JPH0649757A - ワッペン・マーク及びその製造方法 - Google Patents

ワッペン・マーク及びその製造方法

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JPH0649757A
JPH0649757A JP4116038A JP11603892A JPH0649757A JP H0649757 A JPH0649757 A JP H0649757A JP 4116038 A JP4116038 A JP 4116038A JP 11603892 A JP11603892 A JP 11603892A JP H0649757 A JPH0649757 A JP H0649757A
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bulging
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Kenji Murasawa
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  • Decoration Of Textiles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基布11に対し上布12を浮かせた膨出部1
4を有するワッペンのその膨出部14をスポンジ等の介
在なく形成する。 【構成】 高周波ウェルダーの下型A上に気密性合成樹
脂性フェルト11、透明塩化ビニルシート12を重ね
る。上型B内はアキューム部13を介して吸気する。そ
の吸気状態で、上型Bを下型Aに圧接して通常のスティ
ッチ溶着を行う。このとき、吸引により、上布12は、
基布11に対し浮き、その状態で溶着されて膨出部14
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衣服、鞄などの各種
の物品に取付けるワッペン・マーク(エンブレムなどの
表象、記章のみならず、ワンポイントで取付ける装飾品
等を全て含む)及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のワッペン・マーク(以下、マー
クと称す)において、図8、図9に示すように、基布1
に所要の図柄、文字等を印刷・縫成した上布2を膨出状
態で接合したものがある(特開昭62−286800号
公報参照)。このものは、図柄、文字等に立体感があ
り、それなりに商品価値がある。
【0003】そのワッペンの従来の製造方法は、上記公
開公報に記載され、図10、図11に示すように、通
常、高周波ウェルダーによるスティッチ溶着(高周波溶
着)によってなされる。すなわち、そのウェルダーの下
型A上に、熱可塑性合成樹脂性フェルト、不織布、シー
トなどからなる基布1、熱可塑性合成樹脂性スポンジ
3、所要の図柄、文字を印刷した合成樹脂シートなどの
上布2を積み重ねる。そののち、図10から図11のご
とく、ウェルダーの上型Bをその上に圧接し、上下型
A、B間に電圧をかけて高周波により、上型Bのエッヂ
bによって周状に基布1、スポンジ3、上布2をスティ
ッチ溶着aするとともに、その回りの余剰部dを切除す
る。
【0004】このとき、スポンジ3が保有する空気によ
って、図8に示すように上布2は膨出状態(符号4)と
なる。また、上型Bに図10鎖線のごとく所要数のエッ
ヂb’を設けて、図9に示すように、その膨出部4を複
数個形成する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ワッペンの膨出部
4はスポンジ3の保有する空気によってその膨出度が決
定されるが、上型Bの圧接時、膨出部4に相当する部分
の空気が少なからず逃げるため、十分な膨出度を得るこ
とはできないうえに、スポンジ3はその弾性に基づき不
均一な変形をする。このため、明瞭な膨出部4を得るこ
とができず(図8:膨出部4右端参照)、膨出部4の明
瞭化が望まれている。
【0006】また、図9に示すように、複数の膨出部4
…を形成する場合、スポンジ3の厚みが一定であると、
各膨出部4…の膨出度はほぼ一定となり、変化にとぼし
い。その膨出度を異ならせるには、膨出部4…に対応す
るスポンジ3の厚みを異ならせねばならず、その作業が
煩雑となるうえに、各膨出部4…を厚みの異なる個別の
スポンジ3片で対応するようにすると、上型Bの圧接
時、そのスポンジ片が動き、正確な位置の膨出部4を得
ることができない。
【0007】この発明は、以上の点に鑑み、膨出部の明
瞭化、膨出度合の調整化を図り得るようにすることを課
題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明に係るワッペンにあっては、気密性基布の
上に気密性上布が積層され、その上布はその周囲全周が
所要の形状とされて前記基布にスティッチ溶着され、そ
の上布と基布の間は前記スティッチ溶着によって気密と
されて、その中の空気層によって上布は膨出状態となっ
ている構成としたのである。この場合、上布の周囲溶着
は周縁に限定されない(図2参照)。
【0009】その構成において、上記上布には周囲全周
に加えて、所要個所にもスティッチ溶着が行われて、上
記空気層が複数個形成され、その空気層の膨出度合が異
なっているものとすることができる。
【0010】また、上記ワッペンを製造する方法に係る
発明にあっては、高周波ウェルダーの下型に気密性基布
及び気密性上布を載せ、その両布の少なくとも一方を熱
可塑性合成樹脂によりなるものとし、前記高周波ウェル
ダーの上型を、前記上布、基布を介在し、下型に当接部
分が環状となるように圧接してスティッチ溶着によって
上布を基布に溶着するワッペン・マークの製造方法にお
いて、上記上型内を吸引し、その吸引力により上布を基
布に対して浮かせ、上記環状スティッチ溶着内に空気層
を形成して、その環状部内の上布を膨出させる構成を採
用することができる。
【0011】
【作用】このように構成するこの発明に係るワッペンは
密閉された空気層によって膨出部が形成されており、そ
