JPH06506240A - 電離放射線で硬化可能な樹脂の製造に使用できるイミド基を含むプレポリマーおよびその製造法 - Google Patents

電離放射線で硬化可能な樹脂の製造に使用できるイミド基を含むプレポリマーおよびその製造法

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JPH06506240A
JPH06506240A JP4506385A JP50638592A JPH06506240A JP H06506240 A JPH06506240 A JP H06506240A JP 4506385 A JP4506385 A JP 4506385A JP 50638592 A JP50638592 A JP 50638592A JP H06506240 A JPH06506240 A JP H06506240A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 電離放射線で硬化可能な樹脂の製造に使用できるイミド基を含むプレポリマーお よびその製造法本発明は、特に、電離放射線の効果によって硬化可能な樹脂の製 造に利用できる、イミド基を含むプレポリマーおよび下記試薬、即ち、 一第一に、性質の異なる少なくとも2つの特殊なマレイミドからなりイミド基を 生成する試薬および一第二に、それぞれ特殊なアクリレートおよびアクリレート 以外の特殊なビニル化合物からなる2つの補助試薬との使用に依拠するその製造 に関する。
更に詳細に云えば、本発明は、後述の条件において測定して溶融状態で0.1P a−sないし50Pa−sの範囲の粘度を有し、イミド基を含むプレポリマーで あって、該プレポリマーが、下記の試薬(a)、(b)、(c)および(d)の 間の反応生成物であり、上記反応生成物が、50℃ないし250℃の範囲の温度 において均質な液状媒体をなし; 一試薬(a)が、下記一般式(1) (式中、記号Zは、同一かまたは異なり、それぞれ、H1CH,またはCI!を 表し、記号Aは、単結合または下記基ニ ーCH!−,−C、O、−3、SO*−を表す。)で表されるN、N−−ビスマ レイミドであり; 一試薬(b)が、下記一般式(1)ないしく11)タハ複数ノ自由原子価は、脂 肪族鎖の炭素原子またはべで表される化合物から選択した少なくとも1つのマレ イミドからなりニ ー試薬(c)が、下記一般式(I[) (CH2−CIJ −Co −0ケーG (II)(式中、記号R1は、水素原 子またはメチル基を表し、nは、工ないし8の整数または分数を表し、記号Gは 、1ないし30の炭素原子を有し、1つまたは複数の酸素ブリッジおよび/また は1つまたは複数の遊離ヒドロキシル基を含むことができる直鎖のまたは分岐し た飽和脂肪族残基;ベンゼン核からなる6ないし150の炭素原子を有する、1 ないし5の炭素原子を有する1ないし3個のアルキル基によって置換されてもよ い、あるいは直鎖結合、不活性基または炭素原子数が1ないし3のアルキレン基 によって互いに結合された、場合によっては上記の如く置換された複数のベンゼ ン核によって置換されてもよい(アリールタイプまたはアリール脂肪族タイプの )芳香族残基であって、その構造の各位置に1つまたは複数の酸素ブリッジおよ び/または1つまたは複数の遊離ヒドロキシル基を有することができる基;から 誘導されたn価の存機基を表し、そして芳香族基Gの1つまンゼン核の炭素原子 によりもたらされ得る。)で表される1つまたは複数の化合物からなるアクリレ ート試薬であり; 一試薬(d)が、ビニルピリジン、N−ビニルピロリジン−2、ビニルテトラヒ ドロフラン、スチレンおよびこれらの混合物から選択した、ビニル二重結合を含 む試薬である:ことを特徴とする形式のプレポリマーを目的とする。
一般式(1)のビスマレイド(a)の特殊な例として、特に、下記を挙げること ができる。
−N、N−−4,4″−ジフェニルメタンビスマレイミド −N、N”−4,4−−ジフェニルエーテルビスマレイミド −N、N−−4.4″−ジフェニル−2,2−プロパンビスマレイミド −N、N=−4.4−−硫化ジフェニルビスマレイミド −N、N−−4.4−−ジフェニルスルホンビスマレイド これらのビスマレイミド(b)のうち、N、N−−4゜4−一ジフェニルメタン ビスマレイミドが好ましい。
