JPH06507148A - ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートの精製方法 - Google Patents

ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートの精製方法

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JPH06507148A
JPH06507148A JP3518386A JP51838691A JPH06507148A JP H06507148 A JPH06507148 A JP H06507148A JP 3518386 A JP3518386 A JP 3518386A JP 51838691 A JP51838691 A JP 51838691A JP H06507148 A JPH06507148 A JP H06507148A
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JP3518386A
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バトラー,ジェラルド ユージーン
ルース,ギャレット クレメンツ
モーリス,ドン レオン
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イーストマン ケミカル カンパニー
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/48Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C67/52Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒドロキシピバリルヒドロキシピパレートの精製方法本発明は、ヒドロキシビバ リルヒドロキシピパレート、すなわち、2.2−ジメチル−1,3−プロパンジ オール及び2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロパン酸のモノエステルの精製 方法に関する。
さらに詳しくは、本発明は無機触媒残渣ならびに低沸点及び高沸点成分を含む粗 製ヒドロキシビバリルヒドロキシビパレートの精製に関する。
ヒドロキシビバリルヒドロキシピパレート(HPHP)は、米国特許第3.75 9.862号に記載されたように滑剤の製造に有用であり、特に、被覆組成物の 配合に使用されるポリエステル樹脂の製造に有用である。HPHPは代表的には 、ヒドロキシピバルデヒドをアルカリ触媒と接触させるTi5chenko反応 によって生成される。こうして得られた粗製HPHPはイソブチルアルデヒド、 イソブタノール、未反応ヒドロキシピバルデヒド、2,2−ジメチル−1,3− ベンタンジオール及び2.2−ジメチル−1,3−ベンタンジオールモノイソブ チレートのような不純物ならびに高沸点成分及び無機触媒残渣を40重量%以下 またはそれ以上含む可能性がある。イソブチルアルデヒド及びホルムアルデヒド から製造されるヒドロキシピバルデヒド反応体と共に若干の不純物が導入される 可能性がある。8トルにおいて160°Cの沸点を有するHPHPは減圧下でさ え、5分を超える時間の間、150°Cを超える温度において加熱された時にか なりの分解を受け、従って、通常の真空蒸留操作によって精製するのが困難であ る。生成物の収率を低下させる他に、粗製HPHPの精製の間における分解は濃 く着色した化合物または成分の形成を引き起こす。ポリエステル樹脂の製造のよ うな大部分の最終用途に関しては、HPHPが10 APHA単位以下(白金コ バルトスケール上でHunter比色計によって測定)の色を有するのが重要で ある。
米国特許第3.641.118号は、酸性イオン交換樹脂で粗製HPHPを処理 することを含むHPHPの精製方法を開示している。この特許によれば、精製H P1(Pは、10)ルにおける沸点152°Cでの真空蒸留によって得られる。
この特許は、真空蒸留を実施する手段も開示していないし、低沸点及び高沸点不 純物の除去も開示していない。
HPHPの別の精製方法は米国特許第3.696.005号に記載されており、 粗製HPHPは硫酸またはスルホン酸と混合され、そして得られた混合物は減圧 下の蒸留温度のカラムに供給される。この特許によれば、純粋なエステルが側流 として単離され、軽質目的物及び末端及び溶媒が頭上で採取され、酸及び不純物 がカラムの底部から排出される。
