JPH0651264U - 溶融金属めつき浴用シンクロールのスラスト軸受構造 - Google Patents

溶融金属めつき浴用シンクロールのスラスト軸受構造

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JPH0651264U
JPH0651264U JP9287992U JP9287992U JPH0651264U JP H0651264 U JPH0651264 U JP H0651264U JP 9287992 U JP9287992 U JP 9287992U JP 9287992 U JP9287992 U JP 9287992U JP H0651264 U JPH0651264 U JP H0651264U
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stopper
seat member
thrust
roll
inorganic fiber
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JP9287992U
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English (en)
Inventor
恭輔 大橋
英治 檀
威彦 樋口
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続溶融金属めつき浴中に浸漬配置されるシ
ンクロールのスラスト軸受部の耐溶損・摩耗性を高め耐
用寿命を改善する。 【構成】 底面周縁に鍔状突起201 を有するセラミツ
クス製半球体20をスラスト座部材とし、その底面側と
鍔状突起201 の表面に、緩衝層として難溶性無機繊維
層25を装填し、座部材20の鍔状突起201 に、断面
L字型の円環部材23を被せてロール支軸10の端面に
取付ける一方、セラミツクスプレート40を上記半球状
座部材20に対向するストツパ面部材とし、その背面側
とおもて面の縁辺部に難溶性無機繊維層45を装填し、
断面L字型の枠部材43でストツパ固定盤30の盤面に
取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は連続溶融金属めつき浴中に浸漬配置されるシンクロールのスラスト軸 受構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋼帯の連続溶融金属めつきは、図6に示すように、溶融金属めつき浴M中に浸 漬配置されたシンクロールRに、被めつき鋼帯Sを巻掛けて浴中を通過させるこ とにより行われる。 図5はそのシンクロールの従来の代表的な軸受構造を示している。 シンクロールRは、ホルダHに嵌合保持された軸受メタルBによりロール支軸 10の周面を包囲されて浴中に支承される。 そのロール支軸10の端面には、スラスト座部材として耐食耐摩耗合金からな る半球状ブロツク20’が溶接により取付けられ、その半球状ブロツク20’の 球面に対向して、耐食耐摩耗合金からなるストツパ面部材40’がストツパ固定 盤30(このものはホルダHに懸装固定されている)に溶接により取付けられて おり、半球状ブロツク20’とストツパ面部材40’とでスラスト軸受が構成さ れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記シンクロールRのスラスト軸受における半球状座部材20’およびストツ パ面部材40’は、溶融金属浴の高熱、溶融金属による侵食、およびロールの軸 方向移動による接触に伴つて生じる衝撃、摩耗等が重畳作用するため、損傷の進 みが速く、またストツパ面部材40’の局部的な摩耗減肉によりスラスト座部材 20’の球面が面部材40’にくい込み、ロールの回転が阻害される(ロール回 転のトラブルは鋼帯表面に形成されるめつきの品質、殊にその均質性を損なう) 原因ともなつており、スラスト座部材20’およびストツパ面部材40’の交換 ・修復のため、そのつど連続めつきラインの操業中断を余儀なくされる。
【0004】 その対策として、スラスト座部材20’およびストツパ面部材40’にセラミ ツクスを適用し、そのすぐれた耐熱性、耐食性および耐摩耗性により耐用寿命を 改善するこころみもなされている。 しかしながら、セラミツクスは脆性材料であり、熱的・機械的衝撃による割れ や欠けを生じ易く、またその熱膨張係数とロール支軸10やストツパ固定盤30 等の金属部材の熱膨張係数とが大きく異なるために、熱歪みによる損傷も受け易 く、安定な使用を確保することは困難である。しかも、セラミツクスは溶接によ る取付けが不可能なため、割れや欠けを生じると、簡単に脱落して軸受構成部材 としての機能を失つてしまう。 