JPH06501474A - 相転移剤により助成されたグルカミド洗剤の製造法 - Google Patents
相転移剤により助成されたグルカミド洗剤の製造法Info
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- JPH06501474A JPH06501474A JP3516775A JP51677591A JPH06501474A JP H06501474 A JPH06501474 A JP H06501474A JP 3516775 A JP3516775 A JP 3516775A JP 51677591 A JP51677591 A JP 51677591A JP H06501474 A JPH06501474 A JP H06501474A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
相転移剤により助成されたグルカミド洗剤の製造法本発明は洗剤分野に関するも
のであって、洗濯用洗剤界面活性剤を製造するために、触媒の存在下で脂肪酸エ
ステルとN−アルキルグルカミンを縮合する改良された方法に関する。
発明の背景
本発明は天然資源の使用方法に対する社会情勢の変化を背景として行われたもの
である。石油原料は再生不能でありかつ国家の収支にさえかなりの影響を及ぼす
までにますます高価になってきており、供給が不確実になることも起こりうる。
消費者用使い捨て商品の製造のことような原料への依存をより少なくすることは
、社会および環境面での全般的利益のためになるという認識があり、次第に一般
に受け入れられるようになってきている。しかし、かかる考え方に真剣に対応す
るには、各地方において、即ち地域的に入手できる再生可能な資暉原料を洗濯用
洗剤等の望まれている消費財に変換するための効率的な方法が必要とされる。
米国ではグルコースやトウモロコシ、シロップ等の砂糖および脂肪性物質が大量
に生産されている。これらの特定の再生可能な資源の伝統的な消費パターンは下
降傾向にある。すなわち国民は健康上の理由から砂糖摂取量を減らし、また脂肪
性食品、特に飽和脂肪の摂取も減らす傾向にある。このためその他の用途、例え
ば洗濯用洗剤等の用途を開発することが、ますます関心を集めるようになってい
る。
何年も前に、グルコースの還元アミノ化によって製造されるN−アルキルグルカ
ミンと組み合わせて脂肪酸またはその誘導体から織物用助剤または洗剤を製造す
る方法が探求された。グルコースの還元アミノ化法は、1935年10月8日発
行のFlint等による米国特許第2,016,962号に詳しく開示されてい
る。
1934年12月25日発行のP i ggo t tによる米国特許第1,9
85,424号は、水素および水素化触媒の存在下、加圧下で、グルコースとメ
チルアミン水との加熱生成物(a)を、ステアリン酸またはオレイン酸などの有
機カルボン酸(b)と反応させることによる「織物用助剤」の製造が開示されて
いる。約160℃で調製された縮合生成物は、「全部ではないにしても大部分は
アミド」であると言われ、その構造式は明らかに−R−Co−NR−CH(CH
OH) −CH20Hである。ここでRは少くとも炭素3原子を有するアルキル
基であり、R1は水素またはアルキル基である。
1955年3月8日発行のSchwartzの米国特許第2.703.798号
では脂肪酸または無水脂肪酸をN−アルキルグルカミンと反応させて得られる組
成物(恐ら<Piggottにより教示を得た方法等による)は、着色性および
洗浄性に劣ると主張している。複数の化合物がPiggott法により生成され
ることは化学的には全く正当である。Piggottは自分が調製した化合物ま
たは混合物の構造を定量的に証明する試みを行ってはいない。
Schwartz (’798)は脂肪族エステルを(脂肪酸または無水脂肪酸
とは明確に区別して)N−アルキルグルカミンと反応させた結果として行われた
改良を続けて報告している。この方法はPiggott法のような技術の欠点の
いくつかを克服できるが、化合物の複雑な混合物がSchwa r t z法で
さえも形成されることがあるために、Schwartz法がなお欠点を有するこ
とが現在明らかにされている。その反応は数時間を要することがあり、この方法
では高品質の生成物は得られない。Piggottの方法と、Schwartz
の方法はともに商業的な実用性においてはまだ完成していないと思われる。
更に詳しくは、N−モノアルキルグルカミン類が脂肪酸エステル即ち油脂と縮合
された場合は、数種の可能な化学反応のうちの一つのみが起きることをSchw
artzは示している。この反応は、例えば下記のようなアミドの構造をもつ化
合物を生じるという。
(式中、R′は脂肪アルキル、Rは短鎖アルキル、典型的にはメチル基である)
。この構造は明らかにPiggottが提示した構造と同一である。
Schwa r t zは彼が得たと信じる単一生成物を、N−アルキルグルカ
ミン類を酸と反応させた時に実際に生成すると彼が主張する化合物と対比してい
る。この化合物はアミド(1)と一種類以上の副生物との混合物であり、これに
、彼はエステルアミドおよびエステルアミン構造を当てはめ、またこれは「不活
性でろう状」の化合物を含み、構造(1)のアミドの「界面活性を悪化させる」
と主張している。
Schwartzによれば、はぼ等モル比のN−モノアルキルグルカミン類を脂
肪酸アルキルエステルと常圧、減圧下または加圧下で「1時間を若干越える時間
」140℃〜230℃、好ましくは160℃〜180℃に加熱することにより反
応させることができ、その間に初めは不混和性であった二相が混ざり合って有用
な洗剤と言われる生成物を生じる。
適切なN−モノアルキルグルカミンは、N−メチルグルカミン、N−エチルグル
カミン、N−イソプロピルグルカミン、N−ブチルグルカミンであると説明され
ている。適当な脂肪酸アルキルエステルは06〜C3oの脂肪酸と脂肪族アルコ
ールとの反応生成物、例えばラウリン酸のメチルエステルが例として挙げられる
。マニラ油の混合グリセリドまたはコーチンやし油の混合グリセリドも明らかに
脂肪酸エステルとして使用することができる。
グルカミンがN−メチルグルカミンの時は、これら脂肪酸エステルとの対応する
生成物は「N−メチルグルカミンの脂肪酸アミド」と呼ばれ、有用な洗剤用界面
活性剤である。その他の報告された特定の組成物には「N−イソプロピルグルカ
ミンやし油脂肪酸アミド」があると主張している。
1961年7月25日発行のZechの米国特許第2.993,887号では脂
肪物質のN−メチルグルカミンとの反応は更により複雑であると述べている。特
に、Schwartzが開示した範囲での高温反応(180℃〜200℃)の生
成物は環状構造を有するとZechは主張している。4種類以上の可能な構造が
示されている。 °887号特許明細書の第1欄、63行〜第2欄、31行を参
照。
Schwartzの脂肪酸エステル−N−アルキルグルカミン法により実際に得
られると考えられているものは、構造式(I)の化合物と、かなりの比率(例え
ば約25%、しばしばそれ以上)の他の数種の組成物、特に環状グルカミド副生
物(Z e c hが提示した構造を含むがそれに限定されない)、これに関連
する誘導体、例えば式(I)と比較するとき少くとも一つの−OH部分がエステ
ル化されているエステルアミド、との混合物を含む組成物である。
更に、Schwartzの再研究は、この方法にはそれ以外の重大な工程上の未
解決の問題、例えば、生成物に非常に不満足な色調や臭気を与える微量の物質を
生成する傾向等のあることが示されている。
