JPH06506264A - 写真現像処理装置の清浄方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、写真現像処理装置の清浄に関する。更に詳しくは、本発明は、ステン レススチール製の写真現像処理装置に付着した銀汚染物の除去に関する。この方 法では、鉱酸、酢酸、可溶性セリウム（ＩＶ）塩及び水を含む酸性溶液が使用さ れる。本発明はステンレススチールの表面に付着した汚染の除去方法に関するの みならず、このような除去に使用する組成物にも関する。

背景技術 印画紙やフィルムのようなハロゲン化銀ベースの写真要素を現像処理する際に使 用される装置は、銀及びその他の成分を含む付着物で汚染されてくる。このよう な付着物は、現像処理剤から又はこのような処理剤の写真要素への作用から生じ る。この付着物は目障りであり、現像処理された要素から作られた写真画像の品 質を低下させる。

以前には、重クロム酸塩がこの付着物を除去するために使用されていた。このよ うな方法は、クロム含有流出物の環境上の悪い影響のためにもはや好ましくない 。

英国特許第１．４３０．７１３号には、重クロム酸塩含有調製液の代わりに使用 すべき清浄剤として酸性のセリウム溶液を使用することを示唆している。しかし ながら、示唆された清浄剤を使用した結果は完全に満足すべきものではなかった 。即ち、先行技術のセリウム調製液を使用した場合に、ステンレススチールの上 に受容できない褐色の汚れを生じる。

本発明者等は全く予想外に、酢酸がこの褐色の汚れの形成を抑制又は防止するこ とを見出した。

発明の開示 本発明は、写真現像処理に使用する装置の清浄方法に関する。更に詳しくは、本 発明は、自動現像機に使用されるラック、タンク及びローラのような写真装置か らの銀含有付着物の除去に関する。汚染した装置から銀を除去する過程で、装置 に付着し望ましくないと考えられるその他の物質も除去することができる。即ち 、例えば、銀の付着物を除去する間にゼラチン及び有機タールを除去することが できる。

本発明の方法は、写真現像処理装置のステンレススチールの表面に付着した銀及 びその他の汚染物の除去に特によく適合している。

このような装置から銀を除去するために先行技術のセリウム含有溶液を使用する とき、酸化セリウムであろう褐色の汚れがステンレススチールの表面に形成され る。鉱酸及び可溶性セリウム塩を含む水性清浄剤に酢酸を含有させることによっ て、褐色の汚れが形成されるのを抑制又は防止することができることが見出され た。酢酸のこの性質は先行技術では知られていなかった。

即ち、本発明の方法は、ハロゲン化銀ベースの写真要素から画像を現像するため に使用する方法に露出したステンレススチール表面からの有用な銀の回収に使用 するために特に有効である。この銀除去は、重クロム酸塩ベースの清浄液を使用 することに基づく先行技術の方法に固有の問題点が無い。本発明の清浄剤に起因 する腐食は、重クロム酸塩ベースの調製液を使用するときに起きる腐食よりも幾 らか高いが、クロムに付随する環境上の問題の軽減及び褐色汚れの抑制は、本発 明の方法を工業的に容易に採用できるようにし、従来技術を超えた実質的な進歩 であると考えるようにする。

発明を実施するための形態 主な態様に於いて、本発明は、ステンレススチール製写真現像処理装置から銀を 除去する清浄方法であって、該方法が、該装置を、セリウム（ＩＶ）化合物、鉱 酸及び褐色酸化物抑制量の酢酸を溶解した水溶液と接触させることからなり、該 溶液カ月以下のｐＨを存することによって更に特徴付けられる。

別の主な態様に於いて、本発明は、ステンレススチール表面から褐色汚れの形成 無しに銀含有付着物を除去することによってステンレススチール表面を清浄にす るのに適した組成物であって、該プロセスが重量％で 水　８７〜９３％ 可溶性セリウム（ＩＶ）塩　３〜７％ 硝酸　２〜３％ 酢酸　２〜３％ からなる。

本発明の方法に於いて、ハロゲン化銀ベースの写真要素の画像形成現像処理の間 に形成する付着物のような、それに付着した銀含有付着物を有するステンレスス チール表面を、上記のタイプの溶液と接触させる。

