JPH06507574A - 脂質小胞含有油中水エマルジョン - Google Patents

脂質小胞含有油中水エマルジョン

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ハ ′ エマルジョン 1豆立11 本発明は、水相又は水性相部分として完全な脂質小胞を有する安定な油中水エマ ルジョンの製造方法に関する。これらの油中水エマルジョンは、第1に、化粧品 産業に有用であるが、食品製造業(例えば、マーガリン製造)及び薬品製造業等 の他の産業においても有用であり得る。
油中水エマルジョンは、油の「連続相」中に分散した「不連続相」と呼ばれる水 又は水性溶媒の別々の液滴を有する。この型のエマルジョン中で有用な油は、鉱 油、シリコーン油及びトリグリセリド等の水不混和性物質の広いスペクトルを含 む、油中水エマルジョンは、水が連続相を形成し油滴が不連続相を形成する水中 油エマルジョンから区別される。水中油エマルジョンは、確立するのがもっと容 易であり多(の異なる界面活性剤の利用により安定化し得るので、より一般的で ある。対照的に、油中水エマルジョンは、確立するのが一層困難であり(有意の 量の水性相が存在すると仮定)、シばしば、安定性が一層低い、更に、油中水エ マルジョンを確立するのに通常用いる条件は、水中油エマルジョンに必要とされ るよりも厳しい。
脂質小胞を含む水中油エマルジョンは、多年にわたって公知である。例えば、米 国特許第3,957,971号は、リン脂質小胞(即ち、リポソーム)を初期成 分として用いる種々のエマルジョンを記載している。この特許中に示されている 実施例の殆どはリポソームの懸濁液の皮膚保湿剤としての利用に関係するもので あるが、後の方の実施例のあるもの(特に、実施例16及び17)は、これらの リポソームを用いて作られたハンドローション又はハンドクリームを記載してい る。この記載からは、これらの後者の実施例が油中水エマルジョンか水中油エマ ルジョンかは不明瞭である。しかしながら、そのハンドローション及びハンドク リームを作るために記載されている条件は如何なる脂質小胞をも破壊しそうな高 温での高剪断手順を含んでいるので、如何なる脂質小胞も残っているとは考えに (い。
2つの英国特許出願(英国特許出願第GB2079179A号及び英国特許出願 第GB2078534号)は、水性相中に分散した水不混和性相又は油相を安定 化する脂質小胞を有する化粧品に関するものである。これらの特許出願は、L’ 0realに譲渡されているが、特に、油中水エマルジョンではな(水中油エマ ルジョンに向けられている。
もし何れかの油中水エマルジョンが皮膚に付着したならば、水滴は油フィルムの 真中に合着する。このフィルムは、皮膚を有害な薬物又は刺激物から保護し、皮 膚の水和を保持するのを助成する。油中水エマルジョンの他の利点は、これらの エマルジョンにおいて通常用いられる乳化剤が皮膚に洗浄作用を生じないことで ある。これは、典型的に洗剤を基礎としそれ故吸湿性の水中油エマルジョンにお いて用いられる乳化剤と対照的である。油中水エマルジョンは、それらが表皮を 通っての水分損失及びひび割れを減らすのを助成する、より良い保湿特性を有す る。更に、この油相は、皮膚の垢及び皮脂を乳化する傾向を有する。
油中水エマルジョンの他の可能な利用は、日焼は止め剤にある。これらのエマル ジョンは非吸湿性であるので、容易に水を取り込まずそれ故容易に洗い落とされ ない。従って、それらは、本質的に、耐湿性である。
