JPH0652445A - Ｐｏｓシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＰＯＳシステムに関し、クーポン券を処理す
ることを目的とする。 【構成】 商品コードに対応して商品情報とクーポンコ
ードが登録されているＰＬＵファイル21と、該ＰＬＵフ
ァイル21から読み出されたクーポンコードを記憶するク
ーポンコードメモリ31を備え、商品コードが入力された
とき、該商品コードに基づいて該ＰＬＵファイル21を検
索し、該当する商品情報とクーポンコードを読み出して
売上登録を行うとともに該クーポンコードを該クーポン
コードメモリ31に格納し、クーポンコードが入力された
とき、該クーポンコードメモリ31に格納されているクー
ポンコードと比較し一致すれば、該クーポンコードに基
づいて値引き処理を行い、その後該クーポンコードメモ
リ31から該クーポンコードを消去するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はクーポン券の処理を可能
とするＰＯＳシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】図６は従来のＰＯＳシステムの構成を示
すブロック図であり、複数のＰＯＳ端末３が回線４を介
してコントローラ２に接続され、さらに、コントローラ
２は回線５を介して上位装置１に接続されている。コン
トローラ２は、商品コードに対応して品名、部門、価格
等の商品情報が登録されたＰＬＵファイル21を有し、ま
た、上位装置１は売上情報集計部10を有している。

【０００３】上記ＰＯＳシステムにおいて、商品に付さ
れている商品コードをＰＯＳ端末３に入力すると、商品
コードは回線４を介してコントローラ２に送られる。コ
ントローラ２においてＰＬＵファイル21を検索し該当す
る商品情報を読み出し送信元のＰＯＳ端末３に返送す
る。ＰＯＳ端末３では、返送された商品情報に基づいて
品名や価格の表示等の売上登録を行い、つづいて売上代
金の精算やレシートの発行等の売上処理が行われる。ま
た、売上処理の行われた商品の商品情報は上位装置１に
送られ、売上情報集計部10では、売上処理された商品の
商品情報に基づいて品名別、メーカー別、ＰＯＳ別、さ
らに、売上処理の行われた時間帯別、客層別等に数量や
価格を集計する。これらの集計結果は、小売店における
将来の商品仕入れ計画あるいは商品メーカーにおける将
来の商品開発計画の有力な参考資料とされる。

【０００４】一方、商品売買に際しては販売促進のため
に種々のサービスが実施されるが、クーポン券の発行も
その一環として従来から行われている。クーポン券は商
品の品名と値引金額が記載されたものであり、商品購入
の際に小売店側からお客にサービスとして渡される場
合、あるいは、新聞や雑誌等への広告中にサービスとし
て添付される場合等がある。

【０００５】お客が商品購入の際に同種商品の品名が記
載されたクーポン券を小売店に渡すと、小売店ではその
商品の正規の金額からそのクーポン券に記載された金額
分の値引きを行い、後にその値引き金額を集計してメー
カーに請求するようにしたものである。従来は、お客か
らクーポン券を渡された後の値引き処理やその集計は全
て小売店側で個々に手作業によって行っていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
お客からクーポン券を渡されたときに必要となる上述の
ような処理は全て手作業で処理されており、ＰＯＳシス
テムで処理することができなかった。従って、クーポン
券の発行に伴う小売店側の負担は大きく、かつ集計ミス
等の間違いも生じ易いという問題があった。

【０００７】また、クーポン券を用いたサービスに販売
促進効果があるか否かを知るため、クーポン券の使用さ
れた商品について通常の売上商品と同様にＰＯＳ別、商
品別等に集計した資料があれば小売店および商品メーカ
ーの双方にとって有益であるが、従来は、手作業で行わ
ざるを得ないため小売店側の負担が一層重くなるという
問題があった。

