JP2001505525A - クロストリジウム・ジフィシル・トキシンaの精製方法及び単一特異性抗体 - Google Patents

クロストリジウム・ジフィシル・トキシンaの精製方法及び単一特異性抗体

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Abstract

(57)【要約】 不純トキシンAを固定化単一特異性ポリクローナル抗体と反応させることを包含する、クロストリジウム・ジフィシル・トキシンAの精製方法が提供される。このポリクローナル抗体は、ヒドラジド活性化アガロースゲルのようなヒドラジド基含有マトリックスに結合される。この固定化抗体はトキシンAに特異的であり、トキシンA含有溶液からトキシンAを顕著に精製する。この方法により精製されるトキシンAに対して生じた抗体は、従来技術の精製トキシンAから生成される抗体よりも活性の高いものである。

Description

【発明の詳細な説明】 クロストリジウム・ジフィシル・トキシンAの精製方法及び単一特異性抗体 発明の分野 本発明は、一般には、クロストリジウム・ジフィシル(Clostridiu m difficile)トキシンAの製造及び精製に関する。特には、本発明 は、精製トキシンA及び偽膜性大腸炎の診断に用いられる抗体の調製におけるそ の使用に関する。 発明の背景 クロストリジウム・ジフィシルは、ヒト及び動物において、穏やかな下痢から 生命を脅かす偽膜性大腸炎にまでわたる各種の胃腸疾患を生じる。C.ジフィシ ルが、抗生物質の使用による正常大腸フローラの排除とそれに続くこのトキシン 産生細菌の成長の結果として、ヒトにおいて偽膜性大腸炎を引き起こすことは広 く受け入れられている。44%もの高さの死亡率が報告されている。この疾患の 治療は可能であるが、原因生物の存在を確定し、結腸における特徴的な病巣を示 すことにより達成し得る正しい診断に依存する。 C.ジフィシルは、トキシンA及びトキシンBと命名される、組織培養哺乳動 物細胞に対して細胞毒性である 2種類の毒素を産生する。この細胞毒性に加えて、トキシンAは腸毒性をも有す る。トキシンAは腸ループ内で体液の滞留を引き起こし、腸粘膜に広範な損傷を 引き起こす。疾患の間、両毒素が典型的に産生されるのではあるが、C.ジフィ シル検出の原則的実験室診断方法はトキシンAの検出に向けられている。例えば 、トキシンAの存在についての商用ラテックス試験がミズーリ州カンザスシティ ーのMarion Laboratories,Inc.の一事業部であるMa rion Scientificによって市販されていた。残念ながら、この商 用試験はトキシンAに対して非特異的であることが後続の研究者によって見出さ れた。Lyerlyら、,J.Clin.Micro,23:622−623( 1986)を参照。 病原性C.ジフィシルを検出する方法の1つはヒトの糞便を培養することを包 含し、これは長期のインキュベーションのための専用設備を必要とし、非病原性 C.ジフィシル株による妨害という不利な点を有する。トキシンBを検出する別 の方法は組織培養細胞を用いる細胞毒性検定である。しかしながら、この方法は トキシンAの検出にはうまく機能しない。トキシンAは効力の点で大きく劣る細 胞毒であるため、組織培養検定で検出することはより困難である。 トキシンA検出のための開発された他の方法は、トキシンAに対する特異性抗 体の使用に基づいている。これ らの方法には、Lyerlyら、,J.C1in.Micro.,17:72− 78(1983)及びLaughtonら、,J.Infect.Dis.,1 49:781−788(1984)によって教示される酵素結合免疫吸着検定法 (ELISA)が含まれる。Lyerlyらは1ng(5ng/ml)量でのト キシンAの検出を報告した。これに対して、Laughtonらは0.1ng( 1.0ng/ml)レベルでの検出を報告した。 トキシンAに対するモノクローナル抗体を用いるELISA検定はLyerly ら、,J.Clin.Micro.,21:12−14(1985)によって報 告されており、4ng(0.02μg/ml)のトキシンAを検出することが可 能であった。