JP2979647B2 - ジェット噴流装置用ノズル装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はジェット噴流装置用ノズ
ル装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近は一般家庭においても入浴時に空気
混じりの強い噴流を体に当ててマッサージ等を行う事が
盛んになっており、その為の家庭用のジェット噴流装置
が普及しつつある。このような家庭用ジェット噴流装置
においては、浴槽内の水は加圧用ポンプによって吸い込
まれ、加圧されてノズル装置から浴槽内部へ噴出される
事となる。

【０００３】ここで従来のジェット噴流装置の構成を説
明する。図２は従来のジェット噴流装置の概略構成を示
す。

【０００４】図２において、１２は浴槽、１３は水吸入
口を備えた吸込管取付け金具、１４は水吸入管、１５は
加圧用ポンプ、１６は水送出管、１７は噴出ノズルを備
えた噴出ノズル装置である。吸込管取付け金具１３およ
び噴出ノズル装置１７は浴槽１２に取付けられている。
そして、浴槽１２内の水は加圧用ポンプ１５によって吸
い込まれ、加圧されて噴出ノズル装置１７の噴出ノズル
から噴出される事となる。

【０００５】図１は噴出ノズル装置１７の詳細な構成を
示す断面図である。図１において１９は、内部に水と空
気を混合して噴出させるノズルを備え、浴槽１２に取り
付けられた浴槽接続金具である。６は浴槽接続金具１９
を固定するためのリング状ねじであり、その筒部２３の
外周に設けられた雄ねじと浴槽接続金具１９に設けられ
た雌ねじとを螺合させて締め付ける事により、浴槽接続
金具１９を固定する。２０は浴槽接続金具１９の内部に
設けられたノズル、２２は空気吸入口である。空気吸入
口２２は浴槽接続金具１９に設けられてノズル２０の先
端上部に配置している。そして使用時には、ノズルより
吐出した水の速度はノズル２０先端部で最大となりその
流速によって作られた負圧の力により空気吸入口２２か
ら空気を吸入し、ノズル２０から吐出した水と混合し、
噴出する事となる。

【０００６】１はベンチュリーである。１８はベンチュ
リー１を受ける台座部材であり、浴槽接続金具１９の中
央部に挿入されリング状ねじ６に装着されている。４は
環状に構成されベンチュリー１を押えて固定するための
部材である。

【０００７】５はゴムで構成された０リングであり、ベ
ンチュリー１をベンチュリー受け１８の方へ付勢し、ベ
ンチュリー１のガタつきを防止している。２１もまた０
リングであり、ノズル２０から吐出した水がベンチュリ
ー受け１８と浴槽接続金具１９との間から漏れないよう
にシールする部材である。

【０００８】次に動作を説明する。ノズル２０の先端か
ら水が噴出されると、ノズル２０先端上部の吸入口２２
にある空気を大量に搬送する事となり、空気と混合され
た水がベンチュリー１より浴槽１２内へ噴出される事と
なる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな構成では、噴出ノズル装置１７が取り付けられてい
る浴槽１２の厚みによってノズル２０とベンチュリー１
の距離が変化し、ベンチュリー１から吐出されるジェッ
ト噴流の強さが変化し、市場の多種多様な浴槽に対応出
来ない。

【００１０】本発明は以上の課題に鑑みてなされたもの
であり、一般市場の多種多様な浴槽にノズル装置が取付
けられても、ジェット噴流の強さが一定しているジェッ
ト噴流装置用ノズル装置を提供する事を目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するために、浴槽接続金具側に設けてあったノズル及
び空気吸入口をベンチュリー受け側に設けた。

【００１２】

【作用】以上のように構成した事により、ノズル装置が
取り付けられている浴槽の厚みが変化しても、ノズル，
空気吸入口，ベンチュリーの距離が変化しない為、ベン
チュリーが吐出するジェット噴流の強さがどんな浴槽に
よっても変化しない事になる。

