JPH0650491A - 不断水挿入流体制御弁装置 - Google Patents

不断水挿入流体制御弁装置

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JPH0650491A
JPH0650491A JP15568591A JP15568591A JPH0650491A JP H0650491 A JPH0650491 A JP H0650491A JP 15568591 A JP15568591 A JP 15568591A JP 15568591 A JP15568591 A JP 15568591A JP H0650491 A JPH0650491 A JP H0650491A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体管路中に流れ切換弁を不断水状態で挿入
し、もって流体管路を分岐する際に使用される不断水挿
入流体制御弁装置において、流れ切換弁の引抜き作業を
なくし、併せて作業用制水弁を早期に撤去でき、更に
は、装置全体を小型化するとともに、より水頭損失の小
さい構造のものを提供すること。 【構成】 割りT字管1を既設流体管Pの分岐位置にお
いて、該既設流体管Pの管壁の片側に該流体管の内径を
越えない径で穿設された分岐孔部Qの周りに水密に組み
付け、この割りT字管1に分岐窓33を有する内ケース
2を水密に取り付け、更に、分岐窓33に対応する分岐
管部3を有する外ケースを外嵌する。流れ切換弁5は内
ケース2内に収納され、後退時には前記内ケース2の分
岐窓33を閉塞し、進出時には該分岐窓33開放すると
ともに既設流体管Pの流路を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 この発明は、流体管路中に流体制御弁を不断水状態(流
体管路内の流れを予め設置された制水弁で止めることな
く流通状態で工事を実施すること)で挿入し、もって流
体管路を分岐し、もしくは止水する際に使用される装置
いわゆる不断水挿入流体制御弁装置に関する。
【0002】(2) 従来の技術及びその問題点 本出願人は、先に、この種の不断水挿入流体制御弁装置
を実開昭64−7990号公報において提案した。すな
わち、該先行技術の装置は、「穿孔筒部と分岐管部とを
有する箱体と、該箱体の穿孔筒部内に挿脱可能に装着さ
れる流れ切換弁とからなり、前記穿孔筒部は既設管に直
交して設置され、該既設管の外径よりも大なる内径を有
し、該既設管を水密に挟着して組み立てられ、かつ、上
部が開口した有底筒状をなし、前記分岐管部は前記穿孔
筒部に一方向に分岐して連通し、かつ、前記穿孔筒部及
び既設管に対して実質的に直交し、前記流れ切換弁は垂
直弁部と水平弁部とからなり、該垂直弁部は有底の円筒
本体の三方向の側面に通水孔が開設され、他の一方向に
閉塞壁面が形成さるとともに、前記穿孔筒部の側壁面及
び底面に水密に当接され、また、該水平弁部は垂直弁部
の上部に連設され、前記穿孔筒部の開口部に水密に当接
される」ことを特徴とする。
【0003】しかして、この装置は布設替え工事に際
し、次のように使用して実施される。すなわち、流れ切
換弁を取り外した本装置を既設本管の布設替え区間の上
下流側に組み付け固定し、その上下流の分岐管部にバイ
パス管を配置する。次いで、穿孔筒部の上端に配された
作業用制水弁を介して穿孔機により既設本管を穿孔切断
する。その後、穿孔機及び切断片を取り外したのち、作
業用制水弁を介して、流れ切換弁を、その垂直弁部の通
水孔を水道本管の活水側とバイパス管側とに対向させて
穿孔筒部内の側面及び底面との水密を図り、また、その
水平弁部を穿孔筒部の開口部との水密を図りつつ、穿孔
筒部内に挿入設置する。この状態で布設替え工事を実施
する。しかる後、流れ切換弁を一旦引き抜き、分岐管部
を閉塞するように再度穿孔筒部内に挿入し、この状態で
バイパス管を撤去する。しかる後、作業用制水弁等を取
り外し、本装置に水密を施こすことにより既設管布設替
え工事は終了する。
【0004】しかしながら、該先行技術によれば、流れ
切換弁は工事の途中において一旦引き抜く手間が存し、
