JPH0650544A - 食品加熱装置における光センサ故障検知装置 - Google Patents
食品加熱装置における光センサ故障検知装置Info
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- JPH0650544A JPH0650544A JP20512392A JP20512392A JPH0650544A JP H0650544 A JPH0650544 A JP H0650544A JP 20512392 A JP20512392 A JP 20512392A JP 20512392 A JP20512392 A JP 20512392A JP H0650544 A JPH0650544 A JP H0650544A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光センサの特にOFF状態となる故障を検知
して調理モード及び食品の誤判別を防止することを目的
とする。 【構成】 光センサ3を、その光路に物体がない状態で
動作させたときの受光手段2の出力波形状態に基づいて
当該光センサ3の故障を検知する故障判断手段10を有
することを特徴とする。
して調理モード及び食品の誤判別を防止することを目的
とする。 【構成】 光センサ3を、その光路に物体がない状態で
動作させたときの受光手段2の出力波形状態に基づいて
当該光センサ3の故障を検知する故障判断手段10を有
することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばオーブン電子レ
ンジ等の食品を加熱調理する食品加熱装置における光セ
ンサ故障検知装置に関する。
ンジ等の食品を加熱調理する食品加熱装置における光セ
ンサ故障検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーブン電子レンジには、レンジ(マイ
クロ波加熱)、オーブン、グリルさらには、トースト機
能があり、ユーザーにとって便利な食品加熱装置であ
る。しかし食品を加熱調理する際、調理モードを選択す
るレンジボタン、オーブンボタン、グリルボタン、又は
トーストボタンをいちいち押さなければならず、非常に
面倒であり、間違うおそれがある。そこで、光センサを
用いて、それぞれの調理時に使用する食品載置用の備品
を検知して自動的に調理モードを判別し、スタートボタ
ンを押せば調理を開始する方式が考えられている。しか
しこの方式のものは便利な反面、光センサが故障すると
オーブン調理食品がレンジ加熱される場合が生じる等と
いう問題が発生する。
クロ波加熱)、オーブン、グリルさらには、トースト機
能があり、ユーザーにとって便利な食品加熱装置であ
る。しかし食品を加熱調理する際、調理モードを選択す
るレンジボタン、オーブンボタン、グリルボタン、又は
トーストボタンをいちいち押さなければならず、非常に
面倒であり、間違うおそれがある。そこで、光センサを
用いて、それぞれの調理時に使用する食品載置用の備品
を検知して自動的に調理モードを判別し、スタートボタ
ンを押せば調理を開始する方式が考えられている。しか
しこの方式のものは便利な反面、光センサが故障すると
オーブン調理食品がレンジ加熱される場合が生じる等と
いう問題が発生する。
【0003】図4は、調理モード判別方式を採用したオ
ーブン電子レンジの概要を示している。同図(a)はレ
ンジ使用時、同図(b)はオーブン使用時の状態を示し
ており、レンジ使用時の食品13載置用の備品である回
転皿14を検知するための発光素子11aと受光素子1
2aからなる透過型の光センサAが加熱室16下方の対
向壁面部に設けられている。また、オーブン使用時の食
品13載置用の備品である天板15を検知するための発
光素子11bと受光素子12bからなる透過型の光セン
サBが加熱室16上方の対向壁面部に設けられている。
図5は、光センサが正常時の調理モード判別のフローチ
ャートを示している。同図において光センサのONは光
が透過状態であることを示し、光センサのOFFは光が
遮断状態を示している。したがって光センサAがOFF
であれば(ステップ21)、加熱室16の下方に回転皿
14が載置されたものとして調理モードはレンジである
と判別される(ステップ22)。また、光センサBがO
FFであれば(ステップ23)、加熱室16の上方に天
板15が設置されたものとして調理モードはオーブンで
あると判別される(ステップ24)。両光センサA,B
がONのときは無負荷であると判別される(ステップ2
5)。ところがレンジ調理、オーブン調理でローストチ
キンなど油料理を行うと油成分が蒸気になったり、直接
飛んだりして光センサが汚れてOFF状態になる。これ