この検出レベルは、通常は、C.ジフィシルに関連する下痢を患う 患者からの糞便試料中での毒素の検出に十分である。他の抗体依存性試験はラテ ックス凝集試験(LAT)である。ここでは、抗体がラテックス・ビーズ上に固 定化され、可溶性トキシンAによるこのビーズの凝集が可視化される。 Wilkinsらの米国特許4,530,833号は、イオン交換クロマトグ ラフィー工程とそれに続く等電点沈殿を包含する細胞培養上清からのトキシンA の精製方法を教示する。この特許は、不純トキシンA溶液のpH及びモル濃度を 、それぞれ、好ましくは5.5及び0.01に調整することにより精製トキシン Aが達成されることを教示する。蛋白精製に等電点沈殿を用いることの 不利な点の1つは、所望の蛋白質に類似する特性を有する他の蛋白質が凝集し、 所望の蛋白質と共に沈殿して等電点沈殿を形成することである。このため、この 沈殿は、再懸濁及び再遠心により洗浄しなければならない。これは、所望の蛋白 質の損失を生じる。加えて、沈殿工程に先立つプロセス及び沈殿工程を含むプロ セスは、沈殿工程を制御するために、非常に注意深く制御されなければならない 。イオン交換カラムからの画分が注意深くかつむらなくプールされなければ、多 少の蛋白質がトキシンAと共に沈殿する。 トキシンAの精製に関する等電点沈殿の別の不利な点は、沈殿蛋白質のペレッ ト化が高速で行われるとトキシンAの変性が生じ得ることである。このため、こ の蛋白質は免疫検定において、又は抗体生成の免疫原として用いられる場合に活 性ではなくなる。また、蛋白質の等電点沈殿は蛋白質の三次構造の変化を引き起 こすことがある。特に、トキシンAは非常に疎水性の蛋白質であり、幾つかの洗 浄工程について低イオン強度バッファに晒すことは部分的な変性をもたらす結果 となることがある。 トキシンA精製の別の方法がWilkinsらの米国特許5,098,826 号に教示されている。この方法は、トキシンAの不純溶液を、ヒト抗原X、Y、 又はIの1以上の末端非還元構造特性を有する固定化試薬と接触させることを包 含する。これらの構造は多糖類であることが知られており、それらを不溶性マト リックス、例 えば、シリカゲル、アガロース、ラテックス・ビーズ等に結合することにより固 定化することが可能である。トキシンAはこの固定化試薬に結合し、次いでより 純粋な形態で試薬から溶離する。この方法は、抗原X、Y、又はIの1つを要す る。これらは入手するのに比較的高価であり、したがって、有用量のトキシンA の実用的精製方法ではない。 トキシンAに対するポリクローナル抗体の生成は、当該技術分野において公知 である。Ehrichら、,Inf.Immun.28:1041−43(19 80)は、C.ジフィシルを培養し、ウサギに接種して不純C.ジフィシル調製 品に対するポリクローナル抗体を生成する手順を教示している。このようなポリ クローナル抗体は、多数の蛋白質が培養上清中に存在するため、毒素に対して単 一特異的ではない。したがって、毒素特異的ポリクローナルベースのEIAの性 能は、ポリクローナル抗血清の比較的低い毒素特異性力価及び高レベルの非特異 的反応性のため、期待に背くものであった。 したがって、C.ジフィシル・トキシンAの診断及び検出のための迅速かつ正 確な検定の他に、トキシンAの精製方法が必要とされている。 安定して純粋かつ変性していない蛋白質を生じ、多量の蛋白質の精製に用いる ことが可能なトキシンAの精製方法が必要であることが、上記により理解できる 。このように高純度の活性蛋白質によって産性された抗体は、 それ自体、より活性が高いものである。 発明の要約 本発明は、クロストリジウム・ジフィシルからのトキシンAの精製方法に向け られている。実質的に純粋なトキシンAが提供され、これはトキシンAに対する 抗体の生成に有用である。したがって、本発明は抗体、特には、トキシンAに対 する高感受性を有するポリクローナル抗体にも向けられている。C.ジフィシル ・トキシンAの診断及び検出のためのキットも開示される。 