JPH0652642U - 自然木を利用した枕 - Google Patents

自然木を利用した枕

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JPH0652642U
JPH0652642U JP9295792U JP9295792U JPH0652642U JP H0652642 U JPH0652642 U JP H0652642U JP 9295792 U JP9295792 U JP 9295792U JP 9295792 U JP9295792 U JP 9295792U JP H0652642 U JPH0652642 U JP H0652642U
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務 梅原
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有限会社ハウジング
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、木の香に満ちた自然木製枕内に、
収納縦孔を穿設して経典を収納し、また枕の表面適所に
磁石を埋設するとともに、指圧マッサージ効果も得るこ
とができ、さらには枕の使用状態での位置安定性に優れ
る自然木を利用した枕に関する。 【構成】 自然木製枕本体の上面の略中央部に、上面か
ら下面に達する方向に経典を収納するための収納縦孔を
穿設し、この収納縦孔内に落下不可能な状態で経典を収
納し、該収納縦孔の上面をふさぐ位置であって、枕本体
の上面よりも上方へ突出しない位置に磁石体を冠設し、
枕本体の正背面及び下面を凹面状曲設面に形成し、前記
枕本体の上面と正背面とが交差して作る丸みを帯びた角
部と、枕本体の下面と正背面とが交差して作る丸みを帯
びた角部の各角度を異なる角度に形成したことを特徴と
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自然木を利用した枕に関し、さらに詳しくは木の香に満ちた自然木 製枕内に、収納縦孔を穿設して経典を収納し、また枕の表面適所に磁石を埋設す るとともに、指圧マッサージ効果も得ることができ、さらには枕の使用状態での 位置安定性に優れる自然木を利用した枕に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来健康増進用枕として、自然木を利用した枕、あるいは磁石を埋設した枕、 さらには指圧マッサージ効果の得られる枕等が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで従来の健康増進用枕は、その外観的特徴により上記の効果の一部のみ を単独で達成できるようにしたものではあり、何れの枕もその構造上、自然木が 有する各種特徴を取込むものではなく、また枕内部に各種経典を納めたりするこ ともできず、一方首筋、肩、背中、腰、脚等の所望箇所を指圧マッサージする際 にも、押圧面と角部とで作られる角度が画一的であるため使い易い角度を選択す る自由度がなく、さらには枕として使用する際には枕の底部が窪みのない平滑面 を呈するため布団やマットレス等の上で滑り易くなって使用感を損なう等の問題 点があった。
【0004】 本考案は、上記の問題点をすべからく解消した自然木を利用した枕を提供せん とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本考案は、自然木において年輪木目の内側が下面に、年輪木目の外側 が上面に位置するように位置取りして枕本体を形成し、枕本体の上面を緩やかな 凸面状曲設面に形成し、この枕本体の上面の略中央部に上面から下面に達する方 向に経典を収納するための収納縦孔を穿設し、この収納縦孔内に落下不可能な状 態で経典を収納し、該収納縦孔の上面をふさぐ位置であって、枕本体の上面より も上方へ突出しない位置に磁石体を冠設し、枕本体の正背面及び下面を凹面状曲 設面に形成し、前記枕本体の上面と正背面とが交差して作る丸みを帯びた角部と 、枕本体の下面と正背面とが交差して作る丸みを帯びた角部の各角度を異なる角 度に形成したことを特徴とする自然木を利用した枕である。
【0006】
【作用】
上記した本考案の枕によれば、枕本体は日本全国に成育する杉、桧等の優良自 然木を素材としているため、自然木が有する木のぬくもり、香り、潤い、木の油 等が枕より発散され、あたかも森林浴をしているように使用者に有効に作用して 使用感を高め、さらに枕本体内には使用者が所望する経典を恭しく密入したもの であるから、枕使用者の信仰心が満たされ、精神的安定が得られて深い眠りによ り疲労回復を図ることができる。
