JPH06500928A - 慢性疲労免疫不全症候群を診断および処置する方法ならびにそのための組成物 - Google Patents

慢性疲労免疫不全症候群を診断および処置する方法ならびにそのための組成物

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JPH06500928A JP4504775A JP50477592A JPH06500928A JP H06500928 A JPH06500928 A JP H06500928A JP 4504775 A JP4504775 A JP 4504775A JP 50477592 A JP50477592 A JP 50477592A JP H06500928 A JPH06500928 A JP H06500928A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1g、CAVポリペプチドおよび薬学的に許容しうる担体を含有する組成物。
19、ポリペプチドか免疫反応を生成させうるちのである請求項18に記載の組 成物。
20、ワクチン組成物である請求項19に記載の組成物。
21、 (a)ポリクローナル抗体の精製調製物:(b)モ/りa−ナル抗体組 成物;または(c)組換え抗体組成物である、CAMポリペプチドの抗原決定基 に結合する抗体を含有する抗CAV抗体組成物。
22、所望により検出可能な1mまたは固体支持体に結合している請求項21に 記載の抗体組成物。
23、CFIDSの症状を示す患者の体液においてCAVのポリヌクレオチド配 列の全部または一部の存在を検出することからなるCFIDSを診断するための 方法。
24、検出行程が、CAVポリヌクレオチド配列またはその相補体の全部または フラグメントを、インビトロで患者の体液の試料について行なうポリメラーゼ連 鎖反応におけるプライマーとして使用することからなり、配列の増幅がCFID Sの病因学的物質の存在を示す請求項23に記載の方法。
25、検出行程が、CAVポリヌクレオチド配列の全部またはフラグメントを、 インビトロで患者の体液の試料について行なうハイブリダイゼーション検定にお けるハイブリダイゼーションプローブとして使用することからなり、配列のハイ ブリダイゼー/NンがCF IDSの病因学的物質の存在を示す請求項23に記 載の方法。
26、CFIDSの症状を示す患者の体液において抗CAV抗体の存在を検出す ることからなるCFrDSを診断するための方法。
27、検出行程が、CF■DS患者からの体液を、抗CAV抗体と抗原−抗体コ ンブレノクスを形成しうる抗原性部位を提示するCAVポリペプチドまたはタン パク質と接触させることからなる請求項26に記載の方法。
28 検出行程が、CFIDS患者からの体液を、抗CAV抗体に結合しつる抗 原性部位てあってHTLV IとCAVの間またはHTLV IIとCAVの間 で共通する抗原性部位をフードしているHTI、VlまたはHTLVII由宋の ペプチドまたはタンパク質と接触させることからなる請求項26に記載の方法。
29、CAVポリヌクレオチド配列または抗CA V抗体について大量の血液か らの試料をスクリーニングし、該スクリーニングにおいて陰性と試験された試料 を選択し、該選択した試料に対応する血液部分から血液製品を調製することから なるCAMによる感染のない血液製品を製造するための方法。
明 細 書 慢性疲労免疫不全症候群を診断および処置する方法ならびにそのための組成物本 明細書にて説明する発明は、健康およびヒト行政機関である米国国立衛生研究所 の認可および決定の下になされた研究結果である。
発明の背景 慢性疲労免疫不全症候群(CFIDS)は、免疫学および神経学的異常などの無 数の症状を特徴とする疾患である。しかし、CFIDSの症状は多くの他の状態 の症状と類似しているため、CFfDSの患者は心身症などの何等かの他の疾患 であると誤診されることが多い。実際、以下に掲げるCFIDSの症状の幾つか またはそのすべてを特徴とする疾患は、慢性の活性エプスタイン・バールウィル ス感染症候群、慢性単球増加症、ウィルス後疲労症候群、低天然キラー細胞症候 群[D、 BuchvaldおよびA几、KomaroffのRev、 Inf ectious Dis、 、 +3(捕1): 5I2−W(19 91)]、ローヤル・フリー病(Royal Free disease)、「 ユノビー病(yuppie disease)」、神経衰弱症、および筋肉痛脳 を髄炎と診断されてきた[例えば、L、Willia+msのTime、 19 90年5月14日、66頁; L BolyのHippocrates、 19 87年778月、31−40頁; H,J盾■■ sonのRolling 5tone、 56頁:およびG、 P、 HoLn esらのAnnals Intern、 Med、 、 1O8:387− 389(198g)を参照のこと]。
CF I DSの実際の症例定義は最近になって規定された[Holmesら、 前掲コ。CFrDSの実際の症例定義(working case defin ition)を満足するには、2つの主要な基準、および6つまたはそれ以上の 症状基準と2つまたはそれ以上の身体基準および8つまたはそれ以上の症状基準 を満たさなければならない。2つの主要な基準とは、寝床休息では回復せず、日 常活動が少なくとも半分に減退する程に重篤である持続的な再発または疲れ易さ であり、先夜する精神医学疾患などの他の慢性的臨床症状が排除されるものであ る。副次的基準には、穏やかな発熱または悪寒、咽頭癌、リッパ節痛、不明な全 身性筋肉虚弱、筋肉不快、筋肉痛、通常の運動レベル後における長期(24時間 以上)全身疲労、新たな全身性頭痛(newgeneralized head aches)、移動性非炎症関節痛、およびまぶしがり症、一時的視野暗点、健 忘症、過度興奮性、錯乱、思考困難症、集中不能およびうつ病などの神経心理学 症候群、睡眠障害、並びに急性または亜急性としての症状の初期発現などがある 。身体基準には、低度発熱、非滲出性咽頭炎、および触知可能のまたは敏感な前 方または後方頚部または腋窩リンパ節などがある。
最初に刊行物になったCFIDS様流行病は50年以上も前にロサンゼルスで発 生した。1948年にはアイスランドにて1,136人が重篤な流行病にかかり 、米国、カナダおよびニューシーラントでは1984年に100.000人もの 人が罹患した。その後、CF[)S様の新たな大流行が着々と報告された。
CFIDSの症状はそれ以外の症状に類似しており、その診断には他の症状の存 在を排除させることが多いので、CFIDSの診断は困難かつ経費が高くなる。
エプスタイン・バールウィルス、特定のエンテロウィルスおよび6型ヒトヘルペ スウイルスなどの幾つかの特定の物質をこれまでCFIDS様疾患と関連付けて きたが、この症候群を適確に指摘するための特異的試験およびCFIDSの病因 物質は現在のところ、確定的に同定されていない。
レトロウィルスは3つの亜科のOncovirinae、 Spumaviri naeおよびLentivirin8eからなる球形包被ウィルス科のウィルス である。このウィルスはピリオンの特定の構造的特徴によってB型、C型または D型と命名される。報告されているこの特徴の中には、中心ヌクレオイドの位置 、低分子量gag遺伝子タンパク質の存在、5’LTRにおけるトランスファー RNAプライマー結合部位(PBS)のDNA配列、および感染宿主においてウ ィルスが誘起する症状がある。
哺乳動物ウィルス、マウス乳房オンコウイルス(M M T V )などのB型 ウィルスは中心からずれた位置に配置する中心ヌクレオイドを有しており、成熟 ピリオンの細胞内および細胞外が電子顕微鏡によって見ることができる。
すべての既知のヒトレトロウィルスはC型ウィルスであり、オンコウイルス(H TLV Iおよび■)およびレンチウィルス(HIVIおよびHIV2)は共に C型であって、この中心ヌクレオイドは同心的に局在し、成熟ビ17オンは通常 細胞外にて認められる。外因性オンコウィルスおよびレンチウィルスはを椎動物 間に広く存在し、多くの疾患と関係している。
C型オンコウィルスとしては、HTLV Iおよび■なとのヒトT細胞リンパ趨 向性ウィルス(HTLV)などがある。これらのHTLVウィルスは、特定の稀 なヒトT細胞悪性腫瘍とリンクしている。HTLV−1はHTLV−I関連を髄 障害(HAM)または局所痙彎性不全対麻痺(TSP)と呼ばれる中枢神経系の 慢性脱髄疾患と関係している[E、 DeFreitasらのAIDS Re5 earch and Human Retroviruses、 3(1):1 9−31(1987)コ。HTLV−1および■の両者はAIDSの多くの症例 においてHIVとの同時感染として報告されている。この科の一員である2つの HTLV IおよびHTLV Itはクローンされ、配列決定されており、進化 論的には開数ウィルスサブグループを代表すると思われる。HTLV lの配列 はM、5eiTLV IIのヌクレオチド配列はに、 Shimotohnoら のProc、 Nat 1.^cad、 Sc i、 l u、 s、^A。
影31QL−3105(1985)に開示されている。
C型レンチウィルスにはヒトレトロウィルス、HIV−1(AIDSの原因物質 )およびHIV−2、並びにウマ感染貧血ウィルス(EIAV)などがある。
現在までのところ、他の非C型レトロウィルスまたはD型レトロウィルスが霊長 類動物にて同定されているが、それはヒトではない。マラソン・ファイザー・サ ルウィルス(MPMV)は、新生児のサルに接種した場合に後脚の麻痺およびリ ンパ細胞の枯渇を貸すD型ウィルスである[D、FineらのCancer R es、 、 38:3123−3139(1978月。D型ウィルスはヒ)Tお よびB細胞への感染能によっても特徴付けられる。〔例えば、M、 D、 Da nielらの5cience、 223:602−605(1984) ; C ,S、 Barkerら■ui rol、 、 153:20!−214(1986) : A、^几ackne rらのCurr、 Topics Microbio、 I高高浮獅盾戟A +  160 ニア7−96(1990)を参照のことコ。
スブーマ(S puma)ウィルスの亜科には、フォーミー(F oamy)ウ ィルスがある[JJ、 HooksらのBacteriol、 Rev、 、  39゜169−185(1975)二かある。フォーミーウィルスの10gの血 清型は種々の旧世界および新世界サルにて同定されているが、これは試験されだ すへての動物において非病原性であるらしい。
CFIDSの出現を検出するための、患者を適切に診断できる診断法、および感 染症を処置し、および/または望ましくは感染症を予防するための治療用および ワクチン物質がめられている。
発明の概要 本発明は、以下、CAMと弥する、実質的に単離された新規な慢性疲労免疫不全 症6!群−関連ウイルスに関する。CAVのポリヌクレオチド配列およびCAV のポリペプチドはCFIDS、1者の診断における診断試剤として有用である。
CAVのポリヌクレオチド配列およびCAVのポリペプチド配列は、CFIDS を処置または予防するための治療用またはワクチン組成物として有用である。
本発明はさらに、CFfDSを者を診断し、および/または処置するための方法 および検定方法を開示するものである。CAV抗原領域に対する抗体およびCA Mポリヌクレオチド配列またはポリペプチドを含有するインビトロ細胞も開示す る。
本発明の他の目的および好都合な点は以下の詳細な説明の項にてさらに詳しく説 明する。
図面の簡単な説明 図IAおよびIBは、CAVの可能性あるDNA配列断片を説明するものである 。このDNA配列の一方の鎖は図面IAに示し、その相補配列は図IBに示して いる。
図2八から2Fは、図IAおよびIBの推定CAVポリヌクレオチド配列の可能 性ある6つの解読枠を説明するものである。
図3は、CAVによって感染されたヒトH−9リンパ芽腫T細胞の、実施例1で 説明している電子顕微鏡写真である。
図4は、CAVによって感染されたヒトB −J abリンパ芽1IIB細胞の 、実施例1で説明しているもう1つの電子顕微鏡写真である。
発明の詳細な説明 本発明は、慢性疲労免疫不全症候群と呼ばれる疾磨を誘起するか、または少なく ともそれに寄与するウィルスによる、ヒトおよびことによるとその他の哺乳動物 の感染を検出、処置および予防するための方法および組成物に関する。本発明は 、明らかに未知のCFIDS−関連ウィルス、CAMの本発明者らによる発見、 およびその実質的な単離に関係している。
CFIDS症状を示すヒトおよび動物の患者の少なくとも数パーセントはCAV に感染されていると考えられる。この疾患に通常伴われる身体的症状、例えば臨 床症状のパターンを伴う慢性疾患の存在、免疫学的異常、ヘルペスウィルスの活 性化および中枢神経系の異常に基づけば、このウィルスは統計的に宵意な数の被 疑ヒトCFIDS患者の体液中に存在している。このウィルスの存在が陽性だと 試験されない被疑CFIDS患者とは、彼らが別の疾患に罹患しているか、また は検定した体液中のウィルスの感染レベルが現在のところ検出不能であるか、の いずれと考えられる。このウィルスはまた、上記のCFIDS症状に類似した症 状を伴う別の疾患の原因物質であるとも考えられるが、これらの疾患は別の名称 によって知られている。
CFIDS症状を伴うヒト患者の体液中の細胞に見いだせるCAVおよびそのポ リペプチドは、そのウィルスおよびそのポリペプチドが天然供給源に同時に存在 している夾雑物から実質的に単離されている。CAVまたはそのポリペプチドは 、その生産手段、例えば組換え法または化学合成に伴われる夾雑物からも、実質 的に単離することができる。このような天然供給源および/または生産供給源に は、ヒト細胞または細胞成分、CAVに感染した他の任意の動物の細胞または細 胞成分、宿主細胞発現系、細胞培養上清、化学的精製溶出液などがある。
CAVまたはCAVポリペプチドに関して本明細書に使用している「実質的に単 離」または「精製」なる用語は、以下のように規定される。CAVまたはそのポ リペプチドの組成物は、供給源に対するそのCAVまたはそのポリペプチドのパ ーセンテイジが池の夾雑物とは無関係に重量百分率で少なくとも10%である天 然または生産供給源から、上述のように実質的に単離される。天然または生産供 給源から[実質的に単離される−という定義は、重量百分率で少なくとも25% の精製バーセンテイジを達成することをも包含する。同様に、CAVまたはその ポリペプチドの組成物は、供給源に対するそのCAVまたはそのポリペプチドの バーセンテイジが他の夾雑物とは無関係に重量百分率で少なくとも40%である 天然または生産供給源から、上述のように実質的に単離される。実質的に単離さ れる、の定義には、重量百分率で少なくとも60%の精製バーセンチイノを包含 することができる。
このウィルスは以下の形態学的、物理学的または生物学的特徴の1つによって特 徴付けることができる。このウィルスはまた、本発明のCAV始原型ウィルスの 2つまたはそれ以上の上記の特徴の組みによって特徴付けることもできる。
rCAVjなる用語はウィルスの分類学者が理解しているところによると、本明 細書にて説明する始原型単離体によって特徴付けられる全ウィルス種を包含する ものである。CAVは以下で説明する始原型単離体および他の単離体の両者を包 含すると考えられる。分類学者が新規なCAV単離体を同定し、分類分けするた めに使用できるであろう始原型単離体の多くの特徴か存在する。以下の実施例で 特別に例示している始原型ウィルスに基づけば、CAVはレトロウィルス、特に ヒトに感染できる非C型レトロウィルスであると形態学的に特性化できる。感染 されたヒト細l18培養内に形成されるウィルス粒子の電子顕微鏡によれば(図 3および4を参照のこと)、CAVはその直径、形態、細胞内ピリオンの形成お よび局在から、非C型レトロウィルスであることが示される。さらに詳細には、 実施例1にて示されているように、CAV感染細胞は電子−集密な円形ピリオン によって特性化でき、粗面小胞体および細胞内の大きく異常に膨張したミトコン ドリアに関連してその幾つかは電子−ルーセン) (luscent)なコアで あり、また電子−集密なコアであるものもある。すへての粒子は同じ形と大きさ である[46−50r+m(460−500人):。細胞外ウィルスは観察され ない。細胞質膜からの出芽形成も観察されない、従って、CAV!ii!l+東 細胞も、細胞質内粒子の存在によって特性化することかできよう。
CA、 Vは従来CFIDSに同定されていたウィルス、即ちエプスタイン−バ ールウィルス、HHV−6および種々のエンテロウィルスとは明確に区別される と考えられる。CAVの形態学も、それをヒトC型レトロウィルス、HTLVr およびHTLV [1と明らかに区別する。CAVは、そのピリオンのミトコン ドリア内における見かけの局在がHIVと異なっている。
