JP3494604B2 - スライディングノズル装置用摺動プレートれんが - Google Patents

スライディングノズル装置用摺動プレートれんが

Info

Publication number
JP3494604B2
JP3494604B2 JP32169299A JP32169299A JP3494604B2 JP 3494604 B2 JP3494604 B2 JP 3494604B2 JP 32169299 A JP32169299 A JP 32169299A JP 32169299 A JP32169299 A JP 32169299A JP 3494604 B2 JP3494604 B2 JP 3494604B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding
plate brick
degrees
sliding plate
brick
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32169299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001138035A (ja
Inventor
良一 吉野
寛 尾方
三男 佐藤
清衛 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinagawa Refractories Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinagawa Refractories Co Ltd, Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Shinagawa Refractories Co Ltd
Priority to JP32169299A priority Critical patent/JP3494604B2/ja
Publication of JP2001138035A publication Critical patent/JP2001138035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3494604B2 publication Critical patent/JP3494604B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属容器の出
湯口用耐火物として使用するスライディングノズル装置
用摺動プレートれんがに関し、特に、3層以上の流量制
御用装置に用いて好適なスライディングノズル装置用摺
動プレートれんがの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶融金属容器の出湯口用の流量制
御手段として、例えば、流量制御用3層式スライディン
グノズル装置(以下、「SN装置」とも云う)が用いら
れている。この3層式SN装置には、湯口を開閉制御す
る部分に、上下2枚の固定プレートとその間に挟まれた
1枚の摺動プレートの合計3枚の耐火物製プレートれん
がが使用されている。
【0003】上述のSN装置用のプレートれんがは、ノ
ズルを通過する溶融金属によって加熱され、例えばプレ
ート端部においても摂氏500度C以上の高温になる。
また、前記プレートれんがは、この高温状態に加えて摺
動動作により、プレートの一部が大気に直接さらされる
結果、特に、炭素を含有したレンガの場合、大気にさら
された部分の酸化が起き、レンガ組織の脆化が起こりや
すい。
【0004】上述の3層式SN装置について、図5を参
照して説明する。図5に示すように、3層式のSN装置
50の金属ケース56に内装固定されて使用される上固
定プレートれんが57と摺動プレートれんが58および
下固定プレートれんが59の互いに接触する摺動面は、
溶鋼の漏れを防ぐとともに、摺動抵抗を抑制するため、
表面は平滑に研磨されている。
【0005】これらのプレートれんがは溶融金属容器の
底部に設けられた上固定プレート支持金物54、スライ
ドケース55、シールケース61から構成される金属ケ
ースに内装固定され、油圧シリンダー62を介して摺動
プレートれんが58を摺動させることにより、該摺動プ
レートれんが58に形成されている開口部が溶融金属容
器のノズル口に対して適宜移動してノズル開口率が変わ
り、溶鋼の流量が制御される。
【0006】しかし、これらの各プレートれんがは、稼
動中に『金属ケースヘの固定不良』や『溶鋼からの熱応
力による金属ケースの歪』等が起因して各プレートれん
が間の平行度が保たれなくなり、特に、摺動プレートれ
んが58の摺動面の閉口部方向(プレート長手方向にお
いて、開口部側とは反対側方向)の角部においては、摺
動面に対して垂直方向の亀裂が生じていた。
【0007】これらの対策として『金属ケースと各プレ
ートれんが間にクッション材を配設したもの』、『摺動
プレートれんがのテーパ部分全体にプレート固定部材を