このため、作業用制水弁が工事の最終段階に至るまで残
置され、作業空間を占有し、作業効率が低下すること、
及び、穿孔作業に先立ってバイパス管を配設する必要が
あり、作業の融通性が小さい、等の問題点がある。ま
た、既設管は穿孔切断されるので、既設管を上回る大き
さの径が必要となり、使用される穿孔機は勿論、制御弁
装置全体が大型化し、設備に要する費用が増大する。更
には、既設管に装着される穿孔筒部は既設管よりも大径
となるので、流水は円滑に分岐方向に流れず、この穿孔
筒部で滞溜する傾向にあり、水頭損失の増大の原因とな
る。
【0005】(3) 発明が解決しようとする問題点 本発明は上記実情に鑑み、この種の不断水挿入流体制御
弁装置において、流れ切換弁の引抜き作業をなくし、併
せて作業用制水弁を早期に撤去でき、また、バイパス管
の配設に際しても適宜時期になすことができ工事に融通
性を確保できる構造のものを提供することを目的とす
る。更には、装置全体を小型化するとともに、より水頭
損失の小さい構造のものを提供することも他の目的とす
る。
【0006】B.発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明の不断水挿入流体制御弁装置は上記目的を達成す
るために、次の構成を採る。すなわち、既設流体管Pの
分岐位置において、該既設流体管Pの管壁の片側に該流
体管の内径を越えない径で穿設された分岐孔部Qの周り
に水密に組み付けられ、その上端にフランジ19及び受
口部20を有し、該既設流体管Pの分岐孔部Qに連通す
る穿孔筒部11を備えた割りT字管1と;下部を開口し
た密閉状の円筒容器よりなり、前記割りT字管1の穿孔
筒部11の受口部20内にその基部26を嵌挿して水密
に配され、その上部の側壁に分岐窓33を有する内ケー
ス2と;前記割りT字管1の穿孔筒部11の上端のフラ
ンジ19上に取付けられ、かつ、前記内ケース2の外周
に水密に外嵌され、前記内ケース2の窓33に連通する
分岐接続管部3を有する外ケース4と;前記内ケース2
内に収納されるとともに、前記割りT字管1の穿孔筒部
11内及び前記分岐孔部Qを介して既設流体管P内に進
退自在に配され、後退時には前記内ケース2の分岐窓3
3を閉塞し、進出時には該分岐窓33を開放するととも
に該分岐窓33と活水側とを連通し、既設流体管Pの流
路を遮断する流れ切換弁5と;からなることを特徴とす
る。
【0007】(2) 作用 本発明の流体制御弁装置は次のようにして使用され、作
用を奏する。内ケース2、外ケース4並びに流れ切換弁
5を取り外した本装置の割りT字管1を既設流体管Pの
分岐予定位置に組み付けて固定するとともに、穿孔筒部
11の上端に作業用制水弁を取り付け、該制水弁を介し
て穿孔機により既設管Pの一側を穿孔Qする。その後、
穿孔機及び切断片を取り外したのち、作業用制水弁を介
して、流れ切換弁5を後退状態で組み込んだ内ケース2
を穿孔筒部11の受口部20内に挿入し、該内ケース2
を固定する。しかる後、作業用制水弁を撤去する。
【0008】次いで、外ケース4を内ケース2にそれら
の分岐接続管部3と分岐窓33との位置を合わせて外嵌
するとともに、割りT字管1に水密に固定し、その分岐
接続管部3に分岐管を接続する。流れ切換弁5の弁体5
Aを穿孔Qを介して流体管P内へ進出させ、水流を遮断
し、分岐接続管部3を介して分岐管に通水する。
【0009】(3) 実施例 本発明の不断水挿入流体制御弁装置(以下「制御弁装
置」という)の実施例を図面に基づいて説明する。図1
〜図4は本制御弁装置Sの一実施例を示す。すなわち、
図1は閉弁状態での本制御弁装置Sの全体構造を示す縦
断面図、図2は開弁状態での第1図と同様の図、図3は
開弁状態での横断面図、図4はその部分図である。な
お、図における太矢印は水流の流れ方向を示す。
【0010】以下、水道管路を例にとって説明する。図
において、Pは地盤中に埋設された既設の配水管であっ
て、該配水管Pの分岐管配設部に本実施例の制御弁装置
Sが取り付けられる。Qは該配水管Pの分岐箇所に穿孔
機により穿設された分岐孔部である。
【0011】図1〜図4を参照して、本実施例の制御弁