本発明のさらなる目的、利点及び新規の特徴は、一部は以下の説明において説 明され、一部は以下を検証することにより当該技術分野における熟練者に明らか になり、又は本発明を実施することにより学ぶことができる。本発明の目的及び 利点は、添付の請求の範囲において特に指摘される装置及び組み合わせにより実 現し、かつ得ることが可能である。 好ましい態様の詳細な説明 C.ジフィシルによって引き起こされる偽膜性大腸炎を検出するための組成物 及び方法が提供される。具体的には、トキシンAの新規精製及び生成方法が開示 される。さらに、C.ジフィシルのトキシンAに特異的なポリクローナル抗体が 提供される。これらの抗体は、C.ジフィシルの検出及び診断のための検定にそ の用途を見出す。 定義 ここで用いられる“実質的に純粋”又は“精製トキシンA”という用語は、ト キシンA調製品が、当該技術分野において公知の分析技術によって試験した場合 に、汚染物質を実質的に含まないことを示す。 “部分的に純粋”又は“部分的に精製されたトキシンA”という用語は、汚染 物質が全てではないが幾らか除去されたトキシンA調製品を指す。 “活性トキシンA”という用語は、ELISA及びラテックス・ビーズ上に固 定化された精製ウサギ抗−C.ジフィシル抗体を用いるラテックス凝集試験を含 む、当該分野において現在用いられるトキシンA検定に対して陽性結果を示すト キシンAを指す。 “変性”という用語は、その本来の、又は自然の構造もしくは特性を失った蛋 白質、より具体的にはトキシンA、を指す。 “トキシンAに対する単一特異性抗体”という用語は、トキシンA以外のC. ジフィシルの抗原に対するいかなる決定部位をも有していない抗体を指す。 説明 本発明は、高活性を有するトキシンAの高度に再現可能な精製方法を包含する 。本方法の再現可能性は、一般に、及び、特に抗原として用いられる蛋白質の精 製に対 して、蛋白精製方法の非常に望ましい特徴である。抗原調製品が純粋であるほど 、精製される抗体はより特異的にその抗原に向かう。加えて、FDAの認可を申 請する製品の調製に関与する方法にとって、再現性は最優先のものである。 トキシンAは、当該技術分野において周知の通りに培養することが可能なC. ジフィシル細胞によって産性される。以下の参考文献にはC.ジフィシルの培養 が記述されており、これらは参照することによりここに組み込まれる:Ster neおよびWentzel、J.Immun.65:175−183(1950 );Ehrichら、,Infect.Immun.28:1041−43(1 980);Sullivanら、,Infect.Immun.35:1032 −40。本発明は、固定化ポリクローナル抗体への未精製又は部分的に精製され たトキシンAの可逆的な結合を包含する。ポリクローナル抗体を酸化し、次いで 、ヒドラジド活性化アガロースゲルのようなヒドラジド基含有樹脂に結合又は固 定化する。得られる固定化試薬は、トキシンAに対して高度に選択的であり、精 製試薬としてのその使用は高度に精製されたトキシンAを生じる。この精製方法 は、免疫親和性工程がトキシンAに対して非常に選択的であり、かつ蛋白生成物 がむらのない組成物、すなわち高純度及び高活性トキシンAであるため、沈殿を 用いる方法よりも再現性が高い。また、複数の、潜在的に変性を生じる 洗浄及び再懸濁工程を必要としない。加えて、トキシンAを樹脂に選択的に結合 及び溶離するプロセスは、トキシンAを恒久的に変性または不活性化することが ない。したがって、本発明の精製された高活性のトキシンAを用いることにより 、より活性な単一特異性ポリクローナル抗体を生成することが可能である。 本発明の方法は、免疫親和性樹脂が多くの用途に対して安定かつ再利用可能で あるため、従来の免疫親和性法よりも経済的である。樹脂材料はかなり安価であ り、免疫親和性樹脂はトキシンA含有溶液に結合抗体分子当たり2つのトキシン A結合部位を提供することにより高い結合性能を有する。 本発明の精製方法は免疫親和性精製を包含する。免疫親和性精製の利点は、そ の手順の過程で蛋白質が遠心/再水和工程を受けないことである。したがって、 この方法は制御され、非常に再現性が高い。 クロストリジウム・ジフィシルの培養濾過液をここに記述されるように免疫親 和性カラムに直接かけることができる。