JP3109937B2 - 磁性体分散型樹脂キャリア - Google Patents
磁性体分散型樹脂キャリアInfo
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Description
電荷像現像剤を構成する磁性体分散型樹脂キャリアに関
する。
7,691号明細書、特公昭42−23910号公報お
よび特公昭43−24748号公報等に種々の方法が記
載されているが、これらの方法は、いずれも光導電層に
原稿に応じた光像を照射することにより静電潜像を形成
し、次いで、ノーマル現像の場合は、該静電潜像上にこ
れとは反対の極性を有するトナーと呼ばれる着色微粉末
を付着させて該静電潜像を現像し、必要に応じて紙等の
転写材にトナー画像を転写した後、熱、圧力、加熱加圧
あるいは溶剤蒸気等により定着し複写物を得るものであ
る。
対の極性に帯電せしめたトナー粒子を静電引力により吸
引せしめて静電潜像上に付着させるものであるが(反転
現像の場合は、潜像の電荷と同極性の摩擦電荷を有する
トナーを使用)、一般にかかる静電潜像をトナーを用い
て現像する方法としては大別してトナーをキャリアと呼
ばれる媒体に小量分散させたいわゆる二成分系現像剤を
用いる方法と、キャリアを用いることなくトナー単独の
いわゆる一成分系現像剤を用いる方法とがある。
は一応満足のできるレベルに達しているもののコンピュ
ータの発達、ハイビジョンの発達等により、フルカラー
画像の出力画像に対しては、デジタル画像処理、現像時
交番電界印加等の種々の手法により、高画質化及び高品
位化が計られてきた。さらに今後も更なる高画質化、高
品位化が望まれる。従来、フルカラー画像を出力するに
は、二成分系現像剤が主に用いられてきた。
ャリアは鉄粉に代表される導電性キャリアと、鉄粉、ニ
ッケル、フェライト等の表面を絶縁性樹脂により被覆す
ることにより高抵抗化させたり、磁性体微粒子を絶縁性
樹脂中に分散させて高抵抗化させたいわゆる絶縁キャリ
アとに大別される。高画質化を計るために交番電界を印
加する場合、キャリアの抵抗が低いと潜像電位をキャリ
アがリークし、良好な画像を得られなくなるため、キャ
リアとしてはある程度以上の抵抗が必要で、キャリアコ
アが導電性の場合、コートをして用いるのが好ましく、
また、抵抗がある程度高いフェライト、磁性体分散型樹
脂微粒子がコア材として好ましく用いられている。
のトナーが潜像を現像する現像領域において、現像剤の
磁気ブラシが硬くなるためにはき目を生じたり、ガサツ
キ等を生じるために高画質な現像画像を得ることが困難
である。そこでキャリアの磁気力を低くして高画質化を
計るためにもフェライト、磁性体分散型樹脂微粒子が好
ましく用いられている。
04663号公報にキャリアとしての飽和磁化の値を5
0emu/g以下にしたフェライト粒子を用いることで
ハキ目のない良好な画像を得るころができると提案され
ているが、飽和磁化の値をだんだん小さくしたキャリア
を用いると細線の再現性は良好になる反面、磁極から離
れるにしたがってキャリアが静電画像担持体、、いわゆ
る感光ドラム上に付着する現象(キャリア付着)が顕著
になってくる。更に、磁性体分散型樹脂キャリアの場
合、比重が小さいことがキャリア付着においては不利に
なる、という問題点がある。
つ、高画質、特にハイライトの再現性を同時に満足する
ような電子写真用キャリアが待望されている。
問題点を解決した電子写真用キャリアを提供することで
ある。
つ、オリジナル原稿に忠実、すなわち、潜像に忠実な現
像を実施し得る電子写真用キャリアを提供することにあ
る。
イライト再現性、高細線再現性に優れた電子写真用キャ
リアを提供することにある。
においても、キャリア付着のない高画質な画像を得るキ
ャリアを提供することにある。
るための固定磁心系現像剤担持体を用いた小型現像器に
適用し得る電子写真用キャリアを提供することにある。
つつ、高画質を長期間に渡り維持し得る、高画質・高耐
久現像剤用キャリアを提供することにある。
性体分散型樹脂キャリアにおいて、該キャリア粒子の平
均粒径が5〜100μmであり、嵩密度が3.0g/c
m3 以下であり、該キャリアの総重量に対して該磁性体
の含有量が30%乃至99重量%であり、図−1に示す
ように、該キャリアの磁気特性が、1000エルステッ
ドにおける磁化の強さ(σ1000)が30乃至150
emu/cm3 以下であり、該キャリア中に分散された
磁性体微粒子が軟磁性材料で形成され、そのとき下記の
