JPH06501299A - 自動車のオートマチック・ギヤ変換機用のポンプ駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車のオートマチック・ギヤ変換機用のポンプ駆動装置 本発明はトルク・コンバータの一次部分と一体に形成されたコンバータ・ケーシ ングがトルク管と回動不能に連結され、該トルク管の他端がポンプ・ケーシング の内部に案内され、且つポンプ羽根車を駆動し、その場合、前記トルク管がころ 軸受を介してポンプ・ケーシングの受容穴内に支承され、一方、受容穴内にはこ ろ軸受のコンバータ・ケーシング向きの側に少なくとも一つのトルク管と接触す るパツキン・ワッシャを有する径向きパツキン・リングを設け、且つポンプ羽根 車向きの側にトルク管に対してパツキン・スリットを形成するパツキン・リング を設けた。自動車のオートマチック・ギヤ変換機用のポンプ駆動装置に関する。

前記の種類のポンプ駆動装置はＡＴＺ　（自動車工学誌、９１号、１９８９年９ 月刊、４４５ベージ）の文献から公知である。その場合、プラスチック・ディス クとして形成されたパツキン・リングは受容穴内に押込められ、又は貼着される 。このようにパツキン・リングをポンプ・ケーシングに固（固定すると、製造公 差によってパツキン・リングがトルク管に対して不均一なバ・ンキン・スリット を有する場合がある。極端な場合は、パツキン・リングが特定の領域でトルク管 と接触し、それによって著しい磨耗が発生する危険がある。パツキン・リングと トルク管の熱膨張率が異なるために、この問題は更に大きくなる。

従って本発明の課題は、前述の種類のポンプ駆動装置において、パツキン・リン グがトルク管に対して常に均一なパツキン・スリットを形成するようにパツキン ・リングを構成することにある。

上記の課題は、前記の種類のポンプ駆動装置において、請求の範囲第１項記載の 特徴に従って、パツキン・リングを受容穴内に浮動させて案内し、その場合にパ ツキン・リングが受容穴に対しては径向きの間隙を有し、ころ軸受の外リングと ストッパとによって形成される受容穴の境界に対しては軸向きの間隙を有するこ とによって解決される。トルク管の回転時には、径向きの間隙を有してポンプ・ ケーシング内に装置されたパツキン・リングはトルク管に対して心出しされるこ とによって、均一なパツキン・スリットが達成される。ポンプ・ケーシング及び トルク管の軸受の製造公差はパツキン・リングが径方向に移動することにより、 トルク管の径方向運動と共に平衡される。その際に調整されるパツキン・スリッ トはころ軸受に送られるべき必要な漏れオイル量に応じて構成することができる 。トルク管の内部とポンプ内にかかる圧力によって、パツキン・リングはころ軸 受の外リングに押圧されるので、それによっても良好なパツキン効果が達成され る。

本発明のその他の構成は従属クレームの第２項ないし４項に記載されている。

請求の範囲第２項に基づき、パツキン・スリットを通過し、ころ軸受を貫流する 漏れオイル量がポンプ・ケーシング内に設けられた、少なくとも一つの逆流穴を 経て油溜め又はポンプの吸込み側に送られるポンプ駆動装置の構成において、外 リングのトルク・コンバータ向きの側と径向きパツキン・リングとの間に、外径 が受容穴の内径と対応するスペーサ・リングが設けられ、その場合、スペーサ・ リングはトルク管に対して油溜め空間を形成し、少なくとも一つの径向きの逆流 口を有している。このスペーサ・リングを介して、環状のショールダを有するこ ろ軸受が受容穴のストッパ面にプレースされている。油溜空間に溜められた漏れ オイルはスペーサ・リングの径向き穴を経て逆流穴（単数又は複数）に送られる 。

