は第1図の回転電機における固定子巻線の口
出線引き出し部分を示す一部省略断面図、第4図は上記
実施例に使用するエンドブラケットの斜視図、第5図は
上記実施例に使用する板ばねの斜視図、第6図は上記実
施例における回転電機の電機的結線図、第7図は上記実
施例の回転電機を各種機器に取付ける取付機構を示す一
部切欠断面図、第8図は第7図の矢印B方向からみた上
記取付機構の正面図である。 1…回転電機(交流誘導電動機)、2…固定子鉄心、3
…固定子巻線、4…回転子、4a…回転子軸、6…絶縁
部材、7…モールド成形体、10…エンドブラケット、
11…軸受、12…軸受収納部、13…突起、14…係
合穴、15…板ばね、16,17…引掛片、18…防振
ゴム、21…口出線、22…保護チューブ、22a…保
護チューブの一端、23…口出線接続部、24…ベース
フレーム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子鉄心(2)及びその巻線(3)を絶縁部材
    (6)でモールドしてモータハウジングとなる環状のモー
    ルド成形体(7)を構成し、このモールド成形体(7)に内装
    される回転子(4)を軸受(11)を介して支持して成る回転
    電機において、前記モールド成形体(7)の両端面に軸受
    収納部(12)付きエンドブラケット(10)がそれぞれ配置さ
    れ、これらのエンドブラケット(10)は、その中央部(10
    a)が前記モールド成形体(7)の内径より幾分大きな円板
    形を呈して該中央部(10a)の中に前記軸受収納部(12)が
    一体成形されると共に、該中央部(10a)の外径に径方向
    に180°間隔で張り出した帯板の鍔部(20)を形成して
    成り、前記中央部(10a)の一部にプレス成形により前記
    モールド成形体(7)の内周(8)に嵌め込み可能な突起(13)
    が周方向に複数配設され、この突起(13)の前記モールド
    成形体内周(8)への嵌め込みにより前記エンドブラケッ
    ト(10)の径方向の移動が拘束されており、 前記エンドブラケット(10)の鍔部(20)には、その外周寄
    りに係合穴(14)が配設され、一方、前記モールド成形体
    (7)の外周には軸方向に掛け渡したブリッジ状の板ばね
    (15)が配設されて、この板ばね(15)の両端に設けた引掛
    片(16)(17)が前記係合穴(14)に着脱自在に掛かり止めし
    て前記エンドブラケット(10)がモールド成形体(7)両端
    面に固定されており、 且つ前記モールド成形体(10)の両端面には、モールド成
    形体内周(8)を挟んでそれぞれ一対の円弧状の突起(19,1
    9)が対向配設され、この対向しあう円弧状突起(19,19)
    の内側空間の径を前記エンドブラケット(10)の中央部(1
    0a)より僅かに大きくすると共に該円弧状の突起(19,19)
    の対向する端部間隔を前記エンドブラケット(10)の鍔部
    (20)の幅より大きくして、該円弧状突起(19,19)間に前
    記エンドブラケット(10)が嵌め込まれて位置決めされる
    構造としてあり、 さらに、前記軸受収納部(12)外周に防振ゴム(18)が取付
    けてあり、この防振ゴム(18)を介して前記エンドブラケ
    ット(10)が前記軸受収納部(12)の位置にてベースフレー
    ム(24)に支持されていることを特徴とする回転電機。
JP61075472A 1986-04-03 1986-04-03 回転電機 Expired - Lifetime JPH0652980B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61075472A JPH0652980B2 (ja) 1986-04-03 1986-04-03 回転電機

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JP61075472A JPH0652980B2 (ja) 1986-04-03 1986-04-03 回転電機

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