装置Sは、割りT字管1と内ケース2と分岐接続管部3
を有する外ケース4と流れ切換弁5とを含むものであっ
て、割りT字管1は配水管Pに直接的に取り付けられ、
内ケース2は割りT字管1上に直交して組み付けられ、
外ケース4は内ケース2の外周に配されるとともにその
分岐接続管部3を介して分岐配水管Bが接続され、流れ
切換弁5は内ケース2内に収容され、割りT字管1へ進
退自在となっている。本制御装置Sにおいてはその他、
係止ボルト7、取付け具8(ボルト8a、ナット8b)
を含む。
【0012】以下、各部の詳細構造を説明する。割りT字管1 割りT字管1は、配水管Pに水密に装着される添設管部
10と該添設管部10の側部より立ち上がる穿孔筒部1
1とからなる。添設管部10は二つ割に形成され、それ
らの半割り部の互いに衝接する端面にはフランジ部13
が外方へ張設され、フランジ部13相互をボルト・ナッ
トよりなる締具14により締め付けて一体化される。該
添設管部10の内面には、その両端部の内周に沿って、
また、衝合部に沿ってパッキン溝が凹設され、このパッ
キン溝に一体もののパッキン15が装着される。フラン
ジ部13相互の衝合締付により、添設管部10は配水管
Pの外周に所定の間隙部16を保持して水密に組み立て
られることになる。17はこの間隔部16に注入固化さ
れたセメントミルクである。
【0013】穿孔筒部11は上下すなわち中心軸方向に
貫通する直円筒体をなし、上端に幅広のフランジ19が
外方へ張設されるとともに、開口部に内ケース2を受け
入れる凹部20aが凹設された受口部20を有する。穿
孔筒部11の内面には相対して一対のガイド溝21aが
縦設される。この穿孔筒部11の内径は後記する内ケー
ス2の内径Dに等しい。穿孔筒部11の受口部20にお
いて、その凹部20a上縁部には後記する内ケース2の
ピンを受け入れるガイド溝22が縦設され、また、円周
方向に適宣間隔を保ってボルト孔23が螺設されてい
る。該ボルト孔23には係止ボルト7が螺装される。ま
た、フランジ19においても、ボルト挿通孔24が円周
方向に複数個所に穿設されている。
【0014】内ケース2 内ケース2は、上面が閉塞され下面が開放された直円筒
体をなし、その円筒体本体の下端部の挿口部26は段部
27を介して外側に肉厚とされ、割りT字管1の受口部
20内に嵌装され、該挿口部26の外側面に凹設された
パッキン溝に装着されたパッキン28により水密を保持
する。該挿口部26の外側面の上部には、割りT字管1
の受口部20のガイド溝22に対応してピン29が植設
される。これにより、挿口部26は所定の位相関係を保
って受口部20内に嵌装される。該挿口部26はまた、
受口部20のボルト孔23に対応して係止ボルト7の先
端部を受け入れる係止孔30が形成される。
【0015】円筒体本体の上方の躯体部32には分岐窓
33が開設され、また、その内面には挿口部26の下端
に至るまでガイド溝34が縦設され、所定状態で割りT
字管1の穿孔筒部11のガイド溝21に連なる。内ケー
ス2の内面は同一径Dとされ、割りT字管1の穿孔筒部
11の内径に一致する。内ケース2の上端部は蓋部36
に形成され、該蓋部36の中心に弁棒挿通孔37が開設
される。
【0016】外ケース4 外ケース4は、上下に開口する円筒体をなし、その内側
面部に内ケース2の外側面に当接する上下のパッキン4
0,41を介して水密に配される。該外ケース4の下端
はフランジ部42とされ、割りT字管1のフランジ19
に当接するとともに内ケース2の挿口部26の段部27
に係合する。該フランジ部42には、フランジ19に形
成されたボルト挿通孔24に対応してボルト挿通孔43
が円周方向に開設され、これらのボルト挿通孔24,4
3に取付けボルト8aが装入され、ナット8bの締付け
により該外ケース4は割りT字管1に固定される。この
固定に従って、内ケース2を拘束する。外ケース4の分
岐接続管部3は定位置状態で内ケース2の分岐窓33に
連通する。本実施例の分岐接続管部3は端部にフランジ
45を有しているが、他の接続態様(例えば、ソケット
嵌合)を採ることは自由である。
