JPH06510014A - クリップ式物品搬送具及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 クリップ式物品搬送具及びその製造方法発明の分野 本発明は、搬送具持上げ時に上部フランジから物品を支える形式の物品搬送具に 関する。特に、本発明は、改良されたこのような搬送具及びその製造方法に関す る。

発明の背景 物品を持上げて搬送することができるように物品の上部部分をつかむ搬送具は、 特に飲料用缶との関係で、よく知られている。たとえば、飲料用缶の頂部にはま り、これらの缶を缶の縁のすぐ下方の区域でつかむようにする穴を含むプラスチ ック製搬送具は一般的なものである。作るには経済的であるが、このようなりリ ップ式搬送具には多数の欠点がある。プラスチック材料は生物学的分解を受けな いので、このような搬送具は環境上の問題を伴う。搬送具を缶の頂部に押し付け ることのできる薄いプラスチック材料は、包装品の重量を制限し、この包装品が 普通の指穴により任意の時間にわたり運ばれるときに、人の指に苦痛を与え得る 。さらに、このような搬送具は、印刷宣伝材料又はその他の標識のための空間を 提供しない。

板紙製搬送具は、飲料用容器を、同様にして、すなわち容器の頂部部分をこれら の部分の下方ではつり下げられた容器が囲われないようにして支えることにより 、運ぶように作られてきた。飲料用缶を搬送する１つのこのような構造例は、缶 の頂部が貫いて延びる切れ目を含むパネルを利用している。缶は、缶の縁の下側 に係合する、隣接する支持縁によって所定の位置に保持される。このような板紙 製搬送具は、運ぶのに一層快適であり、環境的に一層受入れられやすいというよ うな利点をもたらすが、これらの搬送具は、宣伝その他の標識用の、クリップ自 体以外の空間を提供せず、また、全部の飲料を包装するのに適当とは考えられな い。たとえば、いくつかの高級な飲料は、外観がより伝統的な包装品を必要とし 、これらの包装品を作るのに必要な板紙の量が原因でこのような包装品はより一 層費用がかかるにも拘らず、飲料用容器を完全に囲むことが、しばしば要求され る。これらの欠点のないクリップ式搬送具を使うことができるということは、極 めて望ましいてあろう。

物品、特に、飲料用容器を包装する際の別の問題は、一つの形式の搬送具から他 の形式の搬送具に切り換える費用の高いことである。

この切換えは、通常、使用されている包装機の運転を停止し、別の機械を始動す ることを必要とする。この結果、特定の形式の包装品を作るように設計された高 価な包装機が、しばしば長期間にわたって遊ぶことになる。

一つの形式の包装品から他の形式の包装品に、最少の休止時間だけで且つ周期的 にのみ使用される包装機への投資を必要とすることなく切り換えることができる ということは、有利なことであろう。

発明の概要 本発明の一面においては、各々が上部部分に外方に延びるフランジを持つ複数の 物品を包装する搬送具が提供される。外向きに延びる縁を持つ飲料用缶及び外向 きに延びるリップ又はリムをキャップの直ぐ下に有する飲料用びんが、このよう な物品の例である。複数の切れ目及び隣接する支持面を持つ物品支持体を備えた クリップ式搬送具は、物品のフランジが各切れ目を貫いて突出し、支持面により 支えられるようにして、物品に取り付けられる。さらに、本搬送具は、物品支持 体の上にあり、その支持体に連結される頂部パネルを持つ外側覆いを備えている 。対向する側部パネルか、頂部パネルに連結され、又、少なくとも１つの付加的 パネルが、対向する側部パネルを連結する。

この構造により、主要な持上げ搬送応力を受ける搬送具の部分が最小になり、比 較的厚く高価な荷重支持材料から形成されなければならない搬送具の部分が最小 になる。このことは、付加される頂部パネル及び側部パネルを比較的薄く安価な 材料から形成することを可能にする。この結果、包囲された又は部分的に包囲さ れた包装製品におけるより伝統的な外観を保持するが、作るのがより経済的な搬 送具が得られる。さらに、クリップ式支持部材は、外部覆いにより覆われ、従っ て目に見えないので、美観に構わないで所要の構造上の要求に適合する比較的安 価な材料から作ることができる。従って、多量の再生繊維から成る板紙が、この 材料は上質の印刷を受けなくてもよいので、支持部材を形成するのに使用され得 る。

