JPH0651364U

JPH0651364U - 軽量畳床

Info

Publication number: JPH0651364U
Application number: JP6250692U
Authority: JP
Inventors: 芳憲吉岡
Original assignee: 芳憲吉岡
Priority date: 1992-07-20
Filing date: 1992-07-20
Publication date: 1994-07-12

Abstract

(57)【要約】【目的】縫い糸がよく締まり、しかも畳床の腰折れ強
度が強く、畳の上を踏み歩くときキシミ音が発生しな
い、衛生的な、高級な軽量畳床に関する。【構成】畳床１の底部に防湿、防虫加工を施したポリ
スチレン・フォームシート２を設け、その上面にプラス
チック製中空積層板３ｂを敷き、更にその上部にフエル
ト状の防湿・防虫不織布４ｄ、単板ベニヤ板５、発泡プ
ラスチックスボード６ｂ、フエルト状の防湿・防虫不織
布４ｃ、発泡ブラスチックスボート６ａ、フエルト状の
防湿・防虫不織布４ｂ、プラスチック製中空積層板３ａ
と重ね、さらに表面に発泡クッションシート７とフエル
ト状の防湿・防虫不織布４ａを畳床用の縫い糸８ａ、８
ｂにて畳床１の幅方向に硬く縫合せして構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、縫い糸がよく締まった、畳床の腰折れのない、使用に際しキシミ音が発生しない軽量畳床に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

市販されている軽量畳床の多くは、図３、図４に示された構造で、発泡プラスチックスボート６ａをプラスチック製の中空積層板３ａ、３ｂにてサンドウイッチ状に挟み込み、当該畳床１０を１本の縫い糸８ａにて、上方よりミシンにて畳床１０の長手方向に上面より針を落として縫い上げる構成のものが殆どである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、次のような欠点があった。（イ）効率よく縫える反面、縫い糸８ａの締まりが悪く、一本の糸８ａで上面から縫うため、畳床１０の表面に縫い跡が残り、また畳床１０が腰折れがする。（ロ）畳床１０を持ち上げたり、畳床の上面を踏むと発泡プラスチックスボード６ａがへたり、縫い糸８ａが緩み、キシミ音が発生する。（ハ）畳床１０に強度がないため、麻糸を用いた良品な畳表（図示なし）を使用したとき、畳表に畳床１０の腰が負けて凹状に畳床１０に反りが出て、畳表の皺が伸びない。（ニ）畳床１０の最上面が発泡クッションシート７だけでは弱く、使用に当たり畳床１０が破れる。本考案は、これらの欠点を解消するためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

畳床１の最低部に防湿、防虫加工を施したポリスチレン・フォームシート２を設け、その上面にプラスチック製中空積層板３ｂを重ね、さらにその上部にフエルト状の防湿・防虫不織布４ｄ、単板ベニヤ板５、発泡プラスチックスボード６ｂ、フエルト状の防湿・防虫不織布４ｃ、発泡プラスチックスボート６ａ、フエルト状の防湿・防虫不織布４ｂ、プラスチック製中空積層板３ａをサンドウイッチ構造に重ね合わせ、当該表面に、さらに発泡クッションシート７とフエルト状の防湿・防虫不織布４ａを敷き、畳床用の縫い糸８ａ、８ｂにて、畳床１の幅方向に硬く締め上げる。

【０００５】

【作用】

本考案は、上記の手段を講じたので、軽量で、しかも内部がよく締まった、縫い破れがしない、腰折れ強度に強い、キシミ音のしない、しかも防だに効果が抜群で軽量な畳床の提供が可能となった。

【０００６】

【実施例】

以下図１、図２に基づいて本考案の実施例について説明する，図１において、（イ）畳床１の最低部に防湿、防虫加工を施したポリスチレン・フォームシート２を設け、従来品と同じくその上面にプラスチック製中空積層板３ｂを重ね、さらに上部に単板ベニヤ板５を敷く。（ロ）その上にサンドウイッチ状にフエルト状の防湿・防虫不織布４ｄ、発泡プラスチッスボード６ｂ、フエルト状の防湿・防虫不織布４ｃ、発泡プラスチックスボード６ａ、フエルト状の防湿・防虫不織布４ｂ、プラスチック製中空積層板３ａと重ね合わせる。（ハ）イ、ロ、の構成によって形成された畳床１の表面に、防湿、防虫加工を施した発泡クッションシート７をかぶせ、その上にさらにフエルト状の防湿・防虫不織布４ａを重ねる。（ニ）イ、ロ、ハの構成によって形成された畳床１を、畳床用の縫い糸８ａ、８ｂにて畳床１の幅方向によこ縫いする。縫い糸８ａ、８ｂの糸の締め上げ状態を図２に示す。即ち、交差する箇所はよく締まり、このため波及効果が上面にも及び、畳床の上面は下面より締め上げられ、畳床１の中間部が圧縮して構成されるため、よく締まった高級畳と同等の価値をもった軽量畳床を提供できた。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、軽量で、衛生的で、しかもよく締まった腰の強い高級畳と同じ価値をもち、高級畳床とおなじく、畳表をきれいに敷くことができ、使用に当たり縫い緩みがなく、キシミ音のない畳床を提供することができた。

