JPH0650360B2 - 放射性廃ガスからクリプトンを分離するための方法およびこの方法を実施するための装置 - Google Patents

放射性廃ガスからクリプトンを分離するための方法およびこの方法を実施するための装置

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JPH0650360B2
JPH0650360B2 JP58067912A JP6791283A JPH0650360B2 JP H0650360 B2 JPH0650360 B2 JP H0650360B2 JP 58067912 A JP58067912 A JP 58067912A JP 6791283 A JP6791283 A JP 6791283A JP H0650360 B2 JPH0650360 B2 JP H0650360B2
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krypton
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adsorber
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ヘルム−ト・リンゲル
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フォルシュングスツェントルム・ユーリッヒ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
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    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F9/00Treating radioactively contaminated material; Decontamination arrangements therefor
    • G21F9/02Treating gases
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S55/00Gas separation
    • Y10S55/09Radioactive filters

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、燃焼し尽くした核燃料粒子を化学的に溶解す
る際に発生し、クリプトンおよびキセノン以外に更に他
のガスを含有して溶解器から流出する廃ガスを浄化し、
この浄化の後残留したガス成分混合物の一部分を廃ガス
から溶解器に戻し、クリプトンを上記ガス成分混合物か
ら取り出し貯蔵することにより行われる、放射性廃ガス
からクリプトンを分離するための方法に関する。
更に本発明は、核燃料粒子のための供給部と空気のため
の供給部とを備えた核燃料粒子を化学的に溶解するため
の溶解器、上記溶解器に接続されている廃ガス導管、廃
ガス中のキセノンとクリプトンを含有しているガス成分
のための廃ガス浄化領域、トリチウムのための吸着器、
並びに廃ガス浄化領域を流過した後の廃ガスの部分のた
めの再循環導管とを備えた放射性廃ガスからクリプトン
を分離するための装置に関する。
燃料要素を再処理する際、原子炉稼働の間生じる分裂生
成物或いはその分解生成物を燃料要素を造るのに改めて
使用できる燃料要素および/又は増殖物質から分離する
ため、核燃料粒子は化学的に溶解される。溶解器には核
燃料を酸化するため空気が供給される。溶解器を洗うた
めに供給される空気の量は、可能な限り全部の揮発性の
放射性有害物質が捕そくされ、排出されるように調節さ
れる。例えば、500kg/hウラン流れ率の能力の溶解
器にあっては120Nm/hの掃気空気量が予測され
る。
クリプトンの廃ガス混合物からの分離に関しては、本質
的に三つの方法が知られている。
a.廃ガス混合物の少なくとも一部分を液化した後低温
−精溜すること、 b.適当な溶剤中へクリプトンを吸収させること、 c.活性炭或いは分子篩で吸着させること 低温−精溜の場合、最終生成物の高度の富化と純度を達
することができると云う利点がある反面、欠点として特
にプラントの充分な作業安全性並びに著しいエネルギー
消費を考慮した場合技術的な費用がかかると云う欠点が
あげられる(例えばドイツ連邦共和国特許第24267
