JPH0650423Y2 - 積段状態の食器の分離装置 - Google Patents

積段状態の食器の分離装置

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JPH0650423Y2
JPH0650423Y2 JP1989107397U JP10739789U JPH0650423Y2 JP H0650423 Y2 JPH0650423 Y2 JP H0650423Y2 JP 1989107397 U JP1989107397 U JP 1989107397U JP 10739789 U JP10739789 U JP 10739789U JP H0650423 Y2 JPH0650423 Y2 JP H0650423Y2
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separating
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偉人 谷本
芳久 滑田
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株式会社中西製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、使用に供されたのち積段状態にして給食セン
ター等に回収されてくる残滓によって互いが強い固着状
態にある食器を大きさや形状にかかわらず個々に分離す
る装置に関する。
〔従来の技術〕
使用に供されたのち積段状態にして給食センター等に回
収されてくる食器は、使用面に付着した残滓によって互
いが強い固着状態にある場合が多い。そして、これらを
以前は手作業によって分離していたが、作業者に指の曲
がり等の職業病が多数発生し、本出願人はこれを自動化
するため、実願昭60-179568号にて示す積段状態の食器
の分離装置を開示した。これは、食器を積段状態のまま
その上面で載置し、順次個々に分離して下方に落下させ
るための分離部材の厚み方向に貫通した貫通杆の適所に
この分離部材を固定して形成したガイド杆を食器の周囲
に三つ以上固定的に立設したものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
このようにガイド杆を固定的に立設した分離装置を利用
するときには、異なる大きさや形状の食器が混在して回
収されてくる場合にはその種類の数に応じた分離装置を
準備しておく必要がある。又、こうした分離装置は一般
的に食器洗浄機の移送コンベアの搬入口側上方に複数の
食器の大きさや形状に対応させて並設されるものである
が、同種の食器が必ずしも同数回収されてくるとは限ら
ず、食器洗浄機の洗浄効率の面からも好ましい態様のも
のとはいえない。
こうした状況に鑑みて前記先願に係る分離装置を更に改
良せんとしてなされたのが本考案であって、あらゆる食
器の大きさや形状に対応して積段状態の食器を分離しう
るようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
かかる目的を達成するために、本考案の請求項1は、保
持する食器の端縁の厚みよりやや厚い円板状の介在部の
上面に、少なくとも介在部の1つの接線外方に位置する
部分を除去した載置部を設け、載置部の除去部分に対応
する介在部の下面には一時保持部を突出形成して分離部
材を構成するとともに、前記分離部材の厚み方向に貫通
した貫通杆の下端よりこの分離部材を固定して形成した
ガイド杆を三つ以上略同一速度で回転可能に立設した積
段状態の食器の分離装置であって、取付部材に対して作
動杆の途中に設けた作動補助部材をスライド可能に案内
し、作動部材内面に設けた案内部と作動補助部材とを摺
動自在に係合させて作動杆に対して交叉方向に作動部材
をスライド可能としてなり、少なくとも一つのガイド杆
の貫通杆を作動部材に分離部材の下方に遊動貫通させ、
この作動杆の押引き動作によって、作動部材を略水平移
動可能にしてなり、前記作動杆を押引きすることによっ
て三つ以上立設したガイド杆を食器の周囲に食器の外周
端縁が各介在部間に位置しうる間隔であって、しかも載
置部又は一時保持部で食器を落下不能に保持しうるよう
にしてなる積段状態の食器の分離装置である。
また、請求項2は、保持する食器の端縁の厚みよりやや
厚い円板状の介在部の上面に、少なくとも介在部の1つ
の接線外方に位置する部分を除去した載置部を設け、載
置部の除去部分に対応する介在部の下面には一時保持部
