JP3994010B2 - 回転電機及び車両用ファンモータ - Google Patents

回転電機及び車両用ファンモータ Download PDF

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利弘 谷野
洋祐 夏目
勇 足立
鉄朗 新村
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電機及び車両用ファンモータに係り、特に、複数のセグメントから成る整流子に、正極ブラシ及び負極ブラシが圧接されて給電整流する回転電機及び車両用ファンモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用ファンモータのうち、界磁として永久磁石を用いた車両用ファンモータ(直流電動機)が知られている。この種の車両用ファンモータでは、一般的に偶数個の界磁磁石がモータヨークの内側に互いに対向した状態で固定されており、さらに界磁磁石の内方には、巻線を施した電機子が配置されている。
【0003】
この場合、例えば四個の界磁磁石を用いて4極の構成とする場合でも、整流用ブラシを2つ(正極ブラシ及び負極ブラシ)にすることができる等の理由により、ティースに波巻き線が施されてスロットから電機子が構成されている。また、電機子の各巻線は、電機子のスロットに対応して奇数個とされた整流子の各セグメントに電気的にそれぞれ接続されている。整流子のセグメントには、正極ブラシ及び負極ブラシが圧接されている。これにより、電機子の各スロットに各ブラシ及びセグメントを介して給電(整流)する構成である。
【0004】
ところで、このような直流電動機においては、電機子の各スロットに対応して設けられた整流子の各セグメントにブラシを圧接させて給電(整流)する構成であるため、電機子の回転に伴って、同時発生的に同電位の状態とされかつ発生位置が一義的に決定される短絡状態のコイルが生じる(例えば、4極2ブラシの場合には4箇所)。
【0005】
この短絡状態のコイルとは、図4に示す如く、電機子の積層コアに巻回された巻線(コイル)40の状態を示すもので、例えば正極ブラシ42及び負極ブラシ44が隣接し合う整流子のセグメント46に跨いで接触しているときは、その各々のセグメント46(6番セグメントと7番セグメント、及び、12番セグメントと1番セグメント)は同電位であり電流は流れない。すなわち、短絡した状態であり、この場合の当該整流子セグメント46に結線されたコイルA及びコイルBを短絡状態のコイルと称しており、整流子のセグメント46と正極ブラシ42及び負極ブラシ44との位置関係によって発生位置が一義的に決定されながら順次生じている。なお、図4においては、電流の流れを模式的に矢印で示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のこの種の車両用ファンモータでは、整流子の複数のセグメント46の互いのピッチが等間隔であったため、正極ブラシ42及び負極ブラシ44が整流子セグメント46に接触することによって順次発生する前述の短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が、両ブラシ共に同時になり、このため、電機子の各スロットへ給電される電流値が短時間に急激に変化して不均一に乱れる(電流波形の変動幅が大きく凹凸状に変化する)原因であった。
【0007】
このように正極ブラシ42及び負極ブラシ44が整流子セグメントに接触することによって順次発生する前述の短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミングが両ブラシ共に同時になり電流波形の変動幅が大きくなると、電動機の振動や回転トルクの変動又は騒音の発生を招くことになり、このための対策が切望されていた。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、短絡状態のコイルの発生に起因する電流波形の変動幅を小さくし、これにより振動や騒音を低減する回転電機及び車両用ファンモータを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明に係る回転電機は、モータヨークと、前記モータヨークの内側に固定された界磁磁石と、巻線が巻回された積層コアの中央部に回転軸を有し、周方向幅が(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に設定された基準幅セグメントと周方向幅が前記基準幅とは異なる少なくとも1組の不等幅セグメントとを含めて構成された複数のセグメントを有する整流子が前記回転軸に装着された電機子と、前記整流子を中心に対向配置され、前記電機子の前記整流子に摺接する複数のブラシと、を備えている。
【0010】
請求項1に記載の本発明の回転電機では、整流子を介して電機子の巻線が通電されることで形成される磁界と、モータヨークの内側に固定された界磁磁石が形成する磁界との相互作用により、電機子に対して回転力が生じこの回転力によって電機子が回転する。
【0011】
また、本回転電機において整流子の複数のセグメントは、周方向幅が(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に設定された基準幅セグメントと、周方向幅が基準幅とは異なる少なくとも1組の不等幅セグメントとを含めて構成されるため、各セグメントへの電流切替え周期が不等間隔となる。これにより、一定の周波数に磁気加振力が集中することがない。
【0012】
しかも、複数のセグメントが、上記の第1の関係式によって規定される基準幅を周方向幅とした基準幅セグメントを含めて構成される。このため、正極のブラシと負極のブラシの各々が基準幅セグメントと不等幅セグメントとを跨いで接触する際には、その接触タイミング又は接触解除タイミング、すなわち前述の短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が、両ブラシでずれる。このため、セグメントに結線されたコイル(スロット)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、回転電機の振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
【0018】
請求項に記載の本発明に係る回転電機は、請求項1に記載の本発明において、前記不等幅セグメントのうち、少なくとも1つの周方向幅を前記基準幅に対して所定の割合だけ大きくし、他の少なくとも1つの周方向幅を前記基準幅に対して前記所定の割合と同じ割合だけ小さくしたことを特徴としている。
【0019】
請求項に記載の本発明の回転電機では、不等幅セグメントのうち、少なくとも1つの周方向幅が基準幅に対して所定の割合だけ大きく(以下、便宜上、この不等幅セグメントを「拡幅セグメント」と称する)、他の少なくとも1つの周方向幅が基準幅に対して前記所定の割合と同じ割合だけ小さい(以下、便宜上、この不等幅セグメントを「縮幅セグメント」と称する)。このため、これらの拡幅セグメントと縮幅セグメントを除いた他のセグメントの周方向幅を等幅とすることが可能となり、その結果、整流子の設計が容易になる。
【0020】