【0007】 さらには枕本体の上面に設けた磁石から発せられる磁力線の磁界にて使用者の 後頭部、肩部、首部等を刺激して、体内の血行を良好にすることも可能となる。 また枕本体の上面側角部の角度と、下面側角部の角度とが異なる角度に形成さ れているため、枕本体を縦、横自由に傾けて好みの角度を目的部位にあてがうこ とも可能となる。
【0008】
【実施例】
以下、図面に従って本考案の実施例を説明する。 図1において、符号1は自然木で作成した枕本体である。 枕本体1は、日本中で成育している桧、杉、けやき、ぶな、たも等の自然木を使 用するが、例えば名産の誉高い土佐桧、屋久杉、やなせ杉、春日杉、秋田杉等が 好適で、樹齢60年〜200年程度のものが特に効果的である。
【0009】 この枕本体1は、年輪木目12の内側(樹木の中心方向)を枕本体の下面1e 側に、年輪木目12の外側(樹木の外周方向)を枕本体の上面1a側に位置させ るよう位置取りしている。
【0010】 これは、自然木の摂理から、年輪木目12の内側から外側方向に向かって、自 然木が有する特徴、即ち木のぬくもり、香り、潤い、木の油等発散され易く、枕 の頭置き部分となる枕本体の上面1aにエネルギーの放射方向を効率的に向ける ためであり、かつ枕本体の構造的強度を保ち、また木目によって表される意匠的 美しさを保つ意味もある。
【0011】 ついで上面1aは緩やかな凸面状曲設面に形成され、頭置き部分としての使い 易さを確保している。 また、この枕本体の上面1aの略中央部には、枕本体の上面から下面に達する 方向に経典を収納するための収納縦孔2が穿設される。
【0012】 この収納縦孔2は、前記年輪木目12と直交する方向に貫通するものであるた め、枕本体が自然乾燥することによって発生し易い日割れ現象の発生を効果的に 防止する効果がある。即ち、予め家屋の柱材の背部に切り込み(背割れ)を入れ て日割れ現象を防ぐ作用と同様のことが、収納縦孔2の形成によって確保される こととなる。
【0013】 この収納縦孔2内には、巻き物状の各種経典3を恭しく密入することができる ため、経典に対する尊厳性を失することは無い。 この経典3は、あらゆる宗派のものを使用することが可能であり、一例として は般若心経を収納することとなる。
【0014】 収納縦孔12内から落下しないように経典3を収納する方法としては、収納縦 孔下面付近に密封シール6を貼着する方法とか、収納縦孔の下端付近の内径を経 典3の直径よりも小さく形成して内部に段部7を形成する方法等がある。
【0015】 この収納縦孔2内に落下不可能な状態で経典3を収納した後に、該収納縦孔の 上面をふさぐ位置であって、枕本体1の上面よりも上方へ突出しない位置に磁石 収納部4を形成し、その磁石収納部4内に磁石体5を冠設して経典の上方からの 飛び出しを防止することになる。
【0016】 この磁石体5は、枕の中心部付近にシンボル的に置かれるので、その表面を透 明なアクリル等の合成樹脂層で被覆して内部に美しい装飾を施す等の工夫をする ことができる。
【0017】 磁石体5からは、磁力線が発せられ、その磁界により体内各所の血行を良好に し、健康増進効果が一層図られる。この磁石体5は、必要に応じて複数個、枕本 体の適所に設けることも可能である。
【0018】 つぎに、枕本体1の正面1bと背面1c及び下面1eは、中央付近が最も抉ら れた状態の凹面状曲設面に形成される。この様な形状に仕上げられるため、枕本 体を把持する際、指先が引っ掛かって便利であり、かつ枕本体を図1の位置から 横向きに変化させて使用したりして、複数の角部を所望部位にあてがい易くなる 。
【0019】 さらに、前記枕本体1の上面1aと正面1b及び背面1cとが交差して作る丸 みを帯びた角部8aと、枕本体1の下面1eと正面1b及び背面1cとが交差し て作る丸みを帯びた角部8bの各角度を異なる角度、例えば角部8aを角部8b よりも鋭角に形成しておく。両角部8a、8bの角度を相異ならせているため、 枕の使用者が指圧マッサージ目的で使用する場合には、好みの角度の角部を選ん で所望部位に当てることにより使用感を向上させることが可能となる。
【0020】 本考案の枕本体1の下面1eは、凹面状曲設面に形成されるため、下面1eの 両サイド付近に枕本体の底部9が間隔を置いて形成されることとなる。 このため、枕を図1の状態で使用した際には、底部9と底部9との間の窪みに 布団やマットレスの褶曲表面が食い込み、それが枕本体と床面間のブレーキ効果 となって滑りにくくなる効果がある。