が光センサAの場合はオーブン調理食品においてもレン
ジ調理となって問題となる。
ーブン電子レンジの概要を示している。同図(a)はレ
ンジ使用時、同図(b)はオーブン使用時の状態を示し
ており、レンジ使用時の食品13載置用の備品である回
転皿14を検知するための発光素子11aと受光素子1
2aからなる透過型の光センサAが加熱室16下方の対
向壁面部に設けられている。また、オーブン使用時の食
品13載置用の備品である天板15を検知するための発
光素子11bと受光素子12bからなる透過型の光セン
サBが加熱室16上方の対向壁面部に設けられている。
図5は、光センサが正常時の調理モード判別のフローチ
ャートを示している。同図において光センサのONは光
が透過状態であることを示し、光センサのOFFは光が
遮断状態を示している。したがって光センサAがOFF
であれば(ステップ21)、加熱室16の下方に回転皿
14が載置されたものとして調理モードはレンジである
と判別される(ステップ22)。また、光センサBがO
FFであれば(ステップ23)、加熱室16の上方に天
板15が設置されたものとして調理モードはオーブンで
あると判別される(ステップ24)。両光センサA,B
がONのときは無負荷であると判別される(ステップ2
5)。ところがレンジ調理、オーブン調理でローストチ
キンなど油料理を行うと油成分が蒸気になったり、直接
飛んだりして光センサが汚れてOFF状態になる。これ
が光センサAの場合はオーブン調理食品においてもレン
ジ調理となって問題となる。
【0004】また、食品の大きさ、形状を判別し、加熱
時間、加熱温度を自動的に設定する自動調理を行う方式
も考えられている。図6は、食品13の大小を判別して
自動調理を行う場合を示し、同図(a)は食品13が大
きいとき、同図(b)は食品13が小さいときを示して
いる。発光素子11cと受光素子12cからなる透過型
の光センサCが、光センサBよりもさらに加熱室16の
上方に設けられている。図7のフローチャートに示すよ
うに、光センサCによって食品13の高さを判別し(ス
テップ26)、食品13が大きい場合は調理時間を長
く、加熱温度も高く設定し(ステップ27)、食品13
が小さい場合は、調理時間を短く、加熱温度も低く設定
して(ステップ28)、自動加熱調理を行う。ところ
が、油等で光センサが汚れた場合、光が遮断され、光セ
ンサはOFF状態になる。これが光センサCであるとす
ると、食品13の大小にかかわらず調理時間が長く、加
熱温度も高くなる。したがって、小さな食品13におい
ても、調理時間が長くかつ加熱温度も高くなるため、食
品13が焦げてしまうという不具合が生じる。
時間、加熱温度を自動的に設定する自動調理を行う方式
も考えられている。図6は、食品13の大小を判別して
自動調理を行う場合を示し、同図(a)は食品13が大
きいとき、同図(b)は食品13が小さいときを示して
いる。発光素子11cと受光素子12cからなる透過型
の光センサCが、光センサBよりもさらに加熱室16の
上方に設けられている。図7のフローチャートに示すよ
うに、光センサCによって食品13の高さを判別し(ス
テップ26)、食品13が大きい場合は調理時間を長
く、加熱温度も高く設定し(ステップ27)、食品13
が小さい場合は、調理時間を短く、加熱温度も低く設定
して(ステップ28)、自動加熱調理を行う。ところ
が、油等で光センサが汚れた場合、光が遮断され、光セ
ンサはOFF状態になる。これが光センサCであるとす
ると、食品13の大小にかかわらず調理時間が長く、加
熱温度も高くなる。したがって、小さな食品13におい
ても、調理時間が長くかつ加熱温度も高くなるため、食
品13が焦げてしまうという不具合が生じる。
【0005】光センサがON状態に故障するときは発光
素子であるLEDを駆動していないときに受光素子であ
るPhTr(ホトトランジスタ)がONしているときで
あり、故障であると容易に判断できる。しかし、上述し
た光センサのOFF故障は判別が困難であり、故障の際
は調理モード等の判断において問題が起る。
素子であるLEDを駆動していないときに受光素子であ
るPhTr(ホトトランジスタ)がONしているときで
あり、故障であると容易に判断できる。しかし、上述し
た光センサのOFF故障は判別が困難であり、故障の際
は調理モード等の判断において問題が起る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の光センサを用い
て調理モード及び食品の大、小等を判別するようにした
食品加熱装置は、油等で光センサが汚れてOFFになっ
た場合、オーブン調理をレンジ調理と誤判断したり、ま
た食品の大、小等を誤判断して小さな食品でも長時間高
温で加熱して焦がしてしまう等の不具合が生じるという