64号公報参照)。
この危険と費用を回避するためには、クリプトンの吸収
或いは吸着が重要である。溶剤内でのクリプトンの吸収
は、Merribman等著“Removal of
noble gasses by selective
absorption”(選択的な吸収による希ガス
の回収)、International sympos
ium of manegement of gase
ous wastes from nuclear f
acilities、ウイーン、1980に記載されて
いる。溶剤としてはフレオンが使用される。吸着分離を
行うには、D.T.Dence等著“Noble ga
s separation from nucllar
effluents using selectiv
e adsorption with organic
adsorbents”(有機吸着剤で選択的に吸着
させることによる核生成物からの希ガスの分離)、16
th DDE Nuclear aircleanin
g conference,San Diego、19
80年から、相前後する作業段で廃ガスから成分を順
序、即ちHO.CO.Xe,O,Krの順序で吸
着コラム内でN−キャリヤガス流から除去することが
知られている。この場合、クリプトンの分離は大体3段
階で行われ、これらの方法段の一つの段においてクリプ
トンは凍結される。他の吸着による希ガスの分離、特に
キセノンの廃ガスからの分離に関しては、H.Juen
tgen等著、「Versuche zur adso
rptiven Abtrennung von Ed
elgasen aus dem Abgas ein
er Wiederaufarbeitungsanl
age”(再処理プラトンから出る廃ガスから希ガスの
吸着による分離に関する試み)、Kerntechni
k,1978、450頁〜456頁並びにドイツ連邦共
和国特許第2210264号公報で報告されている。こ
れらの記事によれば、キセノンを分離し、残留している
廃ガス中でクリプトンを25倍の濃度に富化するには1
00m/時間の廃ガス流れ率にあって約8tの活性炭
が必要である。
本発明の課題は、酸化窒素およびキセノンを十分に分離
しながら同時にクリプトンを廃ガス流で高度に富化し、
残留している廃ガスから完全にクリプトンを分離するた
めの吸着方法を経済的に行い得るようにした、廃ガス流
が少くてすむクリプトンを放射性廃ガス混合物から分離
するための方法を提供することである。
上記の課題は、本発明により以下のようにして解決され
る。即ち、廃ガスが空気、窒素酸化物および僅かな濃度
のエーロゾル以外にヨード、トリチウムおよび二酸化炭
素(C−14)を含んでいること、少なくとも窒素酸化
物、エーロゾル或いはヨードを浄化領域で洗浄した後残
留している窒素酸化物部分並びにトリチウムを吸着器の
脱着作業相内で分離して、少なくとも廃ガス混合物の半
分の量を三路弁、再循環導管、空気供給部を経て溶解器
に戻し、次いで浄化領域に導くこと、吸着器の吸着作業
相においてトリチウムおよび残余の酸化窒素が除かれた
廃ガス混合物の残留した戻されない一部分を3路弁およ
び炭素(C−14)−フイルタを経て吸着器内に導入す
ること、吸着器内で吸着作業相で廃ガス混合物を浄化
し、脱着作業相においてキセノンとクリプトンを分離
し、分離された廃ガス混合物とキセノンのみを送りポン
プと三路弁とを経て掃気ガスと共に吸引部により大気中
に放出すること、上記の吸着器の脱着作業相において脱
着されたクリプトンを三路弁を経て分取クロマトグラフ
へと導入すること、およびこの分取クロマトグラフにお
いてキャリヤガスとしてヘリウムを使用してガスクロマ
ト法により先ず残余キセノンを吸着分離した後、次いで
クリプトンから残余ガスを分離することによって解決さ
れる。
上記のように、本発明による方法にあっては、酸化窒素
とエーロゾルおよびヨードのような放射性残余ガス成分
は浄化された後、廃ガス混合物の一部は脱着的な処理手
段により分離されて、溶解器内に戻される。戻されなか
った廃ガス混合物の残余部分から吸着的処理により先ず
トリチウムおよび炭素(C−14)が−HTOもしくは
14COの形で−分離されてこの残余物が浄化され、
引続きこの残余物から吸着的な処理手段でキセノンとク
リプトンとが除去される。次いでキセノンのみが掃気ガ
スと共に放出され、クリプトンを含んでいる残った廃ガ