本発明の搬送具は、詳細は後述するように、側部パネル及び端部パネルを修正し 、底部パネルを設けることにより、種々の形状を取ることができる。さらに、そ れらは、定められた個数の物品を保持するようにした搬送具に限定される必要が ない。たとえば、クリップ式支持部材及び取り付けられた物品が単一の搬送ユニ ットであると見なされるならば、多数のユニットが、より大きい包装品を形成す べく、外側覆い内に含められ得る。

本発明の別の面においては、包装作業を種々の包装工程に分解し、それらの工程 を実施する、異なるモジュール又はステーションを設けることにより、異なる搬 送具構造が、極めて効率的な方法で形成される。このことは、各々が特定の形式 の包装品だけしが作ることのできない、多数の別個の独立した包装機を設ける一 般的方法とは著しく異なる。すなわち、各々がそれ自体の物品送給セクションを 持つ、独立の包装機を設ける代わりに、−緒に包装しようとする所望数の群に物 品を分けるための、唯一の物品送給セクションが、必要とされるだけである。群 に分けられた物品は、次いで、第１の包装ステーソヨンヘ連続的に移動させられ 、それらは、そのステージ３ンにおいて、搬送ユニットを形成すべく、上述した 支持体に固定される。搬送ユニットは、次いて、特定の形式の搬送具を作るため の包装作業を完了するように構成されている、いくつかの付加的なモジュール又 は包装ステーションのうちの一つに連続的に移動させられる。

たとえば、付加的なモジュールのうちの一つは、外側搬送具覆いを１つの搬送ユ ニットの物品支持体に取り付け、単一の搬送ユニットを包む包装品を作るように 構成されている。別のモジュールは、１つの搬送ユニット内の物品の数の倍数を 含む、より大きい搬送具を作るため、隣接する複数の搬送ユニットの物品支持体 に、外側搬送具覆いを取り付けるように構成されている。別のモジュールは、外 側搬送具覆いを、複数の積み重ねた搬送ユニットに取り付け、より一様な寸法を 持つより大きい搬送具を作るように構成されている。

各場合において、覆われたユニットは、次いで、更に別の包装ステーションに移 動させられてもよい。

上述した結果をもたらすことのできる本発明の特徴は、好適な実施例の記載にお いて、より詳細に明らかにされ、本発明の上記の及び他の面が、他の利点と共に 、容易に明らかとなろう。

図面の簡単な説明 第１図は、本発明に使うことのできるクリップ式搬送ユニットの斜視図である。

第２図は、頂部パネルを形成するように折り返される前の、開いている頂部パネ ルを示した、第１図の搬送具の斜視図である。

第３図は、本発明で使用され得る別のクリップ式搬送ユニットの斜視図である。

第４図は、本発明で使用され得る物品送給セクションの部分平面図である。

第５図は、本発明の包装方法における製品の流れを示す図である。

第６図は、本発明により作られた搬送具の一例の斜視図である。

第７図は、第６図の７−７線に沿う拡大断面図である。

第８図は、第６図の搬送具に使用される外側覆いを形成するのに使用され得る素 材の平面図である。

第９図は、第６図の搬送具に使用される外側覆いを形成するのに使用され得る別 の素材の平面図である。

第１０図は、変形された搬送具を示す、第６図と同様な斜視図である。

第１．１図は、別の変形された搬送具を示す、第６図と同様な斜視図である。

第１２図は、さらに別の変形された搬送具を示す、第６図と同様な斜視図である 。

第１３図は、第１図又は第３図に示されている形式の搬送ユニットを２つ備えた 搬送具の斜視図である。

第１４図は、変形された搬送具を示す、第１３図と同様な斜視図である。

第１５図は、別の変形された搬送具を示す、第１３図と同様な斜視図である。

第１６図は、外側覆いを設けられる前の、複数の積み重ねられたユニットの斜視 図である。

第１７図は、第１６図の積み重ねられたユニットから成る搬送具の斜視図である 。

第１８図は、第１７図の１８−１８線に沿う拡大断面図である。

好適な実施例の詳細な説明 第１図に示すように、場合により支持体とも呼ばれるクリップ式搬送具１０は、 短い側部パネル１６によって底部パネル１４に折曲げ自在に連結されている頂部 パネルＩ２を備えている。缶１５の上部部分は、底部パネル１４の穴を貫いて延 び、支持タブによって保持されているが、この図では、穴も支持タブも見えない 。頂部ノくネルは底部パネルはと広くなく、側部パネル１６は内方に傾斜する。