問題があった。
て調理モード及び食品の大、小等を判別するようにした
食品加熱装置は、油等で光センサが汚れてOFFになっ
た場合、オーブン調理をレンジ調理と誤判断したり、ま
た食品の大、小等を誤判断して小さな食品でも長時間高
温で加熱して焦がしてしまう等の不具合が生じるという
問題があった。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
自動調理モード判別及び自動食品判別を行う食品加熱装
置において、判別に使用する光センサの特にOFF状態
となる故障を検出し、調理モード及び食品の誤判別を防
止することのできる食品加熱装置における光センサ故障
検知装置を提供することを目的とする。
自動調理モード判別及び自動食品判別を行う食品加熱装
置において、判別に使用する光センサの特にOFF状態
となる故障を検出し、調理モード及び食品の誤判別を防
止することのできる食品加熱装置における光センサ故障
検知装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1に、加熱室の対向壁面に設けられた
発光手段と受光手段とからなる光センサで被加熱食品な
いしは該被加熱食品載置用の備品を検知して調理に関す
る情報を得る食品加熱装置における当該光センサの故障
を検知する光センサ故障検知装置であって、前記光セン
サを、その光路に物体がない状態で動作させたときの前
記受光手段の出力波形状態に基づいて当該光センサの故
障を検知する故障判断手段を有することを要旨とする。
に、本発明は、第1に、加熱室の対向壁面に設けられた
発光手段と受光手段とからなる光センサで被加熱食品な
いしは該被加熱食品載置用の備品を検知して調理に関す
る情報を得る食品加熱装置における当該光センサの故障
を検知する光センサ故障検知装置であって、前記光セン
サを、その光路に物体がない状態で動作させたときの前
記受光手段の出力波形状態に基づいて当該光センサの故
障を検知する故障判断手段を有することを要旨とする。
【0009】第2に、上記第1の構成において、前記故
障判断手段は、前記受光手段の出力が第1の設定レベル
から第2の設定レベルまで立ち上がるのに要する時間に
基づいて前記光センサの故障を検知することを要旨とす
る。
障判断手段は、前記受光手段の出力が第1の設定レベル
から第2の設定レベルまで立ち上がるのに要する時間に
基づいて前記光センサの故障を検知することを要旨とす
る。
【0010】第3に、上記第1の構成において、前記故
障判断手段は、前記光センサを動作させてから所定時間
後の前記受光手段の出力レベルに基づいて当該光センサ
の故障を検知することを要旨とする。
障判断手段は、前記光センサを動作させてから所定時間
後の前記受光手段の出力レベルに基づいて当該光センサ
の故障を検知することを要旨とする。
【0011】
【作用】上記構成において、第1に、受光手段となるホ
トトランジスタは、その寄生容量の影響で出力波形が入
射光量に応じてある時定数をもって立ち上る。したがっ
て、光センサを、その光路に物体がない状態で動作させ
たときの受光手段の出力波形の立ち上がり等の状態を検
出することにより油等の汚れによる光センサの故障が検
知される。これにより、調理モード及び食品の誤判断が
防止される。
トトランジスタは、その寄生容量の影響で出力波形が入
射光量に応じてある時定数をもって立ち上る。したがっ
て、光センサを、その光路に物体がない状態で動作させ
たときの受光手段の出力波形の立ち上がり等の状態を検
出することにより油等の汚れによる光センサの故障が検
知される。これにより、調理モード及び食品の誤判断が
防止される。
【0012】第2に、受光手段の出力波形状態による光
センサの故障判断は、具体的には出力波形の立ち上がり
時における第1の設定レベルから第2の設定レベルにな
るまでの時間を用いることにより的確に行われる。
センサの故障判断は、具体的には出力波形の立ち上がり
時における第1の設定レベルから第2の設定レベルにな
るまでの時間を用いることにより的確に行われる。
【0013】第3に、受光手段の出力波形状態による光
センサの故障判断は、具体的には光センサを動作させて
から所定時間後の受光手段の出力レベルを用いることに
よっても的確に行われる。
センサの故障判断は、具体的には光センサを動作させて
から所定時間後の受光手段の出力レベルを用いることに
よっても的確に行われる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づいて説明する。図1は、前記図4又は図6に示した透
過型光センサの一つについての回路図を示している。加
熱室の対向壁面に設けられた発光手段としてのLED1
と受光手段としてのPhTr2で構成された光センサ3