配設したもの』がある。
【0008】また、スライディングノズル用プレートれ
んがについてこれまで種々の提案がなされており、例え
ば実公平6−49420号公報(以下、「公報1」という)に
は、スライディングノズル用プレートれんがの摺動両側
の角部を、該摺動面に対して10度〜70度の傾斜角、
又は該角部に少なくともR=3mmの丸みを設けた面取り
構造とした、スライディングノズル用プレートれんがが
開示されている。
【0009】さらに、実開平5−28554号公報(以下、
「公報2」という)には、スライドプレートれんがの摺
動面の少なくとも一方に、摺動方向に勾配を設けたスラ
イドバルブ装置が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前掲の『金属ケースと
各プレートれんが間にクッション材を配設したもの』や
『スライドプレートれんがのテーパ部全体にプレート固
定部材を配設したもの』では、摺動面に対して垂直方向
の亀裂発生に対して十分な効果が得られていなかった。
【0011】 また、前掲の公報1に開示された技術に
おいては、「プレート摺動面の角に傾斜部又は丸みを
設けること」によって、『角部の欠け落ちを防止し、か
つ摺動面の面荒れ損傷を抑制すること』には効果があっ
た。
【0012】しかし公報1に開示された技術において、
スライディングノズル用プレートれんがの摺動面側の角
部に傾斜を設けた構造の場合でも、部分的に摺動面に大
きな応力が生じ、摺動面に対して垂直方向に延びる亀裂
が発生し、該亀裂防止には十分な効果が得られないのが
現状であった。また、該角部に丸みを設けた面取り構造
とした場合も同様に、応力の掛かる面が微少のためか、
部分的に大きな応力が生じて亀裂が発生するものと思わ
れ、十分な効果が得られなかった。
【0013】また、公報2に開示された技術において
は、摺動方向の全面に勾配を形成し、この勾配の方向
が、スライドプレートれんがの閉口部側の端部から開口
部側の端部に向かって厚みを小さくするように構成(図
5において、油圧シリンダー62側から反対側へ厚みを
薄くする勾配)されているためか、スライドプレートれ
んが摺動面の閉口部側の角部に対する亀裂抑制には効果
が現れていなかった。
【0014】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、本発明の目的とするところは、3層以上
のSN装置に使用される摺動プレートれんがにおいて、
摺動プレートれんがの摺動面における閉口部方向の角部
の亀裂を抑制して耐用性の良好なスライドプレートれん
がを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意開発
研究を重ねた結果、スライディングノズル装置用摺動プ
レートれんがの開口部に対して閉口部側のプレート端面
の角部が、摺動面に対して特定の傾斜角αである範囲の
大きさに構成した場合に、亀裂を防止する効果があると
いう、知見に得た結果、本発明をなし得たものである。
【0016】 すなわち、本発明に係るスライディング
ノズル装置用摺動プレートれんがは、溶融金属容器出湯
口の流量制御用スライディングノズル装置に用いる摺動
プレートれんがにおいて、前記摺動プレートれんがの開
口に対して閉口部側のプレート端面の角部が、摺動面に
対して2度以上7度未満の傾斜角αからなる傾斜面を有
し、且つ前記傾斜面を形成する摺動面に平行な摺動方向
の距離Yが5mm以上30mm以下に構成された傾斜面
を設けたことを特徴とし(請求項1)、これにより上記
目的を達成することができる。
【0017】 また、本発明に係る上記SN装置用摺動
プレートれんがにおいて、好ましくは、前記傾斜角α
度以上6度未満に構成されたことを特徴とする( 請求
項2 )
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るSN装置用摺
動プレートれんがの実施形態について図1から図4を参
照して説明する。図1に示すSN装置用摺動プレートれ
んがは、耐火れんがの外周に鉄フープ7が設けられ、長
形の八角形であり、その中心部から若干長手方向にずれ
た位置に円形の開口2が形成されている。この開口部2
がノズルに対応することで、溶鋼を流出でき、また溶鋼
の流量を制御することができる。したがって、前記プレ
ートれんが1がスライドすることで、ノズルを閉塞する
方向に移動して閉口部3の所にて、ノズルを閉じる。
【0019】 本実施形態におけるSN装置用摺動プレ
ートれんが1の特徴的な構成は、該SN装置用摺動プレ
ートれんが1の開口部2に対して閉口部3側のプレート
端面8の角部が、摺動面5および6に対して2度以上7
度未満の傾斜角αの傾斜面4に構成されており、さら
に、傾斜面を形成する距離Yが5mm以上30mm以
下に構成されている。このような傾斜面4の構成とする
ことにより、驚くべきことに、角部の亀裂の発生を防止
することができ、前記プレートれんがの耐用性向上が図
れる。
【0020】 本実施形態において、傾斜面の傾斜角α