さらに最近では、Schwartzの研究にも拘らず、Hi 1drethは構
造式(I)の化合物は新規であると主張している(Biochem、 J、(1
9112年)207巻、 363〜366ページ参照)。
いずれにしても、これらの組成物はrN −D−グルコ−N−メチルアルカンア
ミド洗剤」および略称rM E G AJという新しい名称を与えられている。
HE Idrethは脂肪酸エステルの代りに脂肪酸の反応物の使用に戻るとい
う点で、Schwartzとは根本的に異なる化合物を製造するために溶媒補助
法を提供している。さらに、Hildrethは溶媒、活性化剤として、ピリジ
ン、エチルクロロホルメートを使用している。この方法はオクタノイル−N−メ
チルグルヵミド(「○MEGAJ ) 、ノナノイル−N−メチルグルヵミド(
rMEGA−9J )およびデカノイル−N−メチルグルカミン(rMEGA−
10J )について特に説明されている。この方法は廉価で高収率であると言わ
れる。
当然ながら「廉価」とは相対的なものであって、その著者の関心である特定の生
化学用途を意識して言及されたものであるとみなければならない。洗剤の大量生
産の場合には、ピリジンやクロロ蟻酸エチルの使用は経済的な方法あるいは環境
的に魅力のある方法として受入れられるとは殆んど考えられない。従って、Hf
1dreth法はここではこれ以上検討しないこととする。
Hi 1drethやその他の研究者は、ある種の構造式(I)の化合物を例え
ば再結晶によって精製し、式(I)の化合物の一部の特性を記載している。再結
晶は言うまでもなくそれ自体は経費のコストのかかる潜在的に危険な(引火性溶
媒の)工程であり、洗剤の大量生産はこの工程がなければより経済的かつより安
全なものになるであろう。
上記のSchwartzによれば、Schwa r t z法の生成物は硬い表
面の洗浄に使用することが出来る。
Thomas Hedley & Co、 Ltd。
(現在のProcter & Gamble社)の1959年2月18日発行の
英国特許第809.’060号によれば、式(1)の化合物は、例えば粒状の洗
濯用洗剤の界面活性剤として有用である。Hi 1dreth(上記)は式(I
)の化合物を原形質隔膜を可溶化するための洗浄剤として生化学分野における使
用を述べており、1988年12月10日発行のEP−A−第285.768号
は式(I)の化合物を増粘剤として用途を記載している。このように、これらの
化合物またはこれらを含有する組成物は非常に好ましい界面活性剤となり得る。
さらに、式(1)の化合物からなる組成物を製造するためのなお別の方法が上記
の改良増粘剤の開示中に含まれている(EP−A−第285.768号参照)。
また、N−アルキルグルカミンの製造法についてのさらに別の製法は、H,Ke
lkenbergの’Ten5ide 5ur−ractants Deter
gents ’ 25 (198g) 8〜13を参照されたいが、これは上記
の技術開示されたN−アルキルグルカミン法と共に、グルコースと脂肪原料を有
用な界面活性剤組成物に全転化のための簡便な製法と組み合わせることが出来る
。
EP−A−第285,768号の関連開示中には、[脂肪酸または脂肪酸エステ
ルを多水酸基アルキルアミン(N−置換してもよい)と溶融状態で、必要に応じ
てアルカリ触媒の存在下に反応させること(こより式(I)の化合物の調製を行
うことは公知である」という旨の短い記述が含まれている。上に言及した技術は
、この記述が全く単純化されている、または、不正確であることを強く示唆して
いる。EP−A−285,768号は引用した記述を裏付けるいかなる文献も引
用しておらず、またEP−A−285,768号以外に、脂肪酸エステルまたは
脂肪酸トリグリセリドとN−アルキルグルカミンの触媒縮合を実際に開示してい
る文献は見出されていない。
この欧州特許出願明細書には「N−メチルやし油脂肪酸グルカミドの調製」と表
記した下記の実施例が含まれており、その中ではrNaメチラート」は「ナトリ
ウム・メトキシド」の同義語であると理解され、同出願はドイツ語から翻訳され
たものである。すなわち、[撹拌フラスコ中で、やし油脂肪酸メチルエステル6
69g(3,0iol )とN−メチルグルカミン585g(3,0iol )
にNaメチラート3.3gを加え、135℃まで徐々に加熱した。反応中に生成
するメタノールは冷却した捕集器中で100から15mb a rまで減圧しな
がら凝縮した。メタノールの発生が終了した後、反応混合物は加温したイソプロ
パツール1.5リツトル中に溶解、濾過し、結晶化させた。濾過し、乾燥させた
後、ろう状のN−メチルやし油脂肪酸グルカミド882g(−理論値の76%)
を得た。軟化点は80〜84℃、アルカリ価−m4IIgKOH/gであった。
」EP−A−第2g5.768号は以下のように続けている。
「同様の方法で、次の脂肪酸グルカミドを調製した。
収 率 軟化点 アルカリ価
% (’C) (mg KOH/g)
N−メチルラウリン酸グルカミド 7694〜966N−メチルミリスチン酸グ
ルカミド 7598〜1003N−メチルバルミチン酸グルカミド 75 10
3〜1055N−メチルステアリン酸グルカミド 8496〜98 6 」この
技術から得られるものの重要な点を要約すれば、前記のSchwartzの特許
は脂肪酸エステル、即ちトリグリセリドおよびN−アクリルグルカミンから式(
1)の化合物を製造する課題が、脂肪反応物として(脂肪酸の代りに)脂肪酸エ
ステルを選択し、また単純な無触媒縮合を行うことによって解決されることを教
示している。Hi 1drethなどの以降の文献では、脂肪酸系の合成に方向
を転換しているがSchwa r t zの特許の教示に誤りのあるのか、また
は、高純度の式(1)の化合物は別として、そのような界面活性剤を洗剤配合者
の仕様に如何にして適合させるのか、記述していない。
他方では、全く異なる技術分野において、ナトリウムメトキシド触媒の反応によ
る式(I)の化合物の合成についての開示がなされている。前記のように、この
方法は135℃まで徐々に段階的に温度を上昇させ、生成物を再結晶する工程を
含んでいる。
前述の観察に従って、式(1)の化合物を含む界面活性剤組成物を製造する方法
を更に改善することが望まれている。この様な方法は大量生産に有用でありかつ
再結晶を必゛要とすることなく洗濯用洗剤配合者の仕様に合致する組成物を直接
得られるものでなければならない。
従って、本発明の目的は、脂肪酸エステルとN−アルキルグルカミンとを相転移
剤の存在下で反応させることにより、界面活性剤組成物を製造する改良方法を提
供することにある。
これらおよびその他の目的は、以下の開示から理解できるであろう。
発明の概要
本発明は洗剤用界面活性剤、さらに詳しくは、高い比率で式(1)の化合物を含
む界面活性剤組成物を調製するための改良された方法に関する。式中R′は脂肪
族アルキル基であり、Rは短鎖の炭化水素、代表的にはメチル基、エチル基等で
ある。本発明による製品には洗剤用界面活性剤、および、実質的に界面活性剤と
して一種類以上の追加の洗濯用に有用な成分、特に、アルカリ性の洗濯用洗剤ビ
ルダーとの混合物より成る洗剤組成物とが含まれる。
一般的には、この方法は特定の相転移剤の存在下での脂肪酸エステルとN−アル
キルグルカミンとの反応を含んでなる。
本発明において使用する適当な相転移剤は、非イオン界面活性剤から成る群から
選ばれた構成要素である。ノドイオン界面活性剤は一般には、r Non1on
ic 5urractants(非イオン性界面活性剤) J (M、J、 5
chick、 afareatDekker編集、ニューヨーク、1966)お
