JPH0651562A - 電子写真用キャリア - Google Patents

電子写真用キャリア

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JPH0651562A
JPH0651562A JP4201394A JP20139492A JPH0651562A JP H0651562 A JPH0651562 A JP H0651562A JP 4201394 A JP4201394 A JP 4201394A JP 20139492 A JP20139492 A JP 20139492A JP H0651562 A JPH0651562 A JP H0651562A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、静電潜像担持体に対してキ
ャリア付着がおこりにくく、高精細なトナー画像を形成
し得る電子写真用キャリアを提供することにある。 【構成】 本発明は、キャリア粒子の平均粒径が5〜1
00μmであり、嵩密度が3.0g/cm3 以下であ
り、キャリア粒子を構成する結晶粒子が板状または針状
磁性粒子であり、三次元的に一軸方向の形状異方性があ
り、長軸/短軸の比が1より大きく、該結晶粒子が30
%以上配向しており、キャリアの磁気特性は1000エ
ルステッドにおける磁化の強さ(σ1000)が30乃至1
50emu/cm3 であり、磁場0エルステッドにおけ
る磁化の強さ(残留磁化:σr)が25emu/cm3
以上であり、保磁力が300エルステッド未満であり、
キャリアの磁気特性は、下記の式を満たすことを特徴と
する電子写真用キャリアに関する。 【外1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナーと混合されて静
電荷像現像用現像剤を構成する電子写真用キャリアに関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法として米国特許第2,29
7,691号明細書、特公昭42−23910号公報お
よび特公昭43−24748号公報等に種々の方法が記
載されている。これらの方法は、光導電層に原稿に応じ
た光像を照射することにより静電潜像を形成し、次い
で、ノーマル現像の場合は、該静電潜像上にこれとは反
対の極性を有するトナ−と呼ばれる着色微粉末を付着さ
せて該静電潜像を現像し、必要に応じて紙等の転写材に
トナー画像を転写した後、熱、圧力、加熱加圧あるいは
溶剤蒸気等により定着し複写物を得るものである。
【0003】該静電潜像を現像する工程は、潜像とは反
対の極性に帯電せしめたトナー粒子を静電引力により吸
引せしめて静電潜像上に付着させるものであるが(反転
現像の場合は、潜像の電荷と同極性の摩擦電荷を有する
トナーを使用)、一般にかかる静電潜像をトナーを用い
て現像する方法としては大別して少量のトナーとキャリ
アとを混合した二成分系現像剤を用いる方法と、キャリ
アを用いることなくトナー単独のいわゆる一成分系現像
剤を用いる方法とがある。
【0004】ところで、電子写真法は、文書複写として
は一応満足できるレベルに達しているもののコンピュー
タの発達、ハイビジョンの発達等により、フルカラー画
像の出力画像に対しては、デジタル画像処理、現像時に
交番電界印加等の種々の手法により、高画質化及び高品
位化が計られている。さらに、今後も更なる高画質化、
高品位化が望まれる。
【0005】従来、フルカラー画像を出力するには、二
成分系現像剤が用いられてきた。一般にかかる二成分系
現像剤を構成するキャリアは、鉄粉に代表される導電性
キャリアと、鉄粉、ニッケル、フェライト等の粒子の表
面を絶縁性樹脂により被覆したいわゆる絶縁性キャリア
とに大別される。高画質化を計るために交番電界を印加
する場合、キャリアの抵抗が低いと潜像電位をキャリア
がリークし、良好な現像画像が得られなくなるため、キ
ャリアとしてはある程度以上の抵抗が必要である。キャ
リアコアが導電性の場合、キャリアコアをコートをして
用いるのが好ましい。また、抵抗がある程度高いフェラ
イトがコア材として好ましく用いられている。
【0006】一般に、鉄粉は、高磁気力のため、現像剤
中のトナーが潜像を現像する現像領域において、現像剤
の磁気ブラシが硬くなるために、はき目を生じたり、ガ
サツキ等を生じるために高画質な現像画像を得ることが
困難である。そこで、キャリアの磁気力を低くして高画
質化を計るためにもフェライトが好ましく用いられてい
る。
【0007】高品位画像を形成するために、特開昭59
−104663号公報にキャリアの飽和磁化の値を50
emu/g以下にすることで、ハキ目のない良好な現像
画像を得ることができると提案されているが、飽和磁化
の値をだんだん小さくしたキャリアを用いると細線の再