【００１３】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明のジェット噴流
装置用ノズル装置の実施例について説明する。図３は本
ジェット噴流装置用ノズル装置の構成を示す。図３にお
いて１２は浴槽、７は浴槽接続金具であり、浴槽１２に
設けられた開口に取り付けられている。６は浴槽接続金
具７を固定するためのリング状ねじ部材であり、その筒
部２３の外周に設けられた雄ねじと前記浴槽接続金具７
の内側に設けられた雌ねじとを螺合させて締め付ける事
によって浴槽接続金具７を固定する。

【００１４】１１はそれぞれパッキンであり、リング状
ねじ部材６を締め付ける事によってパッキン１１が浴槽
１２に密着し、水密が保たれる。

【００１５】１０は浴槽接続金具７に設けられた空気流
入口、２はリング状ねじ部材６に取付けられたベンチュ
リー受け、１はジェット噴流の方向を変化させるベンチ
ュリー、５はベンチュリー１のガタ付きを防止する０リ
ング、４はベンチュリー１を固定するための部材であ
る。そして、２４は浴槽接続金具７内に設けられた水路
と空路を隔離する部分で、ベンチュリー受け２の筒部が
挿入されている。９は水路と空路をシールする０リング
である。８はベンチュリー受け２の筒部先端に取り付け
られたノズルであり、３は空気吸入口で、ノズル８より
吐出したジェット噴流により吸込まれる空気の通り道で
ある。

【００１６】以上のように構成すると、ノズル８，空気
吸入口３がベンチュリー受け２に取り付けられているの
で、浴槽１２の厚みが変化してもノズル８より吐出した
ジェット噴流はノズル８先端上部の空気吸入口３より吸
込まれた空気を混合され、一定の距離吐出した所でベン
チュリー１に集められて吐出される。上記ノズル８とベ
ンチュリー１の距離はベンチュリー１より吐出されるジ
ェット噴流の強さを決定する重要なものである。本発明
のジェット噴流装置用ノズル装置は浴槽の厚みが変化し
ても、上記ノズル８とベンチュリー１との距離を一定に
保つ事が出来る。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明は、ベンチュリーが
設けてあるベンチュリー受けにノズル及び空気吸入口を
設けた事によって、ノズルとベンチュリーの距離が浴槽
の厚みの変化に関係なく一定に出来ることにより、ベン
チュリーより吐出するジェット噴流の強さが変化せず一
般市場の多種多様な浴槽にノズル装置を取り付ける事が
出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のジェット噴流装置用ノズル装置の構成を
示す断面図

【図２】従来のジェット噴流装置の概略構成図

【図３】本発明のジェット噴流装置用ノズル装置の構成
を示す断面図

【符号の説明】

１ ベンチュリー ２ ベンチュリー受け ３ 空気吸入口 ６ リング状ねじ部材 ７ 浴槽接続金具 ８ ノズル

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 空気流入口を有すると共に、加圧用ポン
   プから送られた水を浴槽内部へ取り込む浴槽接続金具
   と、 前記浴槽接続金具と螺合し、前記浴槽接続金具を浴槽の
   開口に固定するリング状ねじ部材と、 前記リング状ねじ部材に取付られたベンチュリー受けと
   を有しており、 前記ベンチュリー受けに、前記加圧用ポンプから送られ
   た水を、その流速を速めて吐出させるノズルと、 前記ノズルから吐出した水の流速によって作り出される
   負圧により、上記浴槽接続金具の空気流入口を介して外
   部から空気を吸入する空気吸入口と、 前記ノズルから吐出した水に前記空気吸入口から吸入し
   た空気が混合されたジェット噴流の方向を変化させる回
   動可能なベンチュリーとを、 設けた事を特徴とするジェット噴流装置用ノズル装置。
2. 【請求項２】前記浴槽接続金具が固定された浴槽の厚み
   が変化しても、前記ノズルと前記ベンチュリーの距離は
   一定に保たれる事を特徴とする請求項１記載のジェット
   噴流装置用ノズル装置。