【0021】 また枕本体1の側面1d、1dには、必要に応じて合成樹脂等で製造した薄板 状プレート10を補強板として貼着することも可能であり、そのプレート10は デザイン的にくりぬき孔部11を形成することも出来る。このプレート10は、 自然木製枕本体の特質を損なわないように、枕本体の側面にのみ取付けるように して、可能な限りくりぬき孔部11を形成することが望ましい。
【0022】 プレート10を設けた場合には、枕本体の側面に表れ易い日割れの発生を防止 し、仮に日割れが発生した場合でもそれを隠すことが可能となる。
【0023】
【考案の効果】
よって本考案によれば、自然木製であるからあたりが柔かく、また自然木の有 する木のぬくもり、香り、潤い、木の油等が枕より発散されるから、使用者に有 効に作用して使用感を高めることができる。 さらに枕本体内には所望の経典を恭しく密入しているから、枕使用者の信仰心 が存分に満たされ、精神的安定が得られるから深い眠りや疲労回復を図ることが できる。
【0024】 また枕本体の上面、及びその周囲に設けた磁石により使用者の後頭部、肩部、 首部等を刺激して、血行を良好にすることが可能となり、枕本体の角部の角度変 化を自由に選択することにより、好みの指圧マッサージ効果が得られる等の優れ た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る枕本体の斜視図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】図2におけるA−A線断面図である。
【図5】他の実施例のA−A線断面図である。
【図6】プレートを取付けた実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 枕本体 1a 枕本体の上面 1b 枕本体の正面 1c 枕本体の背面 1d 枕本体の側面 1e 枕本体の下面 2 収納縦孔 3 経典 4 磁石収納部 5 磁石 6 シール 7 段部 8a、8b 角部 9 底部 10 プレート 11 くりぬき孔部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然木において年輪木目の内側が下面
    に、年輪木目の外側が上面に位置するように位置取りし
    て枕本体を形成し、枕本体の上面を緩やかな凸面状曲設
    面に形成し、この枕本体の上面の略中央部に上面から下
    面に達する方向に経典を収納するための収納縦孔を穿設
    し、この収納縦孔内に落下不可能な状態で経典を収納
    し、該収納縦孔の上面をふさぐ位置であって、枕本体の
    上面よりも上方へ突出しない位置に磁石体を冠設し、枕
    本体の正背面及び下面を凹面状曲設面に形成し、前記枕
    本体の上面と正背面とが交差して作る丸みを帯びた角部
    と、枕本体の下面と正背面とが交差して作る丸みを帯び
    た角部の各角度を異なる角度に形成したことを特徴とす
    る自然木を利用した枕。
  2. 【請求項2】 枕本体の側面に、合成樹脂製プレートを
    貼着してなる請求項1記載の枕。
JP1992092957U 1992-12-28 1992-12-28 自然木を利用した枕 Expired - Lifetime JPH0753569Y2 (ja)

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JPH0652642U true JPH0652642U (ja) 1994-07-19
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52143442A (en) * 1976-05-26 1977-11-30 Hitachi Ltd Abnormal condition detecting circuit in thyristor transducing circuit
JPS5439622A (en) * 1977-09-02 1979-03-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd Envelope forming circuit
JPS5921869A (ja) * 1982-07-28 1984-02-03 双福鋼器株式会社 自動車格納庫の台車移載装置

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JPH0753569Y2 (ja) 1995-12-13

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