JPH065081U - 低動作音電磁継電器 - Google Patents
低動作音電磁継電器Info
- Publication number
- JPH065081U JPH065081U JP4467292U JP4467292U JPH065081U JP H065081 U JPH065081 U JP H065081U JP 4467292 U JP4467292 U JP 4467292U JP 4467292 U JP4467292 U JP 4467292U JP H065081 U JPH065081 U JP H065081U
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- fixed
- contact spring
- movable contact
- electromagnetic relay
- fixed contact
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種電子機器の制御に用いられるフレクチュ
アタイプの電磁継電器に関し、動作復旧時に発生し構成
部品を介して伝達される音の小さい低動作音電磁継電器
を提供を目的とする。 【構成】 固定接点19、21が固着された固定接点ばね2
8、30のコイルボビン11またはベース29により支承され
る2点間に、千鳥状に配置された複数の貫通孔31若しく
は切欠き32が設けられてなるように構成する。
アタイプの電磁継電器に関し、動作復旧時に発生し構成
部品を介して伝達される音の小さい低動作音電磁継電器
を提供を目的とする。 【構成】 固定接点19、21が固着された固定接点ばね2
8、30のコイルボビン11またはベース29により支承され
る2点間に、千鳥状に配置された複数の貫通孔31若しく
は切欠き32が設けられてなるように構成する。
Description
【0001】
本考案は各種電子機器の制御に用いられる電磁継電器に係り、特に動作時の衝 撃によって接点が発する音を低減した低動作音電磁継電器に関する。
【0002】 近年、電磁継電器の使用分野が広がり室内や自動車内において使用される電子 機器等に組み込まれている。しかし、電磁継電器は動作時に磁気吸引された接極 子が鉄芯に衝突する音や接点同士が衝突して発する音等が耳障りになる。そこで 動作復旧時に発生する音の小さい低動作音電磁継電器の開発が望まれている。
【0003】
図3は従来の電磁継電器の主要部を示す斜視図である。 図3において従来の電磁継電器はコイルボビン11に巻回されたコイル12、およ びコイル12を貫通するU字状の鉄芯13からなる電磁石を有し、鉄芯13の端面に対 向する接極子15は可動接点ばね16を介して鉄芯13に揺動自在に固定されている。
【0004】 なお、U字状の鉄芯13はコイル12を貫通する円柱状部材と該円柱状部材の下端 にかしめられたL字状部材からなり、鉄芯13の端面に対向せしめた接極子15は可 動接点ばね16を介してリベット等によりL字状部材の先端に鋲着されている。
【0005】 リベット等により接極子15に鋲着され接極子15と共に動く可動接点ばね16は先 端に可動接点17が固着されており、可動接点17は固定接点ばね18に固着された固 定接点19および固定接点ばね20に固着された固定接点21と対向している。
【0006】 L字状に曲げられた固定接点ばね18、20はそれぞれ長軸部がコイルボビン11の 延長部分によって2点が支承されており、所定の隙間を介して可動接点17と対向 する固定接点19、21はそれぞれ固定接点ばね18、20の短軸部に固着されている。
【0007】 コイル12に電圧を印加すると開放状態から動作状態に転じそれまで離れていた 接極子15が鉄芯13の端面に磁気吸着され、ブレーク側の固定接点21に当接してい た可動接点17が固定接点21から離れてメーク側の固定接点19に当接する。
【0008】 また、コイル12に印加されている電圧が開放電圧以下になると電磁石の吸引力 が小さくなって接極子15が開放され、可動接点ばね16の復元力によって接極子15 が元の位置に戻り可動接点17が固定接点19から離れて固定接点21に当接する。
【0009】
動作時の電磁継電器における電磁石の吸引力は通常接極子が鉄芯に近づくに伴 って2次曲線状に増大するのに対し、接極子の負荷は可動接点がブレーク側の固 定接点から離れメーク側の固定接点に当接するまでほぼ直線状に増大する。
【0010】 かかる吸引力と負荷の差によって可動接点がブレーク側の固定接点から離れた 後接極子の移動速度は急激に加速され、移動速度が最大のときに可動接点が固定 接点ばねに固着されたメーク側の固定接点に衝突し耳障りな衝撃音を発する。
【0011】 可動接点がメーク側の固定接点に当接すると固定接点ばねの反発力によって負 荷が急激に増加し接極子は減速されるが、減速される前の速度が大きいため十分 に減速されない状態で接極子が鉄芯の端面に衝突して大きい衝撃音を発する。
【0012】 また、開放された接極子が元の位置に戻る際は可動接点がブレーク側の固定接 点に衝突し衝撃音を発すると共に、十分に減速されない状態で可動接点が固定接 点に当接することによって急激に減速された接極子が振動し振動音を発する。