を突出形成して分離部材を構成するとともに、前記分離
部材の厚み方向に貫通した貫通杆の下端よりこの分離部
材を固定して形成したガイド杆を三つ略同一速度で回転
可能に立設した積段状態の食器の分離装置であって、取
付部材に対して作動杆の途中に設けた作動補助部材をス
ライド可能に案内し、作動部材内面に設けた案内部と作
動補助部材とを摺動自在に係合させて作動杆に対して交
叉方向に作動部材をスライド可能としてなり、二つのガ
イド杆におけるそれぞれの貫通杆を作動部材に分離部材
の下方に遊動貫通させるとともに、並列配設させた作動
杆を連結杆にて連動させ、この連動させた作動杆の押引
き動作によって、二つのガイド杆が同時に接近又は離間
方向に略水平移動可能にしてなり、前記作動杆を押引き
することによって二つのガイド杆を食器の周囲に食器の
外周端縁が各介在部間に位置しうる間隔であって、しか
も載置部又は一時保持部で食器を落下不能に保持しうる
ようにしてなる積段状態の食器の分離装置である。
〔作用〕
而して、このような食器の分離装置を用いて、使用に供
されたのち積段状態にして回収されてくる食器を個々に
分離するには以下のようにする。まず、分離部材として
分離するための積段状態にある各食器の端縁における使
用面間寸法よりも載置部上面と一時保持部上面間寸法を
大としたものを用いる。そして、例えば円形状の食器の
場合、ガイド杆を三つ立設し、作動杆の押引き動作によ
ってガイド杆を略水平移動させ、三つ立設したガイド杆
を食器の周囲に食器の外周端縁が各介在部間に位置しう
る間隔であって、しかも載置部又は一時保持部で食器を
落下可能に保持しうるようにするとともに、全ての分離
部材における載置部の除去部分の平面視中心線が回転時
の一時期、同時に食器の中心に向くように調整する。こ
のようにしたガイド杆の間に積段状態の食器を使用面を
下にして投入すれば、これらの食器は分離部材の載置部
上面で保持され、ガイド杆の回転にともない、全ての分
離部材の載置部における除去部分の平面視中心線が食器
の中心に向いたとき、積段状態の食器はこのまま介在部
下面の一時保持部上面に落下する。この状態で、更にガ
イド杆の回転によって、最下位の食器と下から二番目の
食器の間に、まず載置部の外周側端縁が強制的に食込
み、次いで載置部の外周が侵入して下から二番目より上
方の食器を保持した状態で強制的に最下位の食器を他か
ら分離し、この最下位の食器は全ての一時保持部が食器
の端縁に対してガイド杆の背後側に回転したときに落下
する。このように他から分離されて落下した食器は、こ
のまま洗浄機の移送コンベアの搬入口側に導かれたり、
又は洗浄機の洗浄槽に投入されて洗浄される。
そして、続いて同じ形状で大きさの異なる積段状態の食
器を分離する場合について説明する。
まず、請求項1の積段状態の食器の分離装置では、例え
ば四角形状の食器に用いられ、各辺の略中央にそれぞれ
ガイド杆が位置するように四つガイド杆を立設し、その
ガイド杆のうち一つ又は相隣接した辺に位置する二つ
を、略水平移動可能に作動部材で支持してなり、この作
動杆の押引き動作を加えると、取付部材に対して作動補
助部材がスライドするのに伴って、該作動補助部材が係
合された作動部材の案内部内を摺動し、作動部材が作動
杆に対して交叉方向に略水平移動させることにより、食
器を大きさに対応させることができる。
また、請求項2の積段状態の食器の分離装置では、例え
ば円形状の食器に用いられ、連結杆にて連動された作動
杆の押引き動作を加えると、取付部材に対して作動補助
部材がスライドするのに伴って、該作動補助部材が係合
された作動部材の案内部内を摺動し、作動部材が作動杆
に対して交叉方向にスライドすることにより、二つのガ
イド杆が同時に接近又は離間方向に略水平移動させるこ
とにより、食器を大きさに対応させることができる。
〔実施例〕
本考案に係る積段状態の食器の分離装置の詳細を更に添
付の図面にもとづき説明する。第1図にはこの分離装置
の機体の一部を省略した平面図を、第2図はこの要部の
拡大平面図を、又第3図にはこの分離装置の正面図をそ
れぞれ示している。そして、この分離装置は大きさの異
なる円形状の食器に対応するようにしたものである。こ
の分離装置にあって図中1として示すのが、使用に供さ
れたのち積段状態にしてこの分離装置を設置した給食セ
ンター等に回収されてくる残滓によって互いが強い固着
状態にある食器の投入空間である。そして、第1図中2
が積段状態の食器である。次に、図中3はこの食器の投
入空間1を形成するガイド杆であって、図示したもので