底部パネルには、缶の列の間に補強リブ２０が設けられており、リブの間にみそ を形成している。又側部補強帯状片２２が搬送具の側部パネル１６に隣接する側 縁部に設けられている。側部ノ々ネルは切欠き２４を含む。切欠き２４は、隣接 する缶のリム又は縁に整合し、頂部パネル１２から外方に延びるタブ２６のすぐ 下方に位置してしする。頂部パネルには搬送具を持上げやすくするように指穴２ ８を設けである。

搬送具１０は、搬送具形成作業の開始時を示す第２図に示されている、略長方形 の板紙素材３０から形成される。素材３０は、一端部の内側頂部パネルフラップ ３２と他端部の外側頂部ノくネルフラ・ツブ３４とを備えている。リブ２０の各 側の、底部ノ（ネルにおける２列の離隔した折り線３６．３Ｂは、外方に湾曲し た３つのスリ・ノド４０．４２により、それぞれ中断されている。

搬送具１０を形成するには、素材３０を、各列が３個からなる２列に配置した、 隣接する６個の缶１５から成る群の頂部に、素材３０を位置させ、湾曲したスリ ット４０．４２を、缶１５のリムの対向する部分に実質的に整合させる。２列の 缶は、素材に適正に整合させられるように、短い距離を隔てられている。底部） くネル１４及び缶の間の相対運動は、底部パネルＩ４に下向きの押圧力を加える ことによって生ずる。スリット４０．４２の各対の対向する湾曲したスリットの 中間点間の距離は、缶の縁の直下の、缶の縮径部の直径にほぼ等しい。缶及び底 部パネルの相対運動が生ずると、補強リブ２０及び補強帯状片２２の係止用縁部 が、缶の縮径部にスナップバックするまで、缶の縁は、板紙の弾性によってスリ ットを貫ぬいで押し込まれる。

次に、缶の列を相互に近づ（向きに動かし、隣接する列内の隣接する缶が互いに 当接する関係になるようにした後、外側頂部パネルフラップ３４が内側頂部パネ ルフラップ３２に重なり合う関係になるようにしで、頂部パネルフラップが折り 返される。この位置にある缶により、頂部パネルフラップは、指穴が互いに整合 する最終位置に動かされ、そして、これ等のフラップは、底部パネル１４に、及 び相互に接着される。

搬送具素材は缶に対して動かされ得、そして、頂部パネルフラップは、適切な手 段により、それらの最終位置に締着され得る。これらの機能を果す装置の詳細の 開示は、このような装置の構造が従来から知られており、包装業界ではよく知ら れた範囲内にあるので。

省略する。たとえば、米国特許第３．６５３．５０３号に開示されている組立て 方法を使うことができる。この方法では、素材は、包装機を通って移動する缶の 連続する群の頂部に置かれ、ブラウイング機構により缶の縁に押し付けられる。

本発明は、上記の搬送具の使用に限るものではない。何故ならば、フランジ付き 物品を支えることのできる任意の構造のクリップ式搬送具が使用され得るからで ある。たとえば、搬送具は、頂部パネルを設ける必要がなく、第３図に示すよう な単層の支持体を備えるだ（１でもよい。この支持体では、搬送具パネル１４′ は第１図の支持体の底部パネルＩ４と同様である。すなわち、缶１５の縁は、湾 曲したスリット４０′、４２′を貫いて延び、中央リブ２０”及び側部補強帯状 片２２′により支えられる。第１図の構造の場合と同様に、搬送具の一方の側の 中央リブ２０′及び側部補強帯状片２２′は、折り線３６′によってパネル１４ ’　に連結されている一方、他方の中央リブ及び側部補強帯状片は、折り線３８ ′によってパネル１４’に連結されている。この構造は第１図の構造はど強くは ないが、この構造は、大部分の搬送具荷重を支えるのに極めて適切であり、且つ 、この搬送具の方が、所要材料が少なくて済むので、一層経済的である。物品を 搬送具に取り付ける、前記した方法のような適切な方法が、頂部パネルフラップ を折曲げて固着する手段を勿論設けることなく、使用され得る。

