JPH09512233A - 分割ストラップを有するバスケット型キャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 破損しない製品を運搬するためのバスケット型製品キャリア。仕切りストラップが、対向する側面パネルに接続し、その間に延びる。ストラップは、各端が接着フラップによって側面パネルに接続し、その一方が関連する側面パネルの上縁に折り線によって接続する。製品を取り出すと、ストラップにより、キャリアが湾曲せず、それによって、キャリア内の残りの製品がこぼれ落ちるような過剰なたるみが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】 分割ストラップを有するバスケット型キャリア発明の分野 本発明は、バスケット型キャリアに関する。特に、剛性を改良した経済的なバ スケット型キャリアに関する。発明の背景 飲料用瓶などの特定の製品は、バスケット型キャリアに入れて販売することが 多い。バスケット型キャリアは、持ち運びが容易で、通常は極めて強力であり、 その剛性及び耐変形性は、従来は中央パネルから側面パネルに延びて瓶用の個々 のセルを形成する分割仕切りによって補助される。 しかし、バスケット型キャリアの強度は、プラスチック瓶の梱包との関連で問 題となる。隣接するプラスチック瓶は接触しても破損することがないので、瓶を 仕切りで分離する必要がない。キャリアの製造に要する段ボールまたはその他の 材料の量は、それに応じて減少し、より経済的なキャリアとなる。しかし、大型 の重い瓶または多数の瓶を梱包する場合のように重い荷重を運搬するよう設計さ れるキャリアの場合、セルの仕切りがないことによるキャリア強度の不足は、往 々にして瓶をキャリアから取り出した後に判明する。１本または複数の瓶を取り 出すと、残りの瓶による重量分布のむらにより、キャリアが湾曲する傾向がある 。そのため梱包がたるみ、キャリアを持ち上げると、残りの瓶がこぼれ落ちるこ とがある。 このタイプのキャリアは、端パネルの設計が、端部の瓶の下部が露出して見え るようになっている場合は、さらに弱体化する。これは、瓶または他の梱包品の 形状そのものがブランドを示唆する場合には好ましいデザインである。しかし、 端パネルの下部を除去すると構造の剛性が低下するので、これはキャリアの強度 不足の一因となる。 製品用の個々のセルを含まず、それでも１個または複数の製品を取り出した時 に適切な強度を提供し、湾曲しないタイプのバスケット型キャリアを提供するこ とが、本発明の目的である。端部にある製品の下部が露出して見えるようになさ れていても十分な強度を有するキャリアを提供することも、本発明の目的である 。発明の簡単な要約 本発明のバスケット型キャリアは、各製品のための個々の仕切りまたはセルは 含まず、製品を含む側面パネルおよび端パネルの間に開放された領域を提供する 経済的なキャリアである。キャリアを持ち上げる取手が設けられている。この配 置構成に加えて、側面パネルにストラップが接続され、その間に延びる。ストラ ップがキャリアを強化し、製品を取り出した時に側面パネルが互いに向かって内 向きに動かないようにし、それによって湾曲またはたわみを抑え、製品がキャリ アから落下する危険を排除する。 ストラップの対向する端部は、接着フラップによって側面パネルに接続され、 接着フラップの一方は、折り線によって一方の側面パネルの上端に接続されるの が好ましい。この配置構成によって、ストラップを含むキャリアを一体のブラン クから形成することができる。ストラップは、側面パネルのほぼ中心に配置する のが好ましい。 このキャリアは少ない費用で生産でき、ブランクから単純に形成される。さら に、キャリアのデザインによって、端パネルの一部を切り取ることができるので 、キャリアを不当に弱体化させることなく、端部に梱包された製品の有意の部分 を露出させ、見せることができる。 キャリアがこのように機能できる特徴について、好ましい実施例の説明に関連 して、さらに詳細に述べ、そこで本発明の上記およびその他の側面、さらに他の 利点が容易に明白になる。図面の簡単な説明 図１は、梱包された２列の瓶との関連で示す、本発明のキャリアの概観図であ る。 図２は、キャリア内の瓶の配置構成を示す、取手を除去したキャリアの平面図 である。 図３は、キャリアの側面図である。 図４は、図１のキャリアを形成するためのブランクの平面図である。 図５は、最初の折りおよび接着段階を実施した後のブランクの平面図である。 図６は、さらに折りおよび接着段階を実行した後のブランクの平面図である。 図７は、折り畳んだキャリアの平面図である。 図８は、わずかに変形した形のキャリアを形成するためのブランクの部分的平 面図である。 図９は、変形キャリアの部分的な平面図である。好ましい実施例の詳細な説明 ４本ずつ２列で８本の瓶を保持するよう設計されたキャリアを、図１、２およ び３に参照番号１０で示す。キャリアの内部をよりよく示すために、図１では瓶 を除外し、梱包の配置構成を示すために、図２では瓶をＢで概略的に示した。