請求項に記載の本発明に係る回転電機は、請求項1又は請求項に記載の本発明において、前記複数の不等幅セグメントの何れか1つと、前記整流子の中心を介して前記何れか1つとは反対側に位置する他の1つの不等幅セグメントとの各周方向幅を異ならせると共に、前記何れか1つの不等幅セグメント及び前記他の1つのセグメントを除いた別のセグメントの周方向幅を、前記整流子の中心を介して反対側に位置するセグメントの周方向幅を等しくしたことを特徴としている。
【0021】
請求項に記載の本発明の回転電機において複数の不等幅セグメントは、そのうちの何れか1つの不等幅セグメントと、整流子の中心を介してこの何れか1つの不等幅セグメントとは反対側に位置する他の1つの不等幅セグメントとの各周方向幅が異なっている。
【0022】
このため、この何れか1つの不等幅セグメントと他の1つの不等幅セグメントを除いた別のセグメント(すなわち、何れか1つ及び他の1つとは全く別の不等幅セグメントや基準幅セグメント)が等幅であったとしても、確実にブラシと各セグメントとの接触タイミング又は接触解除タイミングが正極のブラシと負極のブラシとで確実にずれる。
【0023】
一方、例えば、整流子にセグメントを形成するにあたり、セグメント形成前の整流子に刃物で切り込みを形成する。この切り込みの形成には、複数の刃物の各々が整流子の半径方向中心側を向くように連結し、これらの複数の刃物によって一度に複数の切り込みを形成し、更に、切り込み形成後に複数の刃物を整流子から離間させて整流子の中心周りに複数の刃物を回動させるか、若しくは、整流子自体を回動させて、整流子の中心周りの別の位置に複数の切り込みを一度に形成している。
【0024】
ここで、本発明の回転電機では、何れか1つの不等幅セグメントと他の1つの不等幅セ グメントを除いた別のセグメントは、整流子の中心を介して反対側に位置するセグメントの周方向幅が等しい。これにより、上述したような別の位置に切り込みを形成する場合には、複数の刃物の各回動角度を個別に調整しなくても、整流子の中心周りに全ての刃物若しくは整流子を所定角度(すなわち、セグメントの周方向幅に対応した角度)だけ一体的に回動させて整流子に切り込みを形成できる。これにより、作業効率が向上する。
【0025】
請求項に記載の本発明に係る回転電機は、モータヨークと、前記モータヨークの内側に固定された界磁磁石と、巻線が巻回された積層コアの中央部に回転軸を有し、他とは周方向幅が異なる複数の不等幅セグメントを含めて構成された複数のセグメントを有する整流子が前記回転軸に装着された電機子と、前記整流子を中心に対向配置され、前記電機子の前記整流子に摺接する複数のブラシと、を備え、前記複数の不等幅セグメントの何れか1つと、前記整流子の中心を介して前記何れか1つとは反対側に位置する他の1つの不等幅セグメントとの各周方向幅を異ならせると共に、前記何れか1つの不等幅セグメント及び前記他の1つのセグメントを除いた別のセグメントの周方向幅を、前記整流子の中心を介して反対側に位置するセグメントの周方向幅を等しくした、ことを特徴としている。
【0026】
請求項に記載の本発明の回転電機では、整流子を介して電機子の巻線が通電されることで形成される磁界と、モータヨークの内側に固定された界磁磁石が形成する磁界との相互作用により、電機子に対して回転力が生じこの回転力によって電機子が回転する。
【0027】
また、本回転電機において整流子の複数のセグメントは、他とは周方向幅が異なる複数の不等幅セグメントを含めて構成され、これらの不等幅セグメントは他のセグメントとは周方向幅が異なるため、各セグメントへの電流切替え周期が不等間隔となる。これにより、一定の周波数に磁気加振力が集中することがない。
【0028】
さらに、上記のように、少なくとも1組のセグメントは周方向幅が異なるため、ブラシの接触タイミング又は接触解除タイミングがずれる。このため、少なくとも当該1組のセグメントに結線されたコイル(スロット)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、回転電機の振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
【0029】
また、本発明の回転電機において複数の不等幅セグメントは、そのうちの何れか1つの不等幅セグメントと、整流子の中心を介してこの何れか1つの不等幅セグメントとは反対側に位置する他の1つの不等幅セグメントとの各周方向幅が異なっている。
【0030】
このため、この何れか1つの不等幅セグメントと他の1つの不等幅セグメントを除いた別のセグメント(すなわち、何れか1つ及び他の1つとは全く別の不等幅セグメントや基準幅セグメント)が等幅であったとしても、確実にブラシと各セグメントとの接触タイミング又は接触解除タイミングが正極のブラシと負極のブラシとで確実にずれる。
【0031】
一方、例えば、整流子にセグメントを形成するにあたり、セグメント形成前の整流子に刃物で切り込みを形成する。この切り込みの形成には、複数の刃物の各々が整流子の半径方向中心側を向くように連結し、これらの複数の刃物によって一度に複数の切り込みを形成し、更に、切り込み形成後に複数の刃物を整流子から離間させて整流子の中心周りに複数の刃物を回動させるか、若しくは、整流子自体を回動させて、整流子の中心周りの別の位置に複数の切り込みを一度に形成している。
【0032】
ここで、本発明の回転電機では、何れか1つの不等幅セグメントと他の1つの不等幅セグメントを除いた別のセグメントは、整流子の中心を介して反対側に位置するセグメントの周方向幅が等しい。これにより、上述したような別の位置に切り込みを形成する場合には、複数の刃物の各回動角度を個別に調整しなくても、整流子の中心周りに全ての刃物若 しくは整流子を所定角度(すなわち、セグメントの周方向幅に対応した角度)だけ一体的に回動させて整流子に切り込みを形成できる。これにより、作業効率が向上する。
【0033】
請求項に記載の本発明に係る回転電機は、請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の本発明において、前記複数のセグメントの各々に対応して形成され、各々に前記巻線の一部が導通状態で係合する複数の爪を備えると共に、前記複数の爪の少なくとも一部を対応する前記セグメントの前記周方向中央から変位した位置に設けたことを特徴としている。
【0034】
請求項に記載の本発明の回転電機によれば、複数のセグメントの各々に対応して爪が形成されており、これらの爪に巻線の一部が導通状態で係合することで爪を介してセグメントと巻線とが導通する。
【0035】
ところで、通常、爪はセグメントの周方向中央部に形成されるが、本発明では少なくとも一部のセグメントの周方向幅が異なるため、単純に各セグメントの周方向中央に爪を形成した場合には、整流子の軸芯周りの爪の間隔に異なる部位が生じる。
【0036】
ここで、本回転電機では、少なくとも一部の爪は、セグメントの周方向中央から周方向に変位した位置に形成されるため、整流子の軸芯周りの各爪の間隔を等間隔とすることが可能となる。
【0037】
このように、少なくとも一部の爪をセグメントの周方向中央から周方向に変位した位置に形成して、その結果、整流子の軸芯周りに各爪の間隔を等間隔とすることで、各爪に巻線の一部を結線する際には、整流子(電機子)が一定の角度回転されつつ順次結線される。このため、作業効率が向上し、巻線装置やロボット等により自動的に爪に結線を施す場合には、これらの巻線装置やロボット等の制御が容易となる。
