JPH09501896A - ２段製品包装物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２段の首付きびんを収容する箱。上段にあるびんは下段にあるびんに対して逆さになっており、上段にあるびんの首が下段にあるびんの首の間に伸びている。びんの首は、間隔をおいて配置された、フラップを含む分離シートを通して伸び、そのフラップが隣接するびんの首同士の接触を防止する。箱は、比較的小さなトップパネルに向かって傾斜しており、トップパネルはハンドルを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 ２段製品包装物 発明の分野 本発明は、びん、または他の、末端部分の寸法が小さい製品の包装物に関する 。より詳しくは、本発明は２段のその様な製品を含む箱に関する。 発明の背景 現在、飲料のびんは、各びんを個別に受け入れるためのセルをハンドルパネル の両側に有するバスケット型のキャリヤー、末端が開いた、包み込むキャリヤー 、および完全に取り囲んだキャリヤー、を含む様々な種類のキャリヤーに包装さ れている。しかし、それぞれの型のキャリヤーは、実際的な意味で、それが運べ るびんの数に制限される。例えば、２４本のびんを保持する様に設計された大型 のキャリヤーは取扱いが面倒である。この多くのびんが１単位として供給される 場合、これらのびんは、従来は持ち上げるのに両手を必要とするケースに包装さ れている。さらに、その大きさのために、ほとんどの冷蔵庫に貯蔵することがで きない。片手で容易に持ち上げ、運ぶことができる、数多くのびんを包装するキ ャリヤーが非常に望まれている。また、その様なキャリヤーを冷蔵庫に貯蔵でき ることも望ましい。 発明の概要 本発明は、比較的小さな末端部および反対側の比較的大きな末端部を有する製 品を収容する箱に関する。その様な製品の例は首付き のびんである。 ボトムおよびトップパネルに接続されたサイドおよびエンドパネルを含む箱は 、下側の製品の段および上側の逆さになった段を含む。下段の製品は、それらの 大きな末端部がボトムパネルに隣接する様に配置され、上段の製品は、それらの 大きな末端部がトップパネルに隣接し、上段の製品の小さな末端部が下段の製品 の隣接する小さな末端部同士の間に伸びる様に配置されている。さらに、これら の段の製品を相互に分離する手段も備えている。好ましい実施態様では、これは 上段にある製品の小さな末端部が通って伸びる開口部を含む上側シート、および 下段にある製品の小さな末端部が通って伸びる開口部を含む下側シートからなる 。開口部を取り囲むフラップにより、製品の小さな末端部同士の接触が防止され る。さらに、各段にあるびん同士の間には仕切りがあり、びん同士の接触を防止 している。 本発明の上段に含まれる製品は下段よりも少なく、トップパネルは好ましくは ボトムパネルよりも小さく、サイドおよびエンドパネルは、トップパネルに対し て傾斜した上側部分を有する。 この包装物は好ましくは、多数の重い製品を収容していても片手で持ち上げ、 運ぶことができるハンドルを備えている。製品は箱の中で動かない様に固く固定 され、互いに直接接触しないので、破損が防止される。 本発明の他の特徴および利点は、下記の詳細な説明から明らかである。 図面の簡単な説明 図１は、本発明のキャリヤーの説明図であり、 図２は、図１の線２−２で見た垂直断面図であり、 図３は、包装物の形成における最初の工程を示す説明図であり、 図４は、キャリヤー中に入れる分離シートの拡大部分平面図であり、 図５は、包装物の形成における後の工程を示す説明図であり、 図６は、包装物中のびんの配置図であり、 図７は、一つに積み重ねたびんを受け入れる位置にある、キャリヤースリーブ の説明図であり、 図８は、ハンドルをより詳細に示す、キャリヤーのトップパネルの拡大横断面 図である。 好ましい実施態様の詳細な説明 図１に関して、キャリヤー１０はトップパネル１２、サイドパネル１４、エン ドパネル１６およびこの図では見えないボトムパネルを含む。サイドパネルは、 トップパネルに折り曲げられる様に接続された、内側に傾斜した上側部分１８、 およびボトムパネルに折り曲げられる様に接続された、垂直な下側部分２０を含 む。