JPH0652348U - モータ - Google Patents
モータInfo
- Publication number
- JPH0652348U JPH0652348U JP9103792U JP9103792U JPH0652348U JP H0652348 U JPH0652348 U JP H0652348U JP 9103792 U JP9103792 U JP 9103792U JP 9103792 U JP9103792 U JP 9103792U JP H0652348 U JPH0652348 U JP H0652348U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel plate
- laminated steel
- insertion hole
- rotary shaft
- rotating shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】積層鋼板と回転軸との取着作業を簡便に行なう
とともに取着作業時の切粉の発生を抑止する。 【構成】平板状の鋼板を複数積層して形成した積層鋼板
Pの中心部に回転軸Sの外径Dよりわずかに大径の挿入
孔2を穿設する。積層鋼板の挿入孔2を回転軸Sに挿入
するとともに積層鋼板Pの外側端部の挿入孔近傍を、回
転軸Sに向けてカシメ圧入する。
とともに取着作業時の切粉の発生を抑止する。 【構成】平板状の鋼板を複数積層して形成した積層鋼板
Pの中心部に回転軸Sの外径Dよりわずかに大径の挿入
孔2を穿設する。積層鋼板の挿入孔2を回転軸Sに挿入
するとともに積層鋼板Pの外側端部の挿入孔近傍を、回
転軸Sに向けてカシメ圧入する。
Description
【0001】
本考案は、磁界による磁力線と電機子巻線との間に流れる電流によって回転力 を生起し、この回転力を回転軸を介して出力するモータに係わり、そのうち特に 積層鋼板と回転軸との取着構造に関するもので、このモータは例えば自動車等の 機関へ燃料を供給する燃料ポンプの回転駆動源として使用される。
【0002】
従来、一般的に使用されるモータについて図6,図7,図8により説明する。 図6は回転軸に積層鋼板が取着された状態を示す側面図、図7は図6のZ−Z線 における回転軸の圧入突部を含む回転軸の縦断面図、図8は図6のY−Y線に於 ける縦断面図である。モータは例えば特開昭60−79193号公報等に示され 、円筒状のハウジングの中心部に回転軸が回転自在に支持され、ハウジングの内 筒部分には回転軸と同心円関係に半円筒状の一対の永久磁石が配置され、さらに 回転軸には、回転軸と同心円関係を成して積層鋼板が一体的に取着され、この積 層鋼板に巻回されたコイルは回転軸に一体的に取着されたコンミテータに接続さ れ、このコンミテータにはブラシが摺動接触される。 ここで、積層鋼板は積層鋼板に生起した回転力を回転軸に対して伝達する必要が あり、この為に積層鋼板と回転軸は一体的に取着される必要がある。一般的にこ れらの取着は以下の通り行なわれる。 すなわち、回転軸Sには、回転軸Sの外径Dよりfだけ部分的に突出し、回転軸 Sの長手方向軸心線X−Xに沿う圧入突部30が形成される。 これは、回転軸Sをはさんで、上下方向より刃部を有するポンチを回転軸Sに向 けて押圧する方法によって側方に圧入突部30が形成できる。これはナーリング (knuring)作業と一般的に呼ばれる。 回転軸Sに圧入突部30が形成された状態は図7によく示される。 一方、積層鋼板Pは、平板状のプレス打抜きされた単一の鋼板を複数積層したも ので、各鋼板の表裏に位置決め、固着の為の突部と凹部とを設け、(図示せず) これら突部と凹部とを嵌合させることによって、複数の鋼板を一体的に積層でき るもので、その中心部に回転軸Sの外径ΦDよりわずかに大径(例えばΦD+2 0μ)の内径Φdを有する挿入孔31を設ける。 そして、回転軸Sに形成された圧入突部30の外径ΦEは積層鋼板Pの挿入孔3 1の内径Φdより大とする。 すなわち、ΦD<Φd<ΦEとなる。 そして、かかる積層鋼板Pを回転軸Sに取着するには、回転軸Sの端部より積層 鋼板Pの挿入孔31を回転軸Sに対して所望の位置迄挿入する。 これによると、回転軸Sに対する積層鋼板Pの挿入初期においては挿入孔31の 内径Φdを回転軸Sの外径ΦDよりわずかに大径としたので円滑に進入するもの であるが、挿入孔31が回転軸Sの圧入突部30に達すると、挿入孔31が圧入 突部30を変形させつつ圧入される。 而して積層鋼板Pは、積層鋼板Pの挿入孔31と回転軸Sの圧入突部30との圧 入によって、回転軸Sに対して一体的に取着できたものである。 回転軸Sに積層鋼板Pが圧入された状態は図6及び図8に示される。
【0003】
かかる従来のモータによると次の問題を有する。 積層鋼板の挿入孔を回転軸の圧入突部へ圧入する際、圧入が積層鋼板の積み 合せた厚さ分に渡って圧入する必要があり、これによると、圧入時間が長くなり 作業工数が増加して製造コストの上昇につながり好ましくない。 積層鋼板の圧入によると、積層鋼板の圧入側の端部の挿入孔は圧入突部を削 り微細な切粉を発生する恐れがあり、この切粉は静電気を生じ、積層鋼板あるい は回転軸に吸着され易く、この切粉の除去に多大な時間が費やされる。 すなわち、この切粉は積層鋼板の外周と永久磁石の内筒との間に形成される極め て微少な空隙(例えば0.4mm程度)に進入することを抑止しなければならない からである。 積層鋼板と回転軸との回転方向、引抜き方向における取着強度は、積層鋼板 の挿入孔の内径Φdと回転軸の圧入突部の外径ΦEとによって決定されるもので あり、挿入孔Φdの内径は精密プレスにて比較的精度が出し易いものであるが、 一般的に圧入突部の外径ΦEは、回転軸をツブすことによって膨出させて突出さ せるので寸法の維持、管理に多大の工数を要するものであった。
