JPH0652191U - 多層回路基板 - Google Patents
多層回路基板Info
- Publication number
- JPH0652191U JPH0652191U JP9204492U JP9204492U JPH0652191U JP H0652191 U JPH0652191 U JP H0652191U JP 9204492 U JP9204492 U JP 9204492U JP 9204492 U JP9204492 U JP 9204492U JP H0652191 U JPH0652191 U JP H0652191U
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- Japan
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- multilayer circuit
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- dielectric layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】作業性が向上し、しかも十分なシールド効果が
得られる多層回路基板を提供する。 【構成】誘電体層2上に導体層を形成し、これを複数積
層した多層回路基板1であって、複数の誘電体層2上
の、電磁的にシールドすべき所定位置にアース電極4を
形成し、このアース電極4を誘電体層2に所定のピッチ
で形成した貫通孔3を介して互いに電気的に接続した。
得られる多層回路基板を提供する。 【構成】誘電体層2上に導体層を形成し、これを複数積
層した多層回路基板1であって、複数の誘電体層2上
の、電磁的にシールドすべき所定位置にアース電極4を
形成し、このアース電極4を誘電体層2に所定のピッチ
で形成した貫通孔3を介して互いに電気的に接続した。
Description
【0001】
本考案は、たとえば、電圧制御発振器に使用されるような、高周波用の多層回 路基板に関し、特に、電磁的にシールドする必要のある多層回路基板に関する。
【0002】
従来の多層回路基板において、その側面をシールドするのにあたって、下記の 2つの構成としていた。 図6に示すように、基板11の側面に、メッキまたは印刷によって、アース 電極12を形成する。 図7に示すように、下面開口状の金属ケース13によって、基板11全体を 覆う。
【0003】
しかしながら、上記の構成では、基板11の側面にアース電極12を形成す るため、特別な工程が必要となり、作業が繁雑になっていた。 また、の構成では、金属ケース13と基板11には、それぞれ寸法公差が生 ずるため、完全に密着することは不可能であり、金属ケース13と基板11との 間に隙間が発生する。そのため、多層回路基板のシールドが不十分であった。シ ールド効果を高めるために、半田で基板11の全周(4側面)の隙間部分を埋め て金属ケース13と基板11を導通させる、いわゆる半田シールを施す必要があ った。
【0004】 本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、作業性が向上し、しか も十分なシールド効果が得られる多層回路基板を提供すること目的にしている。
【0005】
本考案による多層回路基板は、上記目的を達成するために、誘電体層上に導体 層を形成し、これを複数積層した多層回路基板であって、複数の誘電体層上の、 電磁的にシールドすべき所定の位置にアース電極を形成し、このアース電極を誘 電体層に所定のピッチで形成した貫通孔を介して互いに電気的に接続したことを 特徴とする。
【0006】
本考案による多層回路基板は、上記のように、複数の誘電体層上にアース電極 を形成しているため、このアース電極は、誘電体層上の導体層と同じ工程で形成 することができる。そのため、作業性が向上する。 また、上記アース電極を誘電体層に所定のピッチで形成した貫通孔を介して互 いに電気的に接続したことにより、十分なシールド効果を確保できる。そのため 、従来のような、基板の全周に半田シールを施す必要がなく、作業性が向上する 。
【0007】
図1を参照して、本考案の一実施例に係る多層回路基板を説明する。この図は 、多層回路基板1の分解斜視図である。この図において、2は誘電体層で、その 外周端縁全域に貫通孔3が所定のピッチで形成されている。4は、誘電体層2上 の貫通孔3の形成された外周端縁全域に形成されているアース電極で、例えば厚 膜形成手段によって形成されるものである。貫通孔3は、このアース電極4を形 成する際に、その貫通孔3中に電極が充填されている。なお、図示していないが 、誘電体層2上には、アース電極4で囲まれた領域の内側に配線パターン等の導 体層が形成されている。アース電極4は、この導体層と同じ工程(例えば、厚膜 印刷工程)で形成することができる。この場合、アース電極4は導体層と同時に 形成してもよいし、導体層とは別に形成してもよい。この図に示すように、多層 回路基板1は、誘電体層2上にアース電極4および導体層を形成したものを複数 積層し、これらを一体焼結して構成したものである。なお、アース電極4を形成 していない誘電体層2や導体層を形成していない誘電体層2を間に介挿するよう にしてもよい。
【0008】 図2は、貫通孔3での多層回路基板1の断面図である。この図に示すように、 貫通孔3内に電極5が充填され、この電極5によって複数層のアース電極4が電 気的に接続される。したがって、アース電極4を、アース電極4の内側に形成し た導体層のうちのアースと接続することにより、多層回路基板1の外部からの妨 害波又は多層回路基板1の内部からの輻射波に対してシールドすることができる 。なお、多層回路基板1において、多層回路基板1上に部品を搭載しない場合( たとえば、多層回路基板1自体で高周波フィルタを構成する場合)は、多層回路 基板1の上面および下面の両面全体にアース電極4を形成すればよい。また、多 層回路基板1の片面または両面に部品が搭載される場合は、この部品の搭載箇所 を金属ケース等で覆ってシールドする必要がある。