CAMの1つの特徴は、ヒトのBおよびT細胞の両者を感染できるその感染能の ようである。実施例1にてより詳細に説明するように、このウィルスは、CFI DS患者由来の白血球を2つの型のヒトセルライン、H9リンパ芽WT細胞およ びB −J abリンパ芽腫B細胞と混合することにより、培養物中にて明らか に増殖された。これらのセルラインはそれぞれHTLV IおよびHTLV l lにとっても許容的である。これら両セルラインは、ゼノトロピノク霊長類り型 ウィルス、例えばマソン・ファイザー・サルウィルス(MPMV)、およびフォ ミー(スブーマ)ウィルスにとって許容的である[Fineら、Danielら 、Barkerら、およびHooksらの前掲を参照のこと]。
CAMを特性化できる可能性ある別の特徴は、その見かけのtRNAプライマー 結合部位(PBS)優先性である。レトロウィルスは、特定のタイプのアミノ酸 のためのトランスファーRNA(tRNA)に結合するその5’LTRのU5領 域内におけるDNA配列によって分類することができる[例えば、P、 Har adaらのJpn、 J。
Cancer Res、 、 81 :232−237(1990)を参照のこ とコ。例えば、HTLV IまたはHなどのC型ウィルスは、プロリンのための tRNAと結合するtRNAプライマー結合部位・TGGGGGCTCGTCC GGGATを有している。実際、すべての哺乳動物C型ウィルスはHIVを除い てプロリンのためのtRNA部位を使用している。実施例7に詳細に説明するよ うに、そのtRNA結合部位を決定するためにCAVのU5領域を増幅するには 、PCR法を利用した。この実験の結果から、プライマー結合部位はリジンのt RNAのためのものであることが示された。
この結果はさらにCAMか非C型レトロウィルスであることを示している。
分類学者がCAMを特性化できるさらに別の方法は、低分子量gagタンパク質 、pit−12、p13−14、p27−28の存在に基つくものである。実施 例8にて詳細に説明するように、HTLV l、[1およびサルT細胞すンパ趨 同ウィルス(S T L V)のgagタンパク質における抗原決定基を認識す るマウスモノクローナル抗体(M A b )K−11,DeFreitasら のAIDS Re5earch and HumanRetroviruses 、 3: 19−32(1987)の26頁第2表にてHTLV t MAbと して記載されているコを使用し、上記の分子量の見かけCAV gagタンパク 質を、CFIDS患者の白血球から免疫沈降させた。霊長類および非霊長類動物 のレトロウィルスのクラスはこのように特徴的なサイズのgagタンパク質を有 している[J、LeisらのJ、 Virol、 、 62 : 1808−1 809(198g)E、。
このウィルスは、それが感染した細胞の核および細胞質内にウィルスgagタン パク質の存在を誘起させる能力を有しているようである。従って、CAMはまた 、KIMAbを使用するCFIDS白血球の免疫組繊化学的染色によっても、感 染細胞の核および細胞質内に局在するウィルスgagタンパク質を有するものと して特性化できる。このウィルスgagタンパク質局在の特性も非C型レトロウ ィルスを示すものである。このウィルスはまた、HTLV IおよびHTLVH のgaga(E、子配列とは異なるgag遺伝子配列の存在によっても特性化す ることかできる。
以下の第1表および第2表は、上述のウィルス特性に基づいてCAVおよび他の 既知のヒトおよび他の動物レトロウィルス間の相違を比較し、既知のレトロウィ ルスが感染官主内で誘発させる症候を説明するものである。
第1表 LRNAリジン 核内に生成さ gagタンパク質ヒトT及びB EMによる  ブライナーの れるg a g 9 pH−12,913−14゜ウィルス 細 胞の感染性 細胞質内粒子 使用 ンパク質 p27〜28 (Mr)MMTV  O’ −+ Q + q型(オンコウイルス) 1類 o o o o 。
EIAV O−+−+ O+ 1)プラス(4−)は、文献に報告されていること、または本出願においてCF IDSとして報告している2)ゼロ(0)は、本発明者らの知る限りでは文献に 報告されていないことを意味する。
3)gagタンパク質の特性は文献には報告されていないが、DNAの配列決定 によって推定したものである。
第2表 CFIDSレトロウィルスと既知型ウィルスとの相関関係報告された総合的症状 ウィルス の形成 免疫担専1 神経学的不全 疲労/困憑 ヘルペスの反応性 MMTV OOOOO qを(オンフウィルス) 鳥類 Q + + + + ()ITIJ Iおよび■) E+AV O+ Q + Q 4)神経組織から単離 CAVまたはそのウィルスのサブタイプは、RNAまたはDNAいずれかのポリ ヌクレオチド配列の存在によって特徴付けることができ、その配列は、実質的に 単離されたウィルスを含有する供給源にポリメラーゼ鎖反応法(PCR)などの 標準的な配列決定法を適用することによって入手でき、またそのヌクレオチドを 同定することができる。本明細書に記載の手法および配列を使用することにより 、実質的に単離されたウィルスのポリヌクレオチド配列をその供給源から入手す ることは当業者にとって常套手段である。このような供給源は天然供給源または 生産供給源として既述したものである。
故に、CAVまたはそのサブタイプウィルスのポリヌクレオチド配列は本発明の 一部を構成する。CAVの配列とは1つまたはそれ以上のヌクレオチドが異なっ ているが、CAVと相同的な配列をコードしている配列も、本発明の範囲内に包 含される。RNAのウィルス複製の転写誤差は高率であることがら、CAMのポ リヌクレオチド配列は単離体間の特定の変動によって特性化され、および超可変 領域またはドメイン間もあり得るがその特定の変動によっても特性化され得る。
別個のCAVサブタイプは、本明細書に記載している始原型ウィルスの配列とは 異なっているが、ゲノム構造体および保存配列の大きな領域を共有している配列 によって特性化することができる。具体的には、ウィルスにコードされている酵 素の配列は、CAMのサブタイプ間では類似していると期待される。CAVサブ タイプ間のアミノ酸レベルでのウィルス相同性は少な(とも40%であると期待 できる。より具体的には、このような相同性は約40%から約95%であると期 待される。サブタイプ間の相同性は少なくとも50%と言える。他のサブタイプ のCAVは少なくとも60%またはそれ以上のアミノ酸相同性を存することがで きる。幾つかの単離体は少なくとも70%の相同性を有し、また少なくとも80 %または90%の相同性を有するものもある。
CAVポリヌクレオチド配列は厳しいまたは緩やかなハイブリダイゼーンジン条 件下ET、 ManiatisらのMo1ecular Cloning(^L aboratory Manual)、 Co1d Sp窒奄獅■ )1arbar Laboratory(19112)、 387−389頁] にて、天然のCAMヌクレオチド(RNAまたはD N A )配列とハイブリ ダイズする配列を包含すると考えられる。好ましくは、CAM配列のハイブリク イセーノヨンのために高いストリンノエンンーの条件を用いる。本発明のポリヌ クレオチド配列は、CAVの抗原部位をコードするポリヌクレオチド配列と厳し い条件下でハイブリダイズすることもできる。厳しいハイブリダイゼーンジン条 件としては、65°Cにおける4XSSCのハイブリダイセー/ヨンの後に65 °CにてQ、1xsscで1時間洗浄することが例示される。あるいは、厳しい ハイブリグイゼーション条件の例として、50゛Cにおける50%ホルムアミド 、JXSSC中のものか挙げられる。
ポリヌクレオチド配列は緩やかなハイブリダイゼーション条件下にて天然のCA V配列とハイブリクイズできる。このような厳しくないハイブリダイゼーション 条件の例は、50’Cの4XSSCまたは42°Cで30−40%ホルムアミド を用いるハイブリダイゼー/gンである。
本発明のポリヌクレオチド配列は、遺伝子コードの縮重によって上記のCAVポ リヌクレオチド配列とは異なる場合もある。さらに、本発明のポリヌクレオチド 配列は、CA Vポリヌクレオチド配列の相補物(coa+plement)で ある配列である場合がある。CAVのポリヌクレオチド配列はHTLV lまた はHTLV ffには見いだされない配列を含有すると期待される。
CAVのDNA配列のアレル変異体(アミノ酸の変動を賀すまたは貸さない場合 もある種集合における天然に存在する塩基の変動)、およびその同族体または誘 導体も本発明に包含される。同様に、CAVペプチドまたは抗原部位をコードす るD N A配列であるが、遺伝子コードの縮重、または点突然変異またはそれ によってコードされているペプチドの活性、半減期若しくは生産性を増強するた めの誘発修飾に起因するCAMのDNA配列の変動、によってそのコドンの配列 が異なっているDNA配列も、本発明に包含される。
CAM配列内における目的の修飾として、コード化配列内で選択されたヌクレオ チド(1!$)またはアミノ酸残基(群)の置換、挿入または欠失が挙げられる 。例えば、構造遺伝子の操作は、正しいアミノ酸(群)を保持させると同時に、 個々のヌクレオチドを変動させることによって行うことかでき、あるいはそのヌ クレオチドは生物学的活性を喪失させることなく、アミノ酸配列を変化させるよ うに改変することができる。このような置換、挿入または欠失のための突然変異 手法、例えばインビトロ突然変異およびプライマー修復は当業者に周知である[ 例えば、米国特許第4,5]8,584号を参照のことつ。
CAVのポリヌクレオチド配列の1つの可能性ある供給源は、ヒトCFIDS患 者由来の白血球と同時培養した組織培養細胞からの抽出上清から入手されるDN Aである。このDNAは、特許手続き上の微生物の寄託の国際的承認に関するブ タペスト条約の下に、アメリカン・タイプ・カルチャー・フレクション(ATC C)、米[E120852メリーランド、ロックビル、バークローン・ドライブ 12301に1991年8月28日に寄託され、ATCCNo と番号付けされ た。
CAVポリヌクレオチド配列は、断頭されたCAVを含をする5au3AtP! i化したゲノムDNAのラムタFix増幅ファージライブラリーにl1lI的な 配列決定法を適用することにより入手でき、そのヌクレオチドも同定でき、これ も同様にATCCへ1991年8月28日に寄託され、ATCCNo と番号付 けされた。
標準的な配列決定法を適用して入手できるCAVポリヌクレオチド配列の可能性 ある供給源の別のものは、断頭されたCAVを含有するBaLIIHI消化した ゲノムDNAのE 、 col i枕内ブルースクリプト・プラスミド・ライブ ラリーであり、これも1991年8月28日にATCCへ同様に寄託され、AT CCNo、−□と番号付けされた。
CAVポリヌクレオチド配列は、上記のATCC寄託物のいずれかから入手され る核酸配列を含有することができる。CAVまたはそのサブタイプは、以下の図 ]AおよびIBに示しているDNA配列のすべてまたはその一部を含有するもの としても特性化することができる。これに加え、他のCAV配列は上記の寄託物 または他の動物の細胞供給源から入手でき、および/または作製できる。本発明 のD N A配りflは、上記のATCC供給源のいずれが由来のDNA配列と 厳しい条件Fでハイブリダイズすることもできる。本発明のDNA配列はまた、 図IAおよびIBのDNA配列と厳しい条件下でハイブリダイズできる。
CAMは、図1または図2の配列を含有するものに限定されない。CAVの最終 的特徴は、本明細書に記載している始原型単離体に関係するウィルス分類学者の 技術的範囲内にある。既述した1つまたはそれ以上の特徴はいずれも、新たな単 離体をCAMと分類するのに十分であり得る。
本発明のさらに別の態様は、実質的な単離型のCAVポリペプチドである。CA Mまたはそのサブタイプウィルスのポリペプチド配列も本発明の一部を構成する 。CAVポリペプチドは既述のCAVポリペプチド配列によってコードされ得る 。CAMポリペプチドはCAVのゲノムによってコードされている少なくとも1 0個のアミノ酸配列を含有しているものが好ましい。CAVポリペプチドはCA V抗原決定基のすべてまたはその断片も含有することができる。また、CAVポ リペプチドは構造ウィルスタンパク質のすべてまたはその断片を含有することも できる。CAVポリペプチドはさらに、ウィルスの非構造タンパク質のすべてま たはその断片も含有できる。
CAVのポリペプチド配列とは異なる1つまたはそれ以上のアミノ酸変異を含有 するポリペプチド配列であって、CAVとのアミノ酸レベルでの相同性を共有し ている配列をフードするポリペプチド配列も、本発明に包含される。既述のよう に、ウィルス復製の転写誤差により特定の超可変アミノ酸領域またはドメインに よって特性化されるCAVポリペプチド配列が産生される場合がある。別個のC AVサブタイプの特徴は、本明細書に記載している始原型ウィルスのポリペプチ ドと異なっているポリペプチド配列であって、本明細書記載の始原型ウィルスと 全構造(−次、二次および三次)組織体および保存配列の大きな領域を共有する ポリペプチド配列であり得る。具体的には、ウィルスによりコードされている酵 素配列はCAVのサブタイプ間で類似していると期待される。
CAVサブクイブについてのアミノ酸しヘルでのウィルス相同性は少なくとも4 0%と期待されろうより具体的には、このような相同性は約40%から約90% の範囲内にあると期待される。サブタイプ間の相同性は少なくとも50%であり 得る。他のCAVのサブタイプは少なくとも60%またはそれ以上、例えば70 %または80%のアミノ酸相同性を有することができる。この相同性は、全ゲノ ム、またはその別個の断片、例えば個々のウィルスタンパク質コード化ドメイン 、特に保存(非〜構造)タンパク質、または本明細書に記載している配列のいず I 。
れかにわたって評価することができる。
本発明の他のポリペプチド配列として、厳しい条件下でCAVアミノ酸配列配列 イブリダイズできる配列を挙げることができる。本発明のポリペプチド配列はま た、CAVの抗原部位をコードするアミノ酸配列とも厳しい条件下でハイブリダ イズできる。CAVのポリペプチド配列はHTLV IまたはHTLV IIに 見いだされない配列を含有していると期待される。
修飾CAVポリペプチド、その同族体または誘導体も本発明に包含される。CA Vポリペプチド同族体には、CAVと少なくとも40%の相同性を有する突然変 異または修飾タンパク質またはポリペプチドなどがあり得る。さらに詳細には、 修飾CAVタ/バク質は天然CAVポリペプチドと約60%の相同性を有するこ とができ、最も好ましくは約80%以上の相同性を有するものである。
通常、CAMポリペプチド同族体は1.2.3、または4つだけのコドンが異な っている。例示すれば、天然のCAMポリペプチドのアミノ酸配列、または上記 のCAVポリペプチドのいずれかと若干のアミノ酸変動しが有していないCAV ボッペプチド、特に保存的アミノ酸置換を有するCAVポリペプチドが挙げられ る。保存的置換とは、その側鎖に関連があるアミノ酸のグループ内で起こる置換 である。遺伝子的にフードされているアミノ酸は一般に4つのグループに分類さ れる。 (1)酸性=アスパラギン酸、グルタミン酸;(2)塩基性=リジン、 アルキニン、ヒスチジン;(3) 非極性=アラニン、バリン、ロイシン、イソ ロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン;および (4) 非=i極性=グリシン、アスパラギン、グルタミン、システィン、セリ ン、スレオニン、チロ7ン。フェニルアラニ/、トリプトファンおよびチロシン は芳香族アミノ酸として一括分類される場合が時にある。例えば、ロイノンをイ ンロイノンまたはバリンと、アスパラギン酸をグルタミン酸と、スレオニンをセ リンと、単離して置き換えることを、またはあるアミノ酸を構造的に関連するア ミノ酸と同様に保存置換してらCAVポリペプチドに対して大きな作用を与えな いと、期待するのは妥当である。
CAVおよびポリヌクレオチドおよびポリペプチド配列を単離し、同定できれば 、ウェスターン・プロ、ト、ELISAまたは池の診断検定、免疫学的または治 療学的組成物および抗体およびワクチン組成物を作成するための免疫学的組成物 に有用である診断用試薬およびプローブを開発することも可能になる。これらの 組成物はCFIDSまたはその関連疾患の診断、処置および予防に有用であり得 る。
このように本発明は別の態様として、CFIDSまたはその関連疾患の診断に有 用である診断用試薬を提供するものである。以下でさらに詳細に説明するように 、このような試薬は、CAVポリヌクレオチド配列、例えばその相補的配列およ び上述の他の配列を含有することができる。このような試薬は上述のCAVポリ ペプチド配列も含有することができる。CAM配列は要すれば、診断可能なリガ ンド、治療学的または毒素分子を伴うことができる。
本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチド試薬はHTLV U gagタン パク質内に存在する配列およびCAM内に存在する配列と結合できる。この試薬 はCAVに対する抗体とハイブリダイズできるポリヌクレオチド配列をも含有で きる。この試薬は患者のCAMを検出するためのハイブリダイゼーションプロー ブの形態であることができる。また、この試薬はCAVの他の配列を増幅できる PCRプライマーの形態であることができる。さらに、この試薬はCAV配列の エピトープまたは抗原性部位に対する抗体であってもよい。
