JPH11500696A

JPH11500696A - 物品ディスペンサー付きキャリヤー

Info

Publication number: JPH11500696A
Application number: JP9522018A
Authority: JP
Inventors: リーハリス，ランドール
Original assignee: リヴァーウッドインターナショナルコーポレーション
Priority date: 1995-12-11
Filing date: 1996-10-02
Publication date: 1999-01-19
Also published as: CO4480776A1; WO1997021607A1; EP0807068A4; BR9606688A; EP0807068A1; AR005020A1; IL119792A0; CA2209721A1; AU7252496A; TW309000U

Abstract

(57)【要約】ディスペンサー開口を有する物品キャリヤー。その開口は１つの側面パネル内または１つの端面パネル内に存在し、そして二段に積み重ねられた各段から一度に１つ物品を取り出せるように設計されている。各ディスペンサー開口は切取り部分によっておおわれておりそして包装された物品の一個の高さと少なくとも同じ寸法長さを有している。その開口の高さは、開口のほぼ全部にわたって一個の物品の幅よりも寸法が小さい。複数のディスペンサー開口が端面パネル内に存在する場合は、切取り部分が端面パネルフラップ内ならびにその下の端面パネル接着フラップ内に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】物品ディスペンサー付きキャリヤー発明の分野本発明は積み重ねられた関係で並べられた物品を収容するキャリヤーに関し、さらに詳細には、物品ディスペンサーを含むこの種のキャリヤーに関する。発明の背景スリーブ型キャリヤーは飲料容器または他の物品を包装するために長らく使用されてきている。基本的には、このキャリヤーはその上面パネル、底面パネルおよび側面パネルが連結されて開放端スリーブの形態を形成しているものである。包装される飲料缶のごとき物品は開放端の一方または両方から、それら缶の軸が底面パネルと平行になりそしてそれら缶の端面がキャリヤーの側面パネルに当接するように詰め込まれる。このあと、スリーブの端面に接続されたフラップからキャリヤーの端面パネルが形成される。このタイプのキャリヤーは場合によってはその底面パネルの近傍に缶を取り出したい時に缶を１つずつ取り出すことを可能にするディスペンサーを備えている。典型的設計のディスペンサーは、開封帯から構成され、それが外された時に隣接する飲料缶よりもやや小さい開口ができる。その開口の寸法は隣接缶がその開口を通って転がり出るのを防止するのに十分な程度に小さいが、しかし缶をつかみそしてその開口の可撓性エッジを通過させて引っ張り出すことを可能とするのに十分な大きさを有する。スリーブ型キャリヤーはさらに最近になって、より多数の缶を効果的に包装する方策の１つとして多くの缶を二段に積み重ねた関係で収容するよう設計されている。このような構成においては、複数の缶はそれらの軸が側面パネルと平行な状態でキャリヤースリーブ内に挿入され、下段の缶の下端が底面パネルに当接しそして上段の缶の上端が上面パネルに当接した状熊で収納される。このように多くの缶を収容するキャリアにおいて、一度に１個または２個の缶を都合よく取り出す手段として適当なディスペンサーが必要となる。かかるディスペンサーの１つの提案が米国特許第５３６８１９４号に開示されている。そのディスペンサーは端面パネルに２つの分配開口を有しており、各開口は二段に積み重ねられた缶の各段の列の末端の飲料缶に隣接している。２つの開口は端面パネルの一部分によって相互に分離されており、その部分が開口の長さを飲料缶の高さよりも小さくしている。開口の幅はキャリヤーの角で最小であり、それから開口の内端における最大寸法まで変化しているので角における高さは缶の直径より小さく、他方、内端における高さは缶の直径とほぼ等しくなっている。この開口の寸法により、末端の缶の一部分は端面パネルの一部分に当接し、缶が取り出されるまでキャリヤー内に保持される。缶の取り出しには缶を回して分配開口の比較的大きい内端部分を通過させて引き出すことが必要である。