は積段状態の食器2の周囲にほぼ等間隔に三つ上下方向
に回転自在に立設している。このガイド杆3には、その
下端寄りに積段状態の食器2を個々に分離するための図
中4として示す分離部材が取付けられている。そして、
ガイド杆3を回転させた状態でこのガイド杆3の間に形
成される食器の投入空間1に積段状態の食器2を、例え
ば使用面を下にして投入すれば、分離部材4によって保
持しながら順次個々の食器に分離し、分離した食器は食
器の投入空間1の下方の落下空間5を通じてこの分離装
置の外部に送出されるのである。
個々の積段状態にある円形状の食器のうちに種々の大き
さのものがあるときには、従来はその食器の大きさに対
応させて形成した分離装置でそれぞれ個々に分離してい
たが、本考案では第1図中の手前側、即ち正面側に位置
する二つのガイド杆3,3をその分離部材4,4を取付けた下
端側を第3図中想像線で示すように互いに略水平状態で
接近又は離間自在に立設するとともに、他の一つのガイ
ド杆3は固定的に立設することによって、大きさの異な
る食器にも対応するようにしている。
次に、各構成部材について以下にそれぞれ説明する。ま
ず、分離部材4は第4図(イ)(ロ)(ハ)にその詳細
を示しているが、第5図に示すように、保持する個々の
食器6の端縁の厚みaよりやや厚い円板状の介在部7の
上面に、少なくとも介在部7の一つの接線外方に位置す
る部分を除去するとともに、除去部分8以外においては
下面に中心に向けて下向き傾斜面9′を設けた介在部7
外周表面より突出する部分を有し、除去部分8側端縁に
はこの端縁に向けて下向き傾斜縁9″を形成した載置部
9を設け、載置部9の除去部分8に対応する介在部7の
下面にはこの介在部7下面に位置する基板10から一時保
持部11を突出形成して構成したものである。又、この分
離部材4は第5図に示すように分離するための積段状態
にある食器2の各食器6の端縁における使用面間寸法b
よりも載置部9上面と一時保持部11上面間寸法cを大と
している。図示した分離部材4は、介在部7、載置部
9、一時保持部11を突出形成した基板10をそれぞれ別体
とし、第4図(ロ)に示すように互いを螺着固定するこ
とによって一体形成したものである。又、この介在部7
は薄板状円板を積層して形成したものである。このよう
に分離部材4を構成すれば、保持する個々の食器6の端
縁の厚みaに種々のものがあるとき、この介在部7を構
成する薄板状円板を適宜増減させることで対応すること
が可能となる。ここで、介在部7の厚みや載置部9下面
の中心に向けた下向き傾斜面9′の角度は、保持する個
々の食器6の端縁下面から側壁外面形状により適宜設定
されるものである。更に、図示したものは載置部9を介
在部7の周囲略180°にわたって除去したものである
が、少なくとも介在部7の一つの接線外方に位置する部
分が除去されているならば、所望の効果を達成すること
ができる。尚、第4図(イ)中12はこの分離部材4の厚
み方向に貫通した貫通孔であって、この貫通孔12にガイ
ド杆3の貫通杆が挿通される。
次に、ガイド杆3は機体の上下方向に立設する貫通杆13
の下端よりに第3図に示すように分離部材4の貫通孔12
を挿通させて取付けるとともに、第5図に示すように分
離部材4下面の固定具14と上面の案内ガイド15によって
貫通杆13の上端と下端を露出させてこの分離部材4を固
定したものである。この案内ガイド15は下部よりも上部
の外径を小とし、更には下部外径を介在部7の外径と略
同一又はそれ以下としたものであって、食器の投入空間
1に投入した積段状態の食器2を分離部材4に案内する
ものである。そして、この貫通杆13の上端は機体の上部
構成部材16を貫通させて上方に突出させ、略水平移動可
能としたものの下端は後述する作動部材の遊動貫通孔に
挿通し、又固定的なものの下端は機体の下部構成部材17
に回転自在に挿通している。前記した落下空間5は第1
図,第2図に示すようにこの下部構成部材17を切欠いて
形成したものである。又、二つのガイド杆3の下端側を
略水平移動可能にするため、これらのガイド杆3の固定
具14の下方より突出する貫通杆13の端部を図中18として
示す作動部材の上下に貫通形成した遊動貫通孔19に回転
自在に挿通し、これら作動部材18同士を接近又は離間自
在とするものである。具体的には、これら作動部材18,1
8の下面に第6図に示すようにそれぞれ溝状の案内部20,
20をそれぞれの貫通孔13,13と交叉方向であって、しか
も第1図に示すように互いに接近又は離間方向に設け、
