JPH0650237A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ

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Publication number
JPH0650237A
JPH0650237A JP4222293A JP22229392A JPH0650237A JP H0650237 A JPH0650237 A JP H0650237A JP 4222293 A JP4222293 A JP 4222293A JP 22229392 A JP22229392 A JP 22229392A JP H0650237 A JPH0650237 A JP H0650237A
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JP
Japan
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plunger
sub
fuel
port
lead
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Pending
Application number
JP4222293A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kato
宏明 加藤
Masaaki Ogino
政明 荻野
Hidekatsu Yashiro
英克 矢代
Yoshinori Hosoya
佳範 細谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Priority to JP4222293A priority Critical patent/JPH0650237A/ja
Publication of JPH0650237A publication Critical patent/JPH0650237A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M59/00Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
    • F02M59/20Varying fuel delivery in quantity or timing
    • F02M59/24Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke
    • F02M59/26Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke caused by movements of pistons relative to their cylinders
    • F02M59/265Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke caused by movements of pistons relative to their cylinders characterised by the arrangement or form of spill port of spill contour on the piston

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸排孔としてメインポート14およびサブ
ポート15を形成し、エンジンの高速回転時のプリフロ
ー効果を発揮可能であるとともに、始動時の進角も可能
で、エンジンの負荷状態(低負荷、高負荷)に応じて進
角特性を任意に設定可能な燃料噴射ポンプを提供するこ
と。 【構成】 サブポート15の上端縁15Aがメインポ
ート14の上端縁14A以下となるように形成し、プラ
ンジャ7の頭部には、プランジャ7の回動にともなう所
定範囲にわたってサブポート15に連通可能な上部サブ
リード21を形成し、かつメインポート14がプランジ
ャ7の上端縁7Aにより閉鎖されても、サブポート15
が上部サブリード21に連通可能となるように該サブリ
ード15を形成したたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料噴射ポンプにかかる
もので、とくに燃料の吸排孔としてメインポートおよび
サブポートをプランジャバレルに形成した燃料噴射ポン
プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料噴射ポンプの特性として、
エンジンの高速回転時に燃料の噴射タイミングを進ませ
る(進角させる)ことが望ましく、かつこうした噴射タ
イミングを調整するタイマー(自動進角装置)を別途に
用いることなく、燃料噴射ポンプ自体の構造によりタイ
ミング調整機構を有するものがある。
【0003】こうしたタイミング調整機構のうち、高速
回転時におけるプリフロー効果つまり燃料のフィードホ
ール(吸排孔)が閉じられる前に、動的効果(絞り効
果)により燃料が圧送される現象を利用して進角特性を
得ようとするものがある。
【0004】しかしながら、プリフロー効果によりエン
ジンの高速回転時の噴射タイミング特性が良好であって
も、このプリフロー効果によりエンジンの始動時やトル
ク点(低速・高負荷)の噴射タイミングが遅れる(遅角
する)などで、結果としてエンジンの最適タイミングを
実現することが困難であるという欠点があった。
【0005】したがって、高速回転時の進角と、始動時
の進角との両立が要望されることとなるとともに、エン
ジンの負荷状態(低負荷、高負荷)に応じて進角特性を
任意に設定可能な燃料噴射ポンプが要望されるに至っ
た。
【0006】従来の燃料噴射ポンプの自動進角装置とし
て、たとえば実開昭56−145666号などでは、燃
料の吸排孔に加えてその上方に補助孔を形成することに
より、エンジンの高速回転時に燃料の噴射タイミングを
進角させる機構について述べているが、エンジンの始動
