JPH0652589A - 光磁気ディスク装置 - Google Patents

光磁気ディスク装置

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JPH0652589A
JPH0652589A JP20380092A JP20380092A JPH0652589A JP H0652589 A JPH0652589 A JP H0652589A JP 20380092 A JP20380092 A JP 20380092A JP 20380092 A JP20380092 A JP 20380092A JP H0652589 A JPH0652589 A JP H0652589A
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magneto
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JP20380092A
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Noriyoshi Okumura
紀義 奥村
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 媒体位置の検出手段や磁気ヘッドを移動させ
る駆動手段を用いることなく、媒体記録面でのバイアス
磁界強度を必要最低限の範囲に留めて、情報記録に対す
る高い信頼性を確保し、かつ磁気ヘッドからの発熱を最
小に設定することで、低消費電力化を実現して、情報記
録の信頼性を向上する。 【構成】 バイアス磁界を用いて情報を記録・再生する
光磁気ディスク装置において、バイアス磁界強度を可変
にする手段と、それぞれの強度で記録された情報の記録
状態の良否を判定する手段とを有し、バイアス磁界強度
を変化させて、それぞれの強度での情報の記録状態の良
否判定に基づいてバイアス磁界強度の基準値を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイアス磁界を使用し
て情報を記録媒体に記録し、また再生を行なう光磁気デ
ィスク装置、特に外部磁界調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光磁気ディスクにおいては、光
学ヘッドと磁気ヘッドとが光磁気ディスクを挾んで当該
ディスクと非接触状態で対向配設されていて、例えば、
記録信号に応じた磁界を磁気ヘッドから光磁気ディスク
に印加するとともに、同一領域を光学ヘッドからの光ビ
ームで加熱することによって、記録動作を行なうように
なっている。
【0003】このような光磁気ディスク装置に対して、
消費電力の低減、高信頼性の実現が求められている。し
かしながら、光磁気ディスク装置のバイアス磁界印加装
置については、従来、コイルに電流を流して外部磁界を
発生させているので、消費電力が大きい。また、コイル
の発熱により、ディスク装置の内部温度が上昇するの
で、媒体基板が温められる。媒体温度が上昇すると、媒
体基板の位相差が増加したり、そりが発生するために、
媒体からの再生信号が劣化して、データエラーを生じて
しまう。そのため、信頼性を高くするためには、コイル
発熱を出来るかぎり抑える、即ち、低消費電力化する必
要がある。
【0004】ところで、バイアス磁界強度は、例えば2
00〜400Oe程度の一定範囲に維持しないと、媒体
に対する情報記録の信頼性が低下してデータエラーを生
じてしまう。
【0005】そこで、バイアス磁界を一定とするための
方法が種々知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】勿論、磁界強度はコイ
ル電流に比例するので、コイル電流を安定化することが
重要であるが、その他にもバイアス磁界強度を大きく変
動させる要因が存する。それは、コイル(磁気ヘッド)
と媒体記録面との距離である。磁界強度は、磁気ヘッド
からの距離の2乗に比例して小さくなるので、僅かな距
離変化が大きな磁界強度の変化をもたらす。それ故に、
200〜400Oeという一定範囲の幅は、一見数字的
