JPH06505264A - 修飾タンパク質およびそれを用いたウイルス感染症を制御するための医薬製剤 - Google Patents

修飾タンパク質およびそれを用いたウイルス感染症を制御するための医薬製剤

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 修飾タンパク質およびそれを用いたウィルス感染症を制御するための医薬製剤本 発明は、インフルエンザ、およびエイズとエイズ関連疾患を含むレトロウィルス 感染症を包含する免疫不全疾患を治療もしくは治癒させるのに遺し、かつウィル スに感染した細胞が未感染の細胞と融合するのを阻害するのにも使用できる医N 製剤に関し、その医薬製剤は、活性物質もしくは活性作用に寄りする物質、また は活性を有する他の物質の担体として、修飾タンパク質もしくは修飾ポリペプチ ドを含有している。
3°−アジド−3゛−デスオキシチミジン(AZT)に用いる細胞特異的担体と して糖タンパク質を使用することは、Molema、 G、、Jansen R ,W、、Pauwels R,、DeClerq E、およびMeijer D 、に、P、の刊行物であるBiochem、 Pharmacol、パート40 、°12号、2603〜2610頁(1990)に開示されている。今日までの ところAZTはエイズの治療に用いる唯一の登録薬剤である。AZTは感染細胞 中でウィルスDNAの合成を阻害する。エイズは治癒しないけれども、このN剤 は平均余命を延長する。
あいにく、AZTは健康な細胞も曹ずので多くの不快な副作用が生じる。これら の副作用は、特に、大量のDNAを産生ずる組織、例えば骨髄に現れる。上記の 刊行物によれば、担体分子によって標的細胞にAZTを導くことが提案されてい る。上記刊行物によれば、アルブミン(H3A)と糖類、例えばマンノース、フ コース、ガラクトースおよびグルコースとの接合体を製造し、AZTMP (リ ン酸化して−リン酸エステルの形態にしたAZT)と組み合わせてその抗HI  V活性が試験されている。塘タンパク質と活性物質の接合体が標的細胞に吸収さ れると、担体分子は活性物質を放出すると推定される。
レトロウィルス感染症を治療するのに用いる製剤に硫酸化フ5ニルポリマーを用 いることが、オランダ特許−第8900442号に開示されている。この刊行物 に記載されている硫酸化フェニルポリマーは、硫酸化ポリフェニルアルコール類 、(メタ)アクリル酸とフェニルアルコールの硫酸化コポリマー類およびその医 薬として許容される塩である。これらの活性物質は、MT−411mにおける旧 シー1の細胞変性作用およびCEM綱胞細胞ける旧%L、1の抗原発現を減少さ せる。またこれらの物質は、HIV−2の複製に抵抗する活性も持っている。そ の上、1(IV−1が生成する巨細胞(多核シンチウム細胞)の形成と、HTV フラグメントのCD−4ポジテイブ細胞(CD−4positive II胞) への吸着が阻害される。
本発明は、ウィルス感染症、およびエイズとエイズ関連疾患を含むレトロウィル ス感染症のような免疫不全疾患を治療もしくは治癒させるのに適し、かつウィル スに感染した細胞が未感染の細胞と融合するのを阻害するのにも使用できる医N ll剤に関し、その製剤は、活性物質もしくは作用に寄与する物質、または活性 である他の物質の担体として、修飾クンバク質もしくは修飾ペプチドを含有して いる。そして、その修飾タンパク質と修飾ポリペプチドは、そのアミノ基および /または他の塩基性官能基を、塩基性アミノ酸および/または他の塩基性官能基 のプロトン化を防止するか、または前記塩基性アミノ酸および/または他の塩基 官能基を負の電荷を有する1つ以上の官能基で置換する薬剤で誘導体化すること によって追加の正味の負の電荷を獲得しており、そのタンパク質もしくはポリペ プチドの誘導体の保持時間は、誘導体に変換されていないタンパク質もしくはポ リペプチドに比べて少なくとも9分間延長されている。なおこの保持時間は、ア ニオン変換カラムでFPLCによって測定される。
本発明は、修飾タンパク質もしくは修飾ポリペプチドの負の電荷と抗ウィルス活 性の間に相関関係があることを発見したことに基づいている。活性物質の負の電 荷が大きければ大きいほど、抗ウィルス活性、特に抗HIV活性が大きくなる。
先に述べたように、“追加の正味の負の電荷°は、保持時間に基づいて定量する ことができる。この保持時間は、例えば下記のクロマトグラフィー法によって測 定される。