【0038】
請求項6に記載の本発明に係る回転電機は、モータヨークと、前記モータヨークの内側に固定された界磁磁石と、巻線が巻回された積層コアの中央部に回転軸を有し、複数のセグメントを有する整流子が前記回転軸に装着された電機子と、前記整流子を中心に対向配置され、前記電機子の前記整流子に摺接する複数のブラシと、を備え、周方向幅が(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に設定された基準幅セグメントと、他とは周方向幅が異なる値に設定された少なくとも1組の不等幅セグメントと、を含めて前記電機子の複数のセグメントを構成すると共に、前記不等幅セグメントの種類の数を(セグメント数/2)+1の第2の関係式で規定される数以下に設定する、ことを特徴とする回転電機。
【0039】
請求項に記載の本発明の回転電機では、整流子を介して電機子の巻線が通電されることで形成される磁界と、モータヨークの内側に固定された界磁磁石が形成する磁界との相互作用により、電機子に対して回転力が生じこの回転力によって電機子が回転する。
【0040】
また、本回転電機において整流子の複数のセグメントのうち、少なくとも1組のセグメントは周方向幅が異なる不等幅セグメントであるため、各セグメントへの電流切替え周期が不等間隔となる。これにより、一定の周波数に磁気加振力が集中することがない。
【0041】
さらに、上記のように、少なくとも1組のセグメントは周方向幅が異なるため、ブラシの接触タイミング又は接触解除タイミングがずれる。このため、少なくとも当該一組のセグメントに結線されたコイル(スロット)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、回転電機の振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
【0042】
また、本発明に係る回転電機では、各セグメントに対応して設けられた爪に巻線の一部 が導通状態で係合することで爪を介してセグメントと巻線とが導通する。
【0043】
ところで、通常、爪はセグメントの周方向中央部に形成されるが、本発明では少なくとも一部のセグメントの周方向幅が異なるため、単純に各セグメントの周方向中央に爪を形成した場合には、整流子の軸芯周りの爪の間隔に異なる部位が生じる。
【0044】
ここで、本回転電機では、何れかの爪が、対応するセグメントの周方向中央から周方向に変位した位置に形成されることで、整流子の軸芯周りの各爪の間隔を等間隔としている。これにより、各爪に巻線の一部を結線する際には、整流子(電機子)が一定の角度回転されつつ順次結線される。このため、作業効率が向上し、巻線装置やロボット等により自動的に爪に結線を施す場合には、これらの巻線装置やロボット等の制御が容易となる。
【0046】
請求項に記載の本発明に係る回転電機は、モータヨークと、前記モータヨークの内側に固定された界磁磁石と、巻線が巻回された積層コアの中央部に回転軸を有し、複数のセグメントを有する整流子が前記回転軸に装着された電機子と、前記整流子を中心に対向配置され、前記電機子の前記整流子に摺接する複数のブラシと、を備え、周方向幅が(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に設定された基準幅セグメントと、他とは周方向幅が異なる値に設定された少なくとも1組の不等幅セグメントと、を含めて前記電機子の複数のセグメントを構成すると共に、前記不等幅セグメントの種類の数を(セグメント数/2)+1の第2の関係式で規定される数以下に設定する、ことを特徴としている。
【0047】
請求項に記載の本発明の回転電機では、整流子を介して電機子の巻線が通電されることで形成される磁界と、モータヨークの内側に固定された界磁磁石が形成する磁界との相互作用により、電機子に対して回転力が生じこの回転力によって電機子が回転する。
【0048】
また、本回転電機において整流子の複数のセグメントが、周方向幅が(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に設定された基準幅セグメントと、(セグメント数/2)+1の第2の関係式で規定される数以下の種類で周方向幅が異なる少なくとも1組の不等幅セグメントと、を含めて構成される。このため、各セグメントへの電流切替え周期が不等間隔となる。これにより、一定の周波数に磁気加振力が集中することがない。
【0049】
ところで、ブラシが隣接し合う整流子のセグメントを跨いで接触しているときには、その各々のセグメントは同電位であり電流は流れず短絡した状態であり、この場合の当該セグメントに結線されたコイルが短絡状態のコイルとなり、電機子の回転に伴って順次発生する。
【0050】
ここで、本回転電機では、複数のセグメントが、上記の第1の関係式によって規定される基準幅を周方向幅とした基準幅セグメントを含めて構成される。このため、正極のブラシと負極のブラシの各々が基準幅セグメントと不等幅セグメントとを跨いで接触する際には、その接触タイミング又は接触解除タイミング、すなわち、上記の短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が、両ブラシでずれる。このため、セグメントに結線されたコイル(スロット)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、回転電機の振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
また、複数のセグメントを構成する不等幅セグメントは上記の第2の関係式で規定される数の種類以下で周方向幅が異なるため、正極のブラシと負極のブラシの各々が跨いで接触するセグメントの少なくとも一方が不等幅セグメントとなれば、ブラシの接触タイミング又は接触解除タイミング、すなわち、上述した短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が、両ブラシでずれる。このため、この不等幅セグメントに結線されたコイル(スロット)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、これによっても回転電機の振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
【0051】
請求項に記載の本発明に係る回転電機は、請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の本発明において、(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に対して周方向幅を1.5%乃至40%の範囲で異ならせた不等幅セグメントを含めて前記複数のセグメントを構成したことを特徴としている。
【0052】
請求項に記載の本発明の回転電機では、複数のセグメントが、(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に対して周方向幅を1.5%乃至40%の範囲で異なる不等幅セグメントを含めて構成される。
【0053】
ところで、ブラシが隣接し合う整流子のセグメントを跨いで接触しているときには、その各々のセグメントは同電位であり電流は流れず短絡した状態であり、この場合の当該セグメントに結線されたコイルが短絡状態のコイルとなり、電機子の回転に伴って順次発生する。
