JPH0652371U - 回転電機の給電装置 - Google Patents

回転電機の給電装置

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JPH0652371U
JPH0652371U JP9259692U JP9259692U JPH0652371U JP H0652371 U JPH0652371 U JP H0652371U JP 9259692 U JP9259692 U JP 9259692U JP 9259692 U JP9259692 U JP 9259692U JP H0652371 U JPH0652371 U JP H0652371U
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JP
Japan
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brush
commutator
electric machine
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low resistance
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JP9259692U
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寿大 松浦
進 橋本
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層されたブラシに設けられた低抵抗体に充
分な電流を流すことができると共に、整流時に発生する
火花を抑制し、且つ電圧降下による電気損失を低減でき
る回転電機の給電装置を提供することを目的とする。 【構成】 整流子20の外周面には、巻線60が接続さ
れた給電部を成すセグメント24aと接続されない非給
電部を成すセグメント24bとが交互に配設されてい
る。また、該セグメント24bは絶縁部26の絶縁間隔
t3 の中央に配設されている。そして、ブラシ30の低
抵抗体t1 と高抵抗体t2 とを加えた幅t1+t2 は、
前記絶縁間隔t3 よりも狭く形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転電機の給電装置に係わり、詳しくは、整流時に発生する火花を 抑制し、且つ電圧降下による回転電機の電気損失を低減できる回転電機の給電装 置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、直流モータ等の回転電機の給電装置について整流時にブラシと整流 子との間に発生する火花を抑制することが必要とされている。この火花は高電圧 によるこのであり、隣接するセグメントの各々に結線されたコイルが電気的に短 絡されたり、短絡された状態から短絡電流が遮断される瞬間に発生する。一方、 給電時には電圧降下を低減し効率低下を抑止することが必要である。そこで、整 流時に発生する火花を抑制し、且つ給電時の電気損失を低減するために、従来か らブラシに様々な工夫が成されている。例えば、特開昭55─139057号公 報に示すように、ブラシの整流子との摺接面において、両側を高抵抗材料から成 る高抵抗体とし、該高抵抗材体に挟まれたブラシの中央を低抵抗材料から成る低 抵抗体とした、所謂積層ブラシが公知である。そして、この積層ブラシは、隣接 するセグメント間を跨いだ状態にあるとき、積層ブラシの中央に設けられた低抵 抗体が、隣接する前記セグメント間を跨がないように積層されている。即ち、図 1に示すように、ピグテール50が接続された低抵抗体30aおよび高抵抗体3 0b,30cから成るブラシ30の前記低抵抗体30aの幅をt1 とし、巻線6 0が接続された各セグメント24の相互間に介在する絶縁部26の幅をt3 とす ると、常にt1 <t3 の関係が成り立つように積層されている。
【0003】 しかし、整流子において、各セグメントの相互間に介在する絶縁部の幅t3 は 、概して狭く設定されているため、低抵抗体の幅t1 も必然と狭くなってしまう のが現状であり、その結果、積層ブラシに流す電流の量も制約されてしまうとい う問題がある。そして、高出力が要求される回転電機に使用する場合、充分な電 流を流すことができないという欠点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、ブラシに設けられた低抵抗体に充分な電流を流すことができ ると共に、整流時に発生する火花を抑制し、且つ電気損失を低減して回転電機の 効率低下を抑止できる回転電機の給電装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本考案は、整流子と該整流子に押圧されたブラシ とを具備した回転電機の給電装置であって、前記整流子は、回転軸に取り付けら れた絶縁体から成る円筒部材、該円筒部材の外周面の周方向に絶縁間隔(t3 ) をおいて設けられ前記回転電機の巻線が接続された給電部を成す複数の第1のセ グメント、および該第1のセグメント相互間にそれぞれ形成され前記絶縁間隔( t3 )に等しい幅を有する複数の絶縁部を有し、前記ブラシは、前記円筒部材の 前記外周面に設けられた前記第1のセグメントに摺接すると共に、中央部に設け られた低抵抗材料から成る低抵抗体、および該低抵抗体の両側を挟持するように 設けられた高抵抗材料から成る一対の高抵抗体を有し、前記ブラシの前記低抵抗 体の前記円筒部材の前記周方向に沿った幅(t1 )と前記高抵抗体の片側の幅( t2 )とを加えた幅(t1 +t2 )は前記絶縁間隔(t3 )より狭く形成されて いることを特徴としている。