式(1)、(2)を満たす磁性体分散型樹脂キャリアに
関する。
0、及び300エルステッドにおける磁化の強さ(em
u/cm3 )を示す。]
エルステッドにおける磁化の強さ(emu/cm3 )を
示す。]
諸問題点を改善し、キャリア付着を防ぎつつ、原稿に忠
実、すなわち、潜像に忠実な現像をし、なお且高耐久な
現像剤キャリアを提供することができるのは、以下の理
由と考えられる。
現像極での磁場においてキャリアの磁化の強さを30乃
至150emu/cm3 にすることが重要である。これ
は、現像極における磁場の強さは、一般に1000エル
ステッド程度であり、そのときのキャリアの磁化の強さ
が弱いことで、現像剤の磁気ブラシが短く、密になり、
さらに、ブラシが柔らかくなることで潜像に対して忠実
な現像が達成できる。このように、磁気ブラシが短く、
密で、柔らかくなることにより、特に現像剤を振動させ
る交番電界を印加する現像においては、現像効率が上が
り、また、より高い忠実な現像ができる。
の劣化を防止し、初期の高画質画像を維持できるのは、
このような低磁気力のキャリアを用いることで、固定磁
石を内包する現像スリーブに二成分系現像剤をコートす
る際、規制部材付近でのキャリアブラシの相互の磁気的
な結合力が弱く、穂が柔らかくなることにより、現像剤
層厚規制部材からの負荷が小さくなる上、従来の鉄系キ
ャリアまたはフェライト系キャリアに比べて樹脂キャリ
アは軽量であるため、現像器内での攪拌による負荷が小
さく、現像剤の耐久による劣化が大幅に削減される。
ア付着は磁場の強さが0乃至300エルステッドにおい
て生じやすく、そのときのキャリアの磁化の強さがある
程度高いときには起こらないか、または、起こりにくい
ことが判明した。また、キャリア付着は現像のバイアス
条件にも左右され、特に交番電界による現像を行う場
合、直流電界に比べ、キャリアが電荷を有すると現像さ
れ易くなり、それを現像スリーブにひきとめるには磁気
力が必要となる。従って、キャリア付着を抑えるために
は上記磁場における磁化の強さが必要であると考えられ
る。本発明は、上記磁場での磁化の強さがある程度強い
磁性体をキャリアコア中に分散させることによって、図
−1のヒステリシスカーブに示されるように1000エ
ルステッドでの磁化の強さσ1000が30乃至150
emu/cm3 と従来キャリアに比べ小さいながらも、
0乃至100エルステッドでの磁化の強さを素早く立ち
上げることによって、0乃至300エルステッドでの磁
化の強さを強くした樹脂キャリアを用い、高画質化を計
りつつ、キャリア付着を防ぐことができる。
ることで、固定磁石を配した現像スリーブを用いる現像
システムにおいて、特に、高速での現像において現像剤
の流動性が良好になり、搬送性に優れるためにより一層
の高画質化が計れると考えられる。
る。
ア粒子の磁気特性が以下のようになることが必要であ
る。
0エルステッドにおける磁化の強さ(σ1000)が3
0乃至150emu/cm3 であることが必要である。
さらに高画質化を達成するために好ましくは、30乃至
120emu/cm3 である。150emu/cm3 よ
り大きい場合には、現像極での現像剤の磁気ブラシの密
度が従来とあまり変わらず、本発明のような高画質な画
像が得られにくくなる。30emu/cm3 未満である
と、0乃至300エルステッドにおける磁気的な拘束力
も減少するためにキャリア付着を生じやすい。
0〜300エルステッド近傍における磁化の強さの立ち
上がりである。つまり、下記の式を満たすことである。
0エルステッドにおける磁化の強さ(emu/cm3 )
を示す。]
って説明する。0.15未満であると磁化の強さの立ち
上がりが遅く300エルステッドに達するまでの磁化の
強さが十分でないために、キャリアに対して効果が得ら
れない。
の式を満足することが必要である。
および300エルステッドにおける磁化の強さ(emu
/cm3 )を示す。]
図−2のヒステリシスカーブに示されるように0.40
を越えると、本発明の高画質化を計りつつ、キャリア付
着を防ぐという効果を両立できなくなる。すなわち、σ
1000を満足するような値を取るとキャリア付着は防ぐこ
とができる反面、σ1000の値が大きくなることで本発明
のような高画質な画像を得ることが困難になる。
満足することにより、本発明の効果を十分に発揮でき
る。
(株)製の直流磁化B−H特性自動記録装置BHH−5
0を用いて行う。磁気特性値は±1キロエルステッドの