よびその他の洗剤技術における多数の文献により教示されてもする。
この方法での使用に好ましい相転移剤は、実質的(こi!飽和脂肪酸アルコール
ポリエトキシレート、アルキルポリグリコシド
の混合物からなる群から選ばれる。
一般に相転移剤の量は反応物の約0.5重量%〜約95重量%である。
相転移剤はN−アクリルグルカミンと脂肪酸エステルとの混合が非常に困難なと
きに特に有効である。脂肪酸エステルが、やし油またはより長鎖の油脂、オレイ
ルメチルエステル、ステアリルメチルエステル等1こおけるように、非常に疎水
性である場合に、問題は特1こ困難を極める。本発明はこのような場合に特に有
効となる。
好ましくは、この方法では触媒が用いられ、数多くの適当な触媒が以下に説明さ
れる。特に、好まし0触媒1こは炭酸ナトリウム、および炭酸カリウムが含まれ
る。
本方法は、N−アルキルグルカミン類、例えばN−メチル−Dグルカミンを洗濯
用洗剤配合用に適した品質の直鎖グルカミド界面活性剤に再結晶化を必要とせず
1こ効率的に転化するものである。
好ましい実施態様においては、本発明に含まれている回分(非連続法)では、相
転移剤の量は約1重量%〜約10重量%であり、触媒の量はN−アルキルグルカ
ミンの約0.5mo1%〜約50mo1%であり、一般式:(ただし、Rはグル
カミンのアルキル残基であり R /は脂肪酸エステルの残基である)
の線状構造を有する化合物へのN−アルキルグルカミンの転化はN−アルキルグ
ルカミンの約70mo1%以上であり、環状グルカミドまたはエステルアミド副
生成物へのN−アルキルグルカミンの転化は約15mo1%以下である。
連続法の実施態様もまた包含されており、その実施態様では、相転移剤の比率を
上記で確認された一般的な範囲内で広く変動させることができる。
好ましい触媒は本方法で使用されるとき、所望のアミド化反応の触媒作用と同時
に、エステルアミドまたit環状グルカミド等の副生成物の生成を触媒作用的に
増加させないという利点を有する。このことはエステルアミド副生成物の生成か
エステル化反応であり、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム等の触媒は従来エス
テル化反応の触媒作用に使われていたので、これは驚くべきことである。(例え
ば、サッカロースのサッカロース脂肪酸エステルへの転化が開示されている、1
961年9月12日発行のCurttsの米国特許第2,999.858号参照
。また1971年1月26日発行のwonBrachel等の米国特許第3,5
58,597号参照。)
要約すれば、本発明は副生成物の生成を触媒作用的に同時に増加することなく、
選択的に特にエステル化により式(I)の化合物を多く含む界面活性剤組成物を
触媒作用的に生成する能力において大いに優れる。
一般に、本方法はN−アルキルグルカミンで約70%以上、さらに好ましくは約
80 mo1%以上の転化で、N−アルキルグルカミンを利用して式(I)の直
鎖グルヵミドを得るものであって、環状グルヵミドまたはエステルアミド構造の
副生成物へのN−アルキルグルカミンの転化は一般に約15wo1%以下である
。
出発原料のN−アルキルグルカミンは、上に引用した文献の方法のいずれによっ
ても調製可能であり、その例としてN−メチルグルカミン6、N−エチルグルカ
ミン、N−プロピルグルカミン、N−ブチルグルカミンが挙げられる。
非常に好ましい脂肪酸エステルは飽和脂肪酸メチルエステルおよび脂肪酸トリグ
リセリドから選ばれる。
N−アルキルグルカミンおよび脂肪酸エステルは、好ましくはN−アルキルグル
カミン1mol当たりの脂肪酸エステルの脂肪酸カルボニル部分のモル数に関し
て、はぼ等モル比で使用される。すぐれた成果はやや過剰の脂肪酸エステル、例
えばN−アルキルグルカミン1−01当たり約1.05*olが存在する場合に
達成される。
本発明は洗濯用洗剤の配合を行う場合に、これ以上精製する必要なしに有用な生
成物を得る一般的に迅速がっ効率的な方法を含め、多くの利点を有している。本
方法の生成物は一般に良好な色調を有し、不揮発性副生成物(特に環状副生成物
ならびにエステルアミド等)の含有量はわずかでしかない。本発明のいくっがの
態様によれば、粒状の洗濯用洗剤の配合用の界面活性剤、ビルグー中間体等の新
規かつ有用な組成物も得られる。
ここでの「転化」百分率は、別設の指示のない限り、通常モル百分率基準で示さ
れている。
発明の詳細な説明
本発明は脂肪酸エステルおよびN−アルキルグルカミンから線状グルカミド界面
活性剤を製造する相転移剤に助成された方法に関する。好ましい生成組成物では
、高率(典型的には70*ol%以上、好ましくは80 mo1%以上)のN−
アルキルグルカミンが式(I)の化合物(ここでR′は脂肪族アルキル基、Rは
短鎖のハイドロカルビル基、代表的にはメチル基、エチル基等である)に転化さ
れる。
ここで「転化」百分率と言う時の転化百分率はIO1百分率基準で表現される。
実質的に純粋な式(1)の化合物、または(I)を含む他の最終の、高度に不純
な組成物が新規なものではないことは認識されているが、「線状グルカミド界面
活性剤」の語は、ここでは、洗濯用洗剤の大規模生産用の界面活性剤として直接
有用となる方法の特徴的な生成物を示すために用いる。
一般に、ここで生成される「線状グルカミド界面活性剤」は出発原料のN−アル
キルグルカミンの大部分が式(1)の化合物に転化され、少量のみ、例えば15
*ol%以下、が(望ましくは、2重量%〜0,5重量%程度)環状グルカミド
および/またはエステルアミドには転化される。
これに較べると、Schwartzの生成物のような従来技術の教示する生成物
は出発原料のポリヒドロキシ部分の環状化(環状グルカミド)またはヒドロキシ
部分のエステル化(エステルアミド)により式CI>とは異なる化合物へ、多量
に(例えば25*ol%以上)転化されと信じられている。
要約すると、この方法はN−アルキルグルカミンと脂肪酸エステルの混合物を、
相転移剤の存在下で、好ましくは触媒と反応させることを含んでなる。
相転移剤
N−アルキルグルカミンと脂肪酸エステルとはこの方法では混合するのが難しい
という問題を有しており、本発明が特に指向するところはこの点にある。この問
題点は、脂肪酸エステルが比較的疎水性のとき、例えばやし油脂肪酸トリグリセ
リドまたは01B飽和脂肪酸のエチルエステルのときに特に著じるしい。この問
題を解決するために、予備生成した式(I)の化合物(式中R′はCH、Rはメ
チル基)等の非イオン界面活性剤を相転移剤、すなち乳化剤として使用できるこ
とが見出された。この方法で使用する相転移剤は、一般に反応混合物の約0.5
重量%〜約95重量%の濃度にする。50%以上のような高濃度は、反応時間を
非常に短く保つことのできる連続方法の実施態様の場合に最もよく用いられる。
回分(すなわち連続)法においては、好ましい濃度は約0.5重量〜約20重量
%、さらにより好ましくは1重量%〜約10重量%である。このような濃度は連
続方式の実施、l!!様での使用にも適している。連続方式の実施態様では、無
論触媒が存在するときには、その一部は同時にリサイクルされる。
更に一般には、本発明での使用に適する相転移剤の構成要素は非イオン界面活性
剤から成る群から選ばれる。
非イオン界面活性剤は一般にはr Non1onic 5urfactants
(非イオン界面活性剤) J (M、J、 5chick編集、marcelD
ekker、ニューヨーク、1966)およびその他数多くの洗剤技術の教科書
で開示されている。
この方法で使用する好ましい相転移剤は、実質的には、飽和脂肪酸アルコールポ