−p)17.5のトリス・IIcI緩衡液(0,02M) (緩衝iII!A) のIIII当りl mHの濃度の被験物質溶液をll躾する。
一上記試料100μ+を・オランダ、 Woerden、 Pharmacia 社が市販してGAるFPLC装置(Fast Protein Liquid  Chromatography)に注入する。なおこの装置はPbar醜aci a社市販の−ono−Q” −1(RS15アニオン変換カラムを備えている。
=100%緩衡液A−緩衡液A+I M Na(:Iで構成された緩衝液810 0%の勾配液を用い、0.25 ml/分の流量で30分間溶離する。
−保持時間を測定する。
“追加の正味の負の電荷“は、別の方法でも定置することができる。すなわち理 論的な正味の負の電荷に基づいて定量できる。この理論値は、誘導体化された基 の数に、誘導体化された基1つ当りの電荷の変化を掛は算して、出発物質の電荷 に加算することによって計算される0本発明の負電荷のポリペプチド、すなわち 修飾タンパク質の場合、正味の負の電荷は−60より低く、例えば−60〜−3 00以下の桁の値である。
理論正味負電荷の基準は、以下の実施例を参照して示す。
本発明によって用いることができる化合物の5ue−Is^(ヒト血清アルブミ ンと無水コハク酸の反応生成物)では、リシンの61個の正のNtb ”はすべ ての負のC0〇−基で置換された。上記のように、1リシン当り2の電荷の変化 がある。それ故、この化合物の理論的電荷は、−15(元のアルブミンすなわち ISA由来)+(2X−61)−−137である。ウシ血清アルブミン(BSA )の場合、5uc−BSA物質の値は、元のBSAの電荷の値が−18なので− 140になる。
本発明によって使用できるヒト血清アルブミンと無水コハク酸の反応生成物は、 理論的な正味の負の電荷は−137(−−15+61 X −2)である。
本発明で使用することができるヒト血清アルブミンと無水アコニット酸(シス− もしくはトランス−プロペ−1−エン−1,2,3−)リカルボン酸の無水物) の反応生成物は、−198(−−15+(61X−3)の理論正味負電荷を有す る。
アルブミンと無水プロペン−1,2,3−)リカルボン酸の非常に安定な反応生 成物の負の電荷は類似しており好ましいことである。
さらに、HSAと比べて延長された保持時間は、記載されたクロマトグラフィー の条件下で測定したが、Aco−l5Aについては13分間で5uc−85Aに ついては11.5分間である。
さらに、タンパク質/ポリペプチドの理論電荷は、分子中に存在する全アミノ酸 の電荷の平均値として計算される(血清アルブミンの場合約600個のアミノ酸 )。
また1個のアミノ基/塩基性基当り3個以上のカルボキシル基を、本発明で用い ることができる出発物質に導入することもできる。勿論、さらに一層高い負の電 荷を有し、かつ保持時間を上記の値よりさらに大きく延長する活性物質が得られ る。
追加の正味負電荷を有し、かつ本発明の医薬製剤に使用できる修飾タンパク質も しくは修飾ポリペプチドは、本願では以後、“負電荷ポリペプチド(negat 4veIy charged polypeptides)”と呼ぶ、この櫂の 化合物は一般に水溶性でありイオンの形態で存在することができる。
この負電荷ポリペプチドは好ましくは、ポリアミノ酸、およびアルブミンとα− #槍タンパクji(“オロンムコイド)のような修飾血漿タンパク質である。
分子量が約70.000の桁のポリペプチドが適切である。しかし分子量はこの 値よりかなり大きくまたは小さくしてもよく、重要な因子は、ポリアニオンポリ ペプチド構造が分子内に存在していることである。
本発明で使用される負電荷ポリペプチドに誘導化される基としては、リシンとヒ スチジンが好ましいことが発見されたのである。リシンの窒素含有基はアミノ基 であり、一方ヒスチジンのli素含有基は“他の塩基性官能基”とみなされる。
さらに例えばポリリシンも本発明に成功裡に使用することができる。
出発物質に、追加の正味の負電荷を導入することができる標準の化学薬剤が、誘 導体を製造するのに使用される。しかし、アルデヒド類、無水物類、酸塩化物類 およびイソ(チオ)シアネート類を使う方が好ましい、この種の薬剤を使えば、 上記の障害と症状に対する顕著な作用を有する医薬製剤を提供する負電荷ポリペ プチドが得られることが見出されたのである。
タンパク質またはポリペプチドの誘導体を製造するのに用いる薬剤の例として、 下記の物質を挙げることができる。