128〜130°C12トルにおける精製HPHPの回収はこの特許の例中に開 示されている。商業的操作において、この精製方法は、廃棄の問題を提起し得る 硫黄含有高沸点流を発生させるであろう。
化学製造者は長い間、掃去型(wiped)フィルムエバポレーターを商業的に 使用してきた。掃去型フイルムエバポレーターは竪型及び横型の両デザインで入 手できる。各デザインにおいて、ローターはエバポレーターの加熱表面をぬぐっ て、感熱物質の薄層を生じる。
ローターは100〜1.000回転/分の速度で回転する。感熱物質は加熱表面 に機械的に押し付けられ、ローターの毎回転ごとにぬぐわれる。これかエバポレ ーター壁から物質への熱伝達を最大にする。エバポレーターの加熱表面上に薄層 を保持することによって、エバポレーター中に保持される物質の容量は最小に保 たれる。
この型の装置は、感熱性の高い物質の蒸留に関して商業的に認められるようにな った。米国特許第3.379.624号は竪型薄膜エバポレーターを用いて塩か ら化学物質を蒸留する化学的方法を記載している。米国特許第3.379.62 4号に記載された方法において、塩はエバポレーターの底部から固体として除去 され、生成物はエバポレーターの上部から蒸気として除去される。
米国特許第3.476、656号は、スチレン、硫黄及びカットバックオイルを 精留カラムに投入して、高純度のスチレンを含むオーバーヘッド生成物ならびに カットバックオイル、硫黄、高分子不純物及び微少量のスチレンを含む残液フラ クションを得;そして該残液フラクションをワイプドフィルムエバボレーターに 移して、微少量のスチレンを蒸発させ、それを好ましくは該精留カラムに戻して 、スチレン含量の減少した残液フラクションを得、次いで、それを分離ゾーン、 好ましくは回転ドラムフィルターに移して、カットバックオイル及び高分子不純 物を含む液体フラクションから固体硫黄を分離し、該液体フラクションを、好ま しくは別の掃去型フイルムエバポレーターまたは攪拌型フイルムエバポレーター 中でさらに分別に供することを含む、硫黄からスチレンを分別蒸留するための方 法及び装置を開示している。精製硫黄及びカットバックオイルは、共に、当該方 法の適当な工程に再循還することができる。
米国特許第3.892.634号は、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネ ートからの2.4′−及び4.4′−メチレンビス(フェニルイソシアネート) の分離方法を開示している。開示された方法は、ポリメチレンポリフェニルポリ イソシアネートから成る供給物質を第一の薄膜エバポレーター中における部分蒸 留に供して、オーバーへラドフラクションを得、それをフラクショネーター中で 分別して、2.4′−メチレンビス(フェニルイソシアネート)を高濃度で含む 別のオーバーへラドフラクションを生成することを含む。フラクンヨネーターか らの残液フラクションを、第2の薄膜エバポレーター中における第2の部分蒸留 に供して、フラクショネーターに戻される微少量のオーバーヘッド生成物及びオ ーバーヘッド生成物として4,4′−メチレンビス(フェニルイソシアネート) を除去する第3の部分蒸留に供される未蒸留残液フラクションが得られる。
本発明者らは、実質的に純粋なHPHP、たとえば、98%またはそれ以上の純 度を有し且つ10 APHA単位またはそれ以下の色を有するHPHPが、無機 触媒残渣ならびに低沸点及び高沸点(HPI(Pの沸点に関する)成分を含む粗 製HPHPから回収できることを見出した。本発明の方法は、2つの蒸留ゾーン :無機及び高沸点不純物を除去する第1の蒸留ゾーンならびに低沸点及び高沸点 不純物を除去する第2の蒸留ゾーンを用いる粗製HPHPの精製手段を提供する 。
従って、本発明の新規方法は、ヒドロキシビバリルヒドロキシピパレート、低沸 点成分、高沸点成分及び無機触媒残渣を含んでなる粗製混合物から、好ましくは 少なくとも98重量%の純度及び10APHA単位またはそれ以下の色を有する ヒドロキシピバリルヒドロキシビパレートを回収する方法であって、(I OA ) 150〜250°C及び1〜100トルにおいて運転される第1の掃去型フ イルムエバポレーター;及び(B)カラム頂部の温度及び圧力がカラム底部の温 度及び圧力よりも1〜5℃及び1〜5トル低い、150〜175℃及び5〜30 トルにおいて運転される部分凝縮器カラムを含んでなる第1の蒸留ゾーンに該粗 製混合物を供給して、(i)第1の掃去型フイルムエバポレーターから高沸点成 分及び無機残渣を含んでなる液体流出物を除去し、そして(ii)部分凝縮器カ ラムからヒドロキシピバリルヒドロキシビパレート、低沸点成分及び高沸点成分 