マレイミド(b)のうち、一般式(1)の化合物(またはN、N−−メチル−2 −フェニレン−1,3−ビスマレイミド)、一般式(2)の化合物(またはN、 N−一メチルー2−フェニレン−1,3−ビスマレイミド)一般式(3)の化合 物(またはN、N−−メチル−5−フェニレン−1,3−ビスマレイミド)、お よびこれらの混合物が好ましい。
マレイミド(a)およびCb’)は、特に米特許US−A−3018290およ び英特許CB−A−1137290に記載の方法にもとづきlll1!できる公 知の製品である。 適切な試薬のアクリレートとして、下記を挙げることができ る。
(cl) 式中、n=1であり、Gは、一般式(I[)(式中、G1は、1ない し6の炭素原子を有する直鎖のまたは分岐したアルキル基またはフェニル基を表 し、mは、0.1,2.3.4または5に等しい整数を表す。
)で表される一価有機基である、前記一般式(n)に相当するモノ(モノ)アク リレート(モノメタクリレート)。
(G2) 式中、n==2であり、Gは、一般式(IV)→CH2CH2o+r −G2+0CH2CH2t?j (IV)〔式中、G、は、2ないし9の炭素原 子を存し、1つまたは複数の酸素ブリッジまたは一般式 (式中、記号Uは、単結合または基ニ ーCH,−,−cHt −cHt +。
CHz (CHs )CHt −1 を表す。)で表される基を含むことができる直鎖のまたは分岐した二価アルキレ ン基を表し;記号pおよびqは、同一かまたは異なり、OS 1,2.3.4ま たは5に等しい整数を表す。〕で表される二価有機基を表す、前記一般式(I[ )に相当するジ(モノ)アクリレート:(G3) 式中、n=3または4であり 、Gは、3ないし20の炭素原子を有し、1つまたは複数の酸素ブリッジおよび または1つまたは複数の遊離ヒドロキシル基を含むことができる直鎖のまたは分 岐した飽和脂肪族残基から誘導した三価または四価の有機基を表す、前記一般式 (II)に相当するトリ(モノ)アクリレートおよびテトラ(モノ)アクリレー ト: (G4) 下記一般式(V) 〔式中、記号R,は、一般式(I[)において定義した意味を有し;記号R2は 、水素原子またはメチル基を表し、tは、0.1ないし7の範囲の整数または分 数を表す。
〕で表される前記一般式(ff)に相当する、ノボラック系エポキシ樹脂の(モ ノ)アクリレート;(C5) 相互に同一のタイプの複数のアクリレートおよび /またはメタクリレートの混合物[(c 1)、(G2)、(G3)または(G 4)]または同一タイブの1つまたは複数のアクリレートおよびまたはメタクリ レートと別のタイプの1つまたは複数のアクリレートお−よびまたはメタクリレ ート。
適切なアクリレート試薬(c 1)の特殊な例として、特に、モノアクリル酸メ チル(モノメタクリル酸メチル):モノアクリル酸フェノール(モノオキシエチ ル)(モノメタクリル酸フェノール(モノオキシエチル));モノアクリル酸フ ェノール(ジオキシエチル)(モノメタクリル酸フェノール(ジオキシエチル) )を挙げることができる。
適切なアクリレート試薬(G2)の特殊な例として、ジアクリル酸エチレングリ コール(ジメタクリル酸エチレングリコール);ジアクリル酸−1,4−ブタン ジオール(ジメタクリル酸−1,4−ブタンジオール);ジアクリル酸−1,6 −ヘキサンジオール(ジメタクリル酸−1,6−ヘキサンジオール);ジアクリ ル酸トリプロピレングリコール(ジメタクリル酸トリプロピレングリコール); ジフェノール、ジ(モノオキシエチル)ジフェノール、ジ(ポリオ牛ジエチル) ジフェノールなどの、例えば、ジヒドロキシ−1,4〜 ジフエニルメタン、ビスフェノールA1ジヒドロキシ−4,4〜ジフエニルエー テルなどのジアクリレート(ジメタクリレート)、特に、ジアクリル酸ジ(ジオ キシエチル)ビスフェノール八またはジメタクリル酸ジ(ジオキシエチル)ビス フェノールAを挙げ得る。[G、が、基: を表し、p=Q= 1または2である一般式(IV)参照]1.l適切なアクリ レート試薬(G3)の特殊な例として、特に、トリアクリル酸− 1.2.4−ブタントリオール(トリメタクリル酸−1゜2,4−ブタントリオ ール)、トリアクリル酸−1,2゜6−ヘキサントリオール(トリメタクリル酸 −1,2゜6−ヘキサントリオール);トリアクリル酸トリメチロールプロパン (トリメタクリル酸トリメチロールプロパン);テトラアクリル酸ペンタエリト リトール(テトラメタクリル酸ペンタエリトリトール)を挙げ得る。