【0054】
ここで、本回転電機では、複数のセグメントが上述した不等幅セグメントを含めて構成されるため、正極のブラシと負極のブラシの各々が跨いで接触するセグメントの少なくとも一方が不等幅セグメントとなれば、ブラシの接触タイミング又は接触解除タイミング、すなわち、上述した短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が両ブラシでずれる。このため、この不等幅セグメントに結線されたコイル(スロット)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、回転電機の振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
【0055】
請求項に記載の本発明に係る車両用ファンモータは、モータヨークと、前記モータヨークの内側に固定された界磁磁石と、巻線が巻回された積層コアの中央部に回転軸を有し、他とは周方向幅が異なる少なくとも1組の不等幅セグメントを含めて構成された複数のセグメントを有する整流子が前記回転軸に装着された電機子と、前記整流子を中心に対向配置され、前記電機子の前記整流子に摺接する複数のブラシと、前記回転軸に装着されて前記電機子の回転に伴い回転するファンと、を備え、周方向幅が(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に設定された基準幅セグメントと、他とは周方向幅が異なる値に設定された少なくとも1組の不等幅セグメントと、を含めて前記電機子の複数のセグメントを構成すると共に、前記不等幅セグメントの種類の数を(セグメント数/2)+1の第2の関係式で規定される数以下に設定する、ことを特徴としている。
【0056】
請求項に記載の本発明の車両用ファンモータでは、整流子を介して電機子の巻線が通電されることで形成される磁界と、モータヨークの内側に固定された界磁磁石が形成する磁界との相互作用により、電機子に対して回転力が生じこの回転力によって電機子が回転してファンが回転する。
【0057】
また、本車両用ファンモータにおいて整流子の複数のセグメントが、周方向幅が(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に設定された基準幅セグメントと、(セグメント数/2)+1の第2の関係式で規定される数以下の種類で周方向幅が異なる少なくとも1組の不等幅セグメントを含めて構成される。このため、各セグメントへの電流切替え周期が不等間隔となる。これにより、一定の周波数に磁気加振力が集中することがない。
【0058】
ところで、ブラシが隣接し合う整流子のセグメントを跨いで接触しているときには、その各々のセグメントは同電位であり電流は流れず短絡した状態であり、この場合の当該セグメントに結線されたコイルが短絡状態のコイルとなり、電機子の回転に伴って順次発生する。
【0059】
ここで、本車両用ファンモータでは、複数のセグメントが、上記の第1の関係式によって規定される基準幅を周方向幅とした基準幅セグメントを含めて構成される。このため、正極のブラシと負極のブラシの各々が基準幅セグメントと不等幅セグメントとを跨いで接触する際には、その接触タイミング又は接触解除タイミング、すなわち、上記の短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が、両ブラシでずれる。このため、セグメントに結線されたコイル(スロット)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、車両用ファンモータの振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
また、複数のセグメントを構成する不等幅セグメントは上記の第2の関係式で規定される数の種類以下で周方向幅が異なるため、正極のブラシと負極のブラシの各々が跨いで接触するセグメントの少なくとも一方が不等幅セグメントとなれば、ブラシの接触タイミング又は接触解除タイミング、すなわち、上述した短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が、両ブラシでずれる。このため、この不等幅セグメントに結線されたコイル(スロット)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、これによっても車両用ファンモータの振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
【0060】
請求項1に記載の本発明に係る車両用ファンモータは、請求項に記載の本発明において、前記不等幅セグメントのうち、少なくとも1つの周方向幅を前記基準幅に対して所定の割合だけ大きくし、他の少なくとも1つの周方向幅を前記基準幅に対して前記所定の割合と同じ割合だけ小さくしたことを特徴としている。
【0061】
請求項1に記載の本発明の車両用ファンモータでは、不等幅セグメントのうち、少なくとも1つの周方向幅が基準幅に対して所定の割合だけ大きく(以下、便宜上、この不等幅セグメントを「拡幅セグメント」と称する)、他の少なくとも1つの周方向幅が基準幅に対して前記所定の割合と同じ割合だけ小さい(以下、便宜上、この不等幅セグメントを「縮幅セグメント」と称する)。このため、これらの拡幅セグメントと縮幅セグメントを除いた他のセグメントの周方向幅を等幅とすることが可能となり、その結果、整流子の設計が容易になる。
【0067】
請求項1に記載の本発明に係る車両用ファンモータは、請求項又は請求項1に記載の本発明において、(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に対して周方向幅を1.5%乃至40%の範囲で異ならせた不等幅セグメントを含めて前記複数のセグメントを構成したことを特徴としている。
【0068】
請求項1に記載の本発明の車両用ファンモータでは、複数のセグメントが、(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に対して周方向幅を1.5%乃至40%の範囲で異なる不等幅セグメントを含めて構成される。
【0069】
ところで、ブラシが隣接し合う整流子のセグメントを跨いで接触しているときには、その各々のセグメントは同電位であり電流は流れず短絡した状態であり、この場合の当該セグメントに結線されたコイルが短絡状態のコイルとなり、電機子の回転に伴って順次発生する。
【0070】
ここで、本車両用ファンモータでは、複数のセグメントが上述した不等幅セグメントを含めて構成されるため、正極のブラシと負極のブラシの各々が跨いで接触するセグメントの少なくとも一方が不等幅セグメントとなれば、ブラシの接触タイミング又は接触解除タイミング、すなわち、上述した短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が両ブラシでずれる。このため、この不等幅セグメントに結線されたコイル(スロット)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、車両用ファンモータの振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