油中水エマルジョンは又、化粧品分野以外にも用途を有している9例えば、油中 水エマルジョンは、マーガリン製造において用いられる。1985年6月4日に 発行された米国特許第4,521,440号は、第1の油を形成するトリグリセ リドとして構造化脂質を用いる油中水エマルジョン形態の押し固めたマーガリン の製造に関する。この特許はエマルジョン中での脂質小胞の利用に関係していな いし或は示唆していないが、もし小胞を作る物質がGRAS生成物であるならば 、脂質小胞がマーガリン中で利用8来ないという理由はない、更に、このエマル ジョンは、医薬製造並びに非経口及び経腸栄養配合物においても利用し得るであ ろう。
従って、この発明の目的は、エマルジョンの部分として完全な脂質小胞を有する 油中水エマルジョンの製造方法を提供することである。
この発明の更なる目的は、完全な小胞を分散して有する油中水エマルジョンを有 する化粧品及びその他の有用な生成物を提供することである。
この発明の他の目的は、水性相中に完全な非リン脂質小胞を有する安定な油中水 エマルジョンを提供することである。
この発明のこれらの及び他の目的並びに特徴は、下記の説明から明らかとなるで あろう。
l豆立1上 本発明は、不連続相又は水性相中に分散した完全な脂質小胞を有する油中水脂質 エマルジョンの製造方法を叙述する。この発明は、更に、それらのエマルジョン 自身を叙述する。これらのエマルジョンは、特に、化粧品(例えば、スキンクリ ーム)における利用に有用であるが、マーガリン製造業及び医薬製造業等の他の 産業における利点をも有し得る。
この発明の油中水エマルジョンは、不連続水性相を分散して有する連続油相を有 する。この不連続相は、水又は水性溶媒の液滴の形態であり、好ましくは、約0 . 1〜5mm(最も好ましくは、0.3〜3mm)の直径を有する。不連続相 を形成するこれらの水性液滴は、その内部に完全な脂質小胞を分散して有する( 好ましくは、液滴当91〜3小胞)。
この不連続相中に分散した脂質小胞は、任意の小胞形成物質から作成し得るが、 非イオン性両親媒性物質が好ましい主要構造成分即ち小胞を形成する壁物質であ る。
用語「主要構造成分」は、ここで用いる場合、その物質が脂質小胞の二重層構造 の(重量で)最大の脂質成分であることを意味し、含み且つ含意する。好ましい 非イオン性両親媒性物質は、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ チレン脂肪酸エーテル、ジェタノールアミド、長鎖アシルヘキソサミド、長鎖ア シルアミノ酸アミド、長鎖アミノ酸アミン、ポリオキシェチレンソルビクンエス テル、ポリオキシエチレングリセリルモノ及びジエステル、グリセロールモノ及 びジステアレート、グリセロールモノ及びジオレエート、グリセロールモノ及び ジパルミテート並びにこれらの混合物からなる群より選択する。
この二重層構造は、幾らか(又はすべて)の非イオン性両親媒性物質の代りにイ オン性両親媒性物質を含むことが出来る。もしイオン性両親媒性物質を用いるな らば、好ましい両親媒性物質は、ベタイン、サルコシネート、アルキドモノマー 及びダイマー、ジメチルジステアリルアミン及びそれらの混合物からなる群より 選択する。レシチン即ちホスファチジルコリン等のリン脂質も又用いることが出 来る。更に、このエマルジョンは、好ましくは、エマルジョンを安定化するのを 助ける第二の界面活性剤を含む。用語「第二の界面活性剤Jは、ここで用いる場 合、二重層の「主要構造成分」の他の界面活性剤を意味し、含み且つ含意するが 、事実、この「第二の界面活性剤」は二重層構造の部分を形成しない。好ましい 第二の界面活性剤は小胞を形成しない。
油中水エマルジョンは、水溶性又は油溶性物質の何れを含むことも出来る。水溶 性物質は、脂質小胞の外の水性相又は脂質小胞自身の何れかに取り込まれ得る。
同様に、任意の油溶性物質もこのエマルジョン中に含まれ得る(連続相中又は脂 質小胞中に)、もし水不混和性物質が脂質小胞自身に取り込まれるならば、油溶 性物質は、その水不混和性物質に可溶性の任意の物質をも、それらがエマルジョ ンの連続相を形成する油に可溶性であるか否かにかかわらずに含み得る。これら の水不混和性物質を取り込む脂質小胞は、好ましくは、中央空隙を満たす水不混 和性物質を有する少ラメラ(paucilamellar )脂質小胞である。