この案内部20に作動補助部材21上面の係合部22を係合さ
せるとともに、作動補助部材21の作動部材18を移動させ
る方向と直交方向に設けた螺孔23に作動杆24の一端寄り
を背面側から螺合させてこれら作動杆24の他端側を背面
方向に突出させている。そして、これらの作動杆24,24
の他端側を押引きすることによって作動補助部材21,21
を作動杆24,24の軸心方向に移動させ、もって作動補助
部材21,21の係合部22,22を作動部材18,18の案内部20,20
内で摺動させることにより、作動杆24の直交方向におい
て作動部材18,18同士を接近又は離間させるのである。
尚、図中25は作動部材18と作動補助部材21の取付部材で
あって、これを機体の下部構成部材17の下面に取付け、
この四隅に立設された取付部26の間に形成された案内溝
27に作動補助部材21下面の摺動案内部28を係合させ、案
内溝27に直交方向の取付部26,26間を作動部材18の摺動
案内空間29として利用するものである。又、図中30は同
じく機体の下部構成部材17の下面に取付けた摺動軸受で
あって、作動杆24の正面側から背面側への前後方向の押
引き動作を支持するものである。図示した実施例では、
作動杆24は両端をやや小径としてこの間に螺軸を形成
し、作動補助部材21の取付位置を調整可能にしている。
そして、これら二つの作動杆24を同時に押引き可能とす
るため、作動杆24の後端、即ち作動杆24の作動補助部材
21の取付側と反対側の端部に後端側が二股状になった連
結部材31を螺合させて取付け、第7図に示すようにこの
二股状部分に上下斜め方向に形成した案内長孔32,32に
下部をこの二股状部分に挿入した回動部材33の両側に側
設したピン34,34を挿入するとともに、回動部材33,33の
上部を連結杆35によって連結固定し、更には連結杆35の
端部に操作ハンドル36を取付けている。尚、第1図中37
は連結杆35の軸受である。又、この正面側に位置する二
つのガイド杆3,3の下端側のみを略水平移動させること
から、この貫通杆13,13の機体の上部構成部材16の貫通
部には第8図に示すようなボールベアリングユニット38
を設けている。このボールベアリングユニット38は外周
の受座39内面側が球面状に形成され、受座39に嵌合され
た内部に軸受部40を回転支持した回転案内部41の軸受部
40の軸心を中心とした振れをも受座39が支持するもので
ある。これによって、機体の上部構成部材16に取付けた
ボールベアリングユニット38の軸受部40にその貫通杆13
を挿通したガイド杆3は第3図に示すような上部構成部
材16の貫通部を支点とした下端側の振れ運動が可能とな
るのである。そして、これら二つの貫通杆13と固定的に
立設したガイド杆3の貫通杆13の上部構成部材16からの
突出部にはそれぞれ平歯車42が取付けられるとともに、
これら平歯車42は第9図に示すようにそれらの中央に配
した駆動平歯車43と二つのガイド杆3の下端側を連結部
材31に設けた案内長孔32内を回動部材33のピン34が移動
する範囲内において略水平移動させたいずれの状態下に
あっても噛み合うように構成されている。尚、図中44は
駆動平歯車43をその駆動軸45に取付けたモーターであ
る。
而して、このような食器の分離装置を用いて、使用に供
されたのち積段状態にして回収されてくる食器を個々に
分離するには以下のようにする。まず、積段状態にある
円形状の食器の大きさに応じて、操作ハンドル36を回動
操作することで連結杆35を介して回動部材33を回動さ
せ、回動部材33の下部両側に側設したピン34,34を連結
部材31の案内長孔32内を移動させて連結部材31を後端に
設けた作動杆24を水平状態で押引き調整する。もって、
作動杆24の押引き動作によって作動補助部材21並びに作
動部材18を介してガイド杆3の下端側を略水平移動さ
せ、三つ立設したガイド杆3を食器の周囲に食器の外周
端縁が各介在部7間に位置しうる間隔であって、しかも
載置部9又は一時保持部11で食器を落下不能に保持しう
るようにする。更には、第10図に示すように全ての分離
部材4における載置部9の除去部分8の平面視中心線P
が回転時の一時期、同時に食器の中心に向くように調整
する。このようにしたガイド杆3の間の食器の投入空間
1に積段状態の食器2を使用面を下にして投入すれば、
これらの食器は分離部材4の載置部9上面で保持され、
ガイド杆3の回転にともない、全ての分離部材4の載置
部9における除去部分8の平面視中心線Pが第10図に示
すように食器の中心に向いたとき、積段状態の食器2は
