JPH06503366A - 直鎖状ポリマーを用いる生体分子の単離方法 - Google Patents

直鎖状ポリマーを用いる生体分子の単離方法

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JPH06503366A JP5512538A JP51253893A JPH06503366A JP H06503366 A JPH06503366 A JP H06503366A JP 5512538 A JP5512538 A JP 5512538A JP 51253893 A JP51253893 A JP 51253893A JP H06503366 A JPH06503366 A JP H06503366A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 直鎖状ポリマーを用いる生体分子の単離方法本発明の方法は、生体分子の分離お よび単離に関し、より詳細には、生物学的試料からタンパク質を単離するための ポリマーの使用に関する。
発明の背景 ム2二叉1亘厘I タンパク質の単離は、生物学的な研究、臨床診断および薬剤の生産、特に、組換 え技術による生産において重要な手段である。科学の研究者は、高い特異的活性 を維持するタンパク質を速やかに入手しなければならず;臨床医は、正確な診断 を下すために、生物学的試料中のタンパク質を同定しなければならず;そして分 子生物学者は、組換え生命体によって生産された大量のタンパク質を、回収およ び精製しなければならない。
科学者は伝統的に、硫酸アンモニウムなどの塩、またはエタノールなどの有機溶 媒を用いて、生物学的試料から沈澱させることによって、タンパク質を単離して いる。そのような方法で用いられる化学薬品に曝すことにより、タンパク質はし ばしば変性する。その上に、沈澱試薬からのタンパク質の分離は困難であり、さ らに変性を引き起こし得る。
硫安沈澱法は、「塩析」としても知られ、はとんどのタンパク質の溶解度が高電 解質濃度で減少するという事実に基づ(。多価イオンが一価イオンよりもより有 効であるために、硫酸塩が用いられる。この方法は、通常はpHを中性付近に制 御して冷所(0−4℃)で行われる。加えられる塩の濃度に応じて、異なるクラ スのタンパク質が沈澱する。この方法の欠点は、沈澱物または上清から残余の塩 を除去することが困難であることである。多くの場合透析が用いられるが、透析 は非常に時間がかかる。
有機溶媒は、タンパク質の分画沈澱にしばしば用いられる。
しかし、温度を凝固点付近に保たなければ、溶媒がタンパク質を変性するという 危険がある。さらに、溶媒はタンパク質から除去されなければならない。エタノ ールなどの溶媒は、一般に、沈澱したタンパク質を凍結乾燥して除去される。
タンパク質精製の最近の進歩は、高性能イオン交換、アフィニティークロマトグ ラフィー、疎水的相互作用およびゲル濾過クロマトグラフィーの開発に集中して いる。生物学的試料はクロマトグラフィーカラムに載せられ、適切な溶媒で溶出 されて画分となり、タンパク質活性が分析される。この方法は高価で、時間がか かり、そして大量のタンパク質の精製にはあまり適さない。
多(の科学者が、伝統的な方法を、単独または最近開発されたクロマトグラフィ ー法と組み合わせて使用し続けている。
例えば、硫酸アンモニウムにより生物学的試料からタンパク質を沈澱させた後、 タンパク質はクロマトグラフィーによって硫酸アンモニウム塩から分離される。
多くの場合タンパク質は1つかまたはそれ以上の工程の段階の間に活性を失うか 、または変性され、その結果、収率が低(なるかまたは同定が不正確になる。
望しヱニ且墓封 1960年中頃、Po1sonら、Biochjt Bjophys、Acta  82:463−475(1964)は、タンパク質を精製するための、ポリエ チレングリコール(PEG)、デキストラン、ノニルフェノール−ニド牛シレー ト(NPEs)、ポリビニルアルコール(PVA)およびポリビニルピロリドン (PVP)を含む多様な高分子量ポリマーを分析した。
Po1sonらは、試験したポリマーの中でPEGがタンパク質の沈澱に最適で あると結論づけている。PEGの欠点は、タンパク質を吸着する条件下でDEA Eもしくはセルロースカラムを通し、そして溶出液でPEGを洗い流す方法によ るか、またはエタノールを加えて上清からタンパク質を沈澱させ、PEGを上清 中に残す方法によって、タンパク質から除去されなければならないことである。
Po1sonらは、PVE、 PVPおよびNPE5の高い固有粘度のため、そ して、彼らの観察によると、それらのポリマーが著しいタンパク質変性を起こす ために、それらのポリマーの使用に対してはっきりと警告している。Po1so nらの結果は、ZeppezauerおよびBrishammar、 Bioc him、 Biophys、 Acta 94:581−583(1965)に よって確証され、そして拡張された。彼らは、Union Carbide C arp、(Danbury、 CT)から入手されるPEG樹脂であるPo1y ox”o3種の高分子量調製物を用いて、腎臓のタンパク質を沈澱させた。
ポリエチレングリコール(PEG)はポリ(オキシエチレン)グリコールとして も知られ、一般化学式HO(CH2CH20)Jlを有するエチレンオキサイド と水との縮合ポリマーである。PEGは、ゴム、織物および金属の製造のための 水溶性潤滑剤;食品、化粧品、水性塗料、紙のコーティング剤、および光沢剤中 に;ならびに医薬品における軟膏基剤として用いられる。
デキストランは、シタ糖基質上で増殖する細菌によって生産されたポリサッカラ イドに適用される用語である。Leuconostoc mesenteroi desおよびLactobacteria dextranicumなどの細菌 によって産生された天然のデキストランは、通常高分子量を有する。血漿容量の 増量剤または血流補助剤として用いられる、より低分子量のデキストランは、通 常、天然のデキストランの解重合によってまたは合成によって調製される。
NPE5は、界面活性剤としてしばしば用いられる長鎖化合物のクラスである。
それらは通常、所望の溶解度の要求に応じて誘導体化される。
PVAは、ポリビニルアセテートから、アセテート基をヒドロキシル基に置換し て調製されるポリマーであり、式(CH2CHO[I)・を有する。はとんどの ポリビニルアルコールは水溶性であり、そしてプラスチック工業におけるエラス トマーとして、医薬品工業における増粘剤として、および眼科用の潤滑剤として 用いられる。
PVPは、約10.000から700.000+7)範囲の平均分子量、および 化学式(C6H9NO)、を有する、非イオン発生性の親水性ポリマーである。
PVPはまた、ポリ[1−(2−オキソ−1−ピロリジニル)エチレン]、Po vtdone”、、Po1yvidone”、RP 143”、Kollido n”、Peregal STT″、Periston”、Plasdone”、 Plaswosan”″、Pr。
tagent”″、5ubtosans およびVlnisH”としても知られ て(する。
PVPは無毒性で、高い吸湿性であり、そして水または有機溶媒に容易に溶解す る。PVPは、医薬品における結合剤としての使用、および化学薬品の解毒のた めの使用など、多様な用途を有する。PvPはまた、製錠、写真用感光乳剤、化 粧品、界面活性剤、接着剤、ならびにビールおよびワインの清澄剤にお0て用い られる。第二次世界大戦の間、PVPは血漿増量剤として用いられたが、高分子 量物質が組織に吸着されることがわかったとき、この用途は廃止された。経静脈 的なPvPは、5anbarおよびS+set、 C1rculation 3 8ニア7171−776(196+こ記載されたように、ヒト血清脂質を減少す るために用いられて−する。
PEG、デキストラン、PVAおよびPVPは、Sigma Chemical  C。
mpany (St、 LoutslMO)などの化学薬品供給者から、入手可 能、である。NPE5は慣習的な合成を必要とし、特別な化学薬品製造者から注 文され得る。
糺逸人狭五 例えば、ヒト成長ホルモンおよびインスリンなどの多くのタンパク質が、現在組 換え技術によって生産されて(Aる。タンパク質をコードする遺伝子が、細菌性 またはウィルス性のベクター中に挿入されて大量のタンパク質を生産し、そして そのタンパク質は、次に増殖培地または発酵用流体中の他のタンパク質から単離 されなければならない。組換え技術によって生産されたタンパク質を精製するた めの、迅速で費用のかからない方法は、コスト低減を助け、この方法で生産され たタンパク質の回収率を改善する。