事実、少ラメラ小胞は、一般に、この発明の実施のために好ましい小胞である。
水中油エマルジョンは、全体的に又は部分的に、化粧品組成物として、又は食用 組成物(マーガリン等)として用いることが出来る。他の油中水エマルジョンの 産業上の利用は周知であり、この発明に含まれる。
この発明の方法は、水性相即ち不連続相に取り込まれた完全な脂質小胞を有する 安定な油中水エマルジョンを形成する。水性相は、水又は塩溶液等の水性溶媒、 完全な脂質小胞及び第二の界面活性剤から形成される。水不混和性の油性物質か らなる油相を、温和な混合条件下で、水性相とブレンドする。用語「温和な混合 条件」は、ここで用いる場合、混合羽根又はポルテックス機を約3000±30 0rpmで100m1容積当り約5分間にわたって用いるのと同等であることを 意味し、含み且つ含意する。水性相を、これらの温和な混合条件を用いて水不混 和性物質又は油相中にブレンドした後に、混合条件の力(及び混合速度)を増し て中程度の混合条件にする。用語「中程度の混合条件」は、ここで用いる場合、 100m1容積につき約30分間にわたる、約5000±500rpmの混合速 度と同等であることを意味し、含み且つ含意する。これらの中程度の混合条件は 、初期混合物を油中水エマルジョンに変換するのに十分でなければならないが、 水性相中に分散した脂質小胞を崩壌させる程に酷烈であるべきでない、混合の後 、水不混和性物質は連続相を形成し及び、水性相は、完全な脂質小胞を有する不 連続相を形成する。第二の界面活性剤は、不連続相と連続相との境界を安定化す る。好ましくは、不連続相は、水性相の別々の液滴な含み、各液滴は約0.1〜 5mm(好ましくは、0.3〜3mm)の直径を有する。これらのエマルジョン を作るのに有用な任意の脂質小胞形成物質を、この方法において用いることが出 来るが、非イオン性両親媒性物質が好ましい。これらのエマルジョンを安定化さ せるのに特に有用な第二の界面活性剤は、イソプロピルステアレート、PPG− 3ミリストイルエーテル、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンソ ルビタンエーテル、ラウリルメチコンコポリオール、セチルジメチコンコポリオ ール、ポリグリセリル−4−イソステアレートヘキサラウレート及びソルビタン エステルを含む、これらの第二の界面活性剤は、通常、油性相中に取り込まれる 。
少ラメラ脂質小胞(好ましくは、油又は水不混和性物質で満たされた少ラメラ脂 質小胞)は、この発明の方法において用いるのに好ましい、水性物質は、小胞の 外又は内側の水性相中に取り込まれ得るが、他方、同様に、油溶性物質は小胞中 又は連続相中に取り込まれ得る。これらの小胞は、エマルジョン中の多(の異な る物質の取り込みに柔軟性を提供する(これらの物質は、そうでなければ、不相 容性である物質を含む)。
ましい 態 の!日 本発明の油中水エマルジョンは、多(の生成物に改善された安定性と利点とを提 供する。化粧品領域は、この発明の油中水エマルジョンが、日焼は止め剤、芳香 剤、保湿剤及びその他の多様な物質をそれらの相容性にかかわりなく運び得るの で特に重要である。このエマルジョンは、生成物が非吸湿性であり、湿り気を皮 膚に保持し且つ与え得るという利点を提供する。
