JPH0650502Y2 - ラジアル配向金型 - Google Patents

ラジアル配向金型

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JPH0650502Y2
JPH0650502Y2 JP1989047839U JP4783989U JPH0650502Y2 JP H0650502 Y2 JPH0650502 Y2 JP H0650502Y2 JP 1989047839 U JP1989047839 U JP 1989047839U JP 4783989 U JP4783989 U JP 4783989U JP H0650502 Y2 JPH0650502 Y2 JP H0650502Y2
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magnetic
radial
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廣文 中野
昌邦 神谷
良夫 松尾
吉輝 中川
一雄 松井
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富士電気化学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は新規なラジアル配向金型、より詳しくは磁石合
金粉末から同時に多数個の成型体を製造することができ
るラジアル磁場配向金型に関するものである。
〔従来の技術〕
従来磁石を製造するに当っては、一般に所定量の合金成
分を含み所要の熱処理を受けてえられた粉末状の磁石合
金材料をラジアル磁場配向金型に入れラジアル磁場中で
成型されてリング状の磁石が一個づつえられていた。こ
こに用いられる金型はたとえば第4図の如きものであっ
た。
この第4図(a)において、11がこの金型の中心に垂直
方向に設けられた一定長さの円柱形ロッドであり、その
周囲下方を1つのコイル12と配向ヨーク13が設けられて
いる。ロッドの周囲上方にはある間隙14をおいてウス又
はダイス15が設けられており、磁石合金粉末はこの間隙
14に設けられた下方パンチ上に供給され上方パンチから
の圧力を受け、コイル12、ヨーク13によりつくり出され
るラジアル磁場の中で成型されていた。同図(b)
(c)にみられるようにラジアル磁場の方向は圧力の方
向と直角をなしており、磁場の方向がラジアル(動径)
方向で強度がどこでも一定であるのが特徴である。
この図面に示す従来の金型は1つのロッドと1つのコイ
ルとその配向ヨークからなる一つのユニットを有するも
のであって1回のプレスで1個の成型体が製造できるの
みであり生産性に難点があった。
これに対して第5図(a)に示すように一つのユニット
中にコイルの中の複数本ここでは2本のロッド11,11′
を入れて2個の成型体を同時に製造しうるように企図し
た金型も提案されたが、同図(b)のように夫々に方向
と強度が均一なラジアル磁場を得ることが、磁気回路の
対称性(ラジアル方向に出る磁束の方向と強度の均一
性)の必要から、事実上不可能であり、この場合も2個
の成型体を同時に得ることができなかった。このように
配向用のコイルを一式とし、その中に成型金型を複数個
配置すると金型、或は成型空間の位置ごとに磁場強度が
変化し、従って均一の特性を有する製品を同時に複数個
生産することができなかった。
このように従来のラジアル磁場配向金型では1回の加圧
で1個の成型体しかえられず、生産性の面からも多数個
の磁石成型体を同時に製造することが切望されていた。
〔目的及び構成〕
かくして本考案はこのような従来のラジアル磁場配向金
型の難点を解決して、同時に多数個の磁石を成型できる
ラジアル磁場配向金型を提供することを目的とするもの
である。
かくて本考案は、垂直方向に設けられた一定長さの1つ
の円柱形ロッドとそれに対応する1つのコイルとその配
向ヨークとを含むユニットを複数個設けてなるラジアル
磁場配向金型を提供するものである。
〔考案の具体的説明〕
本考案を図面に示す実施例について以下に詳細に説明す
る。
本考案の代表的な実施例を第1図に示す。これは2個の
ユニットを同じ平面上にヨークを共通にして設けてな
る。1,1′が非磁性上パンチであって、このパンチ1は
下方の磁性ダイス2内に貫通する非磁性下パンチ3,3′
に対応しており、上下に昇降可能である。この下パンチ
3,3′は夫々円柱状のロッド4,4′の周囲に上下方向摺動
自在に設けられており、このロッド4,4′の下方周囲に
はコイル8,8′とその配向ヨーク5,5′,6,6′,7,7′が設
けられている。9,9′はダイス2とロッド3,3′間におい
て下パンチ上方における空間であってここに成型さるべ
き磁石粉末が供給される。10は磁束線を示す。これによ
って、非磁性上パンチ1、磁性ダイス2、非磁性下パン
チ3、磁性下ロッド4、磁性ヨーク5,6,7、コイル8、
成型空間9を有する一つのユニットと、これと同様に上
パンチ1′、ダイス2、下パンチ3′、ロッド4′、ヨ
ーク5′、6′、7′、コイル8′、成型空間9′を有
するもう一つのユニットとの二つのユニットを有する金
型が形成される。
今二つのユニットの夫々の成型空間9,9′に磁石合金粉
末を入れ、非磁性体上パンチ1,1′を下降させながらコ
イル8,8′に電流を印加させて成型空間9,9′内にラジア
ル方向の磁場を発生させて、上記合金粉末を加圧、成型
する。後成型体を脱磁して後、下パンチ3,3′を上昇さ
せ、成型体を夫々の空間9,9′より取出すと1回の加圧
で2個の成型体を同時に得ることができる。
この際個々のラジアル磁場配向コイル、ヨーク、金型が
ユニット化されているため、ラジアル磁場の方向と強度
の均一性は乱れない。従って従来品と比べて何ら物理的
性質を低下させることなく、しかも互に同じ物理的性質
を有する複数個の成型体を同時に得ることができる。
又、このようなユニットを3つ又はそれ以上設け、1回
の加圧で3つ又はそれ以上の成型体を同時に得ることが
できる。この場合3つ又はそれ以上のユニットを直線状
に配列してもよいが、L字型等に配列することもでき
る。L字型へ配列するときは次の第2図(d)と同じよ
うになる。いづれの場合も隣合うヨークは隣合うユニッ
トで共用することができる。
第2図(a)〜(d)は2つのユニットを設けて2つの
成型体を同時に得るようにした金型のもう一つの態様を
示すものであってここでは隣合うユニット間でヨークの
