JP3044429B2 - 電子写真用キャリア - Google Patents
電子写真用キャリアInfo
- Publication number
- JP3044429B2 JP3044429B2 JP5156341A JP15634193A JP3044429B2 JP 3044429 B2 JP3044429 B2 JP 3044429B2 JP 5156341 A JP5156341 A JP 5156341A JP 15634193 A JP15634193 A JP 15634193A JP 3044429 B2 JP3044429 B2 JP 3044429B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- resin
- magnetic
- copolymer
- iron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナーと混合されて静
電荷像現像用現像剤を構成する電子写真用キャリアに関
し、特にキャリアコア材表面を樹脂により被覆(コー
ト)してなる電子写真用キャリアに関する。
電荷像現像用現像剤を構成する電子写真用キャリアに関
し、特にキャリアコア材表面を樹脂により被覆(コー
ト)してなる電子写真用キャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法として米国特許第2,29
7,691号明細書、特公昭42−23910号公報お
よび特公昭43−24748号公報等に種々の方法が記
載されている。これらの方法は、光導電層に原稿に応じ
た光像を照射することにより静電潜像を形成し、次い
で、ノーマル現像の場合は、該静電潜像上にこれとは反
対の極性を有するトナーと呼ばれる着色微粉末を付着さ
せて該静電潜像を現像し、必要に応じて紙等の転写材に
トナー画像を転写した後、熱、圧力、加熱加圧あるいは
溶剤蒸気等により定着し複写物を得るものである。
7,691号明細書、特公昭42−23910号公報お
よび特公昭43−24748号公報等に種々の方法が記
載されている。これらの方法は、光導電層に原稿に応じ
た光像を照射することにより静電潜像を形成し、次い
で、ノーマル現像の場合は、該静電潜像上にこれとは反
対の極性を有するトナーと呼ばれる着色微粉末を付着さ
せて該静電潜像を現像し、必要に応じて紙等の転写材に
トナー画像を転写した後、熱、圧力、加熱加圧あるいは
溶剤蒸気等により定着し複写物を得るものである。
【0003】該静電潜像を現像する工程は、潜像とは反
対の極性に帯電させたトナー粒子を静電引力により吸引
させ静電潜像上に付着させるものであるが(反転現像の
場合は、潜像の電荷と同極性の摩擦電荷を有するトナー
を使用)、一般にかかる静電潜像をトナーを用いて現像
する方法としては大別して少量のトナーとキャリアとを
混合した二成分系現像剤を用いる方法と、キャリアを用
いることなくトナー単独のいわゆる一成分系現像剤を用
いる方法とがある。
対の極性に帯電させたトナー粒子を静電引力により吸引
させ静電潜像上に付着させるものであるが(反転現像の
場合は、潜像の電荷と同極性の摩擦電荷を有するトナー
を使用)、一般にかかる静電潜像をトナーを用いて現像
する方法としては大別して少量のトナーとキャリアとを
混合した二成分系現像剤を用いる方法と、キャリアを用
いることなくトナー単独のいわゆる一成分系現像剤を用
いる方法とがある。
【0004】ところで、電子写真法は、文書複写として
は一応満足できるレベルに達しているもののコンピュー
タの発達、ハイビジョンの発達等により、フルカラー画
像の出力画像に対しては、デジタル画像処理、現像時に
交番電界印加等の種々の手法により、高画質化及び高品
位化が計られている。さらに、今後も更なる高画質化、
高品位化が望まれる。
は一応満足できるレベルに達しているもののコンピュー
タの発達、ハイビジョンの発達等により、フルカラー画
像の出力画像に対しては、デジタル画像処理、現像時に
交番電界印加等の種々の手法により、高画質化及び高品
位化が計られている。さらに、今後も更なる高画質化、
高品位化が望まれる。
【0005】従来、フルカラー画像を出力するには、二
成分系現像剤が用いられてきた。一般にかかる二成分系
現像剤を構成するキャリアは、鉄粉に代表される導電性
キャリアと、鉄粉、ニッケル、フェライト等の粒子の表
面を絶縁性樹脂によりコートしたいわゆる絶縁性キャリ
アに大別される。高画質化を計るために交番電界を印加
する場合、キャリアの抵抗が低いと潜像電位をキャリア
がリークし、良好な現像画像を得られなくなるため、キ
ャリアとしてはある程度以上の抵抗が必要である。キャ
リアコアが導電性の場合、キャリアコアをコートして用
いるのが好ましい。また、抵抗がある程度高いフェライ
ト、磁性体分散型樹脂粒子等がコア材として好ましく用
いられている。
成分系現像剤が用いられてきた。一般にかかる二成分系
現像剤を構成するキャリアは、鉄粉に代表される導電性
キャリアと、鉄粉、ニッケル、フェライト等の粒子の表
面を絶縁性樹脂によりコートしたいわゆる絶縁性キャリ
アに大別される。高画質化を計るために交番電界を印加
する場合、キャリアの抵抗が低いと潜像電位をキャリア
がリークし、良好な現像画像を得られなくなるため、キ
ャリアとしてはある程度以上の抵抗が必要である。キャ
リアコアが導電性の場合、キャリアコアをコートして用
いるのが好ましい。また、抵抗がある程度高いフェライ
ト、磁性体分散型樹脂粒子等がコア材として好ましく用
いられている。
【0006】一般に、鉄粉は、高磁気力のため、現像剤
中のトナーが潜像を現像する現像領域において、現像剤
の磁気ブラシが硬くなるために、はき目を生じたり、ガ
サツキ等を生じるために高画質な現像画像を得ることが
困難である。そこで、キャリアの磁気力を低くして高画
質化を計るためにもフェライトや磁性体分散型樹脂キャ
リアが好ましく用いられている。
中のトナーが潜像を現像する現像領域において、現像剤
の磁気ブラシが硬くなるために、はき目を生じたり、ガ
サツキ等を生じるために高画質な現像画像を得ることが
困難である。そこで、キャリアの磁気力を低くして高画
質化を計るためにもフェライトや磁性体分散型樹脂キャ
リアが好ましく用いられている。
【0007】さらに、磁性体分散型樹脂キャリアの場
合、比重が鉄粉やフェライトよりも小さいため、単位体
積あたりの磁化の強さがより小さくなることに加え、ト
ナーに対するシェアも少ないので、高画質化に加えて高
現像剤耐久性が達成できる。
合、比重が鉄粉やフェライトよりも小さいため、単位体
積あたりの磁化の強さがより小さくなることに加え、ト
ナーに対するシェアも少ないので、高画質化に加えて高
現像剤耐久性が達成できる。
【0008】高品位画像を形成するために、特開昭59
−104663号公報にキャリアの飽和磁化の値を50
emu/g以下にすることで、ハキ目のない良好な現像
画像を得ることができると提案されているが、飽和磁化
の値をだんだん小さくしたキャリアを用いると細線の再
現性は良好になる反面、磁極から離れるにしたがってキ
ャリアが静電画像担持体(例えば感光ドラム)上に付着
する現象(キャリア付着)が顕著になってくる。さら
に、磁性体分散型樹脂キャリアの場合、比重が小さいこ
とがキャリア付着においては不利になるという問題があ
る。
−104663号公報にキャリアの飽和磁化の値を50
emu/g以下にすることで、ハキ目のない良好な現像
画像を得ることができると提案されているが、飽和磁化
の値をだんだん小さくしたキャリアを用いると細線の再
現性は良好になる反面、磁極から離れるにしたがってキ
ャリアが静電画像担持体(例えば感光ドラム)上に付着
する現象(キャリア付着)が顕著になってくる。さら
に、磁性体分散型樹脂キャリアの場合、比重が小さいこ
とがキャリア付着においては不利になるという問題があ
る。
【0009】また、特公平4−3868号公報には、保
磁力が300ガウス以上という、いわゆるハードフェラ
イトをキャリアとして用いることが提案されている。し
かし、これは高保磁力であるハードフェライトをキャリ
アとして使いこなすための系であり、装置の大型化が避
けられない。小型高画質カラー複写機を実現するために
は、固定磁心を用いた現像剤担持体を使用することが好
ましく、この場合高保磁力を有するハードキャリアは、
その自己凝集性のため、かえって搬送性が悪くなるとい
う問題がある。
磁力が300ガウス以上という、いわゆるハードフェラ
イトをキャリアとして用いることが提案されている。し
かし、これは高保磁力であるハードフェライトをキャリ
アとして使いこなすための系であり、装置の大型化が避
けられない。小型高画質カラー複写機を実現するために
は、固定磁心を用いた現像剤担持体を使用することが好
ましく、この場合高保磁力を有するハードキャリアは、
その自己凝集性のため、かえって搬送性が悪くなるとい
う問題がある。
【0010】更に、特開平2−88429号公報にスピ
ネル相及びランタノイド系元素を含むマグネットプラン
バイト相よりなるハードフェライトをキャリアとして用
いることが提案されているが、これは、上記問題に加え
て導電性を有するため、より高画質画像を得るための交
番電界による現像システムにおいては、電荷がキャリア
を介してリークするために画像を乱してしまう。
ネル相及びランタノイド系元素を含むマグネットプラン
バイト相よりなるハードフェライトをキャリアとして用
いることが提案されているが、これは、上記問題に加え
て導電性を有するため、より高画質画像を得るための交
番電界による現像システムにおいては、電荷がキャリア
を介してリークするために画像を乱してしまう。
【0011】従って、交番電界による現像システムにお
いて、キャリアの抵抗がある程度以上であることが必要
である。
いて、キャリアの抵抗がある程度以上であることが必要
である。
【0012】一方、上記キャリアに対して要求される特
性はそのほかにも種々あるが、特に重要な特性として適
当な帯電性、印加電界に対する耐圧性、耐衝撃性、耐摩
耗性、耐スペント性、現像性、生産性等が挙げられる。
性はそのほかにも種々あるが、特に重要な特性として適
当な帯電性、印加電界に対する耐圧性、耐衝撃性、耐摩
耗性、耐スペント性、現像性、生産性等が挙げられる。
【0013】例えば、現像剤を長期使用した場合には、
キャリアの表面に現像に寄与せぬトナーが融着するトナ
ースペントが起こり、その結果、現像剤の劣化とそれに
伴う現像画像の画質劣化が生じてしまう。
キャリアの表面に現像に寄与せぬトナーが融着するトナ
ースペントが起こり、その結果、現像剤の劣化とそれに
伴う現像画像の画質劣化が生じてしまう。
【0014】一般に現像剤を上記現像剤層厚規制部材で
スリーブ上に所定の層厚にする際、また、現像機内での
撹拌等により、現像剤に負荷がかかり、現像剤の長期使
用において、 (a)上記トナースペント (b)キャリア破壊 (c)トナーの劣化 が、生じる場合があり、そのため現像剤の劣化と、それ
に伴う現像画像の画質劣化が生じ易くなる。
スリーブ上に所定の層厚にする際、また、現像機内での
撹拌等により、現像剤に負荷がかかり、現像剤の長期使
用において、 (a)上記トナースペント (b)キャリア破壊 (c)トナーの劣化 が、生じる場合があり、そのため現像剤の劣化と、それ
に伴う現像画像の画質劣化が生じ易くなる。
【0015】従って、上記(a)から(c)が生じ易い
キャリアにおいては、定期的に現像剤を交換する手数を
要し、かつ、不経済である為に、現像剤にかかる負荷を
減少させる、或いは、キャリアの耐衝撃性、耐スペント
性を改良することにより、上記(a)から(c)を防止
し現像剤寿命を延ばすことが必要である。
キャリアにおいては、定期的に現像剤を交換する手数を
要し、かつ、不経済である為に、現像剤にかかる負荷を
減少させる、或いは、キャリアの耐衝撃性、耐スペント
性を改良することにより、上記(a)から(c)を防止
し現像剤寿命を延ばすことが必要である。
【0016】上記の問題に対して、キャリアの比重を小
さくし、現像剤への軽負荷を狙った磁性体分散型樹脂キ
ャリアで対処することが可能である。
さくし、現像剤への軽負荷を狙った磁性体分散型樹脂キ
ャリアで対処することが可能である。
【0017】しかしながら、上記磁性体分散型樹脂キャ
リアは、キャリア粒子中に磁性体を多量に含有させない
場合には、その粒径に対して飽和磁化が小さく、現像時
に感光体上にキャリア付着が生じてしまうという問題が
あり、現像剤の補充、或いは、付着キャリアの回収機構
を画像形成装置内に持たねばならないというように、現
像剤寿命の延命対策としては抜本的なものとはなり得な
いという欠点を有している。
リアは、キャリア粒子中に磁性体を多量に含有させない
場合には、その粒径に対して飽和磁化が小さく、現像時
に感光体上にキャリア付着が生じてしまうという問題が
あり、現像剤の補充、或いは、付着キャリアの回収機構
を画像形成装置内に持たねばならないというように、現
像剤寿命の延命対策としては抜本的なものとはなり得な
いという欠点を有している。
【0018】また、上記磁性体分散型樹脂キャリアにお
いて磁性体を多量に含有させた場合には、結着樹脂に対
して磁性体の量が増加するため、耐衝撃性が弱くなり、
現像剤を上記現像剤層厚規制部材でスリーブ上に所定の
層厚にする際、あるいは、現像器内での撹拌等によりキ
ャリアからの磁性体の欠落が生じ易く、結果として現像
剤の劣化が生じ易くなる為に、この場合においても現像
剤寿命の延命対策としては抜本的なものとはなり得ない
という欠点を有している。
いて磁性体を多量に含有させた場合には、結着樹脂に対
して磁性体の量が増加するため、耐衝撃性が弱くなり、
現像剤を上記現像剤層厚規制部材でスリーブ上に所定の
層厚にする際、あるいは、現像器内での撹拌等によりキ
ャリアからの磁性体の欠落が生じ易く、結果として現像
剤の劣化が生じ易くなる為に、この場合においても現像
剤寿命の延命対策としては抜本的なものとはなり得ない
という欠点を有している。
【0019】また、上記磁性体分散型樹脂キャリアにお
いて、磁性体を多量に含有させた場合には、抵抗の低い
磁性体の量が増加する為にキャリアの抵抗が下がり、そ
の結果、高画質画像を得るために、交番電界による現像
において現像時に印加するバイアス電圧のリークによる
画像不良も生じ易くなるという欠点も有している。
いて、磁性体を多量に含有させた場合には、抵抗の低い
磁性体の量が増加する為にキャリアの抵抗が下がり、そ
の結果、高画質画像を得るために、交番電界による現像
において現像時に印加するバイアス電圧のリークによる
画像不良も生じ易くなるという欠点も有している。
【0020】従って、上記磁性体増量の磁性体分散型樹
脂キャリアにおいても、現像性の改良、及び、現像剤寿
命の延命対策としては抜本的なものとはなり得ないとい
う欠点を有している。
脂キャリアにおいても、現像性の改良、及び、現像剤寿
命の延命対策としては抜本的なものとはなり得ないとい
う欠点を有している。
【0021】これに対して、特開昭58−21750号
公報等において開示された、キャリアを樹脂でコートす
る技術により対処する方法がある。上記樹脂によりコー
トされたキャリアによれば、耐スペント性、耐衝撃性、
印加電圧に対する耐圧性を改良することができる。ま
た、コートする樹脂の帯電特性によりトナーの帯電特性
を制御することが可能である為、コートする樹脂を選択
することによりトナーに所望の帯電を付与することがで
きる。
公報等において開示された、キャリアを樹脂でコートす
る技術により対処する方法がある。上記樹脂によりコー
トされたキャリアによれば、耐スペント性、耐衝撃性、
印加電圧に対する耐圧性を改良することができる。ま
た、コートする樹脂の帯電特性によりトナーの帯電特性
を制御することが可能である為、コートする樹脂を選択
することによりトナーに所望の帯電を付与することがで
きる。
【0022】しかしながら、上記樹脂コートキャリアに
おいても、コート樹脂の量が多くキャリアの抵抗が高い
場合には、低湿環境下でトナーの帯電量が大きくなる、
いわゆるトナーのチャージアップ現象が生じ易くなり、
また、コート樹脂の量が少ない場合には、キャリアの抵
抗が低くなりすぎる為に、現像バイアス電圧のリークに
よる画像不良が生じ易いというように、コート量の制御
が難しいという問題がある。
おいても、コート樹脂の量が多くキャリアの抵抗が高い
場合には、低湿環境下でトナーの帯電量が大きくなる、
いわゆるトナーのチャージアップ現象が生じ易くなり、
また、コート樹脂の量が少ない場合には、キャリアの抵
抗が低くなりすぎる為に、現像バイアス電圧のリークに
よる画像不良が生じ易いというように、コート量の制御
が難しいという問題がある。
【0023】また、コート状態が不均一な場合にはキャ
リアの部分的なチャージアップを招き、その静電的な力
により、特に高画質化のための交番電界による現像シス
テムではキャリア付着を引き起こすという問題が生じて
くる。
リアの部分的なチャージアップを招き、その静電的な力
により、特に高画質化のための交番電界による現像シス
テムではキャリア付着を引き起こすという問題が生じて
くる。
【0024】また、コート樹脂によっては、該樹脂でコ
ートされたキャリアの抵抗が測定上適正抵抗と考えられ
るものでも、現像バイアス電圧のリークによる画像不良
が生じ易い、或いは、低湿環境下でのチャージアップ現
象が生じ易いものもあり、上記樹脂によるコートキャリ
アも、現像性を考慮した場合、その制御が難しいという
問題を有している。
ートされたキャリアの抵抗が測定上適正抵抗と考えられ
るものでも、現像バイアス電圧のリークによる画像不良
が生じ易い、或いは、低湿環境下でのチャージアップ現
象が生じ易いものもあり、上記樹脂によるコートキャリ