により被加熱物である食品ないしはその食品載置用の備
品を検知して調理モード又は食品の大、小等の調理に関
する情報が得られるようになっている。LED1のカソ
ードは抵抗4を介して駆動用トランジスタ5のコレクタ
に接続され、PhTr2のエミッタは出力抵抗6を介し
てアースされている。駆動用トランジスタ5のベースは
故障判断手段としてのマイコン10におけるタイミング
信号発生器出力ポート7に接続され、PhTr2の出力
はマイコン10におけるA/Dコンバータ入力ポート8
に入力されている。
づいて説明する。図1は、前記図4又は図6に示した透
過型光センサの一つについての回路図を示している。加
熱室の対向壁面に設けられた発光手段としてのLED1
と受光手段としてのPhTr2で構成された光センサ3
により被加熱物である食品ないしはその食品載置用の備
品を検知して調理モード又は食品の大、小等の調理に関
する情報が得られるようになっている。LED1のカソ
ードは抵抗4を介して駆動用トランジスタ5のコレクタ
に接続され、PhTr2のエミッタは出力抵抗6を介し
てアースされている。駆動用トランジスタ5のベースは
故障判断手段としてのマイコン10におけるタイミング
信号発生器出力ポート7に接続され、PhTr2の出力
はマイコン10におけるA/Dコンバータ入力ポート8
に入力されている。
【0015】駆動用トランジスタ5を駆動することによ
り、LED1に電流を流してLED1を発光させ、その
光をPhTr2で受ける。光の透過時はPhTr2はO
Nし、その出力Voutは定常状態でHレベルになり、
光の遮断時はPhTr2はOFFし、その出力Vout
は定常状態でLレベルになる。ここで、光センサ3のO
FF故障を検出するため、LED1発光後のPhTr2
の立ち上がり波形状態に着目する。図2にPhTr2の
等価回路を示す。PhTr2は、トランジスタ2aのコ
レクタ・ベース間にホトダイオード2bとコンデンサC
cbが並列に接続され、ベース・エミッタ間にコンデン
サCbeが並列に接続されている。したがって、ホトダ
イオード2bに光が当ると、その光量に比例した電流I
pが流れ、コンデンサCcb,Cbeの影響で、トラン
ジスタ2aの出力Voutは時定数を持って立ち上が
る。よって定常上程では、PhTr2は飽和して出力が
Hレベルであるため、PhTr2に当っている光の量は
検出できないが、LED1発光時のPhTr2の出力立
ち上がりを検出することにより光の量の検出が可能とな
る。特にコンデンサCcbはミラー効果により、その容
量は実際より大きくなり、したがって、PhTr2の出
力波形により、光センサ3の汚れ、又は、寿命による光
センサ3のレンズの曇りにより、光の量が減衰すること
が分り、光センサ3が完全に故障する前にその前兆を検
出することができる。
り、LED1に電流を流してLED1を発光させ、その
光をPhTr2で受ける。光の透過時はPhTr2はO
Nし、その出力Voutは定常状態でHレベルになり、
光の遮断時はPhTr2はOFFし、その出力Vout
は定常状態でLレベルになる。ここで、光センサ3のO
FF故障を検出するため、LED1発光後のPhTr2
の立ち上がり波形状態に着目する。図2にPhTr2の
等価回路を示す。PhTr2は、トランジスタ2aのコ
レクタ・ベース間にホトダイオード2bとコンデンサC
cbが並列に接続され、ベース・エミッタ間にコンデン
サCbeが並列に接続されている。したがって、ホトダ
イオード2bに光が当ると、その光量に比例した電流I
pが流れ、コンデンサCcb,Cbeの影響で、トラン
ジスタ2aの出力Voutは時定数を持って立ち上が
る。よって定常上程では、PhTr2は飽和して出力が
Hレベルであるため、PhTr2に当っている光の量は
検出できないが、LED1発光時のPhTr2の出力立
ち上がりを検出することにより光の量の検出が可能とな
る。特にコンデンサCcbはミラー効果により、その容
量は実際より大きくなり、したがって、PhTr2の出
力波形により、光センサ3の汚れ、又は、寿命による光
センサ3のレンズの曇りにより、光の量が減衰すること
が分り、光センサ3が完全に故障する前にその前兆を検
出することができる。
【0016】図3の(a),(b),(c)に、PhT
r2の出力波形VoutとLED1の発光タイミングを
示すための駆動用トランジスタ5のコレクタ・エミッタ
間電圧Vceを示す。光センサ3の光路に食品、備品等
の物体の無い光透過時において、図3(a)は初期状
態、同図(b)は光センサ3の汚れ、寿命等により、光
センサ3の出力の立ち上がり時間が長くなった場合、同
図(c)は光センサ3が故障した場合をそれぞれ示して
いる。この透過型の光センサ3で、LED1の発光タイ
