JPH06507800A - 再締結自在の締結装置用不織雌部品およびその製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 再締結自在の締結装置用不織雌部品およびその製法技　術　分　野 本発明は、機械的な再締結自在の締結装置用雌部品に関する。より詳細には、本 発明は、このような締結装置用低コスト不織雌部品およびこのような部品の製法 に関の状況下で現在広く使用されている。このような再締結自在の締結装置は、 衣類、使い捨て物品、各種の雑多な物品、例えば、安全ベルトなどに使用されて きた。このような装置は、２個以上の物品間または同じ物品の数個の表面間に再 締結自在の結合を作ることが望ましい時に使用されている。成る応用においては 、これらの再締結自在の締結装置は、通常のバックル、ジッパ−、ボタン、スナ ップ、タイファスナー、および裁縫に取って代わっている。

再締結自在の結合を作るために機械的絡み合いを利用する現在広く使用されてい る人気のある種類の機械的ファスナーは、商標「ベルクロ（ＶＥＬＣＲＯ）　Ｊ で販売されている。ベルクロ締結装置は、米国特許第２，７１７．４３７号明細 書、米国特許第３．００，９，２３５号明細書、米国特許第３，７６６．１１３ 号明細書、米国特許第３．５５０，８３７号明細書、米国特許第４，１６９゜３ ０３号明細書、および米国特許第４，９８４，３３９号明細書により詳細に記載 されている。

ベルクロファスナ−は、２種の部品、雄部品および雌部品を利用している。雄部 品および雌部品は、しばしば、それぞれフックおよびループ部品と称されている 。フック部品は、複数の弾性直立フック状エレメントを含む布帛からなる。締結 装置の雌部品は、表面上に複数の直立ループを含む布帛からなる。フック部品お よびループ部品を向き合った関係で一緒にプレスして締結装置を閉じる時に、フ ックは、ループと絡み合って個々のフックとループとの間に複数の機械的結合を 形成する。これらの結合が作られた時に、部品は、一般に、標準条件下では外れ ないであろう。これは、フックのすべてを一度に外そうとすることによって部品 を分離することが非常に困難であるからである。しかしながら、漸次の剥離力を 部品に適用する時には、外すことは、容易に行うことができる。剥離力下では、 フックが弾性材料からなるので、それらは、容易に開いてループを解除するであ ろう。

この種の締結装置は、使い捨てガーメント、使い捨ておむつ、使い捨てパッケー ジ、カートンなどの使い捨て物品で特に有用であることが見出されている。この ような締結装置は、安全な開閉装置を与える。しかしながら、この種の現存の締 結装置を使い捨て物品で使用することは、このような締結装置か比較的高価であ るという事実のため限定されてきた。このような締結装置が高価である主要な理 由は、それらが高い製造コストを有することである。これらの高い製造コストは 、これらの装置のフック部品とループ部品との両方と関連づけられる。

通常のフックおよびループ部品は、典型的には、バッキングから外方に延出する 多数の織ループを有する布帛を作ることによって形成している。ループは、補充 的糸を含むベース布帛を織ってループを形成することにより、またはループを布 帛に編むことにより与えてもよい。他のフックおよびループ部品においては、ル ープは、プリーツ形成法または波形形成法によって形成してもよい。

このような締結装置のフック部品は、典型的には、その後にループを切断するこ とによって形成している。切断されたループは、フック部品のフックとして役立 つ。

これらの方法は、一般に、比較的遅いので、高価なフック／ループ締結材料を製 造する。また、このような締結装置のフックおよびループ部品は、通常、同じ比 較的高価な材料から作る。この材料は、一般に、比較的高価である。その理由は 、フック部品で使用する材料がフックが装置を開く時にループ部品から外すこと ができるように弾性であることが必要であるからである。

締結装置用の別の種類の雌部品を作ろうとする数種の試みが、なされてきた。し かしながら、このような試みは、一般に、多数の欠点をこうむる。

１９７２年１０月３日にスタッフに発行の米国特許第３．６９４，８６７号明細 書は、「高ロフト」不織布および圧密可撓性接着剤のバッキング層を具備する雌 部品を有する「分離自在のクラスプ」を開示している。

１９８８年８月２日にオツド等に発行の米国特許第４．７６１，３１８号明細書 は、基体に貼着するために裁縫などの追加の工程または感圧接着剤を利用する必 要なしに同時に形成できると共に基体に結合することもできるループファスナー を開示している。これらの特許に開示の雌部品は、繊維をループの形で機械的に 取り扱うことを包含する方法によって依然として作られるという欠点をこうむる 。このように、そこに記載の雌部品は、製造することが通常のループ部品より有 意な程安価ではないらしい。

１９７３年１月９日にリビッチ等に発行の米国特許第３．７０８，８３３号明細 書は、バッキング層に固着された網状ウレタンフオームからなる雌部品を有する 再締結自在の締結装置を開示している。リビッチ等の特許に開示の雌部品は、フ オームが典型的には通常のフック部品のフックが貫通するのに十分な開口部を有 していないという欠点をこうむる。加えて、網状フオームは、通常、力を締結装 置に適用する時に、このようなフックを保持するのに十分な強度を有していない 。更に、網状フオームを製造することは、比較的高価な方法である。

１９７５年９月１６日にプルムリックに発行の米国特許Ｍ３，９０５，０７１号 明細書は、「ブレススルー自己把持装置」を開示している。プルムリックの特許 に開示の装置は、弾性フックを有する通常のがみ合いフック部品を利用する再締 結自在の締結装置で使用するのに好適ではないらしい。プルムリックの特許に開 示の装置は、材料の１以上のシートを把持部材と受容部材との間に締結するため に使用しようとする。プルムリックの特許に開示の把持部材は、エレメントを把 持するための硬質な剛性の針状エレメントを有する。これらの針状エレメントは 、使い捨て物品上の締結装置で使用するのに特に不適当である。プルムリックの 特許の開示は、このように、材料の数シートを貫通し且つ通過し且つ需要部材内 に内蔵するのに適した把持エレメントを使用する装置に限定されるらしい。

それゆえ、使い捨て物品用の低コスト締結装置のニーズがある。特に、より高価 な市販の締結装置に匹敵する方式で果たすこのような低コスト締結装置のニーズ がある。

本発明の目的は、締結装置用の改良低コスト雌部品を提供することにある。

本発明の別の目的は、繊維をループの形で取り扱わずに再締結自在の締結装置用 の低コスト雌部品を形成することにある。

本発明の別の目的は、弾性の個々のフックを有する市販のフック部品並びに現在 使用されているものより脆いフックを有する余り高価ではないフック部品と併用 できる締結装置用雌部品を提供することにある。

本発明の更に他の目的は、このような雌部品の低コストの改良製法を提供するこ とにある。

本発明のこれらの目的および他の目的は、下記説明に関して考慮する時および添 付図面に関連して解釈する時により容易に明らかであろう。

発　明　の　開　示 本発明は、再締結自在の締結装置で補足的フック部品と係合するための雌部品を 提供する。本発明の雌部品は、ベースから外方へ延出する鈍いヘッドを有する個 々のフックエレメントを有するベースを有するフック部品と係合することができ る。雌部品は、通常の種類の個々のループが存在することを必要としない。典型 的には、フックは、比較的平らな外方に面する表面を有する雌部品を提示するエ レメントによって係合するであろう。

本発明の雌部品は、バッキングに固着された少なくとも１個の不織ウェブを具備 する。不織ウェブは、補足的フック部品のフックの少なくとも若干を進入し且つ 絡み合い且つ進入後にフック用スペースを与えて占めるのに役立つ。バッキング は、不織ウェブに隣接し且つ不織ウェブ用基礎を与える。不織ウェブは、坪量約 ５〜３５ｇ／平方ヤード（約６〜約４２　ｇ／ｒｒｉ″）を有する。不織ウェブ は、他の種類の不織物のうちで、長さ約２，５（至）〜約１３（至）の繊維を有 するカード化ウェブまたは連続長さ繊維を有するスパンボンドウェブがらなって もよい。不織ウェブを構成する繊維は、約０．５〜１５のデニールを有する。不 織ウェブを構成する繊維間の結合（「繊維間結合」）によって占められる全平面 図面積は、ウェブの全面積の約１０％未満、より好ましくは約６％未満、最も好 ましくは約２．５％未満である。不織ウェブは、好ましくは自生的にバッキング に固着する。全平面図結合面積は、不織ウェブの繊維間結合によると共に不織ウ ェブとバッキングとの間の結合により占められる投影平面図面積である。全平面 図結合面積は、不織ウェブの全面積の約３５％以下、好ましくは約１０％〜約３ ５％、より好ましくは約１０％〜約１８％である。