【0017】流れ切換弁5 流れ切換弁5は、弁体5Aと弁棒5Bとからなる。弁体
5Aは、弁本体部47と、該弁本体部47の外側に装着
されるゴム体48と、弁本体部47の上部に固設される
遮閉筒部49とからなる。
【0018】弁本体部47は直方体状の箱部47aと該
箱部47aの上部に張設された鍔部47bとからなり、
箱部47aの側面には水流の活水側(上流においては上
流側、下流においては下流側)に向けて開口が開設さ
れ、箱部47aの中空部47cに連通する。鍔部47b
においてはその一部が突設し、ガイド部50を構成す
る。
【0019】ゴム体48は弁本体部47の外側に所定厚
さをもって取り付けられ、その側面には弁本体部47の
開口を介して中空部47cに連通する開口すなわち通水
口48aが開設される。該ゴム体48は図示されるよう
に、自然状態すなわち非圧縮状態において分岐孔部Q内
に自在に挿通される幅及び径を有し、配水管P内へ圧下
されたときその弾性により膨張して流体管路を閉塞す
る。
【0020】遮閉筒部49は直円筒状をなし、弁本体部
47の上部に固設され、かつ、その外周に上下2段にわ
たってパッキン52,53が装着され、内ケース2の内
壁面に当接する。上下パッキン52,53は該遮閉筒部
49が最上位にあるとき、内ケース2の分岐窓33を挟
んで配され、該分岐窓33への止水をなす。遮閉筒部4
9の上部には、流路54を保持した梁体55が架設さ
れ、また、梁体55の中心部にはねじ孔56が螺設さ
れ、後記する弁棒5Bのねじ部が螺合される。
【0021】弁棒5Bはその下部のねじ部58を弁体5
Aのねじ孔56に螺合させ、その上部の弁軸部59を内
ケース2の弁棒挿通孔37にパッキン60を介して挿通
させてある。パッキン60の上位には鍔61が突設さ
れ、この鍔61を内ケース2の蓋部36上に取付けねじ
63をもって固定される抜止め部材64によって押え
る。65は弁棒5Bの上端の回動部である。
【0022】本流れ切換弁5は弁棒5Bの回動により、
弁体5Aが上下動するものである。すなわち、弁体5A
はそのガイド部50が内ケース2の内壁面のガイド溝3
4及び割りT字管1の穿孔筒部11のガイド溝21に沿
って案内され、回転動を起こすことなく上下に案内され
る。
【0023】次に、本実施例の制御弁装置Sを配水管P
に不断水状態で取り付ける工事の手順について述べ、併
せて本制御弁装置Sの各部材の作用について説明する
(図5〜図8参照)。ここでは、水道管布設替え工事を
例に採って説明する。すなわち、図5に示すように、配
水管Pの布設替え工事区間Lの直近の上下流よりバイパ
ス管Bを分岐させ、該バイパス管Bへの通水中に布設替
えを実施し、新管に取り替えるものである。
【0024】以下、施工手順に基づいて説明する。 (1) 配水管Pの分岐予定位置に、内ケース2、外ケース
4及び流れ切換弁5を取り外した本装置Sの割りT字管
1をその添設管部10の二つ割部分を互いに衝接接合す
ることにより、該配水管P回りに水密に取り付ける。こ
のとき、係止ボルト7は後退させておく。この状態で添
設管部10の間隙部16にセメントミルク17を注入
し、その固結を待つ。
【0025】(2) しかる後、図6に示すように、本制御
弁装置Sの穿孔筒部11の上部にフランジ19を介して
不断水作業用制水弁H並びに穿孔機Iを水密に取り付け
る。次いで、作業用制水弁Hを開き、穿孔機Iのカッタ
−Jを穿孔筒部11内に挿入し、配水管Pを穿孔Qす
る。この穿孔Qは配水管Pの内径と同一またはそれより
も若干小さく、配水管Pの一側にのみ限られる。図6に
おいて、100は穿孔機Iの駆動部、102はその回転
駆動軸、104はその水密筒である。
【0026】(3) 配水管Pの切断片を抱持したカッター
Jを作業用制水弁Hの上方位置に引き上げ、該制水弁H
を閉じた状態で穿孔機Iを取り外す。
【0027】(4) 図7に示すように、流れ切換弁5を取
り付けた内ケース2を着脱自在とした弁挿入装置Kを作
業用制水弁H上に水密に取り付け、制水弁Hを開いて内
ケース2を割りT字管1の受口部20内に嵌挿入する。
このとき、内ケース2のピン29は割りT字管1の受口
部20のガイド溝22に嵌り込み、内ケース2は定位置
