JPH0650404A - カム機構の過負荷防止装置 - Google Patents

カム機構の過負荷防止装置

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JPH0650404A
JPH0650404A JP22215092A JP22215092A JPH0650404A JP H0650404 A JPH0650404 A JP H0650404A JP 22215092 A JP22215092 A JP 22215092A JP 22215092 A JP22215092 A JP 22215092A JP H0650404 A JPH0650404 A JP H0650404A
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JP
Japan
Prior art keywords
cam
circuit
overload
motor
current value
Prior art date
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Pending
Application number
JP22215092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Yuzuhara
秀男 柚原
Toshio Kagami
敏雄 各務
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Machinery Works Ltd filed Critical Okuma Machinery Works Ltd
Priority to JP22215092A priority Critical patent/JPH0650404A/ja
Publication of JPH0650404A publication Critical patent/JPH0650404A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具交換装置等のカム機構において、カム回
転角に応じ過負荷を的確に判定してカム機構を確実に保
護する。 【構成】 NC制御装置21に許容トルク定数記憶回路
22、モータドライブ回路23、モータ電流値測定回路
24、過負荷判定回路25、及びアラーム発生回路26
を設ける。許容トルク定数記憶回路22にカム回転角に
応じた許容トルク定数テーブルを格納する。モータ電流
値測定回路24によりカム回転角毎のモータ電流値を測
定する。過負荷判定回路25は許容トルク定数とモータ
電流値とを比較して過負荷を判定し、モータドライブ回
路23にモータ停止指令を、アラーム発生回路26にア
ラーム指令を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カムをモータで回転
するカム機構における過負荷防止装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、マシニングセンタの工具交換装
置においては、カムがモータにより回転され、カムフォ
ロアを含む従節部を介し交換アームが駆動されて、工具
が主軸に抜き差しされる。この種のカム機構において
は、交換アームが衝突したり、摺動部が食い付いたりし
た場合に、機械的強度の低い従節部が過負荷によって破
損するおそれがある。そこで、従来、通常の1サイクル
運転中にモータが発生する最大トルクに基づき過負荷を
判定してモータを停止するように構成した過負荷防止装
置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、モータが発
生するトルクは1サイクル中に大きく変動し、最大トル
ク発生時に、カム機構に作用する力が最大であるとは限
らない。例えば、図4に示すようなカム形状の場合、カ
ム回転角に対する変位量が小さいとき、つまり、リード
角が小さいときに、交換アームの衝突等に伴い、カムフ
ォロアやこれに連動するリンク機構の摺動部に楔作用に
よって逆方向の大きな力が加わる。しかしながら、この
逆荷重に対応したモータトルクの増大分は小さいため、
従来装置によっては、このときの過負荷を判定できず、
カム機構を保護できないという問題点があった。
【0004】そこで、この発明の課題は、各種形状のカ
ムに汎用でき、カム回転角に応じ過負荷を的確に判定し
て、カム機構を確実に保護できる過負荷防止装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の過負荷防止装置は、カムをモータで回
転するカム機構において、カム回転角に応じた許容トル
ク定数を記憶する手段と、モータ電流値を測定する手段
と、許容トルク定数及びモータ電流値に基づき過負荷を
判定してモータ停止指令を出力する手段とから構成され
る。
【0006】
【作用】この発明の過負荷防止装置によれば、カム機構
の許容トルク定数がカム回転角に応じて設定されるた
め、モータ電流値が許容トルク定数に達した時点でモー
タを停止することにより、カム形状の如何を問わず、過
負荷を的確に判定して、カム機構の最も弱い部分を確実
に保護することができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図2はマシニングセンタの工具交
換装置を分解して示す概略図であり、モータ1には減速
機2を介して工具緩め用カム3、工具抜き差し用カム
4、及びアーム旋回用カム5が設けられている。工具緩
め用カム3はカムフォロア6を介してリンク7に連結さ
れ、リンク7のピン8が主軸9に挿入されている。工具
抜き差し用カム4はカム溝10を備え、このカム溝10
にはカムフォロア11が係合している。カムフォロア1
1はリンク12の中間部に設けられ、リンク12は結節
摺動部13、ロッド14、及び連結片15を介して交換
アーム16に連結されている。アーム旋回用カム5には
カムフォロア17が係合し、そのカムフォロア17は旋
回軸18を介して交換アーム16に結合されている。
【0008】図3は前記各カム3〜5の1回転に伴う交
換アーム16の動きを示す線図であり、工具交換指令に
応答してモータ1が起動されると、まず、工具緩め用カ
ム3のカム形状に従いピン8によって主軸9の工具(図
示略)が緩められる。次いで、アーム旋回用カム5によ
り交換アーム16が例えば62゜右旋回され、その一端
部が工具に係止される。この状態で、工具抜き差し用カ
ム4により交換アーム16が例えば118mm移動さ
れ、工具が主軸9から抜かれる。次に、交換アーム16
が180゜左旋回され、その他端部に支持した工具が主
軸9の軸線と整合される。続いて、交換アーム16が1
18mm復帰移動され、工具が主軸9に差し込まれる。
その後、交換アーム16は62゜左旋回されて原位置に
復帰する。なお、工具緩め用カム3には動作確認用の近
接スイッチ19が複数個付設されている。
【0009】図4は工具抜き差し用カム4のカム形状を
例示する詳細図であり、カム溝10は変形正弦曲線に沿
って形成され、交換アーム16を移動しない等半径カム
部10aと、交換アーム16を抜き方向へ移動する減径
カム部10bと、交換アーム16を抜き位置に保持する
等半径カム部10cと、交換アーム16を差し込み方向