折線２１は、上側および下側サイドパネル部分を互いに接続している。エン ドパネルも、内側に傾斜した上側部分２２および垂直な下側部分２４を含むが、 これらの部分は一体に接続されてはおらず、以下に説明する様に、接着されたフ ラップから形成されている。この様に、間隔をおいて配置されたハンドル開口部 ２６を含むトップパネルはボトムパネルよりも小さい。 １層のびんを保持する様に設計されている従来のキャリヤーと異なり、キャリ ヤー１０は２層または段のびんを収容する。図２に示す様に、第一段の垂直びん Ｂ１はボトムパネル２８の上に支持され、 第２段の逆さになったびんＢ２は第１段よりも上に位置し、びんＢ２の底部はト ップパネル１２に隣接する。第一段のびんは仕切り３０および３２により直接接 触しない様になっており、第二段のびんは仕切り３４により直接接触しない様に なっている。びんはさらに、下側の比較的大きな分離シート３６および上側の比 較的小さな分離シート３８により所定の位置に保持される。以下により詳細に説 明する様に、どちらの分離シートも開口部を含み、その中をびんの首が通って伸 びる。 図３に示す様に、２５本のびんを包装するためのキャリヤーを形成するには、 びんＢ１を４本ずつ４列に配置する。次いで仕切り３０および３２をびんの間に 挿入し、隣接するびん同士の接触を阻止する。これは、それそれ中央の細長いパ ネル４０および３枚の間隔をおいて配置されたクロスパネル４２を含む２組の同 じ仕切り３０により達成される。各仕切り３０のパネルは、外側２列のびんの間 に適合する。仕切り３２は、第２および第３列にあるびんの間に伸びる単一の細 長いパネルのみからなる。こうして、各びんは、その段の隣接するびんと直接接 触しない。 次いで分離シート３６を、びんＢ１の首Ｎ１がシート中の開口部と整列する様 に配置する。図３および４に示す様に、複数のスリット４４によりシート３６中 に１６個の開口部が形成されるが、これらのスリットは共通の中心点で交差し、 スリット間にパイ形の断片４６を形成する。分離シートをびんの首の上に押し下 げると、びんの首が断片４６を押し、断片がフラップの様にたわみ、首Ｎ１を受 け入れる開口部が形成される。この配置を図２に示すが、これは、分離シート３ ６中のびん首開口部４８の断片またはフラップ４６が びんの首Ｎ１に対して折り曲げられた様子を示している。分離シートが、びん胴 体の大きな直径により、首部の下側末端を越えて下降しない様に、開口部の大き さをびんの寸法に応じて調節する。 図５に関して、シート３６を取り付けたのと同じ様式で、逆さにした９本のび んＢ２の群に分離シート３８を取り付け、びんＢ２のびんキャップが分離シート ３６に接する様に配置することにより、びんの第二段を形成する。シート３８は 、びんＢ２の配置と同じ、それそれ３個ずつ３列に配置された９個の開口部を含 む。所望により、先ず分離シート３８をびんＢ１の上に配置し、逆さにしたびん Ｂ２を、そのシート中のびん首開口部を通して下降させることもできる。いずれ の場合も、９個のセルを形成する様に配置された２組のクロスパネル５０からな る仕切り３４がびん同士の間に挿入され、びんＢ２のすべてを相互に分離する。 この時点で、びん、仕切りおよび分離シートの関係は、完成したキャリヤーにお けるのと同じであり、これを図２に示す。びんＢ１のびんキャップはシート３８ に接触し、びんＢ２のびんキャップはシート３６に接触する。したがって、びん のびん首Ｎ１およびＮ２は分離シート３６および３８の間に位置する。２段のび んは互いに、図６に図式的に示す関係で配置されるが、これはびんＢ２がびんＢ １間の空間に位置することを示す。びんＢ１の実線から見分け易くするために、 びんＢ２は破線で示してある。 包装物は、キャリヤー１０中で２段のびんを固定することにより完成する。こ れは、キャリヤーブランクからスリーブを形成し、そのスリーブを図７に示す形 に開くことにより達成される。図に示す様に、サイドパネル１４はブランクの一 体部分であり、トップパネ ルおよびエンドパネルはフラップから形成される。特に、フラップ５２は折線に より上側の傾斜したサイドパネル部１８に接続され、フラップ５４は折線により 下側の垂直サイドパネル部２０に接続されている。