JP3050618U - 油吸着用布状物 - Google Patents

油吸着用布状物

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JP3050618U
JP3050618U JP1997006793U JP679397U JP3050618U JP 3050618 U JP3050618 U JP 3050618U JP 1997006793 U JP1997006793 U JP 1997006793U JP 679397 U JP679397 U JP 679397U JP 3050618 U JP3050618 U JP 3050618U
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JP
Japan
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web sheet
knitting
cloth
kapok
fibers
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JP1997006793U
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Inventor
可孝 和田
Original Assignee
可孝 和田
北川 健一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カポック繊維を使用した油吸着用布状物を提供
する。 【解決手段】カポック繊維を主材とするウエブシートに
対し、並列する針を備えたタテ編機に供給される編糸に
より、ニードリングを施すと同時にタテ編み組織を編成
し、この編み組織により前記のウエブシートを束縛し、
布状物とする。別例として、前記の「カポック繊維を主
材とするウエブシート」に代えて、「カポック繊維を主
材とするウエブシートに合成繊維のウエブシートを重ね
合わせて成る2層物」を使用し、前記と同様の加工を施
して布状物とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は油を吸着するのに用いられる布状物に係る。
【0002】
【従来の技術】
カポック繊維は熱帯産の常緑喬木であるインドワタノキの種子を包む白毛から 得られるもので、パンヤとも呼ばれ、耐久力があり、弾力性に富むため、古くは クッションの詰物として珍重され、また比重が小さく、水を通さないため、水中 救命具の詰物としても賞用されていた。 近年、カポック繊維はきわめて高い油吸着性能を有することが着目され、油吸 着材としての用途が開拓されており、これに関する特許出願もなされている。例 えば特公平7−83870号公報には、カポック繊維、靭皮繊維及び熱溶融性繊 維を混合して成るシート状物にニードルパンチングを施し、熱風により加熱し、 冷却するシート状油吸着材の製造方法が記載されている。また特開平4−161 289号公報には、カポック繊維及び木綿繊維を熱溶融性繊維により接着、固定 させて得られるシート状油吸着材が記載されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この考案の課題は、カポック繊維を使用した新規構造の油吸着用布状物を提供 することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案が採用した手段は次のとおりである。 (1)カポック繊維を主材とするウエブシートに対し、並列する針を備えたタ テ編機に供給される編糸により、ニードリングを施すと同時にタテ編み組織を編 成し、この編み組織により前記のウエブシートを束縛し、布状物とする。 (2)前記の「カポック繊維を主材とするウエブシート」に代えて、「カポッ ク繊維を主材とするウエブシートに合成繊維のウエブシートを重ね合わせて成る 2層物」を使用し、前記と同様の加工を施して布状物とする。
【0005】 段落0004の記載において、ウエブシートとは、わた状繊維をカード機にか けて得られるシート状物である。ニードリングとは、針で縫うことである。ウエ ブシートの構成に関し、カポック繊維を「主材とする」と述べているのは、「カ ポック繊維の使用率は100%が最も望ましく、最低でも50%を超える必要が ある、」という意味である。
【0006】
【考案の実施の形態】
編機としてアラクネ機(機械の名称)を使用する。この編機は多数の並列する 針を備えたタテ編機で、移送されるウエブシートに対し、編糸をたずさえた針が ウエブシートを刺通して戻る往復運動を繰り返すことにより、ニードリングを施 すと同時にタテ編み組織を編成し、この編み組織によりウエブシートを束縛し、 布状物とする機能を備えている。この編機により、段落0004に記載のとおり 、ウエブシートを加工して布状物となし、この考案の油吸着用布状物を得る。
【0007】 カポック繊維を主材とするウエブシートにおいて、必要により他繊維を混用す る場合は合成繊維を選ぶのがよい。この考案で使用する合成繊維としては、ポリ プロピレン、ポリエステル、ポリアクリル等の繊維をあげられるが、安価で親油 性もあるポリプロピレン繊維の使用が望ましい。編糸にはポリプロピレンのフィ ラメント糸、スパン糸、その他の合成繊維糸を使用する。採用するタテ編み組織 には、チェーン編み、トリコット編み、それらを組合わせたチェーンクロス編み 等がある。
【0008】 図は本考案品を例示したもので、採用したタテ編み組織はチェーンクロス編み である。1は編糸、2はカポック繊維を主材とするウエブシート、3は合成繊維 のウエブシート、4は境界線を示す。図示のように、ウエブシート2、又はウエ ブシートの2層物2、3は、編み組織を構成する編糸1によって縫われ、束縛さ れて布状物を形成している。
【0009】
【考案の効果】
この考案の効果を述べると次のとおりである。 (1)編糸によるニードリングとタテ編み組織の編成により、ウエブシートを 布状物に成形し、強度を持たせることができた。 (2)この布状物は、カポック繊維が主材として使用されているから、すぐれ た油吸着性能を有する。 (3)従来のシート状油吸着材と異なり、カポック繊維のつなぎとして親水性 の天然繊維を混用したり、熱溶融性繊維による融着処理を施したりする必要がな いから、カポック繊維の油吸着性能が損われない。 (4)カポック繊維と合成繊維との2層構造で成るものは、編機の作動中、カ ポック繊維のウエブシートに含まれる軽い微塵がホコリになって舞い上がるのを 防止するとともに、布状物の強度を高めるのにも役立つ。 (5)この考案品は、機械まわり等の油でぬれる床上に敷設して、油を吸い取 り作業者が油のために滑って転ぶのを防止する等の用途に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案品を例示する一部表面図である。
【図2】図1の裏面図である。
【図3】図1の断面図である。
【図4】この考案品の別例を示す一部断面図である。こ
の図の表面図及び裏面図はそれぞれ図1、図2と同様で
あるから、図示を省略する。
【符号の説明】
1…編糸、 2…カポック繊維を主材とするウエブシ
ート、 3…合成繊維のウエブシート、 4…境界線。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カポック繊維を主材とするウエブシートに
    対し、並列する針を備えたタテ編機に供給される編糸に
    より、ニードリングを施すと同時にタテ編み組織を編成
    し、この編み組織により前記のウエブシートを束縛し、
    布状物としたことを特徴とする油吸着用布状物。
  2. 【請求項2】カポック繊維を主材とするウエブシートに
    合成繊維のウエブシートを重ね合わせて成る2層物に対
    し、並列する針を備えたタテ編機に供給される編糸によ
    り、ニードリングを施すと同時にタテ編み組織を編成
    し、この編み組織により前記のウエブシートの2層物を
    束縛し、布状物としたことを特徴とする油吸着用布状
    物。
JP1997006793U 1997-06-27 1997-06-27 油吸着用布状物 Expired - Lifetime JP3050618U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004230111A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Masuo Kato 天然植物繊維カポックを利用した脂吸着化粧用パッド、苗床シートおよびカポック混入食品
JP2006218761A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Marusan Seishi Kk 吸油性マット

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JP2004230111A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Masuo Kato 天然植物繊維カポックを利用した脂吸着化粧用パッド、苗床シートおよびカポック混入食品
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