ス混合物は非連続的に分取ガスクロマトグラフに供給さ
れ、このガスクロマトグラフ内でクリプトンが残余ガス
から分離される。
本発明の他の構成にあって、−キセノンを吸着的に分離
する以前に−二酸化窒素洗浄器を通過した後も廃ガス混
合物中に残留するキセノン−窒素酸化物部分並びにトリ
チウムが分子篩に捕そくされる。このことは、希ガス部
分の高い吸着能を備えた活性炭による廃ガスからの吸着
による分離を可能にする。分子篩は、再循環される廃ガ
ス混合物により再生可能である。したがって再循環され
る廃ガス混合物によって帯行されトリチウムはガス分離
プラントの再循環ループ部内に残り、先ず溶解器内の燃
料溶液内で富化される。本発明による構成により炭素
(C−14)−二酸化物は選択的に廃ガスから分離され
る。
分取ガスクロマトグラフは、クリプトンを容易に分離す
ることのできるヘリウムで働く。クリプトンは、貯蔵び
ん内に充填された活性炭でガスクロマトグラフの作業剤
から分離される。
本発明による方法を実施するための装置の特徴とすると
ころは以下の通りである。
浄化領域の前方に分子篩から成りかつ加熱手段を備えた
吸着器が接続されていること、空気のための供給部に開
口している再循環導管が溶解器および廃ガス導管を経て
窒素酸化物並びにエーロゾルおよびヨードのような放射
性の残留ガス部分の廃ガスを浄化するための浄化領域に
接続されていること、ガス成分混合物の戻されなかった
部分のために吸着器の前方にC−14炭素フイルタが接
続されていること結合導管がクリプトンとキセノンのた
めの、加熱手段を備えた吸着器に連通していること、吸
着器の前方に洗浄ガスと掃気ガスのための吸引部並びに
キセノンおよびクリプトン/掃気ガス混合物のための、
それぞれ交互に遮断可能なガス導管が接続さているこ
と、クリプトン/掃気ガス混合物のためのガス導管がガ
スクロマトグラフの入口に連通しており、このガスクロ
マトグラフの供給導管とクリプトンを含まない掃気ガス
並びにガスクロマトグラフのキャリヤガスを含んでいる
掃気ガス/キャリヤガス混合物のためのガス吸引部とク
リプトン/キャリヤガス混合物のための供給導管が同様
に交互に遮断可能に結合されている。
本発明の方法および装置により以下のような利点が得ら
れる。
酸化窒素、エーロゾルおよびヨードを分離した後部分ガ
ス流を戻すことにより、掃気ガス流を低減しなくとも溶
解器に対する新鮮空気供給量が低減され、廃ガス混合物
のクリプトン割合が増大する。これに伴い、ガス分離プ
ラントの廃ガス混合物のより以上の浄化に使用し得る領
域に供給される廃ガスの量も低減される。このことは、
吸着による分離方法の使用にとって好都合である。例え
ばドイツ連邦共和国特許第2602897号公報に記載
されているように溶解器内で形成された廃ガス混合物の
一部分を空気を供給することなく完全に戻すことは核燃
料の酸化可能性がその際著しく低減されるので実施にあ
ってはその重要性は僅かである。溶解器から流出する廃
ガス混合物の少くとも半分の量を再循環するのが有利で
ある。部分ガス流の戻される最大割合を溶解工程との必
要な酸素供給量で制限する。
廃ガス混合物の導出された部分ガス流からキセノンを吸
着的な手段で分離する以前に、更にトリチウムがHTO
と炭素(C−14)−二酸化炭素の形で分離される。こ
れにより、吸着による希ガス、即ちキセノンとクリプト
ンの分離が改善され、残余廃ガス中におけるクリプトン
の富化度合が上昇する。クリプトンを含んでいる廃ガス
流の量は溶解器から導出される廃ガスの全量に比較して
著しく減少され、全廃ガスの量の1/10以下である。ここ
で、この残余廃ガス混合物は分取ガスクロマトグラフ内
で非連続的に分離される。調整するガスクロマトグラフ
は分析的なガスクロマトグラフのガス通過率に対して約
10倍ほど大きいガス通過率を有している。しかも、
全溶解器−廃ガス量の上記の方法との組合で達せられる
十分な減少は、核燃料の化学的な溶解の際に発生する廃
ガスの浄化のための分取ガスクロマトグラフの使用にと
って重要である。クリプトンの分離はガスクロマトグラ
フ中で完全に達せられる。
以下に本発明による方法およびこの方法を実施するため
の装置を添付図面に図示した実施例につき詳説する。
第1図に図示した分離装置において、溶解器1は核燃料
粒子のための供給部2と空気のための供給部3とを備え
ている。空気は溶解器1を洗いながら貫流し、溶解器中
で形成された揮発性の物質、特にクリプトンとキセノン