更に請求の範囲第３項に基づいて、スペーサ・リングと径向きパツキン・リング との間には、トルク管に対して径向きの間隙を有する案内ディスクが配設されて いる。この案内ディスクはポンプ駆動装置の組立ての際に予備心土しとして役立 ち、ころ軸受とパツキン・リングを組立て中の損傷から防護する。

最後に請求の範囲第４項に基づいて、パツキン・リングがトルク管と同じ熱膨張 率の材料から製造される。

パツキン・リングに適切な材料を使用することによって、温度変動が極度に激し い場合でも絶えず均一なパツキン・スリットが得られる。

本発明を更に説明するために、実施例を簡略に図示した図面を参照する。単一の 図面はトルク・コンバータとポンプ駆動装置とを有するオートチマチック・ギヤ 変速機の部分縦断面図である。

図中、参照符号１はトルク・コンバータを示し、そのコンバータ・ケーシング２ はポンプとして機能する一次部分３を回動不能に受容している。コンバータ・ケ ーシング２の内部には更にタービン羽根車４と、案内車５が配設されている。内 燃エンジンのクランク軸（詳細には図示せず）により駆動されるコンバータ・ケ ーシング２はトルク管６と回動不能に連結されており、前記トルク管の他端は、 がま形ポンプとして形成されたポンプ８のポンプ・ケーシング７の内部に案内さ れている。このポンプ８は制御システム（図示せず）の加圧媒体供給用に、又、 トルク・コンバータ１のタービン羽根車４によってトルク管６と同軸に延びる一 次軸９を介して駆動されるオートマチック・ギヤ変速機への潤滑剤の供給用に役 立つ。

その場合、トルク管６はポンプ８のポンプ羽根車１０を受容している。ポンプ・ ケーシング７はオートマチック・ギヤ変速機の中間板１１と連結され、トルク管 ６が内部で支承される受容穴１２を設けている。ポンプ・ケーシング７内でのト ルク管６の軸受の特別の構成及びその特別のパツキンに関しては図２の拡大断面 図を参照して後に説明する。軸受として、好ましくはニードル軸受として構成さ れるころ軸受１３が使用される。ポンプ羽根車１０の方向ではころ軸受１３にパ ツキン・リング１４が隣接しており、一方、ころ軸受１３にはコンバータ・ケー シング２の方向に順にスペーサ・リング１５と、止めリング１６と、案内ディス ク１７と、最後に径向きパツキン・リング１８とが配設されている。

ころ軸受１３は外リング１９を有し、この外リングは環状ショールダ２０と共に 受容穴１２内で当接面にて軸方向に固定されている。軸方向に固定されたこの外 リング１９と受容穴のストッパ２２との間には、パツキン・リング１４が一方で は外リング１９とストッパ２２に対して軸向きの間隙２３を有し、他方ではパツ キン・リングの外周と受容穴１２との間に径向きの間隙２４を有するようにパツ キン・リング１４が配設されている。

更に、パツキン・リング１４とトルク管６との間には均一なパツキン・スリット が設けられである。

止めり〉・グ１６を用いてころ軸受１３がこれによって軸方向に固定されている スペーサ・リング１５は外側が受容穴１２内に押込められ、これに対して前記ス ペーサ・リングの内周はトルク管に対して間隔を隔てており、それによって、油 溜空間２６が形成される。更にスペーサ・リングは、ポンプ・ケーシング７の逆 流穴２８に接合した少なくとも一つの径向きの逆流口２７を有している。パツキ ン・スリット２５を経てころ軸受を貫流する。引き続き油溜空間２６内に溜めら れた潤滑剤は逆流穴を経て、吸込み側からポンプ８、又は、オートマチック・ギ ヤ変換機の油溜に送られる。径向きのパツキン・リング１８は油溜空間２６内に 溜られたほとんど圧力がない潤滑剤が外部に達することを防止する。前述のよう にしてトルク・コンバータ１はトルク管６によってポンプ・ケーシング７内に支 承され、それによってトルク・コンバータ１からトルク管６内に侵入する加圧媒 体及びポンプ８からの加圧媒体を密封する役割を果たす。