には広い範囲に映るが、これを実際に達成するために
は、種々の方策を講じざるをえなかった。
【0007】例えば、実開昭62−202601号公報
に、カートリッジをローディングする時に磁気ヘッドを
移動させる技術として、カートリッジホルダに設けられ
た開口部に磁気ヘッドを位置決めし固定することが、開
示されている。
【0008】この公報においては、バイアス磁界印加装
置89近傍で、ディスク84を収容するディスクカート
リッジを保持するカートリッジホルダが、カートリッジ
上面85に対してはホルダ上面87で、カートリッジ下
面86に対してはホルダ下面88で対応する状態で示さ
れる図9で、磁気ヘッドのヨーク98は、カートリッジ
ホルダ上面87で位置決めされるので、ディスクカート
リッジ上面85からヨーク98底面までの寸法501は
比較的安定である。一方、ディスクカートリッジは、A
BS樹脂等のプラスチックで作られているので、使用の
たびのこすれ、使用環境下での経時変化としての歪み、
メーカ間の寸法違い等により、各ディスクカートリッジ
のカートリッジ上面外側から下面外側までの外部厚50
3の相違は大きい。
【0009】カートリッジホルダ上面87は、ディスク
カートリッジ上面85により位置決めされているので、
ディスクカートリッジの外部厚503の相違によって、
磁気ヘッドのヨーク98とディスク84の媒体記録面と
の間の寸法502も変化する。したがって、媒体記録面
に与えられる磁界強度が変動する。この変動が一定範囲
に収まるように、磁気ヘッド電流を大きめに設定するこ
とが一般的に行なわれているので、消費電力を低減でき
ないという問題が存する。また寸法502を不変にしよ
うとすると、複雑な機構とせざるをえず、ディスク装置
の厚さ寸法が大きくなる問題もある。
【0010】また特開平1−208701号公報に、磁
気ヘッドと光磁気ディスクの記録面との相対距離を一定
に保持するように、フォーカス制御される光学ヘッドの
光学ヘッド位置検出手段と磁気ヘッド位置検出手段とか
らのそれぞれの信号に基づいて、磁気ヘッドを移動させ
るためのアクチュエータを作動することが開示されてい
る。磁気ヘッドを移動させて記録媒体の印加磁界をコン
トロールするのである。磁気ヘッドの光磁気ディスクの
記録面に対する遠近方向での位置を検出して、磁気ヘッ
ドを駆動変位させているので、磁気ヘッド駆動手段が必
要であり、消費電力が大であり、しかも構造が複雑であ
る。更に、磁気ヘッドが上記第一の公知技術と同様にカ
ートリッジホルダで位置決めされる場合は、磁気ヘッド
を変位させても、各カートリッジの厚さの相違により磁
気ヘッドがずれている分があると、不正確な磁気ヘッド
変位を行なってしまうので、磁界強度が所定範囲から逸
脱し、記録データにエラーが生じてしまう問題がある。
【0011】そこで、本発明の主課題は、媒体位置の検
出手段や磁気ヘッドを移動させる駆動手段を用いること
なく、媒体記録面でのバイアス磁界強度を必要最低限の
範囲に留めて、情報記録に対する高い信頼性を確保し、
かつ磁気ヘッドからの発熱を最小に設定することで、低
消費電力化を実現して、情報記録の信頼性を向上するこ
とにある。
【0012】本発明の第二の課題は、バイアス磁界強度
の基準値をあらかじめ定めて、記録動作開始時に改めて
基準値設定の作動を行なうことを回避し、情報記録作動
時間を短縮化し、ドライブ装置の動作速度を向上するこ
とにある。
【0013】本発明の第三の課題は、環境温度の変化に
よりデータエラーの生ずる事態を回避しつつ、バイアス
磁界強度を必要最低限に保持することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、バイアス磁界
を用いて情報を記録・再生する光磁気ディスク装置にお
いて、バイアス磁界強度を可変にする手段と、それぞれ
の強度で記録された情報の記録状態の良否を判定する手
段とを有し、バイアス磁界強度を変化させて、それぞれ
の強度での情報の記録状態の良否判定に基づいてバイア
ス磁界強度の基準値を決定することにより、上記主課題
を解決する。
【0015】また、媒体カセットのローディング動作の
完了を検出する手段を有し、バイアス磁界を用いて情報
を記録・再生する光磁気ディスク装置において、バイア