【０００８】そこで本発明は、クーポン券の処理をＰＯ
Ｓシステムで行うことを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題の解決は、商品
コードに対応して商品情報とクーポンコードが登録され
ているＰＬＵファイル21と、該ＰＬＵファイル21から読
み出されたクーポンコードを記憶するクーポンコードメ
モリ31を備え、商品コードが入力されたとき、該商品コ
ードに基づいて該ＰＬＵファイル21を検索し、該当する
商品情報とクーポンコードを読み出して売上登録を行う
とともに該クーポンコードを該クーポンコードメモリ31
に格納し、クーポンコードが入力されたとき、該クーポ
ンコードメモリ31に格納されているクーポンコードと比
較し一致すれば、該クーポンコードに基づいて値引き処
理を行い、その後該クーポンコードメモリ31から該クー
ポンコードを消去することを特徴とするＰＯＳシステ
ム、あるいは、上記ＰＯＳシステムにおいて、値引き処
理の行われたクーポンコードに対応する商品の売上情報
の集計を行うクーポン情報集計部11を備えることを特徴
とするＰＯＳシステムによって達成される。

【００１０】

【作用】ＰＬＵファイル21には商品コードに対応して商
品情報とクーポンコードが登録されており、商品コード
が入力されたとき、該当するクーポンコードを商品情報
とともに読み出す。そして、上記商品情報に基づいて売
上登録を行うとともに、読み出されたクーポンコードを
クーポンコードメモリ31に格納しておき、クーポンコー
ドが入力されたときに、先にクーポンコードメモリ31に
格納されているクーポンコードと比較し一致すれば、こ
のクーポンコードを有効であると判断して値引き処理を
行い、その後クーポンコードメモリ31に格納されている
クーポンコードを消去するようにしている。従って、再
度、同種商品についてのクーポンコードが入力された場
合には、クーポンコードメモリ31内には一致するクーポ
ンコードが格納されていないので無効と判断されること
になり、一度値引き処理した商品について再度値引き処
理が行われることを防ぐことができる。

【００１１】また、値引き処理の行われたクーポンコー
ドに対応する商品の売上情報をクーポン情報集計部11で
集計するようにしているので、商品メーカーへの請求金
額およびクーポンコードが使用された商品についての資
料を手作業によることなく自動的に作成することができ
る。

【００１２】

【実施例】図１は本発明の実施例を示すＰＯＳシステム
の構成を示すブロック図であり、図６と同一機能を有す
るものには同一番号を付した。図２は、図１に示したＰ
ＯＳ端末３の詳細な構成を示すブロック図である。図３
は、本実施例で使用されるクーポン券に付されているク
ーポンコードの例を示したものである。クーポンコード
は、図３に見られるように、商品コードとクーポンコー
ドを識別するフラグ、値引きした金額の請求先であるメ
ーカーを示すメーカーコード、値引金額等を示す数値を
所定の規則に従ってバーコードで表したものである。図
４はＰＬＵファイル21の内容を示す図であり、商品コー
ドに対応して商品の品名、部門、価格等の商品情報およ
びその商品がクーポン対象商品である場合にはクーポン
コードが登録されている。図５は本発明の実施例を示す
流れ図である。以下、図１〜図５を参照して本発明の実
施例を説明する。

【００１３】まず、お客が指定した商品に付されている
商品コードを店員がＰＯＳ端末３のバーコードスキャナ
32に入力する（Ｓ１）。バーコードスキャナ32によって
読み取られた商品コードは回線４を通してコントローラ
２のコントローラ制御部20に送られる。

【００１４】コントローラ制御部20はＰＬＵファイル21
を検索する（Ｓ２）。そして、該当する商品情報の読み
出しを行いＰＯＳ端末３に返送する（Ｓ３）。ついで、
コントローラ制御部20は検索された商品コードと対応し
てクーポンコードが登録されているか否かを判断する
（Ｓ４）。登録されていれば読み出してＰＯＳ端末２に
返送する。端末制御部30では、返送された商品情報の売
上登録を行い（Ｓ５）、かつ、クーポンコードをクーポ
ンコードメモリ31に格納する（Ｓ６）。

【００１５】ついで、端末制御部30は、クーポンコード
が入力されたか否かを判断する（Ｓ７）。お客がクーポ
ン券を持参し、これを店員がバーコードスキャナ32に入
力した場合には、クーポンコードメモリ31に格納されて
いるクーポンコードと上記入力されたクーポンコードを
比較する（Ｓ８）。そして、クーポンコードメモリ31に
格納されているクーポンコードのうち、上記クーポンコ
ードと一致するものがあるか否かを判断する（Ｓ９）。
一致すれば、そのクーポンコードを有効であると判断し
て対応する商品の品名や値引き金額をディスプレイ36に
表示させ、店員がこの表示を見て値引き処理を行う（Ｓ
10）。ついで、該当するクーポンコードをクーポンコー
ドメモリ31から消去する（Ｓ11）。これによって同種商
品の品名が記載されたクーポンコードが再度入力された
場合にもクーポンコードメモリ31に該当するクーポンコ
ードがないため、無効と判断されるので、再度値引き処
理が行われることはない。