時における進角特性については開示がない。
【0007】また特開昭57−212364号などで
は、始動時の燃料噴射タイミングについて述べてはいる
が、高速回転時におけるプリフロー効果との両立が不可
能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、吸排孔としてメイン
ポートおよびサブポートを形成し、エンジンの高速回転
時のプリフロー効果を発揮可能であるとともに、始動時
の進角も可能で、エンジンの負荷状態(低負荷、高負
荷)に応じて進角特性を任意に設定可能な燃料噴射ポン
プを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、上記
サブポートに連通可能な上部サブリードを形成すること
に着目したもので、第一の発明は、ポンプハウジング
と、このポンプハウジングに取り付けるとともに、燃料
溜まり室に連通する燃料の吸排孔を形成したプランジャ
バレルと、このプランジャバレル内に往復摺動可能かつ
回動可能に挿入するとともに、上記吸排孔に連通可能な
位置に傾斜リードを形成したプランジャとを有し、この
プランジャと上記プランジャバレルとの間に燃料圧室を
形成するとともに、このプランジャの往復摺動により、
上記燃料溜まり室からこの燃料圧室内に燃料を吸い込
み、圧送する燃料噴射ポンプであって、上記プランジャ
バレルに上記吸排孔として、より大径のメインポートお
よびより小径のサブポートを、このサブポートの上端縁
が上記メインポートの上端縁以下となるように形成し、
上記プランジャの頭部には、該プランジャの回動にとも
なう所定範囲にわたってこのサブポートに連通可能な上
部サブリードを形成し、かつ上記メインポートが上記プ
ランジャの上端縁により閉鎖されても、上記サブポート
が上記上部サブリードに連通可能となるように該サブリ
ードを形成したことを特徴とする燃料噴射ポンプであ
る。
【0010】なお、始動時における上記プランジャの回
動位置では、この上部サブリードを形成していない上記
プランジャの上端縁により上記サブポートを閉鎖可能と
することによってエンジンの高速回転時のプリフロー効
果を発揮可能であるとともに、始動時の進角も可能であ
る。
【0011】第二の発明は、低負荷時における上記プラ
ンジャの回動位置では、上記メインポートが上記プラン
ジャの上端縁により閉鎖されても、上記サブポートが上
記サブリードと連通可能とし、さらに、高負荷時におけ
る上記プランジャの回動位置では、上記メインポートが
上記プランジャの上端縁により閉鎖可能とするととも
に、上記サブポートも上記プランジャの上端縁により閉
鎖可能としたことを特徴とする燃料噴射ポンプである。
【0012】第三の発明は、低負荷時における上記プラ
ンジャの回動位置では、上記メインポートが上記プラン
ジャの上端縁により閉鎖可能とするとともに、上記サブ
ポートも上記プランジャの上端縁により閉鎖可能とし、
さらに、高負荷時における上記プランジャの回動位置で
は、上記メインポートが上記プランジャの上端縁により
閉鎖されても、上記サブポートが上記サブリードと連通
可能としたことを特徴とする燃料噴射ポンプである。
【0013】第四の発明は、上記プランジャを往復摺動
させるカムのカム速度が低速度において上記プランジャ
が上記メインポートを閉鎖するように該カムのカムプロ
フィールを選択することを特徴とする燃料噴射ポンプで
ある。
【0014】第五の発明は、上記傾斜リードのスピル側
においてその深さに部分的な段差を設けたことを特徴と
する燃料噴射ポンプである。
【0015】
【作用】本発明による燃料噴射ポンプにおいては、とく
に第一の発明によれば、メインポートに加えてサブポー
ト付きのプランジャバレル、および所定範囲にわたる上
部サブリード付きのプランジャを採用したので、エンジ
ンの負荷状態(低負荷、高負荷)に応じて進角特性を任
意に設定可能で、とくにエンジンの高速回転時のプリフ
ロー効果を発揮可能である。
【0016】第二の発明によれば、低負荷時にのみ上記
サブリードに上記サブポートを対向可能とし、高負荷時
における上記プランジャの回動位置では、上記上部サブ
リードを形成していない上記プランジャの上端縁により
上記メインポートおよびサブポートを閉鎖可能としたの
で、プリーフロー効果を高負荷側ではなくし、低負荷側
のみで進角させることができる。
【0017】第三の発明によれば、高負荷時にのみ上記
サブリードに上記サブポートを対向可能とし、低負荷時
における上記プランジャの回動位置では、上記プランジ
ャの上端縁により上記メインポートおよびサブポートを
閉鎖可能としたので、プリーフロー効果を低負荷側では
なくし、高負荷側のみで進角させることができる。
【0018】第四の発明によれば、カム速度が低速度に
おいて上記プランジャが上記メインポートを閉鎖するよ
うに該カムのカムプロフィールを選択したので、同一プ
リフローストロークでは、進角量を大きく取ることがで
きる。
【0019】第五の発明によれば、上記傾斜リードのス
ピル側においてその深さに部分的な段差を設けたので、
燃料のスピルをゆっくりとさせることによって残圧を高
くすることができ、プリフロー効果をより有効に利用す
ることができ、かつ初期噴射の低減によって騒音と窒素
酸化物の低減を期待することができる。
【0020】
【実施例】つぎに本発明の第一の実施例による燃料噴射
ポンプ1を図1ないし図5にもとづき説明する。
【0021】図1は燃料噴射ポンプ1の縦断面図、図2
は要部縦断面図であって、燃料噴射ポンプ1はポンプハ
ウジング2と、エンジン(図示せず)に連結したカム軸
3に取り付けたカム4と、噴射量のコントロールラック
5と、プランジャバレル6と、プランジャ7と、デリバ
リバルブ8と、デリバリバルブホルダー9とを有する。
【0022】カム4は、カム軸3を介してエンジンの駆
動を受け、タペットローラー10を介してプランジャ7
を上下方向に往復動させる。
【0023】コントロールラック5は、ガバナーを介し
てアクセル(ともに図示せず)にこれを連結してあり、
紙面に直角な方向に移動することによって噴射量のコン