を保ち、割りT字管1のガイド溝21と内ケース2の内
面のガイド溝34とは同一直線上に並ぶ。しかる後、係
止ボルト7を回転前進させ、その先端部7aを内ケース
2の係止孔30に挿入せしめて、内ケース2を仮固定す
る。図7において、110は弁挿入装置Kの進退軸、1
12は該進退軸110の下端に取り付けられ、内ケース
2との連結をなす継ぎ手、114は本装置Kの水密を図
る外筒、116は該外筒114の作業用窓である。
【0028】(5) 内ケース2と弁挿入装置Kとの係合を
解き、次いで、弁挿入装置Kと作業用制水弁Hを取り外
す。このとき、流水は流れ切換弁5の通水口48aを介
して内ケース2内に流れ込んでくるが、流れ切換弁5の
遮閉筒部49が分岐窓33を閉塞し、外部への水の流出
はない。しかる後、内ケース2に外ケース4を嵌合し、
取付け具8により本固定する。図8及び図1はこの状態
を示す。この状態において、別途配されたバイパス管B
を本装置Sの分岐接続管部3に続する。
【0029】(6) 内ケース2の蓋部36上に突出する弁
棒5Bの回動部65を回動し、流れ切換弁5の弁体5A
を分岐孔部Qを介して配水管P内に進入させる。弁体5
Aのゴム体48が配水管Pの内壁に圧着され、配水管P
内の流れは止水側(上流においては下流側、下流におい
ては上流側)とは遮断され、一方、遮閉筒部49は内ケ
ース2の分岐窓部33を開放するので、上記流れは分岐
接続管部3を介してバイパス管Bへと流れ込む。図2、
図3はこの状態を示す。なお、弁棒5Bの回動操作を操
作杆を介して手動で行う外、電動機を駆動によれば、回
動操作が容易であるとともに遠隔操作が可能となり便利
である。
【0030】本実施例の制御弁装置Sは叙上の態様で使
用されるものであるので、内ケース2及び外ケース4を
取り付けた後、流れ切換弁5の進退により通水及び断水
が自由であり、不断水工事の融通性が高い。このため、
バイパス管Bの配管作業における自由度が大きくなり、
合理的な工事設計を行うことができる。
【0031】また、配水管Pの止水をなす流れ切換弁5
は配水管Pを弁箱として該配水管P内に入り込むもので
あるので、小さな弁体で済み、このため流れ切換弁5は
勿論、その他の内ケース2、外ケース4も小径化され、
装置全体が小型化される。更に、分岐時の水流は流れ切
換弁5の通水口48aを介してなされるので滞流が生ぜ
ず、水頭損失の減少をなすことができる。
【0032】叙上の実施例では布設替え工事を例に採っ
たが、配水管Pから分岐管を配する工事いわゆる分岐管
配設工事、あるいは止水栓工事(この場合、外ケース4
の分岐接続管部3の端部に盲蓋が被嵌される。)への適
用は上記工事の手順に準じて容易に実施できる。
【0033】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変更
が可能である。すなわち、以下の態様は本発明の技術的
範囲内に包含されるものである。 割りT字管1における添設管部10は本実施例の態様
に限定されず、その内径を既設管Pの外径に一致し、溶
接をもって直接的に固定されてもよい。また、添設管部
10を省略し、穿孔筒部11を既設管Pに取り付ける態
様も採りうる。 分岐管部3の外ケース4への取付け角度は自由であ
る。この場合、分岐管部3に対応する位置に内ケース2
の分岐窓33が形成されることは勿論である。 内ケース2、外ケース4等は必ずしも円筒形に限定さ
れず、他の形状を採りうる。
【0034】C.発明の効果 本発明の不断水挿入流体制御弁装置によれば、内ケース
を本装置に組み付ければ不断水作業用制水弁は早期に撤
去でき、かつ、流れ切換弁の引抜き作業はなく、作業手
間が減少し、作業効率が向上する。更には、本装置を設
置した後、バイパス管を配すればよく、時期を選ぶこと
ができ、作業の融通性が向上する。また、既設流体管の
止水をなす流れ切換弁は既設流体管を弁箱として該流体
管内に入り込むものであるので、小さな弁体で済み、こ
のため流れ切換弁は勿論、その他の内ケース、外ケース
も小径化され、装置全体が小型化される。更に、分岐時
の水流は流れ切換弁を介してなされるので滞流が生ぜ