現性は良好になる反面、磁極から離れるにしたがってキ
ャリアが静電潜像担持体(例えば感光ドラム)上に付着
する現象(キャリア付着)が顕著になってくる。
【0008】また、特公平4−3868号公報には、保
磁力が300ガウス以上という、いわゆるハードフェラ
イトをキャリアとして用いることが提案されている。し
かしながら、これは高保磁力を有するハードフェライト
をキャリアとして使いこなすためには、現像装置の大型
化が避けられない。小型の高画質カラー複写機を実現す
るためには、固定磁芯を用いた現像剤担持体を使用する
ことが好ましく、この場合高保磁力を有するハードフェ
ライトキャリアは、その自己凝集性のため、かえって搬
送性が悪くなるという問題点がある。
【0009】さらに、特開平2−88429号公報にス
ピネル相及びランタノイド系元素を含むマグネットプラ
ンバイト相よりなるハードフェライトをキャリアとして
用いることが提案されている。しかしながら、このキャ
リアは、上記問題点に加え、導電性を有しているので、
より高画質画像を得るための交番電界による現像を行う
システムにおいては、電荷がキャリアを通してリークす
るために現像を乱すという点で好ましくない。
【0010】したがって、交番電界による現像を行うシ
ステムにおいて、キャリアの抵抗はある程度以上あるこ
とが重要である。
【0011】以上のように、キャリア付着を防止しつ
つ、高画質、特にハイライト部の再現性を満足するよう
な電子写真用キャリアが待望されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決した電子写真用キャリアを提供することに
ある。
【0013】本発明の目的は、キャリア付着を防止しつ
つ、オリジナル原稿に忠実(すなわち、潜像に忠実)な
現像を実施し得る電子写真用キャリアを提供することに
ある。
【0014】さらに、本発明の目的は、高解像性、ハイ
ライト部の良好な再現性、高細線再現性に優れた電子写
真用キャリアを提供することにある。
【0015】さらに、本発明の目的は、交番電界の現像
においても、キャリア付着のない高画質な現像画像を得
る電子写真用キャリアを提供することにある。
【0016】さらに、本発明の目的は、高画質画像を得
るための固定磁芯系現像剤担持体を用いた小型現像器に
適用し得る電子写真用キャリアを提供することにある。
【0017】さらに、本発明の目的は、多数枚の複写に
よっても画像劣化のない高画質画像を維持できる電子写
真用キャリアを提供することにある。
【0018】
【問題を解決するための手段および作用】本発明は、キ
ャリア粒子の平均粒径が5〜100μmであり、嵩密度
が3.0g/cm3 以下であり、キャリア粒子を構成す
る結晶粒子が板状または針状磁性粒子であり、三次元的
に一軸方向の形状異方性があり、長軸/短軸の比が1よ
り大きく、該結晶粒子が30%以上配向しており、キャ
リアの磁気特性は1000エルステッドにおける磁化の
強さ(σ1000)が30乃至150emu/cm3 であ
り、磁場0エルステッドにおける磁化の強さ(残留磁
化:σr)が25emu/cm3 以上であり、保磁力が
300エルステッド未満であり、キャリアの磁気特性
は、下記の式を満たすことを特徴とする電子写真用キャ
リアに関する。
【0019】
【外2】 [式中、σ1000は、1000エルステッドにおける磁化
の強さ(emu/cm3)を示し、σ300 は、300エ
ルステッドにおける磁化の強さ(emu/cm3)を示
す。]
【0020】本発明のキャリアが、従来のキャリアの持
つ諸問題を改善し、キャリア付着を防ぎつつ、原稿に忠
実、すなわち、潜像に忠実な現像をするキャリアを提供
することができるのは、以下の理由によると考えられ
る。
【0021】潜像に対して忠実な現像を行うためには、
現像極での磁場においてキャリアの磁化の強さを30乃
至150emu/cm3 にすることが重要である。これ
は、現像極における磁場の強さは、一般に1000エル
ステッド程度であり、そのときのキャリアの磁化の強さ
が弱いことで、現像剤の磁気ブラシが短く、密になり、
さらに、ブラシが柔らかくなることで潜像に対して忠実
な現像が達成できる。このように、磁気ブラシが短く、
密で、柔らかくなることにより、特に現像剤を振動させ
る交番電界を印加する現像においては、現像効率が上が
り、また、より高い忠実な現像ができる。また、本発明
のもう一つの効果である画質の劣化を防止し、初期の高
画質画像を維持できるのは、このような低磁気力のキャ
リアを用いることで、現像スリーブに現像剤をコートす
る際、規制部材付近でのキャリアブラシの磁気的な結合
力が弱く、穂が柔らかいためにトナーに対してシェアを
余りかけず、高画質画像を長期にわたって維持できるか
らである。
【0022】また、詳細な検討を行ったところ、キャリ
ア付着は磁場の強さが0乃至300エルステッドにおい