本発明の雌部品は、 （ａ）坪量約６〜約４２ｇ／ｒｒｒを有し且つ複数の繊維からなる第一材料を用 意しく繊維間の結合によって占められる平面図面積は第一材料の全面積の約１０ ％未満である）； （ｂ）バッキング材料を用意し： （ｃ）第一材料からなる繊維間の結合によると共に第一材料とバッキングとの間 の結合により占められる全面積が、雌部品の全面積の約１０％〜約３５％である ように、第一材料およびバッキング材料を一緒に固着して雌部品を形成する ことを特徴とする方法によって形成する。

前記雌部品は、このように、通常のループ部品より高価ではなく作ることができ る。その理由は、個々のループの形の繊維を機械的に取り扱う必要がないからで ある。

また、本発明は、フック締結部品および本発明の不織雌部品からなる雌部品を有 する締結装置に関する。フック締結部品は、ベースおよびベースから延出する多 数の個々のフックを有する技術上既知のような周知のフック締結部品のいずれか らもなる。使用するフック部品は、現在使用されているものより脆いフックを有 する余り高価ではないフック部品からなることもできる。雌部品および補足的フ ック締結部品は、使用時に遭遇される剪断応力および剥離力に抵抗するであろう 安全な開閉装置を提供する。

また、本発明は、使い捨て物品に関し、より詳細には、このような改良締結装置 を有する使い捨ておむつに関する。

図面の簡単な説明 明細書は、本発明を構成するとみなされる要旨を特に指摘し且つ明確に請求する 請求の範囲で結論づけるが、本発明は、添付図面と関連して下記説明からより良 く理解されるであろうと考えられる。

第１図は、本発明の再締結自在の締結装置の斜視図である。

第２図は、使い捨ておむつのテープ締結システムとの使用中で示される本発明の 雌部品の部分切取平面図である（その一部分のみを示す）。

第３図は、第１図に示す締結装置の側面図である。

第４図は、第一表面を構成する繊維の「皮膚に優しい」層を有する雌部品の別の 態様の側面図である（第４図はわずかに少ない概略形で不織材料とバッキングと の間の結合も示す）。

第４Ａ図は、結合部位での不織ウェブの繊維の薄層化を示す雌部品の態様の拡大 側面図である。

第５図は、フック部品の個々のフックの平面図である。

第６図は、第５図に示すフックの側面図である。

第７図は、不織ウェブ中の繊維の好ましい配置を示す本発明の不織雌部品の別の 態様の平面図である。

第８図は、バッキングが不織ウェブである本発明の不織雌部品の別の態様の単純 化側面図である。

第９図は、バンキングが織布である本発明の不織雌部品の別の態様の単純化側面 図である。

第１０図は、本発明の締結装置を包含する使い捨ておむつの部分切取斜視図であ る。

第１１図は、本発明の雌部品の製法の概略側面図である。

第１２図は、第１１図で示す方法で使用できる１つの種類のパターン化ロールの 概略正面図である（／クターンの寸法は図示の目的で大いに拡大）。

発明を実施するための最良の形態 本発明の再締結自在の締結装置の好ましい態様、締結装置２０は、第１図に示す 。

締結装置２０は、本発明の不織雌部品２２および補足的フック締結部品２４を具 備する。

装置の雄部分、フック締結部品（または単純に「フック部品」）２４は、布帛な どのベース２６を具備する。

布帛２６は、第一表面２７および第二表面２９を有する。

布帛２６は、第一表面２７から延出する複数の直立係合エレメントまたは「フッ ク」２８を含む。フック２８は、ヘッド３８を有する。ヘッド３８は、第一表面 ２７から延出するシャンクまたはステム４０の上部にある。

装置の雌部分、不織雌部品（または単純に「雌部品」）２２は、フック部品２４ のフック２８を受容し且つ係合する。第１図に示す雌部品２２は、第一の外方に 面する表面３１および第二の内方に面する表面３３を有する。

雌部品２２は、バッキング３４に固着された少なくとも１個の不織ウェブ３０を 具備する。不織ウェブ３０は、複数の構造部品または構造エレメントを含む。こ れらの構造エレメントは、繊維状エレメント（または単純に「繊維」）３６から なる。繊維３６は、フック部品２４のフック２８と絡み合う。

雌部品２２の部品の配置は、第１図に示す。不織ウェブ３０は、バッキング３４ の上部に配置される。不織ウェブ３０は、外方に面して雌部品２２の第一表面３ １を形成する。不織ウェブ３０は、フック部品２４のフック２８と絡み合うのに 利用できるであろうようにさらされる。バッキング３４は、雌部品２２を取り付 ける物品の部分に隣接し且つ一般に接合するであろうように内方に配向される。

本発明の締結装置２０は、下記方法で機能する。締結装置２０は、雌部品２２お よびフック部品２４を互いに向き合ってプレスする時に閉じる。このことが起こ る時に、フック２８は、不織ウェブ３０の繊維３６によって絡み合わされる。不 織ウェブ３０は、締結装置２０を閉じる時に、フック、特にフック２８のへ・ソ ド３８が占めるスペースを与える。バッキング３４は、不織ウェブ３０用支持基 礎を与える。フック２８を繊維３６によって機械的に絡み合わせ且つ繊維３６上 に「留めて」　（第１図の右側の締結装置２０の部分に示す）、部品間の連結は 、締結装置２０上に加えられることがある力に抵抗する。

締結装置２０は、フック部品２４を雌部品２２から剥離することにより（または 雌部品２２をフック部品２４から剥離することにより）開く。フック部品２４が 弾性フックを有するならば、剥離作用は、それらが不織ウェブ３０の繊維３６と の機械的絡み合いから外すようにフック２８を曲げさせることができる。他の場 合には（特にフック２８が比較的剛直であるならば）、フック２８は、雌部品２ ２の繊維３６を破壊することによって分離してもよい。いずれの場合にも、フッ ク２８は外し、フック部品２４は雌部品２２から完全に取り外す。次いで、締結 装置２０は、前記方法で再締結することができる。

再締結自在の締結装置２０の部品は、この説明の下記セクションでより十分に論 する。本発明の不織雌部品２２は、以下のセクション２で論する。フック部品２ ４は、セクション３で論する。セクション４は、再締結自在の締結装置２０の用 途の例を与える。

２、　不織雌部品 第１図〜第３図に示す不織雌部品２２は、本発明の再締結自在の締結装置２０の 雌部品の１つの好ましい態様である。数種の別の態様は、第１図〜第３図に続く 図で示す。雌部品２２は、一般に、大部分の図で単純化のために概略形で示すこ とを理解すべきである。雌部品２２デー”、−ル治、Ｊ、！Ｉｌｌ微細であな、 ７）１、本部１つ℃グー（０中の個々の繊組１３６の配向も、重要である。好ｙ 、ｌ、い不織つｆ、ブヨ０中Ｊ）繊維３６の配向は、好ましくは、主として単一 方向である。

加えで、雌部品２２を使い捨ておむつ５０の再締結自在の終結装置２０に組み込 む時には（その一部分を第２図に示す）、おむつ５０のエツジと比較しての不織 ウェブ３０中の繊維３６の配向も、重要である。このような場合には、不織ウェ ブ３０の繊維３６は、好ましくは、主としておむ−）５０の縦方向エツジ６０に 一般に平行であるように中−方向（第７図に示すように）配向する。

不織ウェブ３０中の繊維３６のこのような配向は、締結ｇ　ｉｉｆ　２’を典型 的にはおむつ締結システムに加えられる力に付す時にフック２８を外すことに対 する最大の抵抗性を与える。これらの力は、通常、おむつの末端エツジに平行の 方向で締結部品間の界面の平面で適用する。

前記繊維３６の配向は、繊維３６をおむつ５０の縦方向エツジ６０に垂直の状況 と対比できる。この後者の余り望ましくない場合には、繊維３６は、このような 力と同Ｅ二方向（またはこのような力の方向に平行）に走行するであろう。後者 の場合には、繊維３６は、かみ合いフック部品２４のフック２８用「キャッチ」 として役立つことができないかもしれない。

他の別の態様（例えば、第１図〜第３図に示すもの）においては、特によりロフ ト状不織ウェブ３０が必要とされる時には、繊維３６は、ランダムに配向しても よい。

不織ウェブ３０の繊維３６がランダムに配向されるならば、ｍ＊３６は、「クリ スフロス」し且つ互いに積み重なって口°；７ト（または高さ）を作るであろう 。このことは、フック部品２４が不織雌部品２２と係合する時に、かみ合いフッ ク部品２４のフック２８が占める追加のスペースを与えるであろう。