あるいは、免疫親和性カラムにかける前 に、トキシンAのさらなる精製工程を実施することができる。このような工程に は、高速遠心とそれに続く濾過、硫酸アンモニウム沈殿のような沈殿、及びイオ ン交換、アフィニティ、またはサイズ排除クロマトグラフィーのようなクロマト グラフィーが含まれる。 本発明の免疫親和性カラムはヒドラジド活性化アガロ ースを用いる。すなわち、抗体は多糖を介してヒドラジド活性化アガロースに固 定化される。このような方法は当該技術分野において公知である。例えば、O’ ShannessyおよびWilchek、Anal.Biochem.191 :1−8(1990);Domenら、,J.Chromat.,510:29 3−302(1990);Palmerら、,J.Biol.Chem.238 :2393(1963);Schneiderら、,J.Bio.Chem.2 57:10766(1982)を参照。これらの参考文献の全ては参照すること によりここに組み込まれる。 生物学的分子の精製へのヒドラジド基含有樹脂の使用は公知の技術である。前 述のO’ShannessyおよびWilchekを参照。アガロース・ビーズ が末端ヒドラジド基を有するスペーサー・アームを備える市販調製品を利用する ことができる。これらのヒドラジド基は、炭水化物基の酸化によって生じるもの のようなアルデヒド基と反応する。 炭水化物基は、主として、抗体分子上のFc領域に位置する。一方、抗原結合 部位は抗体のFab領域に位置する。したがって、ヒドラジド基含有樹脂に結合 している抗体は、これらの免疫親和性樹脂がより良好な親和性材料として機能し 得るようにそれらの抗原結合部位の両者が抗原に供されるよう配向する。加えて 、このようなヒドラジド−アガロースゲルの長いスペーサー・アーム は、他のタイプの抗体−樹脂と比較して、抗原に対するより高い結合性能を可能 とするように思われる。 アセテート沈殿トキシンAによって得られる抗体を免疫親和性精製トキシンA によって得られる抗体と比較した場合、LATにおいてラテックス上に固定化さ れた精製抗体を用いると、免疫親和性精製トキシンAに由来する抗体については 約12.5−25ng/mlの範囲の平均終点が見出されるのに対して、アセテ ート沈殿トキシンAに由来する抗体では約25−35ng/mlの平均終点が見 出される。 LATはELISAよりも厳密に制御される検定であり、より一貫した結果が 得られる。LATはWilkinsらの米国特許4,879,218号及び5, 098,826号並びにLyerlyら、,J.C1in.Micro.,21 :12−14(1985)に記述される通りに行うことが可能であり、これらの 開示は参照することによりここに組み込まれる。 精製トキシンAは、C.ジフィシルによって引き起こされる疾患の研究並びに 診断試験及び治療計画の設計に有用である。特には、精製トキシンAはトキシン Aに対する抗体の調製に必要である。この抗体は、上に引用される参考文献に記 述されるもののような生物学的試料中のトキシンAの存在を検出するためのEL ISA、LAT、及び他の検出試験に用いられる。あらゆる免疫検定の開発にお いて、最初に考慮されることは検定において 用いられる抗血清の品質である。この抗血清が感受性ではないか、あるいは他の 非所望もしくは関連蛋白質との交差反応性を有する場合には、その検定は所望の 感受性を持たない。培養上清中にはC.ジフィシルによって発現される30以上 の蛋白質が存在する。最終トキシンA生成物中に存在するこれらの蛋白質のいか なるものも、抗原として用いられる生成物の有効性を消失させる。したがって、 高度に純粋な変性していないトキシンAを提供する、多量のトキシンAを精製す る改良法が必要である。トキシンAに対して高度に特異的であり、かつ高度の再 現性を有する経済的な生成方法が必要である。 ここに開示されるように精製されるトキシンAで適当な動物を免疫することに より、本発明によって単一特異性抗体を産性することが可能である。本発明のト キシンAを用いてモノクローナル抗体を調製することも可能である。