この提案は、設計がなされたキャリヤーの場合には満足すべき機能を果たすであろうが、缶の取り出し行程を簡単にする多段パッケージのための二重ディスペンサーの提供が望まれている。さらに、端面パネルの一部分で相互に分離する必要のない複数分配開口の提供が望まれる。発明の簡単な要約本発明のキャリヤーに採用される基本的な物品ディスペンサー開口は隣接物品の側部に当接するパネルの１つに形成された開口である。この開口は物品の端部が当接するパネル内に延在している。この開口の長さは少なくとも物品の高さと同程度の長さを有し、開口の実質的部分の全体にわたり、その高さは物品の幅よりも小さい。好ましくは、開口は切取り線によってパネルに接続された切取り部分によっておおわれている。二段に重ねられた物品を収容するパッケージにおいては、そのディスペンサー開口の長さは物品の高さの二倍に実質的に等しく、そしてディスペンサー開口カバーは切取り線を含み、その切取り線は隣接する積み重ねられた物品の隣り合う当接する端に整合されている。ディスペンサー開口は側面パネル内又は端面パネル内に設けることができる。開口が側面パネル内に存在する場合は、キャリヤーは、分配する際端面パネルを下にして置かれる。開口が端面パネル内に存在する場合には、キャリヤーは、分配する際側面パネルを下にして置かれる。開口が端面パネル内に存在する場合には、キャリヤーの内部へアクセスすることができるようにするため、切取りカバー部分は端面パネルフラップ内のみならずその下の端面パネル接着フラップ内にも設けられる。物品はディスペンサー開口を通じて１つの段または両方の段から容易に取り出すことができる。しかも、開口の幅が狭いので、物品が意図せずにキャリヤーから出てしまうことは防止される。いずれのキャリヤーも経済的に設計された１枚のブランクから簡単に作成することができる。本発明の上記ならびにその他の特徴および態様ならびに利点は以下に記載する好ましい実施例の説明から容易に確認することができるであろう。図面の簡単な説明図１は本発明のスリーブ型キャリヤーの絵画図であり、キャリヤーの一部は内部を示すために除去されている。図２は図１のキャリヤーを作成するためのブランクの平面図である。図３は図１のキャリヤーをその作成の中間段階で示す部分絵画図である。図４は、ディスペンサーが作動位置にある状態の図１のキャリヤーを示す部分絵画図である。図５はディスペンサーの背後の包装された缶を示すために側面パネルの一部分が除去された状態で、分配開口を含むキャリヤーの側面パネルを示す部分立面図である。図６は図４に類似した部分絵画図であるが、分配開口のカバーの１つが取りはずされた状態であるキャリヤーを示す、図７は図６に示したキャリヤーの部分側面図である。図８は両方のディスペンサーカバーが切り取られた状態でキャリヤーを示す部分側面図である。図９は改良されたキャリヤーを示す、図１に類似した絵画図である。図１０は図１０のキャリヤーを作成するためのブランクの平面図である。図１１は図９のキャリヤーをその作成の中間段階で示す部分絵画図である。図１２はディスペンサーが作動位置にある状態で図９のキャリヤーを示す部分絵画図である。図１３は端面パネル接着フラップの下側端部を示すためディスペンサーカバーの一部分が除去された状態で図９のキャリヤーを示す部分端面図である。好ましい実施例の詳細な説明図１を見ると、パッケージ１０はスリーブ型キャリヤー１２からなり、これは上面パネル１４、側面パネル１６、端面パネル１８および底面パネル２０から成る。このキャリヤーの中には二段に積み重ねられた飲料缶Ｃが、整合されて収容されている。上段の缶の上端は上面パネル１４に隣接しておりそして下段の缶の下端は底面パネル２０に隣接している。端面パネルは上面パネルに連結された端面パネルフラップ２２と底面パネルに連結された端面パネルフラップ２４とからなる。端面パネルフラップ２２内には把手穴２６が設けられており、キャリヤーは両端をもって持ち上げることができる。大きな切取り部分２８が、上面パネル１４から図で見て遠い方の側面パネル１６内に延在し、すべての缶を１つのグループとしてパッケージから取り出すためにキャリヤーの内部にアクセスできるようになっている。この図１では見えないが、別の切取り部分が図で見て遠い方の端面パネル内にも設けられている。本発明によれば、端面パネル１８に隣接している図で見て近い方の側面パネルに存在する２つの隣接している切取り部分３０はディスペンサーカバーとしての役目をしており、この部分を切り取ると、１つの段または両方の段から飲料缶を一度に１個ずつ取り出すことができる。