JPH10513424A - 部分端板パネル付捲き付け型キャリヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 部分的端板パネルを有する捲き付け型キャリヤに関する。該端板パネルはキャリヤブランクの一部分から形成されるが、該部分は従来天板パネルの端部分になっていた部分である。これに代わり、これらの部分は、対角線状折り曲げ線に沿って、側板パネルに連結され、キャリヤ成形時に折り曲げ作成される。キャリヤ内の物品端部は該端板パネルの連結襞パネルと接している。

Description

【発明の詳細な説明】 部分端板パネル付捲き付け型キャリヤ 発明の属する技術分野 本発明は捲き付け型物品キャリヤに関し、特に部分端板を有する捲き付け型物 品キャリヤに関する。 発明の背景技術 従来、捲き付け型キャリヤは飲料の瓶や缶の包装に使用されて来た。包装に当 たって、キャリヤのブランクはグループ化された物品に捲き付けられ、普通キャ リヤ底部で、ブランクの末端部同志が連結される。典型的なキャリヤでは両端部 は開放しているが、ブランクは強く捲き付けられているので、開放端から物品が 脱落する危険が皆無ではない。捲き付け型キャリヤは構造が妥当で、経済的でも あり、或る製品には理想的なキャリヤとなっている。 量販小売り店のチェックアウトカウンタで、商品に付いている価格コードを読 み取る作業に供う時の問題から、包装内の物品端部に付いた価格コードを覆うよ うに、部分的に被覆板を付けた捲き付け型キャリヤの要求が生じて来ている。こ うすると、読み取り用リーダは、キャリヤ内の物品端部の価格コードを誤って読 むことなく、キャリヤ自体に付いている価格コードだけを読み取ることが出来る 。なお、キャリヤ両端からの物品の脱落防止措置は通常は必要ないが、部分的被 覆板を付けることは、この危険に対して更なる保険を提供することになる。 捲き付け型キャリヤに部分端板を付けるには、色々な方法が取られて来た。最 も普通な方法は、物品にブランクを捲き付ける時、端板が折り畳まれるように働 くまち板を使用して端板をブランクに連結する方法である。この方法は、端板と まち板を形成する為の追加材料が必要で、ブランクコストが増大する。 キャリヤのブランクコストの増大なしに、部分端板付き捲き付け型キャリヤを 提供することが強く要望されており、その様なキャリヤを供給することが本発明 の主要な目的である。 発明の簡単な概要 本発明は複数の物品を収納する捲き付け型キャリヤに関する。該キャリヤは、 天板パネル、該天板パネルに折り曲げ可能に連結された対向する側板パネル、該 側板パネルに連結された底板パネル、及び各端板パネルを有する。天板パネルの 端部側縁辺は前記端板パネルからは離間されており、該キャリヤは該端板パネル を該側板パネルへ連結する手段を有する。 該連結手段は、各端板パネルの両端部、及び関連する側板パネルと、折り畳み 可能に連結された襞板即ち連結パネルを有しているが、該連結パネルは、包装さ れる隣接物品及び連携する側板パネルの間に位置している。好ましくは、該端板 パネルは、連携する側板パネルの上端にある点から内側方向へ延在する対角線状 折り曲げ線を有した方が良い。該対角線状折り曲げ線は、該端板パネルの隅部分 を包装内物品のカーブした外形に良く倣わせると共に、端板パネルの主要部分が 、実質的に垂直面となる。 該キャリヤ設計に於いては、該端板パネルは、従来ブランクでは天板パネル部 分の一部となるべきキャリヤブランクの部分から作られる。この配置では、天板 パネルの端部縁辺は該端板パネルから離間しており、該天板パネルの該端部側縁 辺と該端板パネルとの間隔がその侭、該端板パネルの実質的な高さになる。該設 計は非常に経済的であり、該端板パネルの形成にブランク材料の追加を何ら要し ない。 本発明の上記及びその他の特徴や性質は、他の利点と共に、以下に述べる好ま しい実施例の詳細な説明から容易に確認出来る。 図面の簡単な説明 図１は、６ケの飲料缶を保持して示された、本発明のキャリヤの絵画図である 。 図２は、図１のキャリヤの側面図である。 図３は、図１のキャリヤを端面図である。 図４は、図１のキャリヤの平面図である。 