1艷立丘血 所望の効果を発揮するためには、充分な量の薬剤または薬剤が、その作用部位に 到達しなければならない。投与部位から血液中に吸収された薬物は、多くの場合 、アルブミンなどのタンパク質に結合し、薬物の作用部位への送達を妨げる。
血清タンパク質に対してより高い親和性を有する薬物は、所望の効果を達成する ためにより多い投与量を必要とする。
医薬品開発の間、血清タンパク質に結合する薬物の量を測定するために、薬物の 分布の検討が行われる。薬物投与の後、血清タンパク質はクロマトグラフィーに よって単離されるか、または硫酸アンモニウムなどの化学薬品で沈澱される。分 析技術を介して、タンパク質画分中の薬物濃度が測定され、何も操作を加えてい ない試料の総薬物濃度と比較される。これらの方法は時間がかかり、そして薬物 が結合しているタンパク質の同定に関する充分な情報を提供しない。
薬物が排出され、生体に保持されないことを確認するために、尿試料もまた、薬 物または薬物代謝物の濃度が分析される。妨害するタンパク質は、多くの場合、 上述のように時間のかかる方法によって薬物から分離される。
二土1土ヱ皇星I アルブミンは植物および動物の組織および体液の全体に分布している単純なタン パク質であり、鶏卵の卵白部分に存在することが周知である。アルブミンは水溶 性であり、熱、酸または中性の溶液によって容易に変性される。ウシ血清アルブ ミン(BSA)はウシ血清に由来し、インビトロの生物学的研究においてしばし ば用いられる。正常ヒト血清アルブミンは、健常者から得た血漿タンパク質を分 画して得られ、輸血物質として用いられる。血清アルブミンはまた、例えば、血 液量および心拍出量の測定における放射性ヨウ素化血清アルブミンの使用など、 診断に用いられる。従って、精製アルブミンを大量に生産する費用のかからない 方法に対する、大きな必要性がある。
グロブリンの 免疫グロブリンIgG、 IgM、 IgA、 IgEおよびIgDは、を椎動 物の血清タンパク質のガンマグロブリン分画中に見い出され、循環する抗体の集 合体を構成し、そして感染および疾病に抵抗するために必要な体液性の免疫応答 を提供する。血清中のグロブリンとアルブミンの比を測定することにより、感染 に対する免疫応答の存在およびその感染と戦う個体の能力の良好な指標が得られ る。血清中の異常に高いグロブリン濃度は、多くの場合、骨髄腫またはペンスジ ヲーンズ蛋白などの高増殖性の障害の指標である。精製免疫グロブリンは、科学 的な研究、特にワクチンの開発に必要であり、そしてワクチンがまだ入手可能で ない細菌またはウィルスに最近曝された個体の受動的な免疫化に必要である。従 って、研究、診断または治療の目的のために、血液から免疫グロブリンを単離す る迅速な方法が、必要である。
乳体 最近に免疫された実験動物の肺臓から得られた正常な抗体産生リンパ球を骨髄腫 細胞系に融合してハイブリドーマを形成することにより、モノクローナル抗体が 産生される。骨髄腫細胞は目的とする抗体の連続的な生産をもたらし、その抗体 は通常腹水液から回収される。診断用キット、科学研究用試薬として使用する前 、または薬物に結合させて悪性腫瘍などの標的部位に方向づけられた「魔法の弾 丸(■agic bullet)Jを作成する前に、モノクローナル抗体は、腹 水液中に存在する他のタンパク質から単離されなければならない。マウス、ラッ トまたはウサギなどの動物に抗原を注射し、血液を収集し、抗原に結合する免疫 グロブリン分画を、通常は、その抗体が固定されたアフィニティーカラムに免疫 グロブリン分画を通して単離することによって、ポリクローナル抗体が生産され る。特定の抗原に対するポリクローナル抗体の特異性があまり大きくない場合を 除いて、得られたポリクローナル抗体は、上述のモノクローナル抗体と同じ目的 で用いられる。
モノクローナルまたはポリクローナル抗体を単離および精製するための、費用の かからない、迅速な方法は、抗体の生産を大きく単純化する。
゛および の 疾病および障害の医学的診断は、多(の場合、を髄液または尿などの体液を分析 することによって成される。を髄液または尿の試料中の妨害物質から生体分子を 分離することによって、より迅速で、より信頼性のある診断が行われ得る。
必要であるのは、簡単で、費用がかからず、そして迅速で、かつ、比較的純粋な 活性生体分子を単離するための、生体分子の単離方法である。
従って、本発明の1つの目的は、生体分子を変性しない生体分子の単離方法を提 供することである。
本発明のさらに他の目的は、迅速で、再現性のある比較的純粋なタンパク質の単 離方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、単一の工程で、生物学的試料から生体分子を単離す る方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、比較的純粋なタンパク質を大量に単離する方法を提 供することである。
本発明のさらに他の目的は、血清中のグロブリンとアルブミンの比を測定する方 法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、血清タンパク質中での薬物の分布を測定する方法を 提供することである。
発明の要旨 生物学的試料からの、タンパク質などの活性生体分子の単離のための、方法、組 成物、およびキットが、提供される。
可溶性の直鎖状ポリマーが試料に添加され、沈澱物が形成される。目的とする生 体分子が、沈澱物または上清がら単離される。目的とする生体分子は、次に、ポ リマー沈澱、または亜鉛化合物を用いる沈澱によって、単離される。ポリマーを 用いる沈澱の前に、タンパク質複合体を可溶化する生物学的界面活性剤を試料に 添加することにより、沈澱の程度が増加する。
いかなる特定の生体分子の単離も、ポリマー添加の前、間、または後の試料のp Hに依存する。ポリマー添加の前または後に、酸または塩基を用いて、好ましく は、イミダゾール、アミノカプロン酸、アミノ酸もしくはそれらの混合物のよう な、カルボ牛シルもしくはアミノ基を含有する1つもしくはそれ以上の低分子量 部分を用いて、試料は所定のpHに調整される。
あるいは、直鎖状ポリマーのpalを調整し、そしてそのpHを調整したポリマ ーを試料に添加することによって、沈澱の生成、および単一の工程による選択的 な生体分子の単離が起こる。
pH:1℃整に用いる低分子量部分の好ましい濃度は、単離工程で望まれるp旧 こ依存する。
好ましくは、ポリマーはポリビニルピロリドン(PVP)の水溶液である。ある いは、ポリマーは、ポリビニルピロリドンと、1種もしくはそれ以上の、ポリエ チレングリコール、デキストラン、ノニルフェノールエトキシレートまたはポリ ビニルアルコールなどの可溶性直鎖状ポリマーとの混合物であり、最も好ましく は、ポリビニルピロリドン(PVP)とポリエチレングリコール(PEG)との 混合物である。
好ましくは、生物学的試料からの生体分子の沈澱は、2℃と20℃との間の温度 のような、室温または室温より低い温度で起こる。最も好ましくは、4°Cなど の、ポリマーまたはポリマーの混合物が粘性である温度で、沈澱が起こる。
好ましい方法では、ポリビニルピロリドンとポリエチレングリコールとのポリマ ー溶液のpHを、最初に中性のp旧こ調整することによって、血清などの生物学 的試料から免疫グロブリンが単離される。pHは、イミダゾールとアミノカプロ ン酸との混合物を用いて調整される。あるいは、pHは、グルタミン酸、ヒスチ ジン、およびリジンを含有するアミノ酸溶液を用いて調整される。ポリオキシエ チレンソルビタン(polyxoyethylenesorbttan)、最も 好ましくはポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートのような、生物学的界 面活性剤を含有する溶液が試料に加えられ、そして次にこのポリマー溶液を試料 に加えて、比較的純粋な免疫グロブリン分画を沈澱させ、アルブミンなどの妨害 タンパク質、および他の物質を上清に残す。好ましくは、沈澱したガンマグロブ リンは、グリセロールおよびイミダゾール、グリセロールおよび重炭酸ナトリウ ム、イミダゾールなどのアルカリ性溶液、またはTrizmaT″塩基(トリス [ヒドロキシメチル]−アミノメタン)などの塩溶液に、溶解度および安定性を 増強するために、再懸濁される。