磁場を作り、そのときのヒステリシスカーブより求め
る。本発明における磁気特性は、サンプルを円筒状のプ
ラスチック容器に十分密になるようにパッキングした状
態で測定する。これを本発明の磁気特性として用いる。
その時のサンプルホルダーの体積は0.332cm3 で
あり、これをもって単位体積当たりの磁化の強さを求め
る。
100μmの範囲で好ましく、さらに好ましくは20〜
80μmである。5μmより小さいと感光体へのキャリ
ア付着が生じ易くなり、また、100μmを越えると現
像極における磁気ブラシが粗になり高画質な画像が得ら
れない。なお、本発明のキャリアの粒径は、光学顕微鏡
によりランダムに300個以上を抽出し、例えば、ニレ
コ社製の画像処理解析装置Luzex3により水平方向
フェレ径をもってキャリア粒径として、測定する。
cm3 以下が好ましい。3.0g/cm3 を越えると現
像スリーブの回転により、キャリアがスリーブ上に磁気
的に保持される力に比べ、キャリア1個にかかる遠心力
が大きくなり、キャリア飛散を生じ易くなる。なお、本
発明のキャリアの嵩密度の測定は、JIS Z 250
4に記載の方法に準じて行う。
13Ω・cmの範囲が適当である。108 Ω・cm未満で
は、バイアス電圧を印加する現像方法では現像領域にお
いてスリーブから感光体表面へと電流がリークし、良好
な画像が得られにくい。また、1013Ω・cmを越える
と、低湿の如き条件下でチャージアップ現象を引き起こ
し、濃度ウス、転写不良、カブリ等の画像劣化の原因と
なりやすい。なお、本発明において、比抵抗の測定に
は、例えば図−3の如き測定方法を用いる。すなわち、
セルAに、キャリアを充填し、該充填キャリアに接する
ように電極1及び2を配し、該電極間に電圧を印加し、
そのとき流れる電流を測定することにより比抵抗を求め
る方法を用いる。上記測定方法においては、キャリアが
粉末であるために充填率に変化が生じ、それに伴い比抵
抗が変化する場合があり、注意を要する。本発明におけ
る比抵抗の測定条件は、充填キャリアと電極との接触面
積S=約2.3cm2 、厚みd=約1mm、上部電極2
の荷重275g、印加電圧100Vとする。
の磁気特性を達成するために、キャリア中に分散させる
磁性体として、金属酸化物磁性材料あるいは、鉄系の合
金、例えば、鉄−シリコン系、鉄−アルミニウム系、鉄
−シリコン−アルミニウム系、パーマロイ合金等一般に
知られた合金を用いることができる。また、マンガン−
亜鉛系フェライト、ニッケル−亜鉛系フェライト、マン
ガン−マグネシウム系フェライト、リチウム系フェライ
ト等を用いることができる。
体の微粒子がFe及びOを主要な必須元素として有する
フェライトで形成され、該フェライトが、更にLi,B
e,B,C,N,Na,Mg,A1,Si,P,S,
K,Ca,Ti,V,Cr,Mn,Co,Ni,Cu,
Zn,Ga,Ge,As,Se,Rb,Sr,Zr,N
b,Mo,Tc,Ru,Rh,Pd,Ag,Cd,I
n,Sn,Sb,Te,Cs,Ba,Hf,Ta,W,
Re,Os,Ir,Pt,Au,T1,Pb,及びBi
からなるグループから選択される元素を少なくとも1種
を含有し、Fe,0及び該グループの元素を除く他の元
素の含有量が1重量%未満であることが好ましい。
明の所望の磁気特性を示すキャリアが得られにくくなる
ため、好ましくない。
μm以下(より好ましくは、1μm以下、さらに好まし
くは0.1〜0.7μm)であることが好ましい。2μ
mを越えた場合には、キャリア中の磁性体の分散が悪く
なるおそれがある。
に対する磁性体の含有量は30重量%以上、好ましくは
50重量%以上であることが必要である。30重量%未
満であると感光体へのキャリア付着が生じ易くなる。ま
た、キャリアの比抵抗の制御も困難になってくる。ま
た、磁性体の含有量が99重量%を越えると、磁性体微
粒子とバインダー樹脂との接着性が劣ってくる。
用いられるバインダー樹脂としては、ビニル系モノマー
を重合して得られる全ての樹脂が挙げられる。ここで言
うビニル系モノマーとしては例えば、スチレン、o−メ
チルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,
4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−
tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレ
ン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレ
ン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、p−クロルスチレン、3,
4−ジクロルスチレン、m−ニトロスチレン、o−ニト
ロスチレン、p−ニトロスチレン、等のスチレン誘導体
と、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンな
どのエチレン及び不飽和モノオレフィン類;ブタジエ
ン、イソブレンなどの不飽和ジオレフィン類;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル等のハ
ロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ベンゾエ酸ビニル等のビニルエステル類;メタクリル酸
及びメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル
酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、などのa
−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;アクリル
酸及びアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリ
ル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル
等のアクリル酸エステル類;マレイン酸、マレイン酸ハ
ーフエステル;ビニルメチルエ−テル、ビニルエチルエ
ーテル、ビニルイソブチルエーテル、等のビニルエーテ
ル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メ
チルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;N−ビ
ニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルイ
ンドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合
物;ビニルナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸もしくはメ
タクリル酸誘導体;アクロレイン類などが挙げられ、こ
れらの中から1種または2種以上使用して重合させたも
のが用いられる。
れる樹脂以外にポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド
樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂などの非ビニ
ル縮合系樹脂あるいはこれらと前記ビニル系樹脂との混
合物を用いることができる。
は2以下が好ましい。すなわち、本発明キャリアの意図
する、樹脂キャリアであるが故に軽く、現像剤にかかる
シェアが軽減され、現像剤の劣化が抑制されて高画質を
長期にわたって維持できるというメリットは、キャリア
の形状が球形に近いものほど有利に発現するものであ
り、しかも球形に近いキャリア程、現像剤としての流動
性を向上させる傾向があり、現像特性が優れる。高画質
化を達成し、維持しうるという現像剤においてはキャリ
アの球形度が上記の値を有することが好ましい。本発明
のキャリアにおいて球形度2以下を達成する手段として
は、磁性微粒子とバインダー樹脂を混合、分散せしめた
スラリーをスプレードライして造粒、乾燥して得る方
法、あるいは、加熱混練、粉砕後に得られたコア剤を高
速で板に衝突させ、そのエネルギーで表面を熱溶融させ
球形化する方法がある。
記バインダー樹脂と磁性体の微粒子とを所望の量比で混
合し、例えば、3本ロールまたは押出機などの加熱溶融
混合装置を用いて適当な温度で混練し、冷却後、粉砕分
級することにより製造する方法、あるいはバインダー樹
脂を可溶性の溶剤に溶解せしめ、これに磁性体微粒子を
混合してスラリー状とした後、スプレードライヤーを用
いて造粒、乾燥する方法が挙げられる。これらの方法に
より得られた粒子は必要に応じて球形化処理してもよ
い。また、他の方法として、バインダー樹脂のモノマー
溶液中に磁性体微粒子、重合開始剤、懸濁安定剤などを
添加し、分散せしめた後、造粒重合する懸濁重合法を用