て生じやすく、そのときのキャリアの磁化の強さがある
程度高いときには起こらないことが判明した。また、キ
ャリア付着は現像のバイアス条件にも左右され、特に交
番電界による現像を行う場合、直流電界に比べ、キャリ
アが電荷を有するとキャリア付着が生じ易くなり、キャ
リアを現像スリーブにひきとめるには磁気力が必要とな
る。従って、キャリア付着を抑えるためには上記磁場に
おける磁化の強さが必要である。そこで本発明は、図2
に示すようにキャリアを構成する結晶粒子を30%以上
(好ましくは50%以上)配向させ、より残留磁化の強
さを強めることにより、図1のヒステリシスカーブに示
されるように1000エルステッドでの磁化の強さσ
1000は30乃至150emu/cm3 と、従来キャリア
に比べ小さいながらも、0乃至300エルステッドでの
磁化の強さを強くすることによって、高画質化を計りつ
つ、キャリア付着を防ぐことができる。
【0023】また、一般に残留磁化の大きな磁性材料
は、保磁力も大きく、いわゆる永久磁石のようなハード
フェライトの如き磁性材料であり、自己凝集によるトナ
ーとの混合性が良くなく現像剤搬送性が不良となってし
まい、現像剤担持体が回転磁芯アプリケータの如き、大
型で特殊な現像器が必要となる。本発明は、そのような
一般的なハード磁性材料を用いるのではなく、保磁力が
300エルステッド未満であるキャリアを用いることに
より、固定磁芯系現像剤担持体を用いた小型現像器でも
トナーとの混合性が良好であり、現像剤搬送性の良好な
キャリア含有現像剤を提供できる。
【0024】次に本発明の構成について詳細に説明す
る。
【0025】本発明に用いられるキャリアは、該キャリ
アの磁気特性が以下のようになることが必要である。
【0026】すなわち、1000エルステッドにおける
磁化の強さ(σ1000)は30乃至150emu/cm3
であることが必要である。さらに好ましくは30乃至1
00emu/cm3 が良い。150emu/cm3 より
大きい場合には、現像極での磁気ブラシの密度が従来と
あまり変わらず、本発明のような高画質な画像が得られ
にくくなる。30emu/cm3 未満であると、0乃至
300エルステッドにおける磁気的な拘束力も減少する
ためにキャリア付着を生じやすい。
【0027】また、残留磁化の強さは、25emu/c
3 以上であることが必要である。25emu/cm3
未満であると、特に高画質化のためにコントラスト電位
を大きくとったり、または、振幅の大きい交番電界を用
いる現像システムにおいて、キャリア付着が生じやすく
なり、現像後の転写プロセスにおいてキャリア付着部分
が転写不良を起こす等により、高画質画像が得られにく
い。
【0028】さらに、保磁力が300エルステッド未満
であることが必要である。300エルステッド以上であ
るとキャリア自体の自己凝集のために、トナーとの混合
性に劣ったり、特に、固定磁石を内包した現像スリーブ
においてキャリアが容易に動くことができず、現像スリ
ーブ上での搬送性が悪くなり、現像剤のコート状態が悪
くなるために高画質な画像が得られにくくなる。
【0029】さらに、本発明において重要なことは、磁
場0乃至300エルステッド近傍における磁化の強さで
ある。本発明において、キャリアを構成する結晶粒子を
30%以上配向させることが必要で、そのとき、下記の
式を満たすことが重要である。
【0030】
【外3】 [式中、σ1000及びσ300 は、それぞれ1000および
300エルステッドにおける磁化の強さ(emu/cm
3 )を示す。]好ましくは、この値が0.30以下であ
る。ここで、図3のヒステリシスカーブをもって説明す
る。0.40を越えると、本発明の高画質化を計りつ
つ、キャリア付着を防ぐという効果を両立することが困
難になる。すなわち、σ1000を満足するような値をとる
と高画質化は、はかれる反面、キャリア付着を生じやす
くなる。また、σ300 を満足するような値をとると、キ
ャリア付着は防ぐことができる反面、σ1000の値が大き
くなることで、本発明のような高画質な画像を得ること
が困難になる。
【0031】ここで、本発明のキャリアを構成する結晶
の配向度合いは、本発明に用いられる形状異方性を有す
る磁性体の配向確率で定義され、日立製作所(株)製の
フィールドエミッション走査電子顕微鏡(FE−SE
M)S−800を用いて、キャリア粒子表面の結晶粒子
を構成する磁性体微粒子の配向を統計処理することによ
り測定する。
【0032】具体的には、ランダムに抽出された10個
のキャリア粒子表面の写真中の形状異方性の磁性体を1
00個以上ランダムに抽出し、磁場の方向の±15°以
内の範囲内を向いている磁性体の比率を計算する。たと
えば、針状磁性体を用いた場合には、図2に模式的に示
される状態を示すキャリア粒子が使用される。
【0033】本発明における磁気特性の測定は、理研電