これらのエマルジョンを製造するための記載した方法の1つの主要な利点は、こ れらのエマルジョンを形成するのに必要な条件がむしろ穏やかであることである 。これらの穏やかな条件は、脂質小胞が完全性を維持することを可能にし、それ らをキャリアーとして働かせる。二重層を形成する脂質物質は、これらの小胞及 び外部相にて運ばれる任意の物質に保護コーティングとして作用するので、そう でなければ非相容性である物質を用いることが出来る。ある例においては、これ らの小胞は、水不混和性溶媒を中央空隙内又は積載領域内にて運搬し得る。この 手順を用いて、外部水性相又は外部油相に不溶性であるが水不混和性溶媒に可溶 性である物質をエマルジョン中に含ませることが出来る。事実、幾つかの異なる 型の物質が、この技術を用いて、単一エマルジョン中に取り込まれ得る。
任意の脂質小胞が、温和な形成条件によって完全性を保持する限り、この発明の エマルジョンにおいて利用し得るが、この発明において有用な好ましい脂質小胞 は、米国特許第4,911,924号(標題「少ラメラ脂質小胞」)、米国特許 出願第410,608号(標題「局所荷電を有する一本鎖非リン脂質界面活性剤 を用いる少ラメラ脂質小胞」)、米国特許出願第598.120号(標題「油充 満した少ラメラ脂質小胞の製造方法」)、及び米国特許出願第654,327号 (標題「壁形成物質としてアルキドを有する脂質小胞」)において記載されたも のである。これらの特許のすべては、Micr。
Vesicular Systems、 Inc、により所有され又は許諾され 、その各々の開示を本明細書中に参考として援用する。本発明において有用な小 胞は任意の方法により製造し得るけれども、米国特許第4,895,452号( 標題「脂質小胞を製造するための方法及び装置」)に記載された方法及び装置が 好ましい。この特許の開示も又、本明細書中に参考として援用する。
手順に記せば、この発明の好ましい方法は、エマルジョン中で用いられる脂質小 胞の形成で始まる。任意の手順を用いて脂質小胞を形成することが出来るが、好 ましい方法は、主要構造成分又は第1脂質を壁構造に取り込まれるべき任意の他 の脂溶性物質とブレンドすることにより形成された脂質相で始まる。熱相転移を 調節するのを援助するコレステロール、フィトコレステロール及び類似物質等の ステロールは、この脂質相への通常の添加剤である。更に、脂肪酸又はジセチル ホスフエート等のある種の電荷生成物質を用いることが出来る。この脂質相を、 流動化するまで加熱し、次いで、少ラメラ脂質小胞が形成されるような剪断条件 下で過剰の水性相とブレンドする。もし油又は水不混和性物質をこの小胞に取り 込むべきであるならば、それを、水性相による水和の前に、先ず脂質相とブレン ド量ることが出来る。水性相及び脂質相についての混合条件は、米国特許第4゜ 911.928号に記載されており、実質的に、1mmのオリフィスを通る相対 流速5〜30m/sに等しい。
一度水性充満小胞が形成されたならば、それらに、米国特許出願第598,12 0号に記載された手順を用いて、油性物質を充填することが出来、又はエマルジ ョン中で利用するために正に分離することが8来る。これらのビヒクル(充填し ていてもいな(でも)を、次いで、エマルジョンの水性相中に分散させる。特性 によって、第2の界面活性剤は、水性相又は油相の何れかに含まれ得る。別個の 乳化剤を加えることも出来る。
水性相を、穏やかな混合によって、油相(又は水不混和物質相)中にブレンドす る。例えば、油相にゆっくりと加えられる水性相に室温で約3300rpmの速 度で約5分間にわたってTラインミキサーを用いることが出来る。水性相を油相 と完全に混合した後に、撹拌速度を約5ooo〜5500rpmに増大する。こ の中程度の混合を、約30分間にわたって行なうが、その間に、油相が合着して 連続相を形成し、他方、水性相は別々の粒子に崩壊して油中水エマルジョンが形 成される。この油中水エマルジョンは、安定であり、ハンドクリーム、ハンドロ ーション及びその他の化粧品又は化粧品以外の製品に用いることが出来る。
この発明は、下記の非制限的実施例から一層明確に理解されるであろう。