不織ウェブ３０中の繊維３６の配向は、丸太の配置に類似できる。数個の丸太を 並んで横たえるならば、丸太の群の高さは、丸太の直径に等しいだけであろう。

しかしながら、丸太を異なる方向に配向するならば、例えば、積み重ねるならば （例えば、丸太小屋におけるように）、積み重ねの高さは、積み重ねられた丸太 の直径の和に等しいであろう。

不織ウェブ３０中の繊維３６は、好ましくは、追加のロフトのために捲縮しても よい。ここで使用する「捲縮」なる用語は、繊維３６が長さに沿って波状または 屈曲していることを意味する。繊維３６は、好適な市販の捲縮法によって捲縮し てもよい（好ましくはカード化前など（しかしながら、スパンボンドウェブの繊 維は通常捲縮しないであろう））。このような不織ウェブ３０中の繊維３６は、 好ましくは、少なくとも約１０個のクリンプ／インチ（約４個のクリンプ／（至 ））、より好ましくは少なくとも約１４個のクリンプ／インチ（平均的５．５個 のクリシブ／　ｃｍ　）を白゛する。

ド織つアブ３０の繊維は、限定せずに、ポリエステル（ボ會；工ｆＬンテ１ノー フタレート（またはＰＥＴ）など）、ポリ１子１ノ′２・、およびポリプロピ１ ノン、またはこれらと不織−今１丁業て既知の他の好適な材料との組み合わせを 含め−こ一好適な材料からなることができる。例λば、不織ウゴブ″！０は、２ つの異なる種類の材Ｕの繊維の混合物（例樟ば、ボ１１エステル繊維とポリプロ ピレン繊維との混合物）からなることができる。なお他の場合には、不Ｋｌ＆　 ’ニアーｕブ３０は、１種より多い材料（例えば、ポリプロピレンパ、・で被覆 されたポリごステル繊維）からなる繊維からなる４丁とができる。このような不 織ウェブに好適なポリプロピレン繊維としては、プラウエア州つイルミント二、 のハ・−キー、シ／ス・インコーボレ・−テ・ソドから製品ＮｒＬＴ　１８１． Ｔ１８２、およびＴ−１９６として入手できるものが挙げられる。

不ぶ、ウェブ３０の繊維３６間の繊維間結合の量は、本発明の雌部品２２に重要 である。不織ウェブ３０中の繊維３６間の結合４２によって作られる結合部位は 、フ・ツク２８を収容１〜るための繊維３６の広がりを減少する傾向があるであ ろう。加えて、不織ウェブ３０中の過度に多数の繊維間結合４２は、フック２８ の導入を妨害するであろう。

繊維間結合の量は、雌部品２２を製作する時に使用する不織材料の種類に依存す る。使用する不織ウェブ３０は、最初に、未結合であり、次いで、後に雌部品２ ２の製造プロセス時に結合することができる。例えば、雌部品２２は、ゆるい繊 維の未結合層をバッキング材料に結合することによって作ることができる（この 場合には、繊維間結合４２はなくともよい）。

しか；、なから、市販の予備結合ウェブを使用することは、製造の容易さのため に好ましいことがある。このような場合には、このウェブは、バッキング３４に 結合するであろう。雌部品２２を予備結合不織ウェブから作るならば、成る量の 繊維間結合があるであろう。この後者の場合には、繊維間結合は、不織ウェブの 面積の約１０％未満、好ましくは約６％未満、最も好ましくは約２．５％未満を 占めるべきである。これは、繊維間結合４２によって占められるスペースがかみ 合いフック部品２４のフ・ツク２８の貫入を妨害しないであろうことを保証する であろう。

繊維間結合率は、好ましくは、好ましくは、不織ウェブ３０の代表的な試料を顕 微鏡下で調べることによって測定する（また、下記の方法は、好ましくは不織ウ ェブ３０とバッキング３４との間の結合によって占められる面積率を測定するた めに使用される。しかしながら、後者の場合には、ちょうど不織ウェブ３０より むしろ全雌部品２２の試料の特性を調べる）。調べられる試料は、４インチ×４ インチ（約１０．２ｃｍＸ約１０．２ａｎ）であるべきである。試料は、第一表 面３１を構成する側の上から直接顕微鏡下で見る。試料の全厚にわたって存在す る繊維間結合４２の各々の平面図面積は、測定する。

面積は、顕微鏡のレンズの上に設けられた正確なはかりを使用して結合４２の大 きさを」ｊ定した後に計算する。

結合４２の面積の和は、試料の面積で割る。結果は、９６と表現する。これは、 繊維間結合４２によって占められる面積の％である。本発明の目的で、試料の１ 平方インチ（６，５平方センチメートル）セクション中の％がここに明記の範囲 内に入るならば、問題の材料は、明記の範囲内に入るとみなされるであろう。

また、不織ウェブ３０は、好ましくは、弾性である。

弾性不織ウェブ３０は、締結装置を使い捨て吸収性物品で使用する時に特に望ま しい。このことは、不織雌部品２２が製造時、包装時、使用時などで圧縮された 後にさえ、不織ウェブ３０がフック２８が占めるスペースを維持し続けさせるこ とを可能にするであろう。

雌部品２２を使い捨て吸収性物品上の締結システムで使用するならば、不織ウェ ブ３０で使用する材料は、好ましくは、比較的軟質であるべきであり、それゆえ 、雌部品２２は着用者の皮膚に接触する場合に着用者に心地よいであろう。

不織ウェブ３０は、不織ウェブ３０に「皮膚に優しい」表面を設けることによっ て軟質にさせることができる。

このことは、多数の方法で行うことができる。例えば、第４図に示すように、不 織ウェブ３０には、成る量の比較的低デニール（例えば、約０．５〜約５デニー ル、好ましくは約３デニール）繊維を第一表面３１に沿って設けることができる 。これらの低デニール繊維がより微細であるので、着用者により軟質な余り粗で はない表面を提示するであろう。より微細な繊維は、限定せずに層の形を含めて 好適な形で第一表面３１に配置できる。

不織ウェブ３０は、多くの異なる方法によって製造できる。例えば、不織ウェブ は、カード化ウェブまたはスパンボンドウェブのいずれかであることができる。

このような不織ウェブは、好適な市販のカード化またはスパンボンド法によって 作ることができる。

このような不織ウェブ３０に好適な材料は、ここに記載の所望の特性（坪量、繊 維デニール、組成など）を特定することによってマサチューセッツ州つオルポー ル（０２０８１）のインターナショナル・ペーパー・カンパニーのベラチク・ノ ンウーブン・グループからカード化不織ウェブの形で得ることができる（しかし ながら、布帛中の繊維間結合は、一般に、前記のように測定しなければならない ）。雌部品２２の他の態様で有用な好適なカード化不織ウェブの例としては、お むつおよび他の使い捨て吸収性物品でトップフードとして使用されている材料（ 但し、ここに記載の特性を有する）が挙げることかできる。好適なスパンボンド 不織ウェブは、サウスカロライナ州ンンブソンビルにあるジエームズ・リバー・ コーポレーションのノンウーブンズ・ディビジョンから得ることができる（しか しながら、ここに記載の材料のいずれも締結装置で使用することが既知であるこ とは、明白に認められない）。

バッキング３４は、不織ウェブ３０の下に配置される。

バッキング３４は、不織ウェブ３０用基礎を与える。バッキング３４は、不織ウ ェブ３０が貼着できる表面として役立つ。しかしながら、バッキング３４は、任 意である。例えば、雌部品２２の別の態様においては、バ・ツキングがなく且つ 不織ウェブ３０は基体（雌部品２２を取り付けるべき物品の表面）に直接結合で き且つ基体は、バッキングの機能を果たすであろう。

多くの種類の材料は、バッキング３４として使用するのに好適である。バッキン グ３４は、好ましくは、かみ合いフック部品２４のフック２８が貫通しないであ ろう若千の種類の材料であるべきである。バッキング３４は、フィルム、第８図 に示すような別の不織ウェブ、または第９図に示すような織布であることができ る。バッキング３４は、一般に、材料の層である。典型的には、ツク・ノキング ３４は、フィルムであろう。バッキング３４は、ポリエステル、ポリエチレン、 またはポリプロピレン、または他の好適な材料から作ることができる。バッキン グ３４として使用するのに好適な材料としては、市販の低ゲージ（例えば、約０ ．７５〜約３ミル（約０．０２關〜約Ｏ１０８ｍｍ））ポリエステル、ポリエチ レン、またはポリプロピレンフィルムが挙げられる。好適なポリプロピレンフィ ルムは、オハイオ州シンシナティーのジ工−ムズ・リバー・コーポレーションの フード・エンド・コンシューマ−・パッケージング・グループからＪＲ−１３６ と示される製品として得ることができる。