【0004】
本考案になるモータは前記不具合点に鑑み成されたもので、積層鋼板と回転軸 との取着を極めて容易に行なえるとともに切粉の除去作業の簡便なるモータを提 供することを主目的としたもので、前記目的達成の為に、ハウジングに回転自在 に支持された回転軸と、ハウジング内にあって、回転軸と同心円関係をなして配 置された半円筒状の複数の永久磁石と、永久磁石に対して同心円関係をなして回 転軸と一体的に取着された積層鋼板と、を有し、磁界による磁力線と電機子巻線 との間に流れる電流によって回転力を生起するモータにおいて、 平板状の鋼板を複数積層して形成した積層鋼板には、その中心部に回転軸の外径 よりわずかに大径の挿入孔を穿設し、積層鋼板の挿入孔を回転軸に挿入するとと もに積層鋼板の外側端部の挿入孔近傍を、回転軸に向けてカシメ圧入したもので ある。 而して積層鋼板の外側端部の挿入孔が回転軸にカシメられて結合されるので積層 鋼板と回転軸とを一体的に固着できたものである。
【0005】
以下、本考案になるモータの一実施例について図により説明する。 Sは、モータのハウジングの中心部に回転自在に支持される回転軸であって、外 径Dをなす。回転軸Sは図1に示される。 一方、Pは平板状の部材をプレス打抜きされた単一の鋼板を、複数積層して一体 的に設けた積層鋼板であって、各鋼板の表裏に位置決め、固着の為の突部と凹部 とを設け、(図示せず)これら突部と凹部とを嵌合させることによって、複数の 鋼板を一体的に積層できるもので、その中心部に回転軸Sの外径ΦDよりわずか に大径(例えばΦD+20μ)の内径Φdを有する挿入孔2を設ける。 尚、第2図においてコイルを巻回す溝は省略した。 そして、この積層鋼板Pを回転軸Sに一体的に固着するには次の如く行なう。 すなわち、回転軸Sに積層鋼板Pの挿入孔2を挿入する。このとき挿入孔2の内 径Φdを回転軸Sの外径ΦDよりわずかに大径としたので、この挿入は何等抵抗 を受けることなく円滑に行ないうる。この状態は拡大された横断面図である図3 に示される。 次いで、積層鋼板Pが回転軸Sの所望の位置に達した状態において、積層鋼板P の両端部にある挿入孔2の孔の近傍を回転軸Sの外周に向けてカシメポンチKに てカシメる。 而して積層鋼板Pの両端部近傍にある積層鋼板Pの挿入孔2の内周面は回転軸S の外周に対して弾性的に変形するもので、これによって積層鋼板Pと回転軸Sと を一体的に取着できたものである。この状態が図4に示される。 以上のカシメ圧入作業をより具体的に図5によって説明すると、5は固定的に 配置された下側のポンチ治具で、6は図5において上下方向に可動する上側のポ ンチ治具である。 下側のポンチ治具5には、回転軸Sが挿入され回転軸Sを案内する回転軸案内孔 5Aと、積層鋼板Pの外径を案内する積層鋼板案内孔5Bとが穿設され、回転軸 案内孔5Aと積層鋼板案内孔5Bとが段部5Cとによって接続され、積層鋼板案 内孔5Bの上部は開口する。 そして、段部5Cにあって、回転軸案内孔5Aの開口の周囲には下側にある積層 鋼板Pの挿入孔2の近傍を押圧して挿入孔2の内周を回転軸Sの外周に向けて弾 性的に変形させるカシメポンチKが突起して形成される。 一方、上側のポンチ治具6は下側のポンチ治具5に対向し、下側のポンチ治具5 の回転軸案内孔5Aに対向する回転軸案内孔6Aが穿設され回転軸案内孔6Aの 下側開口の周囲には、上側にある積層鋼板Pの挿入孔2の近傍を押圧して挿入孔 2の内周を回転軸Sの外周に向けて弾性的に変形させるカシメポンチKが突起し て形成される。 そして、下側のポンチ治具5は固定的に配置され、上側のポンチ治具は、油圧シ リンダー等によって下側ポンチ治具5に向って移動自在に配置される。 そして、カシメ圧入作業は次のように行なわれる。すなわち、下側のポンチ治具 5の回転軸案内孔5A内に回転軸Sを挿入し、次いで積層鋼板案内孔5B内に積 層鋼板Pを挿入する。このとき積層鋼板Pの挿入孔2内に回転軸Sは挿入される 。この状態は図5に示される。 次いで、上側のポンチ治具6を油圧シリンダーにて下側のポンチ治具5側へ加圧 して移動させる。これによると、下側のポンチ治具5のカシメポンチKが下側位 置にある積層鋼板Pの挿入孔2の周囲を押圧するもので、これによると下側位置 にある積層鋼板Pの挿入孔2の内周は回転軸Sの外周に向けて弾性変形してカシ メられる。一方、上側ポンチ治具6のカシメポンチKは上側位置にある積層鋼板 Pの挿入孔2の周囲を押圧し、同様に上側位置にある積層鋼板Pの挿入孔2の内 周を回転軸Sの外周に向けて弾性変形させてカシメる。 以上をもって積層鋼板Pの両端部が回転軸Sに対してカシメ圧入できたものであ る。 尚、本実施例のカシメポンチKは4枚刃であるが環状の刃としてもよい。
【0006】