図２を参照すると、上記キャリヤーを作成するための半加工素材すなわちブランク３２が示されている。このブランク３２は板紙または他の材料、すなわち、折って組み立てられかつキャリヤー材料として機能するための十分な強度と可撓性を有する材料からなる。底面パネル部分２０が両側で折り目線３４によって側面パネル部分１６に接続されている。２つの側面パネル部分１６のうちの一方はブランクの端部に位置し、他方はブランクの内部に位置している。内部にある方の側面パネル部分１６は折り目線３６によって上面パネル部分１４に接続されており、他方、この上面パネル１４は折り目線３８によって接着フラップ４０に接続されている。上面パネル部分１４と接着フラップ４０とは切取り部分２８の一部を含み、ブランクの端部に位置する側面パネル部分１６がその残りの部分を包含している。底面パネル部分２０の端部には端面パネル下側フラップ２４が折り目線４２によって接続されている。２つの下側フラップの一方は別の切取り部分４４を包含している。端面上側フラップ２２は把手穴２６を含み、同様に折り目線４６によって上面パネル部分１４に接続されている。端面のりしろすなわち接着フラップ４８がブランクの一端において折り目線５０によって側面パネル部分１６に接続されている。他方、端面パネル接着フラップ５１と５２がブランクの反対側の端部において折り目線５３と５４によって側面パネル部分にそれぞれ接続されている。各端面パネル接着フラップには把手用切欠き５６が含まれている。接着フラップ４８は、切取り部分４４が切り取られた時にキャリヤーの内部へのアクセスを提供するよう５８のところで後退されている。ブランク内側に位置している側面パネル部分１６はさらに折り目線５３に隣接する２つの隣接するディスペンサー切取り部分３０を包含している。この２つの部分３０は同形であり、共通の切取線６０から折り目線３４と３６まで切取線６２に沿って延在している。切取線６２は弧状切取線６３として隣接する上面パネル部分１４および底面パネル部分２０の内部まで続いている。弧状切取線６３は折り目線５３と折り目線３４および３６との交点で終端している。なお、連続する折れ目線５３は切取線でもあることを理解されたい。すなわち、この折り目線は材料の一体的ウエブ６６によって分離されている多数のスリット６４からなり、みしん目が入れられ容易に破断可能な線を形成している。各切取り部分３０は切取り部分の本体に折り目線７０によって接続されているタブ６８を包含する。ブランクからキャリヤーを作成するためには、上面パネル部分、底面パネル部分、側面パネル部分を折り目線３４と３６に沿って折りたたんでスリーブ輪郭を組み立てそして接着ストリップ４０を反対側の側面パネル部分１６に接着して所定の構造に固定する。通常は、このようにして形成されたスリーブが押しつぶされた形態で包装プラントまで出荷される。包装プラントでは、スリーブを立ち上がらせて製作工程を続ける。このあと、立ち上がらせたスリーブの開放端から予定本数の飲料缶を二段に配列挿入する。挿入後、端面接着フラップ４８、５１、５２を折り倒しそしてこれらに端面パネルフラップ２２、２４を接着すればキャリヤーパッケージが完成する。図３は作成途中のキャリヤーの一端を示しており、キャリヤーの作成は端面接着フラップ５１と５２の折り込みが完了して、端面パネルフラップ２２と２４がまさに折られてそれらに接着されようとしている段階にある。接着フラップ５１と５２に設けられた２つの把手切欠き５６を合わせて１つの開口を形成している。この開口は端面パネルフラップ２２がその最終位置にある時には把手穴２６と位置整合する。ディスペンサー切取り部分３０が折り目線５３に隣接している側面パネル１６内に延在しているのがわかるであろう。キャリヤーパッケージの作成は２つの端面パネルフラップ２２と２４を端面パネル接着フラップ４８、５１、５２に接着することによって完了する。ディスペンサーを使用するためには、キャリヤーを、図４に示したように、切取り部分３０に隣接する端面パネルが下になるようにして置く。切取り部分３０のうちの１つが隣接する上面パネル1４内に延在しているのが見られよう。図４では隠れて見えないが、他方の切取り部分３０も同様に隣接する底面パネル内に延在している。図５で最もよく見られるように、切取り線６０は上面パネルと底面パネルとから等距離離隔しておりそして二列に並んでいる缶Ｃの内側端とほぼ整合している。