この方法は、銀又はその他の好ましくない付着物の量を所望の範囲にまで表面か ら除去する条件下で行う。これに関して、セリウム（ＩＶ）溶液からの黄色の消 失を、Ｃｅ　（ＩＶ）清浄剤の酸化作用が使い尽くされた時点の指標として使用 することができる。

この接触はどのような便利な温度でも、例えば、環境温度で行うことができる。

温度を幾らか、例えば、約７０’Ｃまで又は所望によりそれよりも高く上昇させ た場合には、清浄作用を増大させることができる。

この方法は、清浄液と清浄にすべき表面とを数分間、例えば、１時間程度以下で 接触させた場合には、多くの例で良い結果を得ることができる。より一層処理し 難い好ましくない表面汚染は、もっと長い処理時間、例えば、８時間、−夜又は もっと長い、即ち２４時間又はもっと長い時間の処理によって除去することがで きる。

セリウム塩は本発明の組成物中で可溶性であることが必要である。

「可溶性」なる語によって、本発明者等は、少なくとも約０．１ｇのセリウム塩 が、２０°Ｃで２．５ｍｌの硝酸（７０％）及び１０ｍ１の氷酢酸からなる液体 １００ｍ１部分に溶解することを意味させる。硝酸セリウムアンモニウムは可溶 性セリウム（ＩＶ）塩の一例である。本発明で有用な適当なセリウム酸化剤の他 の例は、硫酸セリウムアンモニウム、硫酸第二セリウム及び硝酸第二セリウムで ある。セリウム酸化物、水酸化物、弗化第二セリウム（■）、沃化第二セリウム （ＩＶ）及び全てのセリウム（Ｉ［Ｉ）塩は本発明で有効に使用されない。

本発明の方法により除去される銀付着物は元素状銀である必要はない。元素状銀 の他に、除去される銀含有付着物は、白黒、カラー若しくはＸ線フィルム又は白 黒若しくはカラー印画紙と接触した場合に、現像液のような処理剤から形成され る硫化銀又はその他の銀含有物質、漂白剤、定着液などのような（処理剤から形 成される）全てのハロゲン化銀物質から完全に又は部分的になっていてよい。

実験例 表工に記載した組成を有する種々の清浄液を調製した。溶液３が本発明の組成物 である。

表１ 硝酸第二七１功ム了ンモニウム　５４．８ｇ　−５４，８ｇ　−５４，８ｇ　− 硫酸第二セリウムアンモニウム　−　３１．６ｇ　−６３，２ｇ　−−硫酸　− ２５ｍ１　−　２５ｍ１　２５ｍ１　４．７ａ＋１硝酸　２５＋ａｌ　−２５ｍ １　−　−　−酢酸　−−１００ａ＋１　−　３０ｇ　−酢酸ｔト１功ム　−　 −−２５ｇ　−−過硫酸ナトリウム　−１１，９ｇ　−−−−重クロム酸ナトリ ウム　−　−−−−４，７ｇ水で　１　リフドルに　本　本　本　本　本　本表 Ｉて使用した溶液の濃度は下記の通りである。

溶液　重量％ 硫酸　２．１％ 硝酸　１．７５％ 酢酸　１０％ 銀及びゼラチン除去のためのこれらの溶液の有用性を、露光したＸ線フィルムを 使用して比較した。結果は下記の通りであった。

１　２分　８時間 ２　２分　１時間 ３　５分　１〜８時間 ４　２分　８時間 ５　２〜５分　１〜８時間 ６　１分　２４時間超 銀／ゼラチン清浄試験は、時間間隔を変えて室温で夫々の溶液に浸漬した、露光 済みＸ線フィルム（Ｋｏｄａｋ　ＸＲＰ−７２４乳剤）の１インチ×４インチの 片を使用して行った。結果は銀又はゼラチン除去が起きた時間で報告した。