見立■ユ この実施例は、鉱油を連続相として用い、非リン脂質小胞を含むリン酸緩衝塩溶 液を不連続相として用いる油中水エマルジョンを示す。
先ず、少ラメラ脂質小胞を、ポリオキシエチレン−9グリセリルモノステアレー ト、コレステロール及びジステアリルジメチルアンモニウムクロリド(33:1 1:1.75のモル比)からなる脂質相を約75℃に加熱し、均質にブレンドす ることにより作成した。次いで、この脂質相の1部を、10mMリン酸緩衝塩溶 液を含む4部の水性相で、シリンジを用いて水和した。この技術は、米国特許第 4,911,928号に一層詳細に記載されている。脂質相を脂質の融点より高 温(この場合、約75℃)に加熱し、1つのシリンジ内に入れた。水性相を約6 5℃に加熱し、第2のシリンジ内に入れた。これらのシリンジを活栓を介して繋 ぎ、これらの相を一方のシリンジから他方のシリンジへ活栓を通して送り、約3 0秒〜2分間にわたって混合した。約0.5ミクロンの直径を有する少ラメラ脂 質小胞が形成された。
約20m1の脂質小胞を、追加の1.4gの塩化ナトリウムを加えた54m1の リン酸緩衝塩溶液中に懸濁した。これにより、エマルジョン作成において利用す るための水性相が形成された。次いで、水不混和性相又は油相を、24m1の鉱 油(Draketex 50. Penreco)を2gのラウリルメチコンコ ポリオール(Dow Corning Q2−5200 )及び0.5mlのP PG−3ミリストイルエーテル(軟化剤)と混合することにより作成した。油相 を室温のモデルエラインミキサー中に入れ、水性相(これもやはり室温である) を、低速(約3300rpm)で撹拌しながらゆっくりと油相に加えた。5分間 の低速撹拌の後に、撹拌速度を約550Orpmに増加した。
その結果生じた油中水エマルジョンは、流し込み可能なりリームであった。顕微 鏡検査において、この油相は、明らかに、直径約2〜3mmの水性相の空洞(そ れぞれ1つ以上の脂質小胞を含む)を有する連続相であった。
11目引l この実施例においては、実施例1に記載したのと同じ脂質小胞を用いた。約20 m1のこれらの小胞を、54m1のリン酸緩衝塩溶液及び0.1gの塩化ナトリ ウムと混合して水性相を作った。この油相を、シクロメチコンとジメチコンコボ リオール(Amersil ME35g )の組合せ9.2ml、シクロメチコ ン(Dow earning 345Fluid ) 16.6m l、ソルビ タンセスキオレエート(Arlacel 83. ICr ) 0 、5 m  lを第2の界面活性剤としてブレンドし、及びキャスター油0.5mlをブレン ドすることにより作った。
実施例1に記載したのと同じ条件を用いてエマルジョンを作成した。水性相は、 再び、顕微鏡検査において完全な小胞を含む直径約2〜3mmの液滴からなる別 々の相即ち不連続相を形成した。
叉」1九ユ この実施例において、実施例1及び2におけるのと同じ脂質小胞を用いたが、水 性相及び油相の成分は改変した。水性相は、約20m1の脂質小胞、52m1の リン酸緩衝塩溶液、2.0gの塩化ナトリウム及び4mlのグリセリンを有した 。グリセリンは保湿剤として機能する。油相は、2gのラウリルメチコンコポリ オール、6.0mlのシクロメチコン、14.6mlの鉱油、及び1.4mlの ソルビタンセスキオレエートを第2の界面活性剤として有した。
この油中水エマルジョンを、実施例1に記載したようにして作成した。その結果 生成したエマルジョンは、濃厚なローションであった。
及立旦A この実施例は、実施例1に記載したのと同じ物質及び方法を用いたが、小胞は「 常温充填(cold 1oaded ) Jして5%(v / v )の香料を 含んだ、これらの小胞を、実施例1に記載した工程を用いて作成し、次いで、1 9m1の予備成形した小胞に1mlの香料を常温充填した。この香料は水不混和 性物質である。予備成形した小胞を1つのシリンジ内に入れ、香料を第2のシリ ンジに入れてこれらのシリンジを3方活栓により結合した。これらの溶液を1つ のシリンジから他方へ約40〜50ストローク周囲温度にて混合した。その結果 生じた溶液を、次いで、3500rpmで30分間にわたって遠心してカプセル 封入されなかった香料を分離した。