以上の如く、本考案によるモータによると、ハウジングに回転自在に支持され た回転軸と、ハウジング内にあって、回転軸と同心円関係をなして配置された半 円筒状の複数の永久磁石と、永久磁石に対して同心円関係をなして回転軸と一体 的に取着された積層鋼板と、を有し、磁界による磁力線と電機子巻線との間に流 れる電流によって回転力を生起するモータにおいて、 平板状の鋼板を複数積層して形成した積層鋼板には、その中心部に回転軸の外径 よりわずかに大径の挿入孔を穿設し、積層鋼板の挿入孔を回転軸に挿入するとと もに積層鋼板の外側端部の挿入孔近傍を、回転軸に向けてカシメ圧入し、 回転軸内に挿入した積層鋼板の両端部の挿入孔を単にカシメ圧入すればよく、こ れによって積層鋼板の回転軸に対する取着作業時間を大きく低減でき、又回転軸 に対する積層鋼板の取着は積層鋼板の挿入孔の内周を弾性変形させてカシメ圧入 させたので切粉等の発生はなく切粉除去作業の廃止が図れるとともに切粉が回転 軸、積層鋼板に付着することがなくなったものである。
【図1】本考案になるモータの回転軸の側面図である。
【図2】本考案になる積層鋼板の平面図である。
【図3】本考案になる回転軸に積層鋼板の挿入孔を挿入
した状態における拡大した横断面図である。
した状態における拡大した横断面図である。
【図4】本考案になる回転軸に積層鋼板の挿入孔を挿入
し、カシメポンチにて挿入孔を回転軸に向けてカシメた
状態を示す拡大した横断面図である。
し、カシメポンチにて挿入孔を回転軸に向けてカシメた
状態を示す拡大した横断面図である。
【図5】本考案になる回転軸に積層鋼板の挿入孔を挿入
し、カシメポンチにて挿入孔を回転軸に向けてカシメる
カシメ装置を示す要部縦断面図である。
し、カシメポンチにて挿入孔を回転軸に向けてカシメる
カシメ装置を示す要部縦断面図である。
【図6】回転軸に積層鋼板を取着した状態を示す従来例
における側面図である。
における側面図である。
【図7】図6のZ−Z線における回転軸の拡大横断面図
である。
である。
【図8】図6のY−Y線における拡大横断面図である。
S 回転軸 P 積層鋼板 2 挿入孔 D 回転軸の外径 d 積層鋼板の挿入孔の内径 K カシメポンチ
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングに回転自在に支持された回転
軸と、ハウジング内にあって、回転軸と同心円関係をな
して配置された半円筒状の複数の永久磁石と、永久磁石
に対して同心円関係をなして回転軸と一体的に取着され
た積層鋼板と、を有し、磁界による磁力線と電機子巻線
との間に流れる電流によって回転力を生起するモータに
おいて、 平板状の鋼板を複数積層して形成した積層鋼板には、そ
の中心部に回転軸の外径よりわずかに大径の挿入孔を穿
設し、積層鋼板の挿入孔を回転軸に挿入するとともに積
層鋼板の外側端部の挿入孔近傍を、回転軸に向けてカシ
メ圧入してなるモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9103792U JPH0652348U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9103792U JPH0652348U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0652348U true JPH0652348U (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=14015312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9103792U Pending JPH0652348U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0652348U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018125926A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | 株式会社富士通ゼネラル | 電動機 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4825561A (ja) * | 1971-08-05 | 1973-04-03 | ||
JP4086060B2 (ja) * | 2005-08-17 | 2008-05-14 | トヨタ自動車株式会社 | 点列の近似方法および点列の近似装置 |
-
1992
- 1992-12-14 JP JP9103792U patent/JPH0652348U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4825561A (ja) * | 1971-08-05 | 1973-04-03 | ||
JP4086060B2 (ja) * | 2005-08-17 | 2008-05-14 | トヨタ自動車株式会社 | 点列の近似方法および点列の近似装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018125926A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | 株式会社富士通ゼネラル | 電動機 |
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