ス磁界強度を可変にする手段と、それぞれの強度で記録
された情報の記録状態の良否を判定する手段とを有し、
媒体カセットのローディング動作完了を検出した後、バ
イアス磁界強度を変化させて、それぞれの強度での情報
の記録状態の良否判定に基づいてバイアス磁界強度の基
準値を決定し、保持することにより、上記第二の課題を
主課題とともに解決する。
【0016】更に、装置内部の温度を検出する手段を有
し、バイアス磁界を用いて情報を記録・再生する光磁気
ディスク装置において、バイアス磁界強度を可変にする
手段と、それぞれの強度で記録された情報の記録状態の
良否を判定する手段とを有し、装置の温度が一定値以上
/以下になったことを検知した場合に、バイアス磁界強
度を変化させて、それぞれの強度での情報の記録状態の
良否判定に基づいてバイアス磁界強度の基準値を決定す
るにより、上記第三の課題を主課題とともに解決する。
【0017】記録状態の良否を判定する手段が、記録デ
ータの信号振幅を測定し、その値が所定値以上の場合に
当該記録情報を良好と判定するように構成すれば、好適
である。
【0018】記録状態の良否を判定する手段が、記録デ
ータの位相マージンを測定し、その値が所定値以上の場
合に当該記録情報を良好と判定するように構成しても、
好適である。
【0019】記録状態の良否を判定する手段が、記録デ
ータのエラーレートを測定し、その値が所定値以上の場
合に当該記録情報を良好と判定するように構成すること
も好都合である。
【0020】また情報を記録するトラックの長さがディ
スク1回転以上の長さに相当すれば、好適である。
【0021】バイアス磁界強度の可変が、データセクタ
内で順次バイアス磁界強度を変化させることで行なわれ
ても好ましい。
【0022】バイアス磁界強度を変えながら情報を記録
する媒体のセクタに対して、バイアス磁界強度を充分大
きくした上で消去動作するのがよい。
【0023】
【実施例】本発明の詳細を、図に示される実施例に基づ
いて、説明する。
【0024】始めに図1において、光磁気ディスク装置
の構成を例示する。この光磁気ディスク装置は、回転モ
ータ12により回転駆動される光磁気ディスク4を挾ん
で上下にそれぞれ当該光磁気ディスク4と非接触に対向
配設された磁気ヘッド11と光ヘッド機能を備えた光ピ
ックアップ可動部13とを有している。上記磁気ヘッド
11には、ドライブメカコントローラの磁気ヘッド制御
系10から記録電流が与えられ、この記録電流に応じ
て、磁気ヘッド11は記録磁界を光磁気ディスク4に印
加する。また光ピックアップ可動部13は、光ピックア
ップ固定部14と連結しているとともに、キャリッジ制
御16によって光磁気ディスク4の半径方向に移動され
るようになっており、フォーカス制御17によって光磁
気ディスク4の記録面に対する遠近方向に変位されるよ
うになっていて、更にトラック制御18によって光磁気
ディスク4の周方向に調整される。光ピックアップ固定
部14は、光ピックアップ用信号処理部19から、書き
込みのための光ビームを光ピックアップ可動部13を介
して光磁気ディスク4に照射するようになっており、光
磁気ディスク4からの戻り光を検出して信号処理部19
で処理した上で、フォーカス制御17、トラック制御1
8を連動させる。これら光ピックアップ用信号処理部1
9、キャリッジ制御16、フォーカス制御17等を備え
るドライブメカコントローラは、その他に、回転モータ
用回転制御15、装置内の温度センサ31に連結する温
度測定回路32、媒体カセットセンサ33に連結する媒
体カセット検出回路34、ENDEC21、コントロー
ラ20を備え、これらを信号線28で繋いでいる。温度
センサ31は、光磁気ドライブ装置の内部温度を測定す
るものであり、サーミスタ、白金センサなどの素子が使
用され、光ピックアップ又はディスク近傍に配置され
る。このセンサ出力を測定可能としているものがコン温
度測定回路32である。温度センサ31がサーミスタの
場合は、その抵抗値を測定し、白金センサの場合には、
起電力を測定する。媒体カセットセンサ33は、光磁気
ドライブ装置に、光磁気ディスク4を収納した媒体カセ
ットがセットされたことを判定する。これには、プッシ