ノボラック系エポキシ樹脂のアクリレート(メタクリレート)は、公知であり、 その一部は、市販されており、アクリル酸(メタクリル酸)をノボラック系エポ キシ樹脂と反応させることによって、調製できる。後者は、エピクロルヒドリン とフェノール/ホルムアルデヒド重縮合物[この場合、一般式(V)において、 R8は、水素原子である]またはクレゾール/ホルムアルデヒド重縮合物[この 場合、上記一般式において、R3は、メチル基である]との反応生成物である。
これらのポリアクリレートオリゴマーおよびその調製法は、例えば、米特許US −A−3,535,403に記載されている。
適切なアクリレート試薬(C4)の特殊な例として、特に、一般式(■)(式中 、R1およびR1は、水素原−子を表し、tは、0.1ないし5の範囲にある整 数または分数を表す。)で表されるノボラック系エポキシ樹脂のアクリレートを 挙げることができる。
適切なアクリレート試薬(C5)の特殊な例として、下記を挙げることができる 。
下記混合物からなる: 下記成分の混合物M゛ 2: 一ジ(モノオキシエチル)ビスフェノール人のジアクリレート(ジメタクリレー ))(C2)またはジ(ジオキシエチル)ビスフェノールAのジアクリレート( ジメタクリレー))(C2)、および、 −一般式(V)(式中、R1およびR1は、水素原子を表し、tは、0.1ない し5の範囲の整数または分数を表す。)で表されるノボラック系エポキシ樹脂の アクリレート; 下記成分の混合物M゛ 3: 一ジ(モノオキシエチル)ビスフェノールAのジアクリレート(ジメタクリレー ト)(C2)またはジ(ジオキシエチル)ビスフェノールAのジアクリレート( ジメタクリレート)(C2)、および、 −一般式(V)(式中、R,およびR8は、水素原子を表し、tは、0.1ない し5の範囲の整数または分数を表す。)で表されるノボラック系エポキシ樹脂の アクリレートと、トリアクリル酸−1,2,4−ブタントリオール(トリメタク リル酸−1,2,4−ブタントリオール)、トリアクリル酸−1,2,6−へキ サントリオール(トリメタクリル酸−1,2,6−ヘキサントリオール)、トリ アクリル酸トリメチロールプロパン(トリメタクリル酸トリメチロールプロパン )およびトリアクリル酸ペンタエリトリトール(トリメタクリル酸ペンタエリト リトール)から選択したトリアクリレートおよびまたはトリメタクリレートとか らなる混合物M’ 1゜極めて好ましい態様で使用されるアクリレート試薬(C )は、下記からなる混合物M″3から構成される。
−ジ(モノオキシエチル)ビスフェノールAのジアクリレート(ジメタクリレー ト)(C2)またはジ(ジオキシエチル)ビスフェノールへのジアクリレート( ジメタクリレー))(C2)、および、 −一般式(V)(式中、R,およびR2は、水素原子を表し、tは、0.1ない し5の範囲の整数または分数を表す。)で表されるノボラック系エポキシ樹脂の アクリレートとトリアクリル酸トリメチロールプロパンとからなる混合物M”1 ゜ 上記アクリレートの混合物M2、M’ 2、M3、M′3またはM“3において 、成分の割合は、大きい範囲に変化できる。下記比、即ち: 〔アクリレート(メタクリレ−))(C4)と単一またはアクリレート(メタク リレート)(C3)との混合物の重量〕/〔ジアクリレート(ジメタクリレート ) (C2)〕 が0.2ないし5の範囲にあるよう、コンポーネントの割合を選択するのが好ま しい。上記比数値の割合が1ないし3の範囲にあれば、さらに好ましい。
(Ml、M’l、M“1)を含むことができる混合物中のアクリレート(メタク リレート)(C3)の割合は、アクリレート(メタクリレート)の混合物(C3 )+(C4)の重量に対して30重量%以下(好ましくは、25重量%以下)で ある。
ビニル二重結合を含む試薬(C3)として利用できる化合物のうち、N−ビニル ピロリドン−2が好ましい。
上記の定義の如きイミド基を含むプレポリマーにおいて、マレイミド試薬(a) および(b)の量は、含量(a)+ (b)に対して、下記の如く選択するニー 一般式(I)のビスマレイミド(a):50ないし90重量%(好ましくは、6 0ないし80重量%)−一般式(1)ないしく11)のマレイミド(b)+50 ないし10重量%(好ましくは、40ないし20重量%) 一般式(II)の1つまたは複数の化合物からなる補助試薬のアクリレート(C )に関して、試薬の含量(a)+(b)±(c)+ (d)に対して5ないし5 0重量%(好ましくは、10ないし30重量%)の量を使用する。