とを帯行してこの溶解器を去り、廃ガス導管4を経て流
れる。この廃ガス導管4を通って廃ガス混合物は先ず洗
浄領域5に供給される。この洗浄領域は廃ガス混合物の
ための酸化窒素洗浄器(NO)並びにエーロゾルフイ
ルタおよびヨードフイルタを備えている。残留ガス混合
物は送りユニット6によりトリチウムのための吸着器7
に導入される。トリチウムは廃ガス混合物中にHTOの
形で含まれている。この実施例にあっては吸着器7内に
おいて分子篩が使用されている。この分子篩は、酸化窒
素が洗浄領域5の酸化窒素洗浄器内で廃ガスから未だ完
全に分離されていない場合、トリチウム以外にこの残留
酸化窒素NOをも捕かくする。分子篩としては、例え
ば孔径8−9Åおよび高いSiO−割合を持つ耐酸性
の分子篩が適している。このような分子篩では1mlの分
子篩当り20mlのNOが吸着される。
吸着器7の出口には三路弁8が存在しており、この三路
弁により吸着器7を去る廃ガス混合物が、空気のための
供給部3に開口している再循環導管9内へ、或いは炭素
(C−14)−フイルタ11に通じる結合導管10内へ
と移行可能である。図面には図面を見易くするため一つ
の吸着器7のみを示した。この分離装置を準連続的に作
動させるには少くとも二つの吸着器7が平行に接続され
る。この際各作業相にあっては吸着器の一方が有害物質
を吸着し、他方の吸着器は加熱手段12による加熱の下
で脱着作用を行う。吸着器7の脱着相内では、流過の際
トリチウムと酸化窒素とで負荷された廃ガス混合物の一
部分が再循環導管9を経て溶解器1に戻される。溶解器
1内での燃料溶液中でトリチウムが富化される。
吸着器7の吸着作業相の間トリチウムおよび残余の酸化
窒素を除かれて浄化された、循環系に戻されなかった廃
ガス混合物の部分は炭素(C−14)−フイルタ11を
経てキセノンとクリプトンのための吸着器13に流れ
る。炭素(C−14)−フイルタ11内にあって渦動流
床での炭素(C−14)−二酸化物を固着させるために
は例えばBa(OH)が適している。吸着器13内に
おいては、先ずキセノンとクリプトン両方の吸着、この
実施例ではこの吸着器13の冷却と高加圧下での活性炭
による吸着が行われる。−10℃の温度−この温度は図
面に示していない別個の加熱部材と冷却部材とを備えた
調温器14により調節される−において、および約3バ
ールの吸着器13の入口圧力で、希ガスによる活性炭の
負荷は、室温での1.75バールの入口圧力の負荷に比
して約2倍ほど上昇する。脱着を行うため、吸着器13
は100℃以上の温度に加温される。最も好都合な脱着
温度は125℃である。この場合、窒素或いは空気の掃
気により先ずクリプトン、次いでキセノンが流出する。
廃ガスは送りポンプ15により吸着器13から吸引され
る。この送りポンプ15に加圧側で接続されているガス
導管16内には三路弁17が存在している。この三路弁
は吸引部18と結合されている。この吸引部18を介し
て、吸着器13の吸着作業相の間浄化された廃ガスと、
並びに脱着作業相にあって生じたキセノンとクリプトン
のうちキセノンのみが吸着器13の掃気ガス、例えば窒
素或いは空気と共に大気中に放出される。吸着器13内
においてクリプトンを脱着させようとする場合は三路弁
17を切換え、掃気ガスとクリプトンから形成されたガ
ス混合物を分取ガスクロマトグラフ19に流す。分離装
置を準連続的に稼動させるには、吸着器13にも少くと
も一つの他の吸着器が平行に接続される。この吸着器は
他方の吸着器が脱着作用を行っている間吸着作用を行
う。平行に接続された吸着器は図面を簡略化する目的で
図示しなかった。
分取ガスクロマトグラフ19はヘリウムで働く。この目
的のため、ヘリウム供給導管20がガスクロマトグラフ
19に通じる供給導管21に開口している。供給導管2
1内にはコック22を介してガス導管16からガス混合
物が導入可能である。このガス混合物は本質的に空気或
いは窒素から成り、溶解器1内で生じるクリプトンの全
量を含んでいる。ガスクロマトグラフ19内では、溶離
クロマトグラフの原理により、残留ガス流からキャリヤ
ガスとしてヘリウムを使用して先ず残余キセノンが吸着
分離された後、次いでクリプトンから残余ガスが分離さ
れる。限られているガス量はキャリヤガスとして使用さ
れたヘリウムによりガスクロマトグラフにより掃気さ
れ、これにより多段分離効果が達せられる。このガスク
ロマトグラフから先ず空気とヘリウムが、後にヘリウム
を伴ったクリプトンが流出される。ガスクロマトグラフ