ず、水頭損失の減少をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の閉弁状態の全体を示す
縦断面図。
【図2】開弁状態の図1と同様の図。
【図3】図1のIII −III 線断面図。
【図4】内ケース及び流れ切換弁の全体斜視図。
【図5】水道管布設替え工事の要領図。
【図6】水道管布設替え工事の作業工程の初期工程を示
す図。
【図7】水道管布設替え工事の作業工程の中期工程を示
す図。
【図8】水道管布設替え工事の作業工程の最終工程を示
す図。
【符号の説明】
P…流体管、Q…分岐孔部、S…不断水挿入流体制御弁
装置 1…割りT字管、2…内ケース、3…分岐接続管部、4
…外ケース、5…流れ切換弁、11…穿孔筒部、19…
フランジ、20…受口部、26…挿口部(基部)、33
…分岐窓
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】内ケース2 内ケース2は、上面が閉塞され下面が開放された直円筒
体をなし、その円筒体 本体の下端部の挿口部26は段部
27を介して外側に肉厚とされ、割りT字管1の受口部
20内に嵌装され、該挿口部26の外側面に凹設された
パッキン溝に装着されたパッキン28により水密を保持
する。該挿口部26の外側面の上部には、割りT字管1
の受口部20のガイド溝22に対応してピン29が植設
される。これにより、挿口部26は所定の位相関係を保
って受口部20内に嵌装される。該挿口部26はまた、
受口部20のボルト孔23に対応して係止ボルト7の先
端部を受け入れる係止孔30が形成される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】(6)内ケース2の蓋部36上に突出する
弁棒5Bの回動部65を回動し、流れ切換弁5の弁体5
Aを分岐孔部Qを介して配水管P内に進入させる。弁体
5Aのゴム体48が配水管Pの内壁に圧着され、配水管
P内の流れは止水側(上流においては下流側、下流にお
いては上流側)とは遮断され、一方、遮閉筒部49は内
ケース2の分岐窓部33を開放するので、上記流れは分
岐接続管部3を介してバイパス管Bへと流れ込む。図
2、図3はこの状態を示す。なお、弁棒5Bの回動操作
を操作杆を介して手動で行う外、電動機による駆動によ
れば、回動操作が容易であるとともに遠隔操作が可能と
なり便利である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 P…流体管、Q…分岐孔部、S…不断水挿入流体制御弁
装置、1…割りT字管、2…内ケース、3…分岐接続管
部、4…外ケース、5…流れ切換弁、11…穿孔筒部、
19…フランジ、20…受口部、26…挿口部(基
部)、33…分岐窓 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設流体管の分岐位置において、該既設流
    体管の管壁の片側に該流体管の内径を越えない径で穿設
    された分岐孔部の周りに水密に組み付けられ、その上端
    にフランジ及び受口部を有し、該既設流体管の分岐孔部
    に連通する穿孔筒部を備えた割りT字管と;下部を開口
    した密閉状の円筒容器よりなり、前記割りT字管の穿孔
    筒部の受口部内にその基部を嵌挿して水密に配され、そ
    の上部の側壁に分岐窓を有する内ケースと;前記割りT
    字管の穿孔筒部の上端のフランジ上に取付けられ、か
    つ、前記内ケースの外周に水密に外嵌され、前記内ケー
    スの分岐窓に連通する分岐接続管部を有する外ケース
    と;前記内ケース内に収納されるとともに、前記割りT
    字管の穿孔筒部内及び前記分岐孔部を介して既設流体管
    内に進退自在に配され、後退時には前記内ケースの分岐
    窓を閉塞し、進出時には該分岐窓を開放するとともに該
    分岐窓と活水側とを連通し、既設流体管の流路を遮断す
    る流れ切換弁と;からなることを特徴とする不断水挿入
    流体制御弁装置。
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