へ移動する増径カム部10dとを連続的に備えている。
Pは工具抜き差し用カム4の回転方向を示す。そして、
工具抜き差し用カム4、そのカム溝10に係合するカム
フォロア11等により本実施例のカム機構が構成されて
いる。
【0010】図5はカム機構に加わる力の作用説明図で
ある。図において、Ft は交換アーム16の衝突等によ
り動きの逆方向に作用する力、FはFt によってカムフ
ォロア11等カム軸に作用する力、ψはカム回転角毎に
異なるカム溝10のリード角、rはカム軸郭半径、Q´
はFt によってカムフォロア11等のカム軸に作用する
逆向きのトルクである。
【0011】図6は工具抜き差し用カム4のカム特性図
の一部、たとえば抜き方向であり、カム回転角θh との
関係において、(a)は変位量S、(b)は速度V、
(c)は加速度A、(d)はトルクQ、(e)はリード
角ψを示す。(f)は逆荷重Ft が作用したときにリー
ド角ψの楔作用で発生する力Fをカム回転角θh との関
係で示し、(g)は逆荷重Ft によってカム軸に作用す
るトルクQ´を示し、(h)はカムフォロア11等の最
も機械的に弱い部分の許容荷重Fs とトルクQとの比率
を示す。
【0012】(d)の特性図において、Qc は慣性トル
ク、Qmax はカム軸に作用するトルクの最大値であり、
因みに、従来はこのQmax に相当するモータ電流値に基
づいて過負荷を判定していた。(f)及び(g)の特性
図に示すように、逆荷重Ftが作用したときに、変位の
開始点及び終了点近くでは、カム軸に作用する力Fは大
きく、逆に、トルクQ´は小さい。また、(h)の特性
図に示すように、変位の開始点及び終了点近くではFs
/Qの値は大きく、換言すれば、カム回転角θh に対応
した許容トルク定数Kn は非常に小さくなる。
【0013】図1は上記カム特性を考慮して案出された
本実施例の過負荷防止装置のブロック図である。マシニ
ングセンタのNC制御装置21には、許容トルク定数記
憶回路22、モータドライブ回路23、モータ電流値測
定回路24、過負荷判定回路25、及びアラーム発生回
路26が設けられている。許容トルク定数記憶回路22
には、工具抜き差し用カム4のカム諸元及び許容荷重F
s に基づいて予め算出した許容トルク定数Kn がカム回
転角θh'に対応する数値テーブルでもって記憶されてい
る。モータ電流値測定回路24はモータ1の絶対位置検
出器27及びモータドライブ回路23からの信号を入力
して、カム回転角θh 毎のモータ電流値Ih を測定す
る。そして、過負荷判定回路25は許容トルク定数Kn
とモータ電流値Ih とを比較して過負荷を判定し、モー
タドライブ回路23にモータ停止指令を、アラーム発生
回路26にアラーム指令をそれぞれ出力するように構成
されている。
【0014】したがって、本実施例の過負荷防止装置に
よれば、工具抜き差し用カム4及びカムフォロア11等
を含むカム機構の許容トルク定数Kn がカム回転角θh'
に応じて予め設定されているため、工具交換動作中にお
いてモータ電流値Ih が許容トルク定数Kn に達した時
点で、モータ1が直ちに停止され、かつ、アラームが発
生される。それ故、カム形状の如何を問わず、過負荷を
的確に判定できて、カムフォロア11または結節摺動部
13等のカム機構における機械的に最も弱い部分を確実
に保護することができる。
【0015】なお、この発明は上記実施例の工具交換装
置のみに適用されるものではなく、モータで回転される
カムを備えた各種のカム機構に応用して実施することが
でき、その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の
形状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能
である。
【0016】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明によれ
ば、カム回転角に応じて許容トルク定数を設定し、モー
タ電流値がその許容トルク定数に達した時点でモータを
停止するように構成したので、各種形状のカムに汎用で
き、カム回転角に応じて過負荷を的確に判定して、カム
機構を確実に保護できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す過負荷防止装置のブロ
ック図である。
【図2】工具交換装置のカム機構を示す分解概略図であ
る。
【図3】図2の交換アームの動きを示す線図である。
【図4】図2の工具抜き差し用カムのカム形状を例示す
る詳細図である。
【図5】カム機構に加わる力の作用説明図である。
【図6】工具抜き差し用カムのカム特性図である。
【符号の説明】
1・・モータ、2・・減速機、4・・工具抜き差し用カ
ム、10・・カム溝、11・・カムフォロア、12・・
リンク、13・・結節摺動部、16・・交換アーム、2
1・・NC制御装置、22・・許容トルク定数記憶回
路、23・・モータドライブ回路、24・・モータ電流
値測定回路、25・・過負荷判定回路、26・・アラー
ム発生回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムをモータで回転するカム機構におい
    て、カム回転角に応じた許容トルク定数を記憶する手段
    と、モータ電流値を測定する手段と、許容トルク定数及
    びモータ電流値に基づき過負荷を判定してモータ停止指
    令を出力する手段とを備えることを特徴とするカム機構
    の過負荷防止装置。
JP22215092A 1992-07-28 1992-07-28 カム機構の過負荷防止装置 Pending JPH0650404A (ja)

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JPH0650404A true JPH0650404A (ja) 1994-02-22

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JP (1) JPH0650404A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4866553A (en) * 1985-07-19 1989-09-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk apparatus having a structure suitable for measuring a minute flying weight
KR20160093296A (ko) * 2015-01-29 2016-08-08 현대위아 주식회사 자동 공구 교환 장치

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US4866553A (en) * 1985-07-19 1989-09-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk apparatus having a structure suitable for measuring a minute flying weight
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