【0006】 請求項2記載に係る回転電機の給電装置は、前記整流子は前記第1のセグメン トおよび前記巻線が接続されていない複数の第2のセグメントを有し、該第2の セグメントは、それぞれ前記絶縁間隔(t3 )内に配設され、非給電部を成すこ とを特徴としている。
【0007】
【作用】
請求項1記載の本考案によれば、整流子の外周面には、複数の第1のセグメン トと複数の絶縁部とが交互に設けられている。また、ブラシは、一対の高抵抗体 および該高抵抗体に挟持された低抵抗体によって構成されており、所謂積層ブラ シを形成している。そして、前記低抵抗体の幅(t1 )と前記高抵抗体の片側の 幅(t2 )とを加えた幅(t1 +t2 )は、絶縁間隔(t3 )より狭く形成され ている。そのため、給電時に前記低抵抗体から直接前記第1のセグメントに給電 されるため、ブラシによる電圧降下を低減することができる。また、前記低抵抗 体の幅(t1 )と前記絶縁間隔(t3 )とは、常にt1 <t3 の関係が成り立ち 、前記低抵抗体が隣合う前記第1のセグメント相互間を跨ぎ電気的に短絡させる ことはない。一方、整流時に前記低抵抗体の両側に設けられた一対の前記高抵抗 体が、隣合う前記第1のセグメント相互間を跨ぐ。即ち、前記第1のセグメント 相互間が電気的に短絡されるとき、常に一対の前記高抵抗体を介して短絡される ため、短絡された瞬間および短絡された状態から短絡電流が遮断される瞬間に発 生する高電圧による火花の発生を抑止することができる。さらに、本考案によれ ば、前記絶縁間隔(t3 )の範囲内で(t1 )と(t2 )との割合を変えること よって、前記低抵抗体の幅(t1 )を広げることが可能となり、前記ブラシに流 す電流を増加することができる。
【0008】 また、請求項2記載の本考案によれば、請求項1記載の本考案において、前記 絶縁間隔(t3 )内に前記巻線が接続されていない複数の第2のセグメントがそ れぞれ配設されている。即ち、前記第2のセグメントは、非給電部を構成し、な お且つ表面の粗さが比較的小さい金属によって形成されているため、前記非給電 部および前記第1のセグメントを構成する給電部に摺接するブラシの磨耗を低減 することができる。
【0009】
【考案の効果】
上記構成とすることにより、ブラシに設けられた低抵抗体に充分な電流を流す ことができ、回転電機を高出力で駆動することができる。また、整流時に発生す る火花を抑制し、且つ電圧降下による回転電機の効率低下を抑止することもでき る。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の回転電機の給電装置に関する一実施例を図面に基づいて説明す る。
【0011】 本考案の一実施例における回転電機の給電装置10は、例えば、ブロアモータ 、ワイパモータ等の直流モータに内蔵され、図2に示すように、整流子20およ びブラシ30によって構成されている。整流子20は、絶縁体から成る円筒部材 22と該円筒部材22の外周面に設けられた複数のセグメント24とから成り、 円筒部材22は回転軸40に挿嵌されている。
【0012】 ブラシ30は、図3に示すように、略直方体形状を成しており、ブラシ30の 長手方向に伸び抵抗値がそれぞれ異なる2種類の抵抗材料が三層に積層されて形 成されている。つまり、ブラシ30の断面は、回転軸40の軸方向に沿って(図 2参照)、中央が低抵抗材料から成る低抵抗体30aによって構成されており( 図3参照)、また、該低抵抗体30aの両側は、一対の高抵抗材料から成る高抵 抗体30bおよび高抵抗体34cによって挟持された形で構成されている。さら に、低抵抗体30aの反整流子側の端面にはピグテール50が取り付けられてお り、図示しない電源からブラシ30に給電している。
【0013】 次に、本実施例のブラシ30と整流子20との関係を説明する。
【0014】 図4に示すように、ブラシ30は図示しないブラシスプリングによって整流子 20の外周面に常に押圧されている。整流子20の外周面には、 複数のセグメント24と一定の絶縁間隔t3 を有する絶縁部26とが交互に設 けられている。そして、セグメント24には1セグメントおきに巻線60が接続 されている。つまり、セグメント24は、巻線60が接続された複数のセグメン ト24aと接続されない複数のセグメント24bとで構成され、それぞれ交互に 整流子20の外周面に配設されていることになる。また、セグメント24bは絶 縁部26の絶縁間隔t3 の範囲内の中央にそれぞれ配設されている。そして、給 電部と成るセグメント24aは、本考案の第1のセグメントを構成し、電流が供 給されないセグメント24bは本考案の第2のセグメントを構成している。つま り第2のセグメントは、本考案の非給電部を成している。
【0015】 ここで、t4 はセグメント24bの前記整流子20の周方向の幅であり、セグ メント24aの前記整流子20の周方向の幅t5 は、セグメント24bの幅t4 に等しい。
【0016】 そして、高抵抗体30b、低抵抗体30aおよび高抵抗体30cが積層して形 成されたブラシ30において、低抵抗体30aの前記整流子20の周方向の幅t 1 と高抵抗体30bの前記整流子20の周方向の幅t2 とを加えた幅t1 +t2 は、前記絶縁間隔t3 よりも狭く形成されている。
【0017】 一方、高抵抗体30cの前記整流子20の周方向の幅は、高抵抗体30bの幅 t2 に等しい。よって、上述したように、低抵抗体30aの前記整流子20の周 方向の幅t1 と高抵抗体30cの前記整流子20の周方向の幅t2 とを加えた幅 t1 +t2 は前記絶縁間隔t3 よりも狭い。
【0018】 この中で、低抵抗体30aの幅t1 は、t1 +t2 <t3 の範囲内で任意に変 えることができる。