いれば、上記の球形化処理を行うことなく、上記キャリ
アの球形度2以下を達成することができる。
製作所(株)製フィールドエミッション走査電子顕微鏡
S−800によりキャリアをランダムに300個以上抽
出し、ニレコ社製の画像処理解析装置Luzex3を用
いて、次式によって導かれる形状係数を求めて、測定す
る。
EAはキャリアの投影面積を示す。]
ことを意味している。
コントロールを行ったり、耐久性を向上させるために、
必要に応じてキャリア粒子表面を任意の樹脂でコートし
て用いることができる。コート樹脂としては、公知の適
当な樹脂を用いることができる。例えば、アクリル系樹
脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂等でコートして用い
ることができる。
材が樹脂より構成されていることを考慮すると、コア材
同志が接着しないように被覆樹脂が迅速にコートされる
処理法が好ましく、被覆樹脂を溶解する溶剤の選択及び
処理温度、時間等の条件を十分に制御し且つ、コア材を
常に流動せしめる様な方法で被覆と乾燥を同時に進行さ
せる処理方法が好ましく用いられる。
画像を得るために重量平均粒径1〜20μm、好ましく
は4〜10μmを用いることである。トナーの重量平均
粒径は種々の方法によって測定できるが、例えば、コー
ルターカウンターを用いて行なうことができる。
ーの凝集度は低い方が好ましく、30%以下が好まし
い。なお、凝集度の測定は、例えば次のように行う。
(株))に上から60mesh、100mesh、20
0mesh、の順でフルイを3段重ねてセットし、秤取
した試料5gを静かにフルイ上にのせ、電圧17Vで振
動を15秒間与え各フルイ上に残ったトナーの重さを測
定し、下式に従って凝集度を算出する。
カ、酸化チタン、アルミナ等の流動性向上剤を内添、あ
るいは外添して用いることが好ましい。
る。以下、%は重量%を示し、部は重量部を示す。
0) 20% Mn−Znフェライト(平均粒径0.4μm)80% (モル% Fe2 O3 :MnCO3 :ZnO=55:3
5:10)
予備混合を行った後、3本ロールミルで少なくとも2回
以上溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約2
mm程度に粗粉砕した。次いでエアージェット方式によ
る微粉砕機で粒径役48μmに微粉砕した。更に、得ら
れた微粉砕物をメカノミルMM−10(岡田精工製)に
投入し、機械的に球形化した。球形化を施した微粉砕粒
子をさらに分級して磁性体分散樹脂粒子を得た。得られ
た磁性体分散樹脂粒子の平均粒径は47μmであった。
ン−アクリル系樹脂で流動層式コート法によりコーティ
ングし、磁性体分散型樹脂キャリアを得た。
す。
調製した。
部
予備混合を行った後、3本ロールミルで3回溶融混練
し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約1〜2mm程度
に粗粉砕した。次いでエアージェット方式による微粉砕
機で微粉砕した。更に、得られた微粉砕物を分級して重
量平均径が8.3μmである負帯電性のシアン色の粉体
(トナー)を得た。
メチルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.4
重量部とをヘンシェルミキサーにより混合して、トナー
粒子表面にシリカ微粉体を有するシアントナーを調製し
た。
で磁化した後、上記シアントナーと23℃/60%RH
の環境下でトナー濃度5%で混合し、現像剤を作成し、
フルカラーレーザー複写機CLC−500(キャノン社
製)改造機を用い、画像出しテストを行った。この時の
現像器及び感光ドラムの距離は400μmであり、現像
スリーブと感光ドラムの周速比が1.3:1であり、ま
た現像条件は、現像極の磁場の強さ1000エルステッ
ド、交番電界2000VPP、周波数3000Hzであ
り、スリーブと感光ドラムとの距離は500μmとし
た。このとき、現像極付近の現像ブラシの穂立ちを顕微
鏡観察した結果、緻密で、穂長が短くなっていることが
分かった。
ける現像剤の供給も十分であり、ベタ画像の濃度が高
く、またガサつきもなく、ハーフトーン部の再現性、ラ
イン画像の再現性も良好であった。更に、高速でのスリ
ーブ回転にもかかわらず、キャリア飛散及びキャリアが
現像される等による画像部、非画像部へのキャリア付着
は認められなかった。また、現像器を200rpmのス
