JPH0650193U - キートップ付キーシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリック感の大きいキートップ付キーシート 【構成】 キートップの下面をドーム状に切欠し、この
ドームに対応する形状としたトップシートを接合し、皿
バネおよびメンブレンスイッチを配したキートップ付キ
ーシート。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電子機器のスイッチ操作部の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ドーム状のバネを有するキートップ付パネルスイッチは、下部基板１１と上部 基板１２とがスペーサ１３により間隔づけられ、その両基板の対応する位置に接 点１４が取り付けられたメンブレンスイッチが下部に存し、その上に皿バネ１５ （第３図）あるいはポリエステルドーム１６（第４図）が配置され、さらにその 上にトップシート１７、そしてデザイン性を高めかつタッチ感を良くするために ０．５mm〜３mm厚のキートップ１８が位置している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

パネルスイッチにおいてはキーシートのデザイン性を高めかつタッチ感を良く するために、キー面を凹凸とし、かつ表面を硬く形成してある。そのためにキー 押下時にキートップの厚さおよび硬さにより皿バネあるいは、ポリエステルドー ムのクリック感が十分に指に伝わらない欠点を有している。他方皿バネ等を大き くすることは、軽薄短小が要求される現代、その設計寸法上不可能である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、キーシートとキートップの合成される押下荷重を小さくし、 皿バネのクリック感を十分に指に伝えられるように、キートップの厚みを見かけ 上変更せずに薄肉に形成することにより荷重を小さくしたものである。そのため にキートップの内側のキーシートとの接合面をドーム状に切欠し、かつキーシー トをドーム状に弯曲させて両者を接合させるようにした。

【０００５】

【実施例】

次に図面に示す一実施例に従って説明する。

【０００６】 下部基板１と上部基板２とがスペーサ３により間隔づけられており、両者の対 応する位置に接点４が対向して取り付けられてメンブレンスイッチを形成してお り、この上部に皿バネ５が配置され、その上方にトップシート７が上方に弯曲し て配置され、このトップシート７の弯曲部に対応して下面が切欠され、かつ上面 が平面となったキートップ８が接合されている。図２においては、皿バネの代わ りにドーム状となったポリエステルドーム６が実装されている。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、キートップが薄肉となっており、トップシートも弯曲されて いるので、キートップ押下時のキートップとトップシートとの合成された反発力 が小さくなり、皿バネのクリック感が十分に指に伝わるようになる。また、限ら れた設計寸法内で、皿バネの収納スペースの寸法が高くなるので、よりクリック 感の大きい皿バネの使用が可能となる。このことは逆に、同一寸法の皿バネを使 用することでより薄いスイッチの製作が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】皿バネを使用したスイッチ断面図

【図２】ポリエステルドームを使用したスイッチの断面
図

【図３】従来の皿バネを使用したスイッチの断面図

【図４】従来のポリエステルドームを使用したスイッチ
の断面図

【符号の説明】

１ 下部基板 ２ 上部基板 ３ スペーサ ４ 接点 ５ 皿バネ ６ ポリエステルドーム ７ トップシート ８ キートップ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メンブレンスイッチ上にドーム状のバネ
   が位置し、さらにその上にトップシートおよびキートッ
   プを有するパネルスイッチにおいて、ドーム状のバネに
   対応してトップシートが上方に弯曲し、かつこのトップ
   シートの弯曲に対応してキートップの下面が切欠されて
   接合されてなるキートップ付キーシート。
2. 【請求項２】 ドーム状のバネが弯曲されたトップシー
   トの下面に接触するようにより弯曲されてなる請求項１
   記載のキートップ付キーシート。