リエトキシレート、アルキルポリグリコシド、線状グルカミド界面活性剤および
それらの混合物からなる群から選ばれる。
更に詳しくは、相転移剤として有用な適当な非イオン界面活性剤は1975年1
2月30日発行、Laughlin等の米国特許第3,929,678号の第1
3欄、14行から第16欄、6行において一般に開示されており、本明細書の開
示の一部として引用する。
有用な非イオン界面活性剤の種類を以下に例示するが、これに限定するものでは
ない。
1、 アルキルフェノール類のポリエチレンオキシド縮合物。これら化合物には
、エチレンオキシド(エチレンオキシドはアルキルフェノール1厘01当たり約
5io1〜約25solのエチレンオキサイドに等しい量で存在する)を有する
直鎖状または分岐鎖状のいずれかの構成で、約6〜約12の炭素原子を含むアル
キル基を有するアルキルフェノールの縮合生成物が含まれる。この種の化合物の
例には、ノニルフェノール1101当たりエチレン酸化物的9.5mol と縮
合したノニルフェノール、ドデシルフェノール1mol当たりエチレンオキシド
約12molと縮合されたドデシルフェノール、ジノニルフェノール1■ol当
たりエチレンオキシド約15mol と縮合されたジノニルフェノール、および
ジイソオクチルフェノール1101当たりエチレンオキシド約15■o1 と縮
合されたジイソオクチルフェノールが含まれる。市販されているこの種の非イオ
ン界面活性剤には、GAF社から市販されているIGEPAL Co−630、
Rohm &Hass社から市販されているTRITON X−45、X−11
4、X−100およびX−102がある。
2、 脂肪族アルコールとエチレンオキシド約1 mol〜約25約25己ol
合生成物。脂肪族アルコールのアルキル鎖は直鎖状または分岐鎖状、第一または
第二のいずれでもよく、一般に約8個〜約22個の炭素原子を含む。
特に好ましくは約10〜約20の炭素原子を含むアルキル基を有するアルコール
と、アルコール1 mol当たりエチレンオキシド約4mol〜約10■o1と
の縮合生成物である。このようなエトキシレートアルコールの例には、ミリスチ
ルアルコール
ンオキシド約10101との縮合生成物、やし油アルコール(炭素原予約10か
ら14まで変動するアルキル鎖を有する脂肪族アルコールの混合物)と、エチレ
ンオキシド9iolとの縮合生成物が含まれる。市販されているこの種の非イオ
ン界面活性剤の例には、TERG I TOLl 5−S−9 (Cll−C1
5線状アルコールと、エチレンオキシド9 molとの縮合生成物) 、TER
G I TOL24−L−6 NMW (C12〜C14の第1アルコールとエ
チレンオキシド6■01 との狭い分子量分布を存する縮合生成物)(共にUn
ion Carbide社から市販されている)、およびNEODoL 45−
9(014〜C15の線状アルコールのエチレンオキシド9■01 との縮合生
成物) 、NEODOL 23−6.5 (C,。〜C13の線状アルコールの
エチレンオキシド6、5mol との縮合生成物) 、NEODOL 45−7
(C,4〜C15の線状アルコールのエチレンオキシド7■01 との縮合生
成物) 、NEODOL 45−4 (C14〜C15の線状アルコールのエチ
レンオキシド4 mol との縮合生成物)(Shell Chemica1社
から市販されている)およびKYRo EOB(CI3〜C15アルコールとエ
チレンオキシド9mol との縮合生成物)(Procter& Gamble
社から市販されている)が含まれる。
3、プロピレンオキシドのプロピレングリコールとの縮合により生成する疎水性
基部とのエチレンオキシドの縮合生成物。これらの化合物の疎水性の部分は好ま
しくは約1500〜約1800の分子量を有し、水に対し不溶性を示す。この疎
水性の部分にポリオキシエチレン部分を付加すると、全体として分子の水溶性は
増加する傾向にあり、またこの生成物はポリオキシエチレン含有量が全縮合生成
物の約50重量%である点まで液状であり、これはエチレンオキシド約40mo
l との縮合に対応する。この種の化合物の例としては、
Wyandotte Chemica1社から市販されているPLURONIC
界面活性剤中に含まれている。
4、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応から生ずる生成物との、エ
チレンオキシドの縮合生成物。この生成物の疎水性成分はエチレンジアミンと過
剰のプロピレンオキシドとの反応生成物からなり、一般には分子量は約2500
〜約3000である。この疎水性部分は、縮合生成物が分子量約5000〜約1
1、000であり、ポリオキシエチレンを約40重量%〜約80重量%含む程度
にエチレンオキシドと縮合されている。この種の非イオン界面活性剤の例として
、Wyandotte Chemica1社より市販されているTETRON
I C化合物中に含まれているものが挙げられる。
5、 約6〜約30の炭素原子、好ましくは約10〜約16の炭素原子を含む疎
水基と、多糖類例えばアルキルポリグリコシド、すなわち約1.5〜約10、好
ましくは約1.5〜約3、最も好ましくは約1.6〜約2、7の糖単位を含む親
水基とを有し、1986年1月21日発行のLlenadoの米国特許第4、5
65,647号に開示されているアルキルポリサッカライド。5または6個の炭
素原子を含む還元性糖類はすべで使用可能である。例えば、グルコース、ガラク
トースおよびガラクトシル残基は、グルコシル残基と置換可能である。(場合に
よって、疎水基は2−.3−。
4−等の場所に付加されて、グルコシドまたはガラクトシドとは全く異なってグ
ルコースまたはガラスドースを与える)糖量結合は、例えば付加される糖類単位
の1位置と、先の糖類単位の2−.3−.4−1および/または6−位置と、の
間にあることができる。
場合によってあまり好ましくはないが、疎水性部分とポリサッカライド部分とを
結合するポリアルキレンオキシド鎖があってもよい。好ましいアルキレンオキシ
ドはエチレンオキシドである。典型的な疎水基には約8〜約18、好ましくは約
10〜約16の炭素原子を有する飽和または不飽和の、分岐鎖のまたは分岐のな
いアルキル基がある。好ましくは、このアルキル基は直鎖飽和アルキル基である
。アルキル基は約3までのヒドロキシ基を有することができ、および/または、
ポリアルキレンオキシド鎖は約10まで、好ましくは5未満のアルキレンオキシ
ド部を有することができる。適当なアルキルサヅカライドは、オクチル、ノニル
デシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキ
サデンル、ヘプタデシルおよびオクタデシル、ならびに、ジー、トリー、テトラ
−、ペンター、およびヘキサゲルコンド、ならびに、ガラクトシド、ラクトンド
、グルコース、フルクトシト、フルクトース、および/またはガラクトースキ
ジー、トリー、テトラ−およびペンタグルコシド、ならびに、牛脂アルキル、テ
トラ−、ペンター、およびヘキサ−グルコシドが含まれる。
好ましいアルキルポリグルコシドは次の式で表わされる。
(式中、R2はアルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
アルキルフェニルおよびそれらの混合物から選ばれる。ここでこのアルキル基は
約10〜18、好ましくは約12〜約14の炭素原子を有し、nは2または3、
好ましくは2であり、tはO〜約10、好ましくは0であり、またXは約1.3
〜約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1,3〜約2.7であ