トロールスリーブ11を介し、プランジャ7をその軸心
を回転軸として所定角度だけ回動させる。
【0024】プランジャバレル6は、燃料噴射ポンプ1
内に固定してこれを取り付け、その内部にプランジャ7
を往復動かつ回動可能に収容するとともに、燃料噴射ポ
ンプ1との間に燃料溜まり室12を、デリバリバルブ8
との間に燃料圧室13を形成している。
【0025】プランジャバレル6には、燃料の吸排孔と
して、メインポート14と、サブポート15とを形成し
てある。
【0026】図2に拡大して示すように、メインポート
14の上端縁14Aとサブポート15の上端縁15Aと
は同一高さないし同一水平位置にあり、かつ周方向にお
いて180度の間隔を開けてこれを形成してある。
【0027】なお、メインポート14の上端縁14Aと
サブポート15の上端縁15Aとの位置関係としては、
必要に応じてサブポート15の上端縁15Aがメインポ
ート14の上端縁14Aより下方に位置するように形成
することもできる。
【0028】プランジャ7は、プランジャバレル6内に
おいて往復動することにより燃料を燃料溜まり室12か
ら吸い込み、燃料圧室13で圧縮し、デリバリバルブ8
を開き、噴射管16(図1)を介して燃料噴射ノズル
(図示せず)に燃料を圧送する。
【0029】図3は、プランジャ7の頭部のリード展開
図であり、メインポート14およびサブポート15を破
線(始動時)および一点鎖線(低負荷時および高負荷
時)で示して、互いの間の相対位置関係を示している。
【0030】このプランジャ7の頭部の周面には、燃料
圧室13に連通する縦方向燃料通路17と、縦方向燃料
通路17に連通する傾斜リード18と、傾斜リード18
に連通するとともに水平方向にカットした始動時噴射量
制限用切欠き19と、燃料圧室13に連通する上部サブ
リード21とを形成してある。
【0031】サブポート15が対向する上部サブリード
21の領域は、エンジンの低負荷時から高負荷時に相当
し、また上部サブリード21のこの領域以外、およびメ
インポート14が対向するプランジャ7の上端縁7A以
外の上端縁7Aの領域は始動時に相当する。
【0032】プランジャ7はカム4の作用によりプラン
ジャバレル6内を上下往復運動するため、図3におい
て、上部サブリード21、縦方向燃料通路17、傾斜リ
ード18および始動時噴射量制限用切欠き19ととも
に、定位置状態のメインポート14およびサブポート1
5に対して上下に移動する。
【0033】またプランジャ7はコントロールラック5
の作用によりプランジャバレル6内で回動するため、図
3において、上部サブリード21、縦方向燃料通路1
7、傾斜リード18および始動時噴射量制限用切欠き1
9とともに、定位置状態のメインポート14およびサブ
ポート15に対して左右に移動する。
【0034】こうした構成の燃料噴射ポンプ1におい
て、プランジャ7の下降にともない、燃料溜まり室12
の燃料をメインポート14およびサブポート15から燃
料圧室13内に吸い込む。
【0035】プランジャ7の上昇にともない、プランジ
ャ7の上端縁7Aないし上部サブリード21の上端縁2
1Aにより、メインポート14ないしサブポート15が
閉鎖されたときから燃料の圧縮を開始し、メインポート
14が傾斜リード18ないし始動時噴射量制限用切欠き
19と係合したときに燃料の圧送を終了する。
【0036】すなわち、プランジャ7の下死点から燃料
の圧送開始までのストロークがプリストロークであり、
サブポート15の閉鎖からメインポート14の開放まで
のストロークが有効ストロークであり、上部サブリード
21の深さないし高さがプリフローストロークL1であ
る。 なお、プリフローストロークL1が同時に、低速
回転に対する始動進角ストロークともなる。
【0037】より具体的には、エンジンの始動時にあっ
ては、メインポート14およびサブポート15は、上部
サブリード21ではなく、プランジャ7の始動時領域に
おける上端縁7Aに対向している。
【0038】したがって、燃料の圧送の有効ストローク
は最大で、エンジン始動時に必要な燃料噴射量を確保可
能である。
【0039】上部サブリード21を形成することによ
り、プランジャ7の上端縁7Aが上部サブリード21の
上端縁21Aに比較して上方に位置することになるた
め、始動時には低速・低負荷時よりも進角する。
【0040】エンジンの低負荷および高負荷時運転にあ
っては、メインポート14はプランジャ7の上端縁7A
に、サブポート15は上部サブリード21にそれぞれ対
向可能である。
【0041】アイドリングなどより低速状態では、メイ
ンポート14が傾斜リード18の図3においてより左方
に位置するため、有効ストロークが小さいとともに、サ
ブポート15が上部サブリード21と係合するため、サ
ブポート15が上部サブリード21の上端縁21Aによ
り閉鎖されてから実質的な燃料圧送が開始される。
【0042】回転数が上昇して高速運転となったときに
は、メインポート14が傾斜リード18の右方向に移動
した状態となり、有効ストロークは増加するとともに、
サブポート15における絞り効果によってサブポート1
5が上部サブリード21の上端縁21Aにより完全に閉
鎖される前に燃料の圧送が開始されるため、燃料の噴射
タイミングが進む(進角する)。
【0043】図4は、エンジンの回転数に対する燃料噴
射量の関係を示すN−Q特性図であって、コントロール
ラック5の位置を固定した各負荷状態での特性を示す。
図示のように低速回転・高負荷状態の始動時において
は、コントロールラック5の移動に対して、燃料の噴射
量が増加する。
【0044】図5は、N−Q特性図において示すタイミ
ングマップである(以下の図示において、「進」は「進
角」を、「遅」は「遅角」をそれぞれ示す)。図示のよ
うに始動時および高速時ともに進角特性を得ることが可
能となる。
【0045】また上部サブリード21を形成することに
より、プランジャ7の上端縁7Aが上端縁21Aに比較
して上方に位置することになるため、低速・高負荷時よ
りも始動時に進角すると同時に噴射量を増加することも
可能であるが、始動時の噴射量増加の必要がないときに