ュスイッチ等が使用される。媒体カセットセンサ33の
出力が媒体カセット検出回路34に与えられると、信号
線28を通してコントローラ20に伝えられる。これに
より、媒体カセットが比きり磁気ドライブ装置に取り付
けられて情報記録、又は再生動作が可能となる。ドライ
ブメカコントローラは、ドライブインターフェース30
を介して、バッファメモリ22、ECC23、ODC2
4、コントローラ25及びSCSIインターフェース2
6を備えるドライブコントローラに接続され、当該ドラ
イブコントローラはSCSI29を介してホストコンピ
ュータ27と繋がれている。
【0025】上記磁気ヘッド制御系10を図2に示す
と、磁界強度の設定入力を行なうことにより、磁気ヘッ
ド11に流す電流の大小を設定することができ、バイア
ス磁界強度の強弱を設定できる。磁界方向の設定入力を
行なうことにより、情報記録動作時の消去と書き込みに
際して、バイアス磁界の方向を反転させるために、磁気
ヘッド11の電流方向を反転させる。磁界発生・停止の
入力を行なうことにより、消去動作、書き込み動作でバ
イアス磁界を発生させるために、磁気ヘッド11に電流
を流す。それ以外では、電流を流さない。以上の磁界強
度設定入力、磁界方向設定入力、磁界発生・停止入力
は、ドライブメカコントローラのコントローラ20また
は、ドライブコントローラのコントローラ25で設定可
能である。
【0026】光ピックアップ用信号処理部19におい
て、本発明に従い、光磁気ディスク媒体に記録された情
報の状態を判定するために、振幅を測定する構成を図3
に示す。光ピックアップ用信号処理部の信号振幅測定部
19aにスイッチ19bを介して信号が入力する。図5
に示されるように、一般にバイアス磁界強度が設定範囲
42から逸脱するとC/N比(キャリア/ノイズ比)が
低下、即ち、再生信号振幅が低下するので、これを測定
して、記録された情報の良否を判定可能である。周知の
ように、光ピックアップ固定部14から光ピックアップ
用信号処理部19に再生データ信号が与えられる。この
再生データ信号には、図4に示されるように、光磁気デ
ィスク装置で記録されたデータ信号と、光磁気ディスク
媒体に始めからアドレスとして記録されているプリフォ
ーマット信号とがある。一方、データ部指示信号は、デ
ータ信号領域で有効となる信号である。これがスイッチ
19bで切り換えられて、当該データ信号のみが信号振
幅測定部19aで測定される。
【0027】ドライブメカコントローラのコントローラ
20によって、再生回路から生成される同期信号に基づ
き復調回路で作られる判別検出窓の幅と発生する最大の
ジッタとの差である位相マージンの測定を行なうことが
できる。図6において、ECC23では、再生されたデ
ータ信号の誤り訂正・復調を行ない、データのエラーレ
ートを求める。またスイッチ44、45により、データ
信号をディライ回路46に通し、コントローラ20によ
りディレイ時間を変えながらエラーレートを測定する。
【0028】次に、本発明の一実施例の動作を説明す
る。
【0029】先ず、光ピックアップ可動部13が製作領
域(Manufacturer Zone)に移動される。この領域は、1
30mmISO規格光磁気ディスクでは、半径位置2
9.7〜30.0mmから60.0〜60.15mmま
での範囲にあるトラックであり、情報記録以外のためし
書き等に使用されるものである。
【0030】ドライブメカコントロールのコントローラ
20は、磁気ヘッド制御系の磁界強度の設定入力を使用
して、バイアス磁界強度をH1に設定する。そして、消
去後、書き込みを行ない、情報を記録する。この時のト
ラック位置T1と磁界強度H1を保持する。この時のデー
タは、例えば、”9349・・・”パターン等を使用す
る。また情報を記録するトラック数は、ディスクの面ブ
レによる磁気ヘッドのヨークとディスクとの間の寸法の
変動により、磁界強度が変化する影響を減少させるた
め、ディスク1回転以上の長さが望ましい。ISO規格
光磁気ディスクでは、512バイト/セクタのセクタフ
ォーマットでは32セクタ、1024バイト/セクタの
セクタフォーマットでは17セクタが、ディスク1回転
以上になる。