したがって、カバーとなっている切取り部分を取り除いた後では、ディスペンサー開口の長さは缶１つの高さとほぼ等しい。切取り部分３０のタブ６８の領域を除外すれば、切取り線６２は底面パネルから、ディスペンサー開口の幅が１つの缶の直径よりも小さくなるような距離だけ離隔している。パッケージから缶を１つ取り出したい場合には、タブ６８のうちの１つを内側に押して、折り目線７０に沿って折り倒す。これによって容易にカバー部分がつかまれ、キャリヤーから分離させることができるようになる。隣接している缶がタブ６８の内側への運動を妨げることはない。なぜならば、タブはその段の隣接する缶の側壁の湾曲によって生じた空間の中に移動するからである。この時点でのキャリヤーが図６と７に示されている。隣接する缶の全長が露出しているが、この缶が開口から転がり出ることは防止されている。なぜならば、缶の直径はその長手方向のほとんどの部分において開口の幅よりも大きいからである。缶を取り出すためには、その缶をつかんで引き出すことが必要なだけである。ディスペンサー開口の上縁部において、側面パネルは缶が引き出される時に容易にたわむことができるから、缶が開口を通じて移動することができる。その缶が引き出されると、その上にあった次の缶が落下して、前の缶があった位置を占める。この二番目の缶がとび出すことが制限及び防止される。なぜならば、側面パネルの可撓性と復元力によって第一の缶が開口を通過するとただちに側面パネルはその元の状態に戻るからである。缶をつかむのは、図示したディスペンサー開口がキャリヤーの底面パネル内に延在し、缶の端部の一部分を露出することによって容易となっている。図８に示すように、両方の切取りカバー３０を取り除いて両方のディスペンサー開口を露出させれば、両方の列から缶を取り出すことが可能となる。この場合、隣接する両方の缶の全長を露出することになるけれども、それらの缶がキャリヤーから転がり出てしまうことはない。なぜならば、開口の上縁部の抑止用側面パネルを缶が越えて移動することは不可能であるからである。隣接する缶の一方または両方を取り出すことは、前記したように容易に行うことができる。本発明のいま１つの実施例が図９に示されている。図面において、パッケージ７２は二段重ねの飲料缶Ｃを収容しているキャリヤー７４からなる。このキャリヤーの上面パネル７６は２枚の重なり合う上面パネルフラップ７８と８０とから構成されており、この２枚のフラップは重なり合う領域で互いに接着されている。フラップは折り目線によって上側の端面パネルフラップ８２を形成するよう接続されている。この上側の端面パネルフラップは隣接する下側の端面パネルフラップ８４と共にキャリヤーの端面パネルを形成している。側面パネル８６が端面パネルの間に延在しており、そして折り目線によって上面パネルと底面パネルとに接続されている。上面パネル内の把手穴８８によってキャリヤーを片手で持ち上げることができる。また、応力逃がし切り込み線８９が把手穴からキャリヤーの隅に延在し、持ち上げと運搬応力をより良く分散させるようになっている。第一実施例の場合と同様に、切取り部分２８と４４が、全ての缶を同時に取り出したい場合にキャリヤー内部へのアクセスを提供する。他方、図でみて近い方の端面パネル内に設けられている切取り部分３０は各段の缶を一度に１個ずつ取り出すことを可能にする。図１０を参照すると、図９に示したキャリヤーを作成するためのブランク９０が示されている。このブランクは中央に位置する底面パネル部分９２、折り目線９４によって底面パネル部分に接続されている側面パネル部分８６、折り目線９６によって底面パネル部分に接続されている端面パネルフラップ８４から成る。一方の側面パネル部分は折り目線９８によって上面パネルフラップ７８に接続され、他方の側面パネル部分は折り目線１００によって上面パネルフラップ８０に接続されている。把手補強フラップ１０２が上面パネルフラップ１００に隣接する側面パネル部分８６とは反対側の縁辺において折り目線１０４によって接続されている。折り目線１０４はスリット１０５によって中断されている。補強フラップ１０２はその中央にくぼみ領域１０６を有している。３つの端面パネル接着フラップ１０８が折り目線１１０によって側面パネル部分の対向する端に折りたたみ可能に接続されており、さらに端面パネル接着フラップ１１２が折り目線１１４によって側面パネル部分に接続されている。折り目線１１４は構成上第一実施例の折り目線５３と同じであり、折り目線かつ切取り線として機能する互いに離隔したスリットから構成されている。