本発明の試薬としてCAVポリヌクレオチド配列を使用するPCRプライマー配 列は通常のPCR手法に従って、少なくとも約50塩基長であり、その間に少な くとも100塩基から1500塩基もの大きさの介在配列を伴う。約30ヌクレ オチドまでの比較的大きな配列か実際的な上限として使用できる。しかし、これ よりも大きいかまたは小さい配列長もPCR手法を改変させる上で有用な場合が ある。本発明においては、プライマーの長さは本明細書の開示によって限定され ない。
同様に、本発明のハイブリダイゼーションプローブは現在の技術に基づけば、少 なくとも10塩基長のものが望ましい。通常、このようなプローブ配列は約50 塩基長よりも大きくない。プローブの長さは15がら3o塩基の長さのものがよ り好ましい場合がある。しかし、本発明の方法および組成物では、それよりも小 さなおよび大きなプローブ配列が有用な場合もある。プローブの長さは本発明を 限定するものでなく、当業者ならば、適当な長さのプローブを設計できる知識を 有していると憩われる。本発明のハイブリダイゼーションプローブは上述のよう に、検出可能な襟識物を伴うものが望ましいことがある。
本発明のプライマーおよびプローブは、通常の検定方法、および下記の検定方法 で使用するため、標的CAV配列と選択的にハイブリダイズできる。本明細書で 使用する「選択的ハイブリダイゼーションJとは、プローブが、感染患者から入 手した臨床試料中の標的CAV配列と適切なストリンジエンシーの下に検出可能 にハイブリダイズできるが、CAVとは無関係な試料中の他の配列とは検出可能 にハイブリダイズできないことを意味するものといえる。この要件を備えた配列 は、当業者ならば、プローブ配列と所望の標的CAV配列との間の相同性の機能 レベルに基づいて設計できる。目的とした用途にとって充分な長さと相同性を有 しているプローブのみが選択的にハイブリダイズし、許容される非適合の数がプ ローブの長さに伴って増大する。通常、プローブは少なくとも15ヌクレオチド の長さのものであり、より好ましくは少なくとも2o、普通は少な(とも25ヌ クレオチド長のものである。
本明細書中に記載した全てのポリヌクレオチド配列およびポリペプチド配列は、 それらが診断もしくは治療用の試薬として使用するためのものであるが、または 研究もしくはその他のためのものであるかを問わず、当業者に既知の方法によっ て調製することができる。このような方法には、化学合成法(酵素合成法を含む )、組換え遺伝子操作法(PCRを含む)、またはこれら既知の方法の種々の組 合せが含まれる。
本発明のポリペプチド配列の合成を、Merrir 1eld[J、^、C,S 、、 85: 2149−2154 (+963)]が記載している固相合成法 に従って行なうのが好都合である。この方法はよく知られており、ペプチド調製 用には普通の方法である。ペプチド合成のための別の方法を、B odansz kyらCPeptide 5ynthesis、第2版(John Wiley  and 5ons: 1976)]が記載している。例えば、本発明のペプチ ドを標準溶液ペプチド合成法を用いて合成することもできるが、この方法は化学 もしくは酵素法のアミド結合形成を用いてアミノ酸もしくはペプチドフラグメン トを段階的もしくはプロ、り結合させることからなる[例えば、H,D、Jak ubke、 The Peptides、^nalysis、 5ynt7中、  Academic Press (New York 1987)+ p、  103−165; J、D、G1as++。
同書、 I)p、176−184:および欧州特許0324659 A2 (酵 素によるペプチド合成法を記載)を参照]。これらの文献はツ照として本明細書 の一部を構成する。
また、本発明の全てのポリヌクレオチド配列およびポリペプチド配列を、通常の 遺伝子操作法によって調製することができ、そして所望により修飾することがで きる。ペプチドを既知の組換えDNA法で調製することができるが、これには選 択したペプチドの暗号配列を担持するDNAフラグメントを宿主微生物または細 胞内でクローニングおよび発現させることが含まれる。種々の微生物および細胞 (例えば、細菌、哺乳動物細胞、酵母、バキュロウィルスおよび昆虫細胞を含む )中で選択したポリペプチドをクローニングおよび発現させるための系は既知で あり、公的および非公的な研究所および寄託所から、ならびに市販供給元から入 手することができる[Sambrookら(上記)をも磐照]。
上記のようにして得たか、または上記のようにして修飾したCAV DNAを選 択した発現ベクターに導入して、C、A Vポリペプチドを発現させる方法に使 用するための組換え分子またはベクターを作成することができる。移しい種類の 適切な発現ベクターが、通常の分子生物学的方法にょる哺乳動物(ヒトを含む) 発現、昆虫細胞発現、酵母における発現、菌類における発現および細菌発現用に 当分野で知られている。
これらのベクターおよびベクター構築物は、本発明のCAVポリペプチド(その 抗原性または免疫原性フラグメントを含む)をフードしている本明細書記載のC AV DNA配列を含有している。また、本方法に使用するベクターは、本発明 のCAV DNA暗号配列と機能的に結合した選択した調節配列を含有している 。選択したベクター中に存在しているのが好ましい調節配列には、プロモーター フラグメント、ターミネータ−フラグラント、ポリアデニル化配列、エンハンサ −配列、マーカー遺伝子、および適当な宿主細胞においてタンパク質の発現を指 令する他の適当な配列が含まれる。また、機能的なスプライス供与および受容部 位を有するイントロンおよびリーダー配列を、所望により発現構築物中に含有さ せてもよい。得られたベクターは、選択した宿主細胞中でCAVの複製および発 現を指令することができる。発現構築物は、選択した宿主中で安定に維持されう る染色体外要素(例えば、プラスミド)などのレプリコン中に維持されることが 多い。
使用される形質転換法は形質転換される宿主に依存し、種々の方法が当分野で既 知である。CAMタンパク質またはポリペプチドの発現を得るためには、形質転 換体から導いた組換え宿主細胞を、組換えCAVタンパク質またはポリペプチド をコードしている配列を発現させる条件のもとてインキュベートする。これらの 条件は選択した宿主細胞に依存して変化するであろう。しかし、これら条件は、 当業者にとって確かめるのは容易である。
得られたCAVタンパク質またはポリペプチド産物を、クロマトグラフィー(例 えば、HPLC,親和性クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィーな ど):電気泳動、密度勾配遠心:溶媒抽出などの方法によって精製することがで きる。必要なら生成物をさらに適切に精製して、培地中に分泌されたがまたは宿 主細胞の溶解によって生成したあらゆる宿主細胞タンパク質を実質的に除去し、 少なくとも宿主残骸(例えば、タンパク質、脂質および多糖)を実質的に含まな い生成物を得ることができる。
哺乳動物細胞においてCAVペプチドまたはタンパク質を発現させるためには、 発現ベクターを当業者に周知の方法によって合成することができる。ベクターの 成分、例えばレプリコン、選択遺伝子、エンハンサ−、プロモーター、マーカー 遺伝子などは、天然供給源から得ることができるか、または既知の方法によって 合成することができる[Kaufmanら、 J、5to1.Biol、、15 9: 511−521 (1982):およびKaufman、 Proc、N aLl、Acad、Sci、l1SA、 82: 6g9−693 (1985 )を参照コ。別法によればA ベクターDNAはウンバピローマウィルスゲノムgLuskyら、 Ce1l、  36+ 391−401(1984)]の全部または一部を含有していてよく 、また、C127マウス細胞などのセルライン中に安定なエビソーム要素として 保持されていてよい。
哺乳動物細胞の発現のために選択されるプロモーターには、広い宿主範囲を存す る多量に発現される哺乳動物ウィルス遺伝子をコードしている配列、例えば、5 V4Q初期プロモーター、マウス乳腫瘍つィルスLTRプロモーター、アゾ/ウ ィルス主後期プロモーター(Ad ML P)、および単純庖疹ウィルスプロモ ーターが含まれうる。また、ネズミメタロチオネイン遺伝子などの非ウィルス遺 伝子配列も宵用なプロモーター配列を与える。エンハンサ−要素の例には、5V 4Q初期遺伝子エンハンサーJDijkemaら、邸坦しし±+ 761 (1 1185)コ、ならびにラウス肉腫ウィルスの長末端反1(L T R) [G ormanら、 Proc、Natl、Acad、Sci、、 79: 877 7(1982)]から、およびヒトサイトメガロウィルス[Boghartら、 蝕旦、 41: 521 (1g85)コから導いたエンハンサ−/プロモータ ーが含まれるLまた、5assone−Cors iおよびBorelli、  Trends GeneL、 ’i: 215 (19+16): Mania tisら+ 5cience、 Q38: 1 237 (1987);およびAfbertsら、 Mo1.Biol、of  the Ce1l、第2版(1989)をも参照コ。
転写クーミネーター/ポリアデニル化シグナルの例には、5V4Qから導かれる ものが含まれる[sambrookら、上記コ。
哺乳動物細胞系には動物ウィルスから導かれる系が含まれ、これは復製のために トランス作用性の因子を必要とする。哺乳動物レプリコンの例には、つ/パピロ ーマウィルスおよびエプスタイン−バーウィルス、バーウィルス、例えばSV  401Gluzman、 Ce1l−123: 175 (1981)lまたは ポリオーマウィルスから導かれるレプリコンが含まれる。このような哺乳動物− 細菌のシャトルベクターの例には、pM T 2 [Kaufanら、 Mo1 .Ce11.Biol、、 3: 946 (1989)]およびpHE B  O[Shimizuら、Mo1.Ce11.Biol、、 q: 1074 ( 1986)Eが含まれる。
異種のポリヌクレオチドを哺乳動物細胞中に導入するための方法は当分野で既知 であり、デキストラン媒介のトランスフェクション、リン酸カル/ウム沈澱法、 ポリブレン媒介のトランスフェクション、プロトプラスト融合法、電気穿孔法、 リポソーム中へのポリヌクレオチドの封入、および核中へのDNAの直接マイク ロインジェクションが含まれる。
発現のための宿主として利用可能な哺乳動物セルラインは当分野で既知であり、 ATCCから入手可能な多数の永久セルラインが含まれる。これらには、チャイ ニーズ・ハムスター卵巣(CHO)細胞、HeLa細胞、幼ハムスター腎(BH K>細胞、サル腎細胞(COS)、ヒト肝細胞癌細胞(例えば、HepG2)、 および多数の他のセルラインが含まれるが、これらに限定はされない。
また、CAVタンパク質またはポリペプチドフラグメントをコードしているポリ ヌクレオチドを適当な昆虫発現ベクター中に挿入し、該ベクター中の制御要素に 機能的に結合することができる。ベクターの構築には当分野で既知の方法を用い る。一般的に、発現系の成分には、移転ベクター、通常はバキュロウィルスゲノ ムの7ラグメントおよび発現させようとする異種の遺伝子または遺伝子群の挿入 のための好都合な制限部位の両方を含有する細菌性プラスミド:バキュロウィル スゲノム中への異種遺伝子の相同組換えを可能にする移転ベクター中のバキュロ ウィルス特異的なフラグメントに相同な配列を有する野生型バキュロウィルス; ならびに適当な昆虫宿主細胞および増殖培地が含まれる。
バ牛ユロウイルス/昆虫細胞発現系のための材料および方法は、特に、lnvi LrogeJSan Diego、 C^]のキット形式の市販品から入手する ことができる(”MaにBaa”キット)。これらの方法は当業者に広く知られ ており、SummersおよびSm1th LTexas Agricultu ral ExperIment 5tation Bulletin No、  1555 (1987)]に十分■燒■ されている(以降においては’SummersおよびSm1th”)。
昆虫細胞移転ベクターは、好ましくは、プロモーター、リーダー(所望による) 、1またはそれ以上のCAV暗号配列、および転写終止配列を含有している。ま た、このプラスミドは、大腸菌中での選択および増殖のための原核性アンピシリ ン耐性(amp)遺伝子および複製起点ならびにポリへドリンポリアデニル化シ グナルCMi11erら、^nn、Rev、Microbio1.、42: 1 77 (1988>]を含存しているのが普通である。
最近では、AcNPV中に外来遺伝子を導入するための最も普通に用いられる移 転ベクターはpAc373である。また、pVL985を含む当業者に既知の多 数の他のベクターが設計されている[LuckovおよびSu+omers、  Virology、 17: 31 (1989)を参照]。
プロモーターの例には、ウィルス性ポリヘトリンタンパク質をコードしている遺 伝子[Fr1eaenら、″バキュc1ウィルス遺伝子発現の調節”、 The  Mo1ecular Biology or Baculoviruses中 αalter DoerflerJg) (1986): E PO公開No、  12783X および155478]およびp10タンパク質をコードしている遺伝子[Vla kら、 J、Gen。
■rot、、 69: 765 (1988)]から導いた配列が含まれる。
適当なシグナル配列をコードしているDNAは、分泌型の昆虫またはバキ二ロウ イルスタンパク質のための遺伝子、例えばバキュロウィルスポリヘトリン遺伝子 から導くことができるICarbonel lら、譚匣、リ 409 (198 B)コ。別法では、非昆虫起源のリーダー、例えば、ヒトα−インターフェロン [Maedaら、 Nature、 315: 592 (1985)] ;ヒ トガストリン放出ペプチドCLebacq−Verheydenら、 Mo1e c、Ce1l。
Biol、、 8: 3129 (1988)] ;ヒトI L −2ESmi thら、Proc、 Naむ1.Acad、Sci、IJS`、 82: 8404 (1985)コニマウスI L−31Miyajimaら、 Gen e、58: 273 (1987)コ;およびヒトグルコセレブロシダーゼ[M artinら、喝、ヱ: 99 (1988)]をコードしている遺伝子から得 たリーダーを用いて、昆虫において分泌を得ることもできる。
異種のDNAをバキュロウィルス中の所望の部位に導入するための方法は、当分 野で既知である(SuartrersおよびSm1th、上記;Juら(198 7)、上記HSm1thら、輩of、 Cat 1. Biol、 、ジ: 2 156 (1983);およびLuckovおよびSu+1IIllers ( 1989){上記を 参照コ。CAVポリペプチドまたはタンパク質をコードしているDNA配列を移 転ベクター中に挿入した後、このベクターおよび野生型ウィルスゲノムを昆虫宿 主細胞中にトランスフエフシランし、そこでベクターとウィルスゲノムを組換え させる。次いで、この新たに生成させたバキュロウィルス発現ベクターを感染性 組換えバキュロウィルス中にバ・7ケージングさせる。組換えウィルスを同定す るために、当業者に既知の方法により昆虫細胞の単層上にトランスフェクンヨン 上清をプラーク形成させることによって視覚的なスクリーニングを実施する[” Current Protocols in k1icrobiologY’、 第2巻(Ausubelら編)、 16.8 (Supp、 to、@199 0); Su+uersおよびSm1th、上記: Millerら(1989 )、上記コ。屈折性の吸収体の存在によって組換えウィルスを同定する。
組換えバキュロウィルス発現ベクターが、数種の昆虫細胞への感染用に開発され ている。例えば、特に^edes aegypti、 Autographa  cal汀ornica%Bombyx 5ori。
Drosophila melanogasLerSSpodoptara f rugiperda、およびTrichoplu8ia n奄■ ための組換えバキュロウィルスが開発されている[PCT公開No、 1089 1046699; Carbonel Iら、J、Virol、、56: 15 3 (1985) ; fright、!1ature、321: 718@( 1986) : Sm1thら、 Mo1.Ce11.Biol、、ジ: 2156 (19 83) ;および一般的にはFraserら、工Vitro Ce11.Dev 、Biol、、 25: 225 (1989)を参照]。
また、細菌発現法および発現系成分も当分野で既知である。細菌性発現ベクター または構築物の成分には、細菌性プロモーター、転写開始領域、RNAポリメラ ーゼ結合部位、転写終止配列、シグナル配列およびオペレーターならびに所望の CAM配列が含まれる。構成性の発現は、オペレーターなどの陰性調節要素の非 存在下で起こりつる。さらに、陽性の調節は、遺伝子活性化タンパク質結合配列 によって達成されうる。遺伝子活性化タンパク質の例はカタボライト活性化タン パク質(CAP)であり、これは大腸菌におけるlacオペロンの転写の開始を 助ける[Ra1baudら、 Ann、Rev、GeneL、、18: 173  (1984)F。従って、調節された発現は陽性または陰性のいずれかであっ てよく、これによって転写が増強または減温される。