【0031】以上のように、情報を記録する動作を、バ
イアス磁界強度を表1に示されるようにH2
3、...と変えつつ、トラック位置をT2
3、...と移しながら実行する。
【0032】
【表1】
【0033】次いで、記録した情報の良否を判定する。
【0034】図3に関連して説明した、データ部の信号
振幅を測定する手段を使用してもよい。
【0035】トラック位置と磁界強度を保持する保持手
段のトラック位置に示される位置T1に、光ピックアッ
プ可動部13を移動させて、再生データ信号から信号振
幅測定部19aによりデータ部の信号振幅を測定する。
結果を保持手段において、トラック位置T1と対応づけ
て保持する。
【0036】以上の測定動作をトラック位置T2
3、...で順次行ない、結果を保持する。その中か
ら、例えば、最大のものから10%を越える信号振幅の
低下があるものに対しては、情報の記録が不良と判断し
て、その結果を保持手段にバイアス磁界強度と対応づけ
て保持する。
【0037】そして保持手段の中から、情報の記録が良
いと判断されたものの対応バイアス磁界強度のうち、最
も小さな値を基準バイアス磁界強度として設定し、以後
の消去、書き込み動作を、その値に基づいて実行する。
【0038】従来の光磁気ディスク装置では、ディスク
カートリッジの厚さが、カートリッジ毎のバラツキで、
標準よりも大きい場合には、磁気ヘッドのヨークと媒体
との距離が大きくなり、媒体に加えられる磁界強度が減
少する。このような場合にもバイアス磁界不良によるデ
ータエラーが発生しないように、従来の光磁気ディスク
装置ではバイアス磁界強度を強くしておくために、標準
通りの厚さ寸法を有する大多数のカートリッジにとって
充分以上に大きな電流を磁気ヘッドに流していたので、
必要電力が大きく、これをぎりぎりに減らすとデータエ
ラーを生じる危険性をはらんでいた。
【0039】本発明では、情報の記録が良いことをその
都度あらかじめ判定し、データエラーが生じないバイア
ス磁界強度のうち、最も小さい値を基準強度としている
ので、データエラーが発生することもなく、またカート
リッジ厚さ寸法が大きい場合には磁気ヘッドに流す電流
を大きくし、カートリッジ厚さ寸法が基準通りの場合に
は磁気ヘッドに流す電流を減少することになるので、デ
ータエラーを生じる危険性を回避しつつ、磁気ヘッドに
流す電流を減らすことが可能となる。
【0040】上記実施例の動作においては、バイアス磁
界強度を、例えば、H1に設定してから情報を記録して
いるが、記録中に順次、バイアス磁界強度を変化させて
も良い。
【0041】これを図7に基づいて説明する。光ピック
アップ可動部は上記実施例と同様に、プリフォーマト部
とデータ部とが交互に存する製作領域トラックに移動す
る。そして消去、書き込み動作を行なう。この時のバイ
アス磁界強度は、図に示されるように、セクタのデータ
部において、H1、H2、H3、...のように順次減少
している。この減少は消去、書き込み動作のいずれか一
方だけでもよい。
【0042】次いで、記録した情報の良否を判定するた
めに、例えば、エラーレートを測定する。ここでは、バ
イアス磁界強度をH1からH8まで8段階に変化させてい
る。エラーレートを測定し、エラー数がデータ部のビッ
ド数の割合から、記録した情報の良否を判定できる。即
ち、データ部先頭から6/8の長さまでエラー数が増加
していないのであれば、磁界強度H6以上であれば情報
記録が良好であることが判るので、この値を基準バイア
ス磁界強度に設定する。
【0043】またデータ部先頭から1/2の長さまでエ
ラー数が増加していないのであれば、H4以上で情報記
録が良好であることが判るので、この値を基準バイアス
磁界強度に設定して、以後の消去、書き込み動作をその
値に基づいて実行する。このようなやり方で、消去、書
き込みされたセクタを図8に示す。
【0044】この場合、1トラックの長さ分だけ消去、
書き込みすれば、基準強度を設定できるので、1トラッ
ク毎にバイアス磁界強度をH1、...H8と変化させて
いく場合の1/8の時間で実行可能となる。
【0045】以上の動作に使用するセクタである製作領
域は、レーザパワーを変えながら、試し書きをするなど