1、無水物類 1.1. 直鎖無水物類 タンパク質中のアミンと反応することによって、生理的pHにおいてプロトン化 されないアミド結合を提供する。
NH4−中性アミド (電荷の変化は−1) 1.1.1. 対称無水物質 1.1.2. 非対照無水物類 1.2.1. 環式無水物類 タンパク質中のアミンと反応することによって、生理的pHにおいてプロトン化 されないアミド結合を提供し、さらにそのアミド結合は生理的pHにおいて脱プ ロトン化される1個のカルボキシル基を導入する。
NH3”→中性アミド+負のカルボキシル基(電荷の変化は−2) 1.2.2. リング中に追加のカルボキシル基を冑する環式無水物類タンパク 質中のアミンと反応することによって、生理的pl+においてプロトン化されな いアミド結合を提供し、さらにそのアミド結合は生理的piにおいて説プロトン 化される2個のカルボキシル基を導入する。
NH3゜−中性アミド+2個の負のカルボキシル基(電荷の変化は−3) 2、酸ハロゲン化物!It(一般に酸塩基物類)タンパク質中のアミンと反応す ることによって生理的pl(においてプロトン化されないアミド結合を提供する 。
NHs ’→中性アミド (電荷の変化は−1) −○ 塩化ステアリル □CH3−IC+2116−C,c。
最後の2つの化合物は〜2の電荷の変化を与える。というのはアミノ基から正の 電荷を除くのに加ス、て負の電荷をスルホニル基に導入するからである、3、ア ルデヒド類 タンパク質中のアミンとの反応によってイミンを提供する。
NH3’→中性イミン (電荷の変化は−1) 4、 イソチオシアネート類 タンパク質中のアミンとの反応によって、生理的pHにおいてプロトン化されな いチオカルバミル結合を提供する。
NH3’→中性のチオカルバミル (電荷の変化は−1) タンパク質中のアミンとの反応によって、生理的pHにおいてプロトン化されな い尿素結合を提供する。
Nlf、 ”−中性原票 (電荷の変化は−1) ポリアニオンのタンパク質またはポリペプチドを得るのに用いる上記薬剤は、す べてを示したわけではなく、各種のグループの少数の例を示しているに過ぎない 。
すべての薬剤の場合、例えばリン酸基、硫酸基およびカルボキシル基のような追 加のアニオン1能基は、可能な場所に、追加の負の電荷を導入するような方式で 連鎖中に組み入れることができる。
本発明によって用いられるポリペプチドの追加の正味の負電荷は、その作用を得 るために非零に重要なので、出発物質のタンパク質もしくはポリペプチドは、誘 導体化することが可能で追加の負の電荷を獲得することができる基をできるだけ 多数もっていることが好ましい。天然もしくは合成のオリゴペプチドは、出発物 質として用いられるが、官能アミノ基もしくは他の官能塩基性基を有するアミノ 酸磨えば上記のりシンとヒスチジンで、5%以上、特に15%以上、さらに待に 25%以上が構成されているのが好ましい。
本発明の!1剤は、臘にもしくは非経口で投与することができる。非経口でもし くは腸に投与することができる製剤も、本発明の製剤から製造多゛ることができ る。
本発明の負電荷ポリペプチドを含有する医′N製剋は、散剤、懸濁液、水射、ス プレー剤、乳層、軟膏もしくCコクリーム剤の形態でもよく、局所塗布;鼻腔内 、直腸内もしくは膣内への投与;および経口もしくは非経口(静脈内、皮膚内、 筋肉内、クモ股下腔内など)の投与に用いることができる。このような製剤は、 負電荷ポリペプチドと、水性もしくは非水性の溶媒、安定肩、乳化剤、界面活性 剤および添加剤のような中性タイプの医薬として許容される賦形剤および所望に より着色剤と芳譬物質とを組ろ合わせて(例えば混合もしくは熔解などを行なっ て)製造することができる。本発明の製剤における負14荷ポリペプチドの濃度 はかなり変えることができ、投与の方式によって、0.001、好ましくは0. 1および100%の間の範囲内にある。さらに、投与される負11荷ポリペプチ ドの投与量は、例えば0.1〜100 mg/kg体重であってもよい。
また本発明は、追加の正味の負の電荷を獲得した物質の上記のM途に間する。
すなわちウィルス感染症と、エイズおよびエイズ関連疾患を含むレトロウィルス 感染症のような免疫不全疾患の治療もしくは治癒に用いるのに適切でかつ感染細 胞が未感染細胞と融合するのを阻害するのに使用できる医薬製剤を製造する際の 、活性物質もしくは活性作用に寄与する物質として、または活性物質の担体とし ての用途である。