ピードで空回転を30分間行った。結果は表2に示すよ
うに、画質に関して特に問題はなく、キャリア付着は非
常に良好であった。
0)20% Cu−Zn−Alフェライト(平均粒径0.4μm)8
0% (モル比Fe:Cu:Zn:Al=4:1:2:3)
体分散粒子を得た。得られたキャリアの表面に実施例1
と同様の樹脂を実施例1と同様に被覆した。得られたキ
ャリアの物性を表1に示す。
験を行ったところ、スリーブ上の穂立ちは密であり、初
期・耐久画像ともに良好であったが、交番電界の印加に
よると思われるキャリア付着が生じた。
合を行った。混合粉を仮焼し、その後粉砕した。粉砕し
た資料をスラリー状にし、そのスラリーをスプレードラ
イヤーにて造粒し、造粒粉の燒結を行った。得られた燒
結粉末を風力分級機により分級し、平均粒径が47μm
のキャリア粒子を得た。そのとき得られたキャリアの形
状はほぼ球形をしていた。
実施例1と同様の樹脂を被覆した。得られたキャリアの
物性を表1に示す。
験を行ったところ、キャリア付着は生じなかったが、ス
リーブ上の穂立ちが粗く、初期画像においては画像・キ
ャリア付着共に良好であったが、空回転耐久後に、ハー
フトーンのガサつき・ラインの乱れを生じた。
0) 20% Ni−Znフェライト(平均粒径0.5μm)80% (モル比 Fe:Ni:Zn=7:1:2)
粉砕分級を行って、その後球形化処理を行わず、磁性体
分散型キャリアコアを得た。得られたキャリアコアの平
均粒径は51μmであり、比抵抗は3.0×1010Ω・
cmであった。このキャリアコアに実施例1と同様の樹
脂を実施例1と同様に被覆し、磁性体分散型樹脂キャリ
アを得た。得られたキャリアの物性を表1に示す。得ら
れたキャリアについて実施例1と同様な評価を行ったと
ころ、実施例1と同様に良好な結果を得た。
0) 20% Ni−Cu−Crフェライト(平均粒径0.4μm)
80% (モル比Fe:Ni:Cu:Cr=1.8:7.2:
0.5:0.5)
体分散粒子を得た。得られたキャリアの表面に実施例1
と同様の樹脂を実施例1と同様に被覆した。得られたキ
ャリアの物性を表1に示す。得られたキャリアについて
実施例1と同様な評価を行ったところ、実施例1と同様
に良好な結果を得た。
部
ナーを作成した。その時の重量平均径は、8.1μmで
あった。
ジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.7重量部
とをヘンシェルミキサーにより混合して、トナー粒子表
面にシリカ微粉体を有する黒トナーを調製した。
ナー濃度5重量%となるように混合し現像剤を得た。こ
れをキヤノン製複写機NP5000改造機(スリーブ周
速210mm/sec、現像バイアス:2000Vpp、
2000Hzであり、スリーブと感光ドラムの距離は5
00μm)を用いて実施例1と同様に画像出し耐久試験
を行った。その結果、実施例1と同様に、画像出し耐久
試験において画像・キャリア付着共に良好であった。
りは水) Mn−Znフェライト(平均粒径0.3μm)85% (Fe:Mn:Zn=55:35:10)
重合安定化剤としてフッ化カルシウムを用いて、水相中
で攪拌を行いつつ、徐々に温度80℃まで加温し、2時
間重合を行った。得られた重合粒子を分級することによ
り、磁性体分散型樹脂キャリアを得た。得られたコアの
粒径は50μmであり、比抵抗は2.8×109 Ω・c
mであった。得られたキャリアコアの表面に実施例1と
同様の樹脂を実施例1と同様に被覆したところ、良好な
被覆状態を示した。得られたキャリアの物性を表1に示
す。
験を行ったところ、画像出し・空回転耐久試験において
画像、キャリア付着共に良好であった。
0) 30% Fe−Si−Al合金(Fe:Si:Al=85:1
0:5) 70% (平均粒径0.6μm)
体分散粒子を得た。得られたキャリアの表面に実施例1
と同様の樹脂を実施例1と同様に被覆した。得られたキ
ャリアの物性を表1に示す。得られたキャリアについて
実施例1と同様な評価を行ったところ、実施例1と同様
に良好な結果を得た。
現像極におけるキャリアの磁気特性を低くし、且つ、磁
場の小さいところでも磁化の強さが強くなるよう透磁率
を高めることにより、高画質・ハーフトーンの再現性・
細線再現性を良好にしつつ、樹脂キャリアの特徴であ
る、軽負荷による高耐久性に加え、画像上のキャリア付
着のない、高速現像に対応する現像剤用キャリアを提供
し得るものである。
的に示した概略図である。横軸は、外部磁場(エルステ