このまま介在部7下面の一時保持部11上面に落下する。
この状態で、更にガイド杆3の回転によって、最下位の
食器と下から二番目の食器の間に、まず載置部9の外周
側端縁の鋭利な下向き傾斜縁9″が強制的に食込み、次
いで載置部9の外周が侵入して下から二番目より上方の
食器を保持した状態で強制的に最下位の食器を他から分
離し、この最下位の食器は全ての一部保持部11が食器の
端縁に対してガイド杆3の背後側に回転したときに落下
する。このように他から分離されて落下した食器は、こ
のまま洗浄機の移送コンベアの搬入口側に導かれたり、
又は洗浄機の洗浄槽に投入されて洗浄される。
そして、続いて同じ円形状で大きさの異なる積段状態の
食器2を分離するときには、同じく操作ハンドル36を回
動操作することによる作動杆24の押引き動作によってガ
イド杆3の下端側を略水平移動させ、前記のように調整
すればよいのである。
図示した実施例にあっては、作動杆24の押引き作動範囲
は連結部材31に設けた案内長孔32に規制されるが、別途
操作ハンドル36の回動を規制するためのストッパーを、
例えば機体の適所に設けることも可能である。
又、四角形状の食器の場合には、例えば各辺の略中間に
それぞれガイド杆3が位置するように四つガイド杆3を
立設し、そのガイド杆3のうち一つ又は相隣接した辺に
位置する二つを略水平移動可能にすることにより、食器
の大きさに対応させるのである。
又、四角形状の食器を分離する場合には、第11図に示す
ようにガイド杆3を立設した分離装置を構成してもよ
い。この分離装置は食器の相対する辺に各二つずつガイ
ド杆3を略同一速度で回転可能に立設するとともに、対
向する辺における相対するガイド杆3はその分離部材4
の載置部9の除去部分8の平面視中心線Pが回転時の一
時期、同時に相対向するようにし、しかも対向する辺に
設置されたもの同士は図中矢印で示すように互いに逆方
向に回転するようにしている。尚、図中46は杆体又は図
示しない立壁等の移動規制部材である。このとき、図中
右側又は左側に位置する一対のガイド杆3を略水平移動
可能にすることによって、四角形状で大きさの異なる食
器に対応させることが可能となる。又、例えば図中手前
側の相対した一対のガイド杆3を略水平移動可能にすれ
ば、台形状又は平行四辺形状等の食器を分離することも
できる。
図示した実施例にかかわらず、作動部材18をガイド杆3
の下端と上端に取付けてガイド杆3がほぼ完全な立起状
態を維持したまま略水平移動するようにしてもよい。
又、二つの作動杆24を同時に押引きする機構について
も、例えば作動杆24の後端を連結する連結部材の略中間
背後にラックを突出させ、このラックにピニオンを噛合
させたり、又はこの連結部材にシリンダーのロッドを連
結する等して作動杆24を押引きするようにしてもよい。
更に、作動部材18に設ける案内部20についても溝状に形
成することなく、開口又は突条に形成し、作動補助部材
21側をこれに係合可能な形状としてもよい。
又、分離部材4は一体に形成したものを利用してもよ
い。更に、円形状の食器に対応させた、例えば第10図に
示すような分離装置にあって、手前側からの積段状態の
食器の投入を容易にするため、手前側の二つのガイド杆
3の間隔を他の一つのガイド杆との間隔よりも大きく、
即ち角度dを角度eよりも大きくすることも可能であ
る。
〔考案の効果〕
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
請求項1の積段状態の食器の分離装置によれば、作動杆
に押引き動作を加えると、取付部材に対して作動補助部
材がスライドするのに伴って、該作動補助部材が係合さ
れた作動部材の案内部内を摺動し、作動部材が作動杆に
対して交叉方向に略水平移動させることができるので、
作動杆に押引き動作を加えるという簡単な操作だけで、
大きさや形状の異なる食器を保持することが可能とな
る。従って、この分離装置を一つ用いることにより、大
きさや形状の異なる食器に対応でき、汎用性が大きく向
上するのである。
請求項2の積段状態の食器の分離装置によれば、請求項
1の分離装置の効果に加えて、連動された作動杆に押引
き動作を加えると、二つのガイド杆を同時に接近又は離
杆方向に略水平移動させることができるので、例えば円
形状の食器に対し、一つのガイド杆を略水平移動させる
場合に比べ、例えば回収さた食器が変形していても食器
の外周端縁を挟みこんで、確実に挟持することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る積段状態の食器の分離装置の機体