キ ャリアは、対向する端パネル１４に接続された、対向する側面パネル１２で構成 される。側面パネルには、重なる底パネル・フラップ１６も接続され、これは互 いに接着剤などで接着され、キャリアの底パネルを形成する。側面および端パネ ルの上縁は、瓶の首より十分下に配置され、それによって瓶の上部の形状が見え 、一方側面パネルの下端部および端パネルの下部は、開いて見えるようになって いて、瓶の下部を露出させる開放された切り落し部分１８を提供する。取手２０ も設けてある。取手はいかなる所望の形状で良いが、端パネル１４にテープまた は 接着剤で接着したストラップとして図示した。 側面パネル１２の上中心部に接着フラップ２２および２４で接続されているの は、仕切りストラップ２６で、これは内部の各列の瓶の間に延びる。ストラップ がなければ、１本または複数の瓶を取り出した後にキャリアを持ち上げると、底 パネルのたるみに反応して、側面パネルが互いに向かって動いてしまう。ストラ ップは横ばりの機能を果たし、側面パネルが互いに向かって内向きに動かないよ うにする。側面パネルがたるみに反応して動くことができないので、たるみ自体 に対する抵抗力がある。 キャリアを形成するためのブランク２８を、図４に示す。ブランクは段ボール で形成するのが好ましいが、段ボールのように機能するのに十分な強度および柔 軟性があれば、任意の適切な材料で形成することができる。ブランクは、中心に 配置された端パネル区画１４を含み、これは折り線３０によって側面パネル区画 １２に接続する。側面パネル区画１２には、折り線３２によって底パネル・フラ ップ１６も接続する。ブランクの反対側の端部に配置された端パネル・フラップ ３４は、折り線３６によって隣接する側面パネル区画に接続し、折り線３６は折 り線３０に平行に延びる。接着フラップ２２は、折り線３８によって図および接 着フラップ２４の右側で側面パネル区画１２の上縁に接続し、折り線４０によっ てストラップ２６の端部に接続する。接着フラップ２４は、折り線４２によって ストラップ２６の反対側の端部に接続する。折り線４２は、実質上、折り線３０ の延長部で、折り線４０は、折り線４２と平行で、側面パネル区画の長さのほぼ 中間点で、側面パネル区画１２の上縁から上方向に延びる。接着フラップ２２の みが、折れ曲がる状態で、隣接する側面パネル区画と接続する。ストラップ２６ は、スリットによって側面パネル区画から分離される。同様に接着フラップ２４ は、スリットによって端パネル区画１４から分離される。 ブランク２８からキャリアを形成するには、図４の点描部分で示すように、接 着フラップ２２に接着剤を塗布し、その後、接着フラップを折り線３８で下に折 り、接着フラップを隣接する側面パネル区画１２に接着する。接続したストラッ プ２６および接着フラップ２４は、接着フラップ２２とともに、図５に示す位置 に移動する。次に、図５の点描部分で示すように、接着フラップ２４に接着剤を 塗布し、ブランクの左側の側面パネル区画を折り線３０で折り、図６に示すキャ リアの暫定形状を生成する。この方法で、接着フラップ２４を、重なった側面パ ネル区画１２に接着する。ストラップ２６は、いずれの表面にも接着されない。 次に、上端パネル・フラップ３４の端部に接着剤を塗布し、その後、他方の端パ ネル・フラップを折り線３６で折り、図７の折り畳んだキャリアを形成する。 端部の折り線３０および３６に対して対向する内向きの力をかけ、折り畳んだ キャリアを開く、または直角にし、その後、底パネル・フラップ１６を上に折り 曲げて、最終的な重なる状態にし、接着剤で互いに接着する。言うまでもなく、 接着剤の代わりに機械的なロック手段を利用して、底パネル・フラップを互いに 保持することができる。次に、完成したキャリアに荷重をかけ、取手を付けるこ とができる。 折り畳んだキャリアを開くと、中央の仕切りストラップ２６が自動的に、その 最終的な位置に移動し、一方の側面パネルから他方へとキャリアの幅にまたがる 。上述したように、仕切りストラップが存在すると、瓶を取り出した時に、キャ リアが余分に湾曲せず、それによってキャリア内に残った瓶を保持するのに役立 つ。 仕切りストラップは、端パネルの中間に配置するのが好ましいように図示した が、実際にはその柔軟な性質のため、機能に悪影響を与えたり、瓶の搭載を妨害 したりすることなく、中心からわずかにずれて配置することができる。ストラッ プおよび接続された接着フラップの幅が狭いので、ブランクの面積は少ししか増 加せず、したがって破損しない製品を含むよう設計されたキャリアの費用は、わ ずかしか上昇しない。 仕切りストラップの結果としてキャリアが強化されたため、端部にある瓶の下 部およびすべての瓶の上部が見えるよう、キャリアを設計することができる。こ れは、端パネル区画が短くなり、側面パネル区画の下縁が隅の折り線からずれる ことによって、ブランクに反映される。さらに、端パネルを切り落としても、底 部の価格表示のバーコードをカバーするよう配置され、それによって小売店のス キャナがパッケージのバーコードで表示された価格ではなく、端部にある瓶の価 格を誤って記録するという問題がなくなる。 