そこで本考案は、スラスト座部材およびストツパ面部材にセラミツクスを適用 して、そのロール支軸端面およびストツパ固定盤に対する取付けが容易で、熱的 ・機械的な衝撃や熱歪み等による割れや欠けを生じにくく、接触面部材として安 定に機能させることができるスラスト軸受構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、溶融金属めつき浴中のシンクロールの支軸端面に半球形状のスラス ト座部材が取付けられ、これに対向するストツパ固定盤にストツパ面部材が取付 けられてなるシンクロールのスラスト軸受において、 底面周縁に鍔状突起201 を有するセラミツクスからなる半球体20をスラス ト座部材とし、その押え金具として鍔状突起201 を被包する断面略L字型の円 環状部材23が、鍔状突起201 に被せられてロール支軸の端面101 に溶接等 により固定され、スラスト座部材20は鍔状突起201 のおもて面側および底面 側に装填されている難溶性無機繊維層25を介して押え金具23内に固定されて いる一方、 セラミツクスプレート40をストツパ面部材とし、その押え金具として板面の 縁辺部分を被包する断面略L字型の枠部材43がストツパ固定盤30の盤面に溶 接等により固定され、ストツパ面部材40は、その背面側および縁辺部に装填さ れた難溶性無機繊維層45を介して枠部材43内に固定されていることを特徴と している。
【0006】
【作用】
セラミツクスからなる半球状スラスト座部材20は、底面周縁の鍔状突起20 1 に被せられる円環部材23を押え金具とし、無機繊維層25を介してロール支 軸の端面に取付けられるので、ガタツキを生じにくく、支軸端面に対する取付け 姿勢の安定性が高く、他方セラミツクスからなるストツパ面部材40についても 、ストツパ固定盤30に設けた断面L字型の枠部材43を押え金具とし、その枠 部材43内に、無機繊維層45を介して固定されているので、ガタツキ等がなく ストツパ固定盤30に対する取付け姿勢の安定性にすぐれている。 また、無機繊維層25および45は、押え金具である円環部材23に拘束され た半球状座部材20や、枠部材43内に固定されたストツパ面部材40に作用す る応力を分散し、緩衝層として、セラミツク製品である半球状座部材20やスト ツパ面部材40と、金属部材であるロール支軸10やストツパ固定盤材30との 間の熱膨張係数の相違による応力ひずみを効果的に吸収するほか、シンクロール Rの軸心方向の移動・位置ずれが生じた場合の半球状座部材20とストツパ面部 材40に加わる機械衝撃を緩和し、その割れや欠けを未然に防止する。
【0007】 次に本考案の実施例を示す図面を参照して説明する。 図1はスラスト軸受の軸方向断面を示し、図2はそのI−I矢視平面図である 。ロール支軸10が、ホルダHに嵌合固定された軸受メタルBに包囲されて溶融 金属めつき浴中に支承される構造およびストツパ固定盤30がホルダHに固定さ れている構造は、前記図5に示した従来の軸受構造のそれと異ならない。 本考案のスラスト軸受においては、図示のようにセラミツクスからなる半球状 座部材20は、その底面側と鍔状突起201 の表面に難溶性無機繊維層25が装 填されて断面L字型の円環状押え金具23が被せられている。その押え金具23 をロール支軸10の端面に押しつけ、端面に溶接wすることによりセラミツクス 座部材20は支軸端面に安定に組付けられている。 また、セラミツクスからなるストツパ面部材40は、ストツパ固定盤30に溶 接wされた断面L字型の枠部材43内に、難溶性無機繊維層45を介して差し込 まれ、左右両側および下端側の縁辺部を枠部材43に抱持されてストツパ固定盤 30に安定に取付けられている。 無機繊維層25および45は、溶融金属に対する溶損抵抗性を有する適宜材種 のセラミツクス繊維、ガラス繊維等からなるシート、フエルトないしブランケツ ト等を使用し、軸受構成部材の表面の所定位置に貼着して部材の組付けを行うよ うにすれば、ムラなく確実に装填することができる。
【0008】 図3は、ロール支軸10の端面101 に対する半球状セラミツクス座部材20 の取付け態様を示し、図4はストツパ固定盤30に対するセラミツクス面部材4 0の取付け態様を示している。 図3では、無機繊維層25を、ロール支軸の端面101 および円環状押え金具 23の内側面にそれぞれあてがつて部材の組付けを行つている例を示しているが 、必ずしもそうである必要はなく、その無機繊維層25は、支軸端面101 に代 えて半球状座部材20の底面202 に、また押え金具23の内側面に代えて半球 状座部材20の鍔状突起201 の表面に、それぞれ貼着して、組付けを行うよう にしてもよい。他方図4に示したストツパ固定盤30に対するストツパ面部材4 0の取付けにおいても、その無機繊維層45を、ストツパ固定盤の盤面301 と 枠部材40の内側面にあてがう代わりに、ストツパ面部材40の背面403 およ びおもて面側の左右の縁辺部401 と下部の縁辺部402 に沿つて貼着して枠部 材43に挿入するようにしてもむろん構わない。 なお、半球状セラミツクス座部材20は、応力の分散効果をより高めるために 、その鍔状突起201 の角部を面とりすると共に、これに被せられる押え金具で ある円環部材23の内側も面とりしておくのが好ましい。 また、ストツパ面部材40の形状は、図示の矩形状に限定されず、円形のプレ ートを使用することもできる。そのストツパ面部材40をストツパ固定盤30に 取付けるには、押え金具としてスラスト座部材20の押え金具23と同じような 、断面L字型の円環部材を使用し、これを円形状のストツパ面部材40に被せて 溶接によりストツパ固定盤30に固定するようにすればよい。