単一特異性 ポリクローナル抗体は、ELISA試験及びLATにおいて高い活性を示す。本 発明のトキシンAに対して生じた抗体は、LATにおいて、アセテート沈殿トキ シンAに対して生じた抗体より2倍まで活性であった。 本発明の第2態様において、この精製高活性トキシンAを用いて、当該技術分 野において公知の方法により、ポリクローナル抗体を産生することが可能である 。例えば、Ehrichら、,Infect,Immun.,28:1041− 43(1980)及びE.Harlo wおよびD.Lane、Antibodies−A Laboratory M anual,Cold Spring Harbor Laboratory( 1988)に教示される方法を用いることができる。最初の工程はトキソイドの 調製及びこのトキソイドを用いるウサギの免疫である。次いで、トキシンA−ア ジュバントを調製し、免疫に用いる。その後、集めた血清をプロテインAで精製 する。 上記C.ジフィシル・トキシンAの生成及び精製、並びに抗体の調製における その使用が以下の実施例により説明される。この実施例は制限することを意図す るものではない。 実験 蛋白精製 Sterneら、,J.Immun.,65:175−183(1950)及 びLyerlyら、,J.Clin.Micro.17:72−78(1983 )(ここに組み込まれる)によって一般的に記述されるように、C.ジフィシル を、脳−心臓輪液(BHI)ブロス培地中に懸垂された透析バッグ中の0.85 %塩化ナトリウム中で培養した。各々300−500mlの0.85%NaCl を保持する5つの透析バッグを、20Lべルコ・スピンナー・フラスコ(Bel lco Spinner flask)中の15LのBHIブロス培地中に収 容した。各チューブに、0.85%塩化物で1:10希釈した18−24時間培 養物3mlを接種した。細胞を嫌気的に約4日、39℃+/−1℃で培養した。 2−8℃で、10,000RCFで30分間遠心することにより細胞を沈降させ た後、上清をデカントし、0.45ミクロン・フィルターによる濾過により清透 化した。 PTHK100,000MWパケット型限外濾過膜を備えるミニタン・ウルト ラフィルトレーション・システム(Minitan Ultrafiltrat ion System)のような装置を用いて、培養上清を濃縮して洗浄した。 この上清を、0.02%ナトリウムアジドを含有する50mMトリス・バッファ 、pH7.5の濾過培養上清の出発容量の2倍量を用いて洗浄した。洗浄後、洗 浄した培養上清を約250−300mlに濃縮した。 次に、洗浄し、かつ濃縮した培養上清をイオン交換クロマトグラフィーにかけ た。よく機能するイオン交換樹脂はDEAE−セファロースである。300−4 00mlカラムを、50mMトリス・バッファ、pH7.5、50mM NaC lで、2−8℃で平衡化した。このカラムにトキシンA含有溶液をかけ、それに よりトキシンAが保持された。次いで、50−250mM NaClの勾配を用 いて、溶離液を280nmで監視しながら、蛋白質を溶離させた。0.05AU FSを超える吸光度を有する画分を、一方のディメンション(dimens ion)において画分を、かつ第2のディメンションにおいて参照抗−トキシン A抗体を用いて作動する交差IEPにかけた。粗製トキシンA画分をプールして 集めた。これらの画分は、2−8℃で1週間、−20℃でより長期間保存するこ とが可能である。 免疫親和性カラム 免疫親和性分離カラムは、一般には、Pierce ChemicalのCa rboLinkTMゲルについての1989製品情報冊子においてPierce Chemicalによって教示される方法に従って調製する。20mgの親和性 精製抗−トキシンA抗体を、等重量の過ヨウ素酸ナトリウムを用いて、1:1の 組み合わせを室温で60分間インキュベートすることにより酸化した。次いで、 この混合物を、0.1M NaPi、pH7.0で平衡化し、実行する1.6× 20cmセファデックスG−25カラムにかけた。溶離液を280nmで監視し 、蛋白質含有画分をプールした。 