の動作にも使用されているので、消し残りが存在してい
た。そのため、信号振幅測定部で測定した結果が、消し
残りのために大きく測定される誤差が生じる可能性があ
るので、記録した情報の良否を判定する手段が誤った判
定をする危険がある。また単に消去しただけでは、バイ
アス磁界不足により依然として消し残りが存在する可能
性もある。そこで、先ずバイアス磁界強度を最大に設定
しておいて消去動作を行なうことにより、消し残りをな
くし、判定誤りを回避するようにしてもよい。
【0046】バイアス磁界強度を変化し、それぞれの情
報を記録して、それぞれの良否を判定し、基準バイアス
磁界強度を設定するプロセスを行なう場合、ホストコン
ピュータ27からの情報記録命令があると、その作業前
に当該プロセスを実行することが考えられる。しかしな
がら、その場合には、情報記録とともに当該プロセス動
作を行なうことになるので、全体として作業時間が大幅
に長くなる問題がある。情報記録の作業前に、あらかじ
めホストコンピュータ27からの命令に応じて設定プロ
セス動作を行なうやり方もあるが、コンピュータ27に
は命令を出すという負担が余分にかかる問題が残る。
【0047】そこで、媒体カートリッジがセットされた
ことを媒体カートリッジ検出回路34により検出された
ならば、ドライブメカコントローラのコントローラ20
が、設定プロセス動作を行ない、バイアス磁界強度の設
定値を保持する。その後、ホストコンピュータ27から
情報記録の命令があった場合には、保持していた設定値
を基準値として用いる。このようにすれば、光磁気ドラ
イブ装置のみで、設定プロセス動作を実施することにな
り、ホストコンピュータ27の負担軽減となる。また、
作業時間が大幅に長くなることもない。
【0048】なお、光磁気ドライブ装置を動作させてい
ると、それ自体の消費電力により内部温度が上昇する。
それにつれ、媒体カートリッジの温度も上昇する。媒体
カートリッジは、ABS樹脂等のプラスチック材料でで
きているので、その材料特性上、温度上昇につれ変形し
やすくなる。それにつれて光磁気ディスクも反って変形
するので、磁気ヘッドのヨークと当該ディスクの媒体記
録面との間の寸法が変化する。また、光磁気ドライブ装
置の置かれている環境温度が変化しても、前記寸法が変
化する。このような寸法変化により、バイアス磁界強度
が変化して、データエラーが生じることが前述した通り
であるが、そこで本発明では、温度センサ31を介して
温度測定装置32で環境温度を測定する。ドライブメカ
コントローラのコントローラ20は、その測定温度が例
えば40℃以上/以下になったときに、設定プロセス動
作を実施して、その都度、バイアス磁界強度の基準設定
値を保持するようにする。これにより、温度変化して
も、情報を良好に記録することが可能なバイアス磁界強
度を確保できるので、データエラーが生じない。
【0049】
【発明の効果】請求項1の光磁気ディスク装置において
は、バイアス磁界強度を可変にする手段と、それぞれの
強度で記録された情報の記録状態の良否を判定する手段
とを有し、バイアス磁界強度を変化させて、それぞれの
強度での情報の記録状態の良否判定に基づいてバイアス
磁界強度の基準値を決定するので、バイアス磁界強度を
情報記録にとって必要充分に設定でき、データエラーが
生ずることなく、しかも低消費電力化することができ
る。
【0050】また請求項2の光磁気ディスク装置におい
ては、バイアス磁界強度を可変にする手段と、それぞれ
の強度で記録された情報の記録状態の良否を判定する手
段とを有し、媒体カセットのローディング動作完了を検
出した後、バイアス磁界強度を変化させて、それぞれの
強度での情報の記録状態の良否判定に基づいてバイアス
磁界強度の基準値を決定し、保持するので、請求項1の
効果に加えて、保持されている設定値を使用すること
で、記録動作開始時に改めて設定プロセス動作を行なう
必要がなく、情報記録を行なう時間が短縮化され、ドラ
イブ装置の動作スピードを向上できる。
【0051】請求項3の光磁気ディスク装置において
は、バイアス磁界強度を可変にする手段と、それぞれの
強度で記録された情報の記録状態の良否を判定する手段
とを有し、装置の温度が一定値以上/以下になったこと