これらの香料充填した脂質小胞を、次いで、実施例1の水性充填した脂質小胞の 代りに用いて油中水エマルジョンを形成した。このエマルジョンの特性は、実質 的に、実施例1のものと区別し得なかったが、これらの小胞は、その破砕により 放出される芳香剤を含む。
11土玉 この実施例においては、同じ物質を用いて実施例3に記載したように油相を形成 したが、異なる小胞を水性相中で用いた。これらの小胞を、グリセロールモノス テアレート、コレステロール、及びソルビタンモノオレエートを33:11:1 .75の比率で用いて作った。この脂質相を、次いで、実施例1に記載したシリ ンジ法を用いて水和して小胞を形成した(1部の脂質相及び4部の1.5%ラウ リル硫酸ナトリウム溶液を使用)、脂質小胞の形成及び分離の後に、実施例4に 記載したのと同じ「常温充填」手順を用いて、それらに同じ芳香剤を詰めた。
次いで、これらの小胞を用いて、実施例1に記載した手順に従ってエマルジョン を作成した。油相は、ラウリルメチコンコポリオール、シクロメチコン、鉱油及 びソルビタンセスキオレエートを含み、他方、水性相は、小胞、リン酸緩衝塩溶 液、塩化ナトリウム及びグリセリンを含んだ。用いた比率は、実施例3において 用いたものと同じであった。
その結果生じた油中水エマルジョンは、実質的に、実施例3に記載したエマルジ ョンと区別できなかった。
見立五亙 この実施例のエマルジョンは、実施例1〜3において調製したのと同じ脂質小胞 を用いたが、それらは、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリドを用いなか ったので充填されていなかった0次いで、これらの小胞を、実施例1に記載した のと同じ手順を用いて、異なる油相とブレンドした。油相は、分画したココナツ ツ油(Miglyol 320 ) 6 、 25 m l及びセチルジメチコ ンコボリオール、ポリグリセリル−4−イソステアレート及びヘキサラウレート (Abil WEO9,Goldscha+1dt)の組合せ30m1からなっ た。この油を65m1の未充填の脂質小胞とブレンドして油中水工マルジシンを 形成した。
このエマルジョンは濃いローションであった。
見立■ユ この実施例においては、実施例4で用いたのと同じ小胞を異なる油相とブレンド してエマルジョンを形成した。特に、8.02gのポリオキシエチレングリセリ ルモノステアレート、1.4gのコレステロール及び0.08gのジセチルジメ チルアンモニウムクロリドをブレンドし、75℃に加熱して脂質相を形成した。
次いで、この脂質相を、実施例1に記載したシリンジ技術を用いて、40m1の 10mMリン酸緩衝塩溶液で水和して小胞を形成した。これらの小胞を室温に冷 却し、次いで、47.5mlの小胞を、実施例4に記載した常温充填技術を用い て、2.5mlの香料(Q2370. Quest)とブレンドした。
油相を、セチルジメチコンコポリオール、ポリグリセリル−4−イソステアレー ト及びヘキサラウレートの混合物5.55g、イソプロピルステアレート5.5 5m1、カプリン及びカプリルトリグリセリド(NeobeeM−5,5tep an ) 10 m l、及び鉱油(Drakeol Oil 19゜Penr eco ) 6 、3 m lから作成した。この油相を、実施例1に記載した 手順を用いて、20.5mlの香料充填した小胞、57.5mlの10mMリン 酸緩衝塩溶液、及び0.27gの塩化ナトリウムを含む水性相とブレンドした。
このエマルジョンは、非常に濃厚なローションであった。