他の好ましい方法では、タンパク質は、ポリビニルピロリドンおよびポリエチレ ングリコールのポリマー溶液のpHを、最初にグリシン溶液、好ましくは亜鉛グ リシネート溶液を用いて中性のp旧こ調整し、次にポリマー溶液を試料に合わせ ることによって、尿またはを髄液の試料から沈澱される。
血清タンパク質中の薬物の分布についての方法もまた、グロブリン分画を単離し 、上清からアルブミンを沈澱し、そして次にそれぞれの分画中の薬物量を測定す ることによって、記載される。
診断の目的のために血清中のグロブリンとアルブミンの比を測定する方法もまた 、グロブリンおよびアルブミンを上述のように単離し、次に試料中のそれぞれの 濃度およびそれらの比を測定することによって提供される。
発明の詳細な説明 生物学的試料からの、生物学的に活性な生体分子を直鎖状ポリ′マーを用いて単 離するための、方法、組成物、およびキIトが、提供される。単離される生体分 子としては、タンパク質、脂質、核酸、炭水化物、および非タンパク質性のホル モンを含む。単離された生体分子はまた、薬物のような標的化分子であり得るこ とが、当業者に理解される。
目的とする生体分子は、可溶性の直鎖状ポリマー、またはポリマー混合物の充分 な量を生物学的試料に加えて、沈澱を形成することによって単離される。生体分 子はまた、傾斜法またはその次の沈澱法によって、沈澱物または上清から単離さ れる。
試料中の他の生体分子または妨害物質からの目的とする特定の生体分子の選択は 、ポリマー添加の前、間、または後に、試料のpHを所定の値に調整することに よって達成される。好ましくは、pHを調整したポリマー溶液を試料に添加して pHを調整することにより、試料を4と9.2の間の所定のpHに調整し、単一 の工程により所望の生体分子が沈澱し、そして単離される。酸または塩基、好ま しくは、イミダゾール、カプロン酸、アミノ酸もしくはそれらの混合物などの、 カルボキシルまたはアミン基を含有する塩形成が最も少ない低分子量部分をを添 加することによって、ポリマー溶液のpHが調整される。あるいは、ポリマー添 加の前または後に、酸、塩基、または低分子量部分の溶液を試料に直接加えるこ とによって、試料が調整される。
得られた上清からの目的とする生体分子の単離は、異なるポリマーの混合物もし くは異なるpHを有する第2のポリマー溶液を加えるか、または硫酸亜鉛などの 亜鉛化合物を加えて、目的とする生体分子を上清から沈澱させることにより、達 成好ましくは、ポリオキシエチレンソルビタン、23ラウリルエーテル(市販用 Br1g35”として知られる)もしくはTriton1″界面活性剤(好まし くはTriton X−102”″)などのポリオキシエチレンエーテル、また はドデンル硫酸ナトリウム(SDS)のような、タンパク質複合体を可溶化する 生物学的界面活性剤が、沈澱物の収率および純度を向上するために、ポリマー溶 液を加える前に試料に加えられる。好ましい界面活性剤はポリオキシエチレンソ ルビタンであり、最も好ましくは、Sigma Chemical Compa nys St、 Louts、 MOからTveen−20’″として市販され ている、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートである。23ラウ’)  ルx−チル(Brij35”)、Triton X−102”、およびドデンル 硫酸ナトリウムもまた、Sigma Chemical Cowpanyから市 販されている。タンパク質複合体の可溶化に有用な、他の市販されている生物学 的界面活性剤としては、例えば、アニオン性生物学的界面活性剤である、カプリ ル酸、コール酸1−デカンスルホン酸、デオキシコール酸、グリココール酸、グ リコデオキシフール酸、ラウリル硫酸、タウロコール酸、およびタウロデオキシ コール酸;カチオン性生物学的界面活性剤である、セチルピリジニウムクロライ ド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、ヘキサデシルトリメチルアン モニウムブロマイド、およびテトラデシルトリメチルアンモニウムブロマイド; 双性イオン性(両性イオン性)生物学的界面活性剤である、 (3−[3−コー ルアミドプロピルジメチルアンモニオ]−1−プロパン−スルホネート(CHA PS)および(3−[3−コールアミドプロピルジメチルアンモニオ]−2−ヒ ドロキシ−1−プロパンスルホネート) (CIIAPSO) ;および非イオ ン性生物学的界面活性剤である、n−デシルベーターローグルコピラノシド、d igitonin”(ジギチン)、n−ドデシルベーターローグルコピラノシド 、n−ドデシルベーターローマルトシド、n−へブチルベーターD−グルコピラ ノシド、n−オクチルアルファー〇−クルコビラノシド、nonidet P− 40”、n−/ =ルヘ−9−D−)f ルーy ヒラノシドおよびTrito n X−100”を含むが、これに限定されない。これらの生物学的界面活性剤 もまた、Sigma Chemical Cowtpanyから市販されている 。
界面活性剤の好ましい濃度は、約0.5と5.0%の間である。
好ましくは、界面活性剤溶液および試料の等容量を組合せ、充分に長い時間イン キュベートし、試料中に含まれるタンパク’!複合体を可溶化する。室温での5 から30分のインキュベーション時間が、一般的には充分である。
好ましくは、生物学的試料からの生体分子の沈澱が、室温(20°C)または室 温より低い温度で起こる。最も好ましくは、ポリマーまたはポリマーの混合物が 粘性である温度で、沈澱が起こる。例えば、PVPとPEGとのボワマー混合物 は、4℃でわずかに粘性である。ポリマーまたはポリマーの混合物の凝固点より も温度を下げるべきでないことが、当業者に理解される。従って、ポリマーまた はポリマーの混合物は、ポリマーまたはポリマーの混合物の凝固点と室温との間 の温度、最も好ましくは4°Cで、維持され、そして沈澱反応が行われるべきで ある。
−の に い゛れるポリマー ポリエチレングリコール(PEG)、デキストラン、ノニルフェノール−エトキ シレート(NEPs)、ポリビニルアルコール(PVE)、ポリビニルピロリド ン(PVP)、またはそれらの混合物などの、水溶性の直鎖状ポリマーの充分な 量を加えて沈澱物を形成することによって、生体分子が単離される。好ましくは 、ポリマーは、10.000と360.000の間、最も好ましくは40.00 0の分子量を有するPYPの水溶液である。PVPは、ポリマーの分子量に応じ て、1と30g/1oollの間の濃度で水に溶解される。最も好ましくは、分 子量(MW) 40.000ノPVPノ20g/100m1の溶液が、用いられ る。試料に加えるポリマーの容量は、目的とする生体分子が上清中に保持される か、または沈澱するかによって変化する。
炙しヱニ貰 単独のポリマーとして、2f!もしくはそれ以上のポリマーとして、またはポリ マー網に、可溶性の直鎖状ポリマーが添加される。ポリマー網は、均質な、不溶 性の、架橋化または蜂の巣様構造のポリマーの非共有結合であり、結合したポリ マーの水と結合する特性を妨害しない。ポリマー網は、Sperling、 L 、H,によって、 r Interpenetrating Polymer  Networksand Re1ated NetvorksJという表題の著 書、Plenum Press。
N、 Y、、1981年に詳細に記載されており、その教示は本明細書に援用さ れる。参考として本明細書に援用されている、A臘。
Chet Soc、Sy+5posia 5eries、367:244−26 8(1988)で、Fe1ds+anおよびHuangが記載しているように、 4,4−ビスフェノールAジシアネート、またはジシアネートおよびシアネート 化合物の混合物などの、芳香族ジシアニン化合物は、ポリマーを網状化するため の適切な試薬となる。
好ましくは、2容量のジシアネート化合物を1容量のポリマーまたはポリマーの 混合物に結合し、網を作り出す。ジシアネートの融点より高い温度に混合物を加 熱すれば、ジシアネートエステルはシクロ三量体化(cyclotrimeri zation)反応を受け、トリアジン環およびポリマー分子を固定化する、比 較的開口した網目を形成する。好ましくは、混合物は80°Cと90゛Cとの間 の温度で約40分間加熱される。得られた架橋化構造は、熱的にも機械的にも安 定であり、吸水性ポリマーの均質な混合物を提供する。