ミング期間150μsecでPhTr2の出力Vout
が3.5V以上のときHレベルとし、物体がないと判断
する。また、出力Voutが3.5V未満のときLレベ
ルとし、物体があると判断する。またこの出力Vout
はマイコン10のA/Dコンバータ入力ポート8に入力
され、物体の有無はマイコン10により判断される。し
たがって、図3の(a),(b)は物体無しと判断さ
れ、同図(c)は実際は物体無しにもかかわらず物体有
りと誤判断される。光センサの汚れは、食品の調理の油
蒸気が主要な原因と考えられるので時間的に徐々に起
る。このため、同図(c)の状態になる前に、まず同図
(b)の状態になる。したがって、同図(b)の状態が
検出されることにより、光センサ3の故障を検出でき
る。
r2の出力波形VoutとLED1の発光タイミングを
示すための駆動用トランジスタ5のコレクタ・エミッタ
間電圧Vceを示す。光センサ3の光路に食品、備品等
の物体の無い光透過時において、図3(a)は初期状
態、同図(b)は光センサ3の汚れ、寿命等により、光
センサ3の出力の立ち上がり時間が長くなった場合、同
図(c)は光センサ3が故障した場合をそれぞれ示して
いる。この透過型の光センサ3で、LED1の発光タイ
ミング期間150μsecでPhTr2の出力Vout
が3.5V以上のときHレベルとし、物体がないと判断
する。また、出力Voutが3.5V未満のときLレベ
ルとし、物体があると判断する。またこの出力Vout
はマイコン10のA/Dコンバータ入力ポート8に入力
され、物体の有無はマイコン10により判断される。し
たがって、図3の(a),(b)は物体無しと判断さ
れ、同図(c)は実際は物体無しにもかかわらず物体有
りと誤判断される。光センサの汚れは、食品の調理の油
蒸気が主要な原因と考えられるので時間的に徐々に起
る。このため、同図(c)の状態になる前に、まず同図
(b)の状態になる。したがって、同図(b)の状態が
検出されることにより、光センサ3の故障を検出でき
る。
【0017】故障判別方法は、光センサ3の光路に物体
が無い状態で光センサ3の出力のVoutの立ち上がり
状態を判断することにより行われる。判断方法は種々考
えられるが、(1)光センサ3の出力Voutの時定
数、例えば出力Voutが第1の設定レベルから第2の
設定レベルまで立ち上がるのに要する時間、(2)出力
のVoutの時間的増加分、例えば第1の時刻と第2の
時刻の間の出力増加分、(3)LED1発光後所定時間
後のPhTr2の出力レベル等をマイコン10で検出す
る。
が無い状態で光センサ3の出力のVoutの立ち上がり
状態を判断することにより行われる。判断方法は種々考
えられるが、(1)光センサ3の出力Voutの時定
数、例えば出力Voutが第1の設定レベルから第2の
設定レベルまで立ち上がるのに要する時間、(2)出力
のVoutの時間的増加分、例えば第1の時刻と第2の
時刻の間の出力増加分、(3)LED1発光後所定時間
後のPhTr2の出力レベル等をマイコン10で検出す
る。
【0018】図3の(a),(b),(c)それぞれに
対応した具体的な判断結果を数値例により以下に記す。
LED1側の電源電圧Vb1は14V,PhTr2側の
電源電圧Vb2は5Vである。
対応した具体的な判断結果を数値例により以下に記す。
LED1側の電源電圧Vb1は14V,PhTr2側の
電源電圧Vb2は5Vである。
【0019】(1)出力Voutが第1の設定レベル0
Vから第2の設定レベル4.8Vまで立ち上がるのに要
する時間tが、 t≦100μsecのとき正常 t>100μsecのとき汚れ大 と判断する。この判断結果では、図3(a)の場合はt
=40μsecで正常、同図(b)の場合はt=150
μsecで汚れ大と判断される。
Vから第2の設定レベル4.8Vまで立ち上がるのに要
する時間tが、 t≦100μsecのとき正常 t>100μsecのとき汚れ大 と判断する。この判断結果では、図3(a)の場合はt
=40μsecで正常、同図(b)の場合はt=150
μsecで汚れ大と判断される。
【0020】(2)第1の時刻0μsecから第2の時
刻150μsec間の出力Voutの立ち上がりの傾き
ΔV/Δtが、 ΔV/Δt≧0.048V/μsecのとき正常 ΔV/Δt<0.048V/μsecのとき汚れ大 と判断する。この判断基準では、図3(a)の場合はΔ
V/Δt=0.108V/μsecで正常、同図(b)
の場合はΔV/Δt=0.029V/μsecで汚れ大
と判断される。
刻150μsec間の出力Voutの立ち上がりの傾き
ΔV/Δtが、 ΔV/Δt≧0.048V/μsecのとき正常 ΔV/Δt<0.048V/μsecのとき汚れ大 と判断する。この判断基準では、図3(a)の場合はΔ