基体が使い捨ておむつのバクシートを構成するならば、バッキングの場所を取る 層は、前記材料のいずれか、または同様の材料からなっていてもよい。しかしな がら、典型的には、このようなバックシートは、ポリエチレンからなるであろう 。

不織ウェブ３０は、好適な方法でバッキング３４に固着できる。

好ましくは、製造の容易さのために、不織ウェブ３０は、バッキング３４に自生 的に固着する。ここで使用する「自生的に」なる用語は、不織ウェブ３０が第三 材料の助けなしにバッキング３４に固着することを意味する。

このように、不織ウェブ３０は、バッキング３４内に融着または溶融できる。

不織ウェブ３０およびバッキング３４を一緒に保持するために使用する手段（結 合手段４４）は、幾つかの特性を有していなければならない。結合手段４４は、 かみ合いフック部品２４のフック２８が不織ウェブ３０内に貫入し且つ占めるた めに必要とされるスペースを妨害しないように余りに多くのスペースを占めては ならない。

不織ウェブ３０とバッキング３４との間の結合は、雌部品２２を製造した後に繊 維間結合４２と、不織ウェブ３０とバッキング３４との間の結合との両方によっ て占められる全平面図面積（「全結合面積」、または単純に「全面積」）は、雌 部品２２の面積の約３５％以下、より好ましくは約１０％〜約３５％、最も好ま しくは約１０％〜約１８％である。全結合面積は、繊維間結合４２によって占め られるスペースの％を測定するために上に明記した方法と同じ方法で測定する（ しかしながら、結合領域４６の面積も計算に包含される）。

また、結合手段４４は、フック２８を外す時に全不織ウェブ３０がバッキング３ ４から分離しないであろうのに十分な程強くなければならない。結合手段４４は 、不織ウェブ３０を構成する繊維３６より強いか弱いかのいずれかである結合領 域、結合面積４６を形成してもよい。

本発明の好ましい態様においては、結合面積４６は、比較的剛性のフックを使用 する時に不織ウェブ３０の繊維３６が結合部位でゆるく引かれる代わりに破損す るであろうように十分な程不織ウェブ３０の繊維３６の強度と比較して強い。

この種の強度は、下記方法で結合面積４６で付与できる。不織ウェブ３０をバッ キング３４に自生的に結合する時には、不織ウェブ３０の繊維３６は、バッキン グ３４に結合される第４八図中で３７と示される場所で「細くする」であろう（ より薄くなるであろう）。即ち、繊維３６は、繊維の長さに沿って他の場所より 個々の結合面積、結合部位４６に隣接して薄いであろう。このことは、繊維３６ を構成する材料の若干が溶融して結合を形成するので生ずる。このことは、結合 部位付近の繊維３６の直径を減少するであろう。典型的には、このような場合に は、繊維３６は、細い部分３７で結合部位４６付近で破損するであろう。

この種の構造物（結合面積４６が不織ウェブ３０の繊維３６より強いもの）は、 結合面積４６が不織ウェブ３０を構成する繊維３６より弱い構造物より好ましい 。

前者の場合には、硬質フックを使用するならば、フック２８は、通常、屈曲して 繊維３６を解除するフック２８に頼るよりむしろ結合部位４６付近の繊維３６の 破損によって外れるようになるであろう。好ましい種類の構造物においては、フ ック２８を外す時に、１つのみの繊維３６が典型的には破壊するであろう。この ことは、フック２８を外す時に雌部品２２の最小破壊のみを生ずるであろう。締 結装置２０を閉じる次の時にフック２８を捕るだめに有意数の繊維３６が依然と しであるであろう。

一方、結合部位４６が雌部品２２の最も弱いエレメントであるならば、各硬質フ ック２８は、締結装置２０を開く時に数個の結合部位４６を破壊することができ てもよい。このことは、不織ウェブ３０の全繊維３６をバッキング３４からほと んどまたは完全に引き裂かせることができる。そのことが起こるならば、フック ２８と係合するのに利用できる固着繊維３６の数は、有意に減少するであろう。

加えて、このようなゆるい繊維は、かみ合いフック部品２４のフック２８が貫入 するのに必要とされるオーブンスペースを妨害する傾向があるであろう。

可能な種類の結合手段４４としては、限定せずに、超音波結合、熱圧結合、およ び接着剤結合が挙げてもよい。

使用する結合手段４４の種類は、不織ウェブ３０およびバッキング３４に使用さ れる材料の種類によって成る程度限定されることがある。このことは、結合手段 ４４が超音波結合または熱圧結合であるならば特に真実である。これらの２種の 結合手段４４を使用する時には、不織ウェブ３０およびバッキング３４を構成す る材料は、材料の種類および前記のものの溶融温度に関する限り、相容性である べきである。このように、ここで使用する「相容性」なる用語は、材料が一緒に 融解することができることを意味する。

材料がここで「同様」であると記載される時には、材料は、一般に、同じ化合物 、例えば、ポリプロピレンからなることを意味する。しかしながら、同様の材料 は、２つの異なる種類のこのような材料（例えば、２つの異なるポリプロピレン 材料）からなってもよい。

結合面積４６が配置されるパターンも、重要である。

結合パターンは、連続パターンまたは若干の好適な種類の断続パターンのいずれ であってもよい。１９８９年５月１７日にジョン−アール・ノニル等の名前で出 願の米国特許出願節０７／３５５，０６５号明細書「締結装置用ループ締結材料 およびその製法」に開示の結合パターンの若干は、結合パターンがここに記載の 基準を満たすならば、好適であることがある。

連続結合パターンは、不織ウェブ３０中の繊維３６が所定位置に適当に固着され るらしいように、しばしば好ましい。

しかしながら、結合面積４６間の比較的小さいスペースまたは切れ目を与える断 続パターンも、好適である筈である。断続結合パターンの非限定例は、例示の目 的で第７図の上部左手コーナーに与える。このような断続パターンの結合面積４ ６間の切れ目４６′は、結合されていないゆるい末端を有する不織ウェブ３０中 に比較的小数の繊維３６しかないであろうのに十分な程小さくあるべきである。

不織ウェブで使用する最小直径繊維の直径以下である結合面積４６間の切れ目４ ６′を有する断続結合パターンは、好適であろうと考えられる。結合面積４６間 のより大きい切れ目４６′　も、好適であることがある。例えば、若干の場合に は、結合面積４６間の切れ目４６′は、不織ウェブ３０中の最小直径繊維の直径 の１．５倍程度、または５倍程度（または場合によって一層大きい）であること ができる。

断続結合パターンを使用するならば、別の重要な因子は、パターン中の切れ目４ ６′の頻度である。切れ目４６′は、余りにしばしば生ずるべきではない。切れ 目４６′が余りにしばしば生ずるならば、結合されないゆるい末端を有する余り に多くの繊維３６があるであろう。

結合面積４６は、結合パターン中の各断続線に沿って切れ目４６′より長い（よ り多い面積を占める）ことが好ましい。

結合面積４６のパターンは、好ましくは規則的である。

好適な結合パターンとしては、連続線または断続線が挙げられる。このような線 は、曲線状、例えば、シヌソイド状であることができ、または異なる幾何学的形 状、例えば、正方形、長方形、六角形、菱形、および円を規定するグリッドの形 で配置できる。このことは、比較的均一な保持特性を有する雌部品２２を与える であろう。

結合面積４６は、好ましくは、不織ウェブ３０の繊維３６が比較的小数の結合さ れていないゆるい末端しか有していないのに十分な程−緒に密接している。この ことが生ずることを保証するために、結合面積４６間の距離は、好ましくは、不 織ウェブ３０中の繊維３６の平均長さ以下、より好ましくは不織ウェブ３０中の 繊維３６の長さの約１／２以下であるべきである（明記の結合面積４６間の距離 は断続結合パターン中の切れ目４６′以外のスペースを意味する）。

好ましい結合パターンは、第７図に示す菱形パターンである。「菱形パターン」 中の菱形は、一般に、正方形エレメントである。これらのエレメントは、菱形の 外観を与えるために約４５″回転する。パターンの寸法は、結合面積間の面積の 少なくとも若干の部分における結合面積４６間の距離がかみ合いフック部品２４ のフック２８のヘッド３８の投影平面図寸法より大きいようなものであるべきで ある。