【0071】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
【0072】
図2には本発明の第1の実施の形態に係る回転電機としての車両用ファンモータ10の全体構成が断面図にて示されている。
【0073】
車両用ファンモータ10は、例えばファンとしてのシロッコファンSを駆動するために適用され、モータヨーク12の内側には複数(例えば、4個)の界磁磁石14が所定の間隔で固定されており、さらに界磁磁石14の内方には、電機子16が配置されている。
【0074】
電機子16は、積層コア18の中央部に回転軸20を有しており、さらに、積層コア18の各ティース間に巻き線が施されてスロット22が構成されている。本第1の実施の形態においては、スロット22(ティース)の数は「12」とされている。
【0075】
スロット22のコイル(巻き線)23は、セグメント24の数が「12」とされた整流子26にそれぞれ対応して接続されている。ここで、図3には、整流子26の構成が模式的な展開図にて示されている。
【0076】
この整流子26には、正極及び負極一対のブラシ28(なお、図2においては、一方のブラシのみを示してある)が圧接されている。ブラシ28の幅寸法は、セグメント24の幅寸法と略同じに形成されており、このブラシ28と整流子26によって、電機子16の各スロット22(コイル23)へ給電(整流)する構成である。
【0077】
ここで、整流子26は、図1に示す如く「a」乃至「1」の各ピッチで隣接する各セグメント24のうち、正極及び負極一対のブラシ28が同時に接触するセグメント24の組み合わせのなかで少なくとも一組のものが、互いに異なるピッチで構成されている。例えば、「a=b=c=d=e=g=h=i=j=k」、かつ、「f≠1」とされている。すなわち、図3において、12番セグメント24と1番セグメント24はそのピッチが互いにかつ他のセグメント24のピッチと異なって構成されている。
【0078】
次に本第1の実施の形態の作用を説明する。
【0079】
上記構成の車両用ファンモータ10では、正極及び負極一対のブラシ28が整流子26の隣接し合うセグメント24に跨いで接触しているときには、その各々のセグメント24は同電位であり電流は流れず短絡した状態であり、この場合の当該整流子セグメント24に結線されたコイル23が短絡状態のコイルとなり、電機子の回転に伴って整流子26のセグメント24とブラシ28との位置関係によって発生位置が一義的に決定されながら順次生じる。
【0080】
ここで、本第1の実施の形態に係る車両用ファンモータ10では、整流子26の各セグメント24のうち、前述の如く正極及び負極一対のブラシ28が同時に接触するセグメント24の組み合わせのなかで少なくとも一組のもの(図1に示す如く、ピッチ「f」のもの及びピッチ「1」のもの)は、互いに異なるピッチで構成されているため、正極及び負極一対のブラシ28が前記異なるピッチで構成された一組のセグメント24(例えば、図3に示す如く、12番セグメント24と1番セグメント24)へ跨いで接触する際には、その接触タイミング又は接触解除タイミング、すなわち前述の短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が、両ブラシ28でずれることになる(例えば、図3に示す如く、12番セグメント24と1番セグメント24に結線されたコイル23は、6番セグメント24と7番セグメント24による短絡状態のコイル23に対して短絡状態となるタイミングとその解放タイミングがずれる)。このため、少なくとも当該一組のセグメント24に結線されたコイル23(スロット22)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、車両用ファンモータ10の振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
【0081】
なお、この場合、正極及び負極一対のブラシ28が同時に接触するセグメント24の組み合わせのうち一組のものを互いに異なるピッチで構成するに限らず、異なるピッチで構成される組数を更に増やしても良く、全ての組のピッチを異ならせて構成してもよい。このような構成とした場合には、各コイル(スロット22)へ給電される電流値の変動幅が全体としてより一層小さくなり、車両用ファンモータ10の振動や回転トルクの変動又は騒音がより一層低減される。
【0082】
次に、本発明の他の実施の形態を説明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0083】
(第2の実施の形態)
【0084】
第2の実施の形態においては、整流子26の複数のセグメント24を、(360度/セグメント数)の関係式によって周方向幅が規定される「基準幅セグメント」と、前記「基準幅セグメント」に対し周方向幅が1.5%乃至40%の範囲内で異なる「不等幅セグメント」と、によって構成している。
【0085】
例えば、図5に示す整流子26の如く、セグメント24の数が「12」とされた場合には、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ29.5°、又はピッチ30.5°のものが「不等幅セグメント」であり、全体として3種類のセグメント24によって構成されている。なお、この場合、「基準幅セグメント」に対する「不等幅セグメント」の周方向幅は、±1.5%の範囲である。
【0086】
また例えば、図6に示す整流子26の如く、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ29.4°、又はピッチ30.6°のものが「不等幅セグメント」であり、この場合も全体として3種類のセグメント24によって構成されている。なお、この場合、「基準幅セグメント」に対する「不等幅セグメント」の周方向幅は、±2%の範囲である。
【0087】
また例えば、図7に示す整流子26の如く、セグメント24の数が「12」とされた場合には、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ29°、又はピッチ31°のものが「不等幅セグメント」であり、全体として3種類のセグメント24によって構成されている。なお、この場合、「基準幅セグメント」に対する「不等幅セグメント」の周方向幅は、±3.3%の範囲である。
【0088】
また例えば、図8に示す整流子26の如く、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ28.5°、又はピッチ31.5°のものが「不等幅セグメント」であり、この場合も全体として3種類のセグメント24によって構成されている。なお、この場合、「基準幅セグメント」に対する「不等幅セグメント」の周方向幅は、±5%の範囲である。
【0089】
また例えば、図9に示す整流子26の如く、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ28°、又はピッチ32°のものが「不等幅セグメント」であり、この場合も全体として3種類のセグメント24によって構成されている。なお、この場合、「基準幅セグメント」に対する「不等幅セグメント」の周方向幅は、±6.7%の範囲である。
【0090】