は、始動時噴射量制限用切欠き19を形成しておくこと
により対応可能である。
【0046】かくして、サブポート15を有するプリフ
ロー効果のプランジャ7を用いるとともに、上部サブリ
ード21を適正位置に形成したので、高速進角と始動時
進角との両立を実現可能である。
【0047】なお、始動時において高速・高負荷時より
もさらに進角させたい場合には、始動時でのメインポー
ト14およびサブポート15に対向してプランジャ7の
上端縁7Aをさらに上方に形成すればよい。
【0048】さらに、叙上の第一の実施例では、低負荷
時および高負荷時においてともにサブポート15に対向
して上部サブリード21を形成した場合を示したが、低
負荷時にのみサブポート15に対向する上部サブリード
を形成する(第二の発明)、あるいは高負荷時にのみサ
ブポート15に対向する上部サブリードを形成する(第
三の発明)ようにすることもできる。
【0049】まず、低負荷時にのみサブポート15に対
向する上部サブリードを形成する実施例について述べる
が、その前に、プリフロー効果のプランジャを有する燃
料噴射ポンプとして図6に示すようなものを考える。
【0050】以下、図1ないし図5と同様の部分には同
一符号を付し、その詳述はこれを省略して説明する。
【0051】図6はこの燃料噴射ポンプの要部縦断面
図、図7はそのリード展開図、図8は標準的な燃料噴射
ポンプのN−Q特性図、図9はプリフロー効果のプラン
ジャを有する燃料噴射ポンプのN−Q特性図、図10は
プリフロー効果のプランジャ7を有する燃料噴射ポンプ
のタイミングマップである。
【0052】図6および図7に示すように、上部サブリ
ード21は常用時および始動時にわたってサブポート1
5と対向可能である。
【0053】なお、以下の説明および図面において、
「常用時」とは、アイドリング等の低速回転から高速回
転およびハイアイドリング(高速・高負荷の定格回転領
域をこえたときにガバナーにより燃料噴射量を低下させ
ること)を含む、始動時以外の低負荷時および高負荷時
を示す。
【0054】図8に示すように、プリフロー効果のプラ
ンジャを装備していない標準的な燃料噴射ポンプにおい
ては、負荷の高低にかかわらず、回転数に対してほぼ一
定の燃料噴射量を確保している。
【0055】しかしながら、プリフロー効果のプランジ
ャでは、図9に示すように、N−Q特性が右上がり(同
一コントロールラック5の位置において高速側で噴射量
が増加する)となり、とくに高負荷(全負荷)のトルク
カーブをガバナーにより制御することができないエンジ
ンにとっては、大きな欠点となる。
【0056】なお、既述のように、プリフロー効果のプ
ランジャを有する燃料噴射ポンプ(図6)においては、
図10のタイミングマップに示すように、高負荷および
低負荷において回転数が上昇するにしたがってそのプリ
フロー効果により高速側でタイミングが進角する。
【0057】こうした図9に示すようなN−Q特性の右
上がりを回避し、高負荷のN−Q特性を標準的な燃料噴
射ポンプ並みにフラットにするためには、低負荷時にお
いてのみサブポート15に対向する上部サブリードを形
成した実施例(図11および図12)を採用する。
【0058】図11は、本発明の第二の実施例における
リード展開図である。図示のように、常用時の、低負荷
時においてはメインポート14にはプランジャ7の上端
縁7Aを、サブポート15には上部サブリード22をそ
れぞれ対向させ、高負荷時および始動時にメインポート
14およびサブポート15にプランジャ7の上端縁7A
を対向させたものである。
【0059】図12は、本発明の第三の実施例における
リード展開図である。この実施例では、図示のように、
第二の実施例を若干変形し、低負荷から高負荷に向かっ
て上方に(上部サブリード22から上端縁7Aに向かっ
て上方に)リード傾斜部23を形成してある。
【0060】図11および図12の実施例のように構成
することにより、高負荷時において、低負荷時よりも有
効ストロークが長くなるため、低速回転であっても噴射
量が増加し、図13に示すように、高負荷でのN−Q特
性を標準的な燃料噴射ポンプ並み(図8)とすることが
できる。
【0061】噴射量については、中負荷時も高負荷時と
同様にある程度改善されるが、低負荷時にサブポート1
5が上部サブリード22の上方に位置するため、図14
のタイミングマップに示すように、高速回転時にプリフ
ロー効果による進角が低負荷時に確保可能である。
【0062】また、高負荷時ではメインポート14およ
びサブポート15がともに、上部サブリード22より上
方のプランジャ7の上端縁7Aに対向可能であり、低負
荷時と同様に、進角することができる。
【0063】したがって、図14に示すタイミングマッ
プにおいては、高負荷時のタイミングが、ハイアイドリ
ングのタイミングと同様に進角する点が特徴である。
【0064】たとえば、アングライヒカットを形成した
デリバリバルブ8とプリフロー効果のプランジャとの組
み合わせによる従来の燃料噴射ポンプでは、低負荷での
進角特性を犠牲として高負荷のN−Q特性を改善しよう
とするものであるが、こうした実施例によれば、低負荷
でのプリフロー効果による進角特性を犠牲とせずに、図
13に示すように高負荷のN−Q特性を、プリフロー効
果のプランジャを有する燃料噴射ポンプ並みにフラット
にすることができる。
【0065】かくして、プリフロー効果によるアイドリ
ング音の低減、ハイアイドリングの失火および青白煙の
防止を可能とするとともに、高負荷のN−Q特性のフラ
ット化による適正トルク(低速トルクの向上)が可能と
なるとともに、定格高負荷のタイミングの進角により、
出力を向上可能であり、また低速・高負荷のタイミング
の進角によりトルクを向上可能である。
【0066】なお、図12に示した本発明の第三の実施
例のように、上部サブリード22部分からリード傾斜部
23を形成するような場合には、このリード傾斜部23
の傾斜の程度や方向を調整することにより、低負荷時か
ら高負荷時にいたる領域あるいは低速から高速にいたる
領域での進角度を制御することができる。