Pierce Chemicalによって“Carb oLink”の商標で 販売されているヒドラジド基含有アガロース・ゲル・ビーズ20mlを同じバッ ファで洗浄した後、酸化抗体と結合させた。この混合物を室温で16−18時間 インキュベートし、次いで小カラム(2.5×10cm)を形成して、そこで同 じバッファを用いて洗浄した。このカラムを280nmで監視して未結合蛋白質 を監視した。カラムを5床容積の脱イオン水、次 いで5床容積の1M NaCl、さらに再度5床容積の脱イオン水で洗浄した。 このカラムは、50mM NaCl及び0.01%ナトリウムアジドを含有する 50mMトリス、pH7.5で平衡化し、そこに保存することが可能である。 使用するために、この免疫親和性カラムを約160mlの50mMトリス、p H7.5で平衡化した。イオン交換カラムから取り出された部分的に精製したト キシンAは、この免疫親和性分離カラムで以下のように精製することができる。 Bio−Rad蛋白質検定に基づき、75mgの粗製トキシンAをカラムにかけ る。このカラムを、50mMトリス、pH7.5を用いて、280nmでカラム 溶離液を監視しながら、ピークがカラムから溶出するまで洗浄及び作動させる。 カラムを、280nmでの溶離液の結果を監視しながら、1%ツィーン20を含 有する100mMグリシン、pH2.7で洗浄した。精製トキシンAはカラムか ら1ピークとして溶離し、これを50m1の0.25Mトリス、pH8.0を収 容する容器に集めた。精製トキシンAの蛋白質濃度をBCA検定で測定した。こ の蛋白質溶液を、YM30メンブランを備えるアミコン・シングル・チャネル・ コンセントレーター(Amicon Single Channel Conc entrator)モデル8050のようなアミコン濃縮器を用いて、1.2m g/mlに濃縮した。精製トキシンAは−20℃で1年まで保存すること ができる。 カラム再生 この免疫親和性カラムは少なくとも20回まで再利用することが可能である。 トキシンAがカラムから溶出した後、カラムを100−150mlの1M Na Cl、次いで100mlの50mMトリス、pH7.5で洗浄する。次いで、カ ラムを0.01%ナトリウムアジドを含有する50mMトリス、pH7.5で平 衡化し、これを2−8℃で再利用の準備ができるまで保存することができる。 トキシンA抗体 トキシンAに対する抗体の調製は、一般には、Ehrichら、,Infec t.& Immun.28,1041−1043(1980)(ここに組み込ま れる)の方法によって行った。ウサギに対する精製トキシンAの毒性のため、ウ サギを精製トキシンAで最初に免疫することは不可能であるが、むしろトキシン Aのトキソイドで最初に免疫しなければならない。トキソイドは、その毒性は破 壊されるが、注射により抗体の形成を誘発することを可能とするように処理した 毒素である。トキソイドは、免疫親和性カラムから精製したトキシンAをホルム アルデヒドと混合することにより調製した。1mlの1.2mg/mlトキシン Aを5mlの無菌生理食塩水で希釈した。1mlの37%ホルムアルデヒドを8 .25mlの無菌生理食塩水で希釈した。調製した4%ホ ルムアルデヒド溶液6mlを希釈したトキシンAに添加し、この混合物を37℃ +/−2℃の水浴中で18ないし24時間インキュベートした。このトキソイド −トキシンA溶液を等容量のフロイントアジュバントと混合し、この溶液をウサ ギの免疫に用いた。最初の2回の注射にはフロイント完全アジュバントを用い、 その後はフロイント不完全アジュバントを用いた。表1に示される免疫スケジュ ールをトキソイド免疫に用いた。各免疫の前日に新鮮なトキソイドを調製するべ きである。一度トキソイドとフロイントアジュバントとのエマルジョンを調製し たならば、それは2時間以内に注射するべきである。*POP=ポピティール(popitiel) *IM=筋肉内 第36日に各々のウサギから血液を集め、ELISA検定を用いて抗−トキシ ンA力価を測定した。1:5000より大きいか、等しい終点が許容し得るもの と考えられた。力価が許容し得るものではなかった場合には、別のトキソイド注 射でウサギに追加免疫し、第44+/−1日に力価を再試験した。 