クリップ取付は区域を通って連続的に移動する２列の分離した物品を有するよう に、物品を機械内に送給する任意の適切な手段を使うことができる。単に例示の ために、このことのできる一方法が第４図に示されており、この方法においては 、物品は、端部においてエンドレスチェーン（図示せず）に連結されている剛性 の支持板で好適に構成されているコンベヤ４６に、送入コンベヤ４４により送出 される。流入物品を２列に分割する垂直方向に配置された隔離板４８が、コンベ ヤ４６の表面のすぐ上方に支持されている。コンベヤ４６の外縁部の上方には回 転スクリュー５０が装着されており、これらの回転スクリューは、流入物品を３ 個からなる群に分けるように列内の３番目の物品ごとに係合するように構成され ているらせん形羽柑５２を備えている。支持面５４は、フライト棒５６用の空間 をもたらすべく、コンベヤ４６の下流側端部から短い距離だけ離隔させられてお り、フライト棒５６は、この空間を経て垂直方向に上昇し、次いで下流方向に動 いて物品群を上述した包装区域に向かって押す。各列内の物品群は、下流方向へ の移動中に分割帯状体６０により相互に隔離される。この分割帯状体は、フライ ト棒が通る空間を生ずるのに十分な距離だけ支持面５４から離隔させられており 、物品の列を、後にこれらの物品上に置かれる支持体素材の切れ目に整合させる ように設計されている厚さを持つ。

前述したように、本発明の一面は、包装作業の種々の段階が行われるモジュール 又は包装ステーションを提供することである。そこで、包装しようとする物品の 送給及び群分けと支持クリップの形成及びその物品上部への取付けとは、このシ ステムの第１モジユール内で行われ得る。このシステムの第１モジユールは、第 ５図にモジュールＡとして概略的に示しである。

第１図、第２図及び第３図の具体的な支持体すなわち搬送具についていくぶん詳 しく述べたが、前述したように、それらは、本発明に使用され得るクリップ式搬 送具の単なる例示であり、それらは、使用され得る搬送具の種々の構造を制限す るものと解釈されるべきてはない。図示の搬送ユニットは６個の缶を搬送するよ うにしであるが、本発明がより少ない又はより多い物品を支えるようにした搬送 具に応用することもできるということは、理解されよう。さらに、この搬送ユニ ットを飲料用缶の包装との関連で述べたが、リム又はその他のフランジ状延出部 分を持つびんのような他の形状の物品も同様にして包装できるということは理解 され得よう。

基本的な搬送ユニットは、第５図に線図で示した適切なコンベヤ６２により、モ ジュールＡを出る。搬送ユニットは、切換え機構又は合流部６４から出発する複 数の他のコンベヤの任意のものに、コンベヤ６２から選択的に移送され得る。す なわち、これらの搬送具は、モジュールＢに通ずるコンベヤ６６に、又はモジュ ールＣに通スルコンベヤ６８に、又はモジュールＤに通ずるコンベヤ７ｏに移送 され得る。異なるモジュールは、種々の異なる最終包装構造を作製するだめの装 置を備えており、モジュールＡから出る基本ユニットは、所望の最終の包装品形 状を生ずる他のいずれのモジュールにも転ぜられよう。

モジュールＢは、基本ユニットの支持体のまわりに外側搬送具覆いを設けるよう に構成されている。第６図に示すように、得られる一形式の包装品は、垂下する 部分的な側部パネル７４及び端部パネル７６を持つ頂部パネル７２を備えている 。この頂部パネルは、支持体１０のような搬送具の指穴に重なる指穴７８を備え ており、使用者は、搬送具取っ手を外側覆いを貫いてつかむことができる。頂部 パネルを支持体１０’のような搬送具に当てかうと、指穴７８は、リブ２０′に より形式されているみその上に重なるだけである。このみそは、指穴に挿入した 使用者の指用の空間を形成する。第７図に示すように、外側覆いの頂部パネル７ ２は、搬送具ｌＯのパネル１２に、接着剤８０により連結されている。搬送具　 １０′の場合にように、頂部パネルを持たない搬送ユニットが使用されるならば 、勿論、外側覆いは、そのようなユニットの単一のパネル１４′に直接連結され よう。接着が好適であるが、機械的な固定装置のような他の形式の連結手段が所 望により利用され得るということは、理解されよう。頂部パネルと共に、部分的 な側部パネル及び端部パネルは、印刷標識用の、付加的ないわゆる包装「広告板 」空間を提供する。そして、外側覆いは、搬送ユニットに、完成された又は上質 の外観を与えることにより、搬送ユニットの外観を一変させる。外側覆いは、基 本的な搬送ユニットの支持体にぴったりはまり、側部パネル及び端部パネルが互 いに連結される結果として、付加的な安定性又は剛性をもたらす。