上側エンドフラップ５６は折 線によりトップパネル１２に接続され、下側エンドフラップ５８は折線によりボ トムパネル２８に接続されている。次いでびんの段を開いた末端を通してスリー ブ中に積み込み、先ずフラップ５２および５４で、次いでフラップ５６および５ ８で折り曲げることにより、エンドパネルを形成する。フラップ５６および５８ を、フラップ５２および５４に接着させるが、好ましくは重ね合わせて互いに接 着させる。トップパネルは、ブランクの重ね合わせて接着した部分１２Ａおよび １２Ｂから形成され、上側エンドフラップ５６は重ね合わせて接着したフラップ ５６Ａおよび５６Ｂから形成される。 包装物は重いので、持ち上げ、運ぶ時の応力により引き裂かれない様に、ハン ドルを補強するのが好ましい。これは、例えば図８に示す様に、重なり合うエン ドフラップ１２Ａおよび１２Ｂの縁部を折り曲げ、ハンドル帯に追加の層を与え る、好適なハンドル設計により達成される。この様に、フラップ１２Ａの二重縁 部層６０および６２は、フラップ１２Ｂの二重縁部層６４および６６の真下に位 置し、ハンドル開口部２６同士の間に４層のハンドル帯を形成する。無論、キャ リヤーフラップの厚さは分かり易くするために誇張してあり、びんＢ２の底部と トップパネルフラップの間の隙間は、実際にははるかに小さいか、または存在し ない。 図１および７に関して、一連の切込７０により、引き裂き部分６８を上側サイ ドパネル部分１８に設けることができる。引き裂き部 分を除去した後、上段にあるびんを、先ず分離シート３８から斜めに引き出し、 次いで包装物から引き抜くことにより、容易に取り出すことができる。各びん首 開口部を取り囲む厚紙フラップ４６は、びんを包装物から引き出す時に容易に折 れ曲がる。 図２に最も分かり易く示す様に、びんは所定の位置に保持され、破損を防止す るために、互いに隔離されている。上段および下段の仕切りは、隣接するびん同 士の接触を防止し、分離シート３６および３８のフラップ４６はびんの首Ｎ１と Ｎ２間の接触および相対的な移動を防止している。さらに、びんＢ１とＢ２の間 の相対的な垂直運動は分離シートにより阻止されている。その結果、包装された びんを破損から保護する著しい強度および安定性を有する、頑丈で緻密な包装物 が得られる。このキャリヤーは小型であり、大きな寸法のそれそれに沿って４本 のびんしか収容しないので、両手で持ち上げなければならない従来の２４本詰め と異なり、片手で運ぶことができる。 分離シート中のびん首開口部は、必ずしも図４に示すスリット配置から形成す る必要はない。例えば、スリット４４は、より少ない、またはより多くのフラッ プ４６を形成する様に配置することができ、中心点に集まらずに、中央の開口部 により分離することもできる。しかし、図に示す配置は、得られるフラップがび んの首を効果的に取り囲み、びんの首に対してフラップを強く偏らせるための十 分に広い基底部を維持するので好ましい。中央の開口部を設けないことにより、 フラップは十分に長くなり、首の最も広い部分全体に伸び、隣接するびん首の最 も広い部分との接触から保護することができる。 ２５本のびんを保持するキャリヤーに関して説明したが、同じキ ャリヤーを、単に上段中央にあるびんを除去することにより、より一般的な数の ２４本のびんを包装するために使用することもできる。両方の段にあるびんは、 それらのびんが突き出ている分離シートの開口部により所定の位置になお保持さ れており、両段にあるびんの首は分離シートフラップ４６により隣接するひんの 首からなお分離されているので、これによって包装物の強度は全く低下しない。 得られるキャリヤーが分離シートを受け入れ、びんの段を所定の位置に固く保 持できるのであれば、図に示すキャリヤーに対する変形を行なうことは可能であ る。例えば、キャリヤーが包装物中の角部にあるびんの輪郭により緊密に従う様 に、角部を面取りするのが好ましい場合がある。 無論、上記と同じ原理を使用し、より少ないびんを収容する包装物を得ること もできる。例えば、下段に９本のびんおよび上段に４本のびんの、１３本のびん を含む包装物を形成することができる。また、下段に１２本のびんおよび上段に ６本のびんの、１８本のびんを含む包装物を形成することもできる。後者の場合 、包装物の底部は正方形ではなく、４本ずつ３列のびんからなる下段および３本 ずつ２列からなる上段で形成される。 びんの包装に関して説明したが、本発明は末端部の寸法が小さい、他の種類の 製品の包装にも使用できる。 無論、本発明は、好ましい実施態様に関して説明したすべての細部に限定され るものではなく、付随する請求甲に規定される本発明の精神および範囲からそれ ることなく、好ましい実施態様の特徴に、本発明の全体的な基本的機能および概 念を変えない変形を加えることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．比較的小さな末端部および反対側の比較的大きな末端部を有する製品を含む 包装物であって、 ボトムパネルおよびトップパネルに接続されたサイドおよびエンドパネルを含 む箱を含み、 下段の製品および上段の製品を含み、下段の製品の大きな末端部がボトムパネ ルに隣接し、上段の製品の大きな末端部がトップパネルに隣接しており、 上段の製品の小さな末端部が下段の製品の隣接する小さな末端部の間に伸びて おり、 上段の製品を下段の製品から分離する手段を含むことを特徴とする包装物。 ２．上段の製品を下段の製品から分離する手段が、開口部を有する上側シートお よび開口部を有する下側シートを含み、上段にある製品の小さな末端部が上側シ ートの開口部を通って伸び、下段にある製品の小さな末端部が下側シートの開口 部を通って伸びることを特徴とする請求項１の包装物。 ３．各製品の小さな末端部が末端表面を含み、下段にある製品の末端表面が上側 シートに接触し、上段にある製品の末端表面が下側シートに接触することを特徴 とする請求項２の包装物。 ４．上側および下側シートの開口部が、シートに接続されたフラップにより本質 的に取り囲まれていることを特徴とする請求項２の包装物。 ５．フラップが関連するびんの小さな末端部により押しのけられる 前は、フラップが、開口部の中心で交差するシート中のスリットにより限定され ることを特徴とする請求項４の包装物。 ６．各段にある製品を互いに分離する仕切りを含むことを特徴とする請求項２の 包装物。 ７．上段が下側よりも少ない製品を含み、トップパネルがボトムパネルよりも小 さく、サイドおよびエンドパネルがトップパネルに向かって内側に傾斜した上側 部分を含むことを特徴とする請求項１の包装物。 ８．トップパネルにハンドルを含むことを特徴とする請求項７の包装物。 ９．トップハンドルが、トップパネルと一体になった帯により互いに間隔をおい て配置された開口部からなり、帯が複数の層からなることを特徴とする請求項８ の包装物。 １０．首の付いたびんを含む包装物であって、 ボトムパネルおよびトップパネルに接続されたサイドおよびエンドパネルを含 む箱を含み、 下段のびんおよび上段の逆さになったびんを含み、 上段にあるびんの首が、下段にある、隣接するびんの首同士の間に伸びており 、 上側シートが開口部を含み、その開口部を通して上段にあるびんの首が伸び、 間隔をおいて配置された下側シートが開口部を含み、その開口部を通して下段に あるびんの首が伸びていることを特徴とする包装物。 １１．各びんの首がキャップを含み、下段にあるびんのキャップが上側シートに 接触し、上段にあるびんのキャップが下側シートに接 触することを特徴とする請求項１０の包装物。 １２．上側および下側シートの開口部が、シートに接続されたフラップにより本 質的に取り囲まれており、フラップが、関連するびんの首の末端部に接している ことを特徴とする請求項１１の包装物。 １３．各段にあるびんを互いに分離する仕切りを含むことを特徴とする請求項１ ２の包装物。 １４．上段が下側よりも少ないびんを含み、トップパネルがボトムパネルよりも 小さく、サイドおよびエンドパネルがトップパネルに向かって内側に傾斜した上 側部分を含むことを特徴とする請求項１０の包装物。 １５．下段が１６本のびんを含み、上段が少なくとも８本のびんを含むことを特 徴とする請求項１４の包装物。 １６．下段が１２本のびんを含み、上段が６本のびんを含むことを特徴とする請 求項１４の包装物。 １７．下段が９本のびんを含み、上段が４本のびんを含むことを特徴とする請求 項１４の包装物。