ゼラチン除去について、［１〜８時間」の表示は、接触時間が１時間と８時間と の間のある時点で起きたことを示す。

腐食試験は、硝酸で洗浄して全ての微量のグリース及び汚れを除去した２インチ ×３インチ×ｌ／８インチのステンレススチール板を使用して行った。次いでこ れらの板をオーブン中で一定質量になるまで乾燥し、重量を記録した。この板を 試験溶液中に２週間１２０°Ｆで浸漬することによって、腐食試験を行った。試 験が完結して、板を取り出し、再び硝酸中で洗浄し、オーブン中で乾燥し、そし て秤量した。質量の損失を下記の表に記録する。

表■ ３１６での損失重量 配　合　ステンレススチール　摘　要 １　３０２、６０ｍｇ　赤褐色酸化物 ２　１７４、７５ｍｇ　緑がかった被覆物３　４６２、６５ｍｇ　被覆物なし ４　２３、４ｍｇ　黄色被覆物 ５　１２４６、８５ｍｇ　赤褐色酸化物６　１．９ｍｇ　着色なし セリウム（ＩＶ）配合物が、写真現像処理からの銀及び有機物の除去のための処 理剤として成功裡に使用することができることが明らかである。表■に見られる ように、セリウム（ＩＶ）組成物は、現在のクロム（ＶＩ）配合物（溶液＃６） に匹敵するレベルにまで銀及びゼラチンを酸化することができた。目標は、特性 を犠牲にすることなく一つの生成物を他のものに置き換えることであった。この 最終目標は酸性化セリウム（ＩＶ）によって達成した。しかしながら、腐食デー タは、セリウム（■）配合物がクロム（ＶＩ）製品よりも腐食性であったことを 示している。しかし、この製品の清浄剤としての使用を考慮すれば、この結果は 受け入れ得るものである。他方、ステンレススチールの変色は使用の観点から受 け入れることができなかった。この問題が軽減されたのは、溶液＃３に見られる ように配合物に酢酸を含有させたときのみであった。配合物＃３は、清浄特性及 び現在のクロム（ＶＩ）配合物への環境的に受け入れることができる代替性を提 供する。

本発明を好ましい態様を特に参照して詳細に記載した。上記の詳細な説明を理解 した当業者は、下記の請求の範囲の範囲及び精神を逸脱することなくその置換及 び修正を行うことができる。

国際調査報告 、、１ｍ１−Ｎ、ＰＣＴ／ＵＳ　９２１０１００２＋１．１Ａ−陽　ＰＣＴ／υ Ｓ　９２１０１００２フロントベージの続き （７２）発明者　シュワルツ、ボール　アンドリューアメリカ合衆国、ニューヨ ーク　１４５８０゜ウェブスター、ペイ　ロード　１０６７

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．ステンレススチール表面から、褐色汚れを形成することなく、銀含有付着物 を除去することによってステンレススチール表面を清浄にするのに適した組成物 であって、前記プロセスが、水　　　　　　　　　　　　８７〜９３％可溶性セ リウム（ＩＶ）塩　　　３〜７％硝酸　　　　　　　　　　　　　２〜３％酢酸 　　　　　　　　　　　　　２〜３％からなる組成物。
2. ２．該可溶性セリウム塩が硝酸第二セリウムアンモニウムである請求の範囲第１ 項記載の組成物。
3. ３．ステンレススチール製写真現像処理装置から銀を除去する清浄方法であって 、該方法が、該装置を、１以下のｐＨを有し、且つセリウム（ＩＶ）化合物、鉱 酸及び褐色酸化物除去量の酢酸を溶解した水溶液と接触させることからなり、該 方法が、該装置の表面に褐色酸化物を形成させることなく該装置から銀を除去す ることによって更に特徴付けられる方法。
4. ４．該鉱酸が硝酸である請求の範囲第３項記載の方法。
5. ５．該溶液が下記の組成、即ち、 溶液　　　　　　　　　　　重量％ 水　　　　　　　　　　　　８３〜９３％可溶性セリウム（ＩＶ）塩　　　３〜 ７％硝酸　　　　　　　　　　　　　２〜３％酢酸　　　　　　　　　　　　　 ２〜３％を有する請求の範囲第３項記載の方法。
6. ６．該可溶性セリウム（ＩＶ）塩が硝酸セリウムアンモニウムである請求の範囲 第５項記載の方法。