外側覆いは任意の所望の態様で形成できる。たとえば、第８図に示すように、第 ６図の外側覆いを、頂部パネル７２、側部パネル７４及び端部パネル７６に対応 する各区分を備えた素材８２がら形成する。側部パネル及び端部パネルは、中央 の折り線９ｏを含む三角形の形状のまちすなわちタックフラップ８８に、折り線 ８４．８６に沿って連結されている。タックフラップ８８に代えて、側部パネル を端部パネルに連結するための接着用フラップを設けてもよい。第９図に示すよ うな素材を使ってもよい。この場合、細長い２つの側部パネルフラップ９２を設 ける。この構造の端部パネルは、延出している各側部パネルフラップを、頂部パ ネルの縁部に沿い、次の側部パネルフラップへと折り曲げ、第６図のものと同じ 外観の外側覆いを形成すべく、フラップの端部を次の側部パネルフラップに接着 することにより、形成される。細長い側部パネルフラップの長さは変えてもよい 。この場合、これらを互いに接着する場所は変わるであろう。

外側覆いの他の変形例は、モジュールＢで形成され得る。外側覆いに部分的な側 部パネル及び端部パネルだけしか設けない代りに、全パネルを設けてもよい。こ のことは第１Ｏ図に示しである。第１０図において、側部パネル９４及び端部パ ネル９６は、支持体により支えられている物品の底部まで下方に延びる。この包 装品は、第６図の搬送具の場合のように、底部が開いていてもよい。又は、この 包装品は、底部パネルを、側部パネル又は端部パネル或いはこれらの両パネルに 連結し、剛性を一層高めることができる。全パネルを有することにより、物品は 完全に覆われ、このことはいくっがの製品の包装に有利である。底部が開いてい ると、側部パネル及び端部パネルは、物品が支持面に載ることを可能にするため 、支持された物品の底部までだけしか下方に延びることができない。これも、底 部パネルを持つ外側覆いに代わる、好適な構造である。外側覆いの構造の簡単な ことに鑑み、この変形例及び後述のその他の変形例の覆いを作るのに使う素材を 図示することは、必要ではない。

他の形状の外側覆いが第１１図に示しである。この場合、側部パネル９４は全高 さを持つが、各端部パネル９８は、部分的高さだけしか持たなくて包装品の下部 に位置させる。これは、第６図の部分的パネルに付加的な剛性を提供するが、第 １０図の全囲いより板紙又はその他の使用材料が少なくて済む。部分的端部パネ ルを包装品の下部に位置させることにより、物品の下部部分のＵＰＣ符号が隠さ 花　包装品と個別の物品との両方に表われるＵＰＣ符号から生ずる混乱が避けら れる。第１０図の全パネル付き包装品の場合のように、所望により底部パネルを 設けてもよい。

上述した包装品の別の変形例を第１２図に示しである。この場合、金側部パネル ９４を設け、又部分的端部パネル７６を包装品の上部に位置させる。これは、主 として、ＬＪＰＣ符号を物品の上部部分に位置させる地域でＵＰＣ符号を隠すの が望ましい場合に利用される。

外側覆い素材を基本的な搬送ユニットの頂部に置き、外側覆いを形成するように その素材を折り曲げて接着する装置は、それが包装業界ではよく知られているの で、説明しない。

再び第５図を参照するに、モジュールＢで行われるような、単一のクリップ式搬 送具のまわりに覆いを形成するのに代わるものは、モジュールＡから出る基本的 搬送ユニットを、モジュールＣに転することになる。モジュールＣでは、２つ又 はそれ以上の搬送ユニットを並置し、外側覆いを隣接するユニットのまわりに形 成する。このような構成は第１３図に示しである。第１３図では、外側覆いは、 頂部パネル１００と部分的な側部パネル＋０２及び端部パネル１０４とから成っ ている。頂部パネル１００には、支持体１０のような下側にある搬送具の指穴に 、又は支持体１０′のような搬送具のリブにより形成されているみぞに整合する 穴１０６が設けられている。