子(株)製の直流磁化B−H特性自動記録装置BHH−
50を用いて行う。一般に現像極は1キロエルステッド
程度の磁場であり、本発明における磁気特性は±1キロ
エルステッドの磁場をつくり、そのときのヒステリシス
カーブから求める。本発明における磁気特性は、サンプ
ルを円筒状のプラスチック容器にゆるく入れた後、1キ
ロの磁場をかけた状態で強くパッキングを行い、固定
し、その状態での磁気特性を測定する。この状態での測
定値を、本発明の磁気特性として用いる。その時のサン
プルホルダーの体積は0.332cm3 であり、これを
もって単位体積当たりの磁化の強さを求める。
【0034】本発明のキャリア粒子の平均粒径は、5〜
100μmの範囲が好ましく、さらに好ましくは20〜
80μmが良い。5μmより小さいと感光体へのキャリ
ア付着が生じ易くなり、また、100μmを越えると現
像極における磁気ブラシが粗になり、高画質な画像が得
られにくくなる。なお、本発明のキャリアの粒径は、光
学顕微鏡によりランダムに300個以上抽出し、ニレコ
社製の画像処理解析装置Luzex3により水平方向フ
ェレ径をもってキャリア粒径として、測定する。
【0035】本発明のキャリアの嵩密度は、3.0g/
cm3 以下が好ましい。3.0g/cm3 を越えると現
像スリーブの回転により、キャリア粒子が現像スリーブ
上に磁気的に保持される力に比べ、キャリア粒子1個に
かかる遠心力が大きくなり、キャリア飛散を生じ易くな
る。なお、本発明のキャリアの嵩密度の測定は、JIS
Z 2504に記載の方法に準じて行う。
【0036】本発明のキャリアの球形度は、2以下が好
ましい。本発明のキャリアは、球形度が2を越えると、
現像剤としての流動性が劣るようになり、現像極におい
て磁気ブラシの形状が悪くなるために高画質な画像が得
られにくくなる。なお、本発明のキャリアの球形度の測
定は、日立製作所(株)社製フィールドエミッション走
査電子顕微鏡S−800によりキャリア粒子をランダム
に300個以上抽出し、ニレコ社製の画像処理解析装置
Luzex3を用いて、次式によって導かれる形状係数
を求めることで行う。
【0037】
【外4】 [式中、MX LNGはキャリアの最大径を示し、AR
EAはキャリアの投影面積を示す。]ここで、SF1は
1に近いほど球形に近いことを意味している。
【0038】本発明のキャリアの比抵抗は108 〜10
13Ω・cmの範囲が好ましい。108 Ω・cm未満で
は、バイアス電圧を印加する現像方法では現像領域にお
いてスリーブから感光体表面へと電流がリ−クしやす
く、良好な画像が得られにくい。また、1013Ω・cm
を越えると、低湿の如き条件下でチャージアップ現象を
引き起こしやすく、濃度ウス、転写不良、カブリ等の画
像劣化の原因となりやすい。なお、本発明において、比
抵抗の測定には、図4の如き測定方法を用いる。すなわ
ち、セルAに、キャリアを充填し、該充填キャリアに接
するように電極1及び2を配し、該電極間に電圧を印加
し、そのとき流れる電流を測定することにより比抵抗を
求める方法を用いる。上記測定方法においては、キャリ
アが粉末であるために充填率に変化が生じ、それに伴い
比抵抗が変化する場合があり、注意を要する。本発明に
おける比抵抗の測定条件は、充填キャリアと電極との接
触面積S=約2.3cm2 、厚みd=約1mm、上部電
極2の荷重275g、印加電圧100Vとする。
【0039】本発明のキャリアの特徴の1つである前出
の磁気特性を達成するためには、1μm以下の金属酸化
物磁性材料、例えば、Ba系フェライト、Sr系フェラ
イト、Pb系フェライト等の六方晶の板状結晶、あるい
はγ−Fe23 系、Co系フェライト等の針状磁性体
等を単独で用いる方法、または、これら形状異方性を持
つ粒子同士を混合する方法、あるいは形状異方性を持つ
磁性粒子とソフトフェライトの如き軟磁性材料粒子とを
混合して用いる方法が挙げられ、これらを磁場中におい
て磁気的に配向させた状態で造粒を行い、それを燒結す
る方法がある。
【0040】このような組成及び配向形態を取ることに
より、磁気的に飽和した後の1000エルステッドにお
ける磁化の強さ(σ1000)は30乃至150emu/c
3であり、残留磁化σrが25emu/cm3 以上で
あり、保磁力が300エルステッド未満の磁気特性を有
するキャリアを良好に得ることができる。
【0041】本発明のキャリアは、また、燒結法等の製
造方法によって製造が可能であり、湿式あるいは乾式法
によって得た1μm以下の磁性粒子を磁場中において磁
気的な配向をさせつつ造粒を行い、これを焼結する等の
方法により、本発明の磁気特性を持つキャリアを製造す
ることができる。
【0042】また、本発明のキャリアは、キャリア粒子
を任意の磁場において着磁させた後に用いることで本発
明の特徴的な磁気特性を達成することが容易となる。な