【0067】つぎに、高負荷時にのみサブポート15に
対向する上部サブリードを形成することにより、高負荷
側でプリフロー効果を持ち、低負荷側で進角させること
ができる場合(第三の発明)について説明する。
【0068】たとえば、図15は本発明の第四の実施例
におけるリード展開図である。図示のように、常用時
の、高負荷時においてはメインポート14にはプランジ
ャ7の上端縁7Aを、サブポート15には上部サブリー
ド24をそれぞれ対向させ、低負荷時および始動時にメ
インポート14およびサブポート15にプランジャ7の
上端縁7Aを対向させたものである。
【0069】図16は、本発明の第五の実施例における
リード展開図である。この実施例では、図示のように、
第四の実施例を若干変形し、高負荷から低負荷に向かっ
て(上部サブリード24から上端縁7Aに向かって)リ
ード傾斜部25を形成してある。
【0070】図15および図16の実施例のように構成
することにより、タイミングマップは図17に示すもの
のようになる。
【0071】すなわち、高負荷時においては、プリフロ
ー効果により低速時に遅角し、高速時に進角する。
【0072】一方、低負荷時においては、メインポート
14およびサブポート15がともにプランジャ7の上端
縁7Aに対向するため、高速・高負荷時と同様に進角と
なる。
【0073】したがって、図17に示すように、タイミ
ングマップが低速・高負荷時において遅角する点が特徴
である。
【0074】かくして、プリフロー効果により、高速・
高負荷(定格点)では、タイミングが進角することによ
り出力向上が可能であり、低負荷では、低速から高速ま
での進角を実現することができることにより、失火およ
び青白煙の防止がを可能である。 また同時に、低速・
高負荷ではタイミングが遅角することにより低速トルク
の向上が可能となる。
【0075】なお本発明においては、低負荷時および高
負荷時の進角あるいは遅角を制御可能であるが、さらに
必要に応じて、始動時に遅角させることもできる。
【0076】たとえば図18は、本発明の第六の実施例
におけるリード展開図であり、図3とは異なり、常用時
にメインポート14にはプランジャ7の上端縁7Aを、
サブポート15には上部サブリード26をそれぞれ対向
させ、始動時にはメインポート14に始動時用メインリ
ード27を、サブポート15には始動時用サブリード2
8をそれぞれ対向させたものである。
【0077】これら始動時用メインリード27および始
動時用サブリード28が上部サブリード26より下方位
置にあるので、始動時には、メインポート14およびサ
ブポート15が常用時より遅く閉鎖されることとなるた
め、始動時の噴射タイミングを遅くすることができる。
【0078】ただし、常用時においてサブポート15が
上部サブリード26に対向可能であるので、第一の実施
例(図3)の場合と同様に、高速回転時に進角させるこ
とが可能である。
【0079】また図19は、本発明の第七の実施例にお
けるリード展開図であり、常用時にメインポート14に
はプランジャ7の上端縁7Aを、サブポート15には上
部サブリード26をそれぞれ対向させ、始動時にはメイ
ンポート14にプランジャ7の上端縁7Aを、サブポー
ト15には始動時用サブリード28をそれぞれ対向させ
たものである。
【0080】この場合にも、第六の実施例の場合と同様
に、始動時に遅角させることができる。
【0081】叙上の各実施例で説明した本発明(第一な
いし第三の発明)においては、たとえば図5のようなタ
イミングマップに示すように、エンジンの回転数と、燃
料の噴射量ないしは負荷との関係の二次元的な領域にお
いて燃料噴射の進角および遅角を制御することができ、
各種エンジンからの要請に応じて必要な進角あるいは遅
角を得ることが可能である。
【0082】つぎに、上部サブリードと前記カム4のカ
ムプロフィールとの関係について述べる(第四の発
明)。
【0083】前述の実開昭56−145666号におい
ては、小径のサブポートにより、プリフロー効果を持た
せ、高速でのタイミングを進角させる点に特徴がある
が、進角特性とカムプロフィールとの関係については触
れていない。
【0084】カム4をそのプロフィールで分類すれば、
図20に示すアークカム30、図21に示す接線カム3
1および図22に示すグライヒカム32(アークカム3
0と接線カム31との組み合わせ)がある。
【0085】図23は、アークカム30、接線カム31
およびグライヒカム32のカム角度に対するカム速度の
関係をそれぞれ示すグラフ、図24はカム角度に対する
プランジャ7のリフトの関係を示すグラフである。
【0086】図24に示すように、接線カム31および
グライヒカム32(とくに接線カム31)では、カム角
度に対するプランジャ7のリフトの勾配が大きいため
に、メインポート14が閉鎖されてからサブポート15
が閉鎖されるまでのプリフローストロークに対しての進
角特性が有効に得られていない。
【0087】なお、カム角度とカム速度との関係を示す
グラフで示せば、図25および図26に示すように、同
一のプリフローストロークでは、アークカム30の方が
接線カム31に比較して進角量が大きい。
【0088】また、図示のように、接線カム31の場合
には、アークカム30に比較してメインポート14の閉
鎖時点のカム速度が大きい。
【0089】一般的に、接線カム31の場合にはその接
線部31A(図21)にメインポート14およびサブポ
ート15の閉鎖部分があり、カム速度としては1.0m
m/deg以上がメインポート14の閉鎖時点となって
いる。
【0090】したがって本発明においては、アークカム
30のアーク部30A(図20)にメインポート14の
閉鎖時点を設け、カム速度を0.85mm/deg以下
とするとともに、既述のようなサブポート15付きのプ
リフロー効果を有するプランジャ7を採用する。
【0091】なお、こうした低速度カムはアークカム3
0に限定せず、メインポート14の閉鎖時点を、カム速
度が0.85mm/deg以下とするものであればよ
い。
【0092】以下に、カム角度とカム速度との関係を示
すグラフにより、本発明における低速のカム速度を有す