さらに、本第2の実施の形態の変形例として、整流子26の複数のセグメント24を、(360度/セグメント数)の関係式によって規定される「基準周方向幅」に対し、周方向幅が1.5%乃至40%の範囲内で異ならせて構成している。
【0091】
例えば、図10に示す整流子26の如く、セグメント24の数が「12」とされた場合には、ピッチ30°が「基準周方向幅」であり、全てのセグメント24はこの「基準周方向幅」に対し異なって構成されている(ピッチ28°、29°、31°、32°)。この場合は、全体として4種類のセグメント24によって構成されている。なおこの場合、「基準周方向幅」に対する各セグメント24の周方向幅は、±6.7%の範囲である。
【0092】
次に本第2の実施の形態の作用を説明する。
【0093】
第2の実施の形態では、整流子26の複数のセグメント24は、「基準幅セグメント」とこの「基準幅セグメント」に対し周方向幅が所定範囲内で異なる「不等幅セグメント」とによって構成されているため、又は、所定の「基準周方向幅」に対しその周方向幅が所定範囲内で異なる「不等幅セグメント」によって構成されているため、各セグメント24への電流切替え周期が不等間隔となり、一定の周波数に磁気加振力が集中することがない。さらに、正極及び負極一対のブラシ28がそれぞれ前記「基準幅セグメント」と「不等幅セグメント」へ跨いで接触する際には、又は互いに周方向幅が異なる「不等幅セグメント」間へ跨いで接触する際には、その接触タイミング又は接触解除タイミング、すなわち前述の短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が、両ブラシ28でずれることになる。このため、少なくとも当該一組のセグメント24に結線されたコイル23(スロット22)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、車両用ファンモータ10の振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
【0094】
ここで、図11及び図12には、前述の如く「基準幅セグメント」又は「基準周方向幅」に対し各セグメント24の周方向幅を異ならせて構成した場合の、磁気加振力の変化特性の実験による測定データが示されている。
【0095】
このような車両用ファンモータ10においては、前述した短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミングに起因した磁気加振力(磁気音)で問題となるのは5KHz以下の音である。この図11及び図12にて明らかなように、「基準幅セグメント」又は「基準周方向幅」に対し各セグメント24の周方向幅を異ならせて構成した場合には、すべてのセグメント24を等ピッチにした場合に比べて大幅に磁気加振力が低減することが解る。
【0096】
(第3の実施の形態)
【0097】
第3の実施の形態においては、整流子26の複数のセグメント24を、(360度/セグメント24数)の関係式によって周方向幅が規定される「基準幅セグメント」と、(セグメント24数/2)+1の関係式によって規定される数以下の種類で前記基準幅セグメントに対し周方向幅が異なる「不等幅セグメント」と、によって構成している。
【0098】
例えば、図13に示す整流子26の如く、セグメント24の数が「12」とされた場合には、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ28°、又はピッチ32°のものが「不等幅セグメント」であり、全体として3種類のセグメント24によって構成されている。
【0099】
また例えば、図14に示す整流子26の如く、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ28°、又はピッチ32°のものが「不等幅セグメント」であり、この場合も全体として3種類のセグメント24によって構成されている。
【0100】
さらに、この図14に示す整流子26は、ピッチ32°の複数の不等幅セグメントのうち、1つの不等幅セグメントは、整流子26の中心を介して反対側にピッチ28°の不等幅セグメントが位置する。
【0101】
また、整流子26の中心を介して反対側にピッチ28°の不等幅セグメントが位置するピッチ32°の不等幅セグメントを除いた他のピッチ32°の不等幅セグメントは、整流子26の中心を介して反対側に同じピッチ32°の不等幅セグメントが位置する。
【0102】
さらに、整流子26の中心を介して反対側にピッチ32°の不等幅セグメントが位置するピッチ28°の不等幅セグメントを除いた他のピッチ28°の不等幅セグメントは、整流子26の中心を介して反対側に同じピッチ28°の不等幅セグメントが位置する。
【0103】
また、上述したピッチ30°の基準幅セグメントは、整流子26の中心を介して反対側にピッチ30°の基準幅セグメントが位置している。
【0104】
また例えば、図15に示す整流子26の如く、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ26°、ピッチ31°、又はピッチ32°のものが「不等幅セグメント」であり、この場合は全体として4種類のセグメント24によって構成されている。
【0105】
また例えば、図16に示す整流子26の如く、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ28°、ピッチ29°、ピッチ31°、又はピッチ32°のものが「不等幅セグメント」であり、この場合は全体として5種類のセグメント24によって構成されている。
【0106】
また例えば、図17に示す整流子26の如く、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ26°、ピッチ28°、ピッチ29°、ピッチ33°、又はピッチ34°のものが「不等幅セグメント」であり、この場合は全体として6種類のセグメント24によって構成されている。
【0107】
また例えば、図18に示す整流子26の如く、ピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ27°、ピッチ28°、ピッチ29°、ピッチ31°、ピッチ32°、又はピッチ33°のものが「不等幅セグメント」であり、この場合は全体として7種類のセグメント24によって構成されている。
【0108】
次に本第3の実施の形態の作用を説明する。
【0109】
第3の実施の形態では、整流子26の複数のセグメント24は、「基準幅セグメント」とこの「基準幅セグメント」に対し周方向幅が異なる所定数種類の「不等幅セグメント」とによって構成されているため、各セグメント24への電流切替え周期が不等間隔となり、一定の周波数に磁気加振力が集中することがない。さらに、正極及び負極一対のブラシ28がそれぞれ前記「基準幅セグメント」と「不等幅セグメント」へ跨いで接触する際には、又は互いに周方向幅が異なる「不等幅セグメント」間へ跨いで接触する際には、その接触タイミング又は接触解除タイミング、すなわち前述の短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミング(短絡状態から通電状態に切り替わるタイミング)が、両ブラシ28でずれることになる。このため、少なくとも当該一組のセグメント24に結線されたコイル23(スロット22)へ給電される電流値の電流波形の変動幅は小さくなる。したがって、車両用ファンモータ10の振動や回転トルクの変動又は騒音が低減される。