パツキン・リング１４はその周囲に設けた径向きの間隙２４によって、全体的に 均一なパツキン・スリット２５になるようにトルク管６に対して心出しされるこ とができる。この均一なパツキン・スリットを経てころ軸受１３には所定量の潤 滑剤が送られ、同時に最終的に径向きパツキン・リング１８の外側に向けて軸受 の完全な密封を行う。更に、トルク管６の停止時にはトルク管６の内部にトルク ・コンバータ１からの圧力が加わり、これがパツキン・リング１４に作用して、 パツキン・リング１４をころ軸受１３の外リング１９に密封状態で押圧する。そ のため本発明のパツキン・リングの構成と配置によって、トルク管６の軸受を極 めて有効に蜜月することができる。

＝」ＬＬ」Ｌ囲 ３　ポンプ羽根車 ４　タービン羽根車 ５　案内車 ９　−次軸 １０　ポンプ羽根車 １１　中間板 １２　受容穴 １３　ころ軸受 １６　止めリング １７　案内ディスク １８　径向きパツキン・リング １９　外リング ２０　環状ショールダ ２１　当接面 ２２　ストッパ ネ甫正書の側拮尺文提出書 （特許法第１８４条の８） 平成５年　４月　７日。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. １．トルク・コンバータ（１）の一次部分（３）と一体に形成されたコンバータ ・ケーシング（２）がトルク管（６）と回動不能に連結され、該トルク管の他端 がポンプ・ケーシング（７）の内部に案内され、且つポンプ羽根車（１０）を駆 動し、その場合、前記トルク管（６）がころ軸受（１３）を介してポンプ・ケー シング（７）の受容穴（１２）内に支承され、一方、受容穴（１２）内にはころ 軸受のコンバータ・ケーシング（２）向きの側に少なくとも一つのトルク管（６ ）と接触するパッキン・ワッシャを有する径向きパッキン・リング（１８）を設 け、且つポンプ羽根車（１０）向きの側にトルク管（６）に対してパッキン・ス リット（２５）を形成するパッキン・リング（１４）を設けた、自動車のオート マチック・ギヤ変換機用のポンプ駆動装置において、パッキン・リング（１４） を受容穴（１２）内に浮動させて案内し、その場合にパッキン・リンク（１４） が受容穴（１２）に対しては径向きの間隙（２４）を有し、ころ軸受（１３）の 外リング（１９）とストッパ（２２）とによって形成される受容穴の境界に対し ては軸向きの間隙（２３）を有することを特徴とするポンプ駆動装置。
2. ２．パッキン・スリット（２５）を通過し、ころ軸受（１３）を貫流する流れオ イル量がポンプ・ケーシング（７）内に設けられた少なくとも一つの逆流穴（２ ８）を経て油溜め又はポンプの吸込み側に送られる請求の範囲第１項記載のポン プ駆動装置において、外リンク（１９）のトルク・コンバータ（１）向きの側と 径向きパッキン・リンク（１８）との間に、外径が受容穴（１２）の内径と対応 するスペーサ・リンク（１５）が設けられ、その場合、スペーサ・リンク（１５ ）はトルク管（６）に対して油溜め空間（２６）を形成し、少なくとも一つの径 向きの逆流口（２７）を有したことを特徴とするポンプ駆動装置。
3. ３．請求の範囲第２項に記載のポンプ駆動装置において、スペーサ・リンクと径 向きパッキン・リンクとの間には、トルク管（６）に対して径向きの間隙を有す る案内ディスク（１７）を配設したことを特徴とするポンプ駆動装置。
4. ４．請求の範囲第１項に記載のポンプ駆動装置においてパッキン・リング（１４ ）がトルク管（６）と同じ熱膨張率の材料から製造されたことを特徴とするポン プ駆動装置。