る各種のカムプロフィールの例を示す。
【0093】図27は、カムプロフィールの第一の例を
示すグラフである。図28は、カムプロフィールの第二
の例を示すグラフである。図29は、カムプロフィール
の第三の例を示すグラフである。図30は、カムプロフ
ィールの第四の例を示すグラフである。図31は、カム
プロフィールの第五の例を示すグラフである。図32
は、カムプロフィールの第六の例を示すグラフである。
いずれの例においてもメインポート14の閉鎖時点は、
カム速度が0.85mm/deg以下とするものであ
【0094】かくして本発明によれば、低速度カムプロ
フィールとサブポート15付きプリフロー効果のプラン
ジャ7、望ましくはさらに上部サブリード付きのプラン
ジャ7との組み合わせにより、メインポート14閉鎖の
時点のカム速度を下げて、効率の良い進角特性を得るこ
とができる。
【0095】すなわち、プランジャ7の下降によってメ
インポート14およびサブポート15から燃料の吸入が
開始され、プランジャ7の下死点でのメインポート14
の開口面積によって燃料圧室13への燃料のチャージが
決定され、プリストロークが小さすぎるとメインポート
14の開口面積が少なくなり、燃料圧室13への燃料の
チャージが十分ではないままに燃料の圧送が開始される
こととなり、燃料圧室13内の圧力の上昇が遅れるた
め、燃料の噴射が安定せず、タイミングが遅れ、噴射量
が減少するなどの不都合が生ずる。
【0096】したがって、メインポート14の閉鎖を低
速度に下げることはカムプロフィールによらなければな
らず、既述のように同一プリフローストロークでは、進
角量を大きく取ることができる。あるいは同一進角では
プリフローストロークは小さくても良い。つまり、両者
の比(進角量/プリフローストローク)を大きく取るこ
とができる。
【0097】つぎに、プランジャ7の周面に形成した前
記傾斜リード18の形状について述べる(第五の発
明)。
【0098】たとえば図6に示した、サブポート15付
きのプリフロー効果のプランジャ7においては、高速回
転時において前記噴射管16内の残圧を安定的に維持す
るために、ダンピングバルブ(図示せず)を設けた、あ
るいはアングライヒカット(図示せず)付きの、あるい
はまた等圧弁(図示せず)付きのデリバリバルブ8とす
ることが考えられる。
【0099】ダンピングバルブを用いた構成としては、
デリバリバルブ8の上部にデリバリバルブスプリングと
は別にダンピングバルブを設け、燃料の吐出を緩やかに
するものである。
【0100】しかしながら、こうしたダンピングバルブ
による効果はエンジンの回転全域において働き、とくに
効果のある高速回転域では、高負荷でも低負荷でも燃料
の吐出を悪化させる問題がある。
【0101】とくに高速回転・高負荷では、燃料の噴射
期間が長くなり、スモークの悪化などの問題がある。
【0102】またアングライヒカット付きのデリバリバ
ルブ8においては、低速回転・低負荷における残圧の上
昇が大きく、図33のタイミングマップに示すように、
高速回転・低負荷のタイミングよりも、低速回転・低負
荷の方がより進角するという問題がある。
【0103】したがって、図6のようなサブポート15
付きプリフロー効果のプランジャ7では、残圧を安定的
に得るために、ダンピングバルブ、あるいはアングライ
ヒカット付きデリバリバルブ8とした場合には、これら
のかかえる問題も含んでしまうために、にわかには採用
することが困難である。
【0104】さらに等圧弁は、その構造が複雑でコスト
大となる問題がある。
【0105】こうした問題を解決するために本発明にお
いては、図34および図35に示すように、傾斜リード
18の深さを一様ではなく、その一部に部分的な段部を
形成することとする。
【0106】すなわち、図34はプランジャ7の周面を
示す側面展開図、図35は図34のXXXV−XXXV
線断面図であって、傾斜リード18の低負荷側のスピル
側のみをより浅い段部リード33に形成した部分二段傾
斜リード34とする。
【0107】こうした構成のプランジャ7とすれば、と
くに高速回転・低負荷時においてプランジャ7の上昇に
ともない、メインポート14がまず比較的浅い段部リー
ド33に連通するため、噴射管16側からの燃料のスピ
ル速度が小さく、急激に残圧が低下せずにこれを安定さ
せることが可能であり、高速回転・低負荷時のプリフロ
ー効果による進角をより大きく得ることができるととも
に、噴射を安定させることができる。
【0108】なお、段部リード33の形成領域を選択す
ることにより負荷域を選択して残圧を制御し、サブポー
ト15付きのプランジャ7と組み合わせることによっ
て、安定した大きなプリフロー効果による進角を得るこ
とができる。
【0109】したがって、アイドリングタイミングを遅
らせ、アイドリング音および窒素酸化物の低減が可能
で、ハイアイドリングの冷寒時、失火および青白煙の防
止、さらには、低負荷域で噴射期間が延び、音と窒素酸
化物の低減に効果がある。
【0110】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サブポー
ト付きのプリフロー効果を有するプランジャとしたの
で、高速進角および始動時進角の両立を可能とするとと
もに、必要に応じて上部サブリード等の形成位置ないし
範囲を選択し、各種の噴射タイミングを選択可能で、カ
ムのカムプロフィール、部分二段傾斜リードとの組み合
わせにより燃料噴射ポンプ特性を向上させることが可能
である。
【0111】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例による燃料噴射ポンプ1
の縦断面図である。
【図2】同、燃料噴射ポンプ1の要部縦断面図である。
【図3】同、プランジャ7の頭部のリード展開図であ
る。
【図4】同、エンジンの回転数に対する燃料噴射量の関
係を示すN−Q特性図である。
【図5】同、N−Q特性図において示すタイミングマッ
プである。
【図6】プリフロー効果のプランジャ7を有する燃料噴
射ポンプの要部縦断面図である。
【図7】同、リード展開図である。