【0110】
ここで、図19には、前述の如く「基準幅セグメント」とこの「基準幅セグメント」に対し周方向幅が異なる所定数種類の「不等幅セグメント」とによって構成した場合の、磁気加振力の変化特性の実験による測定データが示されている。
【0111】
このような車両用ファンモータ10においては、前述した短絡状態のコイルの発生タイミングとその解放タイミングに起因した磁気加振力(磁気音)で問題となるのは5KHz以下の音である。この図19にて明らかなように、「基準幅セグメント」とこの「基準幅セグメント」に対し周方向幅が異なる所定数種類の「不等幅セグメント」とによって構成した場合には、すべてのセグメント24を等ピッチにした場合に比べて大幅に磁気加振力が低減することが解る。
【0112】
また、例えば、図14に示す整流子26のように、整流子26の中心を介して対向し、且つ、各々のピッチが異なる(32°と28°)する一対の不等幅セグメントを除いた他のセグメント24のピッチを、整流子26の中心を介して反対側のセグメント24のピッチと等しくすることで、セグメント24の形成が容易になる。
【0113】
すなわち、整流子26にセグメント24を形成するにあたり、セグメント24形成前の整流子26に刃物で切り込み32(図14参照)を形成する。この切り込み32の形成には、複数の刃物の各々が整流子26の半径方向中心側を向くように連結し、これらの複数の刃物によって一度に複数の切り込み32を形成し、更に、切り込み32形成後に複数の刃物を整流子26から離間させたうえで整流子26の中心周りに複数の刃物を回動させるか、若しくは、整流子26自体を回動させて整流子26の中心周りの別の位置に複数の切り込み32を一度に形成している。
【0114】
ここで、上述したように、整流子26の中心を介して対向し、且つ、各々のピッチが異なる(32°と28°)する一対の不等幅セグメントを除いた他のセグメント24のピッチと、このセグメント24に対して整流子26の中心を介して反対側に位置するセグメント24のピッチが等しいことにより、上述したような別の位置に切り込み32を形成する場合には、複数の刃物の各回動角度を個別に調整しなくても、整流子26の中心周りに全ての刃物若しくは整流子26を他のセグメント24のピッチに対応した角度だけ一体的に回動させて整流子26に切り込み32を形成できる。これにより、作業効率が向上する。
【0115】
(第4の実施の形態)
【0116】
図21に示されるように、本実施の形態における整流子26は前記第2の実施の形態において図13で示した整流子26と同様にセグメント24の数が「12」でピッチ30°のものが「基準幅セグメント」であり、ピッチ28°、又はピッチ32°のものが「不等幅セグメント」であり、全体として3種類のセグメント24によって構成されている。
【0117】
一方、図20及び図21に示されるように、本実施の形態において整流子26には各セグメント24に対応して複数の爪30が形成されている(なお、この爪30に関しては、上述した各実施の形態においても各整流子26の各セグメント24に形成されているが、これまでは特に説明していない)。
【0118】
これらの爪30は整流子26の各セグメント24から延出されており、コイル23を構成する巻線の一部が導通した状態で係合している。これにより、コイル23と整流子26の各セグメント24とが導通している。
【0119】
ここで、従来の整流子に形成されていた爪は、基本的にセグメントの周方向中央に形成されているが、本実施の形態において各爪30はセグメント24の周方向中央近傍ではあるものの、整流子26の中心周りに一定角度(本実施の形態のようにセグメント24が12ある場合には30°)の間隔をおいて各セグメント24から延出されている。
【0120】
すなわち、上述したように、図20(図13)に示される整流子26では、不等幅のセグメント24のピッチは32°及び28°であるが、本実施の形態において爪30は30°毎に形成されている。したがって、32°の不等幅のセグメント24では、その周方向中央よりも右周りに1°ずれた位置に爪30が形成されている。このため、左周り方向に32°の不等幅のセグメント24に隣接するセグメント24はピッチが30°であるが、このセグメント24の周方向中央よりも右周りに1°ずれた位置に爪30が形成される。さらに、28°のピッチを有する不等幅のセグメント24では、この不等幅のセグメント24の周方向中央よりも右周りに1°ずれた位置に爪30が形成される。
【0121】
但し、この28°のピッチを有する不等幅のセグメント24に対して左周り方向に隣接するピッチが30°のセグメント24では、爪30のピッチの関係上、このセグメント24の周方向中央に爪30が形成される。
【0122】
以上のように、本実施の形態において整流子26の構成は図13に示される前記第2の実施の形態と同じであるため、前記第2の実施の形態と基本的に同様の作用を奏し、同様の効果を得る。
【0123】
さらに、本実施の形態では、コイル23を構成する巻線の一部が係合する爪30は、整流子26の各セグメント24のピッチとは基本的に無関係に一定の間隔で形成される。このため、各爪30へ巻線を順次係合させる際には、整流子26をその軸芯周りに一定角度回転させることで次の爪30へ巻線が係合する。これにより、ロボット等の巻線装置の制御が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の構成を示す概略的な断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の全体構成を示す断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係る整流子の構成を示す模式的な展開図である。
【図4】 従来の整流子の構成を示す模式的な展開図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図11】 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の磁気加振力の変化特性の実験による測定データを示す線図である。
【図12】 本発明の第2の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の磁気加振力の変化特性の実験による測定データを示す線図である。
【図13】 本発明の第3の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図14】 本発明の第3の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図15】 本発明の第3の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図16】 本発明の第3の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図17】 本発明の第3の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図18】 本発明の第3の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図19】 本発明の第3の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の磁気加振力の変化特性の実験による測定データを示す線図である。