ポリマー網は、好ましくは、スポンジまたは蜂の巣様構造として試料に添加され 、目的とする生体分子を速やかに単離する。網中に分散したポリマーは、試料中 の水を吸収し、沈澱を生じる。次に、試料からポリマー網を除去する。目的とす る生体分子は、沈澱から単離されるか、または水などの適切な溶媒によりポリマ ー網から溶出される。
吐旦且! ポリマーまたは試料のpHは、2とXo、5の間のpHを有する酸または塩基の 溶液を用いて、4と9.2の間の所定のpHに調整されるのが好ましい。酸もし くは塩基の溶液がポリマー溶液に加えられ、次にそのポリマー溶液が試料に加え られるか、または酸もしくは塩基の溶液が、ポリマーの添加の前もしくは後に試 料に直接加えられる。
好ましくは、酸または塩基の溶液は、荷電したカルボキシル基または荷電したア ミ7基を所有する低分子量部分を含有する。例えば、酸または塩基の溶液は、イ ミダゾール、アミノカプロン酸、1つもしくはそれ以上のアミノ酸、または、好 ましくは塩の形成を回避する低分子量のシラン塩基性シラン化合物を含有し得る 。最も好ましくは、酸または塩基の溶液は、イミダゾールまたはアミノカプロン 酸を含有する。そのような化合物は、アミノ酸よりも低コストである。あるいは 、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、ヒスチジンなどの荷電 したアミノ酸、もしくはそれらの塩;グリシン、セリン、スレオニン、システィ ン、チロシン、アスパラギン、もしくはグルタミンなどの非荷電の極性アミノ酸 、もしくはそれらの塩;またはグリシン、システィン、およびリジン、もしくは それらの塩の混合物などの、荷電および非荷電の極性アミノ酸を含有する溶液を 用いて、pHを調整し、所望のpgを得る。
pHを調整した種々のポリマーを試料に加えるか、または種々のpHに調整した 試料の一部にポリマーを加えることにより、適切な酸もしくは塩基の混合物との 試料のpi勾配を確立し、そして、ゲル電気泳動、イムノプロット、もしくは酵 素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)などの慣用法により、得られた 上清または沈澱物を分析することによって、目的とする生体分子の最大量を最高 の純度で生成するpHを決定し、これによって最適pHが決定される。
・に・ るポ1マーの 充分な量のポリマーが生物学的試料に加えられて、目的とする生体分子を沈澱す るか、または、妨害となる生体分子および他の物質を沈澱して目的とする生体分 子を上清中に残す。
1.1から20:1の、試料に対するポリマーの容量比が、最適な分離をもたら す。好ましくは、試料に対するポリマーの容量比は、2:1である。
必要なポリマーの量は、試料中に存在する水の量に依存する。尿などの、大量の 水を含有する試料は、血清などのより濃縮された試料よりも、より多くのポリマ ーを必要とする。
ンノずり の PVPとPEGとの組合せは、2つの異なる機構により試料から水を吸収してタ ンパク質をうまく分離すると考えられる。PvPはペプチド結合を介して水と結 合し、PEGはヒドロキシル基を介して水と結合する。これらの組み合わされた 吸収機構が、現在利用可能なタンパク質の精製および単離方法では知られていな いタンパク質の純粋な分離を達成する、と考えられる。
グロブWンの 例えば、本明細書に記載した方法は、1つもしくはそれ以上のタンパク質の分離 に以下のように適用される:免疫グロブリンは、PvPとPEGとの混合物のポ リマー水溶液を用いて、ヒト血清試料から単離され、そのPEGは200と35 .0(toの間の分子量範囲を有する。40.000の分子量を有するPVP、 および3500の分子量を有するPEGが好ましい。好ましくは、PVPが水に 溶解され、PEGはPEGの水溶液に加えられる。それぞれのポリマーの濃度は 、好ましくは1と30g/loOw+1の間、最も好ましくは、20g7100 ml、または分子量3500を有するPEGに関しては20%である。PVPお よびPEGの等しい濃度により、一般に、タンパク質は最も好都合に単離される 。
ポリマー溶液を試料に加える前に、ポリマー溶液は、酸または塩基の溶液を用い て6.8と7.2との間の中性のpHに調整される。好ましくは、ポリマー溶液 のpHは、約2.0%の6−アミ/カプロン酸および2mg/mlのイミダゾー ルを含有する溶液を用いて調整される。あるいは、約1.2+eg/mlのアス コルビン酸、約1.5■g/■Iのヒスチジン、および約1.5■g/m lの リジンの水溶液を用いて、pHが調整される。
pHを調整したPVP/PEGポリマー混合物の約2容量が、1容量の血清に加 えられて、沈澱を形成する。最も好ましくは、1■lのポリマーが0.5w1l の血清に加えられる。好ましくは、血液に加えられるポリマー混合物は、粘性で ある。ポリマーの凝固点よりも高いが、室温よりは低い温度にポリマー混合物を 保つことによって、粘性が得られる。好ましくは、血液中に存在 ・するタンパ ク質を完全に沈澱させるために、ポリマー混合物および血液は、充分長い時間静 置される。最も好ましくは、ポリマー混合物は4℃の温度に保たれ、ポリマー混 合物と血液とを組み合せた液は、4°Cで約20分間かけて沈澱される。
上清がアルブミン分画を保持する一方、沈澱物は免疫グロブリン分画を含有する 。
充分な量の亜鉛化合物、最も好ましくは硫酸亜鉛7水和物を加えることにより、 アルブミンは上清から沈澱される。
イムノアッセイ 生物学的試料中の特定の抗体を検出するためのイムノアッセイに、上述の生体分 子分離方法が用いられ得ることが、当業者に理解される。抗原は、その抗原に特 異的な抗体を含有する生物学的試料と混合され、そしてその混合物は充分長い時 間インキコベートされて、抗体−抗原複合体が産生ずる。
遊離の抗原からの抗体−抗原複合体の単離は、上述の免疫グロブリンの単離方法 と同様の方法で行われる。
支り主立亙戒藤 血漿、尿、を髄液、発酵液、リンパ液、組織培養液および腹水液を含む、血清以 外の生物学的な液体からの生体分子の単離に、本明細書に提供される方法が有用 であることが、当業者に理解される。
および か゛の ンパク の この他の好ましい方法では、グリシンで所定のpHに調整した可溶性の直鎖状ポ リマーを含有する溶液を用いる沈澱により、タンパク質が尿またはを髄液から単 離される。最も好ましくは、ポリビニルピロリドンおよびポリエチレングリコー ルの混合物が亜鉛グリシネートの溶液と組み合わされ、その組み合わされた溶液 が尿またはを髄液の試料に加えられて、タンパク質を含有する沈澱物を産生ずる 。
キット 生物学的試料から生体分子を単離するためのキットが提供され、そのキットは可 溶性の直鎖状ポリマーまたはポリマー混合物を含有する。好ましくは、ポリマー は、タンパク質を、最も好ましくは免疫グロブリンを、ヒト血清試料などの生物 学的試料から単離するためのポリビニルピロリドントポリエチレングリコールと の混合物である。好ましくは、ポリマーは、試料中の他の成分から目的とする生 体分子を最適に分離させるpHに、前調整される。
試料とポリマーとの組み合せによって形成した沈澱物中で、目的とする生体分子 が単離される場合は、キットはその沈澱物を再溶解するための再懸濁液をさらに 含有し得る。好ましくは、再懸濁液は、沈澱物の再懸濁を安定にするためのアル カリ性溶液である。
上述したタンパク質の単離方法は、以下の実施例を参考としてさらに理解される が、これに限定されるものではない。
実施例1: PvPとPEGとのポリマー混合物を用いるヒト血清からの免疫グロブリンの単 離における、pHの効果 PVP (Mlf−40,000)とPEG(MW=3500)とのポリマー混 合物を用いて、免疫グロブリンをヒト血清から単離した。Sig■a、 St、  Louis、 MOから入手したポリマーの20グラムを、100m1の、1 0Xリン酸緩衝液添加生理食塩水(PBS)、1 x PBS、または蒸留水の いずれかに加えて、各ポリマーの20%溶液を調製した。
各20%ポリマー溶液のpiを、1.1g/■lの塩酸グリシン、1.21g/ ■lのンスティン、およびf、46g/slのリジンを含有するアミノ酸水溶液 を用いて、約7のpHに調整した。各アミノ酸は、Sigma (St、 Lo uis、 MO)から入手した。ポリマー溶液中のアミノ酸の濃度は、最終的に は10mMであった。