アも、現像性を考慮した場合、その制御が難しいという
問題を有している。
【0025】以上のように、キャリア付着を防止しつ
つ、高画質、特にハイライトの再現性を同時に満足し、
且つ長期間に渡り使用可能な現像剤キャリアは未だ十分
なものが得られていない。
つ、高画質、特にハイライトの再現性を同時に満足し、
且つ長期間に渡り使用可能な現像剤キャリアは未だ十分
なものが得られていない。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決した電子写真用キャリアを提供することに
ある。
問題点を解決した電子写真用キャリアを提供することに
ある。
【0027】本発明の目的は、キャリア付着を防止しつ
つ、オリジナル原稿に忠実(すなわち、潜像に忠実)な
現像を長期間にわたって実施し得る電子写真用キャリア
を提供することにある。
つ、オリジナル原稿に忠実(すなわち、潜像に忠実)な
現像を長期間にわたって実施し得る電子写真用キャリア
を提供することにある。
【0028】さらに、本発明の目的は、高解像性、ハイ
ライト部の良好な再現性、高細線再現性に優れた電子写
真用キャリアを提供することにある。
ライト部の良好な再現性、高細線再現性に優れた電子写
真用キャリアを提供することにある。
【0029】さらに、本発明の目的は、高速の現像にお
いても、キャリア付着のない高画質な現像画像を得る電
子写真用キャリアを提供することにある。
いても、キャリア付着のない高画質な現像画像を得る電
子写真用キャリアを提供することにある。
【0030】さらに、本発明の目的は、交番電界の現像
においても、キャリア付着のない高画質な現像画像を得
る電子写真用キャリアを提供することにある。
においても、キャリア付着のない高画質な現像画像を得
る電子写真用キャリアを提供することにある。
【0031】さらに、本発明の目的は、高画質画像を得
るための固定磁芯系現像剤担持体を用いた小型現像器に
適用し得る電子写真用キャリアを提供することにある。
るための固定磁芯系現像剤担持体を用いた小型現像器に
適用し得る電子写真用キャリアを提供することにある。
【0032】さらに、本発明の目的は、多数枚の複写に
よっても現像剤の劣化もなく、画像劣化のない高画質画
像を維持できる電子写真用キャリアを提供することにあ
る。
よっても現像剤の劣化もなく、画像劣化のない高画質画
像を維持できる電子写真用キャリアを提供することにあ
る。
【0033】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、キャ
リアコア材表面を樹脂により被覆してなる電子写真用キ
ャリアにおいて、該キャリアは、平均粒径が5〜100
μmであり、嵩密度が3.0g/cm3以下であり、該
キャリアは、(a)Fe−Si系アモルファス合金、F
e−Si−B系アモルファス合金、Co−Fe−Si−
B系アモルファス合金、Fe−Si−B−C系アモルフ
ァス合金、Fe−W−Ni−Mo系アモルファス合金、
Co−Zr系アモルファス合金、Fe−Zr系アモルフ
ァス合金及びNi−Zr系アモルファス合金からなるグ
ループから選択されるアモルファス合金材料、(b)マ
グネタイト、Niを有する鉄系金属酸化物、Ni−Zn
を有する鉄系金属酸化物、Mn−Znを有する鉄系金属
酸化物、Mn−Mgを有する鉄系金属酸化物、Liを有
する鉄系金属酸化物、Li−Niを有する鉄系金属酸化
物、Li−Cuを有する鉄系金属酸化物、Cu−Znを
有する鉄系金属酸化物、Cu−Zn−Mgを有する鉄系
金属酸化物、Mn−Mg−Alを有する鉄系金属酸化
物、Co−Feを有する鉄系金属酸化物からなるグルー
プから選択される鉄系金属酸化物、又は、(c)それら
の混合物による、3次元的に少なくとも一軸方向の形状
異方性を有する長軸が2μm以下の磁性微粒子によって
形成されており、該キャリアを構成する該磁性微粒子が
30%以上の配向をしてなり、該キャリアの磁気特性
は、磁場1000エルステッドにおける磁化の強さ(σ
1000)が30乃至150emu/cm3であり、且つ下
記の式(1)、(2)を満たし、該コア材表面を被覆す
る樹脂が、スチレン−アクリル系共重合体で構成され、
該共重合体におけるアクリル成分のモノマー比率が30
〜90質量%であり、かつ、該共重合体の重量平均分子
量が30000〜70000であり、かつ重量平均分子
量/数平均分子量が2〜10であることを特徴とする電
子写真用キャリアに関する。以下において、特に「本発
明1」という場合はこのキャリアを意味する。
リアコア材表面を樹脂により被覆してなる電子写真用キ
ャリアにおいて、該キャリアは、平均粒径が5〜100
μmであり、嵩密度が3.0g/cm3以下であり、該
キャリアは、(a)Fe−Si系アモルファス合金、F
e−Si−B系アモルファス合金、Co−Fe−Si−
B系アモルファス合金、Fe−Si−B−C系アモルフ
ァス合金、Fe−W−Ni−Mo系アモルファス合金、
Co−Zr系アモルファス合金、Fe−Zr系アモルフ
ァス合金及びNi−Zr系アモルファス合金からなるグ
ループから選択されるアモルファス合金材料、(b)マ
グネタイト、Niを有する鉄系金属酸化物、Ni−Zn
を有する鉄系金属酸化物、Mn−Znを有する鉄系金属
酸化物、Mn−Mgを有する鉄系金属酸化物、Liを有
する鉄系金属酸化物、Li−Niを有する鉄系金属酸化
物、Li−Cuを有する鉄系金属酸化物、Cu−Znを
有する鉄系金属酸化物、Cu−Zn−Mgを有する鉄系
金属酸化物、Mn−Mg−Alを有する鉄系金属酸化
物、Co−Feを有する鉄系金属酸化物からなるグルー
プから選択される鉄系金属酸化物、又は、(c)それら
の混合物による、3次元的に少なくとも一軸方向の形状
異方性を有する長軸が2μm以下の磁性微粒子によって
形成されており、該キャリアを構成する該磁性微粒子が
30%以上の配向をしてなり、該キャリアの磁気特性
は、磁場1000エルステッドにおける磁化の強さ(σ
1000)が30乃至150emu/cm3であり、且つ下
記の式(1)、(2)を満たし、該コア材表面を被覆す
る樹脂が、スチレン−アクリル系共重合体で構成され、
該共重合体におけるアクリル成分のモノマー比率が30
〜90質量%であり、かつ、該共重合体の重量平均分子
量が30000〜70000であり、かつ重量平均分子
量/数平均分子量が2〜10であることを特徴とする電
子写真用キャリアに関する。以下において、特に「本発
明1」という場合はこのキャリアを意味する。
【0034】
【数4】
【0035】[式中、σ1000は、1000エルステッド
における磁化の強さ(emu/cm3)を示し、σ300
は、300エルステッドにおける磁化の強さ(emu/
cm3)を示す。]
における磁化の強さ(emu/cm3)を示し、σ300
は、300エルステッドにおける磁化の強さ(emu/
cm3)を示す。]
【0036】
【数5】
【0037】[式中、σ100 は、100エルステッドに
おける磁化の強さ(emu/cm3 )を示し、σrは、
0エルステッドにおける磁化の強さ(emu/cm3 )
を示す。]
おける磁化の強さ(emu/cm3 )を示し、σrは、
0エルステッドにおける磁化の強さ(emu/cm3 )
を示す。]
【0038】また、本発明は、結着樹脂中に磁性体を分
散させてなる磁性体分散型樹脂コア材に樹脂を被覆して
なる電子写真用キャリアにおいて、該キャリアは、粒径
が5〜100μmであり、嵩密度が3.0g/cm3以
下であり、該キャリア総量に対する該磁性体の含有量が
30乃至99質量%であり、該キャリア中に分散された
磁性体微粒子は、長軸/短軸>1であり、3次元的に一
軸方向の形状異方性があり、30%以上の配向する処理
を施してなり、該キャリアは、磁気特性が磁気的に飽和
した後の1000エルステッドにおける磁化の強さ(σ
1000)が30乃至150emu/cm3であり、磁場0
エルステッドにおける磁化の強さ(残留磁化:σr)が
25emu/cm3以上であり、保磁力が300エルス
テッド未満であり、且つ上記の式(1)を満たし、該コ
ア材表面を被覆する樹脂が、スチレン−アクリル系共重
合体で構成され、該共重合体におけるアクリル成分のモ
ノマー比率が30〜90質量%であり、該共重合体は、
重量平均分子量が30000〜70000であり、かつ
重量平均分子量/数平均分子量が2〜10であることを
特徴とする電子写真用キャリアに関する。以下におい
て、特に「本発明2」という場合はこのキャリアを意味
する。
散させてなる磁性体分散型樹脂コア材に樹脂を被覆して
なる電子写真用キャリアにおいて、該キャリアは、粒径
が5〜100μmであり、嵩密度が3.0g/cm3以
下であり、該キャリア総量に対する該磁性体の含有量が
30乃至99質量%であり、該キャリア中に分散された
磁性体微粒子は、長軸/短軸>1であり、3次元的に一
軸方向の形状異方性があり、30%以上の配向する処理
を施してなり、該キャリアは、磁気特性が磁気的に飽和
した後の1000エルステッドにおける磁化の強さ(σ
1000)が30乃至150emu/cm3であり、磁場0
エルステッドにおける磁化の強さ(残留磁化:σr)が
25emu/cm3以上であり、保磁力が300エルス
テッド未満であり、且つ上記の式(1)を満たし、該コ
ア材表面を被覆する樹脂が、スチレン−アクリル系共重
合体で構成され、該共重合体におけるアクリル成分のモ
ノマー比率が30〜90質量%であり、該共重合体は、
重量平均分子量が30000〜70000であり、かつ
重量平均分子量/数平均分子量が2〜10であることを
特徴とする電子写真用キャリアに関する。以下におい
て、特に「本発明2」という場合はこのキャリアを意味
する。
【0039】以下、本発明1のみに関する構成は、「本
発明1」と称して説明し、本発明2のみに関する構成
は、「本発明2」と称して説明し、本発明1及び2に共
通する構成については、「本発明」と称して説明する。
発明1」と称して説明し、本発明2のみに関する構成
は、「本発明2」と称して説明し、本発明1及び2に共
通する構成については、「本発明」と称して説明する。
【0040】本発明のキャリアが、従来のキャリアの持
つ諸問題点を改善し、キャリア付着を防ぎつつ、原稿に
忠実、すなわち、潜像に忠実な現像を長期間にわたって
実施し得るキャリアを提供することができるのは、以下
の理由によると考えられる。
つ諸問題点を改善し、キャリア付着を防ぎつつ、原稿に
忠実、すなわち、潜像に忠実な現像を長期間にわたって
実施し得るキャリアを提供することができるのは、以下
の理由によると考えられる。
【0041】潜像に対して忠実な現像を行うためには、
現像極での磁場においてキャリアの磁化の強さを30乃
至150emu/cm3 にすることが重要である。これ
は、現像極における磁場の強さは、一般に1000エル
ステッド程度であり、そのときのキャリアの磁化の強さ
が弱いことで、現像剤の磁気ブラシが短く、密になり、
さらに、磁気ブラシが柔らかくなることで潜像に対して
忠実な現像が達成できる。
現像極での磁場においてキャリアの磁化の強さを30乃
至150emu/cm3 にすることが重要である。これ
は、現像極における磁場の強さは、一般に1000エル
ステッド程度であり、そのときのキャリアの磁化の強さ
が弱いことで、現像剤の磁気ブラシが短く、密になり、
さらに、磁気ブラシが柔らかくなることで潜像に対して
忠実な現像が達成できる。
【0042】このように、磁気ブラシが短く、密で、柔
らかくなることにより、特に現像剤を振動させる交番電
界を現像部に印加する現像においては、現像効率が上が
り、また、より高い忠実な現像ができる。
らかくなることにより、特に現像剤を振動させる交番電
界を現像部に印加する現像においては、現像効率が上が
り、また、より高い忠実な現像ができる。
【0043】また、本発明のもう一つの効果である画質
の劣化を防止し、初期の高画質画像を維持できるのは、
このような低磁気力のキャリアを用いることで、固定磁
石を内包する現像スリーブに二成分系現像剤をコートす
る際、規制部材付近でのキャリアブラシの相互の磁気的
な結合力が弱く、穂が柔らかいためにトナーに対してシ
ェアを余りかけていないので、高画質画像を長期にわた
って維持できる。
の劣化を防止し、初期の高画質画像を維持できるのは、
このような低磁気力のキャリアを用いることで、固定磁
石を内包する現像スリーブに二成分系現像剤をコートす
る際、規制部材付近でのキャリアブラシの相互の磁気的
な結合力が弱く、穂が柔らかいためにトナーに対してシ
ェアを余りかけていないので、高画質画像を長期にわた
って維持できる。
【0044】さらに、磁気ブラシが柔らかくなることに
より、現像剤層厚規制部材からの負荷が小さくなる上、
従来の鉄またはフェライト系キャリアに比べて磁性体分
散型樹脂キャリアにあっては軽量であるため、現像器内
での撹拌による負荷が小さく、現像剤の耐久による劣化
を大幅に削減できる。
より、現像剤層厚規制部材からの負荷が小さくなる上、
従来の鉄またはフェライト系キャリアに比べて磁性体分
散型樹脂キャリアにあっては軽量であるため、現像器内
での撹拌による負荷が小さく、現像剤の耐久による劣化
を大幅に削減できる。
【0045】さらに、詳細な検討を行ったところ、キャ
リア付着は磁場の強さが0乃至300エルステッドにお
いて生じやすく、そのときのキャリアの磁化の強さがあ
る程度高いときには起こらないか、または、起こりにく
いことが判明した。また、キャリア付着は現像のバイア
ス条件にも左右され、特に交番電界による現像を行う場
合、直流電界に比べ、キャリアが電荷をある程度以上有
すると静電潜像担持体に移行しやすくなり、キャリアを
現像スリーブにひきとめるには磁気力が必要となる。従
って、キャリア付着を抑えるためには上記低磁場におけ
る磁化の強さが必要である。
リア付着は磁場の強さが0乃至300エルステッドにお
いて生じやすく、そのときのキャリアの磁化の強さがあ
る程度高いときには起こらないか、または、起こりにく
いことが判明した。また、キャリア付着は現像のバイア
ス条件にも左右され、特に交番電界による現像を行う場
合、直流電界に比べ、キャリアが電荷をある程度以上有
すると静電潜像担持体に移行しやすくなり、キャリアを
現像スリーブにひきとめるには磁気力が必要となる。従
って、キャリア付着を抑えるためには上記低磁場におけ
る磁化の強さが必要である。
【0046】本発明1では、図1のヒステリシスカーブ
に示されるように1000エルステッドでの磁化の強さ
σ1000は30乃至150emu/cm3 と従来キャリア
に比べ小さいながらも、0乃至100エルステッドでの
磁化の強さをすばやく立ち上げることによって、0乃至
300エルステッドにおける磁化の強さを強くすること
によって、高画質化を図りつつ、キャリア付着を防ぐこ
とができる。
に示されるように1000エルステッドでの磁化の強さ
σ1000は30乃至150emu/cm3 と従来キャリア
に比べ小さいながらも、0乃至100エルステッドでの
磁化の強さをすばやく立ち上げることによって、0乃至
300エルステッドにおける磁化の強さを強くすること
によって、高画質化を図りつつ、キャリア付着を防ぐこ
とができる。
【0047】また、本発明2は、図4に示すようにキャ
リア中に分散した磁性体微粒子を一軸方向に30%以上
配向させる処理を施すことにより、より残留磁化の強さ
を強め、図2のヒステリシスカーブに示されるようにσ
1000が30乃至150emu/cm3 と従来キャリアに
比べ小さいながらも、0乃至300エルステッドでの磁
化の強さを強くした樹脂キャリアを用い、高画質化とキ
ャリア付着防止を同時に達成し得る。
リア中に分散した磁性体微粒子を一軸方向に30%以上
配向させる処理を施すことにより、より残留磁化の強さ
を強め、図2のヒステリシスカーブに示されるようにσ
1000が30乃至150emu/cm3 と従来キャリアに
比べ小さいながらも、0乃至300エルステッドでの磁
化の強さを強くした樹脂キャリアを用い、高画質化とキ
ャリア付着防止を同時に達成し得る。
【0048】一般に残留磁化の大きな磁性材料は、保磁
力も大きい。いわゆる永久磁石のようなハードフェライ
トの如き磁性材料であり、前述のように自己凝集による
トナーとの混合性や現像剤搬送性の不良となってしま
い、現像剤担持体が回転磁心アプリケータの如き、大型
で特殊な現像器が必要となる。しかし本発明は、そのよ
うな一般的なハード磁性材料をキャリアとして用いるの
ではなく、低保磁力のキャリアを用いることにより、固
定磁心系現像剤担持体を用いた小型現像器でもトナーと
の混合性、現像剤搬送性の良好な現像剤が達成できる。
力も大きい。いわゆる永久磁石のようなハードフェライ
トの如き磁性材料であり、前述のように自己凝集による
トナーとの混合性や現像剤搬送性の不良となってしま
い、現像剤担持体が回転磁心アプリケータの如き、大型
で特殊な現像器が必要となる。しかし本発明は、そのよ
うな一般的なハード磁性材料をキャリアとして用いるの
ではなく、低保磁力のキャリアを用いることにより、固
定磁心系現像剤担持体を用いた小型現像器でもトナーと
の混合性、現像剤搬送性の良好な現像剤が達成できる。
【0049】本発明のキャリア表面を走査型電子顕微鏡
によって観察したところ、本発明で用いたスチレン−ア
クリル系共重合体、またはスチレン−アクリル系共重合
体と含フッ素樹脂との混合物よりなる樹脂はキャリアコ
ア材との結着性に優れており、該キャリア表面に薄く均
一コートされている状態が観察された。
によって観察したところ、本発明で用いたスチレン−ア
クリル系共重合体、またはスチレン−アクリル系共重合
体と含フッ素樹脂との混合物よりなる樹脂はキャリアコ
ア材との結着性に優れており、該キャリア表面に薄く均
一コートされている状態が観察された。