【提出日】平成５年９月９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００６

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００６】

【実施例】

以下図１、図２に基づいて本考案の実施例について説明する。図１において、（イ）畳床１の最低部に防湿、防虫加工を施したポリスチレン・フォームシート２を設け、従来品と同じくその上面にプラスチック製中空積層板３ｂを重ね、さらに上部にフエルト状の防湿・防虫不織布４ｄ、単板ベニヤ板５を敷く。（ロ）その上にサンドウイッチ状に発泡プラスチックスボード６ｂ、フエルト状の防湿・防虫不織布４ｃ、発泡プラスチックスボード６ａ、フエルト状防湿・防虫不織布４ｂ、プラスチック製中空積層板３ａと重ね合わせる。（ハ）イ、ロ、の構成によって形成された畳床１の表面に、防湿、防虫加工を施した発泡クッションシート７をかぶせ、その上にさらにフエルト状の防湿・防虫不織布４ａを重ねる。（ニ）イ、ロ、ハの構成によって形成された畳床１を、畳床用の縫い糸８ａ、８ｂにて畳床１の幅方向によこ縫いする。縫い糸８ａ、８ｂの糸の締め上げ状態を図２に示す。即ち、縫い糸８ａは縫い糸８ｂにより締め上げられ、縫い糸８ｂが交差する箇所はよく締まり、このため波及効果が上面にも及び、畳床１の上面は下面より締め上げられ、畳床１の上面中間部が圧縮して構成されるため、よく締まった高級畳と同等の価値をもった軽量畳床を提供できた。（ホ）また、イ、ロ、の構成材料の一部分をはぶくことにより、さらに軽い軽量畳床が提供できることは、勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図。

【図２】本考案の一実施例の縫製状態を示す断面図。

【図３】従来の手法を示す斜視図。

【図４】従来の縫製状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１・・・・・・・・・・・・畳床２・・・・・・・・・・・・ポリスチレン・フォームシ
ート３ａ、３ｂ・・・・・・・・プラスチック製地中空積層
板４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ・・防湿・防虫不織布５・・・・・・・・・・・・単板ベニヤ板６ａ、６ｂ・・・・・・・・発泡プラスチックスボード７・・・・・・・・・・・・発泡クッションート８ａ、８ｂ・・・・・・・・縫い糸９・・・・・・・・・・・・針穴１０・・・・・・・・・・・従来の畳床

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【手続補正書】

【提出日】平成５年９月９日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】符号の説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【符号の説明】１・・・・・・・・・・・・畳床２・・・・・・・・・・・・ポリスチレン・フォームシ
ート３ａ、３ｂ・・・・・・・・プラスチック製中空積層板４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ・・防湿・防虫不織布５・・・・・・・・・・・・単板ベニヤ板６ａ、６ｂ・・・・・・・・発泡プラスチックスボード７・・・・・・・・・・・・発泡クッションシート８ａ、８ｂ・・・・・・・・縫い糸９・・・・・・・・・・・・針穴１０・・・・・・・・・・・従来の畳床

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】畳床（１）の最低部に防湿、防虫加工を
施したポリスチレン・フォームシート（２）を設け、そ
の上に、プラスチック製中空積層板（３ｂ）を重ね、更
にその上部に、フエルト状の防湿・防虫不織布（４
ｄ）、単板ベニヤ板（５）、発泡プラスチックスボード
（６ｂ）、フエルト状の防湿・防虫不織布（４ｃ）、発
泡プラスチックスボード（６ａ）、フエルト状の防湿・
防虫不織布（４ｂ）、プラスチック製中空積層板（３
ａ）と重ね合わせて構成した畳床（１）の表面上に、さ
らに発泡クッションシート（７）とフエルト状の防湿・
防虫不織布（４ａ）を敷き、畳床用の縫い糸（８ａ）、
（８ｂ）にて畳床（１）の幅方向に硬く縫合せた軽量畳
床。