また本発明は、エイズおよびエイズ関連疾患のようなレトロウィルス感染症によ っておこる疾患もしくは陳富、またはウィルスと細胞の融合もしくはウィルス感 染Ii!胞と未感染II胞との融合が起こす症状を治療する方法に関し、この方 法では上記定義の追加の負電荷を有するタンパク質またはポリペプチドが用いら れる。
また本発明は、修飾タンパク質または修飾ポリペプチドの製造方法に関し、この 方法では、タンパク質またはポリペプチドのアミノ基および7丈たは他の塩基性 官能基は塩基性アミノ酸のプロトン化を防止する薬剤で誘導体化され、そのタン パク質またはポリペプチドは、追加の正味の負の電荷を獲得して、タンパク質ま たはftJペプチドの誘導体の保持時間が誘導体に変換されていないタンパク質 またはポリペプチドに比べて少なくとも9分間延長される。なおこの保持時間は アニオン交換カラムでFPLCによって測定される。
また本発明は、アミノ基および/または他の塩基性官能基を、塩基性アミノ酸お よび/または他の塩基性基のプロトン化を防止するか、または前記塩基性アミノ 酸および/または他の塩基性基を負電荷を有する1つ以上の官能基でW換する薬 剤と反応させたタンパク質またはポリペプチドで構成された新規な修飾タンパク 質または修飾ポリペプチドに関し、この修飾されたタンパク質またはポリペプチ ドは、未修飾のタンパク質またはポリペプチドと比べると追加の正味の負電荷を 有し、その結果、そのタンパク質またはポリペプチドの誘導体は誘導体に変換さ れていないタンパク質またはポリペプチドに比べて保持時間が少なくとも9分間 延長されており1、その保持時間はアニオン交換体が入ったカラムでFPLCに よって測定される。
本発明によって、負電荷ポリペプチドが、とりわけ、シンシチウムの生成とつィ ルス細胞の融合を実質的に減少させ、CD4受容体の0KT4Aエピトープに結 合せず、かつ抗l11)120と蒙^b gp120の相互作用および非常に低 濃度のウィルスの結合作用に対してごくわずかの阻害作用を有する強力で選択性 の抗HIViであることが発見されたのである0本発明で用いられるかまたは製 造される負電荷ポリペプチドは、毒性は全くないかまたはごく低い。
本発明を下記の試験例を参照して説明する。
仄腋透 ホルムアルデヒドと無水コハク酸による負電荷アルブミン(for■−HSAと 5uc4SA)の製造。
HSA 500−gを0.2 M NazCOs溶液(ptl 10.0)50  mlに添加し、次にホルムアルデヒドを、最終濃度が出発物質に対して20重 量%になるように添加した。生成した溶液を暗所で室温にて72時間撹拌した。
不溶性の物質を除くために、溶液を、0.2μ園の微細孔を有するフィルターで 濾過し、セファデックスG2Sカラムで精製し、^−1con ”5tirre d Ce1l Concentrator’のPMIO膜で蒸留水を使って洗浄 し、最終的に凍結乾燥してform4sAを得た。
ISA 500 mgを0.2−KJPOa溶液(pH8,0)50 mlに溶 解した。生成した溶液に固体の無水コハク[500wagを添加し、無水コハク 酸が溶解するまで撹拌した。6M水酸化ナトリウム溶液を用いてpHを8.0〜 8.5の間に保持した。 form4sAについて記載したのと同様にして精製 を実施した。純水の5uc−HSAが得られた。
上記の修飾アルブミンの追加の正味負電荷は、Phar+5acia社(オラン ダ、Woerden)のmono−Qアニオン交換カラムを用い、同Pharm acia社のFPI、C装置(FastProtein Liquid Chr omatography)によって測定した。緩衝液Aは、0.02 M )リ スーHCl緩衡?I!、(pH7,4)であり、緩衝液Bは緩衝液A+1阿Na Clで構成されていた。溶離は、100%A〜100%Bの勾配液を用い、0. 25 ml/分の流量で、30分間行なった。被験物質の試料は緩衝液A中にl −g/mlの量で溶解し、各場合100μlずつをFPLC装置に注入した。
HTLV−1を保有するT、リンパ球細胞系由来のMT−4細胞を抗HTV−1 試験に用いた。
このMT−4細胞は、10容量%の熱で不活性化したウシ胎児血清(F″cs) と20μg/mlのゲンタマイシンを補充したRPMI 1640培地で培養し た。 MOLT−4細胞(クローン8、J、 Virol、 57巻、1159 〜1162頁参照)をシンシチウム生成に関する試験に使用した。その細胞は、 5%CO!の空気の湿潤雰囲気下37℃の温度で保持した。
3〜4日毎に細胞を遠心分離し、新しい培養フラスコ(2X 10’ 1111 1/ml)に移した。その細胞はマイコプラズマの存在について定期的に分析し たが、常にマイコプラズマが存在しないことが見出された。
