JPH0650639U

JPH0650639U - ワールプールバス

Info

Publication number: JPH0650639U
Application number: JP8892392U
Authority: JP
Inventors: 秀明長瀬; 聡森川; 亘彦東影
Original assignee: Noritz Corp
Current assignee: Noritz Corp
Priority date: 1992-12-25
Filing date: 1992-12-25
Publication date: 1994-07-12

Abstract

(57)【要約】【目的】入浴中に湯の中に潜ったような場合に、頭髪等
が強い吸引力で一気に吸い込まれるといったことのない
安全性の高いワールプールバスを提供する。【構成】多数の湯水の流通孔９ａを有する蓋体９を、接
続金具３に螺着された濾過器本体８と一体のばね部材１
０の付勢力によって、その周縁部９ｂを、吸い込み口の
周りの浴槽内壁２ａに密着させるようにしている。【効果】従来のように頭髪等がヘアキャッチャ蓋の周縁
部と浴槽内壁との間の隙間に強力に吸い込まれるといっ
たことがない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、浴槽内壁の吸い込み口から湯水を吸い込んで浴槽内壁に設置された複数のジェットノズルから気泡混じりの湯水を浴槽内に噴出させるジェット機能を有するワールプールバスに関し、さらに詳しくは、前記吸い込み口の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、ワールプールバスでは、図３に示されるように、浴槽２の下方の内壁には、浴槽内の湯水を吸い込んでワールプールユニット２０に導く吸い込み口２１が設けられるとともに、その上方の内壁には、前記ワールプールユニット２０からの気泡混じりの湯水を浴槽２内に噴出するジェットノズル２２が設けられる。

【０００３】図４は、このようなワールプールバスの従来例の吸い込み口の断面図である。

【０００４】浴槽２の外側には、内周にねじ部３ａ，３ｂがそれぞれ形成された接続金具３が配置され、この接続金具３の大径のねじ部３ｂに対して、浴槽２に形成された貫通孔４を介して浴槽２の内側からボルト管５₀が、パッキン６を介して螺着される。このボルト管５₀の浴槽内側の端部には、周方向の例えば４箇所に当接部５₀ａが形成されている。

【０００５】接続金具３の小径のねじ部３ａには、浴槽２の内側から濾過器としてのヘアキャッチャセット７₀が螺着される。このヘアキャッチャセット７₀は、吸い込んだ湯水中の頭髪などの固形物を分離するメッシュ状のフィルタ部８₀ａが円周方向に沿って複数箇所に形成されたヘアキャッチャ本体８₀と、このヘアキャッチャ本体８₀に、化粧ねじ２３で一体的に取り付けられた板状のヘアキャッチャ蓋９₀ とから構成されている。このヘアキャッチャセット７₀は、ヘアキャッチャ蓋９₀ の内面が、ボルト管５₀の周方向の４箇所に形成された前記当接部５₀ａに当接するまで接続金具３に締め付けられ、図４に示される取り付け状態においては、浴槽２の内壁２ａとヘアキャッチャ蓋９₀の周縁部９₀ｂとの間に、隙間が形成される。

【０００６】このような構成の吸い込み口では、浴槽２内の湯水は、矢符で示されるように、ヘアキャッチャ蓋９₀の周縁部９₀ｂと浴槽内壁２ａとの間の隙間からボルト管５₀内に吸い込まれ、さらに、ヘアキャッチャ本体８₀のメッシュ状のフィルタ部８₀ａを介して接続金具３の内部に入って配管１２に導出される。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、このような従来例では、ワールプールユニット２０のポンプによる強い吸引力が、ヘアキャッチャ蓋９₀の周縁部９₀ｂと浴槽内壁２ａとの間の隙間に作用するために、例えば、入浴中に幼児が湯の中に潜り、頭髪等が前記隙間に一気に吸い込まれた場合には、自力で脱出できずに溺れてしまう虞れがある。

【０００８】本考案は、上述の点の鑑みて為されたものであって、入浴中に湯の中に潜ったような場合に、頭髪等が強い吸引力で一気に吸い込まれるといったことのない安全性の高いワールプールバスを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上述の目的を達成するために、次のように構成している。

【００１０】すなわち、本考案は、浴槽内壁の吸い込み口から湯水を吸い込んで浴槽内壁に設置された複数のジェットノズルから気泡混じりの湯水を浴槽内に噴出させるジェット機能を有するワールプールバスであって、多数の湯水の流通孔を有する蓋体が、その周縁部を、前記吸い込み口の周りの浴槽内壁に密着した状態で、該吸い込み口を覆うように配設されている。

【００１１】

【作用】

上記構成によれば、吸い込み口を覆う蓋体は、湯水の流通孔を多数有し、その周縁部が、浴槽内壁に密着した状態で設けられるので、入浴中に湯の中に潜ったとしても、従来のように頭髪がヘアキャッチャ蓋の周縁部と浴槽内壁との間の隙間に強力に吸い込まれるといったことがない。

【００１２】

【実施例】

以下、図面によって本考案の実施例について、詳細に説明する。

【００１３】図１は、本考案の一実施例の吸い込み口の断面図であり、図４の従来例に対応する部分には、同一の参照符を付す。

【００１４】この実施例の吸い込み口１も、上述の図３の構成を有するワールプールバスに設けられるものである。

【００１５】図１において、浴槽２の外側には、内周にねじ部３ａ，３ｂがそれぞれ形成された接続金具３が配置され、この接続金具３の大径のねじ部３ｂに対して、浴槽２に形成された貫通孔４を介して浴槽２の内側からボルト管５が、パッキン６を介して従来例と同様に螺着されるが、このボルト管５の浴槽内側（図の右側）の端部には、従来例のような当接部が形成されていない。