を検知した場合に、バイアス磁界強度を変化させて、そ
れぞれの強度での情報の記録状態の良否判定に基づいて
バイアス磁界強度の基準値を決定するので、請求項1の
効果に加えて、環境温度が変化しても、バイアス磁界強
度を情報記録に充分なものに確保でき、バイアス磁界の
不足によりデータエラーが発生することがない。
【0052】請求項4の光磁気ディスク装置において
は、記録状態の良否を判定する手段が、記録データの信
号振幅を測定し、その値が所定値以上の場合に当該記録
情報を良好と判定するので、エラーレートの測定と計算
時間が不要となるので、判定に要する時間が短縮化で
き、ドライブ装置の動作スピードを向上できる。
【0053】請求項5の光磁気ディスク装置において
は、記録状態の良否を判定する手段が、記録データの位
相マージンを測定し、その値が所定値以上の場合に当該
記録情報を良好と判定するので、記録情報が良好なもの
か否かより正確に判定できる。
【0054】請求項6の光磁気ディスク装置において
は、記録状態の良否を判定する手段が、記録データのエ
ラーレートを測定し、その値が所定値以上の場合に当該
記録情報を良好と判定するので、記録データの信号振幅
を測定する手段が不要となるので、装置コストを低減で
き、且つ位相マージンを測定する場合ほど時間もかから
ないので、動作、時間を短縮化でき、少ない費用で記録
情報の良否を判定でき、ドライブ装置のコストダウンを
図ることができる。
【0055】請求項7の光磁気ディスク装置において
は、情報を記録するトラックの長さがディスク1回転以
上の長さに相当するので、1回転未満の長さでバイアス
磁界強度を変化させる場合に生ずる事態、即ち、媒体の
面ブレにより磁気ヘッドと媒体記録面との距離が接離
し、バイアス磁界強度が強弱し、データエラーが生ずる
ようなバイアス磁界強度に設定することが回避されるの
で、記録情報の良否判定をより正しく行なえ、データエ
ラーの発生を防止できる。
【0056】請求項8の光磁気ディスク装置において
は、バイアス磁界強度の可変が、データセクタ内で順次
バイアス磁界強度を変化させることで行なわれるので、
セクタ毎にバイアス磁界強度を変化させるのに比べて、
実行時間を短縮化でき、ドライブ装置の動作スピードを
向上できる。
【0057】請求項9の光磁気ディスク装置において
は、バイアス磁界強度を変えながら情報を記録する媒体
のセクタに対して、バイアス磁界強度を充分大きくした
上で消去動作するので、セクタ上の消し残りが原因で記
録情報の良否を判定する手段が作動しなくなり、それに
起因してデータエラーが生ずることが回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光磁気ディスク装置の概略全体図
である。
【図2】図1の装置のうちの磁気ヘッド制御系の概念図
である。
【図3】図1の装置の光ピックアップ用信号処理部のう
ち、本発明の動作に使用される部分の構成を示す概念図
である。
【図4】光ピックアップ用信号処理部の動作タイミング
を示す図である。
【図5】バイアス磁界強度とC/N比との関係を示すグ
ラフである。
【図6】位相マージンの測定を行なう構成の概略図であ
る。
【図7】バイアス磁界強度を変化させる一態様を示す図
である。
【図8】図7に対応する消去書き込みされたセクタでの
再生データ信号の様子を示す図である。
【図9】公知の光磁気ディスク装置での、磁気ヘッドの
ヨークと光磁気ディスクの媒体記録面との関係を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
4 光磁気ディスク 11 磁気ヘッド 13 光ピックアップ可動部 14 光ピックアップ固定部 19 光ピックアップ用信号処理部 31 温度センサ 33 媒体カセットセンサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイアス磁界を用いて情報を記録・再生
    する光磁気ディスク装置において、バイアス磁界強度を
    可変にする手段と、それぞれの強度で記録された情報の
    記録状態の良否を判定する手段とを有し、バイアス磁界
    強度を変化させて、それぞれの強度での情報の記録状態