お、着磁させる方法として、直流の電磁石により例えば
±10キロエルステッドの磁場中にキャリア粒子を暴露
すること等が挙げられる。
【0043】また、本発明のキャリアは、前出の比抵抗
コントロールを行ったり、耐久性を向上させるために、
必要に応じてキャリア粒子表面を任意の樹脂でコートし
て用いることができる。コート樹脂としては、公知の適
当な樹脂を用いることができる。例えば、スチレン系樹
脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、
エポキシ系樹脂等でコートして用いることができる。
【0044】本発明のキャリアと組み合せて用いるトナ
ーとしては、より高画質画像を得るために重量平均粒径
1〜20μm、好ましくは4〜10μmを用いることが
好ましい。トナーの重量平均粒径は、種々の方法によっ
て測定できるが、本発明においてはコールターカウンタ
ーを用いる。
【0045】測定装置としてはコールターカウンターT
A−II型(コールター社製)を用い、個数分布、体積
分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX
−1パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し、
電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶
液を調製する。測定法としては前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはア
ルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さ
らに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電
解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前
記コールターカウンターTAII型により、アパチャー
として100μアパチャーを用いて、個数を基準として
2〜40μの粒子の粒度分布を測定して、それから各種
値を求める。
【0046】また、より高画質画像を得るために、トナ
ーの凝集度は低い方が好ましく、30%以下が良い。な
お、本発明に用いられる凝集度の測定は次のように行
う。
【0047】トナーをパウダーテスター(細川ミクロン
(株))に上から60mesh、100mesh、20
0mesh、の順でフルイを3段重ねてセットし、秤取
した試料5gを静かにフルイの上にのせ、電圧17Vで
振動を15秒間与え各フルイ上に残ったトナーの重さを
測定し、下式に従って凝集度を算出する。
【0048】
【外5】
【0049】凝集度を下げるために、該トナーにシリ
カ、酸化チタン、アルミナ等の流動性向上剤を内添、あ
るいは外添して用いることが好ましい。特に、トナーに
疎水性を有する流動性向上剤を外添することが好まし
い。
【0050】
【実施例】以下に実施例をもって本発明を説明する。こ
れらは本発明を何ら限定するものではない。尚、以下の
配合における%及び部は重量%及び重量部を示す。
【0051】実施例1 8%Znドープγ−Fe23 (平均水平方向フェレ径
が長軸0.8μm、短軸0.12μm)の針状磁性体に
ポリビニルアルコール、消泡剤及び分散剤を加えスラリ
ーを作り、電磁石を用いて10キロエルステッドの磁場
で着磁を行った。その後、磁場中で造粒乾燥して燒結を
行った。さらに分級することで平均粒径が47μmのキ
ャリア粒子を得た。そのとき得られたキャリアの形状は
ほぼ球形をしていた。
【0052】また、FE−SEM観察の結果、結晶粒子
の配向度合いは52%であり、嵩密度は2.11g/c
3 であった。また、キャリアの抵抗を測定したところ
5.2×108 Ω・cmであった。このキャリアを10
キロエルステッドの磁場で飽和磁化(着磁)させた後、
磁気測定を行ったところ、キャリアの磁気特性は、σ
1000=98emu/cm3 、σr=87emu/cm
3 、σ300 =92emu/cm3 、Hc=240エルス
テッドであった。そのとき、|σ1000−σ300 |/σ
1000は0.06であった。
【0053】さらに、このキャリアの表面に、スチレン
−メタクリル酸2−エチルヘキシル(50/50)共重
合体を流動層式コート方法により約0.8重量%コーテ
ィングした。その時のキャリアの比抵抗は8.3×10
12Ω・cmであり、樹脂コートキャリアの磁気特性は、
上述のキャリアコアと実質的に同一であった。 ・プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合して得
られたポリエステル樹脂100重量部 ・フタロシアニン顔料 5重量部 ・ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4重