ここに記載のフック部品の若干と併用できる雌部品２２に好適である菱形結合パ ターンの例は、次の通りである。これらとしては、限定せずに、約１／４インチ ×１／４インチ（約０．６ｃｍＸ０．６０！１１）　、約３／８インチ×３／８ インチ（約１ｃｍＸ１ｃｍ）、約１／２インチ×１／２インチ（約１．３ｃ＋ｎ Ｘ１．３ｃｍ）　、および約３／４インチ×３／４インチ（約２（至）Ｘ２ｃｍ ）の辺を有するパターンが挙げられる。

第７図に示す断面の結合面積４６の幅Ｂ　は、変化できる。前記菱形結合パター ンの例においては、好適な結合幅（バッキング３４で測定）は、約０．０３イン チ〜約０．０５インチ（約０，７６關〜約１．３關）である。

第３図に示す結合面積４６の断面は、雌部品２２の第一表面３１から第二表面３ ３に狭くなるように幅がテーパー状であるように示される。断面の結合の幅のテ ーパーは、主として雌部品２２の製法でこのような結合を形成するために使用す るパターン化ロールのコストおよび寿命に関連して興味がある（例えば、このよ うな結合を形成するためにテーパー状であるパターン化表面を有するロールを製 作することは、余り高価ではないことがある）。

図面に示す本発明の不織雌部品２２の態様は、例示の目的でのみであることを理 解すべきである。ここに記載の異なる種類の不織ウェブおよびバッキングの多く の可能な組み合わせがあることが明らかである。これらの組み合わせは、前記説 明および図面に示す例から理解することができる。不織雌部品２２は、このよう に、図面に示す特定の態様には限定されない。

本発明は、このように、再締結自在の締結装置用低コスト雌部品を提供する。雌 部品２２は、かみ合いフック部品２４のフック２８を受容するのに特定的に適し た特性を有する不織ウェブ３０を具備する。不織ウェブ３０の譲維３６は、かみ 合いフック部品２４の個々のフック２８と絡み合うのに役立つ。雌部品２２は、 かみ合いフック部品のフックと係合するために特定的に形成すべき材料のループ を必要としない。本発明の雌部品は、このように、比較的高コストの通常のルー プ部品を有していない。

その結果、締結装置２０は、パッケージング、使い捨て吸収性物品、使い捨てラ ップなどの使い捨て物品で特に有用である。雌部品２２は、使い捨て物品により 適している。その理由は、使い捨て物品上の締結装置が再使用可能な物品よりは るかに小数回しか開閉しないからである。雌部品２２は、一般に、限定数の安全 クロージヤー（最大１０〜２０）を与えるのに十分な程強いことを必要とするだ けである。

しかしながら、雌部品２２は、耐久性物品上での用途または他の意図された用途 の場合には、はるかに強く作ることができることに留意すべきである。このこと は、例えば、繊維３６の直径またはデニールを増大するか、繊維３６をバッキン グ３４により強く固着するか、フック２８の数と比較して繊維３６の密度を増大 することにより行うことができる。しかしながら、これらの変更も、雌部品２２ のコストを増大する。

他の態様において変更することもできる締結装置の他の特性がある。例えば、フ ック部品２４が十分に弾性の個々のフック２８を有するならば、より小さい直径 の繊維またはより弱い繊維を有する雌部品２２は、使用してもよい。これらの場 合には、フック２８は、繊維３６が破壊する前に開いて不織ウェブ３０の繊維３ ６との機械的絡み合いから外してもよい。即ち、フックは、締結装置を開くため に「解除機構」として役立つことができる。

また、雌部品２２は、より脆いフックを有する低コストフック部品と併用できる 。このような場合には、不織ウェブ３０の繊維３６は、有利には、締結装置を開 く時にフック２８を外すことを可能にするために「破損機構」として役立っても よい。

３、　かみ合いフック部品 かみ合いフック部品２４は、図面で多数の場所で示される。

ここで使用する「フック部品」なる用語は、フック２８などの係合エレメントを 有する締結装置２０の部分を示すために使用される。「フック」なる用語は、係 合エレメントが補足的ループ締結材料または本発明の雌部品２２を係合するのに 適している限り、係合エレメントが技術上既知の形状であってもよいという意味 で非限定である。

フック部品２４は、第一表面２７および第二表面２９ををするベース２６および ベース２６の第一表面２７から延出する複数の係合エレメント２８を具備する。

係合エレメント２８の各々は、好ましくは、ベース２６上に一端で支持されたス テム４０およびベース２６の向い側のステム４０の末端に配置された拡大へラド ３８を具備すると示される。

本発明の不織雌部品２２と併用するフック部品２４は、通常の市販のフック材料 であることができる。しかしながら、フック部品２４は、可撓性弾性フックを有 する通常の材料には限定されない。好適なフック部品は、余り高価ではない比較 的剛直なより脆いフックを有することができる。

不織雌部品２２と併用するフック部品２４は、鈍いヘッド３８を有するフック２ ８を有することができる。鈍いフック２８のヘッド３８の部分は、第６図のフッ ク２８の頂点３９と示す部分である。頂点３９は、先ず、雌部品２２および補足 的フック部品２４を互いに向き合った関係に置く時に本発明の雌部品２２と接触 するであろう。この部分は、フック２８の頂点と称する。その理由は、それがフ ック部品２４のベース２６からの最大垂直距離であるフック２８の部分であるか らである。ここで使用する「鈍い」なる用語は、頂点３９が鋭くないエツジまた は点を形成するので、なまくらであることを意味する。鈍いヘッドを有するフッ ク２８の頂点３９は、一般に、丸形であるか、平らであるか、鋭い点を与えない 他の形状であることができる。

本発明の雌部品２２は、このように、特製の硬質な鋭いフックを使用する必要が ない。しかしながら、このような鋭いフックを含めてすべての構造のフックを雌 部品２２と併用することが可能である。

好適なフック部品２４は、織バッキングから突出する多数の成形係合エレメント 、例えば、ミネソタ州セント・ボールのミネソタ・マイニング・エンド・マニュ ファクチャリング・カンパニーから入手できる「スコッチメート　（Ｓｃｏｔｃ ｈｍａｔｅ）　ＪブランドｋＦＪ３４０２と示される市販の材料からなっていて もよい。係合エレメントは、技術上既知の形状、例えば、フック、「Ｔ」、マツ シュルーム、または他の形状を有していてもよい。特に好ましいフック部品は、 １９８９年７月１１日にＣ，Ｌ、スクリッブスに発行の米国特許第４．８４６， ８１５号明細書「改良締結装置を有する使い捨ておむつ」に記載されている。別 の特に好ましいフック部品は、デニス・エイ・トーマスによる１９９０年８月８ 日公告の欧州特許出願公告箱０　３８１　０８７　Ａ１号明細書「再締結自在の 機械的締結システムおよびその製法」に記載されている。これらの特許刊行物お よびすべての他の特許、特許出願および本願に記載の刊行物は、ここに参考文献 として編入する。

（フック部品の各種の部分は、ここで使用するものとはわずかに異なる学術用語 を使用してこれらの文献で記載されることがあることを理解すべきである。しか しながら、ここに含まれる図面およびエレメントは、刊行物に記載のフック部品 の対応部分を容易に配置するために文献のものと比較できる。） フック部品２４は、広範囲の材料から製作してもよい。

このような好適な材料としては、限定せずに、ナイロン、ポリエステル、ポリプ ロピレン、またはこれらの材料または他の材料の組み合わせが挙げられる。

フック２８のヘッド３８の大きさは、前記のように、不織ウェブ３０の繊維３６ 間に必要とされるオーブンスペースを決定する。本発明の雌部品２２と共に有用 であるフック２８の大きさの若干の非限定例は、以下に与える。

１つの好適なフック部品２４は、下記寸法を有するＴ字状フック２８を有する。

ヘッドｌの長さは約１　＋ｎであり；幅Ｗは約０．２ｍｍであり；高さｈｌは約 ０．３ｍｍである。この種のフック部品を使用するならば、不織ウェブ３０の繊 維３６間の開口部は、約０．２■１×約１　ａｍよりわずかに大きい寸法である べきである（または穿孔なしに容易に広がるべきである）。不織ウェブ３０のカ リバーは、約０．３−謬より大きくあるべきである。

別の好適なフック部品２４は、逆さまの文字ｒＪＪの形状のフック２８を有する （このようなフック部品２４のフック２８も、キャンディ−ケーン（ｃａｎｅ） に似ていると言われることがある）。他の変形においては、このようなフックは 、逆さまの大文字ｒＬＪに似ていることがある。このようなフックは、下記寸法 を有することができる。ヘッドｌの長さは約０．５＋１諺であり：幅Ｗは約０． ２ｖｒｍであり：高さｈｌは約０．３ｉｎである。このように、この種のフック 部品を使用するならば、不織ウェブ３０の繊維３６間の開口部は、約０．２１鵬 Ｘ約０．５１■よりわずかに大きい寸法であるべきである（または穿孔なしに容 易に広がるべきである）。不織ウェブ３０のカリバーは、約０．３ｍｍより大き くあるべきである。