の一部を省略した平面図、第2図はこの要部の拡大平面
図、第3図はこの分離装置の正面図、第4図(イ)は分
離部材の平面図、(ロ)は同じく一部断面にした正面
図、(ハ)は同じく側面図、第5図はガイド杆の分離部
材で積段状態の食器を支持した状態の説明図、第6図は
作動部材と作動補助部材と取付部材の取付け状態を示す
分解斜視図、第7図はこの分離装置の要部を示す側面
図、第8図はガイド杆の上部構成部材の貫通部を示す縦
断面図、第9図はガイド杆に取付けた平歯車と駆動平歯
車との関係を示す説明図、第10図はガイド杆の立設状態
を示す説明図、第11図はガイド杆の立設状態の他の例を
示す説明図である。 1:食器の投入空間、2:積段状態の食器、3:ガイド杆、4:
分離部材、5:落下空間、6:食器、7:介在部、8:除去部
分、9:載置部、10:基板、11:一時保持部、12:貫通孔、1
3:貫通杆、14:固定具、15……案内ガイド、16:上部構成
部材、17:下部構成部材、18:作動部材、19:遊動貫通
孔、20:案内部、21:作動補助部材、22:係合部、23:螺
孔、24:作動杆、25:取付部材、26:取付部、27:案内溝、
28:摺動案内部、29:摺動案内空間、30:摺動軸受、31:連
結部材、32:案内長孔、33:回動部材、34:ピン、35:連結
杆、36:操作ハンドル、37:軸受、38:ボールベアリング
ユニット、39:受座、40:軸受部、41:回転案内部、42:平
歯車、43:駆動平歯車、44:モーター、45:駆動軸、46:移
動規制部材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】保持する食器の端縁の厚みよりやや厚い円
    板状の介在部の上面に、少なくとも介在部の1つの接線
    外方に位置する部分を除去した載置部を設け、載置部の
    除去部分に対応する介在部の下面には一時保持部を突出
    形成して分離部材を構成するとともに、前記分離部材の
    厚み方向に貫通した貫通杆の下端よりこの分離部材を固
    定して形成したガイド杆を三つ以上略同一速度で回転可
    能に立設した積段状態の食器の分離装置であって、 取付部材に対して作動杆の途中に設けた作動補助部材を
    スライド可能に案内し、作動部材内面に設けた案内部と
    作動補助部材とを摺動自在に係合させて作動杆に対して
    交叉方向に作動部材をスライド可能としてなり、少なく
    とも一つのガイド杆の貫通杆を作動部材に分離部材の下
    方に遊動貫通させ、この作動杆の押引き動作によって、
    作動部材を略水平移動可能にしてなり、前記作動杆を押
    引きすることによって三つ以上立設したガイド杆を食器
    の周囲に食器の外周端縁が各介在部間に位置しうる間隔
    であって、しかも載置部又は一時保持部で食器を落下不
    能に保持しうるようにしてなる積段状態の食器の分離装
    置。
  2. 【請求項2】保持する食器の端縁の厚みよりやや厚い円
    板状の介在部の上面に、少なくとも介在部の1つの接線
    外方に位置する部分を除去した載置部を設け、載置部の
    除去部分に対応する介在部の下面には一時保持部を突出
    形成して分離部材を構成するとともに、前記分離部材の
    厚み方向に貫通した貫通杆の下端よりこの分離部材を固
    定して形成したガイド杆を三つ略同一速度で回転可能に
    立設した積段状態の食器の分離装置であって、 取付部材に対して作動杆の途中に設けた作動補助部材を
    スライド可能に案内し、作動部材内面に設けた案内部と
    作動補助部材とを摺動自在に係合させて作動杆に対して
    交叉方向に作動部材をスライド可能としてなり、二つの
    ガイド杆におけるそれぞれの貫通杆を作動部材に分離部
    材の下方に遊動貫通させるとともに、並行配設させた作
    動杆を連結杆にて連動させ、この連動させた作動杆の押
    引き動作によって、二つのガイド杆が同時に接近又は離
    間方向に略水平移動可能にしてなり、前記作動杆を押引
    きすることによって二つのガイド杆を食器の周囲に食器
    の外周端縁が各介在部間に位置しうる間隔であって、し
    かも載置部又は一時保持部で食器を落下不能に保持しう
    るようにしてなる積段状態の食器の分離装置。
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