接着フラップ１１２は切欠き１１８によって中断された切取り線１１６および折り目線１１４と切取り線１１６との間に延在している切取り線１２０を含む。この切取り線１２０は折り目線９４と１００に対してほぼ平行でありかつそれら折り目線の間の中間に位置している。上面パネルフラップ７８の対向する端部には折り目線１２２によって端面パネルフラップ１２４が接続されている。同様に、上面パネルフラップ８０の対向する端部には折り目線１２８によって端面パネルフラップ１２６が接続されている。ここで、折り目線１２８は把手補強フラップ１０２を通って延在していることに注目されたい。切取り部分３０が端面パネルフラップ８４内および上面パネルフラップ１１６内に端面接着フラップ１１２に隣接して配置されている。第一実施例の場合と同様に、この切取り部分３０はタブ６８を含み、切取り線６２および切取り線延長部６３によって形成されている。ブランク９０からキャリヤーを形成するためには、補強フラップ１０２を折って上面パネルフラップ８０の内面に接着し、そして上面パネル部分、底面パネル部分、側面パネル部分を第一実施例と同様に折りたたんでスリーブを形成する。外側の上面パネルフラップ７８を上面パネルフラップ８０の内側に重ね合わせ、２つの把手穴８８の間に上面パネルフラップ８０の補強された部分をはさんだ状態で上面パネルフラップ８０の内側に接着する。さらに、端面パネルフラップ１２６を端面パネルフラップ１２４に重ね合わせて接着し、図９に示したように端面パネルフラップ８２を形成する。このあと、前記したように、飲料缶を二段に並べて挿入しそして両方の端面パネルを端面パネル接着フラップ１０８と１１２ならびに端面パネルフラップ８２と８４から形成する。図１１は作成途中のキャリヤーの一端を示しており、この段階では端面接着フラップ１０８と１１２が所定位置に折り込まれているが、しかし端面パネルフラップ８２と８４はまだ折りたたまれてそれらに接着される前の状態にある。フラップ１１２内の切取り部分は、端面パネルフラップ８２と８４が所定位置に折りたたまれ、切取り線１２０が端面パネルフラップ８２と８４の端縁と整合すると、切取り部分３０に整合するよう位置決めされている。フラップ１１２内の切欠き１１８は端面パネルフラップ８４内のタブ６８と整合するよう設計されている。他方、端面パネルフラップ８２内のタブ６８はフラップ１１２の内側傾斜エッジから内側方向に離隔されるように位置決めされている。ディスペンサー切取り部分３０は上面パネルおよび底面パネル内に延在している。このディスペンサーを使用するためには、キャリヤーを、図１２に示したように、切取り部分３０に隣接する側面パネルが下になるようにして置く。図１３で最もよく見られるように、切取り線１２０は側面パネルから等距離だけ離隔しておりそして二段に並んでいる缶Ｃの内側端とほぼ整合している。ディスペンサー開口の相対的寸法が第一実施例のディスペンサー開口の相対的寸法と同様であることそして前記と同様な手順でパッケージから缶を取り出すことができることが理解されよう。本実施例の場合、切取りディスペンサーカバー３０を取り外すと、その背後にある接着フラップ１１２内の切取り部分がつかまれ、切取り線１２０のところで後者の切取り部分は分離して取り外される。以上の説明から本発明が改良された物品ディスペンサーを提供することが理解されよう。このディスペンサーは物品を一段以上重ねて収容するパッケージに特に有用であるが、一段のみの収容パッケージに使用することも可能である。物品ディスペンサー開口はその物品の高さと同程度の長さであるから物品の取り出しを容易にし、そして設計を制限するような隣接するディスペンサー開口の間で中央に位置する部分を設ける必要がなくなる。さらに本発明の概念によれば、複数の物品ディスペンサーを側面パネル内あるいは端面パネル内に設けることができ、把手の設計に選択の余地が与えられる。本発明のキャリヤーから形成されたパッケージは、所望の場合には、物品の下段列と上段列との間に分離シートを含ませることができる。この場合、その分離シートの厚さを補正するため、ディスペンサー開口は物品の高さよりやや長くなるであろう。上記の説明においては、物品を飲料缶として記載したが、積み重ねられてそしてディスペンサー開口を通じて取り出すことが意図される他の種類の物品も上記した方法で同様に包装できる。本発明を各段に１８本の飲料缶を収容するよう設計されたキャリヤーについて詳細に説明したが、本発明の原理が別の個数の物品を収容するよう設計されたキャリヤーにも適用できることは明らかである。本発明は好ましい実施例について上記に詳細に説明した事項に限定されるものではないから、添付の請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱しない限り、上記した好まし実施例について本発明の全体の基本的機能および概念の変更を伴わない特定の特徴の変更が実施できる。