V/Δt=0.108V/μsecで正常、同図(b)
の場合はΔV/Δt=0.029V/μsecで汚れ大
と判断される。
【0021】(3)LED1の発光後、50μsec経
過時のPhTr2の出力Vout1が、 Vout1≧4Vのとき正常 Vout1<4Vのとき汚れ大 と判断する。この判断基準では、図3(a)の場合はV
out1=4.8Vで正常、同図(b)の場合はVou
t1=3Vで汚れ大と判断される。
過時のPhTr2の出力Vout1が、 Vout1≧4Vのとき正常 Vout1<4Vのとき汚れ大 と判断する。この判断基準では、図3(a)の場合はV
out1=4.8Vで正常、同図(b)の場合はVou
t1=3Vで汚れ大と判断される。
【0022】図3(c)の場合は上記何れの判断基準に
おいても故障と判断される。また、上記光センサ3の故
障チェックを行うタイミングは、電源投入時、食品重量
センサの校正を行う時、食品加熱終了時等に行われる。
おいても故障と判断される。また、上記光センサ3の故
障チェックを行うタイミングは、電源投入時、食品重量
センサの校正を行う時、食品加熱終了時等に行われる。
【0023】なお、PhTrの出力Voutはコンパレ
ータで判断してもよい。また、受光手段としてホトダイ
オードを用いてもよい。
ータで判断してもよい。また、受光手段としてホトダイ
オードを用いてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、光センサを、その光路に物体がない状態で動作
させたときの受光手段の出力波形状態に基づいて当該光
センサの故障を検知するようにしたため、受光手段とな
るホトトランジスタ等は、その寄生容量の影響で出力波
形が入射光量に応じてある時定数をもって立ち上がるこ
とから、油等の汚れによる光センサの故障を検知するこ
とができる。したがって調理モード及び食品の誤判別を
防止することができて食品を適正な調理方法、加熱温
度、加熱時間で自動調理することができる。
第1に、光センサを、その光路に物体がない状態で動作
させたときの受光手段の出力波形状態に基づいて当該光
センサの故障を検知するようにしたため、受光手段とな
るホトトランジスタ等は、その寄生容量の影響で出力波
形が入射光量に応じてある時定数をもって立ち上がるこ
とから、油等の汚れによる光センサの故障を検知するこ
とができる。したがって調理モード及び食品の誤判別を
防止することができて食品を適正な調理方法、加熱温
度、加熱時間で自動調理することができる。
【0025】第2に、受光手段の出力波形状態による光
センサの故障判断を、具体的に出力波形の立ち上がり時
における第1の設定レベルから第2の設定レベルになる
までの時間に基づいて行うようにしたため、光センサの
故障を的確に検知することができる。
センサの故障判断を、具体的に出力波形の立ち上がり時
における第1の設定レベルから第2の設定レベルになる
までの時間に基づいて行うようにしたため、光センサの
故障を的確に検知することができる。
【0026】第3に、受光手段の出力波形状態による光
センサの故障判断を、具体的に光センサを動作させてか
ら所定時間後の受光手段の出力レベルに基づいて行うよ
うにしたため、これによっても、上記と同様に、光セン
サの故障を的確に検知することができる。
センサの故障判断を、具体的に光センサを動作させてか
ら所定時間後の受光手段の出力レベルに基づいて行うよ
うにしたため、これによっても、上記と同様に、光セン
サの故障を的確に検知することができる。
【図1】本発明に係る食品加熱装置における光センサ故
障検知装置の実施例を示す回路図である。
障検知装置の実施例を示す回路図である。
【図2】図1におけるホトトランジスタの等価回路を示
す回路図である。
す回路図である。
【図3】図1におけるホトトランジスタの出力波形等を
示す波形図である。
示す波形図である。
【図4】調理モード判別方式を採用した従来のオーブン
電子レンジの構成図である。
電子レンジの構成図である。
【図5】上記オーブン電子レンジの調理モード判別作用
を説明するためのフローチャートである。
を説明するためのフローチャートである。
【図6】食品判別方式を備えた従来のオーブン電子レン
ジの構成図である。
ジの構成図である。
【図7】図6のオーブン電子レンジの作用を説明するた
めのフローチャートである。
めのフローチャートである。
1 LED(発光手段) 2 PhTr(受光手段) 3 光センサ 10 故障判別手段としての機能を有するマイコン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】図1におけるホトトランジスタの出力波形をオ
シログラフにより表わした図である。
シログラフにより表わした図である。