【0050】すなわち、該キャリア表面を微小部分に区
切ってみた場合、コートが均一である場合には、耐衝撃
性、抵抗値、及び、トナーへの帯電付与性は、どの部分
においても同等の特性を示すと考えられる。
切ってみた場合、コートが均一である場合には、耐衝撃
性、抵抗値、及び、トナーへの帯電付与性は、どの部分
においても同等の特性を示すと考えられる。
【0051】これに対して、コートが不均一の場合に
は、該キャリア表面の部分々々において、耐衝撃性、抵
抗値、トナーへの帯電付与性が、異なっていると考えら
れる。従って、例えば、抵抗値の測定は、キャリアをマ
クロな立場で見た場合の評価法であるので、測定上、抵
抗値が適正抵抗と考えられるものでも、コートが不均一
の場合には、キャリアが帯電を有することでキャリア付
着を生じたり、或いは、現像バイアス電圧のリークによ
る画像不良が生じ易く、高画質な画像が得られない。
は、該キャリア表面の部分々々において、耐衝撃性、抵
抗値、トナーへの帯電付与性が、異なっていると考えら
れる。従って、例えば、抵抗値の測定は、キャリアをマ
クロな立場で見た場合の評価法であるので、測定上、抵
抗値が適正抵抗と考えられるものでも、コートが不均一
の場合には、キャリアが帯電を有することでキャリア付
着を生じたり、或いは、現像バイアス電圧のリークによ
る画像不良が生じ易く、高画質な画像が得られない。
【0052】本発明1に用いられるキャリアは、該キャ
リア粒子の磁気特性が以下のようになることが必要であ
る。
リア粒子の磁気特性が以下のようになることが必要であ
る。
【0053】すなわち、1000エルステッドにおける
磁化の強さ(σ1000)は30乃至150emu/cm3
であることが必要である。さらに高画質化を達成するた
めには、好ましくは30乃至120emu/cm3であ
ることがよい。150emu/cm3より大きい場合
は、現像極での現像剤ブラシの密度が従来とあまり変わ
らず、高画質なトナー画像が得られにくくなる。30e
mu/cm3未満であると、0乃至300エルステッド
における磁気的な拘束力も減少するためにキャリア付着
を生じやすい。
磁化の強さ(σ1000)は30乃至150emu/cm3
であることが必要である。さらに高画質化を達成するた
めには、好ましくは30乃至120emu/cm3であ
ることがよい。150emu/cm3より大きい場合
は、現像極での現像剤ブラシの密度が従来とあまり変わ
らず、高画質なトナー画像が得られにくくなる。30e
mu/cm3未満であると、0乃至300エルステッド
における磁気的な拘束力も減少するためにキャリア付着
を生じやすい。
【0054】さらに磁場0乃至100エルステッドにお
ける磁化の強さの立ち上がりの早さであり、下記の式を
満たすことが重要である。
ける磁化の強さの立ち上がりの早さであり、下記の式を
満たすことが重要である。
【0055】
【数6】
【0056】0.15未満であると磁化の強さの立ち上
がりが遅く、300エルステッドに達するまでの磁化の
強さが十分でないために、キャリア付着に対して効果が
得られない。
がりが遅く、300エルステッドに達するまでの磁化の
強さが十分でないために、キャリア付着に対して効果が
得られない。
【0057】また、高画質な画像を得るために、以下の
式を満足することが必要である。
式を満足することが必要である。
【0058】
【数7】 より好ましくは、この値が0.30以下であるのがよ
い。
い。
【0059】0.40を超えると、本発明の高画質化を
図りつつ、キャリア付着を防ぐことが困難になる。すな
わち、σ1000を満足するような値をとると高画質化はは
かれる反面、キャリア付着を生じやすくなる。また、σ
300 を満足するような値をとるとキャリア付着は防ぐこ
とができる反面、σ1000の値が大きくなることで本発明
のような高画質な画像を得ることが困難になる。
図りつつ、キャリア付着を防ぐことが困難になる。すな
わち、σ1000を満足するような値をとると高画質化はは
かれる反面、キャリア付着を生じやすくなる。また、σ
300 を満足するような値をとるとキャリア付着は防ぐこ
とができる反面、σ1000の値が大きくなることで本発明
のような高画質な画像を得ることが困難になる。
【0060】本発明1は、キャリア中の磁性体微粒子の
配向度を30%以上とし、(1)及び(2)式を同時に
満足させることにより、上記の磁気特性を達成してい
る。
配向度を30%以上とし、(1)及び(2)式を同時に
満足させることにより、上記の磁気特性を達成してい
る。
【0061】本発明2に用いられるキャリアは、キャリ
ア粒子の磁気特性が以下のようになることが必要であ
る。
ア粒子の磁気特性が以下のようになることが必要であ
る。
【0062】キャリア粒子のσ1000が30乃至150e
mu/cm3であることが必要なのは本発明1と同様で
ある。
mu/cm3であることが必要なのは本発明1と同様で
ある。
【0063】また、残留磁化の強さは、25emu/c
m3以上であることが必要である。25emu/cm3未
満であると、特に高画質化のためにコントラスト電位を
大きくとったり、交番電界を用いる現像システムにおい
ては、キャリア付着が生じやすくなり、現像後の転写プ
ロセスにおいてキャリア付着部分が転写不良を起こす等
により、高画質な画像が得られない。
m3以上であることが必要である。25emu/cm3未
満であると、特に高画質化のためにコントラスト電位を
大きくとったり、交番電界を用いる現像システムにおい
ては、キャリア付着が生じやすくなり、現像後の転写プ
ロセスにおいてキャリア付着部分が転写不良を起こす等
により、高画質な画像が得られない。
【0064】さらに、保磁力が300エルステッド未満
であることが必要である。300エルステッド以上であ
るとキャリア自体の自己凝集のために、トナーとの混合
性に劣ったり、特に、固定磁石を内包した現像スリーブ
においてキャリアが容易に動くことができず、現像スリ
ーブ上での搬送性が悪くなり、現像剤のコート状態が悪
くなるために高画質な画像が得られない。
であることが必要である。300エルステッド以上であ
るとキャリア自体の自己凝集のために、トナーとの混合
性に劣ったり、特に、固定磁石を内包した現像スリーブ
においてキャリアが容易に動くことができず、現像スリ
ーブ上での搬送性が悪くなり、現像剤のコート状態が悪
くなるために高画質な画像が得られない。
【0065】さらに、磁場0〜300エルステッド近傍
における磁化の強さを強くすることが必要である。つま
り、本発明2において、キャリア中に分散された磁性体
微粒子を30%以上配向させる処理を施すことが必要
で、その時、上記の式(1)を満たしていることが必要
である。
における磁化の強さを強くすることが必要である。つま
り、本発明2において、キャリア中に分散された磁性体
微粒子を30%以上配向させる処理を施すことが必要
で、その時、上記の式(1)を満たしていることが必要
である。
【0066】ここで本発明のキャリア中に分散される磁
性体粒子の配向度は、本発明に用いられる形状異方性を
有する磁性体粒子の配向確率で定義され、日立製作所
(株)製のフィールドエミッション走査電子顕微鏡(F
E−SEM)S−800を用いて、キャリア表面(磁性
体分散型樹脂キャリアの場合にはキャリア断面)の磁性
体微粒子の配向を統計処理することにより測定する。磁
性体分散型樹脂キャリアの場合について具体的に説明す
る。ランダムに抽出された10個のキャリア断面写真の
中から、本発明に用いられる形状異方性を有する磁性体
粒子を100個以上ランダムに抽出し、磁場の方向と考
えられる方向の±15゜以内の範囲内を向いているもの
の比率を計算する。ここで、キャリア断面のサンプル
は、平行磁場中でエポキシ樹脂中にキャリアを分散・固
化させた後、該プラスチック包埋サンプルをミクロトー
ムFC4E(REICHERT−JUNG製)にて切削
することにより作製する。
性体粒子の配向度は、本発明に用いられる形状異方性を
有する磁性体粒子の配向確率で定義され、日立製作所
(株)製のフィールドエミッション走査電子顕微鏡(F
E−SEM)S−800を用いて、キャリア表面(磁性
体分散型樹脂キャリアの場合にはキャリア断面)の磁性
体微粒子の配向を統計処理することにより測定する。磁
性体分散型樹脂キャリアの場合について具体的に説明す
る。ランダムに抽出された10個のキャリア断面写真の
中から、本発明に用いられる形状異方性を有する磁性体
粒子を100個以上ランダムに抽出し、磁場の方向と考
えられる方向の±15゜以内の範囲内を向いているもの
の比率を計算する。ここで、キャリア断面のサンプル
は、平行磁場中でエポキシ樹脂中にキャリアを分散・固
化させた後、該プラスチック包埋サンプルをミクロトー
ムFC4E(REICHERT−JUNG製)にて切削
することにより作製する。
【0067】例えば、偏平状磁性体を用いた場合、図3
に示すように磁場の方向に対して垂直方向に長軸が向い
ており、その向きが±15゜以内の範囲に入るものをカ
ウントして、配向度とした。針状磁性体を用いた場合に
は、図4のように示される。
に示すように磁場の方向に対して垂直方向に長軸が向い
ており、その向きが±15゜以内の範囲に入るものをカ
ウントして、配向度とした。針状磁性体を用いた場合に
は、図4のように示される。
【0068】なお、本発明における磁気特性の測定は、
理研電子(株)製の直流磁化B−H特性自動記録装置B
HH−50を用いて行う。磁気特性値は±1キロエルス
テッドの磁場を作り、そのときのヒステリシスカーブよ
り求める。サンプルは十分飽和するような強磁場中で円
筒状のプラスチック容器にキャリアを十分密になるよう
にパッキングした状態で、一定体積0.332cm3 に
なるよう作製する。この状態で磁化モーメントを測定
し、これをもって単位体積当たりの磁化の強さを求め
る。
理研電子(株)製の直流磁化B−H特性自動記録装置B
HH−50を用いて行う。磁気特性値は±1キロエルス
テッドの磁場を作り、そのときのヒステリシスカーブよ
り求める。サンプルは十分飽和するような強磁場中で円
筒状のプラスチック容器にキャリアを十分密になるよう
にパッキングした状態で、一定体積0.332cm3 に
なるよう作製する。この状態で磁化モーメントを測定
し、これをもって単位体積当たりの磁化の強さを求め
る。
【0069】本発明1のキャリアにおいて前述の磁気特
性を達成するために、磁性体として、最大径(長軸)が
2μm以下の形状異方性を有するアモルファス合金磁性
材料による磁性微粒子を用いることができる。アモルフ
ァス合金磁性材料としては、例えば、Fe−Si系、F
e−Si−B系、Co−Fe−Si−B系、Fe−Si
−B−C系、Fe−W−Ni−Mo系、Co−Zr系、
Fe−Zr系、Ni−Zr系等の磁性材料を単独あるい
は、これらを混合して用いることができる。これら合金
に形状異方性を持たせるためには、急冷時に機械的に偏
平状にする方法等により行うことができる。また、最大
径(長軸)が2μm以下の形状異方性を有する鉄系の金
属酸化物を単独、あるいは、前記アモルファス合金と混
合して用いることができる。鉄系の金属酸化物として
は、例えば、マグネタイト(Fe・Fe2O3)、Ni
系、Ni−Zn系、Mn−Zn系、Mn−Mg系、Li
系、Li−Ni系、Li−Cu系、Cu−Zn系、Cu
−Zn−Mg系、Mn−Mg−Al系、Co−Fe系等
の磁性材料を用いることができる。これら鉄系金属酸化
物に形状異方性を持たせるために、若干の添加物を添加
したり、結晶成長時に、液性、濃度をコントロールした
り、焼成時の温度コントロールや急冷等の熱処理を施す
等の処理を行う。
性を達成するために、磁性体として、最大径(長軸)が
2μm以下の形状異方性を有するアモルファス合金磁性
材料による磁性微粒子を用いることができる。アモルフ
ァス合金磁性材料としては、例えば、Fe−Si系、F
e−Si−B系、Co−Fe−Si−B系、Fe−Si
−B−C系、Fe−W−Ni−Mo系、Co−Zr系、
Fe−Zr系、Ni−Zr系等の磁性材料を単独あるい
は、これらを混合して用いることができる。これら合金
に形状異方性を持たせるためには、急冷時に機械的に偏
平状にする方法等により行うことができる。また、最大
径(長軸)が2μm以下の形状異方性を有する鉄系の金
属酸化物を単独、あるいは、前記アモルファス合金と混
合して用いることができる。鉄系の金属酸化物として
は、例えば、マグネタイト(Fe・Fe2O3)、Ni
系、Ni−Zn系、Mn−Zn系、Mn−Mg系、Li
系、Li−Ni系、Li−Cu系、Cu−Zn系、Cu
−Zn−Mg系、Mn−Mg−Al系、Co−Fe系等
の磁性材料を用いることができる。これら鉄系金属酸化
物に形状異方性を持たせるために、若干の添加物を添加
したり、結晶成長時に、液性、濃度をコントロールした
り、焼成時の温度コントロールや急冷等の熱処理を施す
等の処理を行う。
【0070】本発明2のキャリア中に分散させる磁性体
としては、1μm以下の金属酸化物磁性材料、例えば、
Ba系フェライト、Sr系フェライト、Pb系フェライ
ト等の六方晶の板状結晶、或いはγ−Fe2O3系、Co
系フェライト針状マグネタイト等の針状磁性体などを単
独で、または、これら形状異方性をもつ粒子同士の混
合、或いは形状異方性をもつ粒子とソフトフェライトの
ごとき軟磁性材料とを混合して用いることができる。
としては、1μm以下の金属酸化物磁性材料、例えば、
Ba系フェライト、Sr系フェライト、Pb系フェライ
ト等の六方晶の板状結晶、或いはγ−Fe2O3系、Co
系フェライト針状マグネタイト等の針状磁性体などを単
独で、または、これら形状異方性をもつ粒子同士の混
合、或いは形状異方性をもつ粒子とソフトフェライトの
ごとき軟磁性材料とを混合して用いることができる。
【0071】磁性体分散型樹脂キャリアの場合には、射
出成形時に機械的、あるいは磁気的に磁性体微粒子を配
向させて本発明のキャリアを得ることができ、重合法に
よるキャリアの場合は磁場中において造粒重合させるこ
とにより本発明のキャリアを得ることができる。
出成形時に機械的、あるいは磁気的に磁性体微粒子を配
向させて本発明のキャリアを得ることができ、重合法に
よるキャリアの場合は磁場中において造粒重合させるこ
とにより本発明のキャリアを得ることができる。
【0072】また、焼結型キャリアの場合には、キャリ
ア粒子造粒の際に磁場中で配向させて得ることができ
る。この際、焼結により、形状異方性およびアモルファ
ス状態を保たせることが重要であり、急冷等の熱処理を
行うことが必要である。
ア粒子造粒の際に磁場中で配向させて得ることができ
る。この際、焼結により、形状異方性およびアモルファ
ス状態を保たせることが重要であり、急冷等の熱処理を
行うことが必要である。
【0073】このような組成及び配向形態をとることに
より、1000エルステッドにおける磁化の強さ(σ
1000)は30乃至150emu/cm3 であり、磁化の
強さの立ち上がりがより早い磁気特性を有するキャリア
を得ることができる。
より、1000エルステッドにおける磁化の強さ(σ
1000)は30乃至150emu/cm3 であり、磁化の
強さの立ち上がりがより早い磁気特性を有するキャリア
を得ることができる。
【0074】本発明のキャリアにおいて、磁性体分散型
樹脂キャリアの場合には、キャリア総量に対する磁性体
の含有量は30質量%以上、好ましくは50質量%以上
である。30質量%未満であると感光体へのキャリア付
着が生じ易くなる。また、キャリアの比抵抗の制御も困
難になってくる。また磁性体の含有量が99%を超える
と磁性体とバインダー樹脂との接着性が劣ってくる。
樹脂キャリアの場合には、キャリア総量に対する磁性体
の含有量は30質量%以上、好ましくは50質量%以上
である。30質量%未満であると感光体へのキャリア付
着が生じ易くなる。また、キャリアの比抵抗の制御も困
難になってくる。また磁性体の含有量が99%を超える
と磁性体とバインダー樹脂との接着性が劣ってくる。
【0075】本発明のキャリアの比抵抗は108 〜10
13Ω・cmの範囲にあることが好ましい。108 Ω・c
m未満では、バイアス電圧を印加する現像方法では現像
領域において現像スリーブから感光体表面へと電流がリ
ークしやすく、良好なトナー画像が得られにくい。ま
た、1013Ω・cmを超えると、低湿の如き条件下でチ
ャージアップ現象を引き起こしやすく、濃度ウス、転写
不良、カブリ等のトナー画像劣化の原因となりやすい。
本発明において、比抵抗の測定には、図5の如き測定方
法を用いる。すなわち、セルAに、キャリアを充填し、
該充填キャリアに接するように電極1及び2を配し、該
電極間に電圧を印加し、そのとき流れる電流を測定する
ことにより比抵抗を求める方法を用いる。上記測定方法
においては、キャリアが粉末であるために充填率に変化
が生じ、それに伴い比抵抗が変化する場合があり、注意
を要する。本発明における比抵抗の測定条件は、充填キ
ャリアと電極との接触面積S=約2.3cm2 、厚みd
=約1mm、上部電極2の荷重275g、印加電圧10
0Vとする。
13Ω・cmの範囲にあることが好ましい。108 Ω・c
m未満では、バイアス電圧を印加する現像方法では現像
領域において現像スリーブから感光体表面へと電流がリ
ークしやすく、良好なトナー画像が得られにくい。ま
た、1013Ω・cmを超えると、低湿の如き条件下でチ
ャージアップ現象を引き起こしやすく、濃度ウス、転写
不良、カブリ等のトナー画像劣化の原因となりやすい。
本発明において、比抵抗の測定には、図5の如き測定方
法を用いる。すなわち、セルAに、キャリアを充填し、
該充填キャリアに接するように電極1及び2を配し、該
電極間に電圧を印加し、そのとき流れる電流を測定する
ことにより比抵抗を求める方法を用いる。上記測定方法