10ミリリツトルのpHを調整したポリマー溶液を、1.25*+1のヒト血清 に加えた。各試料に加えたPvPおよびPEGの水溶液の容量を、下記表1に記 載する。
表I:タンパク質試料に加えたPvPおよびPEGの量2 10m1 0w1 3 9■l 1謙1 4 8簡1 2m1 5 7■l 3m1 6 6曹l 4■1 7 51 5麿I 8 4■l 6+*1 9 31 7■1 10 2■l 8曹1 11 1■l 9m1 12 0sl 10m1 10XPBS、 IXPBS、または水のいずれかに溶解したポリマーの容量を 、下記表IIに記載する。
表II:溶液に溶解したポリマーの容量A 10.hl O,0■l O,0m 1B S、Osl 5.Oml 0.0m1C2,5■l 7.5■l 0.0 m1D 1. Oml 9.0■l O,0w1E O,Owl 5.0■l  5.0m1F O,Oml 2.5+sl 7.5■lG O,O++1 1.  Oml 9.0m1HO,Osl O,Owl 10.0■lいずれの試料の 組も、4℃で18時間インキュベートした。沈澱が形成した。上清を、沈澱物か ら傾斜法によって除去した。
沈澱物を、リン酸緩衝液添加生理食塩水に再溶解した。各試料の沈澱物および上 清はいずれも、2次元アガロース電気泳動ゲルで18時間泳動した。この電気泳 動ゲルは、グロブリンとアルブミンとの良好な分離を示した。
各試料から得た沈澱物を再溶解した溶液の3μlアリコートをウェルに載せ、ゲ ルの左側部分で泳動させた。各試料から得た上清の3μlアリコートをウェルに 載せ、ゲルの右側部分で泳動させた。血清タンパク質を、全分子抗ヒト血清抗体 (awhole molecule anti−human serum an tibody)(Sigma、St。
Louts、 MO)を用いる沈降法によって検出した。免疫グロブリンを、抗 ヒト全1gG抗体(Sigma、 St、 Louis、 MO>を用いる沈降 法によって検出した。タンパク質アッセイ試薬であるクーマン−ブルー(Coo masste Blue)(Pierce Chemical Co、、 Ro ckf。
rd、 IL)を用いて、沈降物を染色した。
沈澱物中のグロブリン量は、試料9−12、GおよびHで最大であった。また、 これらの試料、特に試料9−10は上清中にはグロブリンを実質的に有さなかっ た。
実施例2: PVPとPEGとのポリマー混合物および亜鉛グリシネートを用いるヒト尿から のタンパク質の沈澱 以下の3種の実験を行って、ポリビニルピロリドン(PVP。
40.000 MW)、ポリエチレングリコール(PEG、3,350μl)、 および亜鉛グリシネートを含有する溶液の、尿またはを髄液からタンパク質を沈 澱する能力と、脱イオン水および亜鉛グリシネートを含有する溶液の能力とを、 比較した。
支1M 51gw+a、 SL、 Louts、 MOから入手した、14グラムのポリ マーを100+*lの蒸留水に加えて、各ポリマーの28%溶液を調整した。
各ポリマーの等容量を組み合わせて、PvP\PEG混合物を形成した。PVP /PEG混合物のpHは、3,6であった。
1Mグリシンと0.4M酸化亜鉛とを脱イオン水中で反応させ、亜鉛グリシネー トの溶液を調製した。
1容量の亜鉛グリシネート溶液を、9容量のPVP/PEG混合物と組み合わせ た。コントロールとして、1容量の亜鉛グリシネート溶液を、9容量の脱イオン 水と組み合せ、1:10の希釈液を作成した。
下記表I11に示すように、PVP/PEGと亜鉛グリシネートとの混合物(P VP/PEG/ZnG1y)、またはコントロール混合物(dH20/ZnG1 y)の種々のアリコートを、11のヒト尿に加え、各チュー・ブ中に形成した沈 澱物の量を肉眼で比較した。
表Ill:尿からノタンハク質沈澱におけルPVP/PEG/ZnGly(pH 3,6)またはdH20/ZnGIyの容量の効果加えた 形成した沈澱物 」 ■Uム以1政n 岨徨a皿打 100μm 2.OX 1.0X 200μm 4.OX 1.0X 300μl 4.5X 1.5X 400μl 5.OX 2.5X 500μt s、sx z、5x 600μm 6.QX 2.5X 700μl 6.OX 2.5X 800μm 6.’OX 2.5X 900μI 6.Ox 2.5x 1000μl 6.OX 2.5X この結果は、PVP/PEG/亜鉛グリシネート溶液によって尿から沈澱したタ ンパク質の量の方が、等量のdH20/亜鉛グリシネート溶液によって沈澱した タンパク質の量よりも大きいことを示した。
支骸−詫 PVP/PEG/亜鉛グリシネートおよびdH20/亜鉛グリシネートを含有す る溶液を、上記実験例2Aに記載したようにして調整した。各溶液のpHを、塩 酸グリシンの溶液(10膳lの脱イオン水中に500mgのグリシン1(CI) を用いてより中性のpHに調整した。
塩酸グリシンの1.2謹1アリコートを、PVP/PEG/亜鉛グリシネート溶 液に加えて、pHを6.2に上昇させた。塩酸グリシンの2.21アリコートを 、dH20/亜鉛グリ亜鉛−リンネート溶液、pFIを64に上昇させた。
下記表+Vに示すように、PVP/PEG/亜鉛グリシネート混合物(PVP/ PEG/ZnGIy)、またはコントロール混合物(dH20/ZnG1y)の 種々のアリコートを、l111のヒト尿に加え、各チューブ中に形成した沈澱物 の量を肉眼で比較した。
表1v尿からのタンパク質沈澱におけるPVP/PEG/ZnG1y (pH6 ゜2)またはdH20/ZnGly(pH6,4)の容量の効果加えた 形成し た沈澱物 L! 旺閏1票律」 姐設μ刷n 200μm3.OX1.0X 400μl s、ox 2.0x 600μl 6.OX 4.QX 800μm g、Ox 8.0x 1000μl 8.OX 8.Ox この結果は、8ooμmより少ない容量では、PVP/PEG/亜鉛グリシネー ト溶液によって尿から沈澱したタンパク質の量の方が、等容量のdH20/亜鉛 グリシネート溶液によって沈澱した量よりも大きいことを示した。さらに、pH を6.2に調整することによって、PVP/PEG/亜鉛グリシネート混合物の 添加により生じる沈澱の量は、加える容量が大きくなるに従って増加した。
支1x PVP/PEG/亜鉛グリシネートおよびdH2o/亜鉛グリシネートを含有す る溶液を調製し、上記実験例2Bに記載のようにpiを調整した。
下記表IVに示すように、PVP/PEG/亜鉛グリシネート混合物(PVP/ PEG/ZnG1y) 17)種k(r)71)コート、または50(18m) :2 :、yトロール混合物(dH20/ZnG1y)を、1mlのヒト脳を髄 液に加え、混合物を20°Cで30分間インキュベートし、各チューブ中に形成 した沈澱物の量を肉眼で比較した。
表V:を髄液からのタンパク質沈澱におけるPVP/PEG/ZnGlyの容量 の効果 加えた 形成した U 渡五血 iooμm 0Jx Zooμl 1.0X 300μm 2.0x 400μm 3.0X 500μ15.OX コントロール 0.0× この結果は、PVP/PEG/亜鉛グリシネート溶液の添加量を増加させること により、を髄液から沈澱するタン1<り質の量が増加することを示した。これと は対照的に、dH20/亜鉛グリシネート溶液は肉眼で確認し得るタンノ(り實 の沈澱を生成しなかった。
実施例3: 4℃でのマウス腹水液からのガンマグロブリンの沈澱以下の実験を行って、ポリ ビニルピロリドン(PVP、40,000 MW)、およびポリエチレングリコ ール(PEG、3.350 MW)を含有する溶液を用いるマウス腹水液からの ガンマグロブリンの沈澱における、温度の効果を測定した。
Sigma、 St、 Louts、 MOから人手した、28グラムのポリマ ーを、1001の0.1M酢酸ナトリウムに加えて、各ポリマーの28%溶液を 調製した。各ポリマー溶液の等容量を組み合わせて、PVP/PEG混合物を形 成した。PVP/PEG混合物のpHを、氷酢酸を用いて5.8に調整した。
マウス腹水液(0,5■l)と2.0閣lのPVP/PEG混合物とを、以下の 各反応条件下で組み合わせた: 反応1−沈澱反応を20℃で行った。沈澱後、混合物を直ちに遠心分離した。
反応2−沈澱反応を4°Cで行った。沈澱後、混合物を直ちに遠心分離した。
反応3−沈澱反応を20℃で行った。沈澱後、混合物を遠心分離する前に、20 ℃で30分間静置した。
