JPH049884Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、隆起状の縁を有するカーペツトに関
する。

（従来の技術） 従来のカーペツトは、例えば実開昭57−85114
号公報に示されるように、平板状の表面材と、平
板状の裏面材とを、その周辺部において、かがり
糸で縫合せてカーペツト本体を形成するようにし
ていた。

（考案が解決しようとする課題） しかし、前記のように構成したカーペツトであ
れば、カーペツト本体の全面が平坦状であり、高
級感に乏しく又、存在感にも欠けるものであつ
た。

本考案は、前記のような点に鑑みなされたもの
で、使用者に対し高級感及び存在感に優れたカー
ペツトを提供するものである。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段） 本考案は、平板状のシート体と、このシート体
の外周縁部に設けられシート体よりも厚肉で柔軟
性を有する縁部材と、基布の表面にパイルを植設
した表面材と、前記表面材で前記シート体を覆う
とともに表面材を少なくともシート体の周縁部で
固着して一体化し、かつその表面材の延長部で前
記縁部材を包込で表面材の端部をシート体の裏面
に固着することによりシート体の外周縁部に隆起
状の縁を形成したものである。

（作用） 本考案は、平板状のカーペツトの周縁部に隆起
状の縁を形成することにより、使用者に高級感及
び存在感を喚起させる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を第１図ないし第２図
を参照して説明する。

１はニードルパンチ等で作られた平板状のシー
ト体で８〜10mm程度の厚さに形成される。２はシ
ート体１より面積の大きい表面材で織糸からなる
基布３にパイル４を植設して構成し、前記シート
体１の上面に被覆重合され、シート体１の周縁部
において、延長部５を存して縫糸６，６…を用い
略等間隔に複数個所縫合せ一体化される。７は縁
部材で比較的軽量であり前記シート体１より厚目
の25〜30mmの厚さで、かつ柔軟性を有する発泡合
成樹脂で形成されている。そして、この縁部材７
は前記シート体１の外周縁部に配置され、前記表
面材２の延長部５の端部を縁部材７の裏面及びシ
ート体１の裏面に接着剤８を介して固着すること
により、平板状のシート体１の外周縁部に隆起状
の縁が形成される。そして、前記縫糸６，６…は
延長部５により隠蔽状態に被覆され外観性が向上
する。なお、この隆起状の縁はシート体１に対す
る表面材２の固着位置を少なくともシート体１の
周縁部において行なつているので表面材２が縁部
材７に対し直角に立上がり隆起状の縁の存在感が
より明確に使用者に認識されるものである。

そして、このように構成されたカーペツトの使
用に際しては、隆起状の縁部材により使用者に高
級感及び存在感を与えるものである。

ところで、前記した隆起状の縁部材７を有する
カーペツトの輸送又は、家庭における非使用時の
保管に際しては、折りたたみ又は、巻取りにより
小形化が計られるが、その際縁部材が前記したよ
うに柔軟性を有する部材で構成されているため、
比較的容易に折りたたみ又は、巻取りが行なえる
ものであるが、第３図イ及びロに示すように縁部
材７の上面又は、下面を凹凸形状にしたり、ハに
示すように連続状の凹凸にすることにより、更
に、その作業性を容易にすることができるもので
ある。

〔考案の効果〕

本考案によれば、平板状のカーペツトの外周縁
部に隆起状の縁部材を設けたことにより、使用者
に高級感及び、存在感を喚起させ、快適な使用に
供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のカーペツトの一部を切欠した
斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿う断面
図、第３図イないしハは縁部材の他の実施例を示
す断面図である。 １……シート体、２……表面材、３……基布、
４……パイル、５……延長部、７……縁部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平板状のシート体と、このシート体の外周縁部
   に設けられシート体よりも厚肉で柔軟性を有する
   縁部材と、基布の表面にパイルを植設した表面材
   と、前記表面材で前記シート体を覆うとともに表
   面材を少なくともシート体の周縁部で固着して一
   体化し、かつその表面材の延長部で前記縁部材を
   包込で表面材の端部をシート体の裏面に固着する
   ことによりシート体の外周縁部に隆起状の縁を形
   成したことを特徴とするカーペツト。