なお他のフック部品２４は、前記フックの１／２〜１／４程度またはそれ以下で あるフックを有することが本発明の締結装置２０は、使い捨て物品、特に使い捨 て吸収性物品用締結装置として特に有用である。

ここで使用する「使い捨て吸収性物品」なる用語は、体滲出物を吸収し且つ収納 する物品を意味する。より詳細には、用語は、着用者の体に対してまたはその付 近に置いて、体から排泄された各種の滲出物を吸収し且つ収納する物品を意味す る。「使い捨て」なる用語は、このような物品が１回使用後に捨てようとするこ とを意味する（即ち、洗濯したり、その他の方法で再使用しようとはしない）。

使い捨て吸収性物品の例としては、おむつ、失禁ガーメント、生理用ナプキン、 よだれ掛け、バンデージなどが挙げられる。

締結装置２０は、使い捨て吸収性物品の好ましい態様、使い捨ておむつ５０上に 配置された第１０図に示す。ここで使用する「おむつ」なる用語は、脚の間に引 かれ且つ着用者の腰の回りに締結する一般に乳幼児および失禁者によって着用さ れるガーメントを意味する。

使い捨ておむつ５０は、着用者の体に隣接して着用しようとする内面（または体 表面）５２を有する。おむつ５０は、おむつ５０を着用する時に着用者の衣服に 隣接して置かれようとする外面（またはガーメント表面）５４を有する。おむつ ５０は、第−腰領域５６および第二層領域５８と示される２つの腰領域を有する 。おむつ５０は、２つの離間縦方向エツジ６０および２つの離間横方向または末 端エツジ６２を有する。

使い捨ておむつ５０は、本体部分５１および機械的締結システム、例えば、テー プ締結システム、または単純に「締結システム」７２を具備する。おむつ５０の 本体部分５１は、液体浸透性トップシート６４、吸収性芯６６、液体不浸透性バ ックシート６８、および弾性部材７０を具備する。トップシート６４、吸収性芯 ６６、ノくツクシート６８および弾性部材７０は、各種の周知の構造で組み立て てもよい。

本発明が容易に適応する種類のおむつの数例は、１９６７年１月３１日にロバー ト・シー・ダンカン等に再発行の米国特許Ｒｅ第２６，１５１号明細書「使い捨 ておむつｊ、１９７５年１月１４日にに、Ｂ、　ブエル１こ発行の米国特許第３ ，８６０，００３号明細書［使０捨ておむつ用収縮性側部Ｊ、１９８７年９月２ ２日にミカエル・アイ・ローソンに発行の米国特許第４，６９５，２７８号明細 書「二重カフスを有する吸収性物品」、１９８９年５月３０日にミグエル・アレ メニー等１こ発行の米国特許第４，８３４，７３５号明細書［低密度／低坪Ｊ［ ｆｔ得帯を有する高密度吸収性部材」、および１９９０年３月２０日にモ／％メ ト・アイ・アジズ等の発行の米国特許第４，９０９，８０３号明細書「漏れ抵抗 性部分が設けられた弾性化フラップを有する使０捨て吸収性物品」に示されてい る。しかしながら、本発明の締結装置２０は、特定のおむつ構造または形状と共 （こ使用することに限定されないことを理解すべきである。

おむつ５０の締結システム７２は、とりわけ、本発明の締結装置２０を具備する 。締結システム７２＋よ、現在使用されている周知の形状および構造の（１ずれ の形であってもよい。好ましくは、締結システム７２番よ、タブ締結システム、 好ましくはテープタブ締結システムである。

テープタブ締結システムは、現在使用されて（する周知のテープタブ形状および 構造のいずれからなることもできる。好ましいテープ締結システムは、１９７４ 年１１月１９日にに、Ｂ、ブエルに発行の米国特許第３，８４８．５９４号明細 書「使い捨ておむつ用テープ締結システム」に詳細に記載のＴテープタブを使用 する。或いは、好ましいテープ締結システムは、Ｈ，Ｒ，バーク／＼−トおよび ケネス・ビー・ブエルによる１９８７年８月２６日公告の欧州特許出願第０　２ ３３７０４−Ａ号明細書「広いテーパー状締結テープを有する使い捨ておむつ」 、Ｃ，Ｌ、　スクリップスに発行の前記米国特許第４．８４６．８１５号明細書 および１９９０年１０月１６日にアンソニー・ジエイ・ロバートソン等に発行の 米国特許第４．９６３，１４０号明細書「使い捨て吸収性物品用処分手段を有す る機械的締結システム」に詳細に記載されている。

なお他の好ましい態様においては、締結システム７２の雌部品２２は、１９８７ 年１０月１３日にＪ、Ｗ、トーサント等に発行の米国特許第４，６９９，６２２ 号明細書「改良側部クロージヤーを有する使い捨ておむつ」に記載のように「内 方締結部材」を形成するためにおむつの本体部分５１（または他の好適な場所） の表面の１つの上に配置されたバッチなどのエレメントを具備できる。

第１０図に示すテープ締結システム７２は、本発明の締結装置２０を使用できる 種類の締結システムの非限定例である。テープ締結システム７２は、その上に配 置された第一締結エレメント７２ａおよび第二締結エレメント（または「ランデ ィング部材Ｊ）７２ｂを有するテ−ブタブ７４を具備する。第二締結エレメント ７２ｂは、第一締結エレメント７２ａと機械的に係合できる。

好ましくは、第一締結エレメント７２ａは、フック部品２４を構成する。フック 部品２４は、テープタブ７４から延出するフック２８を与える。使い捨ておむつ ５゜の好ましい態様においては、本発明の不織、雌部品２２は、第二締結エレメ ント７２ｂを具備する。他の！！様においては、本発明の締結装置２０の部品の 位置は、第一締結エレメント７２ａが不織雌部品２２を構成し且つ第二締結エレ メント７２ｂがフック部品２４を構成するように逆にすることができる。

第１０図に示すように、不織雌部品２２は、好ましくは、おむつ５０の第二腰領 域５８上に配置される。使い捨ておむつ５０の好ましい態様においては、雌部品 ２２の不織ウェブ３０中の繊維３６は、単一方向に整列する。

雌部品２２は、不織ウェブ３０中の繊維３６がおむっ５０の縦方向エツジ６０に 本質上平行に延出するように配向する。この配向は、繊維３６を使用時に締結装 置２０に適用される剪断力の方向に一般に垂直に整列する。

この構造においては、繊維３６は、最大剥離および剪断力抵抗性を与える。しか しながら、雌部品２２は、繊維３６をいかなる方向にも延出させていかなる方法 でも第二腰領域５８上に配向してもよい。

使用中、おむつ５０は、第−腰領域５６を着用者の背中の下に配置し、第二層領 域５８が着用者の前部を横切って配置されるように、おむつ５０の残部を着用者 の脚の間に引くことによって着用者に適用する。次いで、テープタブ７４は、テ ープタブ７４上に配置されたフック２８が雌部品２２と係合して側部クロージヤ ーを形成するであろうように第二層領域５８の外面５４上に配置された雌部品２ ２に隣接して配置する。

雌部品の製法 本発明の雌部品２２を作るための方法またはプロセスは、第１１図に概略形で示 す。

本発明の不織雌部品２２の製造装置は、１００と示す。

装置１００は、第一供給装置１０２および第二供給装置１０４を包含する。供給 装置１０２および１０４は、不織雌部品２２の不織ウェブ３０およびバッキング ３４を構成するであろう材料をシステムに供給する。

装置１００は、エンボス表面を与えるエレメント、例えば、エンボスロール１１ ０（パターン化してもよい）、およびアンビルロール１１２などのアンビル部材 も包含してもよい。エンポルロール１１０およびアンビルロール１１２は、それ らの間にニップ１１４を規定する。ニップ１１４は、システムに供給されるウェ ブまたは他の材料の薄層が一緒に結合されるところである。次いで、結合された ウェブ１２４は、テークアツプロール１１６に移動してもよく、ここで爾後の使 用のために巻き取る。

装置１００の個々の部品は、以下により十分に記載する。

第１１図に示す装置１００においては、不織雌部品２２の好ましい製法は、不織 ウェブおよびバッキング用の材料をシステムに供給し、前記のものを結合するこ とを包含する。材料は、限定せずに、接着剤、超音波、および熱圧法を含めて各 種の異なる方法によって結合してもよい。