反応4−沈澱反応を4℃で行った。沈澱後、混合物を遠心分離する前に、4°C で30分間静置した。
遠心分離を、4500rpmで、20°Cで30分間行った。上清を傾斜法で除 去し、沈澱物を再懸濁緩衝液中に再懸濁した。結果は以下の通りである: 表v■:腹水液からのタンパク質の沈澱における、温度の効果反応 沈澱物 上 清 l豆 巨星 u l■度 1 オフホワイト 1.0× 濁っている2 褐色 1.5× 澄明 3 オフホワイト 1.0× 澄明 4 褐色 2.0× 澄明 各反応から得た沈澱物を再溶解した溶液の3μmアリコートをウェルに載せ、ア ガロース電気泳動ゲルで泳動させた。各反応から得た上清の3μmアリコートを ウェルに載せ、第2のアガロース電気泳動ゲルで泳動させた。ガンマグロブリン を、抗マウス全1gG抗体(Sigg+a、St、 Louis、 MO)を用 いる沈降法によって検出した。タンパク質アンセイ試薬であるクーマシーブルー (Coosassie Blue)(PierceChesical Co、、  Rockford、I+、)を用いて、沈降物を染色した。
電気泳動ゲルの結果は、反応2および4が、反応1および3よりもより多くのガ ンマグロブリンを沈澱物中に含有することを示した。また、反応2および4は、 反応1および3よりもより少ないガンマグロブリンを上清中に有した。反応4は 、沈澱物中に最大量のガンマグロブリンを有し、上清中に最少量のガンマグロブ リンを有した。4つの反応の各上清中の他のタンパク質の量は、4つの各沈澱物 中の量よりもはるかに大きかった。
この結果は、より大きい粘性を有するポリマー混合物は沈澱物中のガンマグロブ リンを単離する能力がより大きいことを示している。 PVP/PEGポリマー 混合物は、20℃よりも、4℃においてより高い粘性を有する。
(以下余白) 実施例4: イミダゾールおよび6−アミノカプロン酸を用いてPVP/PEG溶液のpHを 調整した後の、血液からのタンパク質の沈澱以下の実験を行って、イミダゾール および6−アミンカプロン酸を含有するPVP/PEG溶液のpt+安定性を、 測定した。
爽骸−ロ 上述の実施例3に記載に従って調製した、各14%のPVPおよびPEGを含有 するポリマー溶液を、6−アミ7カプロン酸およびイミダゾールを用いてpH7 ,2に調整した。溶液(50■lのPVP/PEG)は最終的に、2.1%の6 −アミノカプロン酸および100+*gのイミダゾールを含有した。
ヤギ血清の0.5園lアリコートを2℃に冷却し、2.0閣l、 3.0■11 4.0閣l、および5.0w1(7)、III(7,2)PVP/PEGボIJ  ?−溶液とともに、短時間ポルテックス攪拌して、次に2℃で20分間反応生 成物を静置することによって反応させた。反応液を次に、4500rp−で、2 0°Cで30分間遠心分離した。上清を傾斜除去し、沈澱物の量を肉眼で観察し 、そして沈澱物を2.0閣lの再懸濁緩衝液に再懸濁した。結果は以下の通りで あった。
血清に加えるPvP/PEGポリマー溶液の容量が増加した時、観察された沈澱 物の量が増加した。さらに、PVP/PEGポリマー溶液のpHlは、時間の経 過に係わらず一定であった。
爽鳳−廷 各14%のl’l/PおよびPEGを含有するポリマー溶液のpl’lを、実験 4Aに上述したように調整した。
ヤギ血清の0.5■lアリコートを4℃に冷却し、2o■l、および40■1の pH7,2のPVP/PEGポリマー溶液とともに、短時間ポルテックス攪拌し て、次に4℃でzo分間反応生成物を静置することによって反応させた。反応液 を次に、4500rpmで、20’Cで30分間遠心分離した。上清を傾斜除去 12、沈澱物の量を肉眼で観察した。上清は澄明であった。40m1のPYP/ PEGポリマー溶液を含有する反応における沈澱物は、2o■lのPVP/PE G溶液を含有する反応における沈澱物よりも僅かに多くの沈澱物を含んだ。
いずれの沈澱物も、1■lの冷却した(4℃)重炭酸ナトリウム再懸濁緩衝液に 再懸濁した。
6−アミノカプロン酸を用いてp)16.2に調整した2、 0w+1の冷却し た(2°C)PVP/PEGポリマー溶液を、各再懸濁した沈澱物に加えて、第 2の沈澱を行った。混合物を短時間ポルテックス攪拌して、2°Cで30分間静 置した。遠心分離および上清の傾斜を、上記のように行った。いずれの上演も澄 明であった。いずれの沈澱物も、最初の沈澱物よりも、1/3という、より少な い沈澱物を有し、そしてより明るい色調であった。
実施例5; 腹水液からのタンパク質の沈澱におけるTween−20T″の効果PVP/P EG溶液を用いる沈澱の前に、界面活性剤であるポリオキシエチレンエルビタン (Tveen−20T″)を腹水液に加えることによる効果を示すために、以下 の実験を行った。
PVP/PEGポリマー溶液(各21%ポリマー)を、実施例3に上述したよう に調製した。ポリマー溶液のpHを、イミダゾールを用いてpH7,0に調整し た。
0.5■lのTween−20”(Sigi+a Chemical Comp any、St、Louts。
MO)を10m1の脱イオン水に溶解して、4.7%のTveen−20”の脱 イオン水溶液を調製した。4.7%溶液を脱イオン水でさらに希釈して、0.9 4%、1.88%、2.82%、および3.76%の濃度の溶液を調製した。
各1ミリリツトルの上記Tveen−20T″溶液を、1.0■lのマウス腹水 液に加えた。コントロールとして、1ミリリツトルの脱イオン水を、1.0■l のマウス腹水液に加えた。すべての試料を十分に混合し、20℃で15分間静置 した。
2ミリリツトルのPVP/PEGポリマー溶液を、次に、ポルテックス攪拌しな がら各試料に加えた。すべての試料を20℃で15分間混合した。反応生成物を 次に、4500rp−で、20℃で30分間遠心分離し、上清を傾斜除去し、沈 澱物を、1.0■lの重炭酸ナトリウム緩衝液に再懸濁した。
1ミリリツトルのPVP/PEGポリマー溶液を、再懸濁した沈澱物に、ポルテ ックス攪拌しながら加えた。すべての試料を20℃で15分間混合し、遠心分離 し、上清を傾斜除去し、沈澱物を上記のように再懸濁した。
各試料を、アガロースゲルおよびロケット電気泳動(rocket eletr ophoresis)の両方で泳動した。各試料の4つの分画のそれぞれのガン マグロブリンのパーセントを、算出した0結果を表Vl+に示す。
表Vll:腹水液からのタンパク質の沈澱における界面活性剤濃度の効果 反応 丁veen−20” 分画当りの%ガンマグロブリン1号 のパーセント  1 z 旦 生 1 0 6.7 63,0 19.5 10.82 0.94 3.6 70. 1 17.9 B、43 1.8g 2.7 74,8 15.7 6.84  2.82 L、6 78.7 13.7 6.Q5 3.76 2.1 78. 0 13.9 6.0この結果は、Tween−20”″のパーセントが増加す る時、沈澱物中のガンマグロブリンの純度が増加することを示した。1゜88L  2.82%もしくは3.76%のTveen−20”″を含有する、反応番号 3.4または5では、アルブミンが検出されなかった。従って、PVP/PEG 溶液を用いる沈澱の前にTveen−20T″を試料に加えると、試料中のタン パク質複合体が分散し、ポリマー溶液によってより純粋なガンマグロブリン分画 が沈澱した。
実施例6゜ ヒト血漿からのタンパク質の沈澱における、Br1j 35”およびTrito n X−102”を用いるプレインキュベージぢンの効果2つの異なるPVP/ PEG溶液を用いる沈澱の前に、ポリオキシエチレンエーテルであるBr1j  351″およびTriton X−102”″(2種の市販の生物学的界面活性 剤)をヒト血漿に加えることによる効果を示すために、以下の実験を行った。
PVP/PEGポリマー溶液(各20%ポリマー)を、実施例3に上述したよう に調製した。ポリマー溶液のpHを、6−アミノカプロン酸およびイミダゾール を用いてpH5,8に調整した。各6.6%の各ポリマーおよび33%エタノー ルを含有する第2のPVP/PEGポリマー溶液も、調製した。エタノールは、 汚染ウィルスを不活化するために、日常的に血液試料に加えられる。
1%のTriton X−102”溶液および15蔦のBr1j 35T″溶液 (いずれもSigma Chemical Company、 St、 Lou ts、 MOから入手した)の脱イオン水溶液を調製し、Br1j 35TF′ 溶液を1%のTriton X−10211溶液でさらに希釈して、15%、7 .5%、3.75%、1.9%、0.9%および0.5%の濃度のBr1j 3 5”溶液を調製した。