【００１６】ついで、値引き処理されたクーポンコード
に対応する商品情報が上位装置１に送られる。クーポン
コード集計部11では、各ＰＯＳ端末３から送られてきた
クーポンコードに対応する商品情報について、メーカー
別、ＰＯＳ別、部門別あるいはクーポンコードの使用さ
れた時間帯別、客層別に価格および数量を集計する（Ｓ
12）。メーカー別の集計結果によってメーカーへの請求
金額を知ることができ、また、ＰＯＳ別、部門別等の集
計結果から、どのような商品にクーポン券が使用された
か、あるいはどのような時間帯で使用されたか、使用し
た客層等のクーポン券の利用状況に関する資料を容易か
つ迅速に得ることができる。従って、これらの資料に基
づいてクーポン券によるサービスが販売促進にどのよう
な効果があるかを分析することができる。

【００１７】また、Ｓ10において値引き処理が行われた
後、端末制御部30は、先に読み出した商品情報およびク
ーポンコードに含まれている情報をディスプレイ36に表
示させるとともに、売上代金の精算、プリンタ35による
レシートの発行等の売上処理を行う（Ｓ13) 。そして、
売上処理された商品情報を上位装置１に送る。売上情報
集計部10では、各ＰＯＳ端末３から送られてきた商品情
報に基づいて従来技術の項で述べたような集計を行う
（Ｓ14）。

【００１８】また、Ｓ５においてクーポンコードが登録
されていない場合、Ｓ７においてクーポンコードが入力
されない場合、Ｓ９において入力されたクーポンコード
がクーポンコードメモリ31内のクーポンコードと一致し
ない場合には、いずれも値引き処理を行う必要がないの
でＳ13へ進み通常の売上処理のみを行う。

【００１９】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、小売店側
の負担を大きくすることなくクーポン券を処理すること
ができ、さらに、クーポン券の使用された商品に関する
資料を容易かつ迅速に作成できるのでクーポン券使用に
よる販売促進効果の判定も容易となりＰＯＳシステムの
機能拡大を図る上で有益である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例を示すブロック図

【図２】 ＰＯＳ端末の詳細な構成を示すブロック図

【図３】 クーポンコードの構成を示す図

【図４】 ＰＬＵファイルの内容を示す図

【図５】 本発明の実施例を示す流れ図

【図６】 従来例に係るＰＯＳシステムの構成を示すブ
ロック図

【符号の説明】 １ 上位装置、 30 端末制御部、
２ コントローラ、 31 クーポンコー
ドメモリ、３ ＰＯＳ端末、 32 バ
ーコードスキャナ、10 売上情報集計部、
33 回線制御部、11 クーポン情報集計部、
34 キーボード、20 コントローラ制御部、
35 プリンタ、21 ＰＬＵファイル、
36 ディスプレイ、

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品コードに対応して商品情報とクーポ
   ンコードが登録されているＰＬＵファイル(21)と、該Ｐ
   ＬＵファイル(21)から読み出されたクーポンコードを記
   憶するクーポンコードメモリ(31)を備え、 商品コードが入力されたとき、該商品コードに基づいて
   該ＰＬＵファイル(21)を検索し、該当する商品情報とク
   ーポンコードを読み出して売上登録を行うとともに該ク
   ーポンコードを該クーポンコードメモリ(31)に格納し、 クーポンコードが入力されたとき、該クーポンコードメ
   モリ(31)に格納されているクーポンコードと比較し一致
   すれば、該クーポンコードに基づいて値引き処理を行
   い、その後該クーポンコードメモリ(31)から該クーポン
   コードを消去することを特徴とするＰＯＳシステム。
2. 【請求項２】 値引き処理の行われたクーポンコードに
   対応する商品の売上情報の集計を行うクーポン情報集計
   部(11)を備えること特徴とする請求項１記載のＰＯＳシ
   ステム。