を含んでなる蒸気流出物を除去し:(2)(A) 90−120°C及び5〜3 0トルのカラム頂部温度及び圧力ならびに160〜190℃及びlO〜30トル のカラム底部温度及び圧力において運転される低沸点溶剤カラム;(B)凝縮手 段;ならびに (C) 160〜190℃及びlO〜30トルにおいて運転される第2の掃去型 フイルムエバポレーター を含んでなる第2の蒸留ゾーンに工程(1)の蒸気流出物を供給して、 (i)低沸点成分を含んでなる蒸気流出物を低ボイラーカラムから除去し、そし て凝縮手段に供給して凝縮し; (ii)ヒドロキシビバリルヒドロキシビパレ ート及び高沸点成分を含んでなる液体流出物を低ボイラーカラムから除去し、そ して第20掃去型フイルムエバポレーターに供給し;そして(iii)高沸点成 分を含んでなる液体流出物を、第2の掃去型フイルムエバポレーターから除去し ;そして(3)第2の掃去型フイルムエバポレーターから、精製ヒドロキシビバ リルヒドロキシビパレートを含んでなる蒸気流出物を回収することを含んでなる 各工程によってヒドロキシビバリルヒドロキシビパレートを回収する方法を提供 する。
添付図面は、本発明によって提供される精製方法を実施するため1つの実施態様 を図示する。精製系の第1の蒸留ゾーンは、掃去型フイルムエバポレーターIO 及び部分凝縮器カラム18を含んでなる。
第2の低ボイラー除去部は低ボイラーカラム20、凝縮器22及び掃去型フイル ムエバポレーター28を含んでなる。再蒸留ゾーンに必要とされる熱は全て、供 給物質及び2つの掃去型フイルムエバポレーター中の過熱量によって提供される 。
粗製HPHPは、図に示されるように、導管0を経て、複数の点のうち任意の点 において精製装置の第1の蒸留ゾーンに供給される。たとえば、粗製)IPHP は導管11及び12を経て直接、第1の掃去型フィルムエバボレーターに供給で きる。あるいは、粗製HPHPの若干量または全てを、導管11.13及び15 を経て部分凝縮器カラム18に、または導管比13及び14を介して掃去型フイ ルムエバポレーター、蒸気抜き出し導管に供給でき、そこから、粗製HPHPの 若干量または全てが、操作様式に依存して、ライン16を経て掃去型フイルムエ バポレーター10に下る。部分凝縮器18の底部を掃去型エバポレーターに直接 、接続できることは明白である。
相当量のHPHP含有粗製混合物が掃去型フイルムエバポレーター10中で温度 150〜250℃及び圧力1〜100t−ル、好ましくは温度150〜200° C及び圧力5〜50トルにおいて蒸発される。粗製HPHPのエバポレーター1 20への供給速度とその中で保持される温度及び圧力との組合せが、5〜120 秒、好ましくは10〜60秒の、供給物質のHPHP成分の滞留時間を与える。
債機塩及び粗製HPHPの高沸点不純物の一部分、たとえば、30〜70重量% が精製系から導管17によって液体として除去される。粗製混合物の残りはエバ ポレーターIによって蒸発され、導管16を経て、蒸気の一部分を凝縮するため の熱交換手段を含む部分凝縮器カラム18の底部に供給される。部分凝縮器カラ ムは、カラムの上部近くに配置されることができるかまたはカラムから離れて配 置されることができる熱交換手段を含むことができ、カラムへの蒸気供給量の一 部分は凝縮されて、カラムへ戻すことができる。
部分凝縮器カラムは、圧力5〜30トル及び温度150〜175°Cで運転され 、カラム上部の温度及び圧力はカラム底部の温度及び圧力よりも1〜5°C及び 1〜5トル低い。カラムは代表的には、均質な気液接触を与えるために、充填材 料または棚段を含む。部分凝縮器手段の目的は、無機塩の完全な除去を保証する こと及びライン17からの高沸点不純物の除去を最大にすることである。
部分凝縮器手段18からの蒸気流出物を導管19から通して精製系の第2の蒸留 ゾーンに、供給点より上か下において、充填材料を含む低ボイラーカラム20の 中央部において供給される。カラム2oの供給物質は相当量、たとえば、20〜 40重量%の低沸点不純物ならびに若干量の高沸点成分を含む。カラム20は9 0〜120°C及び5〜30トルのカラム頂部温度及び圧力ならびに160〜1 90°C及び10〜30トルのカラム底部温度及び圧力において運転され、供給 温度は部分凝縮器カラムのカラム頂部温度にほぼ等しい。
カラム20に供給される粗製HPHPの低沸点成分は導管21を経て除去され、 1個またはそれ以上の、低沸点不純物を回収するための凝縮器を含んでなる第1 の凝縮器手段22に供給される。相当部分の、たとえば、50〜75重量%の凝 縮された低ボイラー(低沸点物)が、導管23及び24によってカラム20の頂 部または頂部近くに再循還されて、カラム20におけるHPHPの凝縮が最大に される。凝縮された低沸点物の残りは、精製系からライン23及び25を経て除 去され、さらに処理されるか灰化される。凝縮され得ない成分が導管26を経て 第1の凝縮器手段から除去される。