ッド)であり、縦軸は、キャリアの単位体積当たりの磁
化の強さを示す。枠内に示される数値は、(σ100 −σ
r)/σ100 の値である。
象限を模式的に示した概略図である。横軸は、外部磁場
(エルステッド)であり、縦軸は、キャリアの単位体積
当たりの磁化の強さを示す。枠内に示される数値は、
(σ100 −σr)/σ100 の値である。
ある。
略図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 結着樹脂中に磁性体が分散されている磁
性体分散型樹脂キャリアにおいて、キャリア粒子の平均
粒径が5〜100μmであり、嵩密度が3.0g/cm
3 以下であり、キャリアの総量に対する磁性体の含有量
が30%乃至99重量%であり、キャリアの磁気特性
は、1000エルステッドにおける磁化の強さ(σ10
00)が30乃至150emu/cm3 であり、キャリ
ア粒子中に分散されている磁性体が軟磁性材料で形成さ
れ、キャリアの磁気特性は、下記式(1)、(2)を満
たすことを特徴とする磁性体分散型樹脂キャリア。 【外1】 [式中、σ1000、及びσ300 は、それぞれ磁場100
0、及び300エルステッドにおける磁化の強さ(em
u/cm3 )を示す。] 【外2】 [式中、σ100 及びσr は、それぞれ磁場100および
0エルステッドにおける磁化の強さ(emu/cm3 )
を示す。] - 【請求項2】 キャリア中に分散されている磁性体がF
e及び0を主要な必須元素として有するフェライトで形
成され、該フェライトが、更にLi,Be,B,C,
N,Na,Mg,Al,Si,P,S,K,Ca,T
i,V,Cr,Mn,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,
Ge,As,Se,Rb,Sr,Zr,Nb,Mo,T
c,Ru,Rh,Pd,Ag,Cd,In,Sn,S
b,Te,Cs,Ba,Hf,Ta,W,Re,Os,
Ir,Pt,Au,Tl,Pb,及びBiからなるグル
ープから選択される元素を少なくとも1種を含有し、F
e,O及び該グループの元素を除く他の元素の含有量が
1重量%未満である請求項1の磁性体分散型樹脂キャリ
ア。 - 【請求項3】 キャリアの比抵抗が108 〜1013Ω・
cmである請求項1の磁性体分散型樹脂キャリア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05087279A JP3109937B2 (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 磁性体分散型樹脂キャリア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05087279A JP3109937B2 (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 磁性体分散型樹脂キャリア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06301242A JPH06301242A (ja) | 1994-10-28 |
JP3109937B2 true JP3109937B2 (ja) | 2000-11-20 |
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ID=13910351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05087279A Expired - Fee Related JP3109937B2 (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 磁性体分散型樹脂キャリア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3109937B2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-14 JP JP05087279A patent/JP3109937B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06301242A (ja) | 1994-10-28 |
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