の空気層は全域に亘って均一な変形となるため、膨出部
は明瞭なものとなる。
【0012】その膨出部の吸引による形成に際し、その
吸引力を調整すれば、それに応じて膨出度合が変化す
る。さらに、複数の膨出部がある場合には、その各膨出
部の吸引力を異ならせれば、各膨出部は膨出度合が異な
ったものとなる。
【0013】
【実施例】図1に示す実施例は、フェルト表面に合成樹
脂をコーティング又はフィルムを接着した合成皮革の基
布11に、透明の塩化ビニルシートの上布12を重ね、
その周縁をスティッチ溶着aし、その中を空気層として
膨出部14を形成したものである。
【0014】その製法は、図5、図6のごとくして行
う。すなわち、高周波ウェルダーの下型Aに基布11、
上布12を載せる。上型Bはその上部にアキューム部1
3を有し、このアキューム部13には吸気ポンプPが接
続されている。アキューム部13の底壁13aには複数
の透孔15が形成されており、この透孔15を介して上
型Bのエッヂb内が全域に亘って均一に吸気される。透
孔15は小孔で数が多い方が好ましい。
【0015】その吸気が行われ、高周波ウェルダーを駆
動した状態で、図6に示すように、上型Bを下型Aに向
かって圧接すると、上型B内は吸気により真空状態とな
り、上布12は基布11との間から空気を供給されなが
ら上側に膨出し、同時に、エッヂbによって図1の輪郭
状に基布11、上布12をスティッチ溶着aするととも
に、その周りの余剰部dを切除する。
【0016】このとき、同図b鎖線のごとく、基布11
と上布12の間に、光によって輝く片c、写真等を挿入
して、膨出部14内にその片c等を入れることができ
る。また、余剰部dは切除せずに残してもよい。すなわ
ち、図2に示すように上布12の周縁の所要の内側をス
ティッチ溶着aするようにすることもできる。
【0017】図3に示す実施例は、膨出部14でもっ
て、文字を表したものであり、膨出部14が複数個存在
する。この製造は、図5鎖線で示すように、その各文字
を形づくるエッヂb’を上型Bに形成して行う。このエ
ッヂb’はエッヂbより短くして切除作用をしないもの
とする。このとき、透孔15は膨出部14に対応する部
分のみにすることは勿論である。
【0018】図4に示す実施例は、複数の膨出部14を
有するとともに、その膨出部14の膨出度合を異ならせ
たものである。その製造は、図7に示すように、各膨出
部14…に対応するエッヂb’を作り、エッヂb’で形
成されるエリアの吸引力を流量調整弁V…でもって異な
らせて行う。
【0019】上記基布11及び上布12の素材は、前述
のものに限定されず、高周波ウェルダーによってスティ
ッチ溶着aを行うことができ、かつ膨出状態を維持でき
るものならいずれでもよい。また、基布11、上布12
には、気密性を損なわない範囲において、刺繍、印刷等
によって模様、文字等の装飾を行うことができる。
【0020】なお、従来のスポンジ3を挿入して膨出部
4を形成する際、この発明に係る方法でもってその膨出
部4を吸引するようにしてもよく、この場合、その膨出
部4は輪郭が明瞭となる。また、1つの膨出部14をス
ポンジ3の挿入、他の膨出部14を吸引にする等、従来
方法とこの発明に係る方法とを併用することができ、こ
のような製造方法もこの発明の技術的範囲に入ることは
勿論である。さらに、下型Aが吸引側となる場合も同じ
く技術的範囲に入ることは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成し、密閉
された空気層によって膨出部を形成したので、その輪郭
が明瞭となる。
【0022】上記膨出部を吸引によって行えば、その膨
出が確実であり、その吸引力の調整よって膨出度合も調
節し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は一実施例の斜視図、(b)は(a)の
X−X線断面図
【図2】他の実施例の断面図
【図3】(a)は他の実施例の正面図、(b)は(a)
のX−X線断面図
【図4】(a)は他の実施例の正面図、(b)は(a)
のX−X線断面図
【図5】製作説明用断面図
【図6】製作説明用断面図
【図7】製作説明用断面図
【図8】従来例の断面図
【図9】従来例の断面図
【図10】従来の製作説明用断面図
【図11】従来の製作説明用断面図
【符号の説明】
A 高周波ウェルダーの下型 B 高周波ウェルダーの上型 P 吸気ポンプ V 流量調整弁 a スティッチ溶着 b、b’ エッヂ c 輝片 d 余剰部 1、11 基布 2、12 上布 3 スポンジ 4、14 膨出部 13 アキューム部 15 透孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密性基布の上に気密性上布が積層さ
    れ、その上布はその周囲全周が所要の形状とされて前記
    基布にスティッチ溶着され、その上布と基布の間は前記
    スティッチ溶着によって気密とされて、その中の空気層
    によって上布は膨出状態となっていることを特徴とする
    ワッペン・マーク。
  2. 【請求項2】 上記上布には周囲全周に加えて、所要個
    所にもスティッチ溶着が行われて、上記空気層が複数個
    形成され、その空気層の膨出度合が異なっていることを
    特徴とする請求項1記載のワッペン・マーク。
  3. 【請求項3】 高周波ウェルダーの下型に気密性基布及
    び気密性上布を載せ、その両布の少なくとも一方を熱可
    塑性合成樹脂によりなるものとし、前記高周波ウェルダ
    ーの上型を、前記上布、基布を介在し、下型に当接部分
    が環状となるように圧接してスティッチ溶着によって上
    布を基布に溶着するワッペン・マークの製造方法におい
    て、 上記上型内を吸引し、その吸引力により上布を基布に対
    して浮かせ、上記環状スティッチ溶着内に空気層を形成
    してその環状部内の上布を膨出させることを特徴とする
    ワッペン・マークの製造方法。
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