においては、キャリアが粉末であるために充填率に変化
が生じ、それに伴い比抵抗が変化する場合があり、注意
を要する。本発明における比抵抗の測定条件は、充填キ
ャリアと電極との接触面積S=約2.3cm2 、厚みd
=約1mm、上部電極2の荷重275g、印加電圧10
0Vとする。
【0076】本発明のキャリアの比抵抗を上記の範囲内
に収めるという点で、低抵抗のコア材を本発明の樹脂に
てコートすることにより、上記比抵抗を容易にコントロ
ールできる。樹脂のコート状態はキャリアの特性に密接
に関与しており、例えば、測定上、抵抗が同じでもキャ
リアとして部分的に抵抗が高い部位が存在すると、その
残留電荷によりキャリア付着を生じ易い傾向にある。従
って、良好な現像性を得るためには、均一な樹脂コート
によりキャリア表面の各部位の抵抗をほぼ同一に保つこ
とが重要である。
に収めるという点で、低抵抗のコア材を本発明の樹脂に
てコートすることにより、上記比抵抗を容易にコントロ
ールできる。樹脂のコート状態はキャリアの特性に密接
に関与しており、例えば、測定上、抵抗が同じでもキャ
リアとして部分的に抵抗が高い部位が存在すると、その
残留電荷によりキャリア付着を生じ易い傾向にある。従
って、良好な現像性を得るためには、均一な樹脂コート
によりキャリア表面の各部位の抵抗をほぼ同一に保つこ
とが重要である。
【0077】また、本発明のキャリアにおいてコートさ
れる樹脂はスチレン−アクリル系共重合体、またはスチ
レン−アクリル系共重合体と含フッ素樹脂との混合物で
ある。
れる樹脂はスチレン−アクリル系共重合体、またはスチ
レン−アクリル系共重合体と含フッ素樹脂との混合物で
ある。
【0078】ここで用いることのできるスチレン−アク
リル系共重合体とは、スチレン誘導体とアクリル酸エス
テル類との共重合体及びスチレン誘導体とメタクリル酸
エステル類との共重合体を指す。これらスチレン−アク
リル系共重合体を構成するモノマーの具体例として以下
の化合物を挙げることができる。すなわち、スチレン誘
導体としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、p−フェニルスチ
レン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチル
スチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルス
チレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチ
レン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレ
ン、m−ニトロスチレン、o−ニトロスチレン、p−ニ
トロスチレン等が挙げられる。
リル系共重合体とは、スチレン誘導体とアクリル酸エス
テル類との共重合体及びスチレン誘導体とメタクリル酸
エステル類との共重合体を指す。これらスチレン−アク
リル系共重合体を構成するモノマーの具体例として以下
の化合物を挙げることができる。すなわち、スチレン誘
導体としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、p−フェニルスチ
レン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチル
スチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルス
チレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチ
レン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレ
ン、m−ニトロスチレン、o−ニトロスチレン、p−ニ
トロスチレン等が挙げられる。
【0079】また、アクリル酸エステル類としては、例
えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリ
ル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル
等が挙げられる。
えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリ
ル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル
等が挙げられる。
【0080】さらに、メタクリル酸エステル類として
は、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、
メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸
ジエチルアミノエチル等が挙げられる。
は、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、
メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸
ジエチルアミノエチル等が挙げられる。
【0081】本発明では、コート樹脂であるスチレン−
アクリル共重合体中におけるアクリル成分のモノマー比
率が30〜90質量%であることが好ましい。30質量
%未満であると本発明に寄与するだけのコート均一性が
得られず、トナーの帯電安定性に欠ける。また、90質
量%より多くなると均一なコート性は得られるものの耐
衝撃性に対する強度が不足する。
アクリル共重合体中におけるアクリル成分のモノマー比
率が30〜90質量%であることが好ましい。30質量
%未満であると本発明に寄与するだけのコート均一性が
得られず、トナーの帯電安定性に欠ける。また、90質
量%より多くなると均一なコート性は得られるものの耐
衝撃性に対する強度が不足する。
【0082】さらに、本発明に用いるコート樹脂の重量
平均分子量は、30000〜70000が必須であり、
かつ、重量平均分子量/数平均分子量が2〜10である
ことが必須である。重量平均分子量が30000未満で
あるとキャリアの耐衝撃性に対する強度が得られず、7
0000より大きくなるとキャリアコアに対するコート
均一性が悪くなり、キャリアの強度、さらには帯電安定
性に欠けるようになる。さらに重要なことは、このとき
重量平均分子量がこの範囲内に入っていても、重量平均
分子量/数平均分子量が2〜10の範囲に入っていなけ
れば本発明の効果は得られない。重量平均分子量/数平
均分子量が2より小さければコート樹脂は均一にコート
されるが耐衝撃性に劣る。重量平均分子量/数平均分子
量が10より大きければキャリアコアに対するコート均
一性が悪くなり、キャリアの強度及び所望の帯電安定性
が得られない。
平均分子量は、30000〜70000が必須であり、
かつ、重量平均分子量/数平均分子量が2〜10である
ことが必須である。重量平均分子量が30000未満で
あるとキャリアの耐衝撃性に対する強度が得られず、7
0000より大きくなるとキャリアコアに対するコート
均一性が悪くなり、キャリアの強度、さらには帯電安定
性に欠けるようになる。さらに重要なことは、このとき
重量平均分子量がこの範囲内に入っていても、重量平均
分子量/数平均分子量が2〜10の範囲に入っていなけ
れば本発明の効果は得られない。重量平均分子量/数平
均分子量が2より小さければコート樹脂は均一にコート
されるが耐衝撃性に劣る。重量平均分子量/数平均分子
量が10より大きければキャリアコアに対するコート均
一性が悪くなり、キャリアの強度及び所望の帯電安定性
が得られない。
【0083】また、前述のように本発明のキャリアコア
材のコート樹脂には、キャリアの耐スペント性、及び正
極性の帯電特性を示す現像剤の帯電安定性を増すために
スチレン−アクリル系共重合体と含フッ素樹脂との混合
物を用いることもできる。上記スチレン−アクリル系共
重合体と混合される含フッ素樹脂としては、ポリフッ化
ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフルオロエチ
レン、ポリトリフルオロクロルエチレンの如きハローフ
ルオロポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、ポリパ
ーフルオロプロピレン、フッ化ビニリデンとアクリル単
量体との共重合体、フッ化ビニリデンとトリフルオルク
ロルエチレンとの共重合体、テトラフルオロエチレンと
ヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、フッ化ビニル
とフッ化ビニリデンとの共重合体、フッ化ビニリデンと
テトラフルオロエチレンとの共重合体、フッ化ビニリデ
ンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、テトラフ
ルオロエチレンとフッ化ビニリデン及び非フッ素化単量
体のターポリマーのようなフルオロターポリマー等が挙
げられる。
材のコート樹脂には、キャリアの耐スペント性、及び正
極性の帯電特性を示す現像剤の帯電安定性を増すために
スチレン−アクリル系共重合体と含フッ素樹脂との混合
物を用いることもできる。上記スチレン−アクリル系共
重合体と混合される含フッ素樹脂としては、ポリフッ化
ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフルオロエチ
レン、ポリトリフルオロクロルエチレンの如きハローフ
ルオロポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、ポリパ
ーフルオロプロピレン、フッ化ビニリデンとアクリル単
量体との共重合体、フッ化ビニリデンとトリフルオルク
ロルエチレンとの共重合体、テトラフルオロエチレンと
ヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、フッ化ビニル
とフッ化ビニリデンとの共重合体、フッ化ビニリデンと
テトラフルオロエチレンとの共重合体、フッ化ビニリデ
ンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、テトラフ
ルオロエチレンとフッ化ビニリデン及び非フッ素化単量
体のターポリマーのようなフルオロターポリマー等が挙
げられる。
【0084】これらの含フッ素樹脂とスチレン−アクリ
ル系共重合体との混合比率は、質量比(該含フッ素樹脂
質量:該共重合体の質量)で5:95〜95:5である
ことが必要である。該含フッ素樹脂の含有量が5質量%
未満では正帯電特性を示す現像剤として用いる場合にコ
ート材の種類によっては帯電特性がやや劣ってくる場合
があり、該含フッ素樹脂の含有量が95質量%を超える
場合には負極性の帯電特性を示す現像剤の帯電安定性が
低下するのみならず、濡れ性が悪くなるためにコア材へ
の均一コートが困難になる。
ル系共重合体との混合比率は、質量比(該含フッ素樹脂
質量:該共重合体の質量)で5:95〜95:5である
ことが必要である。該含フッ素樹脂の含有量が5質量%
未満では正帯電特性を示す現像剤として用いる場合にコ
ート材の種類によっては帯電特性がやや劣ってくる場合
があり、該含フッ素樹脂の含有量が95質量%を超える
場合には負極性の帯電特性を示す現像剤の帯電安定性が
低下するのみならず、濡れ性が悪くなるためにコア材へ
の均一コートが困難になる。
【0085】また、該含フッ素樹脂の重量平均分子量
は、好ましくは50000〜400000、より好まし
くは100000〜250000が良い。50000未
満では耐衝撃性が不十分になる傾向にあり、また、40
0000を超える場合にはコア材への均一コートが不安
定になる。
は、好ましくは50000〜400000、より好まし
くは100000〜250000が良い。50000未
満では耐衝撃性が不十分になる傾向にあり、また、40
0000を超える場合にはコア材への均一コートが不安
定になる。
【0086】なお、本発明において、キャリアコート樹
脂の分子量及び分子量分布はGPC(ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー)により、単分散の標準ポリス
チレンを使用して得られた検量線に照らして求めた値を
言う。
脂の分子量及び分子量分布はGPC(ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー)により、単分散の標準ポリス
チレンを使用して得られた検量線に照らして求めた値を
言う。
【0087】以下に測定条件を示す。
【0088】(GPC測定条件) 装置:GPC−150C(ウォーターズ社) カラム:ショーデックスKF 7連(昭和電工社) 温度:40℃ 溶媒:THF 流速:1.0m/min 試料:0.15%の試料を0.4m注入
【0089】次にコア材を樹脂コートする方法として
は、コア材が樹脂より構成されていることを考慮する
と、コア材同士が接着しないようにコート樹脂が迅速に
コートされる処理法が望ましく、コート樹脂を溶解する
溶剤の選択及び処理温度、時間等の条件を十分に制御し
且つ、コア材を常に流動せしめる様な方法でコートと乾
燥を同時に進行させる処理方法が好ましく用いられる。
なお、樹脂コート量はコア材の真比重によって異なり、
最適値は以下の関係式を満足する必要がある。
は、コア材が樹脂より構成されていることを考慮する
と、コア材同士が接着しないようにコート樹脂が迅速に
コートされる処理法が望ましく、コート樹脂を溶解する
溶剤の選択及び処理温度、時間等の条件を十分に制御し
且つ、コア材を常に流動せしめる様な方法でコートと乾
燥を同時に進行させる処理方法が好ましく用いられる。
なお、樹脂コート量はコア材の真比重によって異なり、
最適値は以下の関係式を満足する必要がある。
【0090】
【数8】 より好ましくは、
【0091】
【数9】 である。
【0092】コート樹脂量が1/2X質量%より少ない
とコア材表面を均一にコートすることが難しく、たとえ
コートできたとしても強度的に十分なキャリアとはいえ
ない。
とコア材表面を均一にコートすることが難しく、たとえ
コートできたとしても強度的に十分なキャリアとはいえ
ない。
【0093】また、50/X質量%を超えると、かえっ
て均一にコートすることが困難となり、本発明の特徴で
ある抵抗の最適値へのコントロールができなくなってし
まう。更に、コートできなかったコート樹脂が単独で遊
離して生成し、感光体へ付着して画像劣化の原因となり
うる。
て均一にコートすることが困難となり、本発明の特徴で
ある抵抗の最適値へのコントロールができなくなってし
まう。更に、コートできなかったコート樹脂が単独で遊
離して生成し、感光体へ付着して画像劣化の原因となり
うる。
【0094】本発明のキャリア粒子の平均粒径は、5〜
100μmであることが必要であり、さらに好ましくは
20〜80μmが良い。5μmより小さいと感光体への
キャリア付着が生じ易くなり、また、100μmを超え
ると現像極における磁気ブラシが粗になり、高画質なト
ナー画像が得られにくい。本発明において、キャリアの
粒径は、光学顕微鏡によりランダムに300個以上抽出
し、ニレコ社製の画像処理解析装置Luzex3により
水平方向フェレ径をもってキャリア粒径として、測定す
る。
100μmであることが必要であり、さらに好ましくは
20〜80μmが良い。5μmより小さいと感光体への
キャリア付着が生じ易くなり、また、100μmを超え
ると現像極における磁気ブラシが粗になり、高画質なト
ナー画像が得られにくい。本発明において、キャリアの
粒径は、光学顕微鏡によりランダムに300個以上抽出
し、ニレコ社製の画像処理解析装置Luzex3により
水平方向フェレ径をもってキャリア粒径として、測定す
る。
【0095】本発明のキャリアの嵩密度は、3.0g/
cm3 以下であることが必要である。3.0g/cm3
を超えると現像スリーブの回転により、キャリアが現像
スリーブ上に磁気的に保持される力に比ベ、キャリア粒
子1個にかかる遠心力が大きくなり、キャリア飛散を生
じ易くなる。本発明のキャリアの嵩密度の測定は、JI
S Z 2504に記載の方法に準じて行う。
cm3 以下であることが必要である。3.0g/cm3
を超えると現像スリーブの回転により、キャリアが現像
スリーブ上に磁気的に保持される力に比ベ、キャリア粒
子1個にかかる遠心力が大きくなり、キャリア飛散を生
じ易くなる。本発明のキャリアの嵩密度の測定は、JI
S Z 2504に記載の方法に準じて行う。
【0096】本発明のキャリアの構成において、コア材
に用いられるバインダー樹脂としては、ビニル系モノマ
ーを重合して得られる全ての樹脂が挙げられる。ここで
言うビニル系モノマーとしては例えば、スチレン、o−
メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチ
レン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチ
レン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチ
レン、p−メトキシスチレン、p−クロルスチレン、
3,4−ジクロルスチレン、m−ニトロスチレン、o−
ニトロスチレン、p−ニトロスチレン、等のスチレン誘
導体と、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレ
ンなどのエチレン及び不飽和モノオレフィン類;ブタジ
エン、イソプレンなどの不飽和ジオレフィン類;塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル等の
ハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ベンゾエ酸ビニル等のビニルエステル類;メタクリ
ル酸及びメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタク
リル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、
メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、など
のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;アク
リル酸及びアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステア
リル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニ
ル等のアクリル酸エステル類;マレイン酸、マレイン酸
ハーフエステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテル、ビニルイソブチルエーテル、等のビニルエー
テル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、
メチルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;N−
ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニル
インドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合
物;ビニルナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸もしくはメ
タクリル酸誘導体;アクロレイン類などが挙げられ、こ
れらの中から1種または2種以上使用して重合させたも
のが用いられる。
に用いられるバインダー樹脂としては、ビニル系モノマ
ーを重合して得られる全ての樹脂が挙げられる。ここで
言うビニル系モノマーとしては例えば、スチレン、o−
メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチ
レン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチ
レン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチ
レン、p−メトキシスチレン、p−クロルスチレン、
3,4−ジクロルスチレン、m−ニトロスチレン、o−
ニトロスチレン、p−ニトロスチレン、等のスチレン誘
導体と、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレ
ンなどのエチレン及び不飽和モノオレフィン類;ブタジ
エン、イソプレンなどの不飽和ジオレフィン類;塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル等の
ハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ベンゾエ酸ビニル等のビニルエステル類;メタクリ
ル酸及びメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタク
リル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、
メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、など
のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;アク
リル酸及びアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステア
リル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニ
ル等のアクリル酸エステル類;マレイン酸、マレイン酸
ハーフエステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテル、ビニルイソブチルエーテル、等のビニルエー
テル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、
メチルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;N−
ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニル
インドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合
物;ビニルナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸もしくはメ
タクリル酸誘導体;アクロレイン類などが挙げられ、こ
れらの中から1種または2種以上使用して重合させたも
のが用いられる。
【0097】また、ビニル系モノマーから重合して得ら
れる樹脂以外にポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド
樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂などの非ビニ
ル縮合系樹脂あるいはこれらと前記ビニル系樹脂との混
合物を用いることができる。
れる樹脂以外にポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド
樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂などの非ビニ
ル縮合系樹脂あるいはこれらと前記ビニル系樹脂との混
合物を用いることができる。
【0098】本発明におけるキャリアの製造方法として
は、前記バインダー樹脂と磁性微粒子とを所望の量比で
混合し、例えば、3本ロールまたは押出機などの加熱溶
融混合装置を用いて適当な温度で混練し、射出成形時に
磁性体微粒子を機械的、あるいは磁気的に配向させ、冷
却後、粉砕分級した後に得られたコア材を得る。得られ
たコア材を高速で板に衝突させ、そのエネルギーで表面
を熱溶融させ球形化処理を施す。
は、前記バインダー樹脂と磁性微粒子とを所望の量比で
混合し、例えば、3本ロールまたは押出機などの加熱溶
融混合装置を用いて適当な温度で混練し、射出成形時に
磁性体微粒子を機械的、あるいは磁気的に配向させ、冷
却後、粉砕分級した後に得られたコア材を得る。得られ
たコア材を高速で板に衝突させ、そのエネルギーで表面
を熱溶融させ球形化処理を施す。
【0099】或いはコア材を得る他の方法として、コア
材に用いられる結着樹脂のモノマー溶液中に磁性体微粒
子、重合開始剤、懸濁安定剤などを添加し、分散させた
後、磁場中で造粒重合する懸濁重合法を用いる方法もあ
る。
材に用いられる結着樹脂のモノマー溶液中に磁性体微粒
子、重合開始剤、懸濁安定剤などを添加し、分散させた
後、磁場中で造粒重合する懸濁重合法を用いる方法もあ
る。
【0100】本発明のキャリアの球形度は、2以下が好
ましい。本発明のキャリアは、球形度が2を超えると、
現像剤としての流動性が劣るようになり、現像極におい
て磁気ブラシの形状が悪くなるために高画質なトナー画
像が得られにくくなる。本発明のキャリアの球形度の測
定は、日立製作所(株)製フィールドエミッション走査
電子顕微鏡S−800によりキャリアをランダムに30
0個以上抽出し、ニレコ社製の画像処理解析装置Luz
ex3を用いて、次式によって導かれる形状係数を求め
る。
ましい。本発明のキャリアは、球形度が2を超えると、
現像剤としての流動性が劣るようになり、現像極におい
て磁気ブラシの形状が悪くなるために高画質なトナー画
像が得られにくくなる。本発明のキャリアの球形度の測
定は、日立製作所(株)製フィールドエミッション走査
電子顕微鏡S−800によりキャリアをランダムに30
0個以上抽出し、ニレコ社製の画像処理解析装置Luz
ex3を用いて、次式によって導かれる形状係数を求め
る。
【0101】
【数10】
【0102】[式中、MX LNGはキャリアの最大径
を示し、AREAは、キャリアの投影面積を示す。]
を示し、AREAは、キャリアの投影面積を示す。]
【0103】球形度は1に近いほど球形に近いことを意
味している。
味している。
【0104】本発明のキャリアと組合せて用いるトナー
としては、より高画質画像を得るために重量平均粒径1
〜20μm、好ましくは4〜10μmを用いるのが良
い。トナーの重量平均粒径は、種々の方法によって測定
できるが、本発明においてはコールターカウンターを用
いて行う。
としては、より高画質画像を得るために重量平均粒径1
〜20μm、好ましくは4〜10μmを用いるのが良
い。トナーの重量平均粒径は、種々の方法によって測定
できるが、本発明においてはコールターカウンターを用
いて行う。
【0105】また、より高画質画像を得るために、トナ
ーの凝集度は低い方が好ましく、30%以下が好まし
い。なお、本発明に用いられる凝集度の測定は次のよう
に行う。
ーの凝集度は低い方が好ましく、30%以下が好まし
い。なお、本発明に用いられる凝集度の測定は次のよう
に行う。
【0106】パウダーテスター(細川ミクロン(株))
に上から60mesh、100mesh、200mes
h、の順でフルイを3段重ねてセットし、秤取した試料
5gを静かにフルイの上にのせ、電圧17Vで振動を1
5秒間与え、各フルイ上に残ったトナーの重さを測定
し、下式に従って凝集度を算出する。
に上から60mesh、100mesh、200mes
h、の順でフルイを3段重ねてセットし、秤取した試料
5gを静かにフルイの上にのせ、電圧17Vで振動を1
5秒間与え、各フルイ上に残ったトナーの重さを測定
し、下式に従って凝集度を算出する。
【0107】
【数11】
【0108】凝集度を下げるために、該トナーにシリ
カ、酸化チタン、アルミナ等の流動性向上剤を内添、あ
るいは外添して用いることが好ましい。特に、トナーに
疎水性を有する流動性向上剤を外添することが好まし
い。
カ、酸化チタン、アルミナ等の流動性向上剤を内添、あ
るいは外添して用いることが好ましい。特に、トナーに
疎水性を有する流動性向上剤を外添することが好まし
い。
【0109】
【実施例】以下に実施例をもって本発明を説明する。こ
れらは本発明を何ら限定するものではない。尚、以下の
配合における%及び部は質量%及び質量部を示す。
れらは本発明を何ら限定するものではない。尚、以下の
配合における%及び部は質量%及び質量部を示す。
【0110】(実施例1) スチレン−メタクリル酸メチル(80/20) 30% 偏平状Co70Fe5 Si10B15 70% (最大径1μm 厚さ0.07μm)
【0111】上記材料をヘンシェルミキサーにより十分
予備混合を行った後、3本ロールミルで2回溶融混練
し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約5mm程度のチ
ップに粗粉砕した後、200℃に加熱した押し出し機を
通して、射出成形機によってバインダー樹脂中の磁性微
粒子を機械的に配向させ、その後、溶融状態の磁性体分
散樹脂を10キロエルステッドの磁場をかけつつ冷却し
て、再度粉砕し、直径2mm程度の粉体を得た。次いで
エアージェット方式による微粉砕機で粒径約50μmに
微粉砕した。更に、得られた微粉砕物をメカノミルMM
−10(岡田精工製)に投入し、機械的に球形化した。
球形化を施した微粉砕粒子をさらに分級して磁性体分散
樹脂粒子を得た。得られた磁性体分散樹脂粒子の粒径は
46μmであった。
予備混合を行った後、3本ロールミルで2回溶融混練
し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約5mm程度のチ
ップに粗粉砕した後、200℃に加熱した押し出し機を
通して、射出成形機によってバインダー樹脂中の磁性微
粒子を機械的に配向させ、その後、溶融状態の磁性体分
散樹脂を10キロエルステッドの磁場をかけつつ冷却し
て、再度粉砕し、直径2mm程度の粉体を得た。次いで
エアージェット方式による微粉砕機で粒径約50μmに
微粉砕した。更に、得られた微粉砕物をメカノミルMM
−10(岡田精工製)に投入し、機械的に球形化した。
球形化を施した微粉砕粒子をさらに分級して磁性体分散
樹脂粒子を得た。得られた磁性体分散樹脂粒子の粒径は
46μmであった。
【0112】得られた磁性体分散樹脂キャリアの表面を
以下の樹脂によりコートした。
以下の樹脂によりコートした。
【0113】スチレン−メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル(40/60) Mw/Mn=2.9,Mw=42000
ル(40/60) Mw/Mn=2.9,Mw=42000
【0114】上記樹脂を樹脂コート量が前述の計算式か
ら0.5%になるよう、アセトンとメチルエチルケトン
の混合溶剤(混合質量比=1:1)中に10%溶解し、
キャリアコート溶液を作製した。このキャリアコート溶
液を塗布機(岡田工業社製:スピラコーター)により、
塗布と乾燥を同時に行いつつ上記コア材に塗布した。得
られた塗布後の磁性体分散樹脂キャリアを温度90℃で
2時間乾燥して溶剤を除去し、磁性体分散樹脂キャリア
表面を樹脂コート層でコートした樹脂コート磁性体分散
型樹脂キャリアを得た。キャリアの粒径はコート前と同
等であった。FE−SEMによる断面観察の結果、磁性
体微粒子の配向度は60%であった。
ら0.5%になるよう、アセトンとメチルエチルケトン
の混合溶剤(混合質量比=1:1)中に10%溶解し、
キャリアコート溶液を作製した。このキャリアコート溶
液を塗布機(岡田工業社製:スピラコーター)により、
塗布と乾燥を同時に行いつつ上記コア材に塗布した。得
られた塗布後の磁性体分散樹脂キャリアを温度90℃で
2時間乾燥して溶剤を除去し、磁性体分散樹脂キャリア
表面を樹脂コート層でコートした樹脂コート磁性体分散
型樹脂キャリアを得た。キャリアの粒径はコート前と同
等であった。FE−SEMによる断面観察の結果、磁性
体微粒子の配向度は60%であった。
【0115】得られたキャリア物性を表1にまとめて示
す。
す。
【0116】一方、プロポキシ化ビスフェノールとフマ
ル酸を 縮合して得られたポリエステル樹脂 100部 銅フタロシアニン顔料 5部 ジ−tert−ブチルサリチル酸クロム錯塩 4部
ル酸を 縮合して得られたポリエステル樹脂 100部 銅フタロシアニン顔料 5部 ジ−tert−ブチルサリチル酸クロム錯塩 4部
【0117】上記材料を十分予備混合を行った後、溶融
混練し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約1〜2mm
程度に粗粉砕した。次いでエアージェット方式による微
粉砕機で微粉砕した。更に、得られた微粉砕物を分級し
て重量平均径が8.4μmである負帯電性のシアン色の
粉体(トナー)を得た。
混練し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約1〜2mm
程度に粗粉砕した。次いでエアージェット方式による微
粉砕機で微粉砕した。更に、得られた微粉砕物を分級し
て重量平均径が8.4μmである負帯電性のシアン色の
粉体(トナー)を得た。
【0118】上記シアントナー100部と、ヘキサメチ
ルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体1.0部と
を混合して、トナー粒子表面にシリカ微粉体を有するシ
アントナーを調製した。
ルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体1.0部と
を混合して、トナー粒子表面にシリカ微粉体を有するシ
アントナーを調製した。
【0119】樹脂コート磁性体分散型樹脂キャリアとト
ナーとをトナー濃度5%となる様に混合し現像剤を得
た。これをキヤノン製フルカラーレーザー複写機CLC
−500を改造した改造機を用いて画像出しを行った。
このときの現像器および感光ドラムの現像領域部分の模
式図を図6に示す。現像スリーブと現像剤規制部材との
距離は400μmであり、プロセススピードは350m
m/secであり、現像スリーブと感光ドラムとの周速
比が1.4:1であり、また、現像条件は、現像極の磁
場の強さ1000エルステッド、交番電界2000V
P-P 、周波数3000Hzであり、スリーブと感光ドラ
ムの距離は500μmとした。このとき、現像スリーブ
上の現像極付近の現像ブラシの穂立ちを顕微鏡観察した
結果、緻密で、穂長が短くなっていることがわかった。
ナーとをトナー濃度5%となる様に混合し現像剤を得
た。これをキヤノン製フルカラーレーザー複写機CLC
−500を改造した改造機を用いて画像出しを行った。
このときの現像器および感光ドラムの現像領域部分の模
式図を図6に示す。現像スリーブと現像剤規制部材との
距離は400μmであり、プロセススピードは350m
m/secであり、現像スリーブと感光ドラムとの周速
比が1.4:1であり、また、現像条件は、現像極の磁
場の強さ1000エルステッド、交番電界2000V
P-P 、周波数3000Hzであり、スリーブと感光ドラ
ムの距離は500μmとした。このとき、現像スリーブ
上の現像極付近の現像ブラシの穂立ちを顕微鏡観察した
結果、緻密で、穂長が短くなっていることがわかった。
【0120】画像出し試験の結果、現像スリーブ上にお
ける現像剤の供給も十分であり、ベタ画像の濃度が1.