図５は、図１のキャリヤを形成する為のブランクの平面図である。 図６は、キャリヤを成形する初期段階でのキャリヤのブランクを、端面図であ る。 図７は、キャリヤを成形する後期段階で、図６と同様に、端面図である。 図８は、図４についての、線８−８に沿った、部分拡大断面図である。但し明 確化の為、飲料缶は省略してある。 好ましい実施例の詳細な説明 図１−４を参照すると、包装品１０は、捲き付け型キャリヤ１２内に、３ケづ つ２列に並べた、６ケの飲料缶Ｃを有している。該キャリヤは、天板パネル１６ と底板パネル１８とに連結された両側板パネル１４を有する。該側板パネルは、 下部ベベルパネル２０を有しており、該下部ベベルパネルは、折り曲げ線２２で 該側板パネルの主垂直部に、又折り畳み線２４で底板パネルに、連結されている 。該ベベルパネル２０には、踵部切り抜き２６があり、該踵部切り抜きを通して 、該缶の基底部部分が突出しているが、これは捲き付け型キャリヤの典型的スタ イルである。更に、該側板パネルは上部ベベルパネル２８を有しており、該上部 ベベルパネルは、折り曲げ線３０で該側板パネルの主垂直部に、又折り曲げ線３ ２で天板パネル１６に連結されている。指掛け穴３４を有する天板パネルは、比 較的短く、該キャリヤの全長分程は延在していないが、それは前記上部ベベルパ ネ ル２８についても同様である。内部の各缶の頂部部分は、各上部ベベルパネルの 中央部にある切り抜き３６を通して突出しており、その結果該キャリヤは該各缶 に強く引き付けられている。 該キャリヤは端板パネル３８を有しているが、該端板パネルは、該側板パネル の上端部分にある、切り込み又は開口部４２の外側縁辺４０に沿って、折り曲げ 可能に、該側板パネル１４に連結されている。斜め折り曲げ線４４は、該端板パ ネル内に三角形パネル４６を形成するが、これについては、該端板パネルとの連 結に関してと共に、後から更に詳細に説明する。該端板パネルが連結される該側 板パネル端面部分は、側板パネルの垂直部の一部であり、前記ベベルパネル部分 ２８は含んでいない。 今、図５を参照すると、該キャリヤを形成するブランク４８は、実質的に長方 形であり、適度な強度と可撓性を有する適当な材料から成れば差し支えない。好 ましくは、該ブランクは、飲料用キャリヤ業界で、従来使用される厚さや、型の 板紙から成れば良い。天板パネル部１６は、ブランクの中央に位置し、両側で、 折り曲げ線３２で、側板パネル部１４の上部ベベルパネル部分２８に連結されて いる。指掛け穴３４は、好ましくは、天板パネル部に折り曲げ可能に、連結され ているフラップ５０により、覆われているのが良い。折り曲げ線３２は、前記天 板パネル部の縁辺で、切り抜き３６により中断されており、タブ５２を形成して いるが、該タブは、該ブランクから作られるキャリヤ内部の缶の上部突出部頂部 を被覆する。下部ベベルパネル部分折り曲げ線２２は、タブ５６を形成する切り 抜き２６迄延在する短いスリット５４で中断されているが、該タブは、キャリヤ 内の瓶の踵部に圧力を掛ける働きをする。 底板パネルフラップ５８、６０は、折り曲げ線２４により、該側板パネル部の 下部ベベルパネル部分と連結されている。底板パネルフラップ６０は、折り曲げ 線６２を有し、該折り曲げ線には第２ロック用タブ６４が、連結されている。ス リット６６は、第１ロック用タブ６８を形成すべき各ロック用タブ部分に於いて 、折り曲げ線６２を中断させている。更に各第２ロック用タブ６４は横断折り曲 げ線７０を有し、外側タブ部分７２を形成する。底板パネルフラップ５８は、ロ ック用タブ６８やロック用タブ部分７２と整合する第１ロック用開口部７４や第 ２ロック用スリット７６を有する。 更に図５を参照すると、前記天板パネル部１６の前記端部側縁辺は、スリット ７７で画成されるが、該スリットは、該天板パネル部を前記端板パネル部３８か ら切り放し、該天板パネル部の角部に達せずに終了している。切り抜き７８は、 該天板パネル部の各角にあり、該天板パネル部分の角部縁辺、上部ベベルパネル 部２８の縁辺８０、前記側板パネル部へ延在する連続縁辺８２、前記三角パネル ４６の自由縁辺、襞部パネル８４の自由縁辺で画成される。該襞部パネル又は連 結パネル８４は、折り曲げ線４０で、該側板パネル部に、又折り曲げ線８６で前 記三角パネル４６に連結されている。前記端板パネル部の両縁辺７８は、該端板 パネル部の該厚さを補正する為に、該側板パネル部の該端部側縁辺より僅かに後 退させてあり、それは、下記で更に充分説明するが、折り曲げ作業後に、該端板 パネルの外側面が、隣接する該側板パネル端部と実質的に同一平面内となる。各 斜め折り曲げ線４４はスリット７７の終端から、端板パネル部３８の前記後退終 端まで延在している。折り曲げ線４４、８６、４０は全て同一点で終了するが、 折り畳み時に材料のこぶ発生を避ける為に、折り曲げ線８６は、折り曲げ線４０ 上の離間した点で終了するのが好ましい。 今、図６を参照すると、包装する為に、缶は６ケのグループで並べられ、前記 ブランクは、前記天板パネル部の前記各タブ５２が、該グループの内側の両缶頂 部に整合されて配置される。次に前記側板パネル部１４は、折り曲げ線３２に沿 って折り曲げられるが、同時に、折り曲げ線４０を軸にした、前記端板パネル部 ３８、三角パネル４６及び襞パネル８４の三者一体での、下方への折り曲げが開 始される。更に、該側板パネル部の折り曲げを続けると、折り曲げ線４０は折り 曲げ線３２に対し或る角度を持っているので、前記各端板パネル要素３８、４６ 、８４は、一体となって、前記天板パネル部平面から下方へ、旋回する。図６で 図示する工程の点では、これらパネル要素が部分的にだけ折り曲げられているこ とが解る。 前記側板パネル部を更に折り曲げ続けると、該両側板パネル部が互いに近づく と共に次ぎの結果が起こる。即ち、前記襞パネル８４は折り曲げ線４０を軸とし て、前記側板パネル部側へ旋回する、一方、前記三角パネル４６は、隣接する前 記側板パネル部３８、前記襞パネル８４との間で、共に鈍角を作るように折り曲 げ線４４、８６の廻りに折り曲げられる。キャリヤ成形作業のこの後期段階のあ る状態を説明するのが図７である。結局、前記側板パネル部が缶に向って曲げら れると、該襞パネル８４は、実質的に該側板パネルに向かい合うよう、内側へ旋 回する。この時点で、該襞パネルの少なくとも一部は、隣接する缶の一部分に接 するため、それにより前記端板パネルをその位置でロックする。この時点での該 襞パネルの位置を図８に示す。参照番号３８で示す該端板パネル主要部を、実質 的に垂直面に位置させる、折り畳み線４４を有する。前記三角パネル４６は、前 記端板パネルの一部と考えても良い。 前記キャリヤの成形作業を完了するため、前記底板パネルフラップは折り込ま れ、該底板パネルを形成するよう相互に連結され、その結果図１の包装品が出来 る。図の設計では、第一ロック用タブ６８を開口部７４に挿入する事と、次に第 二ロック用タブの外側タブ部分７２をスリット７６に挿入して第一ロック用タブ をロック位置に保持する事で、該底板パネルフラップが連結される。本発明が、 かかる特定の底板フラップロック手段や機械的締め付け手段の使用を特に要しな いことは理解されるべきである。代わりに、該底板パネルフラップは相互に接着 されても良い。 今や本発明が多くの利点を有することは理解出来る。従来天板パネルの一部と なるべき材料から端板パネルを形成することで、普通サイズのブランクで部分的 端板パネルが作られるので、キャリヤにコスト増加を要しない。前記端板パネル が前記側板パネルに連結されている為、強固で安定した端板パネル構造となって いるが、特にその理由は、前記襞パネルが前記側板パネルに向けて挟み付けられ ている結果、キャリヤ内の缶端部が、端板パネルをその位置にロックしているか らである。この結果、該端板パネルは缶の外方向移動を防ぐ一方、缶上の値段コ ードをカバーする。 本発明は飲料缶の包装に限定されないが、包装内の物品端部の値段コードをカ バーする利点を得る為に、物品は、底部でなく、頂部近くに値段コードを付けて いる型の物品に適用すべきであることは理解されるのである。本方式は端板パネ ルが従来天板パネルの一部となるべき部分から形成される。従って、ブランク材 を物品に適度に巻き付ける為に、充分な天板パネル部が無ければならないので、 前記端板パネルの高さは、前記天板パネルの長さを縮め過ぎない程度の長さに限 定される。 本発明は、６つの物品を包装する場合について説明したが、それより少ない場 合も多い場合の物品の包装も出来るように、キャリヤの設計を容易に変えられる ことは理解されるべきである。 本発明の全体的基本機能や概念に影響を与えずに本設計の或る種特徴や態様を 変更することが、付属クレームに定義する本発明の精神や範囲から離れることな く、業者により行われ得ることは、理解されるべきである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．複数の物品を収納する捲き付け型キャリヤからなる包装品において、 対向する側部縁辺、及び対向する端部縁辺を有する天板パネル、 前記天板パネルの前記側部縁辺に、折り曲げ可能に連結された、対向する 側板パネル、 前記側板パネルに連結された底板パネル、 対向する端板パネル、 前記端板パネルを前記側板パネルに連結する手段 を有し、 前記天板パネルの前記端部縁辺は、前記端板パネルから離間されているこ とを特徴とする包装品。 ２．請求項１記載の包装品において、前記端板パネルを前記側板パネルに連結 する手段が、各端板パネルの対向する端部に折り曲げ線で連結された連結パネル を有し、各連結パネルが、対角線状の折り曲げ線で側板パネルに連結され、該連 結パネルの少なくとも一部分が、隣接する物品に接触しており、隣接する該物品 及び前記関連する側板パネルの間に配置されている、ことを特徴とする包装品。 ３．請求項２記載の包装品において、前記各側板パネルは対向する上端を有し 、前記各連結パネルの該対角線状折り曲げ線が、関連する側板パネルの該上端ま で実質的に延在している、ことを特徴とする包装品。 ４．請求項３記載の包装品において、前記各端板パネルが、関連する側板パネ ルの前記上端に実質的に配置された点から、内側へ延在する対角線状折り曲げ線 を有することを特徴とする包装品。 ５．請求項３記載の包装品において、前記側板パネルは、前記天板パネルの該 端部側縁辺と前記端板パネル間に切り抜きを有し、前記各連結パネルを関連 する側板パネルへ連結する折り曲げ線が、前記側板パネル内の該切り抜きの外側 縁辺と一致していることを特徴とする包装品。 ６．請求項３記載の包装品において、前記側板パネルは、該側板パネルの該上 端から離間した上部ベベルパネル部を有し、前記天板パネルが、該上部ベベルパ ネル部分と連結されていることを特徴とする包装品。 ７．請求項１記載の包装品において、前記端板パネルが、前記天板パネルの前 記端部縁辺が該端板パネルから離間されている距離と、実質的に同じだけの高さ を有することを特徴とする包装品。 ８．請求項７記載の包装品において、前記キャリヤが隣接する２列の飲料缶を 収納することを特徴とする包装品。 ９．複数の物品を収納する捲き付け型キャリヤを形成する為のブランクにおい て、 対向する側部縁辺と、対向する端部縁辺を有し、中央に配置された天板パ ネル部、 折り曲げ線で前記天板パネル部の前記各側部縁辺に連結された側板パネル 部、 前記側板パネル部の少なくとも一つに連結された底板パネルフラップ、 前記天板パネル部の前記対向する端部縁辺に隣接している対向する端板パ ネル、各端板パネルは、前記天板パネル部の関連する端部側縁辺からスリットで 分離され、 前記端板パネル部を前記側板パネル部に連結する手段を有する ことを特徴とするブランク。 １０．請求項９記載のブランクにおいて、前記端板パネル部を前記側板パネル部 に連結する手段が、各端板パネル部の対向する端部に折り曲げ線で連結された連 結パネルを有し、各連結パネルが関連する側板パネル部に対角線状の折 り曲げ線で連結されている、ことを特徴とするブランク。 １１．請求項１０記載のブランクにおいて、前記各端板パネル部が、関連する側 板パネル部の対向する端部部分の、又はそれに近く隣接した、点から延在する対 角線状の折り曲げ線を有する、ことを特徴とするブランク。 １２．請求項１０記載のブランクにおいて、前記側板パネル部は前記天板パネル 部から各連結パネルに隣接する点へ延在する切り抜きを有し、連結パネルの縁辺 及び関連する端板パネル部が各切り抜きの縁辺を形成する、ことを特徴とするブ ランク。