材料を一緒に結合する好ましい方法は、材料の複合体を２個の加熱ロール間に通 過しくそれらの一方は表面上にパターンを有する）、結合パターンを材料に押圧 することによって行う。使用できる熱圧結合の１つの方法は、１９８９年８月８ 日にボール等に発行の米国特許第４゜８５４．９８４号明細書に記載されている （但し、そこに記載のパターン化シリンダーは、本説明に記載の基準を満たす結 合面積を形成する）。

第一供給装置１０２は、不織ウェブ３０のために使用する第一材料１１８をシス テムに供給する。第一材料１１８は、本説明のセクション２で不織ウェブ３０で 使用するのに好適あると明記された材料のいずれであることもできる。このよう に、第一供給装置１０２は、材料を積層法に導入するのに使用する通常の装置で あることができる。第一供給装置ｆ１０２は、限定せずに、巻出ロール：通常の カード化機械、スパンボンド機械などのウェブまたは布帛製造機械；またはゆる い繊維の層をシステムに供給するためのホッパーであることができる。

本発明の方法の好ましい態様においては、第一供給装置１０２は、スパンボンド 繊維の供給装置または前記のものを製造するために通常の機械のいずれかからな る。

好ましくは、第一供給装置１０２は、ゆるい（即ち、未結合）連続長さ繊維の層 をシステムに供給する。これらのゆるい繊維は、好ましくは、好適な表面上に均 一に付着する。繊維は、バッキング３４を構成するであろう後述の材料などの表 面上に付着できる。他の別の態様においては、ゆるい繊維の層の形であるよりむ しろ、第一材料１１８は、絡み合った繊維のウェブまたは結合繊維のウェブの形 であることができる。

好ましくは、不織ウェブ３０を形成するために使用する材料１１８は、かみ合い フック部品のフックを収容するために構造物に組み入れるのに十分な厚さまたは ロフトを有するであろう。そうでないならば、不織ウェブ３０を形成するために 使用する材料１１８は、雌部品の製造プロセス時にロフト化できることが意図さ れる。これが真相であるならば、材料をロフト化する手段は、装置に包含できる 。このような手段としては、通常のプリーツ形成法または波形形成法（第１１図 中ブロック１２８で表わされる）を包含できる。しかしながら、このような余分 な工程を必要とする方法は、一般に、余り好ましくない。

不織ウェブ３０を形成するために使用する繊維を装置に供給する形（それがウェ ブの形またはゆるい未結合繊維の形であるかどうか）に無関係に、第一材料１１ ８の繊維は、好ましくは、主として縦方向に配向する。このことは、かみ合いフ ック部品のフックを保持するのに好ましい所望の単一方向配向を有する繊維３６ を有する雌部品２２を与えるであろう。

［縦方向Ｊ　（ＭＤ）なる用語は、装置１００を通しての材料１１８および１２ ０の流れに平行である方向を意味する。「横方向Ｊ　（ＣＤ）は、縦方向に垂直 である。

これらの方向は、第１１図および第１２図に矢印によって示す。

第二供給装置１０４は、バッキング３４のために使用する第二材料１２０をシス テムに供給する。第二材料１２０は、本説明のセクション２でバッキング３４と して使用するのに好適であると明記された材料のいずれであることもできる。こ のように、第二供給装置１０４は、材料を積層法に導入するのに使用する装置の いずれであることもできる。第二供給装置１０４は、限定せずに、巻出ロール； または織機、編機、通常のカード化機械、スパンボンド機械などのウェブまたは 布帛製造機械であることができる。

バッキング３４は、前記のように、任意であってもよい。バッキング３４を排除 するならば、バッキング３４によって通常果たされる機能は、雌部品２２が取り 付けられる基体によって遂行してもよい。それゆえ、第二材料１２０は、基体、 例えば、使い捨ておむつのバックシートに使用する材料であることができる。

第１０図に示す装置１００の他の別の態様においては、示したものと同様の追加 の任意の供給装置、例えば、第三供給装置１０６は、２種よりも多い材料の不織 雌部品を作ることが望ましいならば設けることができる。このような追加の供給 装置は、例えば、多層の不織ウェブ３０を作るために、または前記の皮膚に優し い層を有する別の態様を作るために使用できる。なお他の別の態様においては、 システムに供給される材料の１種以上は、折り重ねて、このような材料の１より 多い層を作ることができる。

エンボス表面を与えるエレメントは、いかなる好適な構造であることもできる。

例えば、それは、エンボスプレートの形またはシリンダーの形であることができ る。

好ましくは、それは、パターン化シリンダー、例えば、パターン化シリンダー１ １０である。パターン化シリンダー１１０は、不織ウェブ３０を形成するために 使用する材料１１８をバッキング３４に結合するために使用される。パターンは 、雌部品２２上に結合面積４６を形成する。パターンは、第一材料１１８の比較 的小さい部分のみがプロセス時に圧縮するであろうようにイン・レリーフ（ｉｎ 　ｒｅｌｉｅｆ）であるべきである。不織ウェブ３０を形成するであろう第一材 料の残部は、第一材料１１８の全ロフト化特性が維持されるであろうように圧縮 すべきではない。

パターンは、前記セクション２に記載の特性を有する結合を形成しなければなら ない。このように、結合面積４６間のスペースは、かみ合いフック部品２４のフ ック２８か不織ウェブ３０に容易に貫入できるように十分でなければならない。

しかしながら、結合面積４６間のスペースは、不織ウェブ３０を形成するのに使 用する繊維の長さと比較して、結合されていないゆるい末端を有する法外な数の 繊維がある程大きくあるべきではない。

パターン化ロール１１０の表面は、第１２図により詳細に示す。表面は、ランド １３２および凹部１３４を規定する。ロール１１０のランド１３２および凹部１ ３４は、幾つかの特性を有する。これらとしては、ロール深さまたは凹部の深さ 、パターンの寸法などが挙げられる。

これらの特性は、不織ウェブ３０およびバッキング３４に使用する材料および望 まれる結合パターンの種類に応して変化するであろう。

第１２図に示すパターン化ロール１１０は、第１図〜第３図に示す好ましい菱形 結合パターンを形成するために使用される。

凹部１３４の深さくまたはランド１３２の高さ）は、一般に、多層の不織ウェブ を形成するのに使用する第一材料１１８および他の材料のカリバーの和より大き くあるべきである。典型的には、凹部の深さは、このような材料のカリバーの和 の約１，５倍である。

パターン化ロール１１０は、横方向に関して約４５＠回転した本質上正方形であ るランド１３２を有する。これらの正方形は、いかなる好適な寸法も有すること ができる。例えば、これらの正方形は、前記セクション２に記載の結合を形成す るために〕２／４インチ×１／４インチ（約０．６ｃｍＸ０．６ａ＋＋）　、約 ３／８インチ×３／８インチ（約ＩＣ１１１ＸＩＣＩ１１）、約１／２インチ× １／２インチ（約１．３ｃ＋ｎＸ１．３ＣＩ１１）　、および約３／４インチ× ３／４インチ（約２　ｃ１！１　Ｘ　２　ＣＩ＄１　）であることができる。こ のようなランド１３２の幅は、例えば、約０．０３インチ〜約０．０５インチ（ 約０．７６關〜約１．３ｍｍ）であることができる。

エンボスロール１１０は、加熱してもよく、好ましくは加熱する。エンボスロー ル１１０などのロールを加熱する温度は、不織ウェブ３０およびバッキング３４ を形成するために使用する材料に依存する。示す好ましい態様においては、第一 材料１１８および第二材料１２０は、ポリプロピレンからなる。ポリプロピレン を使用する時には、エンボスロール１１０は、好ましくは、約り５５℃〜約１６ ８℃の温度に加熱する。

アンビル部材は、好ましくは、平滑な表面を有するシリンダー、例えば、アンビ ルロール１１２である。好ましくは、アンビルロール１１２も加熱する。好まし くは、ポリプロピレン材料を使用して雌部品２２を形成する時には、アンビルロ ール１１２は、約り０４℃〜約１１０℃の温度に加熱する。アンビルロール１１ ２は、エンポルロール１１０と反対の方向に回転する（換言すれば、２個のロー ルは反対方向に回転する）。

第一材料１１８および第二材料１２０は、ニップ１１４に通過する時に、−緒に 結合する。材料は、ニップ１１４においてロール１１０および１１２からの熱圧 の適用によって一緒に結合する。本発明の方法の１つの好ましい態様においては 、ロールは、結合ウェブ１２４が約１００フイート／分（約３０．５ｍ／分）の 速度で形成するように回転する。ロールは、横方向でニップを横切って測定した 時に約３００〜約４００ボンド／線形インチ（約５０〜約７０ｋｇ／線形ｃｍ） の圧力を加える。