111V−1(IIIV−[111菌株) ハ1lIV−1が感染した[1UT −78細胞の培養液カラ得り、コの培養液のウィルス力価はMT−4細胞内で測 定した。そのウィルスは一70℃で保管した。
本発明の負電荷ポリペプチドの抗ウィルス活性は、IIT−4細胞中にウィルス が誘発した細胞変性性に対する阻害作用に基づいて測定し、3− (4,5−ジ メチルティアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムプロミド 法(MTT法)によって記録した。なおこの方法は、J、 Virol、 Me thods、 20巻、309〜321頁に記載されている。
シンシチウムの生成は以下のようにして測定した。修飾ポリペプチドをRPMI で希釈し、微量滴定プレートのウェルに移した#5X10’のIIIV−1!! 染HUT−78細胞を、遊離ウィルス粒子を除くために予め211洗浄しておい て、ウェルに加え、続いて直ちに5X10’のMOLT−4細胞を添加し、最終 容積を200μlにした。この細iI混合物を、37℃にてC−含有細胞インキ ユベーターで培養した。最初のシンシチウムが4〜6時間後に生成した。24時 間後に、その細胞を顕微鏡検査とレーザー−70−−サイトフルオログラフィ− (laser flow cytofluorography)によって分析し た。
ウィルス吸着に関する検定は次のようにして行なった。
本発明の負電荷ポリペプチドが存在していないかまたは存在している条件下で、 MT−4細胞をHIV−1ピリオンに曝露した。37℃にて30分間インキュベ ートした後、細胞を洗浄して捕捉されていないウィルス粒子を除いた0次にその 細胞を、HIV−1に対するポリクローナル抗体を用いて間接蛍光を得るために 染色し、その細胞に捕捉された■rv−i粒子をレーザー・フロー・サイトフル オログラフィーで分析した。
CD4免疫蛍光検定法を、42号Proc、Nat1.Acad、Sci、 U SA 8f4.3322〜3326頁に記載の方法を用いて行なった0本発明の 負電荷ポリペプチドが存在している場合と存在していない場合に、室温で種々の 期間、MT−4細胞をインキユベートした。
次にその細胞を、最適濃度のモノクローナル抗体0にT4A−FITC(ort hodiagnostics)または抗−1eu3a −PEで染色し、対照物 質(FITCで標識をつけたIgG IおよびPEで標識を付けたIgGJ ( Becton Dickinson)を用いて4℃で20分間、”Simult est免疫監視法1を実施し、PBSで一度洗浄し、0.5重量筋バラホルムア ルデヒドPBS溶液0.5 mlで固定した。
上記の試験例によって、抗ウィルス活性と負電荷の間に明白な相関関係があるこ とが分かった。例えばアルブミンのりシン基を単にスクシニル化することによっ て、IC5aが非常に低い(1μg/簡■)アニオン化合物が得られる。試験し た負電荷ポリペプチドのどれもが1000μg/mlまでの濃度で、細胞毒性で ないことが見出された。
Aco−4ISA物質を上記の方法と同様にして製造した。この物質の抗HIV 活性は非常に高くてrcs。は0.0056μg/−1である。それ故この化合 物は、5uc−USAの175倍の活性を有し、現在知られている最も高い活性 の化合物の1つである(AZTの約25倍の活性を有する)。
本発明の負電荷ポリペプチドは、例えば、100μg/s+1の濃度で、ウィル スの吸着をごくわずかに阻害する。ちなみの硫酸デキストランは、25μg/m lの濃度で、事実上完全にウィルスの吸着を阻止した。
シンシチウムの生成は本発明の負電荷ポリペプチドによってかなり減少する。
例えば約2μg/++Iに過ぎない1度で50%まで減少する0例えば硫酸デキ ストランで同じ阻害作用を得るためには、28μg/mlの濃度が必要であり、 その量は、抗ウイルス検定法におけるそのICs。値(0,6μg/ml)の約 50倍の量である。
0KT4A mAbはCD4分子のエピトープに結合するので、HIV吸着に応 答可能であり、Hr V粒子がその細胞に結合するのを防止できることは知られ ている。
アラリントリカルボン酸(ATA)はCD4分子のこのエピトープと特異的な相 互作用を示し正の対照として使用した。 0KT4A mAb−CD4相互作用 は、25μg/mlの濃度のATAによって完全に阻害された。本発明の負電荷 ポリペプチド(および硫酸デキストランも)は、100μg/蒙1までの濃度で この相互作用に対して全く影響を与えなかったので、このことから、本発明の活 性物質はCD4受容体のこのエピトープに結合しないと結論することができる。