低ボイラーカラム20から導管27を経て掃去型フイルムエバポレーター28に 除去される(下部から流出される)液体物質は本質的に、HPHP及び微少量の 、たとえば、約3重量%以下の、濃く着色した成分を含む高沸点成分からなる。
掃去型フイルムエバポレーター28はカラム20のための底部ヒーターとして役 立ち、たとえば、160〜190°C及び10〜30トルの温度及び圧力におい て運転される。掃去型フイルムエバポレーター28の目的は、他の点では純粋な HPHP中に存在する高沸点化合物をさらに減少させること、特に、高沸点化合 物の濃く着色した成分を除去することである。
掃去型フイルムエバポレーター28への供給物質のほとんど、代表的には少なく とも90重量%は蒸発され、蒸気は導管29から除去される。通常は98%より 高い純度を有する精製HPHPは、導管29及び30を経て精製系から回収され る。導管28の蒸気流の約50〜80重量%は通常、導管31からカラム20の 下方部に再循還され、低ボイラーカラムの運転のための熱を供給し、且つ高沸点 成分の除去を増進する。
HPHP及び高沸点溶剤を含んでなる液体流出物は導管32によって掃去型フイ ルムエバポレーター28から除去され、ライン33によって系からパージするこ とができる。好ましくは、液体流出物は精製系の第1の蒸留ゾーンへは導管32 及び34を経て、図中において導管35゜36、37及び38によって示される ようにいくつかの点のうちの任意の点に戻される。掃去型フイルムエバポレータ ー28からの流出液のこの好ましい取り扱いによって、流出液中に存在するHP HPの回収及びパージライン17からの高沸点成分の採取が可能になる。
本明細書に記載した精製方法は、代表的な有機化学蒸留系より優れたいくつかの 重要な利点を有する。第一に、無機及び高沸点不純物を除去するための掃去型フ イルムエバポレーターと部分凝縮器カラムとの組合せは、比較的高温において極 めて感熱性の化合物を連続的に蒸留する手段を提供する。これによって、底部ヒ ーター中における分解を最小にしながら、頭部における目的生成物の少なくとも 95%の回収が可能になる。環状底部ヒーターを用いる標準フラッシュカラムに 関しては、高沸点不純物の収率減少は約10%である。
部分凝縮器カラムから低ボイラーカラムへ直接蒸気を運ぶことによって、エネル ギーの節約及び資本設備において利点が得られる。蒸気は冷却される必要がない ので冷却コストが節約され、カラムへの供給物質を蒸発させる必要がないので加 熱コストが節約される。部分凝縮器カラム及び低ボイラーカラムは共通の真空系 を共有するので、かなりの資本コスト節約が示される。低ボイラーカラムのため の底部ヒーターとしての第2の掃去型フイルムエバポレーターの使用は、カラム の底部ヒーター中における分解の心配のない感熱性HPHPの蒸留を可能にする 。粗製混合物からの生成物の最終収率は、二重掃去型フイルムエバポレーター系 を用いることによって約15%改良される。装置への資本投資もまた、約5%減 少される。より一層重要なのは、本発明方法によれば、常法によって得られるよ りも優れた品質の生成物を生成できるという事実である。たとえば、常法によっ て得られる生成物がHPHPがわずか97.5%であるのに対し、本発明方法に よって得られる生成物はHPHPが98.4%である。
本発明の方法の好ましい一実施態様は、(l XA) 150〜200°C及び 10〜30トルにおいて運転される第1の掃去型フイルムエバポレーター;及び (B)カラム頂部における温度及び圧力がカラム底部の温度及び圧力よりも1〜 5°C及び1〜5トル低い、 150〜175°C及び5〜30トルにおいて運 転される部分凝縮器カラムを含んでなる第1の蒸留ゾーンに該粗製混合物を供給 して、(i)11の掃去型フイルムエバポレーターから高沸点成分及び無機残渣 を含んでなる液体流出物を除去し、そして(n)部分凝縮器カラムからヒドロキ シピバリルヒドロキシピパレート、低沸点成分及び高沸点成分を含んでなる蒸気 流出物を除去し;(2XA)90〜120℃及び5〜30トルのカラム頂部温度 及び圧力ならびに160〜190℃及び10〜30トルのカラム底部温度及び圧 力において運転される低ボイラーカラム;(B)凝縮器手段;ならびに (C) 160〜190℃及び10〜30トルにおいて運転される第2の掃去型 フィルムエバポレーター