【0009】 図3は、図2の部分拡大図である。この図に示すアース電極4および電極5を 、シールドしようとする基板外部からの妨害波又は基板内部からの輻射波の波長 に対して、この図に示すd寸法が十分小さくなるように構成すれば、十分なシー ルド効果を得ることができる。実用的には、d寸法が、d<λg/4(ただし、 λgは誘電体層2の誘電率を考慮した妨害波または輻射波の波長)となるように すれば、十分なシールド効果を得ることができる。
【0010】 なお、アース電極4および電極5ついては、多層回路基板1の外周端縁全域を 囲むように形成しているが、図4の斜線部分に示すように、多層回路基板6内部 に部分的に形成してもよい。また、アース電極4および電極5は、多層回路基板 1の所定の領域を取り囲むように形成されているが、必ずしも所定の領域を取り 囲むように形成しなければならないものではない。たとえば、図5に示すように 、多層回路基板7の近辺に金属シールド板8が位置する場合は、その金属シール ド板8側のアース電極4および電極5を省略することもできる。要は、アース電 極4は、電磁的にシールドすべき所定の位置に形成されていればよく、電極5は そのアース電極4を接続するように形成されていればよい。また、電極5につい ては、貫通孔3に充填されているが、必ずしも充填する必要はなく、貫通孔3の 内周面に膜状に形成してもよい。また、電極5に代えて金属ピンを貫通孔3に挿 入してもよい。さらには、上記実施例では誘電体層2を一体焼結して多層回路基 板を構成しており、この場合の誘電体層2はセラミックグリーンシートを用いる ことになるが、誘電体層2として樹脂シートを用いることもできる。この場合は 、一体焼結は不要である。
【0011】
本考案の多層回路基板は、上述したように、複数の誘電体層上にアース電極を 形成しているため、このアース電極は、誘電体層上の導体層と同じ工程で形成す ることができる。そのため、従来のような、多層回路基板の側面にアース電極を 形成する場合のように特別な別の工程を設ける必要がなくなり、作業性が向上す る。 また、複数のアース電極を誘電体層に所定のピッチで形成した貫通孔を介 して互いに電気的に接続したことにより、十分なシールド効果を確保できる。そ のため、金属ケースを用いる場合でも、従来のような、基板の全周に半田シール を施す必要がなく部分的な半田付けでよいため、作業性が向上するという効果を 奏する。
【図1】本考案の多層回路基板の分解斜視図である。
【図2】本考案の多層回路基板の断面図である。
【図3】本考案の多層回路基板の断面の一部拡大図であ
る。
る。
【図4】本考案の他の実施例の多層回路基板の斜視図で
ある。
ある。
【図5】本考案の他の実施例の多層回路基板の平面図で
ある。
ある。
【図6】従来の多層回路基板の斜視図である。
【図7】従来の他の多層回路基板の斜視図である。
1 多層回路基板 2 誘電体層 3 貫通孔 4 アース電極 5 電極 6 多層回路基板 7 多層回路基板 8 金属シールド板
Claims (1)
- 【請求項1】誘電体層上に導体層を形成し、これを複数
積層した多層回路基板であって、 複数の誘電体層上の、電磁的にシールドすべき所定の位
置にアース電極を形成し、このアース電極を誘電体層に
所定のピッチで形成した複数の貫通孔を介して互いに電
気的に接続したことを特徴とする多層回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9204492U JPH0652191U (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 多層回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9204492U JPH0652191U (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 多層回路基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0652191U true JPH0652191U (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=14043526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9204492U Pending JPH0652191U (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 多層回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0652191U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007515794A (ja) * | 2003-12-22 | 2007-06-14 | エックストゥーワイ アテニュエイターズ,エルエルシー | 内部で遮蔽されたエネルギー調節器 |
WO2014087792A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | 株式会社村田製作所 | 高周波モジュール |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP9204492U patent/JPH0652191U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007515794A (ja) * | 2003-12-22 | 2007-06-14 | エックストゥーワイ アテニュエイターズ,エルエルシー | 内部で遮蔽されたエネルギー調節器 |
WO2014087792A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | 株式会社村田製作所 | 高周波モジュール |
JP5610111B1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-10-22 | 株式会社村田製作所 | 高周波モジュール |
US9437559B2 (en) | 2012-12-07 | 2016-09-06 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | High-frequency module |
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