一度トキシンAのトキソイドに対する防御力価が達成されたら、ウサギを精製 トキシンAに対して免疫することが可能である。トキシンAを無菌生理食塩水で 約0.4mg/mlに希釈した。次いで、この溶液をフロイント不完全アジュバ ントで約0.2mg/mlに希釈した。各々のウサギをこの溶液1mlで免疫し た。ウサギを表2の免疫スケジュールに従って免疫した。 免疫スケジュールのおおよそ第27日に、これらの動物を、上述の通りに、抗 体力価について試験した。力価が1:40,000をほぼ満足する高さ、または これよりも高い場合には、ウサギから採血し、血清を集めた。 必要である場合には、高速遠心及び/又は濾過により前述の方法で調製された 血清を清透化し、次いで、70%硫酸アンモニウムを用いて沈殿させた。沈殿し たグロブリンを20mM NaPi、pH7.4に再懸濁した後、プロテインA カラムで精製した。ラテックス−結合抗体の調製 ラテックス凝集試験において用いるため、以下の手順を用いて抗体をラテック スに結合させる。ウサギ抗−C.ジフィシルトキシンA抗体を調製し、0.01 %ナトリウムアジドを含有する20mM NaPi、pH6.0で透析した。こ の溶液の蛋白質濃度を約2.0mg/mlに調整した。50mlの2.5%(w /v)固体カルボキシル化ポリスチレンラテックスを4本の250ml遠心ボト ルに収容した。70mlの20mM NaPi、pH6.0を各ボトルに添加し 、これらのボトルを11,000RCFで30−40分間遠心した。液体を注ぎ 出し、ビーズを120mlの同じバッファに再懸濁した。(全てのラテックス懸 濁液について、ラテックスは最初に最小容量のバッファに再懸濁しなければなら ない。)前と同様にボトルを遠心し、洗浄工程を繰り返した。次いで、ビーズを 同じバッファ120mlに再懸濁し、50mgの1−エチル−3−[3−ジメチ ルアミノプロピル]−カルボジイミド塩酸塩及び12.5mgのスルホ−N−ヒ ドロキシサクシンイミドを各ボトルに添加した。このラテックス懸濁液を、攪拌 しながら、室温で2時間インキュベートした。11,000RCFで30−40 分間遠心することにより懸濁液をペレット化して上清を注ぎ出し、ペレットの各 々を120mlの20mM NaPi、pH6.0に再懸濁した。この懸濁液を 前と同様にペレット化し、この工程を繰り返した。15mgの バッファを交換した抗体をラテックス懸濁液の各々に添加し、得られたラテック ス−抗体懸濁液を攪拌しながら室温で18−20時間インキュベートした。懸濁 液の各々に2.5mlの1M 2−アミノエタノールを添加し、得られた溶液を 攪拌しながら室温で2時間インキュベートした。次いで、このラテックス−抗体 を10,000RCFで30−40分間ペレット化して上清をデカントし、ペレ ットの各々を0.15M塩化ナトリウム、0.25%ツィーン20、0.2%ナ トリウムアジド、及び0.2%BSAを含有する250mlの0.1Mグリシン −NaOH、pH8.2に再懸濁した。このラテックス−抗体を10,000R CFで30−40分間ペレット化し、この工程を繰り返した。 LAT 遠心管内で1容量のトキシンA含有溶液を0.5ml検体バッファと混合し、 30秒間渦攪拌した。次いで、この管を最低1500×gで15分間遠心した。 典型的なLAT試験カードを用いて、35μlの検体上清を試験カードの試験円 に置き、35μlを陰性円に置いた。35μlのC.ジフィシル培養濾過液を陽 性円に置いた。35μlのトキシンA固定化ラテックス・ビーズを試験及び陽性 円に置いた。35μlの正常ウサギ抗体固定化ラテックス・ビーズを陰性円に置 いた。各円の内容物を分離アプリケーター・スティックで混合し、各円の表面全 体に広げた。臨床用ローテーターを用いて、100r pmで意図する時間、試験カードを回転させた。蛍光の下で顕微鏡により試験結 果を読み取った。 抗体の活性 表3は、アセテート沈殿トキシンAに対して生じた抗体と免疫親和性精製トキ シンAに対して生じた抗体との比較の結果を示す。トキシンA試料はアセテート 沈殿によって調製した試料である。抗体は上記説明に従って調製した。休止期間 の後、ウサギを2週間毎に採血し、その血液を上述の通りに精製し、上述の通り にラテックス・ビーズに結合させた。