医」1糺互 この実施例においては、更に別の型の脂質小胞を用いた。これらの小胞は、4. 3gのポリオキシエチレン−4ラウリルエステル(Brij 3O−ICI )  、1 、2 gのコレステロール及び0.09gのセチルトリメチルアンモニ ウムプロミド(Sigma )から作った。これらの小胞は、正味の正電荷を有 する。脂質相を65℃に加熱し、実施例1に記載したシリンジ法を用いて、60 ℃で48m1の10mMリン酸緩衝塩溶液で水和した。次いで、これらの小胞を 集め、後の使用のために保存した。
エマルジョンの油相を、2.5gのラウリルメチコンコポリオール、6.5ml のシクロメチコン、18゜25m1の鉱油(Drakatex 50 )及び2 .5mlのソルビタンセスキオレエートから形成した。この油相を、17.8m lの脂質小胞、49.8mlの10mMリン酸緩衝塩溶液、5.0mlのグリセ リン及び1.75gの塩化ナトリウムからなる水性相と、実施例1に記載した手 順を用いてブレンドした。その結果生成したエマルジョンは、濃厚な流し込み可 能なローションであった。
これらの実施例は、表現上、非制限的であり、単に、この発明において用い得る 工程と物質とを説明するものである。当業者は、この発明において有用な他の工 程及び物質を推知することが出来るであろう。かかる他の工程及び物質は、下記 の請求の範囲に含まれる。
国際調査報告 フロントページの続き 9/127 A 7329−4C B OI J 13102 //CIIB 9100 Z 2115−4HI

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.不連続水性相を内部に分散して有する連続油相を含み、該不連続相がその中 に分散した完全な脂質小胞を有する形態である油中水エマルジョン。
  2. 2.前記の液滴が約0.3〜3.0mmの直径を有する、請求の範囲第1項に記 載の水不混和性エマルジョン。
  3. 3.前記の脂質小胞が、主要構造成分として、非イオン性両親媒性物質を含む、 請求の範囲第1項に記載の油中水エマルジョン。
  4. 4.前記の非イオン性両親媒性物質を、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ リオキシエチレン脂肪酸エーテル、ジエタノールアミド、長鎖アシルヘキソサミ ド、長鎖アシルアミノ酸アミド、長鎖アミノ酸アミン、ポリオキシエチレンソル ビタンエステル、ポリオキシエチレングリセリルモノ及びジエステル、グリセロ ールモノ及びジステアレート、グリセロールモノ及びジオレエート、グリセロー ルモノ及びジパルミテート並びにこれらの混合物からなる群より選択する、請求 の範囲第3項に記載の油中水エマルジョン。
  5. 5.前記の脂質小胞が、ベタイン、サルコシネート、モノマー及びダイマーのア ルキド、ジメチルジステアリルアミン及びこれらの混合物からなる群より選択す るイオン性両親媒性物質を主要構造成分として含む、請求の範囲第1項に記載の 油中水エマルジョン。
  6. 6.更に、第2の界面活性剤を含む、請求の範囲第1項に記載の油中水エマルジ ョン。
  7. 7.前記の第2の界面活性剤を、イソプロピルステアレート、PPG−3、ミリ ストイルエーテル、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンソルビタ ンエーテル、ラウリルメチコンコポリオール、セチルジメチコンコポリオール、 ポリグリセリル−4−イソステアレートヘキサラウレート及びソルビタンエステ ルからなる群より選択する、請求の範囲第6項に記載の油中水エマルジョン。
  8. 8.水性相が更に前記のエマルジョンに取り込まれるべき水溶性物資を含む、請 求の範囲第1項に記載の油中水エマルジョン。