適宜、キャリアのブランクを図８のように変形して、隅の折り線３０および３ ６の両側に、間隔をあけて垂直の筋線４４を含むことができる。この配置構成に よって、隅に隣接する側面および端パネルが筋線に沿って降伏し、図９のように 、キャリアのパネルが隣接する湾曲した製品の輪郭に、さらに密接に従うことが できる。筋線４６は、筋線３２のわずか上方に、これと平行に間隔をあけて配置 され、短い斜面パネル４８を生成するためにも設けられ、このパネルは、多くの プラスチックの飲料用瓶に見られる内向きに傾斜した下部に、より密接に従うこ とができる。 キャリアのブランクを、２枚の端パネル・フラップと２枚の底パネル・フラッ プとを有するものとして述べてきたが、代わりに１枚のこれより長い端パネルフ ラップを設けて、キャリアの端パネルを形成することができ、１枚のこれより長 い底パネル・フラップを設けて、キャリアの底パネルを形成できることが理解さ れる。しかし、ブランクを切り取るウェブにブランクをより効率的にレイアウト するという観点から、上述の配置構成が好ましい。 本発明は、８本の瓶またはその他の製品を含むよう設計されたキャリアに制限 されないが、ディバイダ・ストラップが概ね中央に位置するため、偶数列の製品 を保持するキャリアでのみ機能することができる。 本発明は、特許請求の範囲に入るものを除き、好ましい実施例に関して述べた 個々の詳細すべてには限定されるものでないことが理解される。したがって、本 発明の全体的な基本的機能および概念を変更することなく、好ましい実施例の特 定の特徴を変更することが企図される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．バスケット型製品キャリアにおいて、 折り線によって対向する側面パネルに接続する底パネルと、 折り線によって側面パネルに接続する、対向する端パネルと、 側面パネルに接続して、その間に延びるストラップと、 キャリアを持ち上げるためにキャリアに接続する取手とを備えることを特徴と するバスケット型キャリア。 ２．ストラップがほぼ中央に配置される、請求項１記載のバスケット型キャリ ア。 ３．ストラップが、その対向する端部で折り線に沿って接着フラップに接続し 、接着フラップが側面パネルに接着される、請求項１記載のバスケット型キャリ ア。 ４．一方の接着フラップが一方の側面パネルに一体接続する、請求項３記載の バスケット型キャリア。 ５．各側面パネルが上縁を含み、前記一方の接着フラップが、折り線によって 前記一方の側面パネルの上縁に一体接続する、請求項４記載のバスケット型キャ リア。 ６．取手が端パネルに接続してその間に延びる、請求項２記載のバスケット型 キャリア。 ７．パッケージにおいて、 隣接する２列のほぼ破損しない製品を含むバスケット型の製品キャリアを備え 、各列が偶数の製品を含み、さらに 折り線によって対向する側面パネルに接続する底パネルと、 折り線によって側面パネルに接続する、対向する端パネルと、 側面パネルに接続してその間に延びるストラップとを備え、ストラップが、各 列の製品のうち半分を各列の製品の残りの半分から分離し、さらに キャリアを持ち上げるためにキャリアに接続する取手とを備えることを特徴と するパッケージ。 ８．ストラップが、その対向する端部で折り線に沿って接着フラップに接続し 、接着フラップが側面パネルに接着される、請求項７記載のパッケージ。 ９．一方の接着フラップが、一方の側面パネルに、前記一方の側面パネルの上 縁に沿って接続する、請求項８記載のパッケージ。 １０．製品がプラスチックの飲料用瓶で、各列に飲料用瓶が４本ある、請求項 ７記載のパッケージ。 １１．各端パネルが底パネルから間隔をあけ、端パネルに隣接する製品の下部 が露出して見える切り落し部分を設けた、請求項７記載のパッケージ。 １２．バスケット型の製品キャリアを形成するブランクにおいて、 第１折り線で第１側面パネル区画に、第２折り線で第２側面パネル区画に接続 する端パネル区画と、 少なくとも１つの側面パネル区画に接続する少なくとも１つの端パネル区画と 、 少なくとも１つの側面パネル区画に接続する少なくとも１つの底パネル・フラ ップとを備え、 各端パネル区画と側面パネル区画とが、ブランクから形成されるバスケット型 キャリアの上縁である上縁を有し、さらに 折り線で第１側面パネル区画の上縁に接続する第１接着フラップと、 一方端が折り線によって第１接着フラップに接続し、他方端が第２接着フラッ プに接続する仕切りストラップとを備え、仕切りストラップの接着フラップが、 ブランクから形成されるキャリアの対向する側面パネルに接続し、仕切りストラ ップがその間に延びることを特徴とするブランク。 １３．第１接着フラップを仕切りストラップに接続する折り線が、第１側面パ ネル区画の長さのほぼ中間に配置される、請求項１２記載のバスケット型キャリ アを形成するブランク。 １４．第２接着フラップを仕切りストラップに接続する折り線が、前記第１折 り線とほぼ一直線上に並ぶ、請求項１３記載のバスケット型キャリアを形成する ブランク。