上述のLAT手順を抗体の比較に用いた。 これらのデータから理解されるように、本発明に従って調製されてラテックス 凝集試験に用いられた抗体により、平均終点12.5−25ng/mlの結果が 得られた。アセテート沈殿を用いて調製された抗体では、平均終点25−35n g/mlの結果が得られた。 前述の本発明の好ましい態様の説明は、説明及び記述の目的で提示されている 。これが全てであることを、あるいは発明を開示される形態そのものに限定する ことを意図するものではなく、上述の教示に照らして、明らかに多くの変形及び 変種が可能である。発明の範囲はここに添付される請求の範囲によって定義され ることが意図されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M G,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.クロストリジウム・ジフィシル・トキシンAの精製方法であって、 トキシンA抗体をヒドラジド基含有マトリックスに結合させ; トキシンAを含有する溶液を、該トキシンAが該結合抗体マトリックス上に選 択的に保持されるように該マトリックスと接触させ;及び 精製トキシンAを該抗体マトリックスから溶離する、ことを包含する方法。 2.前記抗体がウサギから生成されたポリクローナル抗体である請求項1の方 法。 3.前記ポリクローナル抗体がプロテインAで精製される請求項2の方法。 4.前記抗体がメタ−過ヨウ素酸ナトリウムで酸化される請求項1の方法。 5.前記マトリックスがヒドラジド活性化アガロース・ビーズである請求項1 の方法。 6.前記結合抗体マトリックスがカラムに形成される請求項1の方法。 7.クロストリジウム・ジフィシル・トキシンAの精製方法であって、 クロストリジウム・ジフィシル細胞を培養し; 該細胞培養物の固体から上清を分離し; イオン交換カラムで該上清を部分的に精製してトキシンA強化溶液を生じ;及 び 該部分的に精製されたトキシンA含有溶液を、ヒドラジド基含有マトリックス に結合する抗−トキシンA抗体を含む免疫親和性カラムで精製する、 ことを包含する方法。 8.請求項1の方法によって調製されるクロストリジウム・ジフィシル・トキ シンA。 9.トキシンA含有溶液からヒドラジド基含有樹脂上にトキシンAを選択的に 保持し、該樹脂から精製トキシンAを選択的に溶離することにより調製されるク ロストリジウム・ジフィシル・トキシンA。 10.ヒドラジド基含有樹脂に結合する抗−トキシンA抗体を含む免疫親和性 カラムで精製されるトキシンAに応答して生成されるクロストリジウム・ジフィ シル・トキシンA抗体であって、トキシンAに対して単一特異性である抗体。 11.抗体がウサギにおいて生成される請求項10による抗体。 12.ヒドラジド基含有樹脂がヒドラジド活性化アガロースである請求項10 による抗体。 13.請求項1の方法により生成されるトキシンAでウサギを免疫することに より生成されるクロストリジウム・ジフィシル・トキシンA抗体。 14.密封状態に収容することに特殊化されている、 クロストリジウム・ジフィシル・トキシンAを検出するためのキットであって、 固定に共有結合しているトキシンAに特異的な抗体を具備し、該抗体がヒドラ ジド基含有樹脂に結合している抗−トキシンA抗体を含む免疫親和性カラムで精 製されるトキシンAに応答して調製されるキット。 15.前記固定がラテックスである請求項14のキット。 16.前記抗体が単一特異性ポリクローナル抗体である請求項14のキット。 17.患者においてC.ジフィシル・トキシンAの存在を検出する方法であっ て、 該患者からの試料をポリクローナル抗体を有するラテックス粒子と接触させ; 及び 凝集の存在または非在を観察する ことを包含し、ここで、 該ポリクローナル抗体が、ヒドラジド基含有樹脂に結合しているトキシンA抗 体を含む免疫親和性カラムで精製されるトキシンAを用いるウサギの免疫により 調製される方法。
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