  9. 9.前記の油相が更に前記のエマルジョンに取り込まれるべき油溶性物質を含む 、請求の範囲第1項に記載の油中水エマルジョン。
  10. 10.前記の脂質小胞が少ラメラ脂質小胞を含む、請求の範囲第1項に記載の油 中水エマルジョン。
  11. 11.前記の少ラメラ脂質小胞が水不混和性物質を取り込む少ラメラ脂質小胞を 含む、請求の範囲第10項に記載の油中水エマルジョン。
  12. 12.前記の水不混和性物質を取り込む脂質小胞が更に前記のエマルジョンに取 り込まれるべき油溶性物質を含む、請求の範囲第11項に記載の油中水エマルジ ョン。
  13. 13.水性相の部分として完全な脂質小胞を有する安定な油中水エマルジョンの 製造方法であって、下記のステップ: 水性溶媒、完全な脂質小胞及び第2の界面活性剤から水性相を形成し、 前記の水性相を温和な混合条件を用いて油相中にブレンドし、そして 前記の混合条件の力を、前記の油相が連続相を形成し且つ前記の水性相が不連続 相を形成するまで増加し(前記の脂質小胞は前記の不連続相中で完全でいる)、 それにより、前記の第2の界面活性剤が前記の不連続相と前記の連続相との間の 境界を安定化することを含む、上記の製造方法。
  14. 14.前記の不連続相が約0.3〜3mmの直径を有する前記の水性相の液滴を 含む、請求の範囲第13項に記載の方法。
  15. 15.前記の脂質小胞が主要構造成分として非イオン性両親媒性物質を含む、請 求の範囲第13項に記載の方法。
  16. 16.前記の非イオン性両親媒性物質を、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、 ポリオキシエチレン脂肪酸エーテル、ジエタノールアミド、長鎖アシルヘキソサ ミド、長鎖アシルアミノ酸アミド、長鎖アミノ酸アミン、ポリオキシエチレンソ ルビタンエステル、ポリオキシエチレングリセリルモノ及びジエステル、グリセ ロールモノ及びジステアレート、グリセロールモノ及びジオレエート、グリセロ ールモノ及びジパルミテート並びにこれらの混合物からなる群より選択する、請 求の範囲第15項に記載の方法。
  17. 17.前記の脂質小胞が、ベタイン、サルコシネート、モノマー及びダイマーの アルキド、ジメチルジステアリルアミン及びこれらの混合物からなる群より選択 するイオン性両親媒性物質を主要構造成分として含む、請求の範囲第13項に記 載の方法。
  18. 18.前記の第2の界面活性剤を、イソプロピルステアレート、PPG−3、ミ リストイルエーテル、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンソルビ タンエーテル、ラウリルメチコンコポリオール、セチルジメチコンコポリオール 、ポリグリセリル−4−イソステアレートヘキサラウレート及びソルビタンエス テルからなる群より選択する、請求の範囲第13項に記載の方法。
  19. 19.前記の脂質小胞が少ラメラ脂質小胞を含む、請求の範囲第13項に記載の 方法。
  20. 20.前記の少ラメラ脂質小胞が水不混和性物質を取り込む少ラメラ脂質小胞を 含む、請求の範囲第19項に記載の方法。
  21. 21.前記の水性相が、前記のエマルジョン中に取り込まれるべき水溶性物質を それらの中に分散して有する、請求の範囲第13項に記載の方法。
  22. 22.前記の油相が、前記のエマルジョン中に取り込まれるべき油溶性物質をそ れらの中に分散して有する、請求の範囲第13項に記載の方法。
  23. 23.請求の範囲第1項に記載の油中水エマルジョンを含む化粧品組成物。
  24. 24.請求の範囲第1項に記載の油中水エマルジョンを含む食用組成物。
  25. 25.請求の範囲第1項に記載の油中水エマルジョンを含む医薬組成物。
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