量部
【0054】上記材料を十分予備混合を行った後、溶融
混練し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約1〜2mm
程度に粗粉砕した。次いでエアージェット方式による微
粉砕機で微粉砕した。更に、得られた微粉砕物を分級し
て重量平均径が8.4μmである負帯電性のシアン色の
粉体(トナー)を得た。
【0055】上記シアントナー100重量部と、ヘキサ
メチルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.8
重量部とを混合して、トナー粒子表面にシリカ微粉体を
有するシアントナーを調製した。
【0056】上記キャリアを10キロエルステッドの磁
場で飽和磁化(着磁)した後、キャリアとトナーとをト
ナー濃度5重量%となるように混合し二成分系現像剤を
得た。これをキヤノン製フルカラーレーザー複写機CL
C−500を改造した改造機を用いて画像出しを行っ
た。このときの現像器および感光ドラムの現像領域部分
の模式図を図5に示す。現像スリーブと現像剤規制部材
との距離は400μmであり、現像スリーブと感光ドラ
ムとの周速比が1.3:1であり、現像スリーブの周速
は、300mm/secであり、また、現像条件は、現
像極の磁場の強さ1000エルステッド、交番電界20
00VP-P 、周波数3000Hzであり、現像スリーブ
と感光ドラムの距離は500μmとした。このとき、現
像スリーブ上の現像極付近の現像ブラシの穂立ちを顕微
鏡観察した結果、緻密で、穂長が短くなっていることが
わかった。
【0057】画像出しの結果、ベタ画像の濃度も十分で
あり、また、ガサツキもなく、特に、ハーフトーン部の
再現性、ライン画像の再現性が非常に良好であった。さ
らに、画像部、非画像部ともにキャリア付着はなく良好
であった。また、現像器を200rpmのスピードで空
回転を40分間行ったのちに、画出しを行っても、画質
に関して特に問題なく、キャリア付着もなく良好であっ
た。
【0058】実施例2 Zn:10%、Mg:5%をドープしたγ−Fe23
(平均水平方向フェレ径:長軸0.53μm、短軸0.
14μm)の針状磁性体を用いて実施例1と同様にして
平均粒径51μmのキャリア粒子を得た。
【0059】そのとき得られたキャリアの形状はほぼ球
形をしていた。また、配向度は56%であり、嵩密度は
2.04g/cm3 であった。キャリアの抵抗を測定し
たところ7.4×109 Ω・cmであった。このキャリ
アを10キロエルステッドの磁場で飽和(着磁)させた
後、磁気測定を行ったところ、キャリアの磁気特性は、
σ1000=54emu/cm3 、σr=46emu/cm
3 、σ300 =51emu/cm3 、Hc=180エル
ステッドであった。そのとき、|σ1000−σ30 0 |/σ
1000は0.06であった。
【0060】得られたキャリアを実施例1と同様にして
表面コートした。このときの樹脂コートキャリアの比抵
抗は4.8×1012Ω・cmであり、樹脂コートキャリ
アの磁気特性は上述のキャリアコアと実質的に同一であ
った。
【0061】さらに、得られたキャリアを実施例1のキ
ャリア同様磁化した後、このキャリアと実施例1で用い
たトナーとを実施例1と同様に混合し、現像剤とした。
この現像剤を実施例1と同様にして、画出し試験を行っ
たところ、現像スリーブ上での磁気ブラシの密度が密
で、ハーフトーン部でのガサツキもなく、また、細線の
再現性に非常に優れていた。さらに、σ1000の値が小さ
いにもかかわらず画像部、非画像部ともにキャリア付着
もなく良好であった。また、空回転後の画像は、黒ベタ
部の濃度も十分で、ハーフトーン部もガサツキはなく良
好であり、キャリア付着もなく良好であった。
【0062】比較例1 実施例2で用いた磁性粒子を用いて、無配向のまま造粒
して、平均粒径が52mのキャリア粒子を得た。そのと
き得られたキャリアの形状はほぼ球形をしていた。ま
た、配向度は13%であり、嵩密度は2.02g/cm
3 であった。また、キャリアの抵抗値を測定したところ
1.1×109 Ω・cmであった。このキャリアの磁気
測定を行ったところ、キャリアの磁気特性は、σ1000
52emu/cm3 、σr=14emu/cm3 、σ
300 =29emu/cm3 、Hc=160エルステッド
であった。そのとき、|σ1000−σ300 |/σ1000
0.44であった。
【0063】得られたキャリアを実施例1と同様にして
表面樹脂コートした。このときのキャリアの比抵抗は
1.5×1012Ω・cmであった。
【0064】さらに、得られたキャリアを実施例1のキ
ャリア同様磁化した後、このキャリアと実施例1で用い
たトナーとを実施例1と同様に混合し、現像剤とした。