【0013】 電磁継電器の動作復旧時に発生する上記の衝撃音や振動音は空気や電磁継電器 の構成部品を媒体として伝播され、例えば電磁継電器に気密性のカバー等を装着 しても衝撃音や振動音を十分に遮断することができないという問題があった。
【0014】 本考案の目的は動作復旧時に発生し構成部品を介して伝達される音の小さい低 動作音電磁継電器を提供することにある。
【0015】
図1は本考案になる電磁継電器を示す斜視図である。なお全図を通し同じ対象 物は同一記号で表している。
【0016】 上記課題はコイルボビンおよびコイルボビンに捲回されたコイルを貫通するU 字形鉄芯からなる電磁石と、コイルボビンまたはベースによって2点が支承され 一端に固定接点が固着されてなる固定接点ばねと、鉄芯に鋲着され固定接点と対 向する可動接点が先端に固着されてなる可動接点ばねと、可動接点ばねが鋲着さ れ可動接点ばねを介して鉄芯に揺動自在に装着されてなる接極子を有し、中間組 立が完了したあとコイルボビンがベースに装着されるように構成された電磁継電 器において、固定接点19、21が固着された固定接点ばね28、30のコイルボビン11 またはベース29により支承される2点間に、千鳥状に配置された複数の貫通孔31 若しくは切欠き32が設けられてなる本考案の電磁継電器によって達成される。
【0017】
図1において固定接点が固着された固定接点ばねのコイルボビンまたはベース によって支承されている2点間に、千鳥状に配置された複数の貫通孔または切欠 きを設けることによって振動の伝達距離が延びると共にばね定数が変化する。
【0018】 その結果、可動接点が固定接点に衝突し固定接点ばねの短軸部に発生した振動 が長軸部を介しベースに伝わりにくくなる。即ち、動作復旧時に発生し構成部品 を介して伝達される音の小さい低動作音電磁継電器を実現することができる。
【0019】
以下添付図により本考案の実施例について説明する。なお図2は本考案になる 電磁継電器の変形例を示す斜視図である。
【0020】 本考案になる電磁継電器と従来の電磁継電器との第一の相違点は固定接点が固 着されてなる固定接点ばねの構造にあり、第二の相違点は鉄芯に鋲着され該固定 接点と対向する可動接点が先端に固着されてなる可動接点ばねの構造にある。
【0021】 図1において固定接点19が固着されてなる固定接点ばね28、および固定接点21 が固着されてなる固定接点ばね30は、コイルボビン11若しくはベース29が支承す る2点間に千鳥状に配置された複数の貫通孔31または切欠き32を具えている。
【0022】 可動接点ばね33は可動接点17を固着する先端部34と接極子15を鋲着する中間部 35と鉄芯13に鋲着する後端部38を有し、先端部34と中間部35の間はスリットを挟 んで隣接させてなる幅の異なる2個の連結部36、37を介して結合されている。
【0023】 また、中間部35と後端部38の間は切欠きを挟んで隣接させた幅の異なる2個の 連結部39、40を介して結合されており、先端部34、中間部35、後端部38、および 連結部36、37、連結部39、40は金属板を加工することにより一体成形される。
【0024】 本考案になる電磁継電器はコイルボビン11に巻回されたコイル12とコイル12を 貫通する鉄芯13からなる電磁石を有し、U字状の鉄芯13はコイル12を貫通する円 柱状部材と該円柱状部材の下端にかしめられたL字状部材とで構成されている。
【0025】 鉄芯13の端面に対向せしめた接極子15はリベット等を用いて可動接点ばね33が 有する中間部35に鋲着されており、可動接点ばね33の後端部38をリベット等を用 いてL字状部材に鋲着することによって鉄芯13の先端に揺動自在に固定される。
【0026】 中間部35が接極子15に鋲着されてなる可動接点ばね33は接極子15と共に動く先 端部34に可動接点17が固着されており、可動接点17は固定接点ばね28に固着され た固定接点19および固定接点ばね30に固着された固定接点21と対向している。
【0027】 可動接点と固定接点の衝突により可動接点ばねの先端部に振動が発生するが2 個の連結部はばね定数が異なっており、振動が2個の連結部を伝わる間に位相差 が生じて中間部に到達したとき互いに干渉しあい振幅の減衰を招くことになる。
【0028】 また、接極子と鉄芯の衝突によって可動接点ばねの中間部に振動が発生するが 2個の連結部はばね定数が異なるため、振動が2個の連結部を伝わる間に位相差 が生じて後端部に到達したとき互いに干渉しあい振幅の減衰を招くことになる。
【0029】 このように先端部と中間部、中間部と後端部の間をそれぞれ幅の異なる2個の 連結部を介して結合することによって、動作時に先端部に発生した振動や中間部 に発生した振動が後端部に伝わりにくい可動接点ばねを形成することができる。
【0030】 更に、固定接点ばねのコイルボビンやベースが支承する2点間に貫通孔または 切欠きを千鳥状に配置することによって、長軸部における振動の伝達距離が延び ると共にばね定数が変化し短軸部に発生した振動がベースに伝わりにくくなる。
【0031】 なお、本考案の変形例は図2に示す如く固定接点ばね28、30のコイルボビン11 またはベース29が支承する2点間に、千鳥状に配置された貫通孔31を設け固定接 点ばね28、30の構成金属より比重の大きい粒体41を貫通孔31に嵌着している。
【0032】 このように千鳥状に配置されてなる貫通孔に固定接点ばねの構成金属より比重 の大きい粒体を嵌着することによって、振動の伝達経路におけるばね定数が複雑 に変化し可動接点の衝突により発生した振動がベースに伝わりにくくなる。