【0009】
【考案の効果】
本考案のスラスト軸受を構成する半球状セラミツクス座部材およびこれに対向 するセラミツクス面部材は、それぞれ無機繊維層を介して押え金具により固定さ れているので、応力の局所集中がなく、かつガタツキのない安定性を有し、また 無機繊維層の緩衝作用により、セラミツクスの半球状座部材やストツパ面部材と 、金属部材との間の熱膨張係数の相違に因る応力ひずみが効果的に吸収されると 共に、半球状座部材とストツパ面部材との衝突に伴う機械衝撃が緩和されるので 、耐割れ性や耐欠け性等にもすぐれている。 従つて、本考案によれば、スラスト座部材およびストツパ面部材にセラミツク スを適用したことによる接触面の偏摩耗や溶損の抑制防止効果として、軸受部の 耐用寿命が大きく向上すると共に、シンクロールの安定した回転が確保され、ロ ールメンテナンスの軽減、連続めつきライン操業効率の向上等の効果が得られる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスラスト軸受部を示す軸方向断面図で
ある。
【図2】図1のI−I矢視平面図である。
【図3】本考案のスラスト軸受における半球状座部材の
ロール支軸端面に対する取付け態様の例を示す斜視説明
図である。
【図4】本考案のスラスト軸受におけるストツパ面部材
のストツパ固定盤に対する取付け態様の例を示す斜視説
明図である。
【図5】従来のスラスト軸受構造を示す軸方向断面図で
ある。
【図6】連続溶融めつき浴内のシンクロールを模式的に
示す図である。
【符号の説明】
10:ロール支軸、20,20’:スラスト座部材、2
1 :鍔状突起、23:押え金具(円環部材)、25:
難溶性無機繊維層、30:ストツパ固定盤、40,4
0’:ストツパ面部材、43:押え金具(枠部材)、4
5:難溶性無機繊維層 R:シンクロール、H:ホルダ、B:軸受メタル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属めつき浴中のシンクロールの支
    軸端面に半球形状のスラスト座部材が取付けられ、これ
    に対向するストツパ固定盤にストツパ面部材が取付けら
    れてなるシンクロールのスラスト軸受において、 底面周縁に鍔状突起201 を有するセラミツクスからな
    る半球体20をスラスト座部材とし、その押え金具とし
    て鍔状突起201 を被包する断面略L字型の円環部材2
    3が鍔状突起201 に被せられてロール支軸の端面10
    1 に溶接等により固定され、スラスト座部材20は鍔状
    突起201 のおもて面側および底面側に装填されている
    難溶性無機繊維層25を介して押え金具23内に固定さ
    れている一方、 セラミツクスプレート40をストツパ面部材とし、その
    押え金具として板面の縁辺部分を被包する断面略L字型
    の枠部材43がストツパ固定盤30の盤面に溶接等によ
    り固定され、ストツパ面部材40は、その背面側および
    縁辺部に装填された難溶性無機繊維層45を介して枠部
    材43内に固定されていることを特徴とする溶融金属め
    つき浴用シンクロールのスラスト軸受構造。
JP9287992U 1992-12-25 1992-12-25 溶融金属めつき浴用シンクロールのスラスト軸受構造 Withdrawn JPH0651264U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015514869A (ja) * 2012-04-12 2015-05-21 セロベア ゲーエムベーハー 熱い媒体(i)内で帯材を誘導するための装置
KR101638413B1 (ko) * 2015-03-30 2016-07-20 한국과학기술연구원 섬유를 이용한 가스 포일 저널 베어링

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016159562A1 (en) * 2015-03-30 2016-10-06 Korea Institiute Of Science And Technologhy Gas foil journal bearing

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