本発明の雌部品の製法の別の態様においては、接着剤は、材料１１８および１２ ０を一緒に結合するために熱または熱圧の代わりに使用できる。接着剤結合法に おいては、接着剤は、好適な市販の接着剤供給装置１０８によって適用できる。

好ましくは、接着剤供給装置は、接着剤をパターン化ロール１１０のランド１３ ２によって形成されるものと同様のパターンで適用する。このような接着剤結合 法においては、パターン化ロール１１０は、第二の平滑なロールに取り替えるこ とができる。しかしながら、大抵の場合には、パターン化ロール１１０は、第一 材料１１８のすべてが圧縮されず且つ第一材料１１８のロフト化特性が維持され るように依然として使用されることが好ましい。このような接着剤結合法は、圧 力の適用なしに行うことができる。しかしながら、好ましくは、このような場合 には、圧力も、ロールで適用する。

なお他の別の態様においては、ロール１１０および１１２は、市販の超音波溶接 装置に取り替えることができる。

巻返ロール１１６は、雌部品材料の結合ウェブ１２４を捕集する。雌部品材料の ロールは、巻返ロール１１６から取ることができ且つ好適なフック部品を有する 再締結自在の締結装置で使用するのに好適な大きさに切断できる。例えば、雌部 品材料の切断片は、使い捨ておむつ上に結合できる。本発明の方法の他の別の態 様においては、巻返ロール１１６は排除でき且つ結合ウェブ１２４はおむつ製造 ラインの適当な場所に直接供給できる。結合ウェブ１２４は、切断し、おむつ材 料のウェブ上の適当な場所に直接貼着できる。

不織雌部品２２は、このように、通常のループ材料と比較して比較的安価に作る ことができる。本法は、個々のループを形成するために材料をロフト化するか取 り扱う必要を排除する。本法は、低コスト雌部品を生ずる。

その理由は、雌部品が通常の織成法、編成法、プリーツ形成法または波形形成法 よりむしろ低コストの比較的簡単な結合法または積層法によって製造できるから である。

本発明の特定の態様を例示し且つ説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱 せずに各種の他の変更および修正を施すことができることは当業者に自明であろ う。

締結装置の前記説明で明記された限定および範囲のすべては、明記された限定お よび範囲内であるすべてのより狭い範囲および限定を包含することを理解すべき である。

このように、例えば、範囲が約６〜約４２ｇ／ｒｄであると明記されるならば、 すべてのより狭い範囲、例えば、約１０〜約４０ｇ／ｒｎ’および約２０〜約３ ０ｇ／ｒｒ？などは、これらの範囲が別個に記載されていないとしても、請求し てもよい。それゆえ、本発明の範囲内であるすべてのこのような変更および修正 を添付請求の範囲でカバーしようとする。

Ｆｉｇ、　４Ａ Ｆｉｇ、　６ Ｆｉｇ、　８ Ｆｉｇ、　９ Ｆｉｇ、　１０ Ｆｉｇ、１１ Ｆｉｇ、　１２ 、、、　、＾、、、、−、＠ＰＣＴ／ｕｓ　９２１０３７２２フロントページの 続き （８１）指定回　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＳＥ）、０Ａ（ＢＦ 、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、ＣＩ、ＣＭ、ＧＡ、ＧＮ、ＭＬ、ＭＲ，ＳＮ、ＴＤ、ＴＧ ）、ＡＵ、ＢＢ、ＢＧ、ＢＲ，ＣＡ、Ｃ３，ＦＩ、ＨＵ、ＪＰ。

ＫＰ、ＫＲ，ＬＫ、ＭＧ、ＭＮ、ＭＷ、Ｎｏ、ＰＬ、ＲＯ，ＲＵ、ＳＤ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．再締結自在の締結装置用雌部品（該雌部品はベースから外方へ延出する鈍い ヘッドを有する個々のフックを有するベースを有する補足的フック締結部品と係 合することができ、前記雌部品はバッキングおよび不織ウェブを具備する）であ って、前記不織ウェブは坪量約６〜約４２ｇ／ｍ２を有し且つ複数の繊維からな り、前記不織ウェブの繊維間結合によって占められる平面図面積は前記不織ウェ ブの全面積の約１０％未満であり、前記不織ウェブは前記不織ウェブの繊維間結 合によると共に前記不織ウェブと前記バッキングとの間の結合により占められる 全平面図結合面積が雌部品の全面積の約１０％〜約３５％であるように結合によ って前記バッキングに固着されていることを特徴とする雌部品。
2. ２．前記不織ウェブが坪量約１８〜約２４ｇ／ｍ２を有し且つ約０．５〜約１５ のデニールを有する複数の繊維からなり、前記不織ウェブの繊維間結合によって 占められる平面図面積が前記不織ウェブの全面積の約６％未満であり、前記不織 ウェブが不織ウェブ中の繊維の長さの約１／２の距離以下離間されている結合面 積を形成する結合手段によって前記バッキングに固着されている、請求項１に記 載の雌部品。
3. ３．前記不織ウェブ中の繊維が捲縮されており且つ前記不織ウェブが弾性である 、請求項１または２に記載の雌部品。
4. ４．前記不織ウェブ中の繊維の少なくとも若干は、前記補足的フック締結部品の フックの取り外しに付す時に前記繊維の細くした部分が前記締結装置の最も弱い 部分であるであろうように前記バッキングに隣接の前記繊維の部分が前記繊維の 残りの部分より薄い細くした部分からなるような方式で、バッキングに融着して いる、請求項１、２、または３に記載の雌部品。
5. ５．再締結自在の締結装置用雌部品を形成するために基体に貼着された不織ウェ ブ（前記雌部品はベースから外方へ延出する鈍いヘッドを有する個々のフックを 有するベースを有する補足的フック締結部品と係合することができる）であって 、坪量約６〜約４２ｇ／ｍ２を有し且つ約０．５〜約１５のデニールを有する複 数の繊維からなり、前記不織ウェブの繊維間結合によって占められる平面図面積 は前記不織ウェブの全面積の約１０％未満であり、前記不織ウェブは前記不織ウ ェブの繊維間結合によると共に前記不織ウェブと前記基体との間の結合により占 められる全平面図面積が雌部品の全面積の約１０％〜約３５％であるように結合 によって前記基体に固着されていることを特徴とする不織ウェブ。
6. ６．ベースおよび前記ベースから延出する複数のフックを具備するフック締結部 品、および請求項１、２、３、４または５に記載の雌部品を具備することを特徴 とする締結装置。
7. ７．フック部品は、フックが前記不織ウェブの繊維との機械的絡み合いから解除 され且つ前記締結装置が不織ウェブとバッキングとの間の結合の位置に隣接の前 記不織ウェブの繊維の破壊によって開くように比較的剛直であるフックを有する 、請求項６に記載の締結装置。
8. ８．内面、外面、縦方向エッジ、末端エッジ、第一腰領域、および第二腰領域を 有する本体部分（該本体部分は液体浸透性トップシート、該トップシートに接合 された液体不浸透性バックシート、および前記トップシートと前記バックシート との間に配置された吸収性芯を具備する）；および 前記本体部分上に配置され且つ 前記第一腰領域で各縦方向エッジに隣接して前記本体部分に取り付けられたタブ （該タブの各々は前記タブの少なくとも一部分上に配置されたフック締結部品を 具備する）、および 前記第二腰領域で前記本体部分の外面上に配置された請求項１または２に記載の 雌部品（該雌部品は前記フック締結部品と機械的に係合できる）を具備する機械 的締結システム を具備することを特徴とする使い捨て吸収性物品。
9. ９．前記雌部品の前記不織ウェブ中の繊維が、前記使い捨て吸収性物品の前記縦 方向エッジに一般に平行である、請求項８に記載の使い捨て吸収性物品。
10. １０．再締結自在の締結装置用雌部品を製造するにあたり、 （ａ）坪量約６〜約４２ｇ／ｍ２を有し且つ複数の繊維からなる第一不織材料を 用意し（前記繊維間の結合によって占められる全平面図面積は第一材料の全面積 の約１０％未満である）； （ｂ）バッキング材料を用意し； （ｃ）第一材料を構成する繊維間の結合によると共に、第一材料とバッキングと の間の結合により占められる全面積が、雌部品の全面積の約１０％〜約３５％で あるように、第一材料およびバッキング材料を一緒に固着して雌部品を形成する ことを特徴とする雌部品の製法。