54と高く、また、ガサツキもなく、ハーフトーン部の
再現性、ライン画像の再現性も良好であった。さらに、
高速でのスリーブ回転にもかかわらず、キャリア飛散及
びキャリアが現像される等による画像部、非画像部への
キャリア付着は認められなかった。また、現像器を20
0rpmのスピードで空回転を60分間行った後の、画
出しにおいても、画質に関して特に問題はなく、キャリ
ア付着に関しては非常に良好であった。
ける現像剤の供給も十分であり、ベタ画像の濃度が1.
54と高く、また、ガサツキもなく、ハーフトーン部の
再現性、ライン画像の再現性も良好であった。さらに、
高速でのスリーブ回転にもかかわらず、キャリア飛散及
びキャリアが現像される等による画像部、非画像部への
キャリア付着は認められなかった。また、現像器を20
0rpmのスピードで空回転を60分間行った後の、画
出しにおいても、画質に関して特に問題はなく、キャリ
ア付着に関しては非常に良好であった。
【0121】(比較例1)モル比で、Fe2 O3 =62
モル%、ZnO=16モル%、CuO=22モル%にな
るように秤量し、ボールミルを用いて混合を行った。こ
れを造粒し、焼結した後、分級して、平均粒径が50μ
mのフェライト粒子を得た。そのとき得られたキャリア
の形状はほぼ球形をしており、平滑性も優れていた。こ
の焼結コアに以下の樹脂をコートした。
モル%、ZnO=16モル%、CuO=22モル%にな
るように秤量し、ボールミルを用いて混合を行った。こ
れを造粒し、焼結した後、分級して、平均粒径が50μ
mのフェライト粒子を得た。そのとき得られたキャリア
の形状はほぼ球形をしており、平滑性も優れていた。こ
の焼結コアに以下の樹脂をコートした。
【0122】スチレン−メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル(40/60) Mw/Mn=20.2,Mw=110000
ル(40/60) Mw/Mn=20.2,Mw=110000
【0123】コート樹脂量が0.5%となる様にトルエ
ン中に10%溶解し、キャリアコート溶液を作製した。
ン中に10%溶解し、キャリアコート溶液を作製した。
【0124】実施例1と同様、上記キャリアコート溶液
を前述のフェライトキャリアコアに塗布し、樹脂コート
キャリアを得た。得られた樹脂コートキャリアを電子顕
微鏡で観察したところ、コート状態は均一ではなく、局
部的に樹脂が厚くコートされていた。
を前述のフェライトキャリアコアに塗布し、樹脂コート
キャリアを得た。得られた樹脂コートキャリアを電子顕
微鏡で観察したところ、コート状態は均一ではなく、局
部的に樹脂が厚くコートされていた。
【0125】コート後のキャリア粒径は、コート前とほ
とんど同等であった。得られたキャリアの物性を表1に
示す。
とんど同等であった。得られたキャリアの物性を表1に
示す。
【0126】また、このキャリアを用いて実施例1と同
様なテストを行った。現像極における現像剤の磁気ブラ
シが粗くなっているのが観察され、画像上ハーフトーン
部でのガサツキが見られると同時に、若干のキャリア付
着が認められた。また、実施例1と同様に60分間の空
回転を行った後に画出し試験を行ったところ、実施例1
に比べてハーフトーンのガサツキやベタ部での転写ボソ
抜け等の画像劣化が顕著であり、磁気的シェアによるト
ナー劣化の大きいことがわかった。振とう試験ではコー
ト樹脂の剥離が見られ、画像出し試験では画像のムラ、
及びキャリア付着がみられた。さらに、低湿下における
画像出し試験においてはベタ画像の濃度が実施例1に比
ベて低くなった。
様なテストを行った。現像極における現像剤の磁気ブラ
シが粗くなっているのが観察され、画像上ハーフトーン
部でのガサツキが見られると同時に、若干のキャリア付
着が認められた。また、実施例1と同様に60分間の空
回転を行った後に画出し試験を行ったところ、実施例1
に比べてハーフトーンのガサツキやベタ部での転写ボソ
抜け等の画像劣化が顕著であり、磁気的シェアによるト
ナー劣化の大きいことがわかった。振とう試験ではコー
ト樹脂の剥離が見られ、画像出し試験では画像のムラ、
及びキャリア付着がみられた。さらに、低湿下における
画像出し試験においてはベタ画像の濃度が実施例1に比
ベて低くなった。
【0127】(実施例2) フェノール 20% ホルムアルデヒド 10% (ホルムアルデヒド約37%、メタノール約10%、残りは水) 偏平状Co70Fe4.95Cr0.05Si10B15 70% (最大径0.9μm 厚さ0.05μm)
【0128】上記材料を塩基性触媒としてアンモニア、
重合安定化剤としてフッ化カルシウムを用いて、水相中
で撹拌を行いつつ、徐々に温度80℃まで加温し、2時
間磁場中で重合を行った。得られた重合粒子を分級する
ことにより、磁性体分散樹脂キャリアコアを得た。
重合安定化剤としてフッ化カルシウムを用いて、水相中
で撹拌を行いつつ、徐々に温度80℃まで加温し、2時
間磁場中で重合を行った。得られた重合粒子を分級する
ことにより、磁性体分散樹脂キャリアコアを得た。
【0129】この磁性体分散樹脂キャリアコアの表面に
以下の樹脂をコートした。
以下の樹脂をコートした。
【0130】 スチレン−アクリル酸フェニル共重合体(50/50) 50% Mw/Mn=4.5,Mw=56000 フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体(75:25)50% Mw=210000
【0131】このとき本キャリアは良好なコート状態を
示した。FE−SEM観察の結果、磁性体の配向度は6
2%であった。得られたキャリアの物性を表1に示す。
示した。FE−SEM観察の結果、磁性体の配向度は6
2%であった。得られたキャリアの物性を表1に示す。
【0132】上記キャリアについてコントラスト電位を
低くする以外、実施例1と同様な試験を行ったところ、
初期、空回転耐久試験において画像、キャリア付着とも
に良好であった。
低くする以外、実施例1と同様な試験を行ったところ、
初期、空回転耐久試験において画像、キャリア付着とも
に良好であった。
【0133】(実施例3) 偏平状Co70.3Fe4.7 Si10B15 (最大径1.0μm 厚さ0.05μm)
【0134】上記磁性体を3%PVA水溶液中で磁場を
かけつつスラリーを得た。これをスプレードライヤーを
用いて約50μmに造粒した後、1000℃で2時間反
応を行った。これを急冷して粒径47μmの粒子を得
た。この粒子の表面に、実施例1と同様にして実施例2
で用いた樹脂をコートした。得られたキャリア粒子の物
性を表1に示す。
かけつつスラリーを得た。これをスプレードライヤーを
用いて約50μmに造粒した後、1000℃で2時間反
応を行った。これを急冷して粒径47μmの粒子を得
た。この粒子の表面に、実施例1と同様にして実施例2
で用いた樹脂をコートした。得られたキャリア粒子の物
性を表1に示す。
【0135】上記キャリアを用いて、実施例1と同様の
試験を行ったところ、初期画質、耐久後の画質ともに良
好であり、また、キャリア付着も問題なかった。また、
空回転試験でもハーフトーン部のガサツキ、画質、キャ
リア付着は特に問題なかった。
試験を行ったところ、初期画質、耐久後の画質ともに良
好であり、また、キャリア付着も問題なかった。また、
空回転試験でもハーフトーン部のガサツキ、画質、キャ
リア付着は特に問題なかった。
【0136】(実施例4)実施例2で用いたキャリアコ
アの表面に以下の樹脂をコートした。
アの表面に以下の樹脂をコートした。
【0137】スチレン−アクリル酸フェニル共重合体
(50/50) Mw/Mn=4.5,Mw=56000
(50/50) Mw/Mn=4.5,Mw=56000
【0138】このとき該キャリアは良好なコート状態を
示した。得られたキャリアの物性を表1に示す。実施例
1と同様な試験を行ったところ、初期、空回転耐久試験
において画像、キャリア付着ともに良好であった。
示した。得られたキャリアの物性を表1に示す。実施例
1と同様な試験を行ったところ、初期、空回転耐久試験
において画像、キャリア付着ともに良好であった。
【0139】(実施例5)実施例3と同様なキャリアコ
ア材に以下の樹脂を実施例3と同様にコートしてキャリ
アを得た。
ア材に以下の樹脂を実施例3と同様にコートしてキャリ
アを得た。
【0140】 スチレン−メタクリル酸2エチルヘキシル共重合体(40/60) 50% Mw/Mn=2.9,Mw=42000 フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体(75:25)50% Mw=210000
【0141】トナーとしては、 スチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル− 100部 メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体 (モノマー組成質量比=80:15:5) 銅フタロシアニン 4部 低分子量ポリプロピレン 5部
【0142】上記材料により実施例1と同様にして作製
した。その時の重量平均径は7.9μmであった。上記
粒子100部に対してアミノ変性シリコーンオイルで処
理された正帯電性コロイダルシリカ1.2部をヘンシェ
ルミキサーにより混合して、正帯電性青色トナーを得
た。上記キャリアと、上記トナーとをトナー濃度5%と
なるように混合し現像剤を得た。これをキヤノン製複写
機NP4835改造機(スリーブ周速210mm/se
c、現像バイアス:2000VPP、2000Hzであ
り、スリーブと感光ドラムの距離は500μm)を用い
て実施例1と同様に画像出し耐久試験を行った。その結
果、実施例1と同様に、画像出し耐久試験において画像
・キャリア付着共に良好であった。
した。その時の重量平均径は7.9μmであった。上記
粒子100部に対してアミノ変性シリコーンオイルで処
理された正帯電性コロイダルシリカ1.2部をヘンシェ
ルミキサーにより混合して、正帯電性青色トナーを得
た。上記キャリアと、上記トナーとをトナー濃度5%と
なるように混合し現像剤を得た。これをキヤノン製複写
機NP4835改造機(スリーブ周速210mm/se
c、現像バイアス:2000VPP、2000Hzであ
り、スリーブと感光ドラムの距離は500μm)を用い
て実施例1と同様に画像出し耐久試験を行った。その結
果、実施例1と同様に、画像出し耐久試験において画像
・キャリア付着共に良好であった。
【0143】本発明のキャリア物性について、表1に示
し、また、評価結果について表2に示した。表2中の◎
は非常に良好、○は良好、△は可、×は不可を示す。
し、また、評価結果について表2に示した。表2中の◎
は非常に良好、○は良好、△は可、×は不可を示す。
【0144】
【表1】
【0145】
【表2】
【0146】(実施例6) スチレン−アクリル酸イソブチル共重合体(80/20) 28% 3%Znドープγ−Fe2 O3 72% (水平方向フェレ径:長軸=1.0μm、短軸=0.14μm)
【0147】上記材料をヘンシェルミキサーにより十分
予備混合を行った後、3本ロールミルで少なくとも2回
以上溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約5
mm程度のチップに粗粉砕した後、射出成形機によって
バインダー樹脂中の磁性粉を機械的に配向させ、溶融し
た状態の磁性体含有樹脂を磁場中で冷却し、その後粉砕
し、直径2mm程度の粉体を得た。次いでエアージェッ
ト方式による微粉砕機で粒径約50μmに微粉砕した。
更に、得られた微粉砕物をメカノミルMM−10(岡田
精工製)に投入し、機械的に球形化した。球形化を施し
た微粉砕粒子をさらに分級して磁性体分散樹脂キャリア
コアを得た。得られたキャリアコアの粒径は48μmで
あり、比抵抗は2.2×1010Ω・cmであった。FE
−SEMによる断面観察の結果、磁性体微粒子の配向度
は55%であった。
予備混合を行った後、3本ロールミルで少なくとも2回
以上溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約5
mm程度のチップに粗粉砕した後、射出成形機によって
バインダー樹脂中の磁性粉を機械的に配向させ、溶融し
た状態の磁性体含有樹脂を磁場中で冷却し、その後粉砕
し、直径2mm程度の粉体を得た。次いでエアージェッ
ト方式による微粉砕機で粒径約50μmに微粉砕した。
更に、得られた微粉砕物をメカノミルMM−10(岡田
精工製)に投入し、機械的に球形化した。球形化を施し
た微粉砕粒子をさらに分級して磁性体分散樹脂キャリア
コアを得た。得られたキャリアコアの粒径は48μmで
あり、比抵抗は2.2×1010Ω・cmであった。FE
−SEMによる断面観察の結果、磁性体微粒子の配向度
は55%であった。
【0148】得られた磁性体分散樹脂キャリアの表面を
以下の樹脂によりコートした。
以下の樹脂によりコートした。
【0149】スチレン−メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル(40/60) Mw/Mn=2.9,Mw=42000
ル(40/60) Mw/Mn=2.9,Mw=42000
【0150】上記樹脂を樹脂コート量が前述の計算式か
ら0.5%になるよう、アセトンとメチルエチルケトン
の混合溶剤(混合質量比=1:1)中に10%溶解し、
キャリアコート溶液を作製した。このキャリアコート溶
液を塗布機(岡田工業社製:スピラコーター)により、
塗布と乾燥を同時に行いつつ上記コア材に塗布した。得
られた塗布後の磁性体分散樹脂キャリアを温度90℃で
2時間乾燥して溶剤を除去し、磁性体分散樹脂キャリア
表面を樹脂コート層でコートした樹脂コート磁性体分散
型樹脂キャリアを得た。
ら0.5%になるよう、アセトンとメチルエチルケトン
の混合溶剤(混合質量比=1:1)中に10%溶解し、
キャリアコート溶液を作製した。このキャリアコート溶
液を塗布機(岡田工業社製:スピラコーター)により、
塗布と乾燥を同時に行いつつ上記コア材に塗布した。得
られた塗布後の磁性体分散樹脂キャリアを温度90℃で
2時間乾燥して溶剤を除去し、磁性体分散樹脂キャリア
表面を樹脂コート層でコートした樹脂コート磁性体分散
型樹脂キャリアを得た。
【0151】得られたキャリア物性を表1にまとめて示
す。磁気測定は、10キロエルステッドの磁場において
キャリアを飽和磁化させた後、行った。
す。磁気測定は、10キロエルステッドの磁場において
キャリアを飽和磁化させた後、行った。
【0152】一方、プロポキシ化ビスフェノールとフマ
ル酸を 縮合して得られたポリエステル樹脂 100部 フタロシアニン顔料 5部 ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4部
ル酸を 縮合して得られたポリエステル樹脂 100部 フタロシアニン顔料 5部 ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4部
【0153】上記材料をヘンシェルミキサーにより十分
予備混合を行った後、3本ロールミルで3回溶融混練
し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約1〜2mm程度
に粗粉砕した。次いでエアージェット方式による微粉砕
機で微粉砕した。更に、得られた微粉砕物を分級して重
量平均径が8.2μmである負帯電性のシアン色の粉体
(トナー)を得た。
予備混合を行った後、3本ロールミルで3回溶融混練
し、冷却後ハンマーミルを用いて粒径約1〜2mm程度
に粗粉砕した。次いでエアージェット方式による微粉砕
機で微粉砕した。更に、得られた微粉砕物を分級して重
量平均径が8.2μmである負帯電性のシアン色の粉体
