JPH065161Y2 - 車輌用シート部材 - Google Patents

車輌用シート部材

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JPH065161Y2
JPH065161Y2 JP1988134995U JP13499588U JPH065161Y2 JP H065161 Y2 JPH065161 Y2 JP H065161Y2 JP 1988134995 U JP1988134995 U JP 1988134995U JP 13499588 U JP13499588 U JP 13499588U JP H065161 Y2 JPH065161 Y2 JP H065161Y2
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JP
Japan
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flame
retardant
vehicle seat
polyester
loi
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JP1988134995U
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Inventor
保彦 藤原
Original Assignee
旭化成工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、難燃性車輌用シート部材に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、車輌用シート部材として、実公昭62−2236
2号公報の車輌用シート部材が知られていた。
しかし、最近車輌用シート火災の対策として、難燃化の
要求が、高まってきている。車輌用シートは、一般的に
は、編織物や合成皮革を用いた表皮材と発泡性ポリウレ
タンを用いたクッション材と編織物、不織布を用いた裏
材とから構成されている。車輌用シートに難燃性を与え
るに際して、裏材の難燃化が最も重要である。裏材の難
燃化の手段として、後加工処理、またセルロース系繊維
や、難燃化されたポリエステル繊維の紡績糸を使った織
物の使用が知られている。
(考案が解決しようとする課題) 後加工により難燃性を付与する場合難燃剤の付着量にバ
ラツキがある。またシート組立時のスチーム処理等の、
外的物理的要因により、付着している難燃剤が脱落し易
い。特に表皮剤がレザーの場合には、脱落した難燃剤
が、レザーの縫製部位に付着し、外観上問題がある等、
欠点がある。
難燃性繊維の紡績糸を使った織物は、織物であることか
ら、切口のホツレが起こり、加工時並びに作業時に、糸
クズが出ることがあること。またサイジング工程での糊
が、難燃性を低下させる等の欠点がある。
本考案者らは、従来のもつこれらの欠点を改善すべく、
鋭意研究を重ねた結果、難燃性成分を分子鎖中に有し、
LOIが26以上のポリエステル長繊維不織布を使用す
ることにより、難燃性車輌用シートの裏打布として、目
的を達することが、できることを見出した。
(課題を解決するための手段) 本考案は、難燃性成分を分子鎖中に有し、LOIが26
以上、好ましくは、28以上のポリエステル長繊維不織
布が、難燃性ポリウレタンフォームに裏打されて構成さ
れた車輌用シート部材である。
次に本考案を図面により説明する。
第1図は車輌の座席の断面図である。腰かけ部発泡ウレ
タン2の外周に車輌シート1が覆われており、背もたれ
部は芯材3で補強され、その周囲に発泡ウレタン2、車
輌用シートが順次積層されている。車輌用シート1は第
2図の断面図で示すように表皮材4と本考案の車輌シー
ト部材5が接着積層されている。車輌シート部材は難燃
性ポリエステル長繊維不織布7、難燃性ポリウレタンフ
ォーム6が接着積層されている。
本考案において、ポリエステル分子鎖中に、含まれてい
る難燃性成分は、例えば、臭素化ビスフェノール誘導
体、臭素化芳香族ジカルボン酸、リン系化合物等があ
る。
難燃性成分は、ポリエステル分子の主鎖中に、共重合の
形で含まれてもよいし、また側鎖に結合していてもよ
い。
LOIが26以上の機能を出すためには、上記の難燃性
成分を、ポリエステルの分子鎖の中に、一般に3〜10
重量%以上含まれていることが好ましく、5重量%以上
含まれていることが、より好ましい。実施に際しては、
難燃性成分は、夫々の特性により、LOIが26以上を
達成するよう、ポリエステル分子鎖中に、含有する濃度
を、実験的に設定する必要がある。
LOIとは、限界酸素指数で、酸素と窒素の混合ガス体
の雰囲気中で、材料の難燃性を持続するに必要な最小の
酸素濃度の比率であり、LOIが大きい程、酸素の量を
多く必要とし、燃えないものほど、材料の難燃性が高い
ことを示す指数である。
難燃性ポリウレタンフォームは、一般には、ポリウレタ
ンフォームに難燃剤が配合されていてもよいし、ポリウ
レタンの分子鎖中に、難燃性成分が含まれていてもよ
い。難燃剤及び難燃性成分はポリウレタンに通常用いら
れているものであればそのいずれも使用することができ
る。
LOIが26以上のポリエステル長繊維不織布と、難燃
性ポリウレタンフォームを組み合わせることにより、車
輌用シートに難燃性機能を、付与することができる。
(効果) 本考案の難燃性車輌用シート部剤は、難燃性成分を、分
子鎖中に有し、LOI26以上のポリエステル長繊維不
織布を使用することにより、良好な難燃性能を有する。
またポリエステル分子鎖中に難燃性成分が含有している
為に、従来の後加工による難燃性付与の場合に発生して
いた、キルト作業時のミシン針への難燃剤の付着や、シ
ーズン性により難燃剤がベト付くと言った、問題がなく
なり作業性の工場及び作業環境の改善がなされる。
従来の後加工の場合に生じるスチーム処理等、外的物理
的要因による難燃性低下という欠点を解決することがで
きる。
さらに、クッション材との接合においても、従来の後加
工では、ポリエステル長繊維不織布とポリウレタンフォ
ームとの接合性が悪い為、全面接着していたものを、部
分接合でも、接合性が大巾に改善され、ハク離強度が強
くなる。またコスト合理化にも役立つ。
ポリエステル長繊維性不織布を裏打布とするシートは、
織物と異なり、ホツレの心配がなく、作業性が向上する
ばかりでなく、織物では、キルティングで、時折発生す
る裏打布の糸クズの表地への飛び出しもなく、ホツレた
糸で表地が、汚れ、後で掃除に長時間を要することもな
くなる。
また、目ズレはもちろんなく、反物の長尺化も可能であ
り、より生産面の合理化が進むという、効果を有する。
ポリエステル繊維を用いることから寸法安定性、耐久性
に優れる。
裏打布として用いるこの不織布は、その必要性能から、
一般的に織物より軽いもので充分であり特に自動車での
低燃費、高速等の点から、自動車の銘題とされている軽
量化にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
第1図は、車輌座席の断面図、第2図は、車輌シートの
断面図である。 1車輌シート、2発泡ウレタン、3芯材。 4表皮材、 5難燃性ポリエステル長繊維不織布 6難燃性ポリウレタンフォーム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】難燃性成分を分子鎖中に有し、LOIが2
    6以上のポリエステル長繊維不織布が、難燃性ポリウレ
    タンフォームに裏打されて構成された車輌用シート部材
JP1988134995U 1988-10-18 1988-10-18 車輌用シート部材 Expired - Lifetime JPH065161Y2 (ja)

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JPH0258930U JPH0258930U (ja) 1990-04-27
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