各1ミリリツトルの上記Triton X 102”/Br1j 35T″溶液 を、1.0讃lのヒト血漿に加え、十分に混合し、20’Cで35分間静置した 。
2ミリリツトルの20%のPVP/PEGポリマー溶液を、次に、ポルテックス 攪拌しながら各試料に加えた。すべての試料を20℃で15分間混合した。次に 、反応生成物を360Orpmで、20℃で30分間遠心分離し、上清を傾斜除 去し、沈澱物を、1.hlの脱イオン水に再懸濁した。各再懸濁した沈澱物の2 00μlアリコートを、分析するために移した。
残すの800μlの中から400μlアリコートを取り、清潔な遠心チューブに 入れ、この実験において第1群とする。残りの400μmの試料を、この実験に おいて第1I群とする。6.6zのPVP/PEG溶液(エタノールを含有する )の1.2鵬lアリコートを、第1群のチューブに加えた。20%のPVP/P EG溶液の0.4−1アリコートを、第11群のチューブに加えた。両方の群の チューブを、20℃で30分間混合し、上述のように遠心分離し、上清を傾斜除 去し、沈澱物を0.41の重炭酸す) IJウム緩衝液に再懸濁した。
各試料を、タンパク質セルロースアセテート電気泳動で分析した。両方の群にお いて、Br1j 35”″のパーセントが減少すれば、アルブミン、ベータおよ びアルファグロブリンの量もまた、減少した。しかし、再懸濁した沈澱物中のガ ンマグロブリンの量は増加した。
各試料について、第1および11群からの再懸濁した各沈澱物の200μmアリ コートに、25μlの再構成トロンビンを加えて、フィブリノーゲンの存在をア ッセイした。結果を下記表’/I11に示す。
表Vl!I:ヒト血漿から沈澱したガンマグロブリンのフィブリノーゲン汚染に おける、Br1j 35”の濃度の効果反応 Br1j 35T″ フィブリノ ーゲン1号 パーセント 1度 第1群 コントロール O+++++ 1 15.0% +++++ 2 7.5% +++ 3 3.75% ++ 41.9% +(微量) この結果より、ウィルスを不活化するためにエタノールの存在下でPVP/PE Gポリマー溶液を用いる場合、ガンマグロブリン沈澱物のフィブリノーゲンによ る汚染を防ぐためには、Br1j 35T″の量は1%より大きくするべきでな いことを示す。
実施例7: 腹水液力らのタンパク質の沈澱における、ドデシル硫酸ナトリウムの効果 界面活性剤であるドデシル硫酸ナトリウム(SDS)をPVP/PEG溶液に加 えることにより、続く腹水液からのガンマグロブリンの沈澱に関する効果を示す ために、以下の実験を行った。
PVP/PEGポリマー溶液(各21%ポリマー)を、実施例3に上述したよう に調製した。ポリマー溶液のpHを、イミダゾールを用いてpf16.5に調整 した。PVP/PEG溶液を含有するチューブにSDSを加え、1.0から0パ ーセントの範囲で濃度を変えたSDSを含有する溶液を調製した。
2%Triton X−100”溶液(Sigma Chemical Com pany、 St、 Louis、 MO)の0.5箇1アリコートを0.5I llのマウス腹水液に加え、十分に混合し、20°Cで15分間静置した。
1ミリリツトルのPVP/PEG/SDS溶液を、ポルテックス攪拌しながら各 試料に加えた。反応液を20℃で30分間混合し、3600rpmで、20°C で30分間遠心分離し、上清を傾斜除去し、沈澱物を0.5mlの脱イオン水に 再懸濁した。
SDSを含まなイPVP/PEG溶液(DO,Sm17 リ−y −トを、次に 、ポルテックス攪拌しなから各再懸濁溶液に加え、20°Cで30分間混合し、 上述のように遠心分離し、上清を傾斜除去し、沈澱物を0.51の重炭酸ナトリ ウム緩衝液に再懸濁した。
再懸濁した沈澱物を、ロケ、)電気泳動にかけた。この結果は、PVP/PEG ポリマー溶液中のSDS量が増加する時、最終的な沈澱物中の総タンパク質量が 減少するが、ガンマグロブリンの量は一定に保たれることを示し、アルファおよ びベータグロブリン汚染がより少なかったことから、SDSの存在が沈澱したガ ンマグロブリンの純度を増すことを示した。
実施例8: PEGとPVP/PEG、fリマー混合物とを用いた、腹水液からのモノクロー ナル抗体の沈澱の比較検討 マウス腹水液から沈澱したモノクローナル抗体の量および純度を、PEGポリマ ー混合物またはPVP/PEGポリマー混合物について比較するために、以下の 実験を行った。
PVP/PEGポリマー溶液(各20%ポリマー)を、実施例3に上述したよう に調製した。20%のPEG(Mlf8000)ポリマー溶液を、同様に調製し た。各ポリマー溶液のpHを、イミダゾールを用いてpf16.6に調整した。
1ミリリツトルの腹水液を、1.0mlの脱イオン水(反応I)、1、0mlの 2%Triton X−102’″(反応2)、または1.0mlの1.8%T riton X−102”/3%Br1j 35” (反応3)ノイずれかと共 にブレインキュベートした。これらの3つの反応液をそれぞれ十分に混合し、2 0℃で15分間静置した。
2.0 ミ’J !J ットル(DPVP/PEG溶液(第1群)tfi−LP EGm液(第1I群)のいずれかを、ブレインキュベーション混合物にそれぞれ 加えた。いずれの群も20°Cで30分間混合し、4000rp■で、20°C で30分間遠心分離し、上清を傾斜除去し、沈澱物を、1゜0冒lの脱イオン水 に再懸濁した。
1ミリリ、l−ルのPVP/PEG溶液を、第1群の反応2および3に、ポルテ ックス攪拌しながら加えた(反応1は、遠心分離しなかった)。1ミリリy)ル のPEG溶液を、第11群の反応1−3に、ポルテックス攪拌しながら加えた。
両方の群を、30℃で30分間混合し、上述のように遠心分離し、上清を傾斜除 去し、沈澱物を1厘1の重炭酸ナトリウムに再懸濁した。
以下の結果は注目される。第11群の一連の反応(PEGにより沈澱)は、第1 群の一連の各反応(PVP/PEGにより沈澱)と比較して、最初の沈澱をより 多(有した。第11群の一連の反応(PEG)は上清が濁っており、すべてのタ ンパク質がチューブの底部に遠沈され得ないことを示した。第1群の反応2およ び3(PVP/PEG)は、上清が澄明であったが、第1+群の同じ反応から得 た上清は非常に濁っていた。
アガロースゲルタンパク質電気泳動で試料を分析した。結果は、第1I群の一連 の反応(PEG)の方が、第1群(PVP/PEG)から得られた最初の沈澱よ りも、最初の沈澱において、より多くのアルブミン、ベータグロブリン、および 他の汚染タンパク質を有することを示した。
実施例9: PVP/PEGポリマー溶液を用いて血清から沈澱したガンマグロブリンの溶解 性における、pHの効果 PVP/PEGポリマー溶液を用いて血清から沈澱したガンマグロブリンの溶解 性および安定性について、再懸濁液のpHが効果があるかどうかを測定するため に、以下の実験を行った。
裏層−臥 1ミリリツトルのヤギ血清またはウサギ血清(Sig+sa Che謙1cal  Company、St、Louts、MO)を、1.0mlの2%Trlto n X−102’″(Sig■a)でプレインキコベートし、十分に混合し、2 0℃で15分間静置した。
PI/I’/PEGポリマー溶液(各20%ポリマー)を、実施例3に上述した ように調製した。各ポリマー溶液のpHを、イミダゾールを用いてpi(6,6 に調整した。
PVP/PEG溶液の2.01アリコートを、ブレインキュベートした試料に、 それぞれポルテックス攪拌しながら加え、20℃で30分間混合し、360Or pmで、20℃で30分間遠心分離し、上清を傾斜除去し、そして、5寓lの0 .5Mイミダゾールの脱イオン水溶液、および5mlのpH9,4のグリセロー ル(Aldrich Chei+1cal C。
mpany、 Milvaukee、 Wl)を含有する溶液のうちの1mlに 、沈澱物を再懸濁した。再懸濁した沈澱物を、20°Cで10分間静置した。
PVP/PEGポリマー溶液の1.hlアリフートを、各チューブにポルテック ス攪拌しながら加え、そのチューブを上述のように混合し、遠心分離し、上清を 傾斜除去した。1.0mlの脱イオン水に沈澱物を再懸濁し、第2の沈澱工程を 繰り返した。pH8,2の、グリセロールおよび0.06M重炭酸ナトリウムの 50750の溶液の250μt、 sooμm、750μlまたは1000μm に、得られた沈澱物を、再懸濁した。