この構成により、使用者は、　１組の指穴だけをつかむことにより包装品を取り 」二げることができる。この包装品は、このようにして持ち上げられると、実質 的に垂直方向に支えられることになるであろう。しかし、大部分は頂部パネルの 下側の支持体への接着結合に起因する、この包装品の剛性は、このことを、実行 可能な持上げ搬送方法とする。

モジュールＣで得られる多重ユニット包装品の変形例が第１４図に示しである。

この変形例は、第１１図の外側覆い構造に類似の、金側部パネル１０８と部分的 端部パネル１１０とを備えている。金側部パネルを利用する単一ユニットの包装 品の場合と同様に、底部パネルを所望により設けてもよい。異なる取っ手構造を 例示しており、別体の取っ半部材１１２は、支持クリップの頂部パネル１２に又 は頂部パネルを持たない搬送ユニットの本体１６′に、隣接する搬送ユニットの 間の接合部を横切って接着されている。取っ半部材１１２は、穴１１６を持つ直 立した取っ手１１４を備えている。外側覆い１００は、取っ手１１４が貫いて延 びる穴１１８を形成しである。この特定の包装品に限定されず、任意の多重ユニ ット包装品構造に使われ得る、この取っ手は、一方の手で包装品を実質的に水平 のままにして容易に持ち上げて運ぶことができる。

多重ユニット包装品の別の変形例を第１５図に示しである。この変形例では、金 側部パネル１００及び全端部パネル１２０を設け、各端部パネル１２０に取っ手 穴１２２を形成しである。外側覆いは搬送ユニットクリップを形成するために使 うボール紙より薄い厚さであっても、持上げ及び搬送の応力が主として端部パネ ルに平行であることにより、外側覆いの取っ手穴は良好に機能し得る。他の構造 の場合のように、所望により底部パネルを設けてもよい。

さらに別の包装品構造が、モジュールＤで作られ得る。このモジュールＤでは、 積み重ねた搬送ユニットＩＯ′を組み入れる包装品が得られる。いずれかの形式 の搬送ユニット１０又は搬送ユニット１０′をこの変形例で利用できるが、単に 分りやすいように搬送ユニット１０′を例示しである。第１６図に示すように、 搬送ユニット１０’を先ず、それぞれ２ユニツトから成る２層に重ねる。この積 重ねの一方の寸法は搬送ユニットの長い方の側辺に対応し、他方の寸法は搬送ユ ニットの短い方の２つの側辺に対応している。第１７図に示すように、次いて外 側覆いをこれらの層のまわりに折り曲げ、頂部パネル１２６、側部パネル１２８ 及び端部パネル１３０を持つ包装品１２４を形成する。第１４図の包装品の取っ 手と同様な取っ手１３２を設けである。第１８図に示すように、隣接する搬送ユ ニットに結合していない底部パネル＋３４を設けである。外側覆いに及び相互に 結合していない下部層の搬送ユニットにより、包装品を取っ手により持上げると 、上部層と結び付いている持上げ応力は、外側覆いの頂部パネルに広く分配され る。その理由は、取っ手が、上部層内の支持体に直接取り付けられており、これ により、持上げ応力を上部層支持体に直接伝え、そして、この上部層支持体が、 持上げ応力を外側覆いの頂部パネルに伝えるからである。外側覆いの下部パネル は、下部層内の搬送ユニットの重量を支える。従ってこの構造は、外側覆いの頂 部パネル及び底部パネルの間に荷重を大体等しく分配し、比較的薄い材料を外側 覆いとして使うことを可能にする。

図示のような取っ手を使う必要はない。外側覆いの頂部パネル又は側部パネルの 取っ手穴を代りに利用することができる。このような場合は、上部層内の搬送ユ ニットは外側覆いの頂部パネルに接着により結合され、外側覆いの頂部パネル及 び底部パネルの間に持上げ応力の実質的に等しい分配が行われる。

上述したように、本発明の包装品構造の利点は、搬送品の大部分に対し比較的薄 い材料を使用できることである。たとえば、本発明によって作られた、全体を囲 んだ包装品は、表面積で測って従来の全体を囲んだ搬送具と同量の板紙を使うが 、板紙の素材は少なくて済み、費用の実質的な節約になる。さらに、印刷の目的 で使用されるのに必要な高品質のボール紙が、比較的薄い外側覆いによって提供 されるので、包装品に必要な高価な板紙の量が著しく減る。全体を囲まない包装 品の材料費用はさらに減る。本発明の構造により、印刷上の要求に関して一層低 品質の素材をクリップ式支持体に対し使うことができ、もって、外側覆いとして 使うことができなかった高強度の素材を支持体に使うことができる。