を含んでなる第2の蒸留ゾーンに工程(1)の蒸気流出物を供給し(i)低沸点 成分を含んでなる蒸気流出物を低ボイラーカラムから除去し、凝縮器手段に供給 して凝縮し、そして凝縮低沸点成分の50〜75重量%を低ボイラーカラムの上 方部に再循還し; (ii)ヒドロキシビバリルヒドロキシビパレート及び高沸 点成分を含んでなる液体流出物を低ボイラーカラムから除去し、そして第2の掃 去型フイルムエバポレーターに供給し; (iii)高沸点成分を含んでなる液 体流出物を、第2の掃去型フイルムエバポレーターから除去し:そして(iv) 蒸気流出物を第2の掃去型フイルムエバポレーターから除去して低ボイラーカラ ムの下方部に再循還し;そして(3)第2の掃去型フイルムエバポレーターから 、精製ヒドロキシビバリルヒドロキシビパレートを含んでなる蒸気流出物を回収 することを含んでなる。
本発明の新規方法の操作をさらに以下の例によって説明する。例中、示した全て の部及び百分率は重量基準である。使用した粗製HPt(Pは、炭酸マグネシウ ム及び水酸化カルシウムのようなマグネシウムまたはカルシウム化合物の存在下 におけるヒドロキシピバルデヒドの触媒二量体化によって生成したものであり、 HPHP66、3%、高沸点不純物3.8%、金属塩の形態の触媒残渣0.02 %ならびに水、イソブチルアルデヒド、イソブタノール、ヒドロキシビバルデヒ ド、ネオペンチルグリコール(NPG; 2. 2−ジメチル−1,3−ベンタ ンジオール)、NPGイソブチレート及びNPG−ヒドロキシピバルデヒドアセ タールからなる低沸点不純物29.9%を含む。
粗製HPHPは722部/時の速度で部分凝縮器カラム15の底部に供給する。
使用される装置中において、部分凝縮器カラムの底部は横型掃去型フイルムエバ ポレーターの上面に固定される。掃去型フイルムエバポレーターIOは温度約1 67℃及び圧力17トルおいて運転され、部分凝縮器は167°C及び17トル の底部温度及び圧力ならびに162°C及び151−ルのカラム頂部温度及び圧 力に保持される。これらの条件下において、第1の蒸留ゾーンは、(i)掃去型 フイルムエバポレーターlOから導管17によって44.7部/時の速度で除去 されるアルカリ触媒残渣及び約39%の高沸点溶剤を含む液体流出物ならびに( ii)部分凝縮器18の上部から導管19によって677、6部/時の速度で除 去されるHPHPならびに低沸点及び高沸点成分を含む蒸気流出物を生成する。
蒸気流出物は、導管19によって、172℃及び16トルの底部温度及び圧力な らびに104℃及び12トルの頂部温度及び圧力に保持された低ボイラーカラム 20の中央部に供給される。第2の蒸留ゾーンの掃去型フイルムエバポレーター 28は約172℃の温度及び16トルにおいて運転される。低沸点成分を含んで なる蒸気流出物は低ボイラーカラム20から除去され、ライン21によって89 1.2部/時の速度で凝縮器手段22に運搬される。凝縮器手段22からの凝縮 液は、ライン23及び24を経て673.8部/時の速度で低ボイラーカラム2 oの上方部に再循還される。凝縮液の残りは導管23及び25によって精製系か ら除去される。
低ボイラーカラムの底部からHPHP及び高沸点成分を含んでなる液体流出物が 除去され、導管27を経て1081.6部/時の速度で掃去型フイルムエバポレ ーター28に供給される。掃去型フイルムエバポレーター28から導管32によ ってHPHP及び高沸点溶剤を含んでなる第2の液体流出物が45.9部/時の 速度で除去され、粗製HP)IPを含む第1の蒸留ゾーンに再循還及び供給され る。
掃去型フイルムエバポレーター28からライン29によって蒸気流出物が103 5.7部/時の速度で除去され、そしてこのHPHP生成物流の一部分(416 ,7部/時)が導管3oによって精製系から除去され、凝縮される。こうして得 られた1(PNPは98.3%の純度及び3 APHA単位の色を有する。低ボ イラーカラムに熱を供給し且つ高沸点溶剤の除去を増すために、ライン29の蒸 気流の一部分がライン31を経て低ボイラーカラム20の底部に再循還される。
前記教示に鑑みて本発明の多くの修正及び変更が可能なことは明白である。それ 故、添付した請求の範囲の範囲内において本明細書中で具体的に示した以外の方 法で本発明を実施できることを理解されたい。
〜 国際調査報告 1.争em、I暴、耐^−yu−N−PCT/US91107855フロントペ ージの続き (72)発明者 モーリス、トン レオンアメリカ合衆国、テキサス 7560 2.ロングビュー、ノニル ドライブ 706