プロモーター配列の例には、ガラクトース、ラクトース(Iac) CChan gら、跳叩re、 198: 1056 (1977)]およびマルトースなど の糖代謝酵素から得られる配列;トリプトファン(irp)などの生合成酵素か ら得られる配列[Goeddelら、 1luc、Ac1dsRes、、邑:  4057 (1980); Yelvertonら+ Nucl、人cids  Res、、 9−: 731 (1981j: 米国 特許No、 4.738.921; E P○公開No、036776および1 21775i : g−ラクタマーゼ(bIa)プロモーター系[Weissm ann、 ’インターフェロンおよび他の誤認物のクローニング”+ Inte r4eron 3 (1,Gresserm)(19g+)コ;バクテリオファ ージλPL[Shimatakeら、 Nature、 292: 128 ( 1981)コおよびT5[米国特許No、 4.689.406]が含まれる。
天然にはない合成プロモーター、例えば、米国特許No、4.551.433に 記載されているハイブリ、ドブロモーター、およびtacプロモーター[Ama nnら、 Gene、 25:167 (1983); de Boerら、  Proc、Natl、Acad、Sci、、 80: 21 (1983)]が 有用であるB 細菌性プロモーターは非細菌起源の天然プロモーター、例えばバクテリオファー ジT7 RNAポリメラーゼ/プロモーター系[5tudierら、J、Mo1 .Biol、、189川13 (1986)+ Taborら、 Proc、N atl、^cad、sci、、 82: 1074 (1985); E PO 公開mo。
267851をも参照]を含有することができる。
機能的なプロモーター配列に加えて、効果的なリポソーム結合部位も原核生物中 での外来遺伝子の発現に宵月である[例えば、大腸菌のシャインーダルガルノ( SD)配列; 5hineら、 Nature、 254: 34 (1975 )]。
細菌中で外来タンパク質の分泌を与える適当なシグナル配列をコードしているD NAを、分泌型細菌タンパク質の遺伝子、例えば大腸菌の外層膜タンパク質遺伝 子(ompA)[Masuiら+ Experimental Manipul ation or Gene Expression (P983) ; Ghrayebら、 EklBOJ、、 3: 2437 (1984月お よび大腸菌アルカリホスファターゼシグナル配列(phoA )[Okaら、  Proc、Natl、Acad、Sci、、 82: 7212 (1985) :米国特許No、 4.336.336をも参照]から導くことができる。追加 の例として、種々のBac 1flus株由来のα−アミラーゼ遺伝子のシグナ ル配列を用いて、B、 5ubtilisがら異種タンパク質を分泌させること ができるUPalvaら、 Proc、NaLl、Acad、 Sc i、 U SA、グ: 55g2 (19B2>: E PO公開No、 244 (14 2]。また、シグナルペプチド配列フラグメントを有する融合タンパク質をフー ドするキメラDNA分子を創製することによって、CAVタンパク質を細胞から 分泌させることができる。
転写終止配列の例は、強力なプロモーターを有する遺伝子から得た配列、例え発 現構築物を、宿主細胞において安定に維持されつる染色体外要素(例えば、高ま たは低コピー数プラスミド)などのレプリコン中に維持することができる。
別法によれば、発現構築物を、組込みベクターによって細菌ゲノム中に組込むこ とができる。組込みベクターは、通常、ベクターの組込みを可能にする細菌染色 体に相同な配列を少なくとも1つ含有している。組込みは、ベクター中の相同な りNAと細菌染色体の間の組換えによって生じるようである[例えば、EPO公 開No、127328を参照]。また、組込みベクターは、バクテリオファージ またはトランスポゾン配列からなっていてもよい。
別法によれば、上記成分のいくつかを共に形質転換ベクター中に設置することが できる。通常、形質転換ベクターは、レプリコン中に維持されるかまたは組込み ベクター中に展開される選択マーカーを含有している。選択マーカーは細菌宿主 中で発現可能であり、これにはアンピシリン、クロラムフェニコール、エリスロ マイシン、カナマイシン(ネオマイシン)およびテトラサイクリンなどの薬物に 対して細菌を耐性にする遺伝子が含まれうる[Daviesら、 Annu、R ev、Microbiol、。
32: 469 (1978)]。また、選択マーカーは、生合成遺伝子、例え ばヒスチジン、トリプトファンおよびロイシン生合成経路における生合成遺伝子 を含有していてもよい。
細菌の発現および形質転換ベクター(染色体外レプリコンまたは組込みベクター のいずれか)が、多数の細菌の形質転換用に開発されている[例えば、Falv aら1Proc、 Nat 1. Acad、 Sc i、 us^、79:  55B2 (1982); 5hiIllatakeら、Natu窒■A292 : 12g (1981); Powellら、Appl、Environ、Microbi ol、、54: 655 (198B); PowellらAAPP l、Environ、Microbiol、、 54: 655 (1988) および米国特許No、 4.745.056に記載されているベクターをオ照] 。
外性DNAを細菌宿主中に導入する方法は当分野で周知であり、これら方法には 代表的にCaCLまたは他の試薬(二価のカチオンおよびDMSOなど)で処理 された細菌の形質転換が含まれる。また、D N Aを電気穿孔法によって細菌 細胞中に導入することもできる。形質転換法は、形質転換しようとする細菌種に よって変化するのが普通である。例えば、Massonら、 FEMS Mic robiol、1.ett、、 60: 273 (191t9); Mill erら、Proc、Natl、Acad、Sci、、85: 856 (198 8); Chassyら1■ Microbio1.Lett、、 44: 173 (1987)+ Aug ustinら、 FEMS Mierobiol、LettA、明、2 03 (1990)および当分野で既知の他の多数の参考文献を参照。
また、酵母発現系も当業者には既知である。通常の酵母発現用のベクターまたは 発現構築物は、プロモーター、リーダー(所望による)、CAV暗号配列および 転写終止配列を含有している。酵母プロモーターは、転写開始領域、RNAポリ メラーゼ結合部位(“TATAボックス”)、転写開始部位、上流活性化配列( UAS)[1節された(誘導性の)発現を可能にする]を含有している。構成性 の発現は、UASが存在しないときに起こる。調節された発現は陽性または陰性 のいずれであってもよく、これによって転写が増強または減温される。
特に有用なプロモーター配列には、例えば、アルコールデヒドロゲナーゼ(AD H)[EPO公開No、284044]、エノラーゼ、グルコキナーゼ、グルコ ース−6−ホスフェートイソメラーゼ、グリセルアルデヒド−3−ホスフェート −デヒドロゲナーゼ(GAPまたはC,APDH)、ヘキソキナーゼ、ホスホフ ルクトキナーゼ、3−ホスホグリセレートムターゼ、およびピルベートキナーゼ (PyK)[EPO公開No、 329203]が含まれる。また、酸ホスファ ターゼをコードしている酵母PH05遺伝子も有用なプロモーター配列を与える [Myalloharaら、 Proc、Natl、人C合成ハイブリッドプロ モーターには、GAP転写活性化領域に結合したADH調節配列[米国特許No 、 4.876、197および4. ago、 734]、CAPまたはPyK などのグルツース分解酵素遺伝子の転写活性化領域と結合したADH2、G’A L4、GALIOまたはPH05遺伝子の調節配列[EPO公開No、 164 556]が含まれる。
非酵母起源の配列がプロモーターとして機能することもある[例えば、Cohe nら。
Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 [13^、 77: 107 g (1980);および)Ienikoffら、 Nat浮窒■A 284 835 (19g+)を1シ照コ。
酵母における細胞内発現のためには、プロモーター配列をDNA分子と直接結合 させてよい。発現したタンパク質の分泌のために、適切なシグナル配列をコード しているDNAを、酵母インベルターゼ遺伝子[EPO公開No、012873 HEJ本特許公開No、 62.096.086]およびA因子遺伝子[米国特 許No、 4.588.684]などの分泌型酵母タンパク質の遺伝子から導く ことができる。さらに、酵母において分泌を与えるインターフェロンリーダーな どの非酵母起源のリーダーが存在する[EPO公開No、060057]。好ま しい種類の分泌リーダーは酵母α−因子遺伝子の7ラグメントを用いる[例えば 、米国特許No、 4.546.083および4,870,008: EPO公 開jlo、324274;およびPCT公開11o、 to 89102463 を参照コ。
発現構築物はレプリコン(例えば、高または低コピー数プラスミド)中に維持さ れていることが多く、このレプリコンは2つの複製系を冑していることがあり、 発現のために酵母中にならびにクローニングおよび増幅のために原核宿主中に維 持されることを可能にする。このような酵母−細菌シャトルベクターの例には、 別法によれば、発現構築物を組込みベクターにより酵母ゲノム中に組込むことが できる。この組込みベクターは、通常、ベクターの組込みを可能にする酵母染色 体に相同な少なくとも1つの配列を含有しているが、発現構築物を囲む2つの相 同な配列を含有しているのが好ましい[0rr−feaverら、 Meth、 Enzymol、、101: 228−245 (+983)F。
通常、染色体外および組込み発現構築物は、形質転換された酵母株の選択を可能 にする選択マーカーを含有する。この選択マーカーには、酵母宿主中で発現する ことができる生合成遺伝子、例えばADE2、HIS4、LEU2、TRPIお よびAlO2、ならびにG418耐性遺伝子が含まれる。さらに、適切な選択マ ーカーは、金属などの毒性化合物の存在下で増殖する能力を酵母に与えることが できる。例えば、CUP Iの存在は、酵母が銅イオンの存在下で増殖すること を可能にするrButtら、 Microbiol、Rev、、 51: 35 1 (1987)]。
さらに、上記成分のいくつかを、上記のように組込みベクター中に展開されるか またはレプリコン中に維持される選択マーカーを通常は含有している形質転換ベ クター中に一緒に設置することができる。
発現および形質転換ベクター(染色体外レプリコンまたは組込みベクターのいず れか)が、多数の酵母株への形質転換用に開発されている[例えば、Kurtz ら、!!分野で既知の他の多数の参考文献を参照]。
外性DNAを酵母宿主中に導入する方法は当分野で周知であり、通常はアルカリ カチオンで、処理した無傷の酵母細胞の形質転換またはスフェロプラストの形質 転換のいずれかを包含する。形質転換法は、形質転換しようとする酵母の種によ って変化するのが普通である「例えば、特にKurtzら、 Mo1.Ce11 .Biol、、 3: 142 (1986) ; Gleesonら、J、G en、Microbioi、、132: 3459 (1986) ;Creg gら、Mo1.CeP1.Bi 銀ユ1塁: 3376 (1985)を参照]。
融合タンパク質は、酵母、哺乳動物、バキユロウィルス、および細菌発現系にお いてCAVタンパク質およびポリペプチドを直接発現させるための別の方法を与 える。通常、内生タンパク質(宿主に依存する)または他の安定なタンノ(り質 のN−末端部分をコードしているDNA配列を、異種の暗号配列の5゛末端に融 合させる。発現させるとこの構築物は、2つのアミノ酸配列の融合体を与えるで あろう。得られた融合タンパク質は、所望により、CAV遺伝子から宿主細胞タ ンノ<り質を切断するプロセシング酵素のための切断配列を2つのアミノ酸配列 の連結点に保持している[例えば、Nagaiら、 Nature、 309:  810 (1984)およびEPO公開No、 196056を参照]。1つ の例はユビキチン融合タンパク質であり、これはCAVタンパク質からユビキチ ンを切断するプロセシング酵素のための部位を保持しているのが好ましい。この 方法により、天然のCAVタンパク質を単離することができる[例えば、Mil lerら、 Bio/Technology、 7: 698 (1989)を 参照]。
別法では、選択した宿主細胞からのCAVタンパク質の分泌を与えるリーダー配 列フラグメントを含有する融合タンパク質をコードするキメラDNA分子を創製 することによって、CAVタンパク質またはポリペプチドを選択した宿主細胞か ら増殖培地に分泌させることができる。アデノウィルスの2分節リーダーが、哺 乳動物細胞において外来タンパク質の分泌を与えるリーダー配列の例である[B irnstie!ら、(旦、 41: 349 (1985) ; Proud footおよびYhitelav、 ”真核性RNAの終止および3゛末端プロ セシング’、Transcription and splicing中(B、  D、 I(agesおよびり、M、G1overX198g) ; Prou dfoot、 Trends Biochem、Sci、、 14: 105  (P989)]。
インビボまたはインビトロで切断すること力呵能な、リーダーフラグメントと外 来遺伝子の間にフードされたプロセシング部位が存在しているのが好ましい。こ のようなリーダー配列フラグメントは、上記の種々の選択した宿主細胞に対して 当業者には既知である。
CAVポリヌクレオチド配列およびポリペプチド配列の同定ならびに全CAV配 列の最終的な配列決定は、常法によって得られる適切なCAV−特異的な抗体の 開発を可能にする。診断または研究用試薬として、これらCAV配列に対して生 成させた抗体は、CAVタンパク質をさらに精製するためのアフィニティーカラ ムなどにおいて有用であろう。本発明の抗体を、例えば検出可能な標識または標 識系と結合させることにより、インビボおよびインビトロの診断用に利用するこ とができる。また、これら抗体を、例えば当業者に既知のある種の毒性またCt 治療用化合物または部分(例えば、す/ン)と結合させることにより、インビボ およびインビトロの治療用に用いることができる。
CAV配列によってコードされているペプチドに、具体的には本発明の検定で用 いるための該ペプチド中の抗原性部位に対する抗体には、既知の方法によって生 成させたモノクローナルおよびポリクローナル抗体、ならびにキメラ抗体または ”組換え“抗体が含まれうる。さらに、合成により設計されたMAbを既知の遺 伝子操作法[1,D、 Ru5eら、 5cience、 246: 1275 −1281 (1989)]によって作成することができ、本明細書中に記載し た方法において使用することができる。簡潔にするため、Mabなる用語を以降 の本明細書中で使用するが、ある種のポリクローナル抗体、特に高力価のポリク ローナル抗体および組換え抗体をその代わりに用いることもできる。標的特異性 の増加のためには、本発明の検定においておよび可能性ある治療薬物として、モ ノクローナル抗体(MAb)を用いるのが一般に望ましい。また、既知の方法の いずれかによって非ヒトMabを”ヒト化”するのが好ましいこともある[例え ば、米国特許No、 4.634.664および4.634.666を参照]。
(a)ポリクローナル抗体の精製調製物;(b)モノクローナル抗体組成物、ま たは(c)組換え抗体組成物である本発明の抗CAV抗体組成物は、CAVポリ ペプチドの抗原決定基に結合する抗体を含有しているのが好ましい。
好ましくは、本発明は、例えばHTLV IIなどの他のヒトレトロウィルスと 反応しない、CAVに対するMAbを開発することを意図している。1つの態様 においては、この抗体は、上記のCAV DNA配列によってコードされている CAV抗原性部位を同定またはそれに結合することができる。このような抗体を スクリーニング試験に用いることができる。
MAbは、現在では周知のKohlerおよびMilsteinの方法およびそ の改良法によって生成させることができ、CAVポリペプチド上の1またはそれ 以上の抗原性部位に指向させることができる。例えば、HTLV IおよびHT LV IIならびに他のウィルスの配列とは十分に異なっている、単離したCA V配列または抗原性部位をコードしているウィルス配列の一部を、MAbを得る ための常法において抗原として供することかできる。次いで、CAV上のエピト ープのみを認識し、HTLV Iもしくは]1または他のあらゆるレトロウィル ス上のエピトープを認識しない抗体を分泌するセルラインをこの用途に同定する ことができる。同様に、他のウィルス上のどのエピトープよりもCAVエピトー プにさらに強く結合して適切な条件のもとて抗体がウィルス間を区別することを 可能にする抗体を分泌するセルラインも有用であろう。当業者なら、CAVポリ ペプチド配列を免疫原として用い、本明細書中の教示を用いて多数のMabを作 成することができる。