る。)グルコシルは好ましくはグルコースより誘導される。これらの化合物を調
製するには、まずアルコールまたはアルキルポリエトキシアルコールを生成し、
次にこれをグルコースまたはグルコース源と反応させて、グルコシド(1−位に
付着)を生成する。追加のグリコジル単位を、次に1−位と、先のグリコジル単
位2−13−14−1および/または6−位との間、好ましくは主として2−位
に付加させることが出来る。
6、 次式を有する脂肪酸アミド界面活性剤。
式中、R6は約7〜約21(好ましくは約9〜約17)の炭素原子を有するアル
キル基であり、R7は水素、C1〜C4アルキル基、01〜C4ヒドロキシアル
キル基、および−(C2H40)xH(xは約1から約3まで変化する)から成
る群から選ばれる。
好ましいアミドはC8〜C2oアンモニアアミド、モノエタノールアミド、ジェ
タノールアミドおよびイソプロパツールアミドである。
触 媒
既に言及した様に、この方法は触媒を使用することが好ましい。この方法での使
用に適する好ましい触媒はリン酸三リチウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カ
リウム、ビロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸四カリウム、トリポリリン酸五ナ
トリウム、トリポリリン酸五カリウム、水酸化リチウム、水酸化すトリウム、水
酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、酒石酸二ナトリウム、酒石酸二カリウム、酒石酸ナトリウムカリウム、クエ
ン酸三ナトリウム、クエン酸三カリウム、塩基性ケイ酸ナトリウム、塩基性ケイ
酸カリウム、塩基性アルミノケイ酸ナトリウム、塩基性アルミノケイ酸カリウム
、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムn−プロポキシド
、ナトリウムイソプロポキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムメトキシ
ド、カリウムエトキシド、カリウムn−プロポキシド、カリウムイソプロポキシ
ド、カリウムt−ブトキシドおよびこれらの混合物から成る群から選ばれる。
本発明に適するより好ましい触媒は、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムおよびこれらの混合物から成る群から選ぶことが出来る。この群からの
最も好ましい触媒は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。
適当なアルミノケイ酸塩の好ましい例は、ゼオライト、特にゼオライトNa−A
である。この様なケイ酸質触媒は、すべて好ましくは小粒径、例えば約1〜10
ミクロンである。
更に一般的に、本発明の文脈中での「触媒」とは、N−アルキルグルカミンおよ
び脂肪酸エステルからの式(1)の化合物の生成速度を著しく高める化合物また
は混合物を指す。N−アルキルグルカミン中にはまたこの潜在的に反応性のエス
テル化、または環状化可能なヒドロキシ基があるので、上記の反応は独特なアミ
ド化反応である。特に触媒によって達成される改善の中には、この方法の好まし
い温度の低温端では、他の方法において可能であるよりも急速に所要の式(I)
の化合物を生成し、またこの方法の好ましい温度の高温端では極めて迅速に、例
えばおよぞ数分以内に(I>を生成する。ここでの触媒は環状化およびエステル
アミドの生成等の望ましくない副反応に対して同時に触媒作用を示すことなく、
アミド化を反応条件下でかなりの程度助ける。すなわち、これらの触媒は選択的
である。
触媒は工業用の主反応物を用いて、反応を行うときの水、石けん、または脂肪酸
等の処理に固有な不純物化合物とは異なる。従って「触媒」は本方法に必須の物
質であると断言でき、本発明が機能するために、N−アルキルグルカミンおよび
脂肪酸エステルに添加することが必要とされる物質である。
「触媒」は実用上は完成した安定な化学物質またはそれらの混合物として定義さ
れる。個々の触媒化合物または混合物は市販されているか、または文献の方法で
製造できる。これらは計量して簡単な方法で他の反応物に加えることができる。
従って本発明における触媒は化学者が機械論的な論調で「活性種jとして定義す
るようなものではない。このような種は本方法の反応混合物中で実際に直ちに生
成されることもあり、また生成されないこともあり得る。本発明はこのようない
かなる触媒作用の理論によっても制限されないものと考えるべきである。
ここで言う触媒は一般に、本方法と適合性を有するものである。これらの触媒に
は通常の技量を有する化学者が、この種の高温アミド化反応にとって望ましくな
いと一般に認める種類の著しく反応性であって全く不満足な、たとえばパーオキ
シ、クロロ、ヨード、ケテン、等の官能基は含まれていない。
本発明の触媒は好ましくは微粒状であって、典型的には一般に市販されているよ
うな粉末の形状をとる。微細に分割された粉末が一般には好ましい。
小粒径、例えば50ミクロン未満または1〜10ミクロンの粒径が非常に有用な
ことがある。
本発明での触媒は好ましくは実質的には無水の形態を有する。水和塩も使用可能
ではあるが、無水触媒に比べると遥かに好ましくない。触媒水溶液は、後に水酸
化物触媒の箇所で説明するように、水を除去しない限り除外される。水が存在す
ると、本発明において最小にすることが好ましい脂肪酸を生成する恐れがある。
本発明において極めて好ましい触媒は一般に1価の陽イオンを有する水に可溶な
触媒である。このような好ましい触媒をさらに特定して例示すれば、炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム、および炭酸カリウムである。
アルカリ金属水酸化物触媒は完全に使用可能ではあるが、炭酸塩と比べると、少
くとも操作が比較的に困難であるという点で好ましくない。水酸化物触媒を処理
する好ましい一連の工程中には、水酸化物触媒の水溶液またはメタノール溶液、
好ましくは水溶液をN−アルキルグルカミンにしみ込ませる段階が含まれる。さ
らに詳しくは、このような簡単な工程で水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム
を触媒として使用する方法では、N−アルキルグルカミンに水酸化物を水溶液と
して、一般には常温で加え、その結果生じるN−アルキルグルカミンと水酸化物
触媒の均質混合物を穏やかな条件、例えば真空中60℃〜130℃で乾燥し、次
にこの乾燥した均質混合物を脂肪エステルと反応させる。
一般に、本方法で用いる触媒の濃度は約0.5−01%以上、例えばN−アルキ
ルグルカミンに対して、約0.5ao1%から約50go1%である。好ましい
濃度は約1 mo1%から約20■o1%であり、更に好ましくは、約2 mo
1%から約10厘O1%である。
本方法の特に好ましい態様においては、触媒は無水の炭酸カリウム粉末であって
、N−アルキルグルカミンに対して約2mo1%から約5mo1%の濃度にする
。
混合触媒もまた、その例として炭酸ナトリウムと炭酸カリウムの混合物を比率を
変えて説明するように本発明にとって有用である。
ここで触媒としては、特に多孔性の粒状無水炭酸カリウムが有用であるが、触媒
を微粉末状とするときには多孔性は不可欠ではない。
この方法は改良された直鎖グルカミド界面活性剤を生成するためのナトリウムメ
トキシドより温和でかつ便利な触媒を見出した点において注目に値することが直
ちに明らかとなるであろう。