【図8】プリフロー効果のプランジャ7を有していない
標準的な燃料噴射ポンプのN−Q特性図である。
【図9】プリフロー効果のプランジャ7を有する燃料噴
射ポンプのN−Q特性図である。
【図10】同、プリフロー効果のプランジャ7を有する
燃料噴射ポンプのタイミングマップである。
【図11】本発明の第二の実施例におけるリード展開図
である。
【図12】本発明の第三の実施例におけるリード展開図
である。
【図13】同、第二および第三の実施例のN−Q特性図
である。
【図14】同、タイミングマップである。
【図15】本発明の第四の実施例におけるリード展開図
である。
【図16】本発明の第五の実施例におけるリード展開図
である。
【図17】同、タイミングマップである。
【図18】本発明の第六の実施例におけるリード展開図
である。
【図19】本発明の第七の実施例におけるリード展開図
である。
【図20】アークカム30の側面図である。
【図21】接線カム31の側面図である。
【図22】グライヒカム32の側面図である。
【図23】アークカム30、接線カム31およびグライ
ヒカム32のカム角度に対するカム速度の関係をそれぞ
れ示すグラフである。
【図24】アークカム30および接線カム31のカム角
度に対するプランジャ7のリフトの関係を示すグラフで
ある。
【図25】アークカム30の、カム角度とカム速度との
関係を示すグラフである。
【図26】接線カム31の、カム角度とカム速度との関
係を示すグラフである。
【図27】本発明におけるカム4のカムプロフィールの
第一の例を示すグラフである。
【図28】同、カムプロフィールの第二の例を示すグラ
フである。
【図29】同、カムプロフィールの第三の例を示すグラ
フである。
【図30】同、カムプロフィールの第四の例を示すグラ
フである。
【図31】同、カムプロフィールの第五の例を示すグラ
フである。
【図32】同、カムプロフィールの第六の例を示すグラ
フである。
【図33】従来のアングライヒカット付きのデリバリバ
ルブ8のN−Q特性図において示すタイミングマップで
ある。
【図34】本発明における部分二段傾斜リード34を形
成したプランジャ7の周面を示す側面展開図である。
【図35】図34のXXXV−XXXV線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 燃料噴射ポンプ 2 ポンプハウジング 3 カム軸 4 カム 5 噴射量のコントロールラック 6 プランジャバレル 7 プランジャ 7A プランジャ7の上端縁 8 デリバリバルブ 9 デリバリバルブホルダー 10 タペットローラー 11 噴射量のコントロールスリーブ 12 燃料溜まり室 13 燃料圧室 14 メインポート(燃料吸排孔) 14A メインポート14の上端縁 15 サブポート(燃料吸排孔) 15A サブポート15の上端縁 16 噴射管 17 縦方向燃料通路 18 傾斜リード 19 始動時噴射量制限用切欠き 21 上部サブリード 21A 上部サブリード21の上端縁 22 上部サブリード 23 リード傾斜部 24 上部サブリード 25 リード傾斜部 26 上部サブリード 27 始動時用メインリード 28 始動時用サブリード 30 アークカム 30A アークカム30のアーク部 31 接線カム 31A 接線カム31の接線部 32 グライヒカム 33 より浅い段部リード 34 部分二段傾斜リード L1 プリフローストローク
フロントページの続き (72)発明者 細谷 佳範 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプハウジングと、 このポンプハウジングに取り付けるとともに、燃料溜ま
    り室に連通する燃料の吸排孔を形成したプランジャバレ
    ルと、 このプランジャバレル内に往復摺動可能かつ回動可能に
    挿入するとともに、前記吸排孔に連通可能な位置に傾斜
    リードを形成したプランジャとを有し、 このプランジャと前記プランジャバレルとの間に燃料圧
    室を形成するとともに、 このプランジャの往復摺動により、前記燃料溜まり室か
    らこの燃料圧室内に燃料を吸い込み、圧送する燃料噴射
    ポンプであって、 前記プランジャバレルに前記吸排孔として、より大径の
    メインポートおよびより小径のサブポートを、このサブ
    ポートの上端縁が前記メインポートの上端縁以下となる
    ように形成し、 前記プランジャの頭部には、該プランジャの回動にとも
    なう所定範囲にわたってこのサブポートに連通可能な上
    部サブリードを形成し、かつ前記メインポートが前記プ
    ランジャの上端縁により閉鎖されても、前記サブポート
    が前記上部サブリードに連通可能となるように該サブリ
    ードを形成したことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 【請求項2】 ポンプハウジングと、 このポンプハウジングに取り付けるとともに、燃料溜ま
    り室に連通する燃料の吸排孔を形成したプランジャバレ
    ルと、 このプランジャバレル内に往復摺動可能かつ回動可能に
    挿入するとともに、前記吸排孔に連通可能な位置に傾斜
    リードを形成したプランジャとを有し、 このプランジャと前記プランジャバレルとの間に燃料圧
    室を形成するとともに、 このプランジャの往復摺動により、前記燃料溜まり室か
    らこの燃料圧室内に燃料を吸い込み、圧送する燃料噴射
    ポンプであって、 前記プランジャバレルに前記吸排孔として、より大径の
    メインポートおよびより小径のサブポートを、このサブ
    ポートの上端縁が前記メインポートの上端縁以下となる
    ように形成し、 前記プランジャの頭部には、該プランジャの回動にとも
    なう所定範囲にわたってこのサブポートに連通可能な上
    部サブリードを形成し、 前記メインポートが前記プランジャの上端縁により閉鎖
    されても、前記サブポートが前記上部サブリードに連通
    可能となるように該サブリードを形成し、かつ低負荷時