また、CAV上のエピトープに特異的な抗体を標的化試薬として治療学的に用い て、ウィルス毒性または感染細胞毒性薬物を感染細胞に放出することができる。
診断用の標識と結合させる代わりに、治療剤は、ウィルスの復製機序を無力にす るかまたはウィルス感染した細胞を破壊することができる薬物またはリガンドに 結合させた抗体を用いる。このような薬物にはす/ン、ジフテリア毒素または他 の既知の毒性薬物が含まれるが、これらに限定されるものではない。個々の毒性 リガンドは本発明を限定するものではない。CAV配列によってコードされてい るペプチドに対する好ましい抗体は、カナダ特許出願2.016.830−7( 1990年11月16日公開)に詳細に記載されているように、感染細胞中に内 在化し、そして細胞内にリガンドを供給する能力によってスクリーニングするこ とができる。この文献は、当分野で既知のスクリーニング法を説明するものとし て参照文献として本明細書の一部を構成する。
本発明の抗体およびプローブの両方を、通常の検出可能な標識と結合させること ができる。また、本発明の検定において有用な抗体(または、上記のプローブ) に結合させるための検出可能なラベルは、診断検定の分野の当業者によって容易 に選択することができる。本発明の1以上の試薬(例えば、プローブまたは抗体 )を診断法において使用するときには、この標識は検出可能なシグナルを生成す るように相互作用するのが望ましい。最も望ましい標識は視覚的に、例えば比色 計によって検出できる標識である。また、本発明の診断検定において有用な本発 明の試薬に結合させるための検出可能な標識は、診断検定の分野の当業者によっ て容易に選択することかできる。/グナルか迅速であり、読取りか容易であるこ とから、臨床に適用する際に使用するためには視覚的に検出できる標識が好まし い。
比色検出のためには、適切に作用する種々の酵素系が当分野で記載されている。
比色酵素系には、例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)またはアルカ ルホスファターゼ(AP)が含まれる。他のこのような近接した酵素系は当業者 に知られており、これにはグルコース−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼと組 合せたヘキソキナー七か含まれる。さらに、生物発光または化学発光を、それぞ れ、ル/フェラーゼおよび基質NADHおよびFMNと共にNADオ牛ンドレタ クターゼまたはルミノールおよび基質ペルオキシドと共にベルオキシダーゼを用 いて検出することができる。
使用することができる他の通常の標識系には、蛍光化合物、放射活性化合物もし くは元素、または免疫電極が含まれる。これらおよびその他の適切な標識系は当 業者に既知である。
同様に、本発明の抗体、ポリヌクレオチド配列およびポリペプチド配列試薬を診 断で使用するために、多種多様の既知および通常の成分を用いて、所望の場所に 試薬を固定化することができる。このような固定化媒体には、通常の固体支持体 、例えば微jl′a定プレート、プラスチック、セルロース片、ビーズ(例えば 、ラテックス)が含まれる。抗体または核酸またはペプチド配列の固定化に用い ることができる当分野で既知のあらゆる組成物が、主に診断用途、精製法などの ために、本発明の抗体および配列で同じように有用であろう。
また、本発明のCAVポリヌクレオチド配列およびポリペプチド、ならびに抗C AV抗体を、CAVによる感染のない血液または血液製品を製造するための工業 的方法において用いることができる。CAVに感染した血液試料をスクリーニン グする能力は、血液製品の製造元および販売元(例えば、^merican R ed Cross)が、輸血に、または血漿、治療学的に有用な血液タンパク質 および血球の単離に使用することが意図されている献血試料を同定し、廃棄する ことを可能にする。
スクリーニングされないと、このような血液および血液由来製品の使用によって CFIDSの広まりの原因となりうる。
従って、本発明の別の態様は、CAVの存在または非存在を示すことができるC AVポリヌクレオチドまたはポリペプチドプローブまたはその相補体によって血 液製品のCAVの存在をスクリーニングすることにより、CAVによる感染のな い血液および血液製品を製造する方法である。同様の方法は、CAVの存在また は非存在を示すことができる抗CAV抗体によって血液試料をスクリーニングす ることにより、CAVによる感染のない血液または血液製品を製造することから なる。
所望により検出可能に標識されたこれらCAV配列および/または抗CAV抗体 を、CAVを含む血液試料を同定するための診断用に本明細書中に記載した検定 方式と実質的に同一の通常の検定形式において用いることができる。例えば、1 つのスクリーニング法は、CAVポリヌクレオチド配列の全部もしくはフラグメ ントまたはその相補体を、血液試料で行われるポリメラーゼ連鎖反応におけるプ ライマーとして用いることができる(該配列の増幅はCFIDSの病因学的物質 の存在を示す)。
別のスクリーニング行程は、CAVポリヌクレオチド配列の全部もしくはフラグ メントを、血液試料で行われるハイブリダイゼーション検定における/%4ブリ ダイゼー7ヨンブローブとして用いることからなる(該配列の)\イブリダイゼ ーンヨンはCFIDSの病因学的物質の存在を示す)。さらに別のスクリーニン グ行程は、血液試料をCAVポリペプチドまたはタンノ(り質と接触させること からなる(該ペプチドまたはタンパク質は、試料中のいずれかの抗CAV抗体と 抗原−抗体コンプレツクスを形成することができる抗原性部位を示す)。このよ うな検定またはその改良法の使用は、本明細書の開示を得た当業者の技術的範囲 内(こある。
本発明のさらに別の態様は、CAMポリヌクレオチド配列を含有するインビトロ の細胞培養物である。このような細胞培養物は、CAVに感染した哺乳動物細胞 、細菌細胞、酵母または昆虫細胞であってよい。このような細胞培養物は、選択 したCAVポリヌクレオチド配列だけを含有していて、そこでウィルスか複製す ることができない組換え宿主細胞であってよい。
また、本発明によって提供されるのは、既知の方法により、選択した哺乳動物に CAVポリペプチドまたはそのフラグメントを抗原として供し、次いでこの動物 の細胞をある種の癌細胞と融合させて永久化セルラインを創製することによって 得たハイブリドーマセルラインである。このようなセルラインおよび本発明のヒ トCAVタンパク質または組換えポリペプチドの全部または一部に対して指向性 の抗体も本発明に包含される。
さらに、本発明は、CAVに感染し、感染性のCAVの子孫を生成することがで きる許容セルラインを包含する。実施例1に詳細に記載したように、インビトロ で感染性のウィルス子孫を産生ずる2種類のヒトセルライン、即ちT細胞リンパ 芽球様およびB細胞リンパ芽球様セルラインを開発した。また、別のセルライン であるヒトマクロファージ単球セルラインU937(ATCCから入手可能)も CAVの増殖を支持するものと同定された、このようなセルラインを通常の適切 な条件下で培養すると、一層の研究およびワクチン開発用に大量のウィルスを得 ることが可能になる。
本発明のさらに別の態様として、疑われているCFIDSの診断を確認する方法 を、今では上記のCFTDSヌクレオチド配列、ポリペプチド配列および抗体の 存在に基づ(ことができる。CAVの存在は、ウィルスを検出するために当分野 で知られている種々の検定および免疫学的方法を利用して検出することができる (これらウィルスタンパク質、核酸、およびこのウィルスに対して指向性の抗体 を検出することを含む)。他のレトロウィルスの相当する遺伝子配列との相同性 を十分に欠いているCAVポリヌクレオチドのフラグメントは、疑われているC F I DSの患者の体組織および体液中のそのようなヌクレオチド配列(また は、それによってコードされているペプチド)の同定を可能にし、感染の診断の 確認を可能にするであろう。
本明細書で用いる”体液“なる用語は、次の細胞含有物質を含むものと定義する (限定するものではない)全血もしくはその分画、血清、尿、精液、腟分泌物、 唾液、涙、脳を髄液および乳。また、この定義に含まれるのは、T細胞および非 T細胞を含む選択したヒトの細胞種である(完全にするため)。予備的なデータ は、このウィルスの存在が顆粒球、好酸球または好塩基球においても検出されう ろことを示している。また、このウィルスは筋肉および皮膚組織試料においても 検出可能であるa後記の本発明の説明は体液として血清試料および末梢血液単核 細胞(PBMC)について言及するものであるが、本発明の方法および組成物の 適用はこれら特定の液体に限定されるものではない。
しかし、CAVの存在を検出するのに有用な診断法の好ましい憶様は、特にポリ メラーゼ連鎖反応の技術[5aikiら、ジ違狙凹、用 487〜491 (1 98B)]およびハハイブリダイゼーション検定例えば、Sambrookら、 Mo1ecular Cloning、^Labor’ atory Manu aビ、 Co1d Spring Harbor Laboratories、  Co1d Spring Ha窒b盾秩A第2 版(1989)を参照]を利用する。これらの文献は、PCRおよび検定の方法 を説明するものとして参考文献として本明細書の一部を構成する。特に望ましい ハイブリダイゼーション検定にはサザーンプロットと液体ハイブリダイゼーショ ンが含まれるが、この方法は後者文献中の説明によって示されるように当分野で 既知である。
上記の検定方式は、本発明のCAVポリヌクレオチド配列に由来するPCRプラ イマーまたはハイブリダイゼーションプローブと共に本発明の方法において使用 るのが好ましい。
本発明の方法の1つの態様は、当業者には既知であるPCR法ならびにその改良 法が関与している。この態様によると、選択した患者の体液試料を集める。無症 状の患者も試験することができるが、CFrDSに関連していると認められてい る症状を有することにより、患者をこのような診断試験に選択するのが望ましい であろう。選択した体液、例えば白血球からDNAを抽出する。このような抽出 物を調製する方法は当分野で周知である[例えば、上記のSambrookらを 参照]。
この試料DNAを鋳型として用い、CAV配列から導いたプライマーをPCR法 において用いる。
例を挙げると、実施例3に記載したように、ある種のHTLV If gag遺 伝子配列がいくつかの推定のCAVポリヌクレオチド配列と高度な相同性を有し ているようであることが初めて観察された。PCRプライマーおよびハイブリダ イゼーションプローブとして有用であると思われるいくつかの望ましい配列が、 HTLV II gag遺伝子のヌクレオチド#813から#I214にまたが るヌクレオチド配列内に見い出される。これらの配列を初めて使用してCAV配 列を増幅し、患者の体液からウィルスを単離した。例えば、以下の第3表に示す ように、ヌクレオチド1214から#1187までのHTLV If gag配 列は、PCRのための好ましいアンチセンスプライマーとして有用であろう。こ のプライマーはg−2−1として知られる。ヌクレオチド#813から#838 までのHTLV II gag配列は、PCRのgagセンスプライマーとして 有用である。このプライマーはg−2−2と呼ばれる。ヌクレオチド1080か ら1105までのHTLV II gsgの配列は、ハイブリダイゼーションプ ローブとして有用である。
(以下、余白) 第3表 gagアンチセンスブライ7− GGTACTGCAGGAGGTCTTGGA GGgagセンスブライ7− CGACCGCCCCGGGGGCTGGCCG CTIO8011O1 gagプローブ GATCCCGTCCCGTCCCGCGCC^taxアンチ センスプライv −TCTGGAAAAGACAGGGTTGGGAしaxセン スプライ7− CAA丁CACTCA丁ACAACCCCCAA本明細書全体に おいてHTLV IIゲゲノ配列のヌクレオチド配列、<す/グは前記の完全プ ロウィルスHTLVIIゲノムに関してに、 Shimotohnoらにより開 示されたナンバリング/ステムと同じである。以下の実施例に記載するHTLV ■のヌクレオチド配列は、前記のM、Sa山らに従ってナンノくリングする。後 者の2つの文献は当業者に公知かつ入手可能な配列情報源として本明細書の一部 を構成する。
他のレトロウィルスに基づくプライマーまたはプローブ、例えば、第1図に同定 されるもののようなHTLV l由来のプローブ、または非ハイブリダイズHT LV I+l由来プローブ、またはMPMV等の公知の非C型レトロウィルスの 配列に基づくプローブを対照として用いてもよい。例えば、PCR技術を用いた 他の診断法ではtRNAリンン結合部位5°TGGCGCCCAACGTGGG GC3’を「センス」プライマーとして用いてもよいし、MPMV由来のプライ マー5’ GCTACGGCAGCCATTACTTG 3’を「アンチセンス 」プライマーとして用いてもよい。5’ GATACTTGTCCTTGGTT TCCGCA 3’配列を有するMPMV介在領域由来のプローブをノ\イブリ ダイゼーシゴンに用いてもよい。
このようなPCR反応もヒトのMPMV感染を示すであろうが、現在はMPMV はヒトに感染しないと考えられている。別の方法は、特異的なハイブリダイゼー ション条件下でCAV配列と相同でない別のMPMV配列とハイブリダイゼーシ ョンし、MPMV感染を除外する。CAVが試料から単離されたDNA中に存在 する場合、CAVポリヌクレオチド配列またはそのフラグメントは増幅されるが 、対照ヌクレオチド配列は増幅されない。
しかし、既に記載したように、他の公知のレトロウィルスを疑CFI[S患者の 体液において単離または同定されたウィルスと区別するために別の方法を用0な ければならないので、HTLV I+配列または診断法においてCAVと幾分相 同性を膏するMPMVなどの他のレトロウィルス配列を用いることは余り好まし くない。前記HTLV Itl由来プローブおよびプライマー配列と異なる他の HTLV I+配列を用いてHTLV 11感染の存在を除外することができる 。PCRを用いる本発明の方法は、HTLV 11配列およびHTLV I配列 を用いて続いて行ってもよいか、これにより、患者の試料DNA、たとえばCA Vと相同でなく、CFIDS患者において検出できないHTLVIItax由来 の配列を用いて増幅された生成物が得られない。
CAVに特有かつ他のウィルスと結合しないCAVプライマー配列がこのような 検定において好ましい。このような配列はウィルス分類学者により同定されうる 。
PCR増幅に続いて、標識したCAVポリヌクレオチド由来のハイブリダイゼー ションプローブを用いたサザンブロソトまたは池のハイブリダイゼーション技術 を用いてもよい。すでに記載したように、望ましくないプローブは、HTLVI I gag遺伝子中のヌクレオチド配列と相同な配列を含む。
PCR増幅の産物を用いたプローブのハイブリダイゼーションは体液中のCAV ヌクレオチド配列の存在下に起こる。入手可能なデータベースにおいて報告され た他のレトロウィルス配列と明らかに相同でないCAV核酸配列の非存在下には ハイブリダイゼーションは起こらない。陽性の診断は、前記配列の患者試料への ハイブリダイゼーションは望ましくは約90%以上である。ハイブリダイゼーシ ョンの発生は、CFrDSの診断の確認を示すであろう。
CAV感染の存在を決定する本発明の診断法の他の具体例は、患者試料をCAV  RNA配列の存在に関してスクリーンするためのその場でのハイブリダイゼー ションである。後記の実施例5に更に詳細に記載するが、細胞、典型的にはPB MCを患者から単離する。PBMCが試料である場合には、細胞を前記のように して活性化する。細胞を通常の条件下で培養し、CAVのmRNAの発現を調べ る。
CAVのポリヌクレオチド配列、またはその相捕的配列をこの方法において用い てもよい。このハイブリダイゼーション技術のためのプローブは、実施例4に詳 細に記載するように、プラスミド中のCAVの転写から得てもよいし、また本明 細書ですでに記載した他の方法により得てもよい。/%イブリダイゼー/ヨンお よびプライマー配列に関してすでに記載したように、ある種のHTLV l由来 のgag遺伝子ヌクレオチド配列は本発明の方法のこの具体例に従って、このC AVウィルスmRNAを同定するのに有用であることも証明される。
高度に厳密な条件を用いて、CAV配列の標識されたプローブを用いて、試料m RNAをプローブすることができる。好ましい厳密な条件としては、52℃で培 養をする。すでに記載したように通常の標識もこの具体例に用いてもよい。現在 好ましい標識は、35Sである。以下の実施例5に詳細に記載された具体例では 、HTLV I+l由来配列を用いる。このその場での試験により、他のPCR および免疫学的試験と組合わせて、陽性のCFIDSの結果を確認する。