N−アルキルグルカミン
本発明を実施する場合には、各種のN−アルキルグルカミンが有用である。この
種のN−アルキルグルカミン類の例をより特定して挙げると、N−メチルグルカ
ミン、N−エチルグルカミン、N−プロピルグルカミン、N・ブチルグルカミン
である。好ましいN−アルキルグルカミンはD−グルコース、例えばN−メチル
−D−グルカミンから誘導される。
N−アルキルグルカミンは、ある規格に準拠するならば、精製品でもよく、また
工業用でもよい。従って工業用のN−アルキルグルカミンは、糖類、例えばグル
コース、ソルビトールまたはその他のN−アルキルグルカミンの製造における比
較的不活性な副生成物等を含有し9でいることがある(典型的には0〜5重量%
)。しかし、本方法用の工業用のN−アルキルグルカミンは、有色物の生成その
他の不利な効果を最小にしようとするときには、ニッケル等の遷移金属をppm
単位の微量、即ち無視できる程度のjl(例えば0〜20ppm、好ましくは0
〜2ppm)にしなければならない。工業用のN−アルキルグルカミンは、グル
コースまたはコーンシロップの遷移金属の触媒作用による還元的アミノ化により
製造されるために、通常この様な遷移金属を含有している。
本発明で使用するN−アルキルグルカミンは一般には良好な色調のものであり、
好ましくは微量の有色不純物をも含まず、純白色である。また、N−アルキルグ
ルカミンは好ましくは実質的に無水である。
N−アルキルグルカミンの品質の便利な検査の一つに、試料を単に本方法の温度
、たとえば140℃に加熱する方法がある。工業用のN−アルキルグルカミンが
、この温度で直ちに黒変する場合には、許容できない濃度の不純物を含む可能性
が高い。
初期品質検査で不合格となった工業用のN−アルキルグルカミンは、通常メタノ
ールもしくは水で洗浄するか、または再結晶するかのいずれかにより不純物を除
去することが可能である。ニッケルの濃度を下げる有用な方法としては、N−ア
ルキルグルカミンの溶液を塩基性シリカゲルまたは漂白土により濾過することが
挙げられる。
脂肪酸エステル
本発明で用いられる脂肪酸エステルは、好ましくは脂肪酸(例えば012〜C2
o)のメチルエステル、または極めて飽和度の高いトリグリセリドであるが、そ
の他の飽和脂肪酸および飽和、不飽和の脂肪酸のエチルエステル、脂肪酸のモノ
グリセリドまたは脂肪酸のジグリセリド等のエステルも使用できる。適当な脂肪
酸エステルには、前記のSchwartzが例示したものが含まれる。好ましい
脂肪酸エステルの例としては、ラウリン酸メチルエステル、バルミチン酸メチル
エステルが、または複数の鎖長の混合物を用いるときは、やし油脂肪酸のメチル
エステルがある。工業用の脂肪酸エステルを用いるときは、以下により優れた結
果が得られる。
Procter & Gamble社のCE、−1270メチルエステル:酸価
: 0・ 2
ヨウ素価: 0
水分(%、に、F) 0.03
色調(460nmlこおける透過率%)97鎖長(GC,重量%)
Procter & Gamble社のCE−1218メチルエステル:酸価:
0.6
けん化1iIIi:242
ヨウ素画 9.4
水分(%、に、F) 0.04
色調(460ntlこおける透過率%)97鎖長(G C,重量%)
CIO0,5
C1257,4
C18,−不飽和 7.3
C18,二不飽和 1.5
実質的に純粋なラウリン酸メチルエステルおよびバルミチン酸メチルエステルも
また使用可能である。本方法で使用するに好ましい工業用の脂肪酸エステルは典
型的には重金属10ppm以下でOppmの方がよく、また遊離の脂肪酸含有量
は5重量%以下、好ましくは1重量%以下である。
反応条件
一般にこれらの二種の主反応物の温度、時間および割合は次の通りである。すな
わち、この方法における温度は通常約120℃から約200℃、好ましくは約1
38℃以上である。本方法の反応時間は通常約0.5分から約5時間である。
しかし、本発明では好ましい温度と反応時間とを、この方法を連続方式で実施す
るか、非連続方式で実施するかにより区別している。この場合、非連続方式では
、好ましい温度は約り38℃〜約170℃で、これに対応する時間は約20分〜
約90分である。連続方式においては、好ましい温度は約り60℃〜約200℃
で、これに対応する時間は約0.5分〜約10分である。一般に温度が高い程、
時間は短くなる。さらに、触媒濃度が高いと処理速度が上昇し、最短時間は触媒
濃度が高いときに得られる。
この技術に関しては、Schwartzは約170℃の高温を支持しているが、
これは彼が適当な触媒を有していなかったためであると考えざるを得ない。かか
る温度では、特に比較的反応時間が長く、例えば1時間以上の時には、副生成物
の生成、特に環状化がかなり増加する。
EP−A−第285.769号では、比較的低温で具体的には135℃に緩やか
に加熱している。これはナトリウムメトキシド触媒については炭化を避ける必要
があることによるものであって、比較的不経済である。
本方法は空気または酸素の存在しない状態で行なうことが好ましい。反応混合物
上に窒素またはアルゴンの不活性雰囲気を維持するか、または真空にすることに
より簡便に実施でき、後者は特に処理の終段において便利である。
非触媒法、例えばSchwartz法を使用するなどして、この様な温和な温度
で処理を行う場合は、著しく長い反応時間(典型的には数時間)を必要とし、従
って反応装置の滞留時間が長くなり、このような温度での非触媒処理は魅力のな
いものになる。例えば、約150℃ではSchwartz法は一般には約7〜8
時間を必要とする。
これに対して、上に示した好ましい温度、例えば、代表的な21o!%の触媒濃
度での回分方式では約150℃で、本触媒使用、相転移剤助成の方法に従って実
施する場合には、反応時間はわずか90分を要するにすぎない。
またさらに反応時間の短い連続処理も無論可能である。
本発明によれば、適当な手法、例えば、メタノール発生の終点を監視したり、薄
層クロマトグラフィー(後述)またはガスクロマトグラフィーにより反応の完了
を確認し、完了次第直ちに冷却によって、反応を停止できることが強く望まれる
。
本方法は、反応物を適切に混合するために一般には撹拌を使用して行われる。こ
の簡便法の開始時点で反応混合物は三相であって、液状の脂肪酸エステル相、溶
融N−アルキルグルカミン相および固体触媒相から成る。従って、反応物を適切
に混合することがいかに重要かが理解できる。最良の結果は一般には熱伝達およ
び物質移動が効果的に行なえる様に設計された反応器において達成される。反応
器中でバッフルプレートを使用すると有利である。
N−アルキルグルカミンと脂肪酸エステルとの相対比率は一般には本明細書に引
用されるSchwartzの米国特許第、2,703,798号に開示されてい
る通りである。典型的な比率はほぼ等モルであり、最良の結果を得る。
本発明の方法は、一般に溶媒を必要とせず、また好ましくは溶媒を加えることな
く行われ、従って一般には公知の前記ML 1drethの方法とは異なる。し
かし簡便法では種々の量のメタノール、エタノール、グリセリンが存在していて
もよく、これらが役に立つことさえもある。これらは実際には工程の副生成物で
ある。エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、グリセリン等のグ
リコール類は工程の初期に、溶媒量ではなく、比較的少量を活性化剤として加え
ることができる。
揮発性の物質(特にメタノール)が工程中に発生する時は、それを効率よく除去
するために、本工程中に特に工程が完了に近づく時点で、場合によって、真空を