は、度以上度未満に構成された場合、亀裂発生に対
して好ましい結果を得ることができる。また、傾斜面を
形成する距離Yの範囲は5mm以上30mm以下であ
。この距離Yが30mmを超えると、傾斜面が閉口部
に近くなりすぎ、漏鋼のおそれがあるため好ましくな
い。
【0021】本実施形態のSN装置用摺動プレートれん
がを用いた3層式スライドバルブ装置について図4を参
照して説明する図4に示すように、3層式のスライドバ
ルブ装置40は、溶融金属容器30の底部に設けられた
インサートノズル49と浸漬ノズルに連続したシュート
ノズル44との間に位置して上固定プレートれんが41
と下固定プレートれんが43間において摺動する摺動プ
レートれんが42を備えている。
【0022】そして、上固定プレートれんが41は、金
属からなるハウジング32内に、下固定プレートれんが
43はシールケース33内に固定されており、摺動プレ
ートれんが42は、スライドケース47に保持され、油
圧シリンダ48により摺動する。
【0023】したがって、油圧シリンダ48を介してス
ライディング用プレート42を摺動させることにより、
該スライディング用プレート42に形成されている開口
部2が溶融金属容器30のノズルに対して適宜移動する
ことで、ノズル開口率を変えることができ、これによっ
て、溶鋼の流量を制御することができる。
【0024】上記実施形態においては、SN装置用摺動
プレートれんが1の摺動面5および6に対して傾斜面4
を設けた構成としたが、本発明はこれに限るものではな
く、片側だけに傾斜面を有する構成であってもよい。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げて本発明を具体
的に説明する。なお、以下の実施例については前掲の図
1から図3を参照して説明する。
【0026】本実施例においては、SN装置用摺動プレ
ートれんが1として、Al23−C質焼成品を用いて、
(1)傾斜面4の角度を、それぞれ0.5度,1度,2
度,4度,6度,8度,10度,15度,20度,30
度,40度,50度,60度,70度とし、(2)上記
の傾斜面4の各角度において、傾斜面4の距離(Y)
を、1mmから35mm範囲において1mm間隔のサン
プルを作成した。(3)上記サンプルを、A製鋼所の取
鍋用3層式SN装置に使用した。
【0027】この結果、SN装置用摺動プレートれんが
1の摺動面5および6に対してゼロでない10度未満の
傾斜角αの傾斜面4に構成、かつ傾斜面を形成した距離
Yがゼロでない30mm以下の場合に、該範囲以外の構
成の場合と比較して、角部付近に生じる亀裂発生の抑止
効果が顕著に現れた。
【0028】 中でも、傾斜面の傾斜角αが、本発明で
特定する2度以上7度未満の構成の場合は、亀裂発生に
対してより好ましい結果を得ることができた。さらに、
傾斜角αが3度以上6度未満の構成の場合、さらに好ま
効果を得ることができた。また、傾斜面4が片方
(摺動面5側)のみに形成したSN装置用摺動プレート
をテストした場合においても、同様の結果を得ることが
できた。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したように、スライ
ディングノズル装置用摺動プレートれんがにおいて、該
摺動プレートれんがの開口部に対して閉口部側のプレー
ト端面の角部が、摺動面に対して2度以上7度未満の傾
斜角αの傾斜面に構成され、かつこの傾斜面を形成する
距離Yが5mm以上30mm以下に構成されていること
により、角部の亀裂の発生を防止する効果を発揮するこ
とができ、耐用性の良好なスライディング装置用摺動プ
レートれんがを提供するこができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライディング装置用摺動プレー
トの平面図である。
【図2】図1におけるA−AD断面図である。
【図3】本発明に係るスライディング装置用摺動プレー
トの要部斜視図である。
【図4】本発明に係るスライディング装置用摺動プレー
トを適用したスライディングノズル装置の概略図であ
る。
【図5】従来のスライディング装置用摺動プレートを適
用したスライディングノズル装置の概略図である。
【符号の説明】
1 スライディング装置用摺動プレート 2 開口部 3 閉口部 4 傾斜 5,6 摺動面 7 鉄フープ 8 端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 三男 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住友金属工 業株式会社 鹿島製鉄所内 (72)発明者 平山 清衛 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住友金属工 業株式会社 鹿島製鉄所内 (56)参考文献 実公 平6−49420(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 41/28 B22D 11/10 340