フロントページの続き (72)発明者 前川 薫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 加熱室の対向壁面に設けられた発光手段
と受光手段とからなる光センサで被加熱食品ないしは該
被加熱食品載置用の備品を検知して調理に関する情報を
得る食品加熱装置における当該光センサの故障を検知す
る光センサ故障検知装置であって、 前記光センサを、その光路に物体がない状態で動作させ
たときの前記受光手段の出力波形状態に基づいて当該光
センサの故障を検知する故障判断手段を有することを特
徴とする食品加熱装置における光センサ故障検知装置。 - 【請求項2】 前記故障判断手段は、前記受光手段の出
力が第1の設定レベルから第2の設定レベルまで立ち上
がるのに要する時間に基づいて前記光センサの故障を検
知することを特徴とする請求項1記載の食品加熱装置に
おける光センサ故障検知装置。 - 【請求項3】 前記故障判断手段は、前記光センサを動
作させてから所定時間後の前記受光手段の出力レベルに
基づいて当該光センサの故障を検知することを特徴とす
る請求項1記載の食品加熱装置における光センサ故障検
知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20512392A JPH0650544A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 食品加熱装置における光センサ故障検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20512392A JPH0650544A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 食品加熱装置における光センサ故障検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0650544A true JPH0650544A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16501811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20512392A Pending JPH0650544A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 食品加熱装置における光センサ故障検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650544A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5975611A (en) * | 1996-08-15 | 1999-11-02 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Vehicle seat unit |
JP2014202414A (ja) * | 2013-04-04 | 2014-10-27 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理器 |
JP2019074290A (ja) * | 2017-10-19 | 2019-05-16 | アズビル株式会社 | Uvセンサの状態判定装置 |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP20512392A patent/JPH0650544A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5975611A (en) * | 1996-08-15 | 1999-11-02 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Vehicle seat unit |
DE19735364B4 (de) * | 1996-08-15 | 2004-07-01 | Aisin Seiki K.K., Kariya | Fahrzeug-Sitzeinheit |
JP2014202414A (ja) * | 2013-04-04 | 2014-10-27 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理器 |
JP2019074290A (ja) * | 2017-10-19 | 2019-05-16 | アズビル株式会社 | Uvセンサの状態判定装置 |
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