具体的な搬送具構造において要求されるものは変化するかも知れないが、外側覆 いの厚さは従来の搬送具覆いの厚さより５０％まで容易に薄くし得る。たとえば 、従来の搬送具はＩ８ミルの厚さを持つ板紙で形成され得るのに対し、本発明の 搬送具はわずかに１２ミルの厚さの板紙でよい。

本発明は、搬送具を形成するのに必要な材料の量を減らし、板紙製搬送具に再生 素材を使うことができ、１種類の搬送具構造から別のものに変えるときに包装機 体止時間を減らし、種々の形式の搬送具構造を作る包装機の費用を減らすという ことを含む、多数の利点をもたらすということは、明らかである。前述したよう に、本発明は、缶に使うことに限定されず、搬送具のクリップ式支持体の係止縁 部又は支持縁部によってつかまれ得るリム又はその他の突起を持つ他の形式の物 品に拡張され得る。

本発明は好適な実施例について述べた詳細だけに当然限定されず、その精神を逸 脱しないで種々の変化変形を行うことができる。

Ｆ’ｘｒ＝、、、３

Claims (28)

【特許請求の範囲】
1. １．各々が外方に延びるフランジを上部部分に持つ複数の物品を含む搬送具であ って、 複数の切れ目及び隣接する支持面を含む物品支持体であって、前記物品のフラン ジの少なくとも一部分は、前記切れ目を貫いて突出し、且つその下側で前記支持 面により支持されている、ものと、 前記物品支持体の上にあり、且つこの物品支持体に連結される頂部パネルと、こ の頂部パネルに連結される、対向する側部パネルと、これらの対向する側部パネ ルを連結する少なくとも１つの付加的パネルとを備える外側搬送具覆いと、を具 備する搬送具。
2. ２．前記少なくとも１つの付加的パネルが、２つの端部パネルからなる請求の範 囲第１項記載の搬送具。
3. ３．前記側部パネル及び前記端部パネルが、前記物品を部分的にのみ覆っている 請求の範囲第２項記載の搬送具。
4. ４．前記側部パネル及び前記端部パネルが、前記物品の全高さを覆っている請求 の範囲第２項記載の搬送具。
5. ５．前記側部パネルが前記物品の全高さを覆い、且つ前記端部パネルが前記頂部 パネルから離隔させられている請求の範囲第２項記載の搬送具。
6. ６．前記少なくとも１つの付加的パネルが、前記側部パネルを連結する底部パネ ルを含んでいる請求の範囲第４項記載の搬送具。
7. ７．前記少なくとも１つの付加的パネルが、前記側部パネルを連結する底部パネ ルを含んでいる請求の範囲第５項記載の搬送具。
8. ８．前記支持体上の取っ手と、前記取っ手がつかまれることを可能にする、前記 頂部パネル内の手段とを含む請求の範囲第１項記載の搬送具。
9. ９．前記支持体上の前記取っ手が、前記支持体内の少なくとも１つの穴を備え、 且つ、前記取っ手がつかまれることを可能にする、前記頂部パネル内の前記手段 が、前記支持体内の前記少なくとも１つの穴への接近を可能にする穴を備えてい る請求の範囲第８項記載の搬送具。
10. １０．前記支持体上の前記取っ手が、前記支持体から延びる、直立の取っ手部分 を備えており、且つ前記取っ手がつかまれることを可能にする、前記頂部パネル 内の前記手段が、前記取っ手部分がそこを貫いて延びる穴を備えている請求の範 囲第８項記載の搬送具。
11. １１．前記搬送具覆いを形成する材料が、前記支持体を形成する材料より薄い請 求の範囲第１項記載の搬送具。
12. １２．前記物品支持体及びこれによって支持される前記物品が、搬送ユニットを 形成し、前記搬送具が隣接する複数の搬送ユニットを含み、前記外側搬送具覆い の前記頂部パネルが、前記隣接する搬送ユニットの上にある請求の範囲第１項記 載の搬送具。
13. １３．前記隣接する搬送ユニットが、並んだ関係にある請求の範囲第１２項記載 の搬送具。
14. １４．各層に少なくとも２つの搬送ユニットを持つ、少なくとも２つの重ねられ た層がある請求の範囲第１２項記載の搬送具。
15. １５．前記搬送ユニットの前記支持体内の取っ手と、前記取っ手への接近をもた らす、前記頂部パネル内の穴とを含む請求の範囲第１２項記載の搬送具。