【0033】
上述の如く本考案によれば動作復旧時に発生し構成部品を介して伝達される音 の小さい低動作音電磁継電器を提供することができる。
【図1】 本考案になる電磁継電器を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】 本考案になる電磁継電器の変形例を示す斜視
図である。
図である。
【図3】 従来の電磁継電器の主要部を示す斜視図であ
る。
る。
11 コイルボビン 12 コイル 13 鉄芯 15 接極子 17 可動接点 19、21 固定接点 28、30 固定接点ばね 29 ベース 31 貫通孔 32 切欠き 33 可動接点ばね 34 先端部 35 中間部 36、37、39、40 連結部 38 後端部 41 粒体
Claims (4)
- 【請求項1】 コイルボビンおよび該コイルボビンに捲
回されたコイルを貫通するU字形鉄芯からなる電磁石
と、該コイルボビンまたはベースによって2点が支承さ
れ一端に固定接点が固着されてなる固定接点ばねと、該
鉄芯に鋲着され該固定接点と対向する可動接点が先端に
固着されてなる可動接点ばねと、該可動接点ばねが鋲着
され該可動接点ばねを介して該鉄芯に揺動自在に装着さ
れてなる接極子を有し、中間組立が完了したあと該コイ
ルボビンがベースに装着されるように構成された電磁継
電器において、 固定接点(19,21) が固着された固定接点ばね(28,30) の
コイルボビン(11)またはベース(29)により支承される2
点間に、千鳥状に配置された複数の貫通孔(31)若しくは
切欠き(32)が設けられてなることを特徴とする低動作音
電磁継電器。 - 【請求項2】 請求項1記載の電磁継電器において固定
接点ばね(28,30) を構成する金属より比重の大きい粒体
(41)が、該固定接点ばね(28,30) に設けられた複数の貫
通孔(31)に嵌着されてなることを特徴とする低動作音電
磁継電器。 - 【請求項3】 コイルボビンおよび該コイルボビンに捲
回されたコイルを貫通するU字形鉄芯からなる電磁石
と、該コイルボビンまたはベースによって2点が支承さ
れ一端に固定接点が固着されてなる固定接点ばねと、該
鉄芯に鋲着され該固定接点と対向する可動接点が先端に
固着されてなる可動接点ばねと、該可動接点ばねが鋲着
され該可動接点ばねを介して該鉄芯に揺動自在に装着さ
れてなる接極子を有し、中間組立が完了したあと該コイ
ルボビンがベースに装着されるように構成された電磁継
電器において、 可動接点ばね(33)が少なくとも可動接点(17)を固着する
先端部(34)および接極子(15)を鋲着する中間部(35)を有
し、該先端部(34)と該中間部(35)が幅の異なる複数の連
結部(36,37) で結合されてなることを特徴とする低動作
音電磁継電器。 - 【請求項4】 請求項3記載の電磁継電器において可動
接点ばね(33)が鉄芯(13)に鋲着される後端部(38)を有
し、中間部(35)と該後端部(38)が幅の異なる複数の連結
部(39,40) で結合されてなることを特徴とする低動作音
電磁継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4467292U JPH065081U (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 低動作音電磁継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4467292U JPH065081U (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 低動作音電磁継電器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065081U true JPH065081U (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=12697940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4467292U Withdrawn JPH065081U (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 低動作音電磁継電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065081U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS474185U (ja) * | 1971-01-29 | 1972-09-08 |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP4467292U patent/JPH065081U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS474185U (ja) * | 1971-01-29 | 1972-09-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19961003 |