共用は行なわれていない。この場合も(c)〜(d)に
示すように3つ又はそれ以上のユニットを直線状又はL
字型状等任意に配列させることができる。
第3図(a)〜(c)は本考案の金型の他の実施態様を
示すものであって、2つのユニットが垂直方向に設けら
れている。この場合ロッドが上下二つのユニット間を貫
通しておりコイルは上下のユニットに夫々1個づつ備え
られている。第3図は(a)に示すタイプの基本ユニッ
トは三次元的に表わすと同(b),(c)に示すとおり
である。ここでは上下ユニットのロッド、コイル、配向
ヨーク等は省略されている。この実施態様でも2個のユ
ニットに限らず3個又はそれ以上のユニットを垂直方向
に設けて更に多くの成型体を1回に同時に得るようにす
ることができる。
〔実施例〕
以下に本考案の金型を用いて2個の磁石成型体を同時に
製造する場合の例をあげて、本考案を更に詳しく説明す
る。
(実施例) 平均粒径1000μmのサマリウムコバルト(Sm2CO17)系
合金をジェットミルによい平均粒系3μmに粉砕し、そ
の粉体を磁場中成型した後に焼結、時効し原料とした。
この原料焼結体をジョークラッシャーにより粉砕し篩別
して平均粒径125μm以下の粉体を得た。この永久磁石
粉体にカップリング剤で処理した後、エポキシ樹脂と混
合した。この混合物を造粒処理することにより、平均粒
径300〜800μmの造粒粉を得た。この造粒粉を用いてラ
ジアル異方性のリング状ボンド磁石を得た。これを120
℃−60分加熱硬化し、ついで8極着磁ヨークを用いて、
8極着磁し、表面N/S極の表面磁束(Ni,Si)の値を測定
した。リング形状は次のとおりであった。外径:φ18m
m、内径:φ16mm、高さ:5mm。
ここで使用した金型並びに磁気回路の構造は第1図に示
すとおりであった。
製造するに当っては、まず磁性ダイス2内の磁石成型空
間9,9′へ粉体を供給する。次に非磁性上パンチ1,1′を
下降させながら、コイル8,8′に電流を印加して磁石成
型空間9,9′内にラジアル方向の磁場(磁束線が10の様
に流れる方向)を発生させて、磁石粉体を3トン/cm2
の圧力で成型する。そして圧力を3トン/cm2にキープ
しながら、反転電流をコイル8,8′に印加して成型体を
脱磁し、その後非磁性パンチ3,3′を磁性ダイス2の上
面まで上昇させ、成型体を取出す。
また比較のために従来の一つのユニットのみからなる金
型によって成型したものと、本考案の金型によるものに
ついて、得られたラジアルリング状ボンド磁石の物理的
特性について次の表に示す。
上の表において、 表面磁束のばらつき=(Ni又はSiの最大値) −(Ni又はSiの最小値) 従って、この実施例では、2個取り金型でも、1個取り
金型と同時に、均質な性能を持つ、磁石が得られたこと
が明らかである。
この結果から明らかなように、本考案金型によりえられ
る磁石の物理的特性は、従来金型による場合とまったく
同等であるということが言える。これにより従来では実
現出来なかった、ラジアル磁場配向における多数個同時
成型が成型体の物理的特性を何らそこなうことなく可能
となった。尚本実施例では2個同時成型で行ったが、3
個でも、それ以上でも十分可能である。
また本実施例は、特にボンド磁石の製造の場合を示すも
のであるが、一般の磁石の成型にも本考案の金型は良好
に用い得ること勿論である。
〔効果〕
このように本考案のように1つのロッドとこれに対応す
る1つのコイルとヨークを有するユニットを複数個設け
た金型によって、複数個の磁石成型体を、何ら物理的特
性の低下を来すことなく、1回の加圧で同時に製造する
ことができ、本考案の金型は誠に有効である。しかも本
考案によれば、各金型又はその中の部位により製品特性
に変動を来すことなく常に特性が均一な製品を同時に複
数個生産することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の金型の一実施例の説明図、第2図
(a)(b)(c)(d)は同他の実施例の説明図、第
3図(a)(b)(c)は更に他の実施例の説明図、第
4図(a)(b)(c)、第5図(a)(b)はいずれ
も従来の金型の説明図である。 1,1′…非磁性上パンチ、2…磁性ダイス、3,3′…非磁
性下パンチ、4,4′…磁性下ロッド、5,5′,6,6′,7,7′
…磁性ヨーク、8,8′…コイル、9,9′…磁石粉末成型空
間、10…磁束線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中川 吉輝 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)考案者 松井 一雄 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−187914(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直方向に設けられた1つの円柱状ロッド
    とそれに対応する1つのコイルと配向ヨークとを含むユ
    ニットを複数個設けてなるラジアル配向金型。
JP1989047839U 1989-04-24 1989-04-24 ラジアル配向金型 Expired - Fee Related JPH0650502Y2 (ja)

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JPH02140929U JPH02140929U (ja) 1990-11-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57187914A (en) * 1981-05-14 1982-11-18 Seiko Epson Corp Formation of bipolar radial anisotropic magnet
JPS5999705A (ja) * 1982-11-29 1984-06-08 Seiko Epson Corp ラジアル異方性磁石の製造方法
JPS62224011A (ja) * 1986-03-26 1987-10-02 Seiko Epson Corp 圧縮成形ラジアル磁石の金型構造

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JPH02140929U (ja) 1990-11-26

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