    の良否判定に基づいてバイアス磁界強度の基準値を決定
    することを特徴とする光磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 媒体カセットのローディング動作の完了
    を検出する手段を有し、バイアス磁界を用いて情報を記
    録・再生する光磁気ディスク装置において、バイアス磁
    界強度を可変にする手段と、それぞれの強度で記録され
    た情報の記録状態の良否を判定する手段とを有し、媒体
    カセットのローディング動作完了を検出した後、バイア
    ス磁界強度を変化させて、それぞれの強度での情報の記
    録状態の良否判定に基づいてバイアス磁界強度の基準値
    を決定し、保持することを特徴とする光磁気ディスク装
    置。
  3. 【請求項3】 装置内部の温度を検出する手段を有し、
    バイアス磁界を用いて情報を記録・再生する光磁気ディ
    スク装置において、バイアス磁界強度を可変にする手段
    と、それぞれの強度で記録された情報の記録状態の良否
    を判定する手段とを有し、装置の温度が一定値以上/以
    下になったことを検知した場合に、バイアス磁界強度を
    変化させて、それぞれの強度での情報の記録状態の良否
    判定に基づいてバイアス磁界強度の基準値を決定するこ
    とを特徴とする光磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記記録状態の良否を判定する手段が、
    記録データの信号振幅を測定し、その値が所定値以上の
    場合に当該記録情報を良好と判定することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の光磁気ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記録状態の良否を判定する手段が、
    記録データの位相マージンを測定し、その値が所定値以
    上の場合に当該記録情報を良好と判定することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一項に記載の光磁気ディス
    ク装置。
  6. 【請求項6】 前記記録状態の良否を判定する手段が、
    記録データのエラーレートを測定し、その値が所定値以
    上の場合に当該記録情報を良好と判定することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一項に記載の光磁気ディス
    ク装置。
  7. 【請求項7】 情報を記録するトラックの長さがディス
    ク1回転以上の長さに相当することを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の光磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 バイアス磁界強度の可変が、データセク
    タ内で順次バイアス磁界強度を変化させることで行なわ
    れることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の光磁気ディスク装置。
  9. 【請求項9】 バイアス磁界強度を変えながら情報を記
    録する媒体のセクタに対して、バイアス磁界強度を充分
    大きくした上で消去動作することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか一項に記載の光磁気ディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6185162B1 (en) 1998-08-20 2001-02-06 Fujitsu Limited Method for adjusting magnetic and optical heads in magneto-optical recording device
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