ビニル二重結合を含む1つまたは複数の化合物からな−る補助試薬(d)に関し て、試薬の含量Ca’)+ (b)+ (c)+ (d)に対して0.1ないし 10%(好ましくは、2ないし8%)の量を使用する。
本発明に係る、イミド基を含むプレポリマーは、以下に説明する有利な操作態様 にもとづき、溶融状態で量産できる。
まず、均質な液状媒体が得られるまで、最も液化し難いマレイミドの融点以下の 温度、一般に、50℃ないし250℃(好ましくは、80℃ないしiso℃)の 範囲の温度において撹拌しながら操作して、ビスマレイミド(a)と1つまたは 複数のマレイミド(b)とを緊密に混合する(工程1)。
次いで、同じく50℃ないし250℃(好ましくは、80℃ないし180℃)の 範囲の、先行工程と同一のまたは異なる温度に保持して撹拌した溶融混合物に試 薬(d)を添加し、次いで、使用すべきアクリレート試薬(C)の導入前に、撹 拌しながら反応媒体を、例えば、2分ないし15分の間、反応させる(工程2) 。
更に、アクリレート試薬(C)を添加し、次いで、再び、撹拌しながら、例えば 、2分ないし15分、反応媒体を反応させ、次いで、直ちに、生成せるプレポリ マーを調製用反応器外に引出す(工程3)。
かくして得られたプレポリマーの溶融状態における粘度は、特に、使用した各試 薬の性質および割合、上述の製造法の各工程の温度および期間などに依存して、 0.−IPa−sないし50Pa−sの範囲の所望値に容易に調整できる。
上述の操作は、溶融状態でも、適切な量の有極性液体(例えば、クレゾール、ジ メチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、メチルエ チルケトン、ジオキサン、シクロヘキサン)の存在のもとでも実施できる。
以下の説明に拘束されるものではないが、1つまたは複数のマレイミド(b)は 、共融体の生成によつてビスマレイミド(a)の融点を低下するのに役立ち、試 薬(d)は、再結晶を避けるためマレイミド(a)と(b)との間の反応を停止 するのに役立ち、アクリレート(C)は、プレポリマーの粘度を低下するのに役 立つと考えられる。
本発明に係る、均質な液状態のプレポリマーは、例えば、導体の含浸にまたは高 温注型に直ちに利用できる。
更に、乾燥、粉砕後、粉末状態の上記プレポリマーを、場合によっては、繊維質 または粉状充填剤と組合わせて、圧縮成形品の製造に使用できる。プレポリマー は、更に、コーチング、接着剤、積層材などの調製に溶液状態で使用できる。こ の場合、上記積層材は、織布、不織布、一方向性要素、切断した天然または合成 繊維(例えば、ガラスファイバ、ホウ素ファイバ、カーボンファイバ、タングス テンファイバ、ケイ素ファイバ、ポリアミドイミドファイバ、芳香族ポリアミド ファイバ)の形の骨組を有することができる。
しかしながら、本発明に係るプレポリマーは、本質的に、電離放射線の作用で硬 化され、 繊維強化複合材料の製造に使用される樹脂の調製に特に有利である。
電離放射線で硬化される上記樹脂は、上述の如きイミド基を含むプレポリマーA と、上記プレポリマーAと混合した状態で電離放射線を作用させることによって このプレポリマーと共重合させ得るビニル端末基のモノマーからなる希釈剤とし て試薬Bとを含む。希釈剤Bの全量は、電離放射線の作用後にプレポリマーAの マレイミド基がすべて消費されるよう選択する。
“電離放射線“とは、X線、ガンマ線、ベータ線、可視線または紫外線を意味し 、“硬化”とは、重合およびまたは架橋を意味する。
希釈剤としの1つまたは複数の試薬Bによって、放射後、95%を越えるビスマ レイド架橋度が得られる。
希釈剤としての試薬Bは、一般に、それぞれ、1ないし20(好ましくは、1な いし10)の炭素原子からなる主炭素鎖を含む。
希釈剤である試薬Bとしては、下記タイプのアクリレートモノマーを使用できる : 下記一般式 %式%) で表されるトリアクリル酸トリメチロールプロパン(TMPTA)、 下記一般式 %式%) で表されるトリメタクリル酸トリメチロールプロパン(TMPTM)、 下記一般式 で表されるシアヌル酸トリアリル。
更に、スチレンおよび炭素原子数が1ないし5のアルキル基を含むアルキルスチ レン〔例えば、2−メチルスチレン、3L 4−メチルスチレン、ジビニルベン ゼン(DVB))を使用できる。更に、N−ビニルピロリド:/ (NVP)  、ブチルビニルエーテル(BvE)、ビニルアニソール(例えば、4−ビニルア ニソール)およびビニルピリジン(例えば、4−ビニルとリジン)を使用できる 。
希釈剤としての試薬Bは、所望の使用条件(特に、所望の粘度)にもとづき、単 独にまたは組合わせて使用できる。
試薬(d)および希釈剤(B)は、同一でも異種でもよい。
希釈剤である1つまたは複数の試薬Bは、本質的に、所望の用途ならびに実施に 対してめられたポットにお−ける樹脂の寿命期間(英専門用語ではポット・ライ フ)に依存して選択される。
ポット・ライフは、樹脂の使用のための所望の粘度が全くまたは実際上変化しな い期間である。例えば、敬維品の含浸の場合、含浸中の樹脂の粘度は、0.5な いし1Pa−sの範囲に保持しなければならない。
当該の用途にもとづき、樹脂粘度を実際上一定に保持すべき時間は、工ないし2 0時間である。
放射または電子照射で硬化されるDVBまたはスチレン基の組成物は、別の組成 物よりも遥かに反応性であるが、ポット・ライフが短く、迅速に使用する必要が ある。
他方、ガラス転移温度は、極めて高い。
NVPは、樹脂の使用条件およびポット・ライフとガラス転移温度との間のより 良い妥協性を示す。
本発明に係るプレポリマーAのみを含む樹脂は、電離放射線の照射後、満足でき る熱的性質を有していない。
何故ならば、ガラス転移温度が、100℃よりも低いからである。
このプレポリマーAを1つまたは複数の希釈試薬Bと混合すれば、上記樹脂のガ ラス転移温度は、照射後、250ないし360℃に上昇する。
希釈試薬Bの最適量は、物理化学的解析によって、照射後、プレポリマーのマレ イミド基が消費され、過剰のビニル基が存在しないよう、定める。更に、プレポ リマーの高い架橋率を得るため、希釈剤の量は、プレポリマー八100重量部に ついて、10ないし50重量部の範囲に、有利には20ないし40重量部の範囲 に、より好ましくは30ないし40重量部の範囲に選択する。
樹脂の硬化は、樹脂の使用前にプレポリマーA (a+b+c+d)と希釈試薬 Bとを混合し、得られた混合物に電離放射線を照射することによって行う。
上記樹脂は、各種の公知の方法(例えば、注型、フィラメント巻付、単一方向ま たは多方向トレーピング、前含浸、注入、etc、)にもとづき、複合材料(特 に、繊維強化材料)の製造に使用される。
繊維強化複合材料は、上記の如き樹脂に補強繊維材を含浸し、全体に電離放射線 を照射することによって得られる。
補強繊維材は、上述の如く加工(織成、編組、巻付)したヤーンから構成できる 。
樹脂単体に対する電離放射線の作用によって、プレポリマーAのマレイミド基の 少なくとも98%が変換される。
他方、複合材料について、上記基の変換率は84ないし88%である。更に、機 械的性質の最適化のために、大気圧下で、例えば、180”Cないし300”C の温度に30分ないし8時間、材料を後加熱することが考えられる。実際、18 0℃ないし250”Cの温度に2ないし8時間後加熱する。
樹脂の照射線量は、大きく、ガンマ線の場合は、100ないし350kGy(好 ましくは、250ないし350kGy)である。
この照射線量は、プレポリマー・希釈剤混合物の各粒子を加速器の下方を適切な 速度で通過させることによって得られる。上記速度は、下式にもとづき、線量お よび加速器の特性に依存する。
D=に/V 式中、Dは、照射線量(単位kGy)を表し、Kは、加速器の特性(エネルギお よび出力)および設定(走査周波数、走査中、パルス周波数)を表し、■は、混 合物の送り速度を表す。
10MeV、出力10kWの電子加速器の場合、10kGy=2m/分が得られ る。
大きい線量は低速(6ないし7cm/分)においてえられるが、このような速度 は、工業的手段では達成困難であるので、加速器の下方を混合物を連続的に通過 させることによって線量を有利に分布させることができる。
50 kGy (40cm/分の速度に対応)の−回の通過によって、より良い 妥協点が得られる。本発明の別の特徴および利点は、本発明を限定することのな い、フィラメント巻付による複合材料の製造を示す図面を参照した実施例の以下 の説明からより良(理解され実施例: 工程1:不銹鋼製アンカのタイプの撹拌器を備え、165℃の油浴に導入して余 熱した3 50 cm”ガラス製反応器に、撹拌しながら12分で下記混合物を 導入した: −N、N−−4,4−ジフェニルメタンビスマレイミド162.3 3g −N、N−−メチルー4−フェニレン−1,3−ビスマレイド69.56g。
成分が完全に溶融して均質な液状媒体が得られるまで、混合物の撹拌を続けた。
この追加撹拌時間は、5分である。