    における前記プランジャの回動位置では、前記メインポ
    ートが前記プランジャの上端縁により閉鎖されても、前
    記サブポートが前記サブリードと連通可能とし、さら
    に、 高負荷時における前記プランジャの回動位置では、前記
    メインポートが前記プランジャの上端縁により閉鎖可能
    とするとともに、前記サブポートも前記プランジャの上
    端縁により閉鎖可能としたことを特徴とする燃料噴射ポ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 ポンプハウジングと、 このポンプハウジングに取り付けるとともに、燃料溜ま
    り室に連通する燃料の吸排孔を形成したプランジャバレ
    ルと、 このプランジャバレル内に往復摺動可能かつ回動可能に
    挿入するとともに、前記吸排孔に連通可能な位置に傾斜
    リードを形成したプランジャとを有し、 このプランジャと前記プランジャバレルとの間に燃料圧
    室を形成するとともに、 このプランジャの往復摺動により、前記燃料溜まり室か
    らこの燃料圧室内に燃料を吸い込み、圧送する燃料噴射
    ポンプであって、 前記プランジャバレルに前記吸排孔として、より大径の
    メインポートおよびより小径のサブポートを、このサブ
    ポートの上端縁が前記メインポートの上端縁以下となる
    ように形成し、 前記プランジャの頭部には、該プランジャの回動にとも
    なう所定範囲にわたってこのサブポートに連通可能な上
    部サブリードを形成し、 前記メインポートが前記プランジャの上端縁により閉鎖
    されても、前記サブポートが前記上部サブリードに連通
    可能となるように該サブリードを形成し、かつ低負荷時
    における前記プランジャの回動位置では、前記メインポ
    ートが前記プランジャの上端縁により閉鎖可能とすると
    ともに、前記サブポートも前記プランジャの上端縁によ
    り閉鎖可能とし、さらに、 高負荷時における前記プランジャの回動位置では、前記
    メインポートが前記プランジャの上端縁により閉鎖され
    ても、前記サブポートが前記サブリードと連通可能とし
    たことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  4. 【請求項4】 ポンプハウジングと、 このポンプハウジングに取り付けるとともに、燃料溜ま
    り室に連通する燃料の吸排孔を形成したプランジャバレ
    ルと、 このプランジャバレル内に往復摺動可能かつ回動可能に
    挿入するとともに、前記吸排孔に連通可能な位置に傾斜
    リードを形成したプランジャと、 このプランジャを往復摺動させるカムとを有し、 このプランジャと前記プランジャバレルとの間に燃料圧
    室を形成するとともに、 このプランジャの往復摺動により、前記燃料溜まり室か
    らこの燃料圧室内に燃料を吸い込み、圧送する燃料噴射
    ポンプであって、 前記プランジャバレルに前記吸排孔として、より大径の
    メインポートおよびより小径のサブポートを、このサブ
    ポートの上端縁が前記メインポートの上端縁以下となる
    ように形成し、 前記プランジャの頭部には、該プランジャの回動にとも
    なう所定範囲にわたってこのサブポートに連通可能な上
    部サブリードを形成し、 前記メインポートが前記プランジャの上端縁により閉鎖
    されても、前記サブポートが前記上部サブリードに連通
    可能となるように該サブリードを形成し、かつ前記カム
    のカム速度が低速度において前記プランジャが前記メイ
    ンポートを閉鎖するように該カムのカムプロフィールを
    選択することを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  5. 【請求項5】 ポンプハウジングと、 このポンプハウジングに取り付けるとともに、燃料溜ま
    り室に連通する燃料の吸排孔を形成したプランジャバレ
    ルと、 このプランジャバレル内に往復摺動可能かつ回動可能に
    挿入するとともに、前記吸排孔に連通可能な位置に傾斜
    リードを形成したプランジャとを有し、 このプランジャと前記プランジャバレルとの間に燃料圧
    室を形成するとともに、 このプランジャの往復摺動により、前記燃料溜まり室か
    らこの燃料圧室内に燃料を吸い込み、圧送する燃料噴射
    ポンプであって、 前記プランジャバレルに前記吸排孔として、より大径の
    メインポートおよびより小径のサブポートを、このサブ
    ポートの上端縁が前記メインポートの上端縁以下となる
    ように形成し、 前記プランジャの頭部には、該プランジャの回動にとも
    なう所定範囲にわたってこのサブポートに連通可能な上
    部サブリードを形成し、 前記メインポートが前記プランジャの上端縁により閉鎖
    されても、前記サブポートが前記上部サブリードに連通
    可能となるように該サブリードを形成し、かつ前記傾斜
    リードのスピル側においてその深さに部分的な段差を設
    けたことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0703361A2 (en) 1994-09-21 1996-03-27 Zexel Corporation Fuel injection pump
US6953022B1 (en) 2000-05-26 2005-10-11 Yanmar Co., Ltd. Fuel injection pump
CN100356057C (zh) * 2000-05-26 2007-12-19 洋马株式会社 燃料喷射泵
CN100356056C (zh) * 2000-05-26 2007-12-19 洋马株式会社 燃料喷射泵

Cited By (6)

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