この現像剤を実施例1と同様にして、画出し試験を行っ
たところ、現像スリーブ上での磁気ブラシの密度が密
で、ハーフトーン部でのガサツキもなく、また、細線の
再現性に非常に優れていたが、非画像部にキャリア付着
がやや認められ、それに伴い非画像部でのトナーカブリ
が観察された。
【0065】比較例2 モル比で、Fe23 =85モル%、SrCO3 =15
モル%になるように秤量し、ボールミルを用いて混合を
行った。混合粉を仮焼し、その後粉砕した。粉砕した試
料をスラリー状にし、そのスラリーをスプレードライヤ
ーにて造粒し、造粒粉の燒結を行った。得られた繞結粉
末を風力分級機により分級し、平均粒径が59μmのキ
ャリア粒子を得た。そのとき得られたキャリアの形状は
ほぼ球形をしていた。また、結晶粒子の配向度は12%
であり、嵩密度は2.01g/cm3 であった。また、
キャリア粒子の比抵抗を測定したところ、9.5×10
8Ω・cmであった。このキャリアを10キロエルステ
ッドの磁場における磁気測定を行ったところ、キャリア
の磁気特性は、σ1000=101emu/cm3 、σr=
76emu/cm3 、σ300 =89emu/cm3 、H
c=2040エルステッドであった。そのとき、|σ
1000−σ300 |/σ1000=0.12であった。
【0066】得られたキャリアを実施例1と同様にして
表面樹脂コートした。このときのキャリアの比抵抗は
3.5×1012Ω・cmであった。このキャリアを実施
例1と同様にして飽和磁化した後、このキャリアと実施
例1で用いたトナーとを実施例1と同様に混合し、現像
剤とした。
【0067】この現像剤を実施例1と同様にして、画出
し試験を行ったところキャリアの自己凝集性のために現
像スリーブ上での現像剤の流動性が悪く、トナー混合や
現像剤の搬送が良好にできなかった。
【0068】比較例3 モル比で、Fe23 =62モル%、ZnO=16モル
%、CuO=22モル%になるように秤量し、ボールミ
ルを用いて混合を行った。これを比較例1と同様にし
て、平均粒径が50μmのキャリア粒子を得た。そのと
き得られたキャリアの形状はほぼ球形をしていた。ま
た、嵩密度は、2.77g/cm3 であり、キャリア粒
子の抵抗を測定したところ、4.0×109 Ω・cmで
あった。このキャリアを10キロエルステッドの磁場に
おける磁気測定を行ったところ、キャリアの磁気特性
は、σ1000=214emu/cm3 、σr=2emu/
cm3 、σ300 =113emu/cm3 、Hc=10エ
ルステッドであった。そのとき、|σ1000−σ300 |/
σ1000は0.47であった。
【0069】得られたキャリアを実施例1と同様にして
表面コートした。このときのキャリアの比抵抗は3.2
×1012Ω・cmであった。
【0070】さらに、得られたキャリアと実施例1で用
いたトナーとを実施例1と同様に混合し、現像剤とし
た。この現像剤を実施例1と同様にして、画出し試験を
行ったところ現像スリーブ上での現像剤の流動性は良好
であり、搬送には優れていたが、現像極における現像剤
の磁気ブラシが粗くなっているのが観察され、画像上ハ
ーフトーン部でのガサツキが見られた。また、実施例1
と同様に空回転試験を行ったのちに画出しをおこなった
ところ、特に、ハーフトーン部でのガサツキが見られ
た。
【0071】実施例3 BaO0.10−ZnO0.13−(Fe230.77、CuO
0.15−ZnO0.25−(Fe230.60のそれぞれ0.5
μm粒子を1:1の割合で混合し、実施例1と同様に磁
場中で造粒を行った後、燒結をしてキャリア粒子を得
た。さらに、風力分級機により分級し、平均粒径が44
μmのキャリア粒子を得た。そのとき得られたキャリア
の形状はほぼ球形をしていた。また、配向度は46%で
あった。また、嵩密度は2.21g/cm3 であり、キ
ャリアの抵抗を測定したところ、2.5×109 Ω・c
mであった。このキャリアの磁気測定を行ったところ、
キャリアの磁気特性は、σ1000=84emu/cm3
σr=55emu/cm3 、σ300 =73emu/cm
3 、Hc=250エルステッドであった。そのとき、|
σ1000−σ300 |/σ1000は0.13であった。
【0072】得られたキャリアに実施例1で用いた樹脂
を実施例1と同様にしてコートした。このとき得られた
キャリアの比抵抗は、8.5×1012Ω・cmであっ
た。
【0073】このキャリアを実施例1のキャリア同様着
磁した後、このキャリアと実施例1で用いたトナーとを
実施例1と同様に混合し、現像剤とした。この現像剤を
実施例1と同様にして、画出し試験を行ったところ、現
像スリーブ上での磁気ブラシの密度が密で、特に、ハー
フトーン部でのガサツキもなく、また、細線の再現性に
非常に優れていた。また、画像部、非画像部ともにキャ
リア付着はなく良好であり、高画質な画像を出力でき