使用することがある。真空を使用すると製品の臭気をも改善できる。脂肪酸エス
テルがトリグリセリドの場合は、メタノールの代りにグリセリンが工程中で生成
する。グリセリンは最終生成物またはその誘導体(代表的な例は本発明の生成物
から打ちぬいた固形石けん)中で有用なことがあるため、すべての場合に工程の
生成物から除去する必要はない。
触媒を触媒作用とその他の望ましい機能の両目的に使用して、最終生成物の構成
の一部とすることも可能である。従って本方法は、製法の単純化に有利であり、
また触媒が洗濯用洗剤としての機能に有用であることが知られている時には、特
に有益である。後になって生成物中で線状グルカミドを含有する粒子の水分散性
等の望ましい特性を修正するように機能することの出来る材料を、線状グルカミ
ド生成用の触媒として、使用することは、これまで知られていなかったところで
ある。触媒または相転移剤が極めて水溶性であるか、またはグルカミドのクラフ
ト点を下げる能力のある場合には、水分散性を特に向上させることができる。こ
れは低温用または全温度用洗剤の製造には極めて望ましい。
従って本発明の新しい方法により、特異な粒状洗剤中間体、例えば線状グルカミ
ド界面活性剤と触媒活性または相転移活性の材料との均質混合物を含む粒子を作
るという経済的に魅力的な選択を行なうことができる。この様な粒子は容易に水
中に分散され、追加の混合前処理工程を必要とせずに、他の洗剤成分と直接乾燥
混合出来るので、洗剤配合業者には有利となる。
本発明の方法は簡単であるために、国内においても、また海外においても、例え
ば産業経済が発展途上にある地域においても非常に有用である。
本発明の方法は多くの別の実施態様を有する。従って多数の追加逐次工程を利用
することも出来る。この様な逐次工程の1つにおいてはある処理は次のような順
序の逐次工程からなる= (a)脂肪酸エステルを上記温度に予熱する。(b)
上記温度でN−アルキルグルカミンを加え、二相の液体/液体混合物を形成する
のに必要な程度に混合する。(c)予備生成した反応生成物を撹拌しながら添加
する。(d)触媒と混合する。(e)前記温度で、上記反応時間の終了点まで撹
拌する。
さらに別の逐次工程では、下記の工程を実施する。
(a)N−アルキルグルカミンと脂肪酸エステルの固体/液体混合物を上記温度
に混合しながら予熱し、N−アルキルグルカミンを溶融し、同時に最短時間で脂
肪酸エステルと混合する。(1))上記温度で撹拌しながら予備生成した生成物
を加える。予備生成した生成物は相転移剤としての線状グルカミド界面活性剤を
供給し、同時に触媒の一部を供給する。
相転移剤および触媒の結合として加えられた上記の予備生成した生成物の全量は
反応物の約2重量%から約20重量%である。(C)前記温度で上に示した触媒
濃度を得るために充分な量の追加触媒を加える。(d) ff応待時間終了まで
撹拌しながら反応を続ける。この逐次工程に(e)として、溶融状態の工程(d
)の生成物を前記触媒の大過剰量と混合して、線状グルカミド界面活性剤/アル
カリ性洗剤用ビルグー混合物を生成する工程を加えることができる。
熟練した化学者ならば、装置の構成を変えることが出来るが、ここでの使用に適
切な装置の構成の一つは、3リツトルの四ロフラスコに電動パドル撹拌器および
反応中間物に充分接触するだけの長さの温度計を備えたものである。フラスコの
残り2つの口は窒素掃引口と、大口径の側管(注意:大口径の側管はメタノール
発生が非常に迅速な場合に重要である)用であって、これに効率の良い捕集凝縮
器と真空差込み口とを接続する。後者は窒素排気装置および真空ゲージに接続さ
れ、さらに吸引器および排出管に接続される。反応の加熱に使用する変圧温度制
御器(「バリアツク」)付きの500ワツト加熱用マントルをラボジヤツキ上に
置き、これを上下して反応時に温度の制御を更に容易にできるようにする。
N−メチルグルカミン(,195g、 1. 0sol 。
Aldrich社、M4700−0)およびラウリン酸メチル(Procter
& Gamble社のCE1270.220.9g、1.0sol )をフラ
スコに入れる。その固体/液体混合物が溶解するまで(約25分)、窒素気流中
で撹拌しながら加熱する。溶解温度が1、.45℃に達した時、予備生成した生
成物(40g)および触媒(無水の粉末状炭酸ナトリウム、10゜5g。
0.1sol 、J、T、Bake r社)を添加する。窒素気流を止め、アス
ピレータおよび窒素排気装置を真空度5インチHg (5/31気圧)に調節す
る。以後は、バリアツクを調節し、および/またはマントルを上下することによ
り反応温度を150℃に維持する。
7分以内に、最初のメタノール気泡が反応混合物のメニスカスに見え始める。間
もなく烈しい反応が起きる。
その反応速度が低下するまで、メタノールを蒸留する。
次に真空を調節して真空度を約10インチHg (10/31気圧)とする。大
よそ以下に示す速度で圧力を上げる。
3分で10インチHg、7分で20インチHg、10分で25インチHg oメ
タノール発生開始から11分で加熱および撹拌を発泡に合わせて止める。TLC
(後記)による分析によって、この時点で工程が完了することが分る。生成物を
冷却、凝固させる。
実施例■
バッフルのあるステンレス鋼製のジャケット付き反応装置を準備する。反応装置
は加圧可能な蒸気ジャケットを有し、実施例Iと同様の電動撹拌器、温度測定装
置、窒素/真空導入/排気口および効率のよいメタノール捕集用の凝縮器および
トラップに接続された大口径の側管を備えている。反応装置には密閉可能な覗き
ガラス口および反応物を加えるための玉形弁用の閉塞可能な口があり、基部の第
三口を通して排液が可能である。蒸気は150psiまたはそれよりも高い温度
まで制御可能な圧力でジャケットを流通し、150℃未満またはそれ以上の制御
温度に反応装置を迅速に加熱することができる。
脂肪酸メチルエステル(41,5ボンド、18.85kg、85.68グラム5
olsProcter &Gamble社のCE−1270メチルエステル)を
覗きガラス口から窒素でパージした清浄な反応装置中に充填する。撹拌器を回転
し、50psiの蒸気を用いて撹拌中のメチルエステルを100℃(212丁)
に加熱する。ここでN−メチルグルカミン(36,8ポンド、16.71kg、
85.68グラム101 、純度99%以上に、重金属含有量<2ppmSAl
drich社またはM e r c k社)を覗きガラス口から添加する。ガラ
ス口を閉じ、窒素気流中で撹拌しながら70psiの蒸気を使用して加熱し、温
度を130℃(226″F)に達するようにして、実質上すべてのN−メチルグ
ルカミンを溶解または溶融させる。
ここで真空度を46 CmHgまで減圧する。
実質的に純粋な
CH3(CH2) 16C(0) N (CH3) CH2(CI(OH) 4
CH201(。
7.8ポンド(3548g)を相転移剤として加え、反応装置の内部温度が約1
38℃(280″F)に達した時、玉形弁の口から触媒(無水炭酸カリウムの粉
末、50ミクロン、236g、1.71グラムmol、LCPChemical
s社)を窒素雰囲気下に加える。
約90分間撹拌しながら、40〜60 clIHgの範囲に真空を保持して発泡
を制御するのに必要な程度に真空を調節しながら反応を継続する。
蒸気圧を下げ、反応装置の内容物を溶融状態のまま平らな鋼面上に排出して凝固
させる。砕けやすくなるまでの充分な時間、例えば18時間、約20℃に保持し
た後、生成物を薄片に破砕し、さらに粉末に粉砕する。
実施例■
反応時間を約30分とし、また溶融温度よりやや高い温度で開始し、反応装置中
で高速撹拌されている生成物に水を徐々に加えて、生成物を濃縮された水性混合