CAVペプチドフラグメントならびに前記のようにして得られるPCRプライマ ーは、血清認識に対する標的としてのタンパク免疫原に依存した診断法において 用いてもよい。例えば、本発明は、CFIDS患者を同定するのに有用な診断薬 として本発明のCAVペプチドを用いる方法を提供する。1つの検定形式におい ては、CAVペプチドのCFIDS患者の生物学的液体または細胞との反応性を 、ウェスタンプロットにより検定することができる。この検定は、好ましくは患 者の血清に関して用いられるが、他の適当な液体または細胞、例えば、マクロフ ァージまたは白血球に関して行うために応用することもできる。ウェスタンプロ ット技術において、調製的ゲルにより精製・単離されたCAVペプチドを、ニト ロセルロースに移し、複数の細片に切断する。この細片を次にCFIDS患者由 来の血清または対照を用いて調べる。CFIDS血清のタンパク質への結合は、 適当に標識された抗体、例えばアルカリホスファターゼ結合ヤギ抗ヒトIgG、 続いて酵素基質BCI P/NBTを用いて培養することにより検出される。発 色は、試験片を水中で洗浄することにより停止させる。CFIDS患者の血清の みが、ペプチドと反応する。健康な人はCAVペプチドと反応しない。
他の具体例において、本発明はCAVに暴露された証拠を患者由来の細胞含有体 液試料を調べることによりCAVの存在を決定する方法を提供する。CAVペプ チドを診断法において用いて、CFIDS患者の体液中のCAVに対する抗体を 検出することができる。例えば、本発明のCAVペプチドをELISAに基つく 検定に用いてもよい。典型的なELISA法では、抗原(例えば、CAMペプチ ド)のトレーのウェルへの接着が含まれる。試験する血清を次に添加する。血清 が抗原に対する抗体を含有する場合には、それが結合する。反応の特異性は、プ レートに吸着される抗原により決定される。CF I DS患者由来の血清のみ がプレートに結合し、健康な患者由来の血清は結合しない。
CFIDS患者の体液はウェスタンプロットによりHTLV Iの抗原との反応 性を示す。患者の体液試料、例えば血清試料または髄液を、CFIDSを有する 疑いのある患者から単離することができる。例えば、これらの試料をタン、<り 質免疫プロット(代表的にはウェスタンプロ1トと称する)においてHTLV  IおよびHTLV I+ウィルスタンパクと共に用いることができる。電気泳動 により分離されたウィルスタンパク質を試料体液に接触させる。
当分針において公知の通常の方法を用いて、試料中の抗体と免疫反応性または交 差反応性のウィルスタンパク質をゲル上のバンドとして可視化する。後記の実施 例3に記載するように、CFIDS患者由来の体液試料、例えば血液または血清 試料は少なくとも2種のHTLV遺伝子、gagおよびenvの生成物であるプ ロ・7ト上の少なくとも3つのタンパク質バンドと反応する抗体を含有する。更 に、CFIDS患者の大部分は、HTLV−Tウェスタンプロ・ノドにおいてP 27タンパク質に対する血清抗体を有する。P27はtax遺伝子の産物と考え られる。
PBMCは、フィトヘマグルチニン、ホルボールミリスチン酸、フンカナ7 N +リンAおよび○KT3MAb等の当業界において公知の手段を用いて活性化す ることができる。標準的免疫学的試験法、好ましくは周知の免疫組織化学的試験 法を用いて、好ましい抗体と反応する抗原の存在を決定することができる。この ような適切の抗体の一例としては、K −1(Dr、 Fu!via Vero negeから入手冗E、 DeFreitaSら、、 AIDS Re5era ch and Human Retroviruses、上記]があるOこのに −1モノクローナル抗体は、HTLV IおよびHTLV II gag遺伝子 生成物と反応することができる。
患者のPBMCまたは他の細胞種が抗体(それ自体HTLV [および11のg agを認識することが知られている)により認識される抗原を有し、CAVの存 在の可能性を示す場合、CAV配列またはこれらの配列によりコードされるエピ トープに対して特異的な抗体を用いた別の試験を行なって、抗原がHTLV I またはHTLV IIのgag遺伝子である可能性を除く。例えば、抗体応答源 としてのHTLV Iの存在を除去するには、HTLV r gagタンパク質 に対して特異的であり、かつHTLV II gagと交差反応しないMAbを この方法において用いてよい。適切な抗体は、13B12である[例えば、T、  J、 Pa1kerら+ J、l+uuno1.、136: 2393〜23 97(1986)を膠照]。この抗体は、体液、例えば、血清が免疫プロットに ついて最低3種のHTLVタンパク質と反応する抗体を含有する患者のPBMC を試験するのに用いることができる。
HTLV Iに感染した患者の体液から得た細胞中のウィルスタンパク質はこの ような特異的抗体と免疫反応する。対照的に、CAVに感染したCFI[S患者 からはHTLV I特異抗体と免疫反応するPBMCは得られない。この同種の 除去段階を本発明の方法においてHTLV II上のHTLV TまたはCAM 上に存在しないエピトープを認識することができる抗体と共に用いることができ る。
このような抗体は現在入手できないが、適当な抗体、好ましくはMAbの開発が 本発明により意図されており、本方法に用いることができる。
本発明の試薬を用いるCFIDSの診断に有用な更に別の検定形式は、粒子凝集 (PA)検定であり、現在3種類ある。これらの検定法は支持体に被覆された場 合のウィルス抗原に対する抗体の定性的検出に用いられる。あるいは、CAV抗 原部位に対する抗体を支持体に被覆してもよい。前者の場合、試料をCAV抗原 に対する抗体の存在に関して試験する。後者の場合、臨床試料を抗CAV抗体と 結合できる抗原の存在に関して試験する。以下の議論では前者の場合に関して記 載する。しカル、当業者は同様に検定を行なって抗体を支持体上に固定し、試料 中の抗原の存在を検出することができる。
第一の原形の検定は赤血球(RBC)を用いた凝集検定である。凝集検定におい ては、抗原(または抗体)をRBCに受動的に吸着させることによりRBCを増 感する。この検定を行うためには、感作赤血球を96ウ工ル微量滴定プレートに 入れる。少量の血清希釈液を各ウェルに添加し、次に所定のウェル中に試験およ び対照血清を添加する。患者から得た試験血清をウェルに添加した場合、血清中 に特異的抗原抗体が存在するならば、抗原抗体相互作用により精製抗原で被覆さ れた赤血球が凝集する。結果は肉眼で判断できる。抗原で被覆された赤血球およ び添加された血清試料間に、重力により固体の丸い点が96ウエルプレート中に 観察できるような反応が起こらない場合を陰性とする。陽性の結果は、抗体が抗 原で被覆された赤血球と相互作用し、1以上の抗原で被覆された赤血球と結合し て、したがって、赤血球は互いに離れた場所に保たれるため幾分法がったパター ンで示される。非常に強い反応性があり、クランプ(凝集)の明確なパターンが 存在する場合、強い陽性結果が得られる。
感作赤血球で起こりうる非特異性反応を除くために、2種の人工担体が開発され ている。これらのうち最も一般的なものは、ラテックス粒子であり、これらはい ろいろな大きさおよび色のものが入手可能であるが、一般的には白色である。
最新技術では、ゼラチン凝集法を用い、この例としては、HIV抗体の検出用の S erodia−HI Vキット(Fujirebio Inc、)がある。
これらの人工担体に関する原理は担体として精製抗原で被覆されたラテックスま たはゼラチン粒子のいずれかを用いた受動的凝集に基づく。実際の検定は赤血球 に基づく検定において既述し 。
た方法と同様の方法で行ない採点する。
Kobayas iら[Cl1n、 Yirology、 14: 454〜4 513(1986)]により行なわれた対照試験において、ゼラチン凝集法を、 免疫蛍光(I F)および市販のEL、ISAと共に試験した。ゼラチン凝集試 験法は1回の検定で優れた再現性、ならびにIPおよびELISAと良好な相関 関係を示し、はとんど不一致はなかった。ゼラチン凝集の結果は特別な装置また は設備を用いなくても得られ、2時間で信頼性の高い結果が得られた。
更に別の態様においては、本発明は後記の実施例10に記載したように、通常の 逆転写酵素検定により患者試料においてCAVを検出するための診断法を提供す る。この検定法はポリリナアデニレート鋳型プライマーおよび2価のカチオンM n”を用いてCFIDSの疑いのある患者の体液に対して行われる。この検定法 においてこのプライマーまたはカチオンを用いる他のヒトレトロウィルスは知ら れていない。
本明細書に記載の方法、プローブ、プライマーおよび抗体は診断牛ノドの組立て において有効に用いることができ、CFJDSの診断および/または治療のため に健康管理を行なう人により用いられる。このような診断キットは、CFIDS の疑いのある唐者の体液試料中のCAV核酸の検出に関してすでに記載した1以 上の検定法を行なうのに必要な成分を含む。このように、例えばこのようなキッ トは前記のように、体液試料に関してPCRを行うためのCAV配列またはその フラグメント、あるいはMPMVなどの他のレトロウィルスの配列を含むプライ マー配列を含んでもよい。キットは、サザンブロノト、液体ハイブリダイゼーシ ョンまたは他のハイブリダイゼーション技法を行なうために前記のようなノ)イ ブリダイゼーションブローブ配列を含んでもよい。本発明の診断キットの別の成 分は、これらの特異的ウィルスの存在の可能性を除去するのに用いるための他の レトロウィルス遺伝子(HTLV IおよびII、ならびにMPMv)のヌクレ オチド配列を含んでらよい。
本発明の診断キットの更に別の成分は、CAVポリペプチド、CAVのエピトー プに特異的な抗体、HTLV [およびHTLV II gagに対する抗体、 またはCAVエピトープに結合しない他のレトロウィルスに特異的な抗体を含む 。
ハイブリダイゼーション検定のための陽性(ポジティブ)および陰性(ネガティ ブ)対照、バイアルおよび標識システムの様な他の通常の診断キット試薬は、P CR技術を行うために必要な酵素および池の試薬と共に含まれてもよい。キy) 中に存在する検出可能な標識が非可視性検出、例えばラジオイムノアッセイ用に 設計されている場合、この検定に必要な襟章的成分(対照、標準など)もキット 中に含まれる。
本発明の別の態様は、完全CAVの検出および単離を含む。この態様に従って、 前記のようにしてPCR技術により得られたCAVの増幅および単離されたヌク レオチド配列は、それ自体側のプライマーの設計に用いられる。実施例4はすで に同定したプライマーg−2−1およびg−2−2を用いて得られた推定のCA Vフラグメントの配列決定を記載するものである。予め同定したCAVウィルス フラグメントを、別のCAV配列を入手および同定するためのプライマーまたは プローブとして用いることができる。
例えば、O,0haraら[Proc、 Natl、^cad、 Sci、 U SA、 86 : 5673〜5677(1989)]およ■g9 Ochmanら[Genetics、120 : 621〜623(198g) ]に記載されているような逆PCR技術を用いてウィルス配列のより大きな部分 を単離するためにこのプライマーを用いる。当分野で公知であり、通常行われて いるこのような技術を用いて、CAVの核酸配列の全体の単離および特性化が可 能である。
他の態様において、本発明はCAV感染に対する宿主免疫系からのT細胞または B細胞の応答を誘起させることができる非感染性CAV DNAまたはペプチド 配列の有効量を含むワクチン組成物を提供する。このワクチンはまた本明細書中 で記載するCAM DNA配列またはペプチドの全部または一部を含む。CAV ポリペプチド配列(またはそのフラグメント)の少なくとも1種は抗原性または 免疫原性ペプチドのいずれかを与える。これらのペプチドを同定した上でワクチ ン成分として用いる。
ワクチンを生成するためのシステムの一例は欧州特許出願第290246号に記 載されており、ここで、CAV DNA配列によりコードされるペプチドを脂肪 酸、リポソームおよびアジュバントを用いるワクチン組成物中のペプチドと置換 することができる。他のワクチン構築物は当業者には公知であり、CAMのペプ チドを用いて調製してCFIDSワクチンを得ることができる。前記公開欧州特 許出願はワクチン組成物の例を開示するものとして本明細書の一部を構成する。
本発明の他のワクチン物質は、CAV核酸配列に対して得られたアンチセンスR NA配列である。この配列は当業者には容易に合成できる。このようなアンチセ ンスRNA配列を感染した患者に投与すると、ウィルスのRNAと結合すること ができ、それにより細胞中のウィルス復製を防止することができる。別のワクチ ン物質には、ウィルスのエンベロープタンパク質に対して産生される合成ペプチ ドが含まれる。これらのペプチドは、全CAVが配列決定されたときに容易に開 発することができる。ウィルスが完全に配列決定された場合のワクチン開発の別 の考え方には、CAVの宿主レセプターに結合できる合成ペプチドの合成が含C AV感染に対してヒトをワクチン化する方法も本発明に含まれる。本明細書に記 載の1またはそれ以上のペプチドを含むワクチンm製物を適切な用量で投与する 。ワクチンは非経口的にまたは他の通常の手段により投与してよい。
pH1等張性、安定性などの規制のある医薬上許容されるワクチンの調製は、当 業者の技術範囲内である。水酸化アルミニウムゲルなどの通常のアジュバントを ワクチン組成物において用いてもよい。ワクチン接種に関連した投与量および処 方は種々の宿主および環境的要因、例えば患者の年令、投与回数および地理的位 置ならびに環境を考慮して決定される。
以下の実施例は本発明の種々の態様を例示するものである。実施例1には、CA Vを産生ずる許容細胞培養物ならびに感染細胞中のCAVの生物形態計測分析を 記載する。実施例2には、ウェスタン免疫プロットによる精製HTLV Iに対 する抗体の二重盲検スクリーニングを記載する。実施例3には、プライマー配列 由来のHTLV lよび1lliいたPCRlinよるCFIDS患者のPBM C中のレトロウィルスDNAの検出を記載する。実施例4には、CFIDS患者 の増幅DNA由来の推定の部分的ウィルス配列を得るために用いた精製法および 配列決定法を記載する。実施例5には、CFIDS患者由来の活性化PBMC中 のHTLV Iおよび11に関連した細胞RNAのその場でのハイブリダイゼー ションによる検出を記載する。実施例6には、MAbおよび免疫組織化学的染色 法により検出される、インビトロの発現されたHTLV特異的gagタンパク質 の、特定のCFIDS患者由来の活性化PBMCにおける検出を記載する。実施 例7には、みかけのCAV tRNA RBSの決定法を記載する。実施例8に は可能性ある特徴的なCAVのgagタンパク質を記載し、実施例9にはCAV の推定gagタンパク質の核の位置を示す。実施例10には、CAVが非C型レ トロウィルスの特徴を有することを示す逆転写酵素検定を記載する。
これらの実験を行なうために、患者の体液試料をノースカリフォルニアおよびニ ューヨークの臨床診療から得た。各実験において試料に番号を付すことにより調 査員はすべて盲検することとした。
実施例I CFIDSレトロウィルスの生物形態計測分析H−9(第3図)リン パ芽球様子細胞[アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクンiン(Ameri can Type Cu1ture Co11ection、 Rockvil le、 Meryland)より入手]■ よびB −J ab(第4図)リンパ芽球様B細胞[ウィリアム・ホール医学博 士(llilliamHall、 M、D、Ph、D of Cornell  1Jniversity)より入手コの両者を21日間37℃にて5%Co、/ 95%空気中、RPMI 1640培地中、10%ウシ胎仔血清およびCFID S患者の白血球と共培養する。
細胞を固定化した後、透過型電子顕微鏡で調べる(第3および4図参照)。ウィ ルス粒子を両タイプの共培養物において可視化する。電子高密度の円形ウィルス 粒子(一部は電子低密度の核を有し、他のものは電子高密度の核を有する)は、 粗小胞体および内側の大きな異常に膨張したミトコンドリアと結合して観察され る。
すべての粒子は同じ形状および大きさし46〜50n@(460〜500人)] である。
細胞外ウィルスは観察されなかった。細胞質膜から伸び出た形態は観察されなか った。
これらの観察により、次の3つの理由からCAVは、非C型動物レトロウィルス であることが示唆される:第一に、HTLv ■およびHTLV Itなどのヒ トC型ウィルスは細胞内ピリオンを形成しない。細胞内粒子を形成するヒトC型 のみがHIVであり、これらは小脳延髄槽内に閉状の形態と関連してみられる。
通常、円形C型ピリオンは細胞の細胞質膜由来のウィルス芽として形成される。
第二に、HTLVI、]1、またはHIVピリオンのいずれもミトコンドリア内 で見られない。第三に、これらのピリオンの直径および形態学から、これらは霊 長liD型レ型口トロウィルスはS pu+++aウィルスであることがわかる 。