工程2:次いで、均質な液状媒体に17.22gのN−ピロリドン−2を加え、 次いで、5分撹拌しながら全体を反応させた。
工程3:加熱油浴から反応器を引出し、次いで、常に撹拌しながら下記混合物を 反応物中に加えたニージアクリル酸ジ(オキシエチル)ビスフェノールA26. 67g、この化合物は、UCB社から商品名EBECRYL 150で市販され ている。
−一般式(V)(式中、R+ =Rt =Hであり、tは、約3に等しい数であ る)のノボラック系エポキシ樹脂のジアクリレート80重量%とトリアクリル酸 トリメチロールプロパン20重量%との混合物からなるアクリレート混合物53 .53g、この化合物は、上記アクリレート混合物を導入した後、3分撹拌しな がら全体を反応させ、次いで、得られた反応物を金属容器に注入した。室温に冷 却後、所望の固体のプレポリマーが得られた。その粘度は、80℃において、5 .5Pa’sである。80℃に1時間保持すると、この粘度は6,9Pa−sに 上昇する。
本明細書で取上げる溶融状態の粘度は、量産プロセスの最後の注入時点に得られ るプレポリマーの動粘度である。この動粘度は、13s−1の勾配で回転する回 転体を備えた粘度計RHEOMAT30 (CONTRAVES社)によって8 0℃±0.1℃において測定した。単位はPa−8である。
さて、得られたプレポリマーは、繊維強化複合材料の製造に使用できる。例とし て、以下に、フィラメント巻付によるロケットの推進機の2つの中間補強リング の製造について説明する。
巻付直前に、撹拌しながら80℃においてプレポリマーA約100重量部を溶融 し、希釈試薬Bとして40重量部のN−ビニルピロリドン−2を40℃に加熱し た。
ゆっくり撹拌しながら溶融プレポリマーに希釈試薬Bを加え、次いで、全体を使 用温度35℃に冷却した。次いで、得られた樹脂をフィラメント3000ないし 12000のカーボン・メツシュに含浸した。含浸操作は、ローラで、樹脂浴内 にメツシュを移送路に依存する適切な一迷度で送ることによって行う。
このメツシュは、2つの同一の半球体20.22の間にサンドウィッチ状に固定 された2つの相似変換リング16.18から構成されたモノブロック構造体に巻 かれる。構造体全体は、回転軸線24を有する。
2つの補強リングは、本質的に圧縮状態で使用され、従って、4つの連続の巻き 、即ち、 補強リングの円周に沿う内側巻き26、軸線24に対してそれぞれ30°の角度  をなす2つの縦方向巻きおよび円周に沿う外側巻き3にもとづき製造される。
カーボン・メツシュの含浸温度は、35℃であり、樹脂の粘度は、0.5X10 Pa−sである。樹脂のポット・ライフは、12時間よりも長い。含浸率は、3 0重量%である。
巻付操作は、アクリル基を含むエポキシ樹脂を含浸したヤーンと同様の容易さで 実施できる。
複合材料の硬化処理は、回転軸線のまわりに回転させながら20cm/分の速度 で50kGyを通過させることによって300 kc;yで行う。全照射時間は 、2時間である。電子照射で重合させた後、構造体を切断して2つの補強リング 16.18を得た。
次いで、180℃において8時間、補強リングを後加熱した。後加熱の前後の寸 法安定性は、良好である。
補正書の翻訳文提出書(特許法第184条の8)平成5年8月16日し

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.溶融状態で0.1Pa・sないし50Pa・sの範囲の粘度を有し、特に、 電離放射線の作用で硬化可能な樹脂の製造に使用できる、イミド基を含むプレポ リマーにおいて、該プレポリマーが、下記の試薬(a)、(b)、(c)および (d)の間の反応生成物を含み、上記反応生成物が、50℃ないし250℃の範 囲の温度において均質な液状媒体をなし; −試薬(a)が、下記一般式(I) ▲数式、化学式、表等があります▼(I)(式中、記号Zは、同一かまたは異な り、それぞれ、H、CH3またはClを表し、記号Aは、単結合または下記基: −CH2−,▲数式、化学式、表等があります▼,−O−,−S−,−SO2− を表す。)