の作業温度はこの実施例では95℃であり、供給された
廃ガス量に対するヘリウムの通過率は4:1の割合で行
われる。
クリプトン/キャリヤガス−混合物は分取ガスクロマト
グラフ19から供給導管23を通って活性炭が充填され
ている、この実施例では特殊鋼から成る貯蔵びん24に
供給され、この貯蔵びん内でクリプトンは冷却器25内
の液体窒素で冷却されながら吸着され、より揮発性のヘ
リウムが分離される。ヘリウムは貯蔵びんキャリヤガス
出口26で吸引導管27を経てヘリウム供給導管20と
ガスクロマトグラフ19に通じる循環系内のガスポンプ
28に戻される。クリプトンを含まない洗浄された空気
を案内するヘリウム流もガスクロマトグラフ19を掃気
するため再使用することができる。この目的のためガス
混合物は三路弁29を調節することによりガス吸引部3
0を経て同様に活性炭で充填されている吸着器31内に
導入され、この吸着器から浄化されたヘリウム或いは浄
化された空気を三路弁32を介して取出すことができ
る。ヘリウムは吸引導管27内に導入され、空気は大気
中に放出される。
図面には、ガスクロマトグラフ19と吸着器に関しても
それぞれただ一つの分離コラムのみを図示した。しかも
分離装置を準連続的に稼動するにはこれら二つの装置に
あっても少くとも二つの分離コラムが並列して接続され
ており、これらの分離コラムは同時に稼動される。吸着
器31にあっては、分離コラムの一つが脱着的に、他方
の分離コラムは吸着的に働く。
分離装置にあって、この実施例にあっては、再循環され
た廃ガスは次の組成を有している。即ち、80容量%N
、18容量%O、0.9容量%Ar、0.5容量%
NO、1.0容量%Xe、0.1容量%Kr並びに痕
跡量のHO、COおよび他の残留成分から成る。分
取クロマトグラフ19内へ流入した際、廃ガスは次の組
成から成る。即ち2容量%のKr、0.1容量%のX
e、8容量%のO、90容量%のNから成る。溶解
器−廃ガス流は吸着器7の高温相にあっては3路弁8を
介してその全量の一部は循環系に、吸着器7の低温相に
あってはその全量の1/40が同様に三路弁8を経て回収系
の吸着器13に送られる。即ち回収系においては全溶解
解器−廃ガス流100Nm/hから2,5Nm/h
に減少される。活性炭が充填されているガスクロマトグ
ラフ中で20Nml/分のヘリウムガス流と共に本質的に
窒素とクリプトンを含んだ100Nmlのガス量の分離の
ためのガスクロマトグラフは第2図に示した。貯蔵びん
24内ではガスクロマトグラフからヘリウムと共に流出
するクリプトンは完全に分離される。この場合再び得ら
れるヘリウムは循環系で掃気ガスとしてガスクロマトグ
ラフに戻される。
【図面の簡単な説明】
第1図は分離装置、第2図は第1図による分離装置で使
用される分取ガスクロマトグラフのためのガスクロマト
グラフ。 図中符号は 1……溶解器 2……核燃料供給部 3……空気供給部 5……洗浄領域 7……吸着器 8……三路弁 9……再循環系 10……結合導管 13……吸着器 16……ガス導管 18……吸引部 19……ガスクロマトグラフ 23……供給導管 30……ガス吸引部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼し尽くした核燃料粒子を化学的に溶解
    する際に発生し、クリプトンおよびキセノン以外に更に
    他のガスを含有して溶解器(1)から流出する廃ガスを
    浄化し、この浄化の後残留したガス成分混合物の一部分
    を廃ガスから溶解器(1)に戻し、クリプトンを上記ガ
    ス成分混合物から取り出し貯蔵することにより行われ
    る、放射性廃ガスからクリプトンを分離するための方法
    において、廃ガスが空気、窒素酸化物および僅かな濃度
    のエーロゾル以外にヨード、トリチウムおよび二酸化炭
    素(C−14)を含んでいること、 少なくとも窒素酸化物、エーロゾル或いはヨードを浄化
    領域(5)で洗浄した後残留している窒素酸化物部分並
    びにトリチウムを吸着器(7)の脱着作業相内で分離し
    て、少なくとも廃ガス混合物の半分の量を三路弁
    (8)、再循環導管(9)、空気供給部(3)を経て溶
    解器(1)に戻し、次いで浄化領域(5)に導くこと、 吸着器(7)の吸着作業相においてトリチウムおよび残
    余の酸化窒素が除かれた廃ガス混合物の残留した戻され