16. １６．前記外側搬送具覆いの対向する側部パネルに取っ手を含む請求の範囲第１ ２項記載の搬送具。
17. １７．前記外側覆いが底部パネルを含み、前記外側覆いの前記頂部パネルが隣接 する搬送ユニットの前記支持体に接着され、且つ、前記底部パネルが隣接する搬 送ユニットに結合していない請求の範囲第１４項記載の搬送具。
18. １８．外向きに延びるフランジを上部部分に持つ物品を包装する方法であって、 複数の切れ自及び隣接する支持面を持つ支持体に複数の物品を固定する工程であ って、各物品の前記フランジの少なくとも一部分は、切れ目を貫いて突出し且つ その下側で前記隣接する支持面により支持される、ものと、 外側搬送具覆いを前記物品支持体に結合する工程であって、前記外側搬送具は、 頂部パネルと、対向する側部パネルと、前記対向する側部パネルを連結する少な くとも１つの付加的パネルとを備え、前記頂部パネルは、前記物品支持体上にあ り、且つこの支持体に連結される、ものと、 を具備する方法。
19. １９．前記頂部パネルが、前記物品支持体に接着剤により連結されている請求の 範囲第１８項記載の方法。
20. ２０．前記包装具覆いを形成する材料が、前記支持体を形成する材料より薄い請 求の範囲第１８項記載の方法。
21. ２１．前記物品支持体及びこれによって支持される前記物品が、搬送ユニットを 形成し、前記方法が、複数の搬送ユニットを形成し、これらのユニットを互いに 隣接して位置させ、そして前記外側搬送具覆いを、この外側覆いの前記頂部パネ ルが隣接する前記搬送ユニットの上にあるように取り付ける工程を含む請求の範 囲第１８項記載の方法。
22. ２２．前記包装ユニットが、各層に少なくとも２つの搬送ユニットを持つ、少な くとも２つの重ねられた層に配置される請求の範囲第２１項記載の方法。
23. ２３．外向きに延びるフランジを上部部分に持つ物品を包装する方法であって、 所定の数の物品を含む、分離された物品群を、第１の包装ステーションへ連続的 に移動させる工程と、搬送ユニットを形成すべく、前記第１の包装ステーション において、前記各群の物品を支持体に固定する工程であって、前記支持体は、複 数の切れ目及び隣接する支持面を含み、前記物品は、端物品のフランジの少なく とも一部分が切れ目を貫いて突出し、且つその下側で前記隣接する支持面により 支持されるようにして、前記支持体に固定される、ものと、 搬送ユニットの流れを、複数の更に別の包装ステーションのうちの一つに選択的 に且つ連続的に移動させる工程であって、前記更に別の包装ステーションの各々 は、外側搬送具覆いを、搬送ユニットの前記物品支持体に取り付けることが可能 であり、前記外側搬送具覆いは、前記物品支持体の上にあり且つそれに連結され る頂部パネルと、対向する側部パネルと、前記対向する側部パネルを連結する少 なくとも１つの付加的パネルとを備えており、前記更に別の包装ステーションの 各々は、他の更に別の包装ステーションで作られる搬送具とは異なる搬送具を作 る、ものと、を具備する方法。
24. ２４．前記更に別の包装ステーションのうちの一つが、単一の搬送ユニットの前 記物品支持体に、外側搬送具覆いを取り付けることができる請求の範囲第２３項 記載の方法。
25. ２５．前記更に別の包装ステーションのうちの別の一つが、複数の搬送ユニット の前記物品支持体に、外側搬送具覆いを取り付けることができる請求の範囲第２ ４項記載の方法。
26. ２６．前記更に別の包装ステーションのうちの別の一つが、重ねられた配置の搬 送ユニットの上部層内の複数の搬送ユニットの前記物品支持体に、外側搬送具覆 いを取り付けることができる請求の範囲第２５項記載の方法。
27. ２７．前記外側搬送具覆いが、前記物品支持体を構成する材料より薄い材料で構 成されている請求の範囲第２３項記載の方法。
28. ２８．覆われた搬送ユニットを、選択された前記更に別の包装ステーションから 下流側に連続的に移動させる工程を含む請求の範囲第２３項記載の方法。