物として得る以外は、実施例■と同様の手順を繰り返した。
実施例■
CE−1270!ステルの代りにProcter &Gamb l e社のメチ
ルエステルCE1295の等モル量を使用することを除いて、実施例■と同様の
手順を繰脂肪酸メチルエステルの代りに等モル量のやし油を用いることを除いて
、実施例Iと同様の手順を繰り返す。
実施例■
溶融状態の生成物を、150℃に予備加熱した無水炭酸ナトリウムの粉末100
0グラム上に注ぎ、約25℃に徐冷しながらケーキビータ−で完全に混合するこ
とを除き、実施例Iと同様の手順を繰り返す。この生成物は粉末状の洗濯用洗剤
に配合するための中間体として有用な粉末である。また水洗槽中での布の水洗に
直接使用することも出来、優れた結果が得られる。
薄層クロマトグラフィー(TLC)による分析本発明の方法は、シリカゲルGF
プレート(Analtech社)と容積比80 : 23 : 3のCHC1:
M e OH: N H40Hからなる溶剤系を用いるTLCにより監視する
ことが可能である。溶剤フロントにおける変色をなくすために、プレートは使用
前に2:1のCHCl :MeOHで予備調整しておく。
分析の典型的手順としては、工程から採取した試料の5〜10重量%メタノール
溶液を準備する。プレートに溶液をスポットし、乾燥させ、さらに前記80 :
23 :3溶剤溶液で約10〜15分間処理する。プレートを処理箱から取り
出し、加熱乾燥する。冷却しながらプレートをリンモリブデン酸10重量%溶液
に浸した後乾燥する。次にスポットが明白になるまで5〜10分間プレートを穏
やかに加熱したホットプレート上におく。過熱するとプレートの変色、スポット
の退色の原因となる。リンモリブデン酸浸漬の代りに、ヨウ素置処理を用いるこ
とも出来るが、スポットの永続性が劣る。代表的なRF値は下記の通りである。
化 合 物 RF値
未反応N−メチルD−グルカミン 0.0脂肪酸不純物 0.2
一般式(I)の化合物 0,3
一般式(1)の化合物の脱水による
環状副生成物 0. 5
エステルアミド副生成物 0.7
未反応脂肪酸エステル 0.9
以上の開示は一般にはグルカミン誘導体界面活性剤を調製するための無溶剤法に
関するが、本発明の精神および目的から逸脱せずに変更を行うことができること
が理解されるべきである。従って、糖類、特に果糖、ガラクトース、マンノース
、麦芽糖および乳糖等の還元糖類ならびに、高濃度のグルコースフーンシロップ
、高濃度の果糖コーンシロップおよび高濃度の麦芽糖コーンシロップ等の糖源を
反応のポリヒドロキシアミン成分(すなわち、グルカミンと置き替える)の調製
に使用することができる。同様に、各種の油脂類(トリグリセリド)を、上に例
示したやし油に加えて、ここで用いることが出来る。例えば、大豆油、綿実油、
ひまわり油、牛脂、豚脂、サフラワー油、とうもろこし油、カノラ油、落花生油
、魚油、なたね油等の油脂またはそれらの硬化(水素化)油を本方法で使用する
ためのトリグリセリド源として使用することができる。
国際調査報告 PCT/US 91106986フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
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BF、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、
TG)、AT、AU、 BB、 BG、 BR,CA、 CH,C3,DE、
DK。
ES、Fl、 GB、 HU、JP、 KP、 KR,LK、 LU、MC,M
G、MN、MW、NL、No、PL、RO、SD、SE、5U
(72)発明者 カオー、ジューナン
アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、ホープウェル、ロード、9505
Claims (10)
- 1.N−アルキルグルカミンを相転移剤の存在下で脂肪酸エステルと反応させる ことを特徴とする、線状グルカミド界面活性剤の製造法。
- 2.前記相転移剤が、非イオン界面活性剤、好ましくは飽和脂肪酸アルコールポ リエトキシレート、アルキルポリグリコシド、線状グルカミド界面活性剤および それらの混合物から選択される一個以上の非イオン界面活性剤を含む非イオン界 面活性剤からなる群から選択される請求項1記載の方法。
- 3.更に触媒を存在させ、前記N−アルキルグルカミンがN−メチルグルカミン 、N−エチルグルカミン、N−プロピルグルカミンおよびN−ブチルグルカミン から選択され、前記脂肪酸エステルが脂肪酸メチルエステル、脂肪酸エチルエス テルおよび脂肪酸トリグリセリドから選択される請求項2記載の方法。
- 4.前記触媒が炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよびそれらの混合物からなる群 から選択され、前記触媒の量がN−アルキルグルカミンを基準として0.5mo l%〜50mol%であり、式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rはグルカミンのアルキル残基、R′は脂肪酸エステルの残基を表わす ) の線状構造を有する化合物ヘのN−アルキルグルカミンの転化がN−アルキルグ ルカミンの70(好ましくは80)mol%以上であり、環状グルカミドまたは エステルアミド副生成物ヘのN−アルキルグルカミンの転化が15(好ましくは 10)mol%以下である、請求項3記載の方法。
- 5.前記N−アルキルグルカミンがN−メチル−D−グルカミンであり、前記脂 肪酸エステルが飽和脂肪酸メチルエステルおよび脂肪酸トリグリセリドから選択 され、N−アルキルグルカミンと脂肪酸エステルとがN−アルキルグルカミン1 モル当りの脂肪酸エステルの脂肪酸カルボニル部分のモル数によって決定される とき、ほぼ等モル比であり、かつ、前記触媒が炭酸ナトリウムである、請求項4 記載の方法。
- 6.前記N−アルキルグルカミンが、重金属含有量が20ppm以下、遊離糖含 有量5重量%以下の工業用のN−アルキルグルカミンである、請求項5記載の方 法。
- 7.前記脂肪酸エステルが、重金属含有量が10ppm以下、遊離脂肪酸含有量 5重量%以下の工業用の脂肪酸エステルである、請求項6記載の方法。
- 8.前記N−アルキルグルカミン、脂肪酸エステルおよび触媒を20分〜90分 の間、138℃〜170℃の温度で混合物として非連続方式において反応させる 、請求項7記載の方法。
- 9.前記相転移剤の量が、触媒を含む全反応物の0.5重量%〜20重量%であ る、請求項8記載の方法。
- 10.請求項9記載の方法であって、次の順序の逐次工程: (a)前記N−アルキルグルカミンと脂肪酸エステルの固体/液体混合物を混合 しながら前記温度に予熱することにより前記N−アルキルグルカミンを溶融し、 同時に実用上の最短時間で前記脂肪酸エステルと混合する工程と、 (b)前記温度において撹拌しながら予備生成した線状アルキルグルカミドを加 える工程であって、前記予備生成した生成物が相転移剤として前記線状グルカミ ドを供給し、同時に前記触媒の一部を供給し、かつ、前記予備生成した生成物の 全量が反応物の2重量%〜20重量%である工程と、 (c)前記温度において、前記触媒濃度を得るために十分な量の追加触媒を加え る工程と (d)上記反応時間の終了まで、好ましくは、0.5分〜10分間、160℃〜 180℃の温度で、撹拌しながら反応を継続する工程と、 を含んでなる、方法。
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