(トナー)を得た。
【0154】上記シアントナー100部と、ヘキサメチ
ルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.4部と
をヘンシェルミキサーにより混合して、トナー粒子表面
にシリカ微粉体を有するシアントナーを調製した。
ルジシラザンで疎水化処理したシリカ微粉体0.4部と
をヘンシェルミキサーにより混合して、トナー粒子表面
にシリカ微粉体を有するシアントナーを調製した。
【0155】該キャリアを10キロエルステッドの磁場
で飽和磁化させた後、23℃/60%RHの環境下でキ
ャリアとトナーとをトナー濃度5%となるように混合し
現像剤を得た。これをキヤノン製フルカラーレーザー複
写機CLC−500改造機を用い画像出しを行った。こ
の時の現像器及び感光ドラムの現像領域部分の模式図を
図6に示す。現像スリーブと現像剤規制部材との距離は
400μmであり、現像スリーブと感光ドラムとの周速
比が1.4:1であり、また現像条件は、現像極の磁場
の強さ1000エルステッド、交番電界2200V
P-P 、周波数3000Hzであり、スリーブと感光ドラ
ムの距離は500μmとした。このとき、現像スリーブ
上の現像極付近の現像ブラシの穂立ちを顕微鏡観察した
結果、緻密で、穂長が短くなっていることが分かった。
で飽和磁化させた後、23℃/60%RHの環境下でキ
ャリアとトナーとをトナー濃度5%となるように混合し
現像剤を得た。これをキヤノン製フルカラーレーザー複
写機CLC−500改造機を用い画像出しを行った。こ
の時の現像器及び感光ドラムの現像領域部分の模式図を
図6に示す。現像スリーブと現像剤規制部材との距離は
400μmであり、現像スリーブと感光ドラムとの周速
比が1.4:1であり、また現像条件は、現像極の磁場
の強さ1000エルステッド、交番電界2200V
P-P 、周波数3000Hzであり、スリーブと感光ドラ
ムの距離は500μmとした。このとき、現像スリーブ
上の現像極付近の現像ブラシの穂立ちを顕微鏡観察した
結果、緻密で、穂長が短くなっていることが分かった。
【0156】画像出しの結果、ベタ画像の濃度も十分で
あり、また、ガサツキもなく、特に、ハーフトーン部の
再現性、ライン画像の再現性が非常に良好であった。更
に画像部、非画像部ともにキャリア付着は良好であっ
た。また、現像器を200rpmのスピードで空回転を
40分行った。結果は画質に関して特に問題はなく、キ
ャリア付着は非常に良好であった。
あり、また、ガサツキもなく、特に、ハーフトーン部の
再現性、ライン画像の再現性が非常に良好であった。更
に画像部、非画像部ともにキャリア付着は良好であっ
た。また、現像器を200rpmのスピードで空回転を
40分行った。結果は画質に関して特に問題はなく、キ
ャリア付着は非常に良好であった。
【0157】(比較例2) Fe2 O3 60モル% ZnO 23モル% CuO 17モル%
【0158】上記材料を秤量し、ボールミルを用いて混
合を行った。混合粉を火焼し、その後粉砕した。粉砕し
た試料をスラリー状にし、そのスラリーをスプレードラ
イヤーにて造粒し、造粒粉の焼結を行った。得られた焼
結粉末を風力分級機により分級し、平均粒径が49μm
のキャリア粒子を得た。そのとき得られたキャリアの形
状はほぼ球形をしており、比抵抗は6.7×109 Ω・
cmであった。
合を行った。混合粉を火焼し、その後粉砕した。粉砕し
た試料をスラリー状にし、そのスラリーをスプレードラ
イヤーにて造粒し、造粒粉の焼結を行った。得られた焼
結粉末を風力分級機により分級し、平均粒径が49μm
のキャリア粒子を得た。そのとき得られたキャリアの形
状はほぼ球形をしており、比抵抗は6.7×109 Ω・
cmであった。
【0159】実施例6で用いたキャリアコート溶液の代
わりに スチレン−メタクリル酸2−エチルヘキシル(40/6
0) Mw/Mn=20.2,Mw=110000
わりに スチレン−メタクリル酸2−エチルヘキシル(40/6
0) Mw/Mn=20.2,Mw=110000
【0160】を用い、コート樹脂量が0.5%となる様
にトルエン中に10%溶解し、キャリアコート溶液を作
製した。
にトルエン中に10%溶解し、キャリアコート溶液を作
製した。
【0161】実施例6と同様、上記キャリアコート溶液
を前述のフェライトキャリアコアに塗布し、樹脂コート
キャリアを得た。得られた樹脂コートキャリアを電子顕
微鏡で観察したところ、コート状態は均一ではなく、局
部的に樹脂が厚くコートされていた。
を前述のフェライトキャリアコアに塗布し、樹脂コート
キャリアを得た。得られた樹脂コートキャリアを電子顕
微鏡で観察したところ、コート状態は均一ではなく、局
部的に樹脂が厚くコートされていた。
【0162】また、このキャリアを用いて実施例6と同
様なテストを行った。現像極における現像剤の磁気ブラ
シが粗くなっているのが観察され、画像上ハーフトーン
部でのガサツキが見られた。また、実施例6と同様に4
0分間の空回転を行った後に画出し試験を行ったとこ
ろ、実施例6に比べてハーフトーンのガサツキやベタ部
での転写ボソ抜け等の画像劣化が顕著であり、磁気的シ
ェアによるトナー劣化の大きいことがわかった。振とう
試験ではコート樹脂の剥離が見られ、画像出し試験では
画像のムラ及びキャリア付着がみられた。さらに、低湿
下における画像出し試験においてはベタ画像の濃度が実
施例6に比ベて低くなった。
様なテストを行った。現像極における現像剤の磁気ブラ
シが粗くなっているのが観察され、画像上ハーフトーン
部でのガサツキが見られた。また、実施例6と同様に4
0分間の空回転を行った後に画出し試験を行ったとこ
ろ、実施例6に比べてハーフトーンのガサツキやベタ部
での転写ボソ抜け等の画像劣化が顕著であり、磁気的シ
ェアによるトナー劣化の大きいことがわかった。振とう
試験ではコート樹脂の剥離が見られ、画像出し試験では
画像のムラ及びキャリア付着がみられた。さらに、低湿
下における画像出し試験においてはベタ画像の濃度が実
施例6に比ベて低くなった。
【0163】(実施例7) スチレン−アクリル酸イソブチル共重合体(80/20) 26% Baフェライト(偏平状) 30% (モル%Fe2 O3 :ZnO:BaO=70:15:15) Cu−Znフェライト 44% (モル%Fe2 O3 :CuO:ZnO=60:20:20)
【0164】上記材料を実施例6と同様に溶融混練した
後、磁場中で押し出し成形を行ってバインダー中の磁性
体粒子を配向させ、冷却後、実施例6と同様に粉砕・分
級を行い、更に球形化処理を行って、磁性体分散型樹脂
キャリアコアを得た。得られたキャリアコアの比抵抗は
2.4×1010Ω・cmであった。得られたキャリアコ
アを実施例6と同様の方法でコートした。また、FE−
SEMによる断面観察の結果、配向度は60%であっ
た。得られたキャリアの物性を表3に示す。また、この
キャリアを実施例6と同様のテストを行った。その結
果、実施例6と同様に、画像・キャリア付着共に良好で
あった。
後、磁場中で押し出し成形を行ってバインダー中の磁性
体粒子を配向させ、冷却後、実施例6と同様に粉砕・分
級を行い、更に球形化処理を行って、磁性体分散型樹脂
キャリアコアを得た。得られたキャリアコアの比抵抗は
2.4×1010Ω・cmであった。得られたキャリアコ
アを実施例6と同様の方法でコートした。また、FE−
SEMによる断面観察の結果、配向度は60%であっ
た。得られたキャリアの物性を表3に示す。また、この
キャリアを実施例6と同様のテストを行った。その結
果、実施例6と同様に、画像・キャリア付着共に良好で
あった。
【0165】(実施例8)実施例6と同様な処方を用い
て、容器中で温度70℃に加温し、溶解させ単量体混合
物とした。さらに70℃に保持しながら、開始剤アゾビ
スイソニトリルを加えて溶解し、単量体組成物を調製し
た。これを1%PVA水溶液が1.2cm3 入った2c
m3 フラスコに投入し、70℃ホモジナイザーにより2
500rpmで10分間撹拌し、組成物を造粒した。そ
の後、パドル撹拌機で撹拌しつつ、70℃、10時間磁
場中で重合を行った。重合反応終了後、反応生成物を冷
却し、得られた磁性体分散スチレンアクリルスラリーを
洗浄、ろ過した。これを乾燥して磁性体分散樹脂キャリ
アコアを得た。得られた磁性体分散樹脂キャリアコアの
粒径は51μmであり、比抵抗は1.3×1010Ω・c
mであった。また配向度は62%であった。
て、容器中で温度70℃に加温し、溶解させ単量体混合
物とした。さらに70℃に保持しながら、開始剤アゾビ
スイソニトリルを加えて溶解し、単量体組成物を調製し
た。これを1%PVA水溶液が1.2cm3 入った2c
m3 フラスコに投入し、70℃ホモジナイザーにより2
500rpmで10分間撹拌し、組成物を造粒した。そ
の後、パドル撹拌機で撹拌しつつ、70℃、10時間磁
場中で重合を行った。重合反応終了後、反応生成物を冷
却し、得られた磁性体分散スチレンアクリルスラリーを
洗浄、ろ過した。これを乾燥して磁性体分散樹脂キャリ
アコアを得た。得られた磁性体分散樹脂キャリアコアの
粒径は51μmであり、比抵抗は1.3×1010Ω・c
mであった。また配向度は62%であった。
【0166】この磁性体分散樹脂キャリアコアの表面に
以下の樹脂をコートした。
以下の樹脂をコートした。
【0167】 スチレン−アクリル酸フェニル共重合体(50/50) 50% Mw/Mn=4.5, Mw=56000 フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体(75:25)50% Mw=210000
【0168】コート樹脂量が0.5%となるよう、メチ
ルエチルケトン中に10%溶解したキャリアコート溶液
を用いて行い、樹脂コートキャリアを得た。このキャリ
アを用いて実施例6と同様なテストを行ったところ、実
施例6と同様に良好な結果を得た。
ルエチルケトン中に10%溶解したキャリアコート溶液
を用いて行い、樹脂コートキャリアを得た。このキャリ
アを用いて実施例6と同様なテストを行ったところ、実
施例6と同様に良好な結果を得た。
【0169】(実施例9) フェノール 10% ホルムアルデヒド 5% (ホルムアルデヒド約37%、メタノール約10%、残りは水) Srフェライト 23% (モル比Fe2 O3 :SrO:CaO=80:17:3) Cu−Znフェライト 62% (モル比Fe2 O3 :CuO:ZnO=60:15:25)
【0170】上記材料を塩基性触媒としてアンモニア、
重合安定化剤としてフッ化カルシウムを用い、水中で撹
拌を行いつつ、徐々に温度80℃まで加温し、2時間磁
場中で重合を行った。得られた重合粒子を分級する事に
より、磁性体分散樹脂キャリアコアを得た。得られたコ
アの粒径は46μmであり、比抵抗は2.0×109Ω
・cmであった。また配向度は52%であった。得られ
たキャリアコアの表面に実施例6と同様の樹脂を実施例
8と同様にコートしたところ、良好なコート状態を示し
た。得られたキャリアの物性を表3に示した。上記キャ
リアについて実施例6と同様な試験を行ったところ、画
像、キャリア付着ともに良好であった。 (実施例10)実施例9で用いた磁性体の代わりにγ−
Fe2 O3 を用いて重合キャリアを実施例9と同様にし
て作製した。その時、磁性体量は70%であり、残りは
樹脂である。得られたキャリアコアの粒径は50μmで
あり、比抵抗は9.2×105Ω・cmであった。ま
た、配向度は63%であった。得られたキャリアコアの
表面に実施例6と同様の樹脂を実施例8と同様にコート
したところ、実施例9と同様な良好なコート状態を示し
た。得られたキャリアの物性を表3に示す。上記キャリ
アについて実施例6と同様な試験を行ったところ、画像
出し耐久試験において画像、キャリア付着ともに良好で
あった。
重合安定化剤としてフッ化カルシウムを用い、水中で撹
拌を行いつつ、徐々に温度80℃まで加温し、2時間磁
場中で重合を行った。得られた重合粒子を分級する事に
より、磁性体分散樹脂キャリアコアを得た。得られたコ
アの粒径は46μmであり、比抵抗は2.0×109Ω
・cmであった。また配向度は52%であった。得られ
たキャリアコアの表面に実施例6と同様の樹脂を実施例
8と同様にコートしたところ、良好なコート状態を示し
た。得られたキャリアの物性を表3に示した。上記キャ
リアについて実施例6と同様な試験を行ったところ、画
像、キャリア付着ともに良好であった。 (実施例10)実施例9で用いた磁性体の代わりにγ−
Fe2 O3 を用いて重合キャリアを実施例9と同様にし
て作製した。その時、磁性体量は70%であり、残りは
樹脂である。得られたキャリアコアの粒径は50μmで
あり、比抵抗は9.2×105Ω・cmであった。ま
た、配向度は63%であった。得られたキャリアコアの
表面に実施例6と同様の樹脂を実施例8と同様にコート
したところ、実施例9と同様な良好なコート状態を示し
た。得られたキャリアの物性を表3に示す。上記キャリ
アについて実施例6と同様な試験を行ったところ、画像
出し耐久試験において画像、キャリア付着ともに良好で
あった。
【0171】(実施例11)トナーとして、 スチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル− 100部 メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体 (モノマー組成質量比=80:15:5) 銅フタロシアニン 4部 低分子量ポリプロピレン 5部
【0172】上記材料を実施例6と同様にして作製し
た。その時の重量平均径は7.9μmであった。上記粒
子100部に対してアミノ変性シリコーンオイルで処理
された正帯電性コロイダルシリカ1.2部をヘンシェル
ミキサーにより混合して、正帯電性青色トナーを得た。
実施例6のキャリアと、上記トナーとをトナー濃度5%
となるように混合し現像剤を得た。これをキヤノン製複
写機NP4835改造機(スリーブ周速210mm/s
ec、現像バイアス:2000VPP、2000Hzであ
り、スリーブと感光ドラムの距離は500μm)を用い
て実施例6と同様に画像出し耐久試験を行った。その結
果、実施例6と同様に、画像出し耐久試験において画像
・キャリア付着共に良好であった。
た。その時の重量平均径は7.9μmであった。上記粒
子100部に対してアミノ変性シリコーンオイルで処理
された正帯電性コロイダルシリカ1.2部をヘンシェル
ミキサーにより混合して、正帯電性青色トナーを得た。
実施例6のキャリアと、上記トナーとをトナー濃度5%
となるように混合し現像剤を得た。これをキヤノン製複
写機NP4835改造機(スリーブ周速210mm/s
ec、現像バイアス:2000VPP、2000Hzであ
り、スリーブと感光ドラムの距離は500μm)を用い
て実施例6と同様に画像出し耐久試験を行った。その結
果、実施例6と同様に、画像出し耐久試験において画像
・キャリア付着共に良好であった。
【0173】
【表3】
【0174】
【表4】
【0175】
【発明の効果】本発明は、形状異方性を有する磁性体を
磁気的に一軸方向に配向させたコア材に樹脂コートした
キャリアを用いることにより、現像極におけるキャリア
の磁気特性を低く、かつ、0〜300エルステッドの如
き低磁場において、キャリアの磁化の強さをすばやく立
ち上げること、更にはコート樹脂を均一にコートするこ
とができ、それによって初期及び多数枚の複写において
も高画質化を図りつつ、静電潜像担持体上へのキャリア
付着がなく、優れた耐久性を有する電子写真用キャリア
を達成するものである。
磁気的に一軸方向に配向させたコア材に樹脂コートした
キャリアを用いることにより、現像極におけるキャリア
の磁気特性を低く、かつ、0〜300エルステッドの如