実施例2 ウェスタンプロット転移 スクロース−バンド化した精製ウィルス由来のHTLV rのタンパク質は、ポ リアクリルアミドゲル電気泳動により分離される。電気泳動による分離の後、タ ンパク質をT ransblot電気泳動セル(BioRad Laborat ories)中、60ボルト、025アンペア−で4時間製造元の指示に従って ニトロセルロース紙に移す。ニトロセルロース紙を短冊状に切断し、洗浄してフ リーな結合部位を20m1MTris、500IIIM NaCI(pH7,5 )および3%ゼラチンを含有する遮蔽緩衝液で飽和させる。このシートを抗ウイ ルス抗体(13B12)または患者血清またはC3Fと4℃にて一夜反応させる 。
20mM Tris、50mM NaClおよび0.05%Tveen−20( TBS)でよく洗浄した後、細片を結合体(ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗マウス または抗ヒトIKG)と室温にて1時間反応させる。細片をもう一変洗浄し、新 たに調製した1部のメタノール中4−クロロー1−ナフトール(0,3%)、5 部の100mM Trig(+)H7,6)およびH,O,(最終濃度1 :  3000ンを含有する溶液で10〜15分間展開させる。この系により、110 0n未満の特定のタンパク質を検出することができる。分子量マーカーを有する 細片を用いてウィルス性タンパク質の分子量を測定する。
以下の第4表に成人CFIDS患者におけるこのウェスタン免疫プロットによる HTLV fに対する血清抗体の検出を示す。陽性の結果がCFIDS去者の4 1%(15/37)において観察された。対照血清は、患者の6%(1/16) Lか陽性を示さなかった。陽性の健康な対照試料は本研究において唯一の非白人 である。陽性率はアメリカ赤十字の抗体反応性の標準を用いて少なくとも2種の ウィルス遺伝子産物に関して決定した。
CFIDS患者(37人) 15* 22AVレトaウィルス配列 )(TLV f−およびII−由来のプライマー配列を用いたポリメラーゼ連鎖 反応によりCFTDS患者のPBMCにおいて存在しろるCAVレトロウィルス DNAの検出を行った。HTLV I tar領域(7575〜7701bp) および他の領域(HTLV T gag、 HTLV II gagおよびHT LV II tax)をCF[DS患者の血液から増幅する。これらのプライマ ーおよびプローブの配列を第3表に示す。TSP患者番号13−4から得たHT LV I感染白血球から得たDNAを陽性の対照として用いる。HTLV II ヒヒトセルラインMo−Tおよびレトロウィルス陰性セルラインU937から得 たDNA(両方ともAmerican Type Cu1ture Co11e ction。
Rockvilla、 jleryland、 USAより入手可能)を陰性対 照として用いた。
細胞のSDS/プロテイナーゼーに消化、続いてフェノールークロロホルムおよ びエタノール沈殿によりセルラインからDNAを抽出した。DNA濃度をYar burgの式[farburg、 D & Chrisiemy、W、、 Bi ochem 2310 : 384(1942)]を用いて320nIBでの基 底値に関して補正した260および280n■での吸収を測定することにより評 価した。2μgのDNAを95℃で1分間培養し、55°Cで1分間培養し、7 2°Cで2分間培養する3段階のサイクルを30回繰り返して増幅した。増幅は すべてPerkin−Elmer Cetus Thermal Cycler 中で行なった。PCR反応混合物100μmは試料DNA 2μg、dATP、 dCTP、dGTP、dTTPをそれぞれ278@M、各プライマー0.8mM 、I OmM Tris(pH8,3)、50+aMKC1,1、5mM Mg CIt、0.01%(W/V)ゼラチンおよび2.5単位のサーマスアクアテイ カス(丁hermus Aquaticus)ポリメラーゼ(Taq)酵素(P erkin EllIer、CeLu5)を含有する。
反応混合物を鉱油で覆って蒸発を予防し、Taqポリメラーゼを添加する前に9 4℃にて7分間変性させる。プライマー対はヌクレオチド17575〜7696 (+)、ヌクレオチド#7701〜7680であり、ヌクレオチド# 7652 〜7677オリゴヌクレオチドブローブで分析した(第1表を参照)。
増幅したDNAを1.2%アガロースゲル上の電気泳動により分析し、Nytr anナイロン膜(S&S Nytran)にプロッティングにより移す。濾紙を 2xSSCに5分間室温にて浸漬し、80°Cにて2時間真空下に焼成した。プ レハイブリダイゼーシタン緩衝液は5xSSC,1,0%SDS、50%ホルム アミド、5xデンハード溶液(Denhardt’s 5olution)およ びI 50 μg/mlニシン精液DNAからなる。
フィルターを37℃にて一夜プレハイブリダイゼーションに付し、次にプレハイ ブリダイゼーション緩衝液中12x106cpmの3IP標識オリゴプローブで 一夜プレハイブリダイゼーションに付す。次いで、フィルターを、(1)0.2 xSSCおよび0,1%5DS(室温で20分、2回)、(2)0.2xSSC および0,1%5DS(室温で20分)、(3)0.1xSSCおよび0.1% 5DS(37°Cで30分)で洗浄し、5〜7日間オートラジオグラフィーに付 す。
成人CFIDS患者から得た血液試料の同様のPCR分析の結果を、患者と一緒 に生活しているかまたは親密な友人、例えば同室者および友人(暴露対照と称す る)と比較する。非暴露対照者は、CF■DS患者と接触しておらず、CFrD Sに関連した症候を経験したことのないランダムに選択された健康な人である。
ウィルス対照は、ヒトセルラインMo−T(HTLV II感染)およびMT− 2(HTLV I感染)を含む。両方のセルラインはATCCより入手可能であ る。これらの結果を、以下の第5表に示す。同様のPCR分析を以下の第6表に 示すように小児CFIDS患者に関して行った。レトロウィルスDNAを標識オ リゴヌクレオチドを用いてサザノブロ、ティングで検出した。
このデータは、H丁LVIIgagに関連するが、HTLV l gagまたは taxと関係ないレトロウィルス配列がCFTDS、e者において検出されたこ とを示す。
更に、暴露対照において観察された陽性の結果は、このCAVは多くの非ヒトレ トロウィルスの場合のように、非感染個人に偶発的に伝播する可能性があること を支持する。これらのデータはまた、HTLV II gag配列の存在は症候 性患者のみを同定しないことを示す。
第5表 PCl3 o 。
陽性比 0/II 9/11(82%) 0/II 5/11(36%ン第6表 陽性比 0/19 14/19(74%) I)/19 11/19(58%) ■−−■■−−−−曜−−−岡−−−噂−−一−実施例4 DNA精製および配 列決定 第3表のHTLV II gag特異性プライマーg−2−1およびg−2−2 を用いてCFI[S患者NY ト12から以下に記載する方法により、部分的ウ ィルスDNA配列を得た。
DNA精製は、以下に記載するように、ジーン・クリーン・キット[Gene  C1ean Kit (Bio 101. La Jolla、 C^)]を用 いて実施例3で既に記載した方法を少し変更してPCR増幅DNAについて行な った。PCR増幅DNAは1xTAE緩衝液中3%WusIeve(FMC,R ockland、 ME)アガロースミニゲル中に付した。長い波長の紫外線光 を用いて、バンドを可視化し、励起する。励起したバンドを次にあらかじめ秤量 した1、51の試験管中に入れ、アガロースの重量を測定した。
ジーン・クリーン・キットの7mlのねし蓋の試験管の液体を140m1の蒸留 脱イオン化(dd)水に添加し、155a+lの100%EtOHと混合して溶 液の水分含量を50%未満にする。この溶液を使用しない間は冷凍庫中−20℃ にて貯蔵することができる。
すぐ使用する場合は、2.5〜3容積のNa+ストック(6M)溶液をアガロー スに添加し、混合物を45°C〜55℃にて5分間培養して、2分後撹拌してア ガロースを溶解させる。ガラスミルク懸濁液(5μl)を添加し、混合物を水上 に5分間置き、1〜2分ごとに混合して、ガラスミルクを懸濁した状態に保つ。
結合DNAを有するシリカマトリックスを5秒間微量遠心によりベレ・ノド化す る。Na■上清を次に別の試験管に移す。未溶解のアガロースが残存する場合、 ベレットをNalで再び洗浄する。ベレットを次に水冷したNaC1/EtOH /H,○(NEW)(10〜50容積または200〜700μm)で洗浄する。
ペレ・ノドをピベ・ノドの先で突きながらピペッティングして再懸濁する。3回 目の洗浄で得た上清を除去した後、ベレットを再び懸濁させ、最後の洗浄液を先 の細いピペットで除去する。
洗浄した白色ベレットを次にベレ、トとほぼ同容積のTrig−EDTA(TE X水または低濃度塩緩衝溶液にかえてもよい)(通常約7μl)を用いて再懸濁 する。混合物を44〜55°Cにて2〜3分間培養し、30分間遠心分離にかけ て堅いベレットを得る。DNAを含有する上清を次に除去し、TEを用いた再懸 濁、培養、遠心分離および上清の除去の工程を繰り返す。
配列決定反応のためのアニーリング鋳型およびプライマーを得るために、1μl のプライマー(20ng/μl)および前記のようにして得られた8μlの遺伝 子浄化したDNAを遠心分離用試験管内で合わせ、3分間沸騰させ、60秒間氷 水中で急冷する。次いで、1μlの10x反応緩衝液を合したプライマーおよび DNAに添加し、撹拌により混合し、室温にて10分間放置する。
96ウエルプレートで、列をG、A、TまたはCとラベルしたものにおいて、G とラベルしたウェルに2.5μmのddGTPターミネーンコンミ、7クスを添 加する。同量のATP、TTPおよびCTPをそれぞれASTおよびCとラベル したウェルに添加する。プレートを次に37℃に最低1分間予備加熱する。
標識混合物を1:50の濃度に希釈し、シーケナーゼを水冷した1xTEcpl :8の濃度に希釈する。次のような成分=1μmのアルファ”P−ATP、2μ lの標識混合物の1=50希釈液、1μmのO,LM DTTおよび2μlのシ ーケナーゼのに8希釈液をアニールした鋳型プライマーおよび緩衝液混合物に添 加し、よく混合し、室温にて5分間培養して、標識反応を完了する。
標識反応が終了したら、3.5μlの反応混合物を別のチップを用いて、[G。
A、T、C]とラベルしたウェルに分配する。培養を合計3〜5分間、最高30 分まで続ける。反応を次に6μlの10mMEDTAを添加することにより停止 させ、1〜2日間(”P)または1i!1間(”S)、−20℃にて貯蔵する。
96ウエルのM上で、1.5μmの反応液を2μmのホルムアミド染料と混合す る。蓋を次に水浴上80°Cにて培養し、氷水上で冷却し、6%アクリルアミド ゲルを加える。
0.6xTBEをランニング緩衝液として用いて、ゲルを使用前に50℃まで加 熱するために流す。これは、90Wの一定電力(電圧限界=2900V、’I流 限界−50mA)で流すことにより行う。試料を順次O12および4.5時間ロ ードし、9QWの一定電力で走行させる。R後のローディングの後、ゲルを更に 900分間置させ(合計流動時間=6時間)、ゲル装置を正面の(短いはう)ガ ラスプレートを倒してベンチ上に平に置(。後ろのガラスプレートを除去し、W  h a t m a nn#]il!紙をゲル上に置き、蒸留水を噴霧するこ とにより湿らせる。ゲルが付着した濾紙を除去し、サランラップで覆い、コダノ クXARフィルムにさらすために用いる。暴露は適切には一70℃にて12〜7 2時間行う。次にオートラジオグラフィーを読み取る。
第1A図および18図は、得られた部分的な推定されるCAVウィルスDNA配 列を示す。G en B ankおよびEMBLでの分析により、第1A図およ び18図のCΔ■配列はいかなる公知のレトロウィルスの配列とも明かに似てい ない。従って、これらの配列により、CAVは公知のヒトまたは動物ウィルスと 同定されないことが解る。
しかし、第1A図および18図の配列は、ポリメラーゼ連鎖反応を用いて、患者 の体Mi織および体液から得たウィルスを増幅させるために最初に用いたHTL V II gag遺伝子配列の一部と明かに相同性を有する(81.5%相同) 。これらのヌクレオチドフラグメントは他のレトロウィルスのgag遺伝子配列 と相同性が92%未満であり、CFIDSの疑いのある患者の体組織および体液 においてこのようなヌクレオチド配列(または、それによりコードされるペプチ ド)を同定することにより感染の診断を確かめることができる。第1A図および 18図の完全な配列は本発明に従ってPCRプライマーおよびハイブリダイゼー シヨンプローブを得るために用いられる。
CAVペプチドは第1A図または18図のDNA配列の全部またはフラグメント によりコードされる。第1A図または18図のヌクレオチド配列は、一部には、 CAVのペプチドまたはタンパク質の暗号配列であると考えられる。箪2人図か ら第2F図の6つの推定されるCAMペプチド配列は第1A図または第1B図の ヌクレオチド配列をそれぞれ5“ヌクレオチド1.2、または3からはじめて各 配列に関する3つのリーディングフレームに翻訳することにより決定する。第2 A図は、第1A図のヌクレオチド1で始まるリーディングフレームである。第2 B図は、第1A図のヌクレオチド2で始まるリーディングフレームである。第2 C図は、第1A図のヌクレオチド3で始まるリーディングフレームである。第2 D図は、第1B図のヌクレオチド1で始まるリーディングフレームを示す。第2 E図は、第1B図のヌクレオチド2で始まるリーディングフレームを示ス。第2 F図は、第1B図のヌクレオチド3で始まるリーディングフレームを示す。
第2A図からF図において、星印は推定される終止コドンを示す。第1A図また は第2B図のヌクレオチドのリーディングにおける1つの塩基エラーか終止コド ンを示す可能性がある(そこでは、天然アミノ酸のコドンがコードされるはずで ある)。従って、CAVペプチド配列は終止コドン間に存在する以下のコードさ れた配列のフラグメントならびにその小フラグメントからなる。
第1A図または第1B図のヌクレオチド配列によりコードされる少なくとも1つ のペプチド配列(またはそのフラグメント)により、抗原性または免疫原性ペプ チドのいずれかが得られると考えられる。第2A図から第2F図に示されるこれ らのペプチドならびにCAVの完全な配列決定により同定される他のペプチドを ワクチン成分として用いてもよい。
実施例5 その場でのハイブリダイゼーションHTLV Iおよび11に関連し たウィルスRNAは、以下のように、CFIDS患者から得た活性化PBMCに おいてその場でのハイブリダイゼーションにより同定されるが、対照は同定され ない。
新たに単離したPBMCを、RPMf 1640中、最適なマイトジェン濃度の 精製OKT 3 MAb(Ortho)およびIOU/mlの組換え体IL2を 含有する10%ウシ胎仔血清(Fe2)とともにクラスタープレート中で培養す る。細胞濃度を完全増殖培地中50ng/mlの組み換え体I L 2 (Sa ndoz、 Vienna、^ustria)で7日間2 x 10’ml−’ に調整し、次にパラホルムアルデヒドで固定したガラススライド上で回転させ、 100%エタノール中に貯蔵する。
その場でのハイブリダイゼーションをHTLV Iおよび11の5′領域(ga g)に特異的な3sS4識RNAプローブを用いて行った。転写された標識リボ プローブの大きさはHTLv Iに関しては506bp、HTLV IIに関し ては400bpであった。プローブを1〜2 X 10 ”dpi/atで、5 2℃の温度にてハイブリダイゼーションし、4〜8日間オートラジオグラフィー に付す。すべてのセルラインを同じ条件を用いて、同じ実験室内でハイブリダイ ゼーションし、細胞を二重盲フードを用いて調べる。
第7表1;!HT LV I gagプローブおよびHTLV It gagプ ローブを用イタソの場でのハイブリダイゼーションによる成人CFIDS患者お よび暴露対照におけるレトロウィルスの検出に関するデータを示す。
鼻り老 成人CFIDS*由来の活性化PBMCのその場でのハイブリPCl3  0 0 0 PC14000 PC15000 陽性比 115(20%) ウィルス対照 MT−2細胞(HTLvI)+4 0 0Mo−T細胞(l(TIJII) 0  44 03+= 50〜1%の陽性細胞:2+=1〜0,1%の陽性細胞:1 +=1〜0.01%の陽性細胞、0=<0.01%の陽性細胞。
HT L V m RN A陽性細胞は、HTLVl1gagブσ−ブを用いた 場合、試験した成人CFIDSも者の45%において検出された。5人の対照の うち1人だけがこれらの感染細胞を含存していた。11人のCF[lS患者のう ち2人からのPBMCもHTLV I gagプローブと反応するRNAを含有 し、一方5人の対照のうち1人も含存しなかった。これらのデータにより、CF IDS患者から得たPBMCはインビトロで、ウィルス性gagmRNAを転写 することがわかる。
このRNAは大部分の、t−者においてHTLV fl gagとより相同性で あるが、数人の患者においてはHTLV I gagに対しても相同性を示す。
