JPH0651996B2 - 建築物における屋根の耐火構造 - Google Patents

建築物における屋根の耐火構造

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JPH0651996B2
JPH0651996B2 JP61304908A JP30490886A JPH0651996B2 JP H0651996 B2 JPH0651996 B2 JP H0651996B2 JP 61304908 A JP61304908 A JP 61304908A JP 30490886 A JP30490886 A JP 30490886A JP H0651996 B2 JPH0651996 B2 JP H0651996B2
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貞二 佐藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、共同住宅,病院,ホテル,下宿等を用途とし
た三階建以上の建築物などに用いて好適な建築物におけ
る屋根の耐火構造に関する。
(従来の技術) 共同住宅,病院,ホテル,下宿等を用途とした三階建以
上の建築物の屋根板及び大梁は、建築基準法に基づき、
所定の耐火性能を有する耐火構造でなければならない。
この屋根の耐火構造として、従来一般的には、第3図に
示すような構造が知られている。
この従来構造は、屋根板01を耐火材料で形成すると共
に、屋根板01を支持する大梁02に対し個々に耐火被
覆材03を被せることで所定の耐火性能が確保されたも
のであった。
ちなみに、耐火被覆材03を大梁02に被せるにあたっ
て、第3図に示すような岩綿等を吹き付ける吹き付け施
工によって行なわれる他、貼り付け施工によっても行な
われていた。いずれにしても大梁02に対して個々に行
なわれていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の屋根の耐火構造のよう
に、大梁02に対し個々に耐火被覆材03を被せること
は、多くの材料を必要とすると共に、極めて手間を要し
て面倒であるという問題点があった。更に、貼り付け施
工においては、大梁02に対して隙間なく耐火被覆材0
3を貼り付けるのが困難であり、また、吹き付け施工に
おいては、岩綿等の耐火被覆材が他の物との接触等によ
って剥れ落ち易いことから全ての大梁02に対して隙間
なく耐火被覆するのが困難なことであった。
また、耐火被覆される大梁02が屋根板01と天井材と
で形成される小屋裏空間に配設されている場合には、外
から容易に見ることができず、耐火構造の管理も困難で
あるという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述のような問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために、本発明で
は、屋根と天井板とで小屋裏空間が形成され、該小屋裏
空間には、柱間に架設された大梁及び該大梁間に差し渡
された小梁が配設されており、前記屋根と天井板とが所
定の耐火性能を有する耐火材料で形成されていることを
特徴する建築物における屋根の耐火構造手段とした。
(作用) 本発明の建築物における屋根の耐火構造では、大梁及び
小梁が、屋根と天井板とで形成された小屋裏空間に配設
され、前記屋根と天井板と壁板とが所定の耐火性能を有
する耐火材料で形成されているために、大梁及び小梁
は、屋根と天井板とで同時に耐火被覆される。
また、小屋裏空間に配設されてその外からは容易に見る
ことができない大梁及び小梁とには耐火を直接施さず
に、小屋裏空間の外から容易に見ることができる屋根と
天井板とに耐火が施されているため、耐火構造の管理が
容易に行なえる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
尚、この実施例を述べるにあたって、三階建のユニット
建築物を例にとり、その屋根の耐火構造について説明す
る。
まず、実施例のユニット建築物は、第1図に示すよう
に、ユニットAが上下3段に積み重ねて構成されてい
る。
これらの各ユニットAは、床大梁1及び床小梁2と、天
井大梁3及び天井小梁4と、柱5とから躯体が構成さ
れ、この躯体に床板6と天井板7と壁板(外壁板8,内
壁板9,間仕切壁板10)とが取り付けられた箱状のも
ので、一階ユニットAは基礎11の上に据えられて該基
礎11に対しボルト緊結されており、最上階である三階
ユニットAの上には屋根12が据えられている。
更に、第2図に示すように、前記天井大梁3はコ形鋼で
形成され、かつ、前記天井小梁4はI形鋼で形成されて
おり、天井大梁3及び天井小梁4の下面には野縁13が
固定されている。
前記屋根12は、金属板の裏面にガラス繊維シート等の
無機質断熱材が張設された耐火時間30分以上の耐火性
能を有する折版121と、該折版121の裏面に固定さ
れた鉄骨フレーム(屋根梁)122とで構成されてお
り、該鉄骨フレーム122が三階ユニットAの天井大梁
3にボルト緊結されることで固定されている。
そして前記折版121の両端には、屈曲により耐火性能
をそのまま有する水受け板14が形成されており、この
水受け板14を覆う位置には、水切り板15が設けられ
ている。
前記天井板7は、例えば、厚さ25mmの石綿ケイ酸カル
シウム板等の耐火時間1時間以上(JIS A 1304 建築構
造部分の耐火試験方法による)の耐火材料で形成され、
前記野縁13に対してタッピングビス16で固定されて
いる。この天井板7のユニットわたり部には、天井板7
と同じ材料で形成された天井わたり板17が天井板7と
密着して設けられている。
即ち、同階のユニットAにおいて天井板7は、天井わた
り板17を介して同一平面上に連続して設けられてい
る。
前記外壁材8は、例えば、厚さ100mmのALC板等の
耐火時間2時間以上(JIS A 1304 建築構造部分の耐火
試験方法による)の耐火材料で形成され、ロックウール
18を介して天井大梁3に締結されている。尚、この外
壁材8と折版121の水受け板14及び外壁材8と天井
板7とは、それぞれの目地にロックウール29,20が