で表されるN,N′−ビスマレイミドであり; −試薬(b)が、下記一般式(I)ないし(II)▲数式、化学式、表等があり ます▼(1)▲数式、化学式、表等があります▼(2)▲数式、化学式、表等が あります▼(3)▲数式、化学式、表等があります▼(4)▲数式、化学式、表 等があります▼(5)▲数式、化学式、表等があります▼(6)▲数式、化学式 、表等があります▼(7)▲数式、化学式、表等があります▼(8)▲数式、化 学式、表等があります▼(9)▲数式、化学式、表等があります▼(10)▲数 式、化学式、表等があります▼(11);で表される化合物から選択した少なく とも1つのマレイミドからなり; −試薬(c)が、下記一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II)(式中、記号R1は、水素原子また はメチル基を表し、nは、1ないし8の整数または分数を表し、記号Gは、1な いし30の炭素原子を存し1つまたは複数の酸素ブリッジおよび/または1つま たは複数の遊離ヒドロキシル基を含むことができる直鎖のまたは分岐した飽和脂 肪族残基;ベンゼン核からなる6ないし150の炭素原子を存する、1ないし5 の炭素原子を有する1ないし3個のアルキル基によって置換されてもよい、ある いは単結合、不活性基または炭素原子数が1ないし3のアルキレン基によって互 いに結合された、場合によっては上記の如く置換された、複数のベンゼン核によ って置換されてもよい(アリールタイプまたはアリール脂肪族タイプの)芳香族 残基であって、その構造の各位置に1つまたは複数の酸素ブリッジおよびまたは 1つまたは複数の遊離ヒドロキシル基を有することができる基;から誘導された n価の有機基を表し、そして芳香族基Gの1つまたは複数の自由原子価は、脂肪 族鎖の炭素原子またはベンゼン核の炭素原子によりもたらされ得る。)で表され る1つまたは複数の化合物からなるアクリレート試薬であり; −試薬(d)が、ビニルピリジン、N−ビニルピロリジン−2、ビニルテトラヒ ドロフラン、スチレンおよびこれらの混合物から選択した、ビニル二重結合を含 む試薬である;ことを特徴とするプレポリマー。
  2. 2.ビスマレイド(a)が、 −N,N′−4,4′−ジフェニルメタンビスマレイミド −N,N′−4,4′−ジフェニルエーテルビスマレイミド −N,N′−4,4′−ジフェニル−2,2−プロパンビスマレイミド −N,N′−4,4′−硫化ジフェニルビスマレイミド −N,N′−4,4′−ジフェニルスルホンビスマレイド からなるグループに含まれていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の プレポリマー。
  3. 3.試薬(b)が、一般式(1)の化合物(またはN,N′−メチル−2−フェ ニレン−1,3−ビスマレイミド)、一般式(2)の化合物(またはN,N′− メチル−2−フェニレン−1,3−ビスマレイミド)、一般式(3)の化合物( またはN,N′−メチル−5−フェニレン−1,3−ビスマレイミド)およびこ れらの混合物からなるグループに含まれていることを特徴とする特許請求の範囲 第1項または第2項の1つに記載のプレポリマー。
  4. 4.アクリレート試薬(c)が、下記タイプ(c1)、(c2)、(c3)、( c4)および(c5)、即ち、(c1)式中、n=1であり、Gは、一般式(I II)▲数式、化学式、表等があります▼(III)(式中、G1は、1ないし 6の炭素原子を有する直鎖のまたは分岐したアルキル基またはフェニル基を表し 、mは、0、1、2、3、4または5に等しい整数を表す。 )で表される一価有機基である、前記一般式(II)に相当するモノアクリレー ト(モノメタクリレート);(c2)式中、n=2であり、Gは、一般式(IV )▲数式、化学式、表等があります▼(IV)(式中、G2は、2ないし9の炭 素原子を有し、1つまたは複数の酸素ブリッジまたは一般式:▲数式、化学式、 表等があります▼ 〔式中、記号Uは、単結合または基: −CH2−,−CH2−CH2−, −CH2(CH3)CH2−, ▲数式、化学式、表等があります▼,▲数式、化学式、表等があります▼,▲数 式、化学式、表等があります▼を表す。)を含むことができる直鎖のまたは分岐 した二価アルキレン基を表し;記号pおよびqは、同一かまたは異なり、0、1 、2、3、4または5に等しい整数を表す。〕で表される二価有機基を表す、前 記一般式(II)に相当するジアクリレート(ジメタクリレート);(c3)式 中、n=3または4であり、Gは、3ないし20の炭素原子を有し、 1つまたは複数の酸素ブリッジおよびまたは1つまたは複数の遊離ヒドロキシル 基を含むことができる直鎖のまたは分岐した飽和脂肪族残基から誘導した三価ま たは四価の有機基を表す、前記一般式(II)に相当するトリアクリレート(ト リメタクリレート)およびテトラアクリレート(テトラメタクリレート); (c4)下記一般式(V) ▲数式、化学式、表等があります▼(V)〔式中、記号R1は、一般式(II) において定義した意味を有し;記号R2は、水素原子またはメチル基を表し、t は、0.1ないし7の範囲の整数または分数を表す。 