永続的ニHIV−1ニ感染したHUT−7811胞と特異的抗gp120 mA bは、gp120ノV 3領域を認識しかつ巨細胞の生成に重要な役割を演じて おり、本発明の負電荷ポリペプチドとウィルスgp120の直接相互作用の試験 に使用した。硫酸デキストランは濃度に依存する方式で抗gp120−^bがg p120に結合するのを阻害したが、含有量は抗ウィルス活性を有する量に等し いと言われている。本発明による負電荷ポリペプチドも、濃度に依存する方式で 抗gp120 sAbとgp120の相互作用を阻害する。しかし、50%阻害 するのに要する濃度は、ICs*の多数倍(Nえば100倍)であるので、この ことから、gp120の遮蔽は、恐らく本発明の化合物の作用機序だけではない と結論することができる。
本発明の化合物の作用の機序は、ウィルスが、細胞と融合することと、感染細胞 が未感染細胞と融合することから生じる化合物と融合することを防止することに 基づいている。恐らく、これら化合物とウィルス融合タンパク質(たとえばHr Vの場合のGP41)の相互作用はこの場合必須である。この作用機序は従来全 く報告されていなかった。
ウィルス と 血作眉に関する の 験の 法と結果添付した表1.2.3およ び4を説明する。
免疫不全症を起こすウィルスに対する、本発明の2つの物質(Aco−flsA と5cu−11SA)の抗ウィルス活性を、他のポップニオン抗ウィルス化合物 である硫酸デキストランの活性と比較する。結論:本発明の物質は、IIIV− 1,)IIV−2、およびFrVおよびS■Vに対して活性である。
抗HIV−1試験はすでに記載した。
111V−2(LAV−2to++ ) (L、 I’lontagnier博 士、フランス、パリから入手した)を持続的にLAV−2++。。に感染したM OLT−411胞の培地上澄み液から単離した。抗HIV−2試験は抗HIV− 1試験と同じである。
FIV−48とFIV−113は、血清反応陽性のヤマネコの末梢単核血球から 単離した。
抗F[V試験はEgberjnkらの方法(Proc、Natl、Acad、S ci、 USA 87巻、3087〜3091頁1990年)を用いて行なった 。
マイ(・ジノンで刺激したネコの胸aI細胞を、種々の濃度の被験物質が存在ケ る1、6 e+s”のりエル(101m m /s+ 1 )中にプレートシ、 た。37′cで1時間インキ1べ−1・した後、I−MVを6XIO’c四の逆 転写HM (RT)活性に対応する量で添加j5た。37℃で1時間インキュベ ートシた後、培地を種々の1度の被験物質を含有する新しい培地と取り替えた。
、J−澄み液のRT活性を、37℃74〜・6日間培養した後測定し、た(表2 参照)。
本発明の2つの物質(Aco−11SAと5uc−ISA)のDNAウィルスρ 対する抗ウィルス活性を、他のポリアニオン抗ウィルス化合物である硫酸デキス トランの活性と比較している。&!!論は、本発明の物質は、硫酸デキストラン と真なり被験DNAウィルスに対して全(活性がないということである。
抗CMV試験:ヒト胚芽肺(HEL)m維芽細胞を、10%ウシ胎児血清、1% L−グルタミンおよび0.3%炭酸水素ナトリウムを添加したMEM培地で培養 した。モのm胞に、100 PFII(プラーク形成単位)のヒトサイトメガロ ウィルス(CMV、菌株AD169とDavis菌株)を感染させた。同時に、 被験物質を種々の濃度で添加した。ウィルスによって起こるウィルスプラークの 形成と細胞死を、5noeckら、32巻、1839〜1844頁1988年に 記載されているのと同様にして測定した(表2参照)。
本発明の2つの物質(Aco−FISAと5ue−ISA)のRNAウィルスに 対する抗ウィルス活性を、他のポリアニオン抗ウィルス化合物である硫酸デキス トランの活性と比較している。結論は次のとおりである。すなわち本発明の物質 はインフルエンザウィルスを除いて被検RNAウィルスに対して全く活性がない 、一方硫酸デキストランはVSVとシンドビスウイルスに対してのみ活性を持っ ている。
ポリオウィルス、コクサラキーウィルス、VSV、シンドどスウイルス、セムリ キ森林熱ウィルス、レオウィルス、パラインフルエンザウィルス、HSV−1、 HSV−2およびVMWに対する物質の活性は以下のようにして測定した。