Claims

【特許請求の範囲】１．同じ高さの側面と同じ幅の端面とを有する複数の隣接する物品を収容する物品キャリヤーからなるパッケージにおいて、該キャリヤーは１つの包囲体を形成するよう相互に接続された上面パネル、底面パネル、側面パネル、端面パネルを含み、上記パネルの１つは１つの隣接物品の側面に当接し、上記パネルの別の１つは該隣接物品の側面に当接し、及び上記１つのパネルの第一縁部から実質的に直角に延在し、上記パネルのさらに別の１つは該隣接物品の端面に当接し、及び上記１つのパネルの第二縁部から実質的に直角に延在し、上記１つのパネル内に物品ディスペンサー開口を含み、該開口は物品の高さと少なくとも同じ寸法の長さと、開口の実質的部分において物品の幅よりも小さい寸法の幅とを有し、および上記さらに別のパネルは１つの隣接物品の端面の少なくとも一部分に隣接する開口を含み、この開口は上記１つのパネル内のディスペンサー開口内に延在している。２．該１つのパネルが、切取り線によって該１つのパネルに接続されているディスペンサー開口カバーを包含している請求項１記載のパッケージ。３．該ディスペンサー開口カバーが該物品の幅よりも大きい距離だけ該１つのパネル内に延在しているタブを包含している請求項２記載のパッケージ。４．該タブが上記さらに別の１つのパネルを横断する方向に延在する折り目線を包含し、該折り目線が物品の幅と実質的に等しい距離だけ上記別の１つのパネルから離隔している請求項３記載のパッケージ。５．上記さらに別の１つのパネルが切取り線によって該パネルに接続された開口カバーを包含している請求項２記載のパッケージ。６．該パッケージが二段に積み重ねられた関係で物品を収容しており、上記１つのパネルの物品ディスペンサー開口は実質的に物品の高さの２倍に等しい長さを有している請求項１記載のパッケージ。７．上記１つのパネルは切取り線によって該一つのパネルに接続されたディスペンサー開口カバーを包含しており、該カバーは積み重ねられた隣接物品の隣り合う当接端面と実質的に整合された切取り線を有している請求項６記載のパッケージ。８．該パッケージは上記さらに別の１つのパネルから離隔し、該さらに別の１つのパネルと実質的に平行な付加パネルを包含し、上記付加パネルは隣接物品の端面の少なくとも一部分に隣接する開口を含み、上記開口は上記１つのパネル内の物品ディスペンサー開口内に延在しており、及び該付加パネルは切取り線によって該付加パネルに接続された開口カバーを含んでいる請求項７記載のパッケージ。９．上記１つのパネルが側面パネルであり、及び上記別の１つのパネルが端面パネルである請求項２記載のパッケージ。１０．上記１つのパネルが端面パネルであり、及び上記別の１つのパネルが側面パネルである請求項２記載のパッケージ。１１．上記端面パネルが該側面パネルに接続されている端面接着フラップと、該上面パネルと該底面パネルに接続されている端面パネルフラップとからなり、該端面パネルフラップが該端面接着フラップに接着される請求項１０記載のパッケージ。１２．該ディスペンサー開口カバーが該端面パネルフラップのうちの１つに存在し、該一つの端面パネルフラップに接着された端面接着フラップは該ディスペンサー開口カバーとほぼ整合する切取り部分を包含している請求項１１記載のパッケージ。１３．該パッケージが二段に積み重ねられた関係の物品を収容しており、上記１つのパネルの物品ディスペンサー開口は物品の高さのほぼ２倍の長さを有しており、及び該ディスペンサー開口カバーは該端面パネルフラップの両方に存在している請求項１２記載のパッケージ。１４．該ディスペンサー開口カバーが両方の該端面パネルフラップに存在しており、上記端面パネルフラップに接着されている該端面接着フラップは１つの切取り部分を含み、該切取り部分は積み重ねられた隣接物品の隣り合う当接端面とほぼ整合する切取り線を有している請求項１３記載のパッケージ。１５．