結果は、ヤギまたはウサギのガンマグロブリンをアルカリ性の溶液に再懸濁する 場合は、中性または酸性の溶液に再懸濁する場合よりも、沈澱物が容易に溶解し 、そしてより澄明であることを、示した。
尖鳳−ル 0、5mlのヒト血漿を含有する10本の試験管を、2%Triton X−1 02”の脱イオン水溶液で、上述のように15分間ブレインキュベートした。続 くインキュベーションでは、1ミリリツトルの上記PVP/PEGポリマー溶液 ・(各20%ポリマー)を、ブレインキュベートした各試料にポルテックス攪拌 しながら加え、20℃で30分間混合し、次に2500rp−で、20℃で30 分間遠心分離し、上清を傾斜除去し、そして、0.5■1の、以下の各pH値の 0.5Mイミダゾール溶液に、沈澱物を再懸濁した(pHは、氷酢酸で調整した )。
表1x・イミダゾール再懸濁液のpH pH勾配は、pHと再懸濁したガンマグロブリンの澄明度との間の明瞭な相関関 係を示した。pHJl整の一滴ごとに、試料の濁度が増加した。pH10,4の 試料1は、澄明であった。pH7,0の試料5までは、pH1l整の一滴ごとに 濁度が増加したが、それでもかなり澄明であった。pH6,4で、試料は乳濁し た。試料8および9では、ガンマグロブリンが溶液から析出した。
結果は、ガンマグロブリンの再懸濁液のpHが、アルカリ性のpoによって明瞭 にもたらされる再懸濁の澄明度に直接比例することを示した。
尖鳳−銭 1.0mlのヒト血漿を含有する10本の試験管を、2%7riton X−1 02”の脱イオン水溶液で、上述のように15分間ブレインキュベートした。次 のインキュベーションでは、2ミリリットルの上記PVP/PEGポリマー溶液 (各20%ポリマー)を、プレインキコベートした各試料に、ポルテックス攪拌 しながら加え、20°Cで30分間混合し、360Orpmで、20″Cで30 分間遠心分離し、上清を傾斜除去し、そして、以下のようにして調製したTrf z■a11塩基の溶液の1.0mlに、タンパク質沈澱物を再懸濁した。
0.1MのTrizma”塩基(Sigma Chemical Compan y、St、LouIs、MO)を調製した。製氷酢酸を用いてTrisT″溶液 のpaを調整して、pI(勾配を作った。以下のpH値について、ガンマグロブ リンを含有するタンパク質沈澱物を再懸濁する能力を分析した。
表X:TrisT″再懸濁液のpH 76,5 8 5.9 イミダゾールを用いる実験に見られたように(上記実験9B)、pH勾配は、p Hとタンパク質懸濁液の澄明度との間の明瞭な相関関係を示した。澄明度は、ア ルカリ性のpHで最大であり、p[Iは、−滴ごとに減少した。しかし、イミダ ゾール溶液に再懸濁した試料(実験9B)は、全般に、Tris”″溶液に再懸 濁した試料よりもより澄明であった。pH10,4で再懸濁した沈澱物はかなり 澄明であったが、pH8,0では澄明度が低下して、はとんど濁っていた。pH 7,0では明かな沈澱物を含有した。試料8および9のタンパク質沈澱物は、再 懸濁しなかった。4℃で一夜静置した後、pH7,4よりも低いpHを有する溶 液に再懸濁したすべての試料に、沈澱が現れた。
結果は再び、ポリマー溶液によって沈澱したタンパク質を、安定かつ完全に再懸 濁するためには、タンパク質の再懸濁溶液がアルカリ性であるべきであることを 、示した。
本発明の生体分子単離方法の改変および変更は、前述した本発明の詳細な説明か ら、当業者に自明である。そのような改変および変更は、添付した請求の範囲の 範囲内に入ることを特徴する

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.生物学的試料から1つまたはそれ以上の生体分子を単離する、方法であって : a)充分な量の可溶性の直鎖状ポリマーを該生物学的試料の溶液に加えて沈澱を 形成する工程であって、該溶液が所定のpHに調整される、工程;および b)該溶液を上清および沈澱物の2つの分画に分離する工程であって、該生体分 子が上清または沈澱物のいずれかに存在する、工程; を包含する、方法。
  2. 2.前記pHが、アミノ基またはカルボキシル基を含有する低分子量部分を用い て調整される、請求項1に記載の方法。
  3. 3.前記ポリマーが、ポリエチレングリコール、デキストラン、ノニルフェノー ル−エトキシレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびそれ らの混合物からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 4.前記低分子量部分が、イミダゾール、アミノカプロン酸、アミノ酸およびそ れらの混合物からなる群より選択される、請求項2に記載の方法。
  5. 5.前記ポリマーが、ポリビニルピロリドンおよびポリエチレングリコールの混 合物であって、該ポリマー混合物が前記試料に加えられる、請求項1に記載の方 法。
  6. 6.前記ポリビニルピロリドンが約40.000の分子量を有し、そして前記ポ リエチレングリコールが約3500の分子量を有する、請求項5に記載の方法。
  7. 7.前記生体分子が、タンパク質、炭水化物、非タンパク質性のホルモン、およ び核酸からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  8. 8.前記タンパク質が、免疫グロブリンである、請求項7に記載の方法。
  9. 9.血漿中のアルブミンとグロブリンとの比を測定するための、アッセイ法であ って; a)充分な量のポリビニルピロリドンおよびポリエチレングリコールのポリマー 溶液を血漿に加え、グロブリンを沈澱し、アルブミンを上清に残す工程であって 、該血漿のpHがほぼ中性のpHに調整される、工程; b)該上清から該沈澱物を分離する工程;c)グロブリンおよびアルブミンの濃 度を測定する工程;および d)グロブリンに対するアルブミンの比を算出する工程;を包含する、アッセイ 法。
  10. 10.ポリビニルピロリドンおよびポリエチレングリコールの混合物を含有する 、生物学的試料からのタンパク質の単離に用いるための、組成物。
  11. 11.前記ポリビニルピロリドンが約40,000の分子量を有し、そして前記 ポリエチレングリコールが約3500の分子量を有する、請求項10に記載の組 成物。
  12. 12.亜鉛グリシネートをさらに含有する、請求項10に記載の組成物。
  13. 13.血清タンパク質中の薬物の分布を決定するための方法であって: a)充分な量のポリビニルピロリドンおよびポリエチレングリコールの水溶液を 血清に加えてグロブリンを沈澱する工程であって、該血清のpHが所定の値に調 整される、工程;b)該溶液を上清および沈澱物の2つの分画に分離する工程で あって、グロブリンに結合した薬物が一方の分画に存在し、アルブミンに結合し た薬物が他方の分画に存在する、工程;および c)該沈澱物および該上清の分画を分析して薬物を検出する工程; を包含する、方法。
  14. 14.安定な溶液中の可溶性の直鎖状ポリマーを用いて生物学的試料から沈澱し たタンパク質を、溶解するための方法であって、沈澱したタンパク質をアルカリ 性の水溶液に溶解する工程を包含する、方法。
  15. 15.前記アルカリ性の水溶液が、グリセロール、重炭酸ナトリウム、イミダゾ ール、アルカリ性塩溶液、トリス[ヒドロキシメチル]アミノメタン、およびそ れらの混合物からなる群より選択される、請求項14に記載の方法。
  16. 16.生物学的試料から1つまたはそれ以上の生体分子を単離するための、キッ トであって: a)該生物学的試料から該生体分子を沈澱するために所定のpHに調整された、 可溶性の直鎖状ポリマー;およびb)該沈澱物を安定して再懸濁するための、溶 液;を包含する、キット。
  17. 17.前記ポリマーが、ポリエチレングリコール、デキストラン、ノニルフェノ ール−エトキシレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびそ れらの混合物からなる群より選択される、請求項16に記載のキット。
  18. 18.前記溶液がアルカリ性溶液である、請求項16に記載のキット。
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