集密細胞培養物(Vero細胞、HeLa細胞および一次ウサギ腎臓細胞)に、 各種の濃度の被験物質の存在下、CCID5* (50%細胞培養感染投与量) の100倍の各種ウィルスを接種した。1時間後に培地を、被験物質だけが各種 濃度で依然として存在している培地で取り替えた。ウィルスによって起こる細胞 死の測定は、vSvC−1)いては感染z、、−て−から1−2日後、コクサノ キーウイルス、セムリキ森林熱?λイルスおよびポリオウィルスについては感染 してから2日後、Isシー1、ll5V−2およびシンドとスウイノトス4”つ いては感染してから2〜30後、ならびにノぐラインフルコンザラ・イルスおよ びレオウィルスについては感染り丁から6日後に行なつ。
た。
センダイウィルスとインフルエンザウィルスに対する被験物質の活性庖、ウィル ス膜と赤血球ゴーストおよびリポソーム2の融合ならびにウィルス膜とIIHX −2i細胞もしくは1.!、C−MKJII胞との融合を測定することによって 決定した。Rlg−デクエンチング法(R+s−dequenching me thod)をこの目的に使用した。なおこの方法は、Hoeks traら、R iochemistry、23!、5675〜5681頁1984年:およびS 、 0hki、 [1゜Doyle、 T、D、 Flanagan、 S、’ pr、 HuiおよびE、 Mayheiim集” MolecularMec hanisms of Membrane Fusion” (米国、ニューヨ ーク、Plenu+m Press社、1988年)441〜450頁の一1l dschutらの報告に記載されている。
この方法を要約すると、次のとおりである。インフルエンザウィルスとセンダイ ウィルスにRI%で標識を付けた。これによって蛍光の70%の自己クエンチン グが起こった* I?+sで標識を付けたウィルスの濃厚懸濁液35μlを、リ ポソームと各種細胞の赤血球ゴース) (IIEPIEs緩衡液中)が入ってい るキューペットに導入して、融合によって起こる蛍光の増大デクエンチングがオ ンラインで測定された(励起560 rim、放出590 nm) 、同じ方法 を、各種の濃度の被験物質の存在下で実施した。
硫酸デキストランおよびヘパリンのような他のポリアニオン抗ウィルス化合物に は、著しい負の副作用として、重大な抗凝血活性がある0本発明の物質にはこの 副作用がない、 Aco−l5Aだけが、例えば100μg/mlという高濃度 (すなわち抗ウイルス濃度の10,000倍を越える濃度)でわずかに抗凝血活 性がある。
lニ レトロウィルスに対するポリアニオン化合物の阻害作用(IC5゜μg/m1) )11V−1)11V−2FIV S[VSuc−ISA O,978<0.1  +十−活性が測定された。
ND−測定されなかった。
紅 DNAウィルスに対するポリアニオン化合物の阻害作用(ICs。μg/儒1) 1(SV−I HSV−2HSV field VMW CMVTに− 盈l RNAウィルスの複製に対するポリアニオン化合物の阻害作用(4Cs。μg/ ■l)ウィルス ACO−ISA 05 コクサフキーウイルス >400 >400ンンドビスウイルス >400 2 .0セムリキ森林熱ウイルス >400 >400レオウイルス >400 > 400 バラインフルエンザウイルス >400 >400インフルエンザウイルス 0 .8 >400センダイウイルス >400 >400表土 化合物の抗凝血作用[APTT (sea)として測定1濃度(μg/ml)  硫酸デキストラン 5uc−USA Aco4SA ヘノでリン100 >40 0 37.7 51.1 >40010 69.4 33.0 33.0 22 05 49.0 37.2 36.2 1403 43.6 35.8 35. 9 651 37.4 36.2 37.0 40.50.1 37.6 38 .0 37.8 40.30.01 38.0 39.0 36.8 38.4 化合物はpH7,2のPBSに溶解し、その溶液30μlを血漿270μlに添 加した。
対照として、PB330 μlを血11270μlに添加したが38.0秒とい うAPTT値が得られた。
APTT−活性化部分トロンボブラステン時間(activated Part ial thromboplastintime (秒) APTTは標準の方法を用い電気機械的に測定した。