【0019】 ここで、本実施例の回転電機の給電装置10の作用を説明する。
【0020】 図5は、巻線60が接続されたセグメント24a上にブラシ30の低抵抗体3 0aが位置している状態を示し、ピグテール50から低抵抗体30aを介してセ グメント24aに給電されている。この時、低抵抗体30aは低抵抗材料で構成 されているためブラシ30による電圧降下を少なくすることができる。その後、 整流子20は回転方向Aに移動し、整流子20とブラシ30は図4に示すような 位置関係となる。
【0021】 そして、さらに整流子20が回転方向Aに移動し、整流子20とブラシ30は 図6に示す位置関係となる。この時、絶縁間隔t3 の範囲内に低抵抗体30aが 位置している。そして、隣合うセグメント24aの相互間が高抵抗体30bおよ び高抵抗体30cを介して電気的に短絡されているが、高抵抗体30bおよび高 抵抗体30cは、高抵抗材料によって構成されているため短絡された瞬間および 短絡された状態から短絡電流が遮断される瞬間に発生する高電圧による火花の発 生を抑止することができる。
【0022】 一方、上述したように低抵抗体30aの幅t1 は、t1 +t2 <t3 の範囲内 で任意に変えることができることから、回転電機を高出力で駆動させるのに充分 な電流をブラシ30の低抵抗体30aに流すことができる。
【0023】 したがって、本実施例の給電装置は、ブラシに設けられた低抵抗体に充分な電 流を流すことができ、回転電機を高出力で駆動させることができる。また、整流 時に発生する火花を抑制し、且つ電圧降下による回転電機の電気損失を低減する こともできる。
【0024】 さらに、上記実施例では、給電部となる第1のセグメントの幅は、非給電部の 一部となる第2のセグメントの幅と同じ寸法に設定したが、これに限らず、図7 に示すように、給電部となる第1のセグメントの幅を第2のセグメントの幅より も広いものとし、整流子1回転当たりの給電時間を増やすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の給電装置における整流子とブラシとの関
係を示す展開図である。
【図2】本考案に係わる給電装置の一実施例を示す概略
斜視図である。
【図3】上記一実施例のブラシを示す斜視図である。
【図4】上記一実施例の整流子とブラシとの関係を示す
展開図である。
【図5】上記一実施例の給電時における整流子とブラシ
との関係を示す展開図である。
【図6】上記一実施例の整流時における整流子とブラシ
との関係を示す展開図である。
【図7】本考案の他の実施例を示す展開図である。
【符号の説明】
10 回転電機の給電装置 20 整流子 22 円筒部材 24a 第1のセグメント(給電部) 24b 第2のセグメント(非給電部) 26 絶縁部 30 ブラシ 30a 低抵抗体 30b,30c 高抵抗体 40 回転軸 50 巻線 t3 絶縁間隔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流子と該整流子に押圧されたブラシと
    を具備した回転電機の給電装置であって、 前記整流子は、回転軸に取り付けられた絶縁体から成る
    円筒部材、該円筒部材の外周面の周方向に絶縁間隔(t
    3 )をおいて設けられ前記回転電機の巻線が接続された
    給電部を成す複数の第1のセグメント、および該第1の
    セグメント相互間にそれぞれ形成され前記絶縁間隔(t
    3 )に等しい幅を有する複数の絶縁部を有し、 前記ブラシは、前記円筒部材の前記外周面に設けられた
    前記第1のセグメントに摺接すると共に、中央部に設け
    られた低抵抗材料から成る低抵抗体、および該低抵抗体
    の両側を挟持するように設けられた高抵抗材料から成る
    一対の高抵抗体を有し、 前記ブラシの前記低抵抗体の前記円筒部材の前記周方向
    に沿った幅(t1 )と前記高抵抗体の片側の幅(t2 )
    とを加えた幅(t1 +t2 )は前記絶縁間隔(t3 )よ
    り狭く形成されていることを特徴とする回転電機の給電
    装置。
  2. 【請求項2】 前記整流子は、前記第1のセグメントお
    よび前記巻線が接続されていない複数の第2のセグメン
    トを有し、 該第2のセグメントは、それぞれ前記絶縁間隔(t3 )
    内に配設され、非給電部を成すことを特徴とする請求項
    1記載の回転電機の給電装置。
JP9259692U 1992-12-24 1992-12-24 回転電機の給電装置 Pending JPH0652371U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005168093A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Asmo Co Ltd モータ
JP2006345593A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層樹脂ブラシ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005168093A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Asmo Co Ltd モータ
JP2006345593A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層樹脂ブラシ

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