プロトタイプHTLV I(MT−2)またはプロトタイプHT L V I  I(Mo−T )に感染した対照細胞はこのようなgag■RNA交差反応性を 示さない。このことは、このCAVがHTLV fまたはHTLV IIでない ことを示している。
実施例6 抗体によるHTLVgagタンパク質の検出抗体を用いて、CFID Sの疑いのある史書のPBMCにおけるCAVヌクレオチド配列を検出するため に、前記のDeFreitasら記載の方法を行なう。
サイトスパン細胞を2時開風乾し、10分間冷アセトンで固定する。これを次に 30分間20μlの最適に希釈したHTLV T p24に対するM A b[ Dr、 Fulvia Veronetre (Litton B:onetr cs、 Bethegda、 MD)から]、HTLV II p24またはH IVp15タンパク質IhoIlas Pa1ker (Duke IJniv ersity、 Durham、 E)からコを含有する腹水を用いて培養する 。
さらに、HIVp24に対するMAbを、叶、Micah Popovic ( NCI、 Bethe++da。
MD)から得た。陽性の対照細胞は、それぞれHTLV I、HTLV 11お よびHIVに感染したMT2、Mo−T2およびH9−T細胞を含む。細胞をア ルカリホスファターゼの免疫コンプレツクまたは抗アルカリホスファターゼ(A PAAP)で、 J、 Cordellら[J、 Histochem、 Cy tochem、、 32:219〜225(1984)Eの方法(こ従■ て、Dako[5anLa Barbara、 CA3から得た試薬を用いて標 識する。健康なドナーから得た未感染H9細胞および髄液由来のTセルラインは 陰性の細胞対照の役割を果たす。第2抗体およびAPAAP?’!合体の非特異 的結合に関する試験も行なう。
第8表および第9表はこの検定の結果を示す。
HTLV lおよびHTLV It 1(TLV IPC60 PCIO+l 0 PC1600 MT−2(HTLV I) +4 +4■+−1〜G、01にの陽性細胞:O= <Q。01%の陽性細胞。
198 免疫組織化学による小児CFIDS患者がらの活性化PB18−23( 2) Q O MT−2(HTLV I) +4 +4HT L V特異的なgagタンパク質 を、免疫組織化学的染色法を用い、HTLV!およびIIのgag領域に特異的 なMAbKlにより、CFIDS患者から得た不活性化PMBCにおいて低頻度 で検出した。HT L V l gag(13BI2)特異的なMAbはCFI DS患者由来のいかなる細胞とも反応しない。このことはウィルス遺伝子生成物 が少なくともCFID54F、者のサブ集団中に発現され、このタンパク質がH TLV Iコードされていないことを意味する。
実施例7 tRNAプライマー結合部位2のプライマーをPCR技術において用 いるために設計する:センスプライマーはプロリンに関するtRNA部位のDN A配列(#768〜783)であり、アンチセンスはHTLV I1gag領域 塩基(# 1187〜1211.)である。セルラインMT−2(HTLV l )、Mo−T (HTLV II)および20Å以上のCFIDS患者から生成 した生成物を、両ウィルスのための2つのプライマーの開にあるDNA配列に対 応する放射標識したI 8−marのプローブを用いたサザンブロソトノーイブ リダイゼーンジンによりプローブする。
この結果、MT−2およびMo−T DNAはプロリンのtRNA結合部位によ り増幅されることが示され、すべてのCAM DNA試料は陰性であることが示 された。従って、CAVは明かに公知のヒトC型ウィルスでない(HI Vを除 く)。
同様の実験をり7ンに関するtRNAプライマー結合部位をPCHに関する「セ ンス」プライマー鎖(5’ TGGCGCCC^^CGTGGGGC3°)とし て用いて行ない、「アンチセンス」鎖プライマーをプロトタイプサルD型レトロ ウィルス(M P M V X5’ GCTACGGCAGCCATTACTT G 3’)から得た場合、プライマーはMPMv由来の介在オ17ゴヌクレオチ ド(GATACTTGTCCTTGGTTTCCGCA)を用いてプローブした ときに可視化されるMPMV感染細胞から得た2種の異なる大きさの生成物を増 幅する。生成物は360bpおよび250bpである。このシステムを用いて増 幅し、プローブした10人のCFIDS患者のDNA試料のうちの10が同じ大 きさの生成物であった。
このように、CFfDSレトロウィルス、CAVは明らかにリシンのtRNAの プライマー結合部位を有する。この結果は、CAVfiHTLV Iまたは!1 でないことがわかり、レンチウィルス、霊長類り型レトロウィルス、またはF  oamy(Spuma)ウィルスのいずれかであることを示し、これらはすべて tRNAリシンプライマーを使用する。
実施例8 CAVのgagタンパク質の特性化末梢血白血球をOK T 3 M ab(Ortho PharmaceuLicals)および組換えIL−2を 用いて5日間培地中で活性化する。6日目に完全培地をシスティンおよびメチオ ニンを含まない培地で置き換えた後、細胞を338−メチオニンおよびシスティ ンで16〜18時間標識する。細胞を破砕した後、gag抗原決定基を含有する 標識タンパク質をHTLV I、1■、5TLVおよび5taphAのgagタ ンパク質と反応するマウスMab K 1で沈殿させる。
沈殿をSDS中で沸騰させ、5LaphAから抗原−抗体コンブレノクスを除去 し、タンパク質複合体を12%〜15%ポリアクリルアミドゲル中領1%SD中 細よび2−メルカプトエタノールを用いて16〜18時間一定電流で電気泳動に 付す。ゲルを乾燥し、X線フィルムに12〜15日間さらしたのち、CFIDS 患者および対照から得た放射標識したタンパク質の大きさを共電気泳動に付した 標識した分子量マーカーを用いて得られた131曲線から計算する。
この結果から、12%PAGE中HTLV Iおよび11感染セルラインから得 た沈殿したgagタンパク質は、24kDおよび45kDであることがわかる。
同じゲルに関して、10のCFTDS由来のCAVgagタンパク質のうちの1 0は27〜28kD、45kD、55〜56kDおよび76kDである。健康な 対照からはgagタンパク質は沈殿しなかった。
15%PAGEで、低分子量のgagタンパク質はCFIDS患者から可視化す ることができた。p27〜28の他にに、p11〜12(11〜12kD)およ びp13〜+4(13〜14kD)も可視化された。このようなバンドはMT− 2またはMo−T中、あるいは健康な対照には存在しない。
これらのデータから、CFIDSレトロウィルスCAVはHTLV [または1 1でないことがわかる。これらの分子量のgagタンパク質を発現することが示 されている動物レトロウィルスは=7i長類り型レトロウィルス;霊長類C型、 例えば5SAVSGALVおよびBaEV;レンチウィルス、例えばELAV( ただし、HIVでな(す;マウスB型、たとえばMMTV : )すC型レトロ ウィルス、例えばASLV、REV、ならびに恐らくはF oamy(S pu ma)ウィルスであるが、この後者のグループのgagタンパク質は直接分析さ れず、DNA配列外挿により分前記CFIDS患者試料から得た白血球をに−I  Mabと反応させ、ヤギ抗マウスアルカリホスファターゼ(APAAP)で免 疫染色する。試験した患者試料の50%以上(および対照の0%)はgagタン パク質に関して細胞が染色された。もつと重要なことは、染色は陽性細胞の細胞 質および核の両方に見られることである。
ウィルスタンパク質に関して核染色を呈することが知られている唯一のレトロウ ィルスはF ontayウィルスのグループである。
実施fl+ 10 逆転写酵素検定 以下のようlこして逆転写酵素検定を行った。CAVをセルラインB−JabH −9およびV−937中で培養した(HTLV〜l1gag領域に関するPCR によるとすべて陽性)。ウィルスを一80℃での冷却を3サイクル行なって収穫 する。培養液を次に解凍し、1100Oxにて10分間4℃にて遠心分離して無 傷細胞を除去する。
ウィルス粒子を25,0OOrpI11の速度で90分間B eckman S  W 280−ターにかけてベレット化する。ベレットを500μI(filt −を100xにするため)のTNE緩衝液(10aM Tris/HC]pH8 ,0、100+aM NaC1,1mM EDTA)中に懸濁する。緩衝液をす ぐ試験するかまたは一20’Cにて貯蔵する。
以下の第1O表に示すように、25μlまたは50μlの緩衝液中の溶解液を各 検定試験管中に用いる。
100μl中の逆転写酵素活性の反応混合物[1,M、 Yerma、 J、  Virol、 、 15 : 843−854 (1975) : 1.M、Y erma、 J、Virol、、 15 : 121〜126 (1975)] は、5QaM TrihI/ HCl5pH8,o、40mM KCI、5mM ジチオトレイトール、0.0 5%Tr4ton X−100,0,2%Nom1deL P−40,l QQ μg/+alウシ血清アルブミン、40μg/ml鋳型−プライマー複合体およ び種々の量の二価カチオン(M g ”またはMn”)を含存し、以下の第9表 に示すような濃度を達成する。
外因性の鋳型−プライマー攬合体をポリリボアデニレート−オリゴデオキシチミ ンレート(ポリ・rA−オリゴ・dT)またはポリリボントシレート−オリゴデ オキシグアニジレート(ポリ・rC−オリゴ・dG)(Pharmacia、  Piscatawaya、 NJ)のいずれかから選択する。
水上5分後、1.5mMの[’H]#M謙デオキジデオキシチミジントリホスフ ェートTP;43Ci/mモル)または6.6mMの[’H]標識標識デオキシ グアノシントリフスフ(dGTP ; 11ci/mモル)(^mersham 、υn1ted Kingdom)を混合物中に添加で15分後、この反応で合 成された沈殿した[3H]標識ポリシチミジン(ポリT)およびポリグアニジン (ポリG)を予め5%TCA予備浸漬したガラスミクロファイバーフィルター( Whatmann GF/C12,4ca+)上に集める。フィルターを水冷し た5%TCAで10回洗浄し、乾燥する。”H−TCA−沈殿性物質(即ち、2 重鎖核ために、独自の外因性鋳型プライマー、2価カチオン(Mg”またはMn ”)、およ好むようである。CAV[ポリγAオリゴ(dT)鋳型プライマーお よびM n ”選択性]と同じRTの特徴を示すレトロウィルス−はS pul +a(foamy)ウィルスおよびサルD型レトロウィルスである。
25μI ポリγ^−オワゴー(6丁) Mg”(5mM) ’H−TTP(1 ,5μm) 1.57250μm ポリγ^−オリゴ−CdT> Mg”(5d ) 3M−丁TP(1,5μ議)75225μl ポリγ^−オリゴ−(dT)  Mg”(10d) ’H−丁TP(1,5μm) 86250μl ポリγA −オリゴ−(dT) Mg”(1(ld) ”H−丁TP(1,5μm) 43 025μm ボリアA−オリゴ−(dT) Mn’″(0,5sM) ’H−T TP(1,5μm) 20.73750μl ボリアA−オリゴ−(dT) M n”(0,5a+M) ’Fl−TTP(1,5μm) 13.011本発明の 多くの修正および変法も本発明に含まれるが、これらは当業者には明ゼーシコン プライマーおよびプローブとして用いること1、ならびに他の検定技術および抗 体、ならびに治療薬用の他のウィルス性ペプチドの使用も考えられる。
本発明の組成物および方法のこのような修飾および変更は、本発明の特許請求の 範囲内にあるものと考えられる。
FIG+ IA TGAGGACT’TT G 3’ Fig、2A FIG、 3 FIG、 4 国際調査報告 lllm7〜−一一−N@、lcr〜噛stmフロントページの続き (51) rnt、 C1,5識別記号 庁内整理番号C07K 15104  8619−4HC12N 5/10 15/48 ZNA C12P 21108 8214−4BC12Q 1/68 A 7823−4 BZ 7823−48 GOIN 33153 D 8310−2J331569 H9015−2J //C07K 99:00 8931−4B (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、 ES、FR,GB、 GR,IT、 LU、 NL、SE)、0A(B F、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、T G)、AU、BB、 BG、 BR,CA、 C5,FI、 HU、JP、 K P。
KR,LK、 MC,MG、 MN、 MW、 No、 PL、 RO,SD、 SU FI C12N 15100 A (72)発明者 ヒラード、ブレンダンアメリカ合衆国ペンシルベニア1900 3、アートモアー、ベルモント・アベニュー2323番

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.CFIDS関連のウイルスCAV。
  2. 2.天然の供給源に存在する不純物から実質的に単離した請求項1に記載のウイ ルス。
  3. 3.CAVポリヌクレオチド配列。
  4. 4.CAVのゲノムまたはその相補体に選択的にハイプリダイズすることができ るヌクレオチドの連続配列を含有する請求項3に記載の配列。
  5. 5.DNAポリヌクレオチドである請求項3に記載の配列。
  6. 6.RNAポリヌクレオチドである請求項3に記載の配列。
  7. 7.検出可能な標識と結合した請求項3に記載の配列。
  8. 8.固体支持体に固定された請求項3に記載の配列。
  9. 9.CAVの抗原決定基をコードしているヌクレオチド配列を含有する請求項3 に記載の配列。
  10. 10.CAVアミノ酸配列を含有する実質的に単離されたポリペプチド。
  11. 11.CAVの抗原性部位を含有する請求項10に記載のポリペプチド。
  12. 12.組換え法によって製造される請求項1θに記載のポリペプチド。
  13. 13.化学合成によって製造される請求項10に記載のポリペプチド。
  14. 14.固体支持体に固定されている請求項10に記載のポリペプチド。
  15. 15.免疫反応を生成させるに十分な量のポリペプチドを哺乳動物に投与するこ とからなる抗CAV抗体を調製する方法において使用するための請求項10に記 載のポリペプチド。
  16. 16.CAVポリヌクレオチドを含む暗号配列を含有する組換えベクター。
  17. 17.暗号配列が暗号配列の発現を指令することができる適当な調節制御配列に 機能的に結合している請求順応に記載の組換えベクターによって形質転換された 宿主細胞。
  18. 18.CAVポリペプチドおよび薬学的に許容しうる担体を含有する組成物。
  19. 19.ポリペプチドが免疫反応を生成させうるものである請求項18に記載の組 成物。
  20. 20.ワクチン組成物である請求項19に記載の組成物。
  21. 21.(a)ポリクローナル抗体の精製調製物;(b)モノクローナル抗体組成 物;または(c)組換え抗体組成物である、CAVポリペプチドの抗原決定基に 結合する抗体を含有する抗CAV抗体組成物。
  22. 22.所望により検出可能な標識または固体支持体に結合している請求項21に 記載の抗体組成物。
  23. 23.CFIDSの症状を示す患者の体液においてCAVのポリヌクレオチド配 列の全部または一部の存在を検出することからなるCFIDSを診断するための 方法。
  24. 24.検出行程が、CAVポリヌクレオチド配列またはその相補体の全部または フラグメントを、インビトロで患者の体液の試料について行なうポリメラーゼ連 鎖反応におけるプライマーとして使用することからなり、配列の増幅がCFID Sの病因学的物質の存在を示す請求項23に記載の方法。
  25. 25.検出行程が、CAVポリヌクレオチド配列の全部またはフラグメントを、 インビトロで患者の体液の試料について行なうハイブリダイゼーシヨン検定にお けるハイブリダイゼーションプローブとして使用することからなり、配列のハイ ブリダイゼーシヨンがCFIDSの病因学的物質の存在を示す請求項23に記載 の方法。
  26. 26.CFIDSの症状を示す患者の体液において抗CAV抗体の存在を検出す ることからなろCFIDSを診断するための方法。
  27. 27.検出行程が、CFIDS患者からの体液を、抗CAV抗体と抗原一抗体コ ンプレックスを形成しうる抗原性部位を提示するCAVポリペプチドまたはタン パク質と接触させることからなる請求項26に記載の方法。
  28. 28.検出行程が、CFIDS患者からの体液を、抗CAV抗体に結合しうる抗 原性部位であってHTLVIとCAVの間またはHTしVllとCAVの間で共 通する抗原性部位をコードしているHTIVIまたはHTLVH由来のペプチド またはタンパク質と接触させることからなる請求項26に記載の方法。 29、CAVポリヌクレオチド配列または抗CAV抗体について大量の血液から の試料をスクリーニングし、該スクリーニングにおいて陰性と試験された試料を 選択し、該選択した試料に対応する血液部分から血液製品を調製することからな るCAVによる感染のない血液製品を製造するための方法。
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