た。また、空回転試験後に画出ししたところ、画質は初
期とほぼ同等であり、キャリア付着もなく良好であっ
た。
【0074】実施例4 実施例1で用いたキャリアと以下のトナーとを混合して
現像剤とした。
【0075】 ・スチレン−アクリル系樹脂 100重量部 ・カーボンブラック 5重量部 ・ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4重
量部
【0076】上記材料を実施例1と同様にして作製し
た。そのときの重量平均径は7.3μmであった。
【0077】上記トナー100重量部と、ヘキサメチル
ジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体1.0重量部
とをヘンシェルミキサーにより混合して、トナー粒子表
面にシリカ微粉体を有する黒トナーを調製した。
【0078】該キャリアを実施例1と同様に10キロエ
ルステッドの磁場で磁化(着磁)した後、キャリアとト
ナーとをトナー濃度5重量%となるように混合し二成分
系現像剤を得た。これを実施例1と同様に画像出し試験
を行った。
【0079】この結果、ベタ画像の濃度も十分であり、
また、ガサツキもなく、ハーフトーン部の均一再現性、
特に、ライン画像の再現性が良好であった。さらに、画
像部、非画像部ともにキャリア付着はなく良好であっ
た。また、空回転試験後に画出ししても良好な結果が得
られた。
【0080】本発明のキャリア物性について、表1に示
し、また、評価結果について表2に示した。表2中の◎
は非常に良好、○は良好、△は可、×は不可を示す。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【発明の効果】本発明の電子写真用キャリアは、形状異
方性を有する磁性体を一軸方向に配向させてなるキャリ
アを用いることで、現像極に相当する磁場での磁化の強
さは小さくして高画質画像を達成しながらもキャリア付
着を防止でき、また、画質の劣化を防止できるキャリア
を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気特性カーブ(ヒステリシスカーブ)を模式
的に示した概略図である。横軸は、外部磁場(エルステ
ッド)であり、縦軸は、キャリアの単位体積当たりの磁
化の強さを示す。図中、枠内に示される数値は配向度を
示す。
【図2】本発明のキャリアを模式的に示した概略図であ
る。針状の粒子が磁性体を示し、それが磁場の方向に対
して配向している様子を示している。配向度合いを示す
ための角度±15°を図中に示してある。
【図3】磁気特性カーブ(ヒステリシスカーブ)を模式
的に示した概略図である。横軸は、外部磁場(エルステ
ッド)であり、縦軸は、キャリアの単位体積当たりの磁
化の強さを示す。枠内に示される数値は、(σ1000−σ
300 )/σ1000の値である。
【図4】電気抵抗の測定装置を模式的に示した概略図で
ある。
【図5】現像装置および感光体ドラムを模式的に示した
概略図である。
【符号の説明】
1 下部電極 2 上部電極 3 絶縁物 4 電流計 5 電圧計 6 定電圧装置 7 キャリア 8 ガイドリング 20 感光体ドラム 21 現像容器 22 現像剤担持体 23 固定磁芯 23a〜e 磁極 24 現像剤規制部材 25 キャリア返し部材 26 トナー 27 現像剤 30 トナー補給ローラー 31 現像剤搬送ローラー 32 現像剤攪拌ローラー 40 交番電界印加手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリア粒子の平均粒径が5〜100μ
    mであり、嵩密度が3.0g/cm3 以下であり、キャ
    リア粒子を構成する結晶粒子が板状または針状磁性粒子
    であり、三次元的に一軸方向の形状異方性があり、長軸
    /短軸の比が1より大きく、該結晶粒子が30%以上配
    向しており、キャリアの磁気特性は1000エルステッ
    ドにおける磁化の強さ(σ1000)が30乃至150em
    u/cm3 であり、磁場0エルステッドにおける磁化の
    強さ(残留磁化:σr)が25emu/cm3 以上であ
    り、保磁力が300エルステッド未満であり、キャリア
    の磁気特性は、下記の式を満たすことを特徴とする電子
    写真用キャリア。 【外1】 [式中、σ1000は、1000エルステッドにおける磁化
    の強さ(emu/cm3)を示し、σ300 は、300エ
    ルステッドにおける磁化の強さ(emu/cm3)を示
    す。]
  2. 【請求項2】 キャリアは比抵抗108 〜1013Ω・c
    mを有する請求項1の電子写真用キャリア。
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