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレート、低沸点成分、高沸点成分及び無 機触媒残渣を含んでなる粗製混合物からヒドロキシピバリルヒドロキシピバレー トを回収するにあたり、(1)(A)150〜250℃及び1〜100トルにお いて運転される第1の掃去型フィルムエバポレーター;並びに(B)カラム頂部 の温度及び圧力がカラム底部の温度及び圧力よりも1〜5℃及び1〜5トル低い 、150〜175℃及び5〜30トルにおいて運転される部分凝縮器カラムを含 んでなる第1の蒸留ゾーンに該粗製混合物を供給して、(i)第1の掃去型フィ ルムエバポレーターから高沸点成分及び無機残液を含んでなる液体流出物を除去 し、そして(ii)部分凝縮器カラムからヒドロキシピバリルヒドロキシピバレ ート、低沸点成分及び高沸点成分を含んでなる蒸気流出物を除去し;(2)(A )90〜120℃及び5〜30トルのカラム頂部温度及び圧力ならびに160〜 190℃及び10〜30トルのカラム底部温度及び圧力において運転される低ボ イラーカラム;(B)凝縮手段;ならびに (C)160〜190℃及び10〜30トルにおいて運転される第2の掃去型フ ィルムエバポレーター を含んでなる第2の蒸留ゾーンに工種(1)の蒸気流出物を供給して、 (i)低沸点成分を含んでなる蒸気流出物を低ボイラーカラムから除去し、そし て凝縮手段に供給して凝縮し;(ii)ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレー ト及び高沸点成分を含んでなる液体流出物を低ボイラーカラムから除去し、そし て第2の掃去型フィルムエバポレーターに供給し;そして(iii)高沸点成分 を含んでなる液体流出物を、第2の掃去型フィルムエバポレーターから除去し; そして(3)第2の掃去型フィルムエバポレーターから、精製ヒドロキシピバリ ルヒドロキシピバレートを含んでなる蒸気流出物を回収することを含んでなる工 程によってヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートを回収する方法。
  2. 2.ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレート、低沸点成分、高沸点成分及び無 機触媒残渣を含んでなる粗製混合物からの、少なくとも98重量%の純度及び1 0APHA単位またはそれ以下の色を有するヒドロキシピパリルヒドロキシピバ レートを回収するにあたって(1)(A)150〜200℃及び10〜30トル において運転される第1の掃去型フィルムエバポレーター;及び (B)カラム頂部の温度及び圧力がカラム底部の温度及び圧力よりも1〜5℃及 び1〜5トル低い、150〜175℃及び5〜30トルにおいて運転される部分 凝縮器カラムを含んでなる第1の蒸留ゾーンに該粗製混合物を供給して、(i) 第1の掃去型フィルムエバポレーターから高沸点成分及び無機残液を含んでなる 液体流出物を除去し、そして(ii)部分凝縮器カラムからヒドロキシピバリル ヒドロキシピバレート、低沸点成分及び高沸点成分を含んでなる蒸気流出物を除 去し;(2)(A)90〜120℃及び5〜30トルのカラム頂部温度及び圧力 ならびに160〜190℃及び10〜30トルのカラム底部温度及び圧力におい て運転される低ボイラーカラム;(B)凝縮手段;ならびに (C)160〜190℃及び10〜30トルにおいて運転される第2の掃去型フ ィルムエバポレーター を含んでなる第2の蒸留ゾーンに工程(1)の蒸気流出物を供給して、 (i)低沸点成分を含んでなる蒸気流出物を低ボイラーカラムから除去し、凝縮 手段に供給して凝縮し、そして凝縮低沸点成分の50〜75重量%を低ボイラー カラムの上方部に再循還し;(ii)ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレート 及び高沸点成分を含んでなる液体流出物を低ボイラーカラムから除去し、そして 第2の掃去型フィルムエバボレーターに供給し;(iii)高沸点成分を含んで なる液体流出物を、第2の掃去型フィルムエバポレーターから除去し;そして( iv)蒸気流出物を第2の掃去型フィルムエバポレーターから除去して、低ボイ ラーカラムの下方部に再循還し;そして(3)第2の掃去型フィルムエバポレー ターから、精製ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートを含んでなる蒸気流出 物を回収することを含んでなる各工程によってヒドロキシピバリルヒドロキシピ バレートを回収する方法。
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