【００１６】この実施例では、吸い込んだ湯水中の頭髪等の固形物を分離する濾過器としてのヘアキャッチャセット７は、メッシュ状のフィルタ部８ａが円周方向に沿って複数箇所に形成されたヘアキャッチャ本体８と、湯水の流通孔９ａが多数形成された蓋体としてのヘアキャッチャ蓋９と、両者を近接させる方向に付勢するばね部材１０と、ヘアキャッチャ蓋９の回転に応じてヘアキャッチャ本体８を一体的に回転させて該本体８を接続金具３に螺着させる一対の連結部材１１とを備えている。

【００１７】ヘアキャッチャ蓋９の流通孔９ａの大きさおよび数は、浴槽内の湯水が円滑に吸い込まれ、かつ、入浴中に潜ったような場合に、頭髪等が一気に吸い込まれるようなことがないように選ばれる。一対の棒状の連結部材１１は、各一端側がヘアキャッチャ蓋９の前面に当接する鍔部１１ａとされ、各他端側がヘアキャッチャ本体８の周縁部に形成された連結孔８ｂにそれぞれ挿入される。

【００１８】この実施例では、接続金具３にボルト管５をパッキン６を介して螺着した後、図２に示されるように、接続金具３の小径のねじ部３ａに対してヘアキャッチャ本体８を、ヘアキャッチャ蓋９を回転させることにより、螺着する。このとき、ヘアキャッチャ蓋９の周縁部９ｂが、浴槽２の内壁２ａに当接するが、さらに、ヘアキャッチャ蓋９を回転させることにより、ヘアキャッチャ本体８が、ばね部材１０の付勢力に抗して螺進し、図１に示される取り付け状態に至る。

【００１９】この図１に示される取り付け状態においては、ヘアキャッチャ蓋９が、ばね部材１０の付勢力によってヘアキャッチャ本体８側に引っ張られ、これによって、ヘアキャッチャ蓋９の周縁部９ｂが、浴槽２の内壁２ａに確実に密着されることになる。したがって、入浴中あるいはユーザが浴槽を洗浄する際に、ヘアキャッチャ蓋９に当たったりしても、ヘアキャッチャ蓋９の周縁部９ｂと内壁２ａとの間に隙間が形成されることがない。

【００２０】このような構成の吸い込み口１では、浴槽内の湯水は、矢符で示されるように、ヘアキャッチャ蓋９に形成された多数の流通孔９ａからヘアキャッチャ本体８のメッシュ状のフィルタ部８ａを介して接続金具３の内部に入って配管１２に導出される。

【００２１】このようにヘアキャッチャ蓋９の周縁部９ｂは、浴槽２の内壁２ａに密着され、浴槽内の湯水は、ヘアキャッチャ蓋９に多数形成された流通孔９ａを介して吸い込まれるので、例えば、入浴中に幼児が湯の中に潜ったような場合に、従来例のように、ヘアキャッチャ蓋９₀の周縁部９₀ｂと浴槽内壁２ａとの間の隙間に、頭髪等が一気に吸い込まれてしまうといったことが防止される。

【００２２】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、吸い込み口を覆う蓋体は、湯水の流通孔を多数有し、その周縁部が、浴槽内壁に密着した状態で設けられるので、入浴中に湯の中に潜ったとしても、従来のように頭髪等がヘアキャッチャ蓋の周縁部と浴槽内壁との間の隙間に強力に吸い込まれるといったことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の吸い込み口の断面図であ
る。

【図２】図１の吸い込み口の取り付け途中の断面図であ
る。

【図３】ワールプールバスの概略構成図である。

【図４】従来例の吸い込み口の断面図である。

【符号の説明】

１吸い込み口２浴槽３接続金具４貫通孔５，５₀ ボルト管８，８₀ ヘアキャッチャ本体（濾過器本体）９，９₀ ヘアキャッチャ蓋９ａ流通孔１０ばね部材１１連結部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴槽内壁の吸い込み口から湯水を吸い込ん
で浴槽内壁に設置された複数のジェットノズルから気泡
混じりの湯水を浴槽内に噴出させるジェット機能を有す
るワールプールバスであって、多数の湯水の流通孔を有する蓋体が、その周縁部を、前
記吸い込み口の周りの浴槽内壁に密着した状態で、該吸
い込み口を覆うように配設されることを特徴とするワー
ルプールバス。
【請求項２】浴槽内壁の吸い込み口から湯水を吸い込ん
で浴槽内壁に設置された複数のジェットノズルから気泡
混じりの湯水を浴槽内に噴出させるジェット機能を有す
るワールプールバスであって、前記吸い込み口は、浴槽に形成された貫通孔の外側に配
設される接続金具と、吸い込んだ湯水中の頭髪などの固形物を分離するフィル
タ部を有し、かつ浴槽の内側から前記接続金具に螺着さ
れる濾過器本体と、多数の湯水の流通孔を有し、かつ前記吸い込み口を覆う
ように配設される蓋体とを備え、前記濾過器本体と前記蓋体とは、両者を近接させる方向
に付勢するばね部材と両者を一体的に回転させる連結部
材とによって連結され、前記濾過器本体の前記接続金具への螺着によって、前記
蓋体は、前記ばね部材の付勢力によって、その周縁部が
前記吸い込み口の周りの浴槽内壁に密着することを特徴
とするワールプールバス。