き低磁場において、キャリアの磁化の強さをすばやく立
ち上げること、更にはコート樹脂を均一にコートするこ
とができ、それによって初期及び多数枚の複写において
も高画質化を図りつつ、静電潜像担持体上へのキャリア
付着がなく、優れた耐久性を有する電子写真用キャリア
を達成するものである。
【0176】また、本発明の磁性体分散型樹脂キャリア
は、現像極におけるキャリアの磁気特性を低くし、且
つ、キャリア中に分散される磁性体を配向させることに
より、残留磁化を上げ、更に保持力を大きくしないこと
により、高画質・ハーフトーンの再現性・細線再現性を
良好にしつつ、樹脂キャリアの特徴である、軽負荷によ
る高耐久性に加え、画像上のキャリア付着のないキャリ
アを提供するものである。
は、現像極におけるキャリアの磁気特性を低くし、且
つ、キャリア中に分散される磁性体を配向させることに
より、残留磁化を上げ、更に保持力を大きくしないこと
により、高画質・ハーフトーンの再現性・細線再現性を
良好にしつつ、樹脂キャリアの特徴である、軽負荷によ
る高耐久性に加え、画像上のキャリア付着のないキャリ
アを提供するものである。
【図1】磁気特性カーブ(ヒステリシスカーブ)の第一
象現を模式的に示した概略図であり、横軸は外部磁場
(エルステッド)、縦軸はキャリアの単位体積当たりの
磁化の強さを示す。
象現を模式的に示した概略図であり、横軸は外部磁場
(エルステッド)、縦軸はキャリアの単位体積当たりの
磁化の強さを示す。
【図2】ヒステリシスカーブを模式的に示した他の概略
図であり、図中、枠内に示される数値は(σ1000−σ
300 )/σ1000の値である。
図であり、図中、枠内に示される数値は(σ1000−σ
300 )/σ1000の値である。
【図3】本発明のキャリアを模式的に示した概略図であ
り、偏平状磁性粒子が樹脂の中に分散している様子を示
す。
り、偏平状磁性粒子が樹脂の中に分散している様子を示
す。
【図4】本発明のキャリアを模式的に示した他の概略図
であり、針状磁性粒子が樹脂の中に分散している様子を
示す。
であり、針状磁性粒子が樹脂の中に分散している様子を
示す。
【図5】電気抵抗の測定装置を模式的に示した概略図で
ある。
ある。
【図6】現像装置及び感光体ドラムを模式的に示した概
略図である。
略図である。
1 下部電極 2 上部電極 3 絶縁物 4 電流計 5 電圧計 6 定電圧装置 7 キャリア 8 ガイドリング 20 感光体ドラム(静電潜像担持体) 21 現像容器 22 現像剤担持体 23 固定磁芯 23a〜e 磁極 24 現像剤規制部材 25 キャリア返し部材 26 トナー 27 現像剤 30 トナー補給ローラー 31 現像剤搬送ローラー 32 現像剤撹拌ローラー 40 交番電界印加手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−94049(JP,A) 特開 平5−119539(JP,A) 特開 昭63−33754(JP,A) 特開 昭59−195666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/107 G03G 9/113
Claims (7)
- 【請求項1】 キャリアコア材表面を樹脂により被覆し
てなる電子写真用キャリアにおいて、 該 キャリアは、平均粒径が5〜100μmであり、嵩密
度が3.0g/cm3以下であり、 該 キャリアは、(a)Fe−Si系アモルファス合金、
Fe−Si−B系アモルファス合金、Co−Fe−Si
−B系アモルファス合金、Fe−Si−B−C系アモル
ファス合金、Fe−W−Ni−Mo系アモルファス合
金、Co−Zr系アモルファス合金、Fe−Zr系アモ
ルファス合金及びNi−Zr系アモルファス合金からな
るグループから選択されるアモルファス合金材料、
(b)マグネタイト、Niを有する鉄系金属酸化物、N
i−Znを有する鉄系金属酸化物、Mn−Znを有する
鉄系金属酸化物、Mn−Mgを有する鉄系金属酸化物、
Liを有する鉄系金属酸化物、Li−Niを有する鉄系
金属酸化物、Li−Cuを有する鉄系金属酸化物、Cu
−Znを有する鉄系金属酸化物、Cu−Zn−Mgを有
する鉄系金属酸化物、Mn−Mg−Alを有する鉄系金
属酸化物、Co−Feを有する鉄系金属酸化物からなる
グループから選択される鉄系金属酸化物、又は、(c)
それらの混合物による、3次元的に少なくとも一軸方向
の形状異方性を有する長軸が2μm以下の磁性微粒子に
よって形成されており、該キャリアを構成する該磁性微
粒子が30%以上の配向をしてなり、該 キャリアの磁気特性は、磁場1000エルステッドに
おける磁化の強さ(σ1000)が30乃至150emu/
cm3であり、且つ下記の式(1)、(2)を満たし、 【数1】 [式中、σ 1000 は、1000エルステッドにおける磁化
の強さ(emu/cm 3 )を示し、σ 300 は、300エル
ステッドにおける磁化の強さ(emu/cm 3 )を示
す。] 【数2】 [式中、σ 100 は、100エルステッドにおける磁化の
強さ(emu/cm 3 )を示し、σrは、0エルステッ
ドにおける磁化の強さ(emu/cm 3 )を示す。]該
コア材表面を被覆する樹脂が、スチレン−アクリル系共
重合体で構成され、該共重合体におけるアクリル成分の
モノマー比率が30〜90質量%であり、かつ、該共重
合体の重量平均分子量が30000〜70000であ
り、かつ重量平均分子量/数平均分子量が2〜10であ
ることを特徴とする電子写真用キャリア。 - 【請求項2】 該コア材表面を被覆する樹脂が、スチレ
ン−アクリル系共重合体に含フッ素樹脂を混合したもの
であり、該スチレン−アクリル系共重合体に対する該含
フッ素樹脂の混合比率が、質量比(該含フッ素樹脂質
量:該共重合体質量)で、5:95〜95:5であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の電子写真用キャリア。 - 【請求項3】 該キャリアコア材が、結着樹脂及び磁性
体を主要な必須成分として有する磁性体分散型樹脂キャ
リアである請求項1又は2に記載の電子写真用キャリ
ア。 - 【請求項4】 該キャリアの比抵抗が108〜1013Ω
・cmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
かに記載の電子写真用キャリア。 - 【請求項5】 結着樹脂中に磁性体を分散させてなる磁
性体分散型樹脂コア材に樹脂を被覆してなる電子写真用
キャリアにおいて、 該 キャリアは、粒径が5〜100μmであり、嵩密度が
3.0g/cm3以下であり、 該 キャリア総量に対する該磁性体の含有量が30乃至9
9質量%であり、該キャリア中に分散された磁性体微粒
子は、長軸/短軸>1であり、3次元的に一軸方向の形
状異方性があり、30%以上の配向する処理を施してな
り、 該 キャリアは、磁気特性が磁気的に飽和した後の100
0エルステッドにおける磁化の強さ(σ1000)が30乃
至150emu/cm3であり、磁場0エルステッドに
おける磁化の強さ(残留磁化:σr)が25emu/c
m3以上であり、保磁力が300エルステッド未満であ
り、且つ下記の式を満たし、 【数3】 [式中、σ 1000 およびσ 300 は、それぞれ磁気的に飽和
させた後の1000および300エルステッドにおける
磁化の強さ(emu/cm 3 )を示す。]該コア材表面
を被覆する樹脂が、スチレン−アクリル系共重合体で構
成され、該共重合体におけるアクリル成分のモノマー比
率が30〜90質量%であり、該共重合体は、重量平均
分子量が30000〜70000であり、かつ重量平均
分子量/数平均分子量が2〜10であることを特徴とす
る電子写真用キャリア。 - 【請求項6】 該コア材表面を被覆する樹脂が、スチレ
ン−アクリル系共重合体に含フッ素樹脂を混合し、該ス
チレン−アクリル系共重合体に対する該含フッ素樹脂の
混合比率が、質量比(該含フッ素樹脂質量:該共重合体
質量)で、5:95〜95:5であることを特徴とする
請求項5に記載の電子写真用キャリア。 - 【請求項7】 該キャリアの比抵抗が108〜1013Ω
・cmであることを特徴とする請求項5又は6に記載の
電子写真用キャリア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5156341A JP3044429B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 電子写真用キャリア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5156341A JP3044429B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 電子写真用キャリア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06348063A JPH06348063A (ja) | 1994-12-22 |
JP3044429B2 true JP3044429B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=15625656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5156341A Expired - Fee Related JP3044429B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 電子写真用キャリア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044429B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8603718B2 (en) | 2011-02-04 | 2013-12-10 | Ricoh Company, Ltd. | Anisotropic magnetic material-dispersed resin carrier, electrophotographic developer, and developing device |
KR101636800B1 (ko) | 2013-06-28 | 2016-07-06 | 야마하하쓰도키 가부시키가이샤 | 무인 헬리콥터 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003107778A (ja) | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Fujitsu Ltd | カラートナー及びこれを用いる画像形成装置 |
-
1993
- 1993-06-03 JP JP5156341A patent/JP3044429B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8603718B2 (en) | 2011-02-04 | 2013-12-10 | Ricoh Company, Ltd. | Anisotropic magnetic material-dispersed resin carrier, electrophotographic developer, and developing device |
KR101636800B1 (ko) | 2013-06-28 | 2016-07-06 | 야마하하쓰도키 가부시키가이샤 | 무인 헬리콥터 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06348063A (ja) | 1994-12-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3397483B2 (ja) | 電子写真用キャリア,その製造方法,二成分系現像剤及び画像形成方法 | |
JP5393178B2 (ja) | 二成分系現像剤、補給用現像剤及びそれらを用いた画像形成方法 | |
US8628905B2 (en) | Ferrite core material for resin-filled type carrier, resin-filled type carrier, and electrophotographic developer using the carrier | |
US8062822B2 (en) | Carrier for electrostatic latent image development and electrostatic latent image developer | |
JP2661091B2 (ja) | 現像剤 | |
EP0708376B1 (en) | Two-component type developer, developing method and image forming method | |
US5439771A (en) | Carrier for use in electrophotography, two component-type developer and image forming method | |
US20130143152A1 (en) | Carrier and developer for electrostatic image development, and image formation method and apparatus | |
JP2005181944A (ja) | 静電潜像現像用キャリア、現像剤、現像剤容器、画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
EP0289663B1 (en) | Magnetic carrier particles | |
JP3044429B2 (ja) | 電子写真用キャリア | |
US5336580A (en) | Carrier composition for electrophotography | |
JP3431952B2 (ja) | 電子写真用キャリア | |
JPH08292607A (ja) | 二成分系現像剤 | |
JP3218402B2 (ja) | 電子写真用現像剤 | |
US6134413A (en) | Carrier for magnetic developer and method of electrophotographically forming visual image | |
JP3005128B2 (ja) | 電子写真用キャリア | |
JP3005119B2 (ja) | 磁性体分散型樹脂キヤリア | |
JP2887026B2 (ja) | 磁性体分散型樹脂キヤリア | |
JP3109937B2 (ja) | 磁性体分散型樹脂キャリア | |
JP2004226447A (ja) | 磁性キャリア及び二成分系現象剤 | |
JP3352322B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP3218403B2 (ja) | 電子写真用現像剤 | |
EP0559250B1 (en) | Magnetic carrier particles | |
US20060194133A1 (en) | Magnetic one-component toner and magnetic one-component development method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000201 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |