JPH09511724A - 二段組とされたフランジ付物品のパッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 二段一組に配される複数のフランジ付き物品（１０）を備えるパッケージであって、上層の物品は、下層の物品と頂部どうしを合わせた状態で置かれる。各物品（１０）は、頂部周縁にフランジ（８２）を備えた筒状の側壁（８０）を有している。これら物品（１０）は、各層における物品（１０）の軸が垂直かつ互いに平行となるように配置される。物品（１０）の組はスリーブ状のカートン（１２）によってカバーされる。該カートン（１２）は、一対の側方パネル（１６，１８）によって接続された頂部パネル（１４）及び底部パネル（２０，２２）と、カートンの開口端の一つに上下に揃えて置かれた物品（１０）の双方のフランジ（８２）と係合する物品保持部（３６，３８，４０，４２）とを有している。頂部パネル（１４）は上層の物品（１０）の各底部上に重なり、一方、底部パネル（２０，２２）は下層の物品（１０）の各底部の下部に位置したものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】 二段組とされたフランジ付物品のパッケージ 発明の背景 本発明は概して、ヨーグルトのカップ等、一組のフランジ付物品のパッケージ ングに係わり、特には、頂部どうしを合わせて二層（二段）に配置した一組のフ ランジ付物品を収納するいわゆる巻付けカートン（wrap-around carton）を用い たパッケージに関する。本発明はまた、そのパッケージの形成方法にも関するも のである。 米国特許第 4,932,531 号には、多数のフランジ付物品を巻付けカートンに収 納するパッケージが開示されている。このパッケージは、頂部と底部とを合わせ て二層に形成された一組のフランジ付物品をカバーする、端部の解放された筒状 の外部包装体と、それら上層と下層との間に配された中仕切りと、を備えている 。それらカートン及び中仕切りの双方には、物品がカートンの端部から外れ落ち るのを防止するためにそれら物品のフランジを受ける、対を成す複数のスロット が設けられている。これらスロットは一つの物品に対して一対ずつ設けられたも のとなっている。 仏国特許第 1,383,034 号にも二層に形成されたフランジ付物品のパッケージ が示されている。この特許によるパッケージは前記二層間に中仕切りは備えてな いものとなっている。ただし、パッケージ内の複数の物品をそれぞれ保持するた めに、物品保持用フラップが別個に形成されている。 これら従来のパッケージの欠点は、スロットやフラップ等の保持手段が多数形 成されているといったカートンの構造のみに存するのではなく、二回の位置決め 工程、すなわち一方の層における各物品を他方の層における各物品に対して位置 合わせする位置決めと、それら二層とされた物品の組に対するカートンの位置合 わせと、を別々に必要とするパッケージング工程にも存している。 従って、一個の物品に対する保持手段の数が少ない単純構造を有するカートン により形成することのできる、二層に組まれたフランジ付物品のためのパッケー ジを提供すること、並びに、カートン及びパッケージされた物品に係る位置合わ せ工程を簡略化できるパッケージの形成方法を提供することが要求されている。 発明の概要 上記の要求に応えるため、本発明は、二層に組まれた複数のフランジ付物品を 収納するパッケージを提供するもので、上層を成す各物品は下層を成す各物品と 互いの頂部どうしを合わせた状態に配置される。 各物品は筒状の側壁を有し、その側壁の頂端周縁にはフランジが形成されてい る。これら物品は、各層における各物品の軸が垂直かつ互いに平行となるように 配置される。 物品の組はカートンスリーブによりカバーされる。カートンスリーブは、一対 の側方パネルにより接続された頂部パネル及び底部パネルと、カートンの両開口 端の一方に位置した上下一対の物品の両フランジを掛止する物品保持手段と、を 有している。頂部パネルは上層に位置する各物品の底部上に重なり、底部パネル は下層に位置する各物品の底部の下に配される。各側方パネルは各物品の側壁に 沿って配置されるものとなる。 本発明によるパッケージは、カートンに設けられる、一つの物品に対する物品 保持手段の数が従来のパッケージに比べ少なく、構造が簡単である。 本発明の好ましい実施の形態では、一方の側方パネルが、この側方パネルに形 成された中央折目線に沿って折り曲げられる。この際、この一方の側方パネルの 上方部分が同パネルの下方部分に対して角度を形成するように折り曲げられる。 物品保持手段はこの中央折目線に隣接した位置にある。 好ましい実施形態において、物品保持手段は、前記一対の物品の両フランジに 跨がるように前記一方の側方パネルの前記上方部分及び前記下方部分の内面間に 配されたウェブ構造である。この物品保持手段は、カートンの一方の開口端に設 けられ、前記上方部分及び下方部分にそれぞれ折り曲げ可能に接続された上部ア ンカーフラップ及び下部アンカーフラップを備えたものとすることができる。こ れら上部及び下部アンカーフラップは、ウェブ構造によって互いに連結されてお り、前記上方部分及び下方部分の内面に対し面接触状態となるように折り込まれ る。 あるいは、物品保持手段は、前記中央折目線に沿って延びるよう一方の側方パ ネルに形成されたスロットであってもよい。 また、本発明は上記説明した如きパッケージの形成方法を提供するものでもあ る。この方法は、複数のフランジ付物品を上述した如き二層の組に配置する工程 と、その物品の組を、頂部パネル，該頂部パネルに折り曲げ可能に接続された一 対の側方パネル，この両側方パネルにそれぞれ折り曲げ可能に接続された一対の 底部フラップ，及び前記側方パネルの一方に関連して設けられた物品保持手段を 備えたカートンブランクによりカバーする工程と、を備えている。前記カバー工 程は次の要領により実行される。まず、カートンブランクが、その頂部パネルが 上層の各物品の底部上に載るように、物品の組の上部に置かれる。次いで、両側 方パネルが、物品の組に向けて頂部パネルから折り込まれ、また、物品保持手段 が、上下に重ねられた物品の両フランジに同時に係合する。然る後、両底部フラ ップが互いの方向に向けて折り込まれて相互に固定され、合わせ底部パネルが形 成される。 上記工程が連続して行われることにより、物品保持手段により掛止された一対 の物品どうしが自動的に正確に位置合わせされ、さらに、カートンもまた、物品 に対し自動的に正しく位置決めされるものとなる。 本発明のその他の優位点及び目的は、下記の詳細な説明、添付図面、並びに添 付のクレームより明らかとされる。 図面の簡単な説明 添付図面において、 図１は、一般的なプラスチックカップの斜視図： 図２は、本発明に係るパッケージを構成すべくカートンとして包装され得る二 段組とされたカップの一例を示す斜視図； 図３は、本発明に用いて好適なカートンブランクの平面図； 図４ないし図６は、図２に示したカップの組の正面図で、それらカップの組の 包装工程を示した図； 図７は、本発明により完成されたパッケージの斜視図； 図８は、図３に示したカートンを組立状態で示す部分斜視図； 図９は、本発明の他の実施の形態によるパッケージの斜視図；である。 好ましい実施の形態の詳細な説明 本発明は、主として、ヨーグルト，プリン，ムース，ジェリー，フルーツジュ ース等の食品や飲料品を収容するプラスチックカップと共に用いられるものであ る。かかるカップは通常、閉塞された底部を備えテーパが付けられた略筒状の側 壁と、該側壁の頂端周縁に形成されたフランジと、通常フィルム状に形成され、 前記フランジに取り付けられて側壁の頂部開口をシールする蓋と、を備えて成る 。このようなカップにおける或るタイプのものは、各々のカップが独立して互い に分離した個体又は単体として提供される。図１はかかるカップの一例を示して おり、側壁，フランジ，及び蓋をそれぞれ符号８０，８２，８４にて示してある 。別のタイプのカップは、多数のカップのフランジどうしが破断線に沿って接続 されて成る連結形あるいは集合形のカップである。 本発明は、上記の如き複数のカップを一つのカートンとして包装するパッケー ジを提供するものである。このパッケージでは、それらカップが頂部どうしを合 わせた状態で二層（二段）に配される。図２は八個のカップを有するパッケージ を提供するためのカップの配列の一例を示しており、それぞれ四個のカップ１０ から成る二つの層が配列されている。図７に最も良く示した本発明の一実施形態 では、本発明が、どのような数のカップを使用するかに拘らず各層を一列に配し て成る二層一組のカップに適用し得ることを理解できるであろう。ただし、複数 のカップが接続されているタイプの場合には、本発明は、複数の列からなるカッ プを二層に組んだものにも適用できる。 本発明におけるカートンは、厚紙、又はそれと同様に折り曲げることのできる シート材料から形成されていると便利である。かかるカートンの一例を図３にブ ランクの状態で示してある。このブランク１２は、矩形の頂部パネル１４と、六 角形をした一対の側方パネル１６，１８と、一対の底部フラップ（フラップ：折 返し片）２０，２２と、を有している。側方パネル１６，１８は、折目線２４， ２６に沿って折り曲げ可能となるよう、頂部パルネ１４における対向した側端縁 に接続されている。底部フラップ２０は折目線２４に対向した折目線２８に沿っ て側方パネル１６に折り曲げ可能に接続されており、同様に、底部フラップ２２ は折目線２６に対向した折目線３０に沿って側方パネル１８に折り曲げ可能に接 続されている。これら底部フラップ２０，２２は、双方が互いに固定された際に 、合成された一つの底部パネルを形成するものとなる。そのため、フラップ２０ ，２２にはそれぞれ複数のロック用タブ３２及びロック用スリット３４が設けら れている。各ロック用タブ３２及び各ロック用スリット３４の詳細はミード社（ The Mead Corporation）に譲渡された米国特許 第4,600,140 号に記載されてお り、その内容は本明細書中に組み込まれるものとする。ただし、本発明では、前 記タブ３２及びスリット３４に代えて、ロックのためのその他の構成又は接着剤 を含む（ただしそれに限定されない）周知タイプのパネル固定／接続手段も採用 可能であることに留意すべきである。 側方パネル１６，１８はそれぞれ同じサイズと形状を持った二つの隣接した部 分を備え、かつこれら各側方パネルには、それら二つの隣接部分の間に想定され る境界線に沿って延びた中央折目線が設けられている。より詳しくは、側方パネ ル１８は、長い方の底辺で中央折目線５４に沿って折り曲げ可能に互いに接続さ れた上方台形部５０及び下方台形部５２を有している。この上方台形部５０にお いて斜めになった一方の端縁６４と、下方台形部５２における隣接した端縁６６ とが、これら両端縁間に該パネル１８の第一のコーナーを形成し、また、上方台 形部５０において斜めになった他方の端縁７４と、下方台形部５２における隣接 した端縁７６とが、これら両端縁間に第二のコーナーを形成する。上述した中央 折目線５４は、これら側方パネル１８の第一及び第二のコーナー間の全長にわた って延びている。同様に、前記側方パネル１６は折目線４８に沿って折り曲げ可 能に接続された上方台形部４４及び下方台形部４６を有しており、互いに対向し た第一及び第二のコーナーも、前記側方パネル１８と実質的に同じである。折目 線４８は、パネル１６の第一及び第二のコーナー間の全長にわたって延びている 。 本発明の特徴によれば、前記側方パネル１６における互いに対向した端縁には 物品保持部３６，３８がそれぞれ設けられている。同様に、側方パネル１８にお ける互いに対向した端縁には物品保持部４０，４２がそれぞれ設けられている。 これら物品保持部は事実上全て同じものであるため、ここでは、一つの物品保持 部４０の特徴のみを詳細に説明することとする。 特に図３に示す如く、この保持部４０は一対のアンカーフラップ５６，５８と 、三角形を成す一対のウェブフラップ６０，６２とを備えている。アンカーフラ ップ５６は、上方パネル部５０の端縁に、折目線６４に沿って折り曲げ可能に接 続されている。他方のアンカーフラップ５８は、下方パネル部５２の端縁に、折 目線６６に沿って折り曲げ可能に接続されている。ウェブフラップ６０は、アン カーフラップ５６の下部端縁に、前記折目線６６と同一線上に延びた折目線６８ に沿って折り曲げ可能に接続されている。他方のウェブフラップ６２は、アンカ ーフラップ５８の上部端縁に、前記折目線６４の同一線上に延びた折目線７０に 沿って折り曲げ可能に接続されている。これら双方のウェブフラップ６０，６２ は、折目線７２に沿って折り曲げ可能に互いに接続されている。 前記折目線６４と折目線６６とが成す角θ₁は鈍角が好ましく、より好ましく は１２０度ないし１８０度である。ただし、この角度θ₁は、保持部４０が後述 する三次元ウェブを形成するのであれば如何なる角度であってもよい。実際には 、この角度θ₁が、図６に示すように、上方台形部５０と下方台形部５２とが成 す角θ₂を決定することになる。角θ₂が小さければ角度θ₁は大きくなるであろ う。例えば、パッキングされるカップがかなり急なテーパに形成されている場合 には角度θ₂は相対的に小さくなり（例えば略９０度）、角度θ₁は、本発明によ る適当なウェブ形状を形成すべく、１８０度あるいはそれに近い角度とされる。 他方、カップにほとんどテーパが形成されていない場合は、角度θ₂は１８０度 近辺に設定され、角度θ₁は略９０度となる。すなわち、カップのテーパが急で ある程、角度θ₁は大きくなるであろう。これは、このカートンの側方パネル１ ６，１８が、図６に最適に示す如く、包装されるカップの両側壁に傾斜状態で適 合するようにそれぞれ中心折目線４８，５４から内側に折り込まれるためである 。 図２に示したカップ配列を組み立てるために、下層を形成する四つのカップが 一列に並べられる。次いで、別の四つのカップが反転状態に一列に並べられ、下 層を形成する前記四つのカップ１０の上部に載せられ、上層を成す。これにより 、図２に示す如き二層カップ配列が準備される。上層の各カップ１０は下層の各 カップの略真上に合わせて載せられる。ただし、以下に詳述するカバー及び包装 工程があるため、これら上層の各カップを下層の各カップに対して正確に位置決 めする必要はない。 図２に示したカップ配列は下記の要領で前記カートンブランク１２により包装 され、パッケージとして完成される。 カートンブランク１２は、図４に示す如く、その頂部パネル１４が上層の各カ ップ１０の底部上に載るように前記カップ配列の上部に置かれる。次いで、全て の物品保持部３６，３８，４０，４２のアンカーフラップ５６，５８が、隣接す る側方パネル１６，１８の内面と面接触するように折り込まれる。これにより、 各保持部のウェブパネル６０，６２は折目線６８，７０，７２で折り込まれ、図 ４及び図８に最も良く示す如く、それらウェブパネルが、各側方パネルの内面か ら突出した三次元ウェブ構造を形成する。上記工程と同時、あるいは同工程に続 いて、側方パネル１６，１８及び底部フラップ２０，２２が折目線２４，２６で 折り曲げられ、これら側方パネルは、該カップ配列を成す各カップのテーパの付 いた両側壁にほぼ沿って配置されるそれぞれの中央折目線４８，５４にて折り曲 げられる（図５参照）。これにより、全ての保持部３６，３８，４０，４２のア ンカーパネル５６，５８は、それに隣接する各カップ１０の側壁に係合し、これ により折り込み位置に保持される。その間に、図５に最も良く示すように、一部 組み立てられたこのカートンの両端におけるウェブ構造は、カップ配列の両端に おいて対を成す上部及び下部カップ１０の合わせられた両フランジに跨がって配 置される。言い換えれば、このカップ配列の一端における上下一対のカップ１０ の両フランジは共通の物品保持部３６，４０により包囲・掛止され、また、同カ ップ配列の多端における上部の一対のカップの両フランジは共通の物品保持部３ ８，４２により包囲・掛止されることになる。この工程により、上層の各カップ が自動的に下層のカップにそれぞれ精確に揃えられ、かつ、カートンもまたカッ プ配列に対し正しく位置決めされることが明らかである。これらウェブ構造は三 次元状態に保持され、よって、各アンカーフラップが折り込み位置にある限りこ れらウェブ構造がカップのフランジを掛止することに留意されたい。 上記工程が済むと、底部フラップ２０，２２が互いの方向へそれぞれ折目線２ ８，３０から折り込まれ、前記タブ手段及びスリットによって互いに固定され、 パッケージが完成する（図６参照）。底部フラップ２０，２２の固定についての 詳細は上述した米国特許第 4,600,140 号を参照されたい。底部フラップ２０， ２２どうしが接続されると、これら底部フラップは、下層の各カップの底部の下 に敷かれる合わせ底部パネルを形成することになる。 図７に完成パッケージを示す。このパッケージは、前記ウェブ構造によりカッ プ１０がカートン端部から抜け出ることが防止され、またカートンが、従来のも のよりもカップ配列の周囲にぴったりと被さるので、良好な包装状態となる。ま た、図７に示すパッケージは、カートンにカップのフランジを受け入れる切り込 みがないため、構造は簡単かつ強固である。これらの優位性は、このパッケージ された複数のカップが、互いの頂部どうしを突き合わせた状態で二層に配列され 、かつ、カートン両端に位置する上部カップと下部カップの対が共通の保持部に よって掛止されていることにより得られるものである。 本発明の範囲内で、上記の実施形態の変形が可能であることが解る。例えば、 物品保持部３６，４０の一方及び／又は物品保持部３８，４２の一方を省くこと も可能である。かかる構成とすれば、カートンの材料を節約できるし、パッケー ジの形成工程も単純化できる。さらにこれら物品保持部３６，３８，４０，４２ の一つを残して他を全て省くことも可能である。その場合には、無論、保持部の 形成されない側のカートン端部に、物品を保持するための別の手段を設ける必要 がある。 また、本発明では、連結タイプのカップも用いられることに留意されたい。こ のような連結タイプのものは、各カップがそれらのフランジで接続されているた め、カートンの両端に一つのウェブ構造があれば全てのカップをカートン内に保 持できる。このタイプのカップでは、所望する如何なる二層カップ配列も用いる ことができる。かかる配列では、２個，３個，４個，又は５個のカップから構成 される一列、あるいは、３個，４個，又は５個のカップから構成される二列、あ るいは、所望の数のカップから構成される多数列、から成る層を二層に形成した カップの組とした構成を採ることもできる。 図９は本発明の別の実施の形態を示したものである。この図におけるパッケー ジは図７に示したものと類似しているため、図７に示したものと同様の部分は、 同一符号に添字”a”を付けて表記するものとする。図９に示すこのパッケージ は図７に示したものと異なりウェブ構造は備えておらず、カップのフランジを受 け入れるスロット９０を複数有している。これらのスロットは９０は、カートン 両端の上下カップ対に対してだけでなく、その他全てのカップの対に対しても形 成されている。これらのスロット９０は、各スロットが、隣接した上下対のカッ プにおける合わせられた両フランジを受けるように、中央折目線に沿って延びて おり、これによりこれらカップが該カートンスリーブの長軸方向に移動しないよ うになっている。この図９に示したパッケージも、図７に示したパッケージにつ いて説明した工程と実質的に同じ工程により形成されることは明らかであろう。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 上層及び下層の組として上下に揃えられて配列された複数のフランジ付 き物品と、これら複数の物品から成る前記組の周囲に配されるカートンと、を有 するパッケージであって、 前記各物品が、中心軸を規定する筒状の側壁と該側壁の頂端周縁に位置したフ ランジとを有し、これら各物品の前記フランジが前記上層及び下層の中間に配さ れかつ各層における各物品の前記中心軸が垂直かつ互いに平行となるよう、前記 上層に位置した各物品が前記下層に位置した各物品と互いの頂部どうしを合わせ た状態に配され、前記カートンが、対向した開口端を有したスリーブ構造を形成 すべく一対の側方パネルにより連結された頂部及び底部パネルを備え、前記頂部 パネルが前記上層における前記各物品の底部の上に配置され、前記底部パネルが 前記下層における前記各物品の底部の下に配置され、前記両側方パネルが前記組 を形成する前記物品の前記各側壁に沿って配置され、さらに、前記複数の物品の うち該カートンの前記開口端の一方に位置する上下一対の物品が前記一方の開口 端から抜け出るのを防止するために該一対の物品の双方のフランジに係合する物 品保持手段が前記カートンに設けられたことを特徴とするパッケージ。 ２． 請求項１記載のパッケージにおいて、前記物品保持手段が、前記側方パ ネルの一方に設けられ、かつ前記カートンの前記一方の開口端に隣接して位置さ れて成るパッケージ。 ３． 請求項２記載のパッケージにおいて、前記一方の側方パネルが、前記各 物品の前記フランジに沿って延在する折目線に沿って折り曲げ可能に接続された 上方部分及び下方部分を備え、該一方の側方パネルが、前記上方部分と下方部分 とが角度を成すように前記折目線に沿って折り曲げられ、かつ、前記物品保持手 段が前記折目線に隣接して位置されて成るパッケージ。 ４． 請求項３記載のパッケージにおいて、前記物品保持手段が、前記上方部 分及び下方部分の各内面間に介在されるウェブ構造を備え、該ウェブ構造が前記 一対の物品の前記両フランジに跨がって配されるパッケージ。 ５． 請求項４記載のパッケージにおいて、前記物品保持部が、さらに、前記 一方の開口端に位置した前記上方部分及び下方部分にそれぞれ折り曲げ可能に接 続された上部アンカーフラップ及び下部アンカーフラップを備え、これら上部及 び下部アンカーフラップがそれぞれ前記上方部分及び下方部分の各内面に面接触 状態に折り込まれ、かつこれら上部及び下部アンカーフラップが、前記ウェブ構 造によって互いに接続されて成るパッケージ。 ６． 請求項５記載のパッケージにおいて、前記ウェブ構造が一対の上部ウェ ブフラップ及び下部ウェブフラップを備え、前記上部ウェブフラップが前記上部 アンカーフラップの下端に折り曲げ可能に接続されるとともに該接続部から内端 に延びており、前記下部ウェブフラップが前記下部アンカーフラップの上端に折 り曲げ可能に接続されるとともに該接続部から内端に延びており、これら上部及 び下部ウェブフラップが、前記両内端において、折目線に沿って、折り曲げ可能 に互いに接続されて成るパッケージ。 ７． 請求項２記載のパッケージにおいて、前記物品保持手段が、前記カート ンの前記一方の側方パネルに接続されるとともに該一方の側方パネルの内面に該 内面から突出して形成されたウェブ構造を備え、該ウェブ構造が前記一対の物品 の前記両フランジに跨がって位置されて成るパッケージ。 ８． 請求項７記載のパッケージおいて、前記ウェブ構造が、折目線に沿って 折り曲げ可能に互いに接続された一対の上部ウェブフラップ及び下部ウェブフラ ップを備え、前記上部ウェブフラップが前記一対の物品の前記フランジの上側に 位置し、前記下部ウェブフラップが前記一対の物品の前記フランジの下側に位置 して成るパッケージ。 ９． 請求項７記載のパッケージおいて、前記物品保持手段が、さらに、前記 一方の側方パネルの端縁に折り曲げ可能に接続された一対の上部アンカーフラッ プ及び下部アンカーフラップを備え、これら上部及び下部アンカーフラップが前 記一方の側方パネルの内面に対し面接触状態に折り込まれ、これら上部及び下部 アンカーフラップが前記ウェブ構造によって互いに接続されて成るパッケージ。 １０． 請求項９記載のパッケージおいて、前記ウェブ構造が一対の上部ウェ ブフラップ及び下部ウェブフラップを備え、前記上部ウェブフラップが前記上部 アンカーフラップの下端に折り曲げ可能に接続されるとともに該接続部から内端 に延びており、前記下部ウェブフラップが前記下部アンカーフラップの上端に折 り曲げ可能に接続されるとともに該接続部から内端に延びており、これら上部及 び下部ウェブフラップが、前記両内端において、折目線に沿って、折り曲げ可能 に互いに接続されて成るパッケージ。 １１． 請求項１０記載のパッケージおいて、前記一方の側方パネルには、前 記組を成す前記複数の物品のフランジに沿って前記スリーブ構造の中心軸と略平 行に延在する中央折目線が設けられており、前記一方の側方パネルが、前記上層 を成す各物品及び前記下層を成す各物品の双方における前記側壁にほぼ沿って配 置されるべく前記中央折目線から折り曲げられて成るパッケージ。 １２． 請求項１１記載のパッケージおいて、前記一方の側方パネルは前記中 央折目線により上方部分と下方部分との分割されており、前記上部アンカーフラ ップ及び下部アンカーフラップがそれぞれ前記上方部分と下方部分とに折り曲げ 可能に接続されて成るパッケージ。 １３． 請求項２記載のパッケージおいて、前記複数の物品のうち該カートン の前記開口端の他方に位置する上下一対の物品が前記他方の開口端から抜け出る のを防止するために該一対の物品の双方のフランジに係合する第二の物品保持手 段を前記カートンに設けて成るパッケージ。 １４． 請求項２記載のパッケージおいて、前記物品保持手段が、前記一対の 物品の前記フランジを受けるべく前記一方の側方パネルに形成されたスロットを 備えて成るパッケージ。 １５． 請求項２記載のパッケージおいて、前記物品保持手段が、前記一対の 物品の前記両フランジを受けるべく前記一方の側方パネルに形成されたスロット を備え、該物品保持手段が前記折目線に沿って配置されて成るパッケージ。 １６． 筒状の側壁と該側壁の頂端周縁に設けられたフランジとを有して成る 複数の物品を上下に揃えられた上層及び下層の組に配列する配置工程と、 前記複数の物品の前記組を、頂部パネル，該頂部パネルの対向した側縁に折り 曲げ可能に接続された一対の側方パネル，前記頂部パネルの前記対向側縁から離 れた端縁において該側方パネルにそれぞれ折り曲げ可能に接続された一対の底部 フラップ，及び前記物品がカートンから抜け出ないよう前記物品の前記フランジ と掛止すべく前記側方パネルの一方と関連した物品保持手段を備えたカートンで 覆うカバー工程と、を備えて成るパッケージの形成方法であって、 前記配置工程において、前記各物品の前記フランジが前記上層及び下層の中間 に配されかつ各層における各物品の中心軸が垂直かつ互いに平行となるように、 前記上層に位置した各物品と前記下層に位置した各物品とが互いの頂部どうしを 合わせて配され、 前記カバー工程が、前記カートンのブランクを、前記頂部パネルが前記上層に 位置する前記各物品の底部上に載るように前記物品の組の上部に置く段階と、前 記各側方パネルを前記物品の組に向けて前記頂部パネルに対して下方に折り込ん で、前記物品保持手段を前記物品のうち上下に揃えられて隣接した一対の物品に おける両フランジを同時に掛止し、それにより、前記一対の物品の互いの位置並 びに該一対の物品に対する前記カートンの位置を合わせる段階と、前記両底部フ ラップを互いの方向に折り込む段階と、該両底部フラップどうしを互いに固定し て、前記下層に位置する前記複数の物品の各底部の下部に配される完成された底 部パネルを形成する段階と、を含んで成るパッケージの形成方法。 １７． 請求項１６記載の方法において、前記物品保持手段が前記一方の側方 パネルに接続され、かつ該一方の側方パネルの内面に該内面から突出して形成さ れたウェブ構造を備え、前記掛止段階が、該ウェブ構造が前記一対の物品の前記 両フランジに跨がる位置に該ウェブ構造を位置させる段階を含んで成る、パッケ ージの形成方法。 １８． 上層及び下層の組として上下に揃えられて配列された複数のフランジ 付き物品をパッキングするためのカートンであって、 前記物品が、筒状の側壁と、該側壁の頂端周縁に位置したフランジとを有し、 これら各物品の前記フランジが前記上層及び下層の中間に配されかつ各層におけ る各物品の中心軸が垂直かつ互いに平行となるように、前記上層に位置した各物 品が前記下層に位置した各物品と頂部どうしを合わせた状態に配されて成り、 該カートンは、対向した開口端を有したスリーブ構造を形成すべく一対の側方 パネルにより連結された頂部及び底部パネルと、前記複数の物品のうち該カート ンの前記開口端の一方に位置た上下一対の物品が前記一方の開口端から抜け出る のを防止するために該一対の物品の双方のフランジと掛止される物品保持手段と を備え、前記頂部パネルが前記上層における前記各物品の底部上方に配置され、 前記底部パネルが前記下層における前記各物品の底部下方に配置され、前記両側 方パネルが前記組を形成する前記物品の前記各側壁に沿って配置されて成る、カ ートン。 １９． 対向した側端縁を有した第一のパネルと、 対向した第一及び第二の端縁をそれぞれ有した一対の第二のパネルであって、 前記第一のパネルの前記対向した側端縁に各々の前記第一の端縁がそれぞれ折り 曲げ可能に接続されて成る一対の第二のパネルと、 前記各第二のパネルの前記各第二の端縁に折り曲げ可能に接続された一対の第 三のパネルと、 前記第三のパネルどうしを、互いに固定された際に複合したカートン壁部を形 成するように、互いに固定する手段と、 を備えて成るカートン形成用ブランクであって、 前記各第二のパネルが、それぞれ互いに平行となる長／短端縁を有した一対の 台形パネル部を備え、前記各第二のパネルにおける両台形部が、前記長端縁に沿 って折り曲げ可能に互いに接続されて成る、カートン形成用ブランク。