補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)平成 5年 9月10 日口。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.インフルエンザ、ならびにエイズとエイズ関連疾患を含むレトロウイルス感 染症のような免疫不全疾患を包含するウイルス感染症を治療するかまたは治癒さ せるのに適し、かつウイルス感染細胞が未感染細胞と融合するのを阻害するのに 使用できる医薬製剤であって; 活性物質もしくは活性作用に寄与する物質または活性を有する他の物質の担体と して、修飾タンパク質または修飾ポリペプチドを含有し;その修飾タンパク質ま たは修飾ポリペプチドは、そのアミノ基および/または他の塩基性官能基を、塩 基性アミノ基および/または他の塩基性官能基のプロトン化を防止する薬剤、ま たは前記塩基性基を負の電荷を有する1つ以上の官能基で置換する薬剤て誘導体 化することによって追加の正味の負電荷を獲得しており、そのタンパク質または ポリペプチドの誘導体の保持時間が、誘導体に変換されていないタンパク質また はポリペプチドと比べて少なくとも9分間延長され、その保持時間は、アニオン 交換カラムでFPLCによって測定される医薬製剤。
  2. 2.誘導体化される基がリシンおよびヒスチジンの残基であり、薬剤がアルデヒ ド、無水物、酸塩化物およびイソ(チオ)シアネートから選択される請求項1記 載の製剤。
  3. 3.タンパク質またはポリペプチドのアミノ酸が、官能アミノ基または塩基性基 を有するアミノ酸で5%以上、好まじくは15%以上、特に25%以上構成され ている請求項1記載の製剤。
  4. 4.修飾タンパク質または修飾ポリペプチドが、ポリアミノ酸、およびアルブミ ンとα−酸糖タンパク質のようなポリアミノ酸や修飾血漿タンパク質から得られ た請求項1〜3のいずれか1つに記載の製剤。
  5. 5.誘導体に変換されるタンパク質が血清アルブミンであり、かつ薬剤がシス− 無水アゴニット酸である請求項1〜4のいずれか1つに記載の製剤。
  6. 6.腸内もしくは非経口に投与可能か、または加工して腸内もしくは非経口に投 与できる製剤を提供できる請求項1〜5のいずれか1つに記載の製剤。
  7. 7.追加の正味の負電荷を獲得した活性物質が0.1〜100%の量で存在する 請求項1〜6のいずれか1つに記載の製剤。
  8. 8.ウイルス感染症ならびにエイズとエイズ関連疾患を含むレトロウイルス感染 症のような免疫不全症を治療するか、または治癒させるのに適し、かつウイルス 感染細胞が未感染細胞と融合するのを阻害するのに使用できる医薬製剤を製造す る際の、活性物質もしくば活性作用に寄与する物質または活性物質の担体として の、特許請求の範囲1〜7のいずれかに定義された、追加の正味の負電荷を獲得 した物質の用途。
  9. 9.エイズおよびエイズ関連疾患のようなレトロウイルスが起こす疾患もしくは 阻害、またはウイルスと細胞の融合またはウイルス感染細胞と未感染細胞の融合 が起こる症状を治療する方法であって、請求項1〜7のいずれかに定義されてい る追加の負電荷を有するタンパク質またはポリペプチドが用いられる方法。
  10. 10.修飾タンパク製と修飾ポリペプチドの製造方法であって;タンパク質また はポリペプチドのアミノ基および/または他の塩基性官能基が、塩基性アミノ基 および/または他の塩基性基のプロトン化を防止する薬剤、または前記塩基性基 を負電荷を有する1つ以上の官能基で置換する薬剤で誘導体化され、タンパク質 またはポリペプチドが追加の正味の負電荷を獲得し、その結果タンパク質または ポリペプチドの誘導体の保持時間が、誘導体に変換されていないタンパク質また はポリペプチドと比較して少なくとも9分間延長され、その保持時間がアニオン 変換カラムでFPLCによって測定されることを特徴とする方法。
  11. 11.アミノ基および/または他の塩基性官能基を、塩基性アミノ基および/ま たは他の塩基性がプロトン化するのを防止する薬剤、または前記塩基性基を、負 の電荷を有する1つ以上の官能基で置換する薬剤と反応させたタンパク質もしく はポリペプチドからなり、未修飾のタンパク質またはポリペプチドと比べて追加 の正味の負電荷を有し、そのタンパク質またはポリペプチドの誘導体の保持時間 が、誘導体に変換されていないタンパク質またはポリペプチドに比べて少なくと も9分間延長され、その保持時間がアニオン交換カラムでFPLCによって測定 される修飾タンパク質または修飾ポリペプチド。
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