予め定められた同じ高さの側面と予め定められた同じ幅の端面とを有する複数の隣接物品を包装するための物品キャリヤーを作成するためのブランクにおいて、該ブランクは、端縁部を有する上面パネル部分、底面パネル部分、側面パネル部分と、該ブランクから作成されるキャリヤーの端面パネルを形成するための、上記上面パネル部分、底面パネル部分、側面パネル部分の端縁部に接続されている端面フラップと、側面パネル部分内に存在する物品ディスペンサー開口カバーを有し、該物品ディスペンサー開口カバーは該側面パネル部分内の切取り線によって及びまた該側面パネル部分を関連する端面フラップに接続する折り目線と一致する切取り線によって該側面パネル部分に接続されており、該開口カバーは該予め定められた高さと少なくとも同じ寸法の長さと、開口カバーの実質的部分にわたって該予め定められた幅よりも小さい寸法の幅とを有し、および該開口カバーは隣接する上面パネル部分内または底面パネル部分内に延在し、該開口カバーの延長部は切取り線によって該上面パネル部分または底面パネル部分に接続されている。１６．該ディスペンサー開口カバーが該予め定められた幅よりも大きい距離だけ該側面パネル内に延在しているタブを包含している請求項１５記載のブランク。１７．該ディスペンサー開口カバーは隣接する上面パネル部分と底面パネル部分の両方に延在し、該側面パネル部分内のディスペンサー開口カバーは該予め定められた高さのほぼ２倍の寸法の長さを有している請求項１５記載のブランク。１８．該側面パネル部分内のディスペンサーカバーが隣接する上面パネル部分と底面パネル部分の両方からほぼ等距離離隔している切取り線を包含している請求項１７記載のブランク。１９．予め定められた同じ高さの側面と予め定められた同じ幅の端面とを有する複数の隣接物品を包装するための物品キャリヤーを作成するためのブランクにおいて、該ブランクは、上面パネル部分または底面パネル部分に接続された内側縁部および部分的な上面パネルフラップまたは底面パネルフラップに接続された外側縁部とを有する複数の側面パネル部分、上記各部分およびフラップは端縁部を有し、該ブランクから作成されるキャリヤーの端面パネルを形成するための、上記端縁部のそれぞれに折り目線によって接続された端面フラップと、１つの側面パネル部分に接続された第一の端面フラップ内に存在する物品ディスペンサー開口カバーと、該物品ディスペンサー開口カバーは該第一端面フラップを該側面パネル部分に接続する折り目線と一致する切取り線によって該１つの側面パネル部分に接続され、該第一の端面フラップに隣接する第二の端面フラップ内に存在する第二の物品ディスペンサー開口カバーと、該第二の物品ディスペンサー開口カバーは切取り線によって該第二の端面フラップに接続され、該第一および第二のディスペンサー開口カバーの切取り線は互いに横断方向に延在し、該第二のディスペンサー開口カバーは該予め定められた高さと少なくとも同じ寸法の長さと、該第二のディスペンサー開口カバーの実質的部分にわたり該予め定められた幅よりも小さい寸法の幅とを有し、および該第二のディスペンサー開口カバーは隣接する上面パネル部分または底面パネル部分の中に延在し、該第二のディスペンサー開口カバーの延長部は切取り線によって該上面パネル部分または該底面パネル部分に接続されている。２０．該第二のディスペンサー開口カバーが該予め定められた幅よりも大きい距離だけ該第二の端面フラップ内に延在するタブを有している請求項１９記載のブランク。２１．該第一の端面フラップに隣接する第三の端面フラップ内に存在する第三の物品ディスペンサー開口カバーを包含し、該第三の物品ディスペンサー開口カバーは切取り線によって該第三端面フラップに接続されており、該第一および該第三のディスペンサー開口カバーの切取り線は互いに横断方向に延在し、該第三のディスペンサー開口カバーは該予め定められた高さと少なくとも同じ寸法の長さと、該第三のディスペンサー開口カバーの実質的部分にわたって該予め定められた幅よりも小さい寸法の幅とを有しており、また該第三のディスペンサー開口カバーは隣接する上面パネル部分または底面パネル部分の中に延在し、該第三のディスペンサー開口カバーの延長部が切取り線によって該上面パネル部分または該底面パネル部分に接続されている請求項１９記載のブランク。２２．該第一端面フラップ内に存在するディスペンサーカバーが、隣接する該第二の端面フラップと該第三の端面フラップとからほぼ等距離離隔している切取り線を包含している請求項２1記載のブランク。