【図20】 本発明の第4の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の整流子の一例を示す概略的な断面図である。
【図21】 本発明の第4の実施の形態に係る車両用ファンモータ(回転電機)の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10・・・車両用ファンモータ(回転電機)、12・・・モータヨーク、14・・・界磁磁石、16・・・電機子、18・・・積層コア、20・・・回転軸、24・・・セグメント、26・・・整流子、28・・・ブラシ、30・・・爪、S・・・シロッコファン(ファン)

Claims (11)

  1. モータヨークと、
    前記モータヨークの内側に固定された界磁磁石と、
    巻線が巻回された積層コアの中央部に回転軸を有し、周方向幅が(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に設定された基準幅セグメントと周方向幅が前記基準幅とは異なる少なくとも1組の不等幅セグメントとを含めて構成された複数のセグメントを有する整流子が前記回転軸に装着された電機子と、
    前記整流子を中心に対向配置され、前記電機子の前記整流子に摺接する複数のブラシと、
    を備える回転電機。
  2. 前記不等幅セグメントのうち、少なくとも1つの周方向幅を前記基準幅に対して所定の割合だけ大きくし、他の少なくとも1つの周方向幅を前記基準幅に対して前記所定の割合と同じ割合だけ小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記複数の不等幅セグメントの何れか1つと、前記整流子の中心を介して前記何れか1つとは反対側に位置する他の1つの不等幅セグメントとの各周方向幅を異ならせると共に、前記何れか1つの不等幅セグメント及び前記他の1つのセグメントを除いた別のセグメントの周方向幅を、前記整流子の中心を介して反対側に位置するセグメントの周方向幅を等しくしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. モータヨークと、
    前記モータヨークの内側に固定された界磁磁石と、
    巻線が巻回された積層コアの中央部に回転軸を有し、他とは周方向幅が異なる複数の不等幅セグメントを含めて構成された複数のセグメントを有する整流子が前記回転軸に装着された電機子と、
    前記整流子を中心に対向配置され、前記電機子の前記整流子に摺接する複数のブラシと、
    を備え、前記複数の不等幅セグメントの何れか1つと、前記整流子の中心を介して前記何れか1つとは反対側に位置する他の1つの不等幅セグメントとの各周方向幅を異ならせると共に、前記何れか1つの不等幅セグメント及び前記他の1つのセグメントを除いた別のセグメントの周方向幅を、前記整流子の中心を介して反対側に位置するセグメントの周方向幅を等しくした、
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 前記複数のセグメントの各々に対応して形成され、各々に前記巻線の一部が導通状態で係合する複数の爪を備えると共に、前記複数の爪の少なくとも一部を対応する前記セグメントの前記周方向中央から変位した位置に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転電機。
  6. モータヨークと、
    前記モータヨークの内側に固定された界磁磁石と、
    巻線が巻回された積層コアの中央部に回転軸を有し、他とは周方向幅が異なる少なくとも1組の不等幅セグメントを含めて構成された複数のセグメントを有する整流子が前記回転軸に装着された電機子と、
    前記整流子を中心に対向配置され、前記電機子の前記整流子に摺接する複数のブラシと、
    前記複数のセグメントの各々に対応して形成され、各々に前記巻線の一部が導通状態で係合すると共に、何れかが対応する前記セグメントの前記周方向に沿った中央から変位した位置に設けられることで、前記周方向に沿った互いに等間隔で形成された複数の爪と、
    を備える回転電機。
  7. モータヨークと、
    前記モータヨークの内側に固定された界磁磁石と、
    巻線が巻回された積層コアの中央部に回転軸を有し、複数のセグメントを有する整流子が前記回転軸に装着された電機子と、
    前記整流子を中心に対向配置され、前記電機子の前記整流子に摺接する複数のブラシと、
    を備え、
    周方向幅が(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に設定された基準幅セグメントと、
    他とは周方向幅が異なる値に設定された少なくとも1組の不等幅セグメントと、
    を含めて前記電機子の複数のセグメントを構成すると共に、前記不等幅セグメントの種類の数を(セグメント数/2)+1の第2の関係式で規定される数以下に設定する、
    ことを特徴とする回転電機。
  8. (360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に対して周方向幅を1.5%乃至40%の範囲で異ならせた不等幅セグメントを含めて前記複数のセグメントを構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の回転電機。
  9. モータヨークと、
    前記モータヨークの内側に固定された界磁磁石と、
    巻線が巻回された積層コアの中央部に回転軸を有し、他とは周方向幅が異なる少なくとも1組の不等幅セグメントを含めて構成された複数のセグメントを有する整流子が前記回転軸に装着された電機子と、
    前記整流子を中心に対向配置され、前記電機子の前記整流子に摺接する複数のブラシと、
    前記回転軸に装着されて前記電機子の回転に伴い回転するファンと、
    を備え、
    方向幅が(360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に設定された基準幅セグメントと、
    他とは周方向幅が異なる値に設定された少なくとも1組の不等幅セグメントと、
    を含めて前記電機子の複数のセグメントを構成すると共に、前記不等幅セグメントの種類の数を(セグメント数/2)+1の第2の関係式で規定される数以下に設定する、
    とを特徴とする車両用ファンモータ
  10. 前記不等幅セグメントのうち、少なくとも1つの周方向幅を前記基準幅に対して所定の割合だけ大きくし、他の少なくとも1つの周方向幅を前記基準幅に対して前記所定の割合と同じ割合だけ小さくしたことを特徴とする請求項9に記載の車両用ファンモータ。
  11. (360度/セグメント数)の第1の関係式によって規定される基準幅に対して周方向幅を1.5%乃至40%の範囲で異ならせた不等幅セグメントを含めて前記複数のセグメントを構成したことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の車両用ファンモータ。
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