〕で表される一般式(II)に相当する、ノボラック系エポキシ樹脂のアクリレ ート(メタクリレート);(c5)相互に同一のタイプの複数のアクリレートお よび/またはメタクリレートの混合物[(c1)、(c2)、(c3)または( c4)]または同一タイプの1つまたは複数のアクリレートおよびまたはメタク リレートと別のタイプの1つまたは複数のアクリレートおよびまたはメタクリレ ート; に属する1つまたは複数の化合物からなることを特徴とする特許請求の範囲第1 項ないし第3項の1つに記載のプレポリマー。
  5. 5.好ましい態様で使用されるアクリレート試薬(c)が、下記混合物、即ち、 下記成分の混合物M′2: −ジ(モノオキシエチル)ビスフェノールAのジアクリレート(ジメタクリレー ト)(c2)またはジ(ジオキシエチル)ビスフェノールAのジアクリレート( ジメタクリレート)(c2)、および、 −一般式(V)(式中、R1およびR2は、水素原子を表し、tは、0.1ない し5の範囲の整数または分数を表す)で表されるノボラック系エポキシ樹脂のア クリレート; 下記成分の混合物M′3: −ジ(モノオキシエチル)ビスフエノールAのジアクリレート(ジメタクリレー ト)(c2)またはジ(ジオキシエチル)ビスフエノールAのジアクリレート( ジメタクリレート)(c2)、および、 −一般式(V)(式中、R1およびR2は、水素原子を表し、tは、0.1ない し5の範囲の整数または分数を表す)で表されるノボラック系エポキシ樹脂のア クリレートと、トリアクリル酸−1,2,4−ブタントリオール(トリメタクリ ル酸−1,2,4−ブタントリオール)、トリアクリル酸−1,2,6−ヘキサ ントリオール(トリメタクリル酸−1,2,6−ヘキサントリオール)、トリア クリル酸トリメチロールプロパン(トリメタクリル酸トリメチロールプロパン) およびトリアクリル酸ペンタエリトリトール(トリメタクリル酸ペンタエリトリ トール)から選択したトリアクリレートおよびまたはトリメタクリレートとから なる混合物M′1からなることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載のプレ ポリマー。
  6. 6.マレイミド試薬(a)および(b)の量は、含量(a)+(b)に対し、下 記に示すように、−一般式(I)のビスマレイミド(a):50ないし90重量 % −一般式(I)ないし(II)のマレイミド(b):50ないし10重量% であるよう選択することを特徴とする特許請求の範囲第1ないし5の1つに記載 のプレポリマー。
  7. 7.一般式(II)の1つまたは複数の化合物からなる補助試薬のアクリレート (c)の使用量が、試薬の合量(a)+(b)+(c)+(d)に対して5ない し50重量%であることを特徴とする特許請求の範囲第1ないし6項の1つに記 載のプレポリマー。
  8. 8.ビニル二重結合を含む1つまたは複数の化合物からなる試薬(d)の使用量 が、試薬の総量(a)+(b)+(c)+(d)に対して0.1ないし10%で あることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第7項の1つに記載のプレポ リマー。
  9. 9.特許請求の範囲第1項ないし第8項の1つに記載のプレポリマーの製造法で あって、下記工程、即ち、−均質な液状媒体が得られるまで50℃ないし250 ℃の範囲の温度で撹拌しながら操作して混合物(a)+(b)を溶融する工程1 と、 −同じく50℃ないし250℃の範囲の、先行工程と同一のまたは異なる温度に 保持して撹拌した溶融混合物に試薬(d)を添加し、次いで、使用すべき試薬で あるアクリレート(c)の導入前に、撹拌しながら反応媒体を、2分ないし15 分の間、反応させる工程2と、−更に、アクリレート試薬(c)を添加し、次い で、再び、撹拌しながら、2分ないし15分、反応媒体を反応させ、次いで、直 ちに、生成したプレポリマーを製造用反応器外に引出す工程3とを実施すること を特徴とする方法。
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