充填されることで密着されている。
従って、屋根12と三階ユニットAとの間には、第2図
に示すように、屋根12の折版121と三階ユニットA
の天井板7及び外壁材8とで密閉された小屋裏空間21
が形成され、三階ユニットAの天井大梁3及び天井小梁
4は、この小屋裏空間21に配設されている。
前記天井大梁3には天井板7に当接した状態で天井側仕
切板22が固定され、前記鉄骨フレーム122には折版
121に当接した状態で屋根側仕切板23が固定されて
おり、両仕切板22,23は互いに接合して上下に配置
され、小屋裏空間21をユニットA毎に横に仕切ってい
る。前記両仕切板22,23は、例えば、アルミナシリ
ケート繊維フェルト8mmとロックウールフェルト30mm
の積層材、又は厚さ25mmの石綿ケイ酸カルシウム板等
の耐火時間1時間以上(JIS A 1304建築構造部分の耐火
試験方法による)の耐火材料で形成されている。
尚、折版121には山と谷が交互に形成されているため
に、前記屋根側仕切板23は、その取付位置に応じて長
さが異なっている。また、仕切板22,23は屋根の形
状によっては外壁板8に代えて設けられてもよい。
更に、屋根の形状によっては、外壁板8とは関係なく天
井板7と屋根12だけで小屋裏空間が形成されてもよ
い。
内壁板9は、石膏ボード等の不燃性の材料で形成されて
おり、枠24を介して耐火被覆された柱5に固定されて
いる。
尚、前記内壁板9の内側には、グラスウール等の断熱材
25が取り付けられている。
また、間仕切壁材10も同様に、石膏ボード等の不燃性
の材料で形成されており、床面(床材6の上面)と天井
面(天井板7の下面)との間に立設され、軽鉄製のスタ
ッド26を介して耐火被覆された柱5に固定されてい
る。
次に実施例の作用を説明する。
以上説明してきたように、屋根12と三階ユニットAと
の間に、屋根12の折版121と三階ユニットAの天井
板7とで小屋裏空間21が形成され、これらの折版12
1と天井板7とは、全て耐火材料で形成されているため
に、前記小屋裏空間21に配設されている天井大梁3及
び天井小梁4は、同時に耐火材料によって耐火被覆され
ていることになり、天井板7と同様の耐火時間1時間の
耐火性能が確保される。従って、屋根12と三階ユニッ
トAとを緊結することがそのまま三階ユニットAの天井
大梁3及び天井小梁4を耐火被覆することになり、従来
構造のように、個々に梁を耐火被覆するのに比べて材料
を削減でき、かつ、作業手間を省くことができる。
また、工場において、箱状に組み立てられたユニットA
に対し、更に、天井側仕切板22を天井大梁3に固定
し、かつ、ロックウール18,19を外壁材8と天井大
梁3との隙間及び外壁材8と天井材7との目地等に充填
させておくことにより、施工現場における作業を簡略化
して、更に迅速かつ正確な施工を達成させることも可能
である。
また、ユニット建築物の完成後において、小屋裏空間2
1の外から容易に見ることができる折版121と天井板
7とに耐火が施されているため、耐火構造の管理も容易
である。
更に、小屋裏空間21は、耐火材料で形成されている天
井側仕切板22及び屋根側仕切板23によってユニット
A毎に仕切られているために、火災時に、あるひとつの
ユニットAにおいて折版121あるいは天井板7が破損
し、小屋裏空間21に火災が侵入したとしても、前記仕
切板22,23によって火災は遮断され、横隣のユニッ
トAへの進入は防止される。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
例えば、実施例では、耐火構造を三階建のユニット建築
物に適用したが、一階建,二階建,四階建以上のユニッ
ト建築物に適用してもよいし、ユニット建築物以外の鉄
骨建築物等に適用してもよい。
また、屋根板や天井板は、所定の耐火性能を有していれ
ば実施例以外の耐火材料を用いてもよく、また、耐火材
料の他に遮音シートや断熱材を付加してもよい。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の建築物における屋根
の耐火構造にあっては、柱間に架設された大梁及び該大
梁の対向する二辺に差し渡された小梁を屋根板と天井板
とで同時に耐火被覆することができる手段としたため
に、大梁を個々に被覆するのに比べて、材料が削減で
き、かつ、作業手間が短縮化できるという効果が得られ
る。また、屋根と天井板とで容易に大梁及び小梁を全て
耐火被覆することができる。
また、小屋裏空間の外から容易に見ることができる屋根
と天井板とに耐火が施されているため、耐火構造の管理
も容易であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のユニット建築物を示す縦断面
図、第2図は実施例のユニット建築物における屋根の耐
火構造を示す縦断面図、第3図は従来の建築物における
屋根の耐火構造を示す縦断面図である。 3……大梁 4……小梁 7……天井板 121……折版(屋根板) 21……小屋裏空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根と天井板とで小屋裏空間が形成され、
    該小屋裏空間には、柱間に架設された大梁及び該大梁間
    に差し渡された小梁が配設されており、前記屋根と天井
    板とが所定の耐火性能を有する耐火材料で形成されてい
    ることを特徴とする建築物における屋根の耐火構造。
JP61304908A 1986-12-19 1986-12-19 建築物における屋根の耐火構造 Expired - Fee Related JPH0651996B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0621477A (ja) * 1992-07-02 1994-01-28 Sharp Corp 不揮発性メモリ

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JPH0621477A (ja) * 1992-07-02 1994-01-28 Sharp Corp 不揮発性メモリ

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