    ない一部分を3路弁(8)および炭素(C−14)−フ
    イルタ(11)を経て吸着器(13)内に導入するこ
    と、吸着器(13)内で吸着作業相で廃ガス混合物を浄
    化し、脱着作業相においてキセノンとクリプトンを分離
    し、 分離された廃ガス混合物とキセノンのみを送りポンプ
    (15)と三路弁(17)とを経て掃気ガスと共に吸引
    部(18)により大気中に放出すること、上記の吸着器
    (13)の脱着作業相において脱着されたクリプトンを
    三路弁(17)を経て分取クロマトグラフ(19)へと
    導入すること、 および この分取クロマトグラフ(19)においてキャリヤガス
    としてヘリウムを使用してガスクロマト方法により先ず
    残余キセノンを吸着分離した後、次いでクリプトンから
    残余ガスを分離すること、 を特徴とする放射性廃ガスからクリプトンを分離するた
    めの方法。
  2. 【請求項2】クリプトンをガスクロマトグラフから取り
    出されたクリプトン/ヘリウムガス−混合物から貯蔵び
    んに充填された活性炭で吸着分離する、ことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】核燃料粒子のための供給部(2)と空気の
    ための供給部(3)とを備えた核燃料粒子を化学的に溶
    解するための溶解器(1)、 上記溶解器(1)に接続されている廃ガス導管(4), 廃ガス混合物中のキセノンとクリプトンを含有している
    ガス成分のための廃ガス混合物浄化領域(5)、 トリチウムのための吸着器(7)、 並びに 廃ガス混合物浄化領域を流過した後の廃ガスの部分のた
    めの再循環導管(9)、とを備えた放射性廃ガスからク
    リプトンを分離するための装置において、 浄化領域(5)の前方に分子篩から成りかつ加熱手段
    (12)を備えた吸着器(7)が接続されていること、 空気のための供給部(3)に開口している再循環導管
    (9)が溶解器(1)および廃ガス導管(4)を経て窒
    素酸化物並びにエーロゾルおよびヨードのような放射性
    の残留ガス部分の廃ガスを浄化するための浄化領域
    (5)に接続されていること、 ガス成分混合物の戻されなかった部分のために吸着器
    (7)の前方にC−14炭素フイルタ(11)が接続さ
    れていること 結合導管(10)がクリプトンとキセノンのための、加
    熱手段(14)を備えた吸着器(13)に連通している
    こと、 吸着器(13)の前方に洗浄ガスと掃気ガスのための吸
    引部(18)並びにキセノンおよびクリプトン/掃気ガ
    ス混合物のための、それぞれ交互に遮断可能なガス導管
    (16)が接続さていること、 クリプトン/掃気ガス混合物のためのガス導管(16)
    がガスクロマトグラフ(19)の入口に連通しており、
    このガスクロマトグラフの供給導管(23)とクリプト
    ンを含まない掃気ガス並びにガスクロマトグラフのキャ
    リヤガスを含んでいる掃気ガス/キャリヤガス混合物の
    ためのガス吸引部(30)とクリプトン/キャリヤガス
    混合物のための供給導管(23)が同様に交互に遮断可
    能に結合されている、 ことを特徴とする、放射性廃ガスからクリプトンを分離
    するための装置。
  4. 【請求項4】ガスクロマトグラフ(19)の入口にヘリ
    ウムのための供給導管(20)が開口している、特許請
    求の範囲第3項に記載の装置。
  5. 【請求項5】クリプトン/キャリヤガス混合物のための
    供給導管(23)に活性炭が充填されていてキャリヤガ
    スのための出口(26)を備えた貯蔵びん(24)に通
    じている、特許請求の範囲第5項に記載の装置。
  6. 【請求項6】キャリヤガスが出口(26)からガスクロ
    マトグラフ(19)の入口へと循環して戻し案内される
    ように構成されている特許請求の範囲第5項に記載の装
    置。
JP58067912A 1982-04-21 1983-04-19 放射性廃ガスからクリプトンを分離するための方法およびこの方法を実施するための装置 Expired - Lifetime JPH0650360B2 (ja)

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