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属容器出湯口の流量制御用スライ
    ディングノズル装置に用いる摺動プレートれんがにおい
    て、 前記摺動プレートれんがの開口に対して閉口部側のプレ
    ート端面の角部が、摺動面に対して2度以上7度未満の
    傾斜角αからなる傾斜面を有し、且つ前記傾斜面を形成
    する摺動面に平行な摺動方向の距離Yが5mm以上30
    mm以下に構成された傾斜面を設けたことを特徴するス
    ライディングノズル装置用摺動プレートれんが。
  2. 【請求項2】 前記傾斜角αが3度以上6度未満に構成
    されたことを特徴とする請求項1に記載のスライディン
    グノズル装置用摺動プレートれんが。
JP32169299A 1999-11-11 1999-11-11 スライディングノズル装置用摺動プレートれんが Expired - Fee Related JP3494604B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32169299A JP3494604B2 (ja) 1999-11-11 1999-11-11 スライディングノズル装置用摺動プレートれんが

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32169299A JP3494604B2 (ja) 1999-11-11 1999-11-11 スライディングノズル装置用摺動プレートれんが

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001138035A JP2001138035A (ja) 2001-05-22
JP3494604B2 true JP3494604B2 (ja) 2004-02-09

Family

ID=18135367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32169299A Expired - Fee Related JP3494604B2 (ja) 1999-11-11 1999-11-11 スライディングノズル装置用摺動プレートれんが

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3494604B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BRPI0910467B1 (pt) * 2008-04-17 2017-08-01 Stopinc Aktiengesellschaft Closing plate and sliding closure for the leaking of a container for fused metal
JP2015193032A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 黒崎播磨株式会社 スライディングノズル装置とノズルプレートの固定構造体及び固定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001138035A (ja) 2001-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20130074898A (ko) 연속주조 주형
JP3494604B2 (ja) スライディングノズル装置用摺動プレートれんが
CA2467345C (en) Metallurgical impact pad
JP2011516278A (ja) 溶融金属用容器の流れ口閉じ板及びスライド蓋
US7290685B2 (en) Nozzle plate for a sliding nozzle apparatus
US20160121393A1 (en) Closure plate, and a slide closure on the spout of a container containing molten metal
US4729497A (en) Slide unit and partial plate member thereof for use in a sliding closure unit
US4987949A (en) Protective cover for surface of molten steel used in continuous casting apparatus
WO2014157157A1 (ja) スライディングノズル装置
US5660294A (en) Rotating closure for a metallurgical vessel
JPS61235063A (ja) 金属湯を収容する容器のためのスライド式ノズル
EP3408043B1 (en) Sliding gate valve plate
JP3751421B2 (ja) プレートれんが
JPH0661362U (ja) 溶融金属流量制御用スライドバルブのプレート煉瓦
SU1537376A1 (ru) Скольз щий затвор сталеразливочного ковша
KR100605706B1 (ko) 쌍롤식 박판주조공정에서의 주편 에지부 핫밴드 방지방법
JP3329556B2 (ja) 溶融金属流量制御用スライディングノズル
JPS6345907B2 (ja)
JP2573496Y2 (ja) Fccプラントのスライド弁構造
JPS6082611A (ja) セラミツクス複合スキツドレ−ル
JP2002160046A (ja) スライディングノズル装置及び該装置を用いて溶鋼流量を調節する鋼の製造方法
FR2613646A1 (fr) Dispositif d'obturation laterale pour lingotiere de coulee continue entre cylindres
GB2311947A (en) Sliding gate valve
KR20040056261A (ko) 쌍롤식 박판주조기의 주편형상 및 내부품질 제어장치
JP2005169445A (ja) 整流式流量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees