JPH0649684U - サッシ - Google Patents

サッシ

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JPH0649684U
JPH0649684U JP8560292U JP8560292U JPH0649684U JP H0649684 U JPH0649684 U JP H0649684U JP 8560292 U JP8560292 U JP 8560292U JP 8560292 U JP8560292 U JP 8560292U JP H0649684 U JPH0649684 U JP H0649684U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨音が減少し、静かな室内環境を維持でき
る、框組障子を備えたサッシの提供。 【構成】 框組障子2を備えたサッシ1に関する。框組
障子2の下框9における室外側パッキン10b(充填
物)の露出面および下框の室外側端縁部に制振材料を設
ける。シール材は、室外側が低くガラス12側が高い外
向き傾斜面18に形成されること、および少なくとも下
框9の室内側露出面が制振材料19で被覆されることが
ある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、サッシの雨音防止構造に関し、特に持ち出しタイプのサッシに関 する。
【0002】
【従来の技術】
図6のように、框組みガラス障子2を備えたサッシ1では、特に建物壁3の開 口部にいわゆる持ち出し態様で取り付けられタイプの場合、サッシ1が建物外壁 面より室外側に突出しているので、降雨時に外壁表面を伝ってきた雨水がサッシ 1の上枠5あるいは障子上框6の下縁7で水滴8となり、この水滴8が障子2の 下框9における室外側パッキン(充填物)10の露出面を直接打撃して振動を発 し、雨音となる。同様に前記のパッキン10上に雨水が滞留して水膜11が形成 されている場合にも、水滴8が水膜11に衝突するとき振動が発生し、雨音とな る。なお、充填物とは、水密,気密の目的でガラスの嵌め込み溝に使用する定型 シーリング材,コーキング材,パッキング材などを言う。
【0003】 実験によれば、サッシ1を構成する框、枠、ガラスのほとんどが雨音のピーク 周波数に近い振動数成分を有しており、その中でも下框9、ガラス12の振動が 他の部分に比べて大きい。 結局、雨音となる振動は、主発生源の下框9からガラス12、サッシ枠13の 全体に伝搬しサッシ1の室内側露出面14から室内に伝搬している。 この様な雨音は、環境によって騒音となり、室内の人間に睡眠妨害や集中力低 下などの被害を及ぼす。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、框組みガラス障子を備えたサッシにおける雨音の低減を課題とす る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
框組みガラス障子を備えたサッシに関する。 框組の少なくとも下框とガラス間における充填物の室外側露出面に制振材料を 設ける。 前記の制振材料は、ガラス面から框の端縁に至る外向き傾斜面とすることがあ る。 さらに、下框の室内側露出面が制振材料で被覆されることがある。
【0006】
【作用】
少なくとも下框の充填物露出面に設けられた制振材料は落下してくる水滴の衝 突エネルギーを吸収し、振動が室内側に伝達されるのを防止する。 前記制振材料の傾斜面は、その表面に水膜が形成されるのを防止すると共に、 上方からこの面に衝突する水滴のエネルギーを室外方向に逃し、下框が受ける衝 突エネルギーを小さくする。 下框の室内側露出面を被覆した制振材料は、下框の室内側表面と室内側空気の 間にあって、下框から室内側空気に伝達されようとする振動を吸収する。
【0007】
【実施例】
図1は、框組みガラス障子2を備えたサッシ1を示し、前記した従来例と同じ 部材には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。 建物壁3の開口部にはサッシ13が持ち出し態様に嵌め込まれて固定され、上 枠5、下枠15および左右の縦枠(図に見えていない)からなるサッシ枠13に 框組みガラス障子2が引き違いに装着されている。框組みガラス障子2は上框6 、下框9および左右の縦框(図に見えていない)で組まれた框組みの内側にガラ ス12が装着され、その表裏の四周囲をパッキン(充填物の一つ)10で固定さ れている。なお、下框9は通常有している空間をさらに中隔壁9´で区画した多 ホーロー構造とされている。
【0008】 上方の室外側パッキン10aには、その露出面(下面)にシリコーン、PVC などを素材とした通常のシール材16aが設けられている。これは挟み込み、ま たは、接着剤による貼着の手段によって設けられている。このシール材16aは 、ガラス12の外面から上框6の端縁に掛けて外向き傾斜面とされている。すな わち、傾斜面は室外側が高くガラス側が低くなるように、上框6の室外側縁14 からガラス面に至る傾斜面17とされている。 また、下方の室外側パッキン10bはその露出面(上面)に制振材料のシール 材16bが前記と同様な手段により設けられている。ただし、このシール材16 bはゴム系、アスファルト系の可撓性制振材で形成されている。なお、制振材料 とは、振動エネルギーを内部摩擦により熱エネルギーに変換する効率の高い素材 のことである。シール材16bは、前記と同様にガラス12の外面から下框9の 端縁に掛けて傾斜面とされ、室外側が低くガラス側が高い外向き傾斜面18に形 成されている。 さらに、下框9の室内側露出面14には厚さ1.5mm程度の厚さを有するゴ ム系制振材料(サイルシートNP… …商品名)19が両面テープはを利用して 貼着され、被覆されている。符号20はアルミ板で、制振材料19の室内側面に 貼着され、この部分を化粧している。アルミ板20は厚さ1.0mm程度である 。
【0009】 室内側の上下パッキン10c,10dの露出面にもシール材16c,16dが 設けられており、前記室外側のシール材16a,16bとガラス12を挟んでそ れぞれ対称となるような内向き傾斜面を形成している。これは意匠上統一のとれ たデザインとするためであり、通常のシール材が使用されている。
【0010】 以上の構造であって、降雨時には上枠5の室外側縁14や上框6の下縁7から 障子2の下框9におけるシール材16bの外向き傾斜面18に水滴8が落下する 。しかし、水滴8のエネルギーの大部分は傾斜面18によって室外側に向けられ るのと、制振材料であるシール材16bに吸収され、下框9を振動させるエネル ギーとなるのはわずかである。このため、雨音は実際上、消失する。この場合、 この実施例のように、下框9が多ホーロー構造であると下框9自体が振動を吸収 する効率が高いので雨音の低減がより効果的に行なわれる。
【0011】 また、従来、下框9におけるパッキン10bの露出面に滞留しがちであった雨 水は、このシール材16bが室外側が低くガラス側が高い外向き傾斜面18に形 成されているので速やかに排出され、水膜を形成することがない。したがって、 落下する水滴8が水膜と衝突するときの雨音も発生しない。
【0012】 さらに、上框6における室外側のシール材16aの外向き傾斜面17は、室外 側が高くガラス側が低くなるように傾斜しているので、上框6の下縁7で水滴に なろうとする雨水をすばやくガラス面に誘導し、水滴8そのものが発生するのを 防止する。このため、建物壁3や上枠5の室外側面を伝って上框6の室外側面に 達する雨水が、水滴8となって下框9に落下する量は極めて少なくなる。 なお、下枠15上にも下框9の下縁から水滴が落ち、下枠15上の水膜に衝突 することがあるが、水滴の落差が小さく、ほとんど雨音は生じない。
【0013】 下框9における室外側の制振材料によるシール材16bに関する傾斜面18の 高さh1 (図2)を種々に変化させ、それぞれの場合における水滴8による雨音 (騒音)の大きさを、下框9の室内側面から10mm離れた位置で調査すると、 図3のようになり、シール高さh1 がおおきくなるほど騒音レベルが小さくなる 。すなわち、シール材16bの外向き傾斜面18の高さh1 は大きい程好ましい 。しかし、あまり高くするとガラス12による採光面積を縮小したり、ガラス1 2の縁部分が重苦しくなるので注意を要する。
【0014】 同様に、図4に結果を示すように、上框6における室外側シール16aの傾斜 面17の高さh2 についても調査した。これによると、シール高さh2 が大きく なるほど雨音(騒音レベル)は小さくなるが、効果が顕著なのはh2 = 10m m程度までであることが分かる。
【0015】 また、制振材料19の厚さと雨音(騒音レベル)の関係についてみると、図5 のようになる。すなわち、下框9の室内側面からの振動を減衰させるには室内側 表面に制振材料19を貼着することが有効であり、その厚さは1.5mm程度が 適切であることが分かる。なお、図5は化粧のためのアルミ板20を貼着しての 数値であり、アルミ板20の表面から10mm、1000mmの室内側空間での 測定値である。
【0016】 以上は実施例であり、本考案は図示した具体的な構成に限定されない。 框組みガラス障子はサッシ枠に対し引き違いに限らず、突き出しタイプや嵌め 殺しタイプなど他のタイプのこともある。 パッキン10の露出面に設けられるシール材16は少なくとも下框9の室外側 のものを制振材料とすれば雨音を減少する効果がある。 さらに、框組ガラス障子2の框とガラス間に設けるシール材16に前記の傾斜 面が形成されなくとも雨音を減少する効果がある。 水滴による振動の発生は下框9が最も強いので制振材料19を貼着するのは下 框9の室内側面が最も効果的でこの部分だけでも十分であるが、サッシ1の室内 側面の他の区域や全域を制振材料19で被覆することもある。 制振材料19を被覆する方法は両面テープに限らず、接着、塗装などであって も良い。
【0017】
【考案の効果】
サッシからの雨音が減少し、室内に静かな環境を維持できる。 水滴の落下エネルギーを逃し、また、吸収して下框に対する衝撃を少なくする と共に、さらに、下框から室内側空気への振動の伝搬を抑制する二重構成とすれ ば、雨音を減少させる効果がさらに大きい。
【提出日】平成5年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、サッシの雨音防止構造に関し、特に持ち出しタイプのサッシに関 する。
【0002】
【従来の技術】
図6のように、框組障子2を備えたサッシ1では、特に建物壁3の開口部にい わゆる持ち出し態様で取り付けられタイプの場合、サッシ1が建物外壁面より室 外側に突出しているので、降雨時に外壁表面を伝ってきた雨水がサッシ1の上枠 5あるいは障子上框6の下縁7で水滴8となり、この水滴8が障子2の下框9の室外側端縁部および下框9における 室外側パッキン(充填物)10の露出面を直 接打撃して振動を発し、雨音となる。同様に前記のパッキン10上に雨水が滞留 して水膜11が形成されている場合にも、水滴8が水膜11に衝突するとき振動 が発生し、雨音となる。なお、充填物とは、水密,気密の目的でガラスなど面材 の嵌め込み溝に使用する定型シーリング材,コーキング材,パッキング材などを 言う。
【0003】 実験によれば、サッシ1を構成する框、枠、ガラスのほとんどが雨音のピーク 周波数に近い振動数成分を有しており、その中でも下框9、面材12の振動が他 の部分に比べて大きい。 結局、雨音となる振動は、主発生源の下框9から面材12、サッシ枠13の全 体に伝搬しサッシ1の室内側露出面14から室内に伝搬している。 この様な雨音は、環境によって騒音となり、室内の人間に睡眠妨害や集中力低 下などの被害を及ぼす。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 この考案は、框組障子を備えたサッシにおける雨音の低減を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
框組障子を備えたサッシに関する。 框組の下框と面材間における充填物の室外側露出面に制振材料を設ける。 前記の制振材料は、下框と面材間および下框の室外側端縁部に設けられること がある。制振材料は、さらに面材の表面から下框の端縁に至る 外向き傾斜面とす ることがある。 下框の室内側露出面が制振材料で被覆されることがある。
【0006】
【作用】
下框の室外側端縁や充填物露出面に設けられた制振材料は落下してくる水滴の 衝突エネルギーを吸収し、振動が室内側に伝達されるのを防止する。 前記制振材料の傾斜面は、その表面に水膜が形成されるのを防止すると共に、 上方からこの面に衝突する水滴のエネルギーを室外方向に逃し、下框が受ける衝 突エネルギーを小さくする。 下框の室内側露出面を被覆した制振材料は、下框の室内側表面と室内側空気の 間にあって、下框から室内側空気に伝達されようとする振動を吸収する。
【0007】
【実施例】
図1は、框組みガラス障子2を備えたサッシ1を示し、ガラスは面材としての 一例である。前記した従来例と同じ部材には同じ符号を付して詳細な説明を省略 する。 建物壁3の開口部にはサッシ13が持ち出し態様に嵌め込まれて固定され、上 枠5、下枠15および左右の縦枠(図に見えていない)からなるサッシ枠13に 框組みガラス障子2が引き違いに装着されている。框組みガラス障子2は上框6 、下框9および左右の縦框(図に見えていない)で組まれた框組みの内側にガラ ス12が装着され、その表裏の四周囲をパッキン(充填物の一つ)10で固定さ れている。なお、下框9は通常有している空間をさらに中隔壁9′で区画した多 ホーロー構造とされている。
【0008】 上方の室外側パッキン10a(充填物)には、その露出面(下面)にシリコー ン、PVCなどを素材とした通常のシール材16aが設けられている。これは挟 み込み、または、接着剤による貼着の手段によって設けられている。このシール 材16aは、ガラス12の外面から上框6の端縁に掛けて外向き傾斜面とされて いる。すなわち、傾斜面は室外側が高くガラス側が低くなるように、上框6の室 外側縁14からガラス面に至る傾斜面17とされている。 また、下方の室外側パッキン10b(充填物)の露出面(上面)および下框9 の室外側端縁部に 制振材料のシール材16bが前記と同様な手段により設けられ ている。ただし、このシール材16bはゴム系、アスファルト系の可撓性制振材 で形成されている。なお、制振材料とは、振動エネルギーを内部摩擦により熱エ ネルギーに変換する効率の高い素材のことである。シール材16bは、前記と同 様にガラス12の外面から下框9の端縁に掛けて傾斜面とされ、室外側が低くガ ラス側が高い外向き傾斜面18に形成されている。 さらに、下框9の室内側露出面14には厚さ1.5mm程度の厚さを有するゴ ム系制振材料(サイルシートNP… …商品名)19が両面テープを利用して貼 着され、被覆されている。符号20はアルミ板で、制振材料19の室内側面に貼 着され、この部分を化粧している。アルミ板20は厚さ1.0mm程度である。
【0009】 室内側の上下パッキン10c,10dの露出面にもシール材16c,16dが 設けられており、前記室外側のシール材16a,16bとガラス12を挟んでそ れぞれ対称となるような内向き傾斜面を形成している。これは意匠上統一のとれ たデザインとするためであり、通常のシール材が使用されている。
【0010】 以上の構造であって、降雨時には上枠5の室外側縁14や上框6の下縁7から 障子2の下框9におけるシール材16bの外向き傾斜面18に水滴8が落下する 。しかし、水滴8のエネルギーの大部分は制振材料であるシール材16bに吸収 されるのと、傾斜面18によって室外側に向けられることにより、下框9を振動 させるエネルギーとなるのはわずかである。このため、雨音は実際上、消失する 。この場合、この実施例のように、下框9が多ホーロー構造であると下框9自体 が振動を吸収する効率が高いので雨音の低減がより効果的に行なわれる。 また、下框9の室外側端縁部に制振材料であるシール材16bを設けるので、 この部分に衝突する雨水の衝撃をも吸収できる。下框9の室外側端縁部が幅広で あるばあいには、特に雨音の消音効果が大きい。
【0011】 また、従来、下框9におけるパッキン10bの露出面に滞留しがちであった雨 水は、このシール材16bが室外側が低くガラス側が高い外向き傾斜面18に形 成されているので速やかに排出され、水膜を形成することがない。したがって、 落下する水滴8が水膜と衝突するときの雨音も発生しない。
【0012】 さらに、上框6における室外側のシール材16aの外向き傾斜面17は、室外 側が高くガラス側が低くなるように傾斜しているので、上框6の下縁7で水滴に なろうとする雨水をすばやくガラス面に誘導し、水滴8そのものが発生するのを 防止する。このため、建物壁3や上枠5の室外側面を伝って上框6の室外側面に 達する雨水が、水滴8となって下框9に落下する量は極めて少なくなる。 なお、下枠15上にも下框9の下縁から水滴が落ち、下枠15上の水膜に衝突 することがあるが、水滴の落差が小さく、ほとんど雨音は生じない。
【0013】 下框9における室外側の制振材料によるシール材16bに関する傾斜面18の 高さh1(図2)を種々に変化させ、それぞれの場合における水滴8による雨音 (騒音)の大きさを、下框9の室内側面から10mm離れた位置で調査すると、 図3のようになり、シール高さh1がおおきくなるほど騒音レベルが小さくなる 。すなわち、シール材16bの外向き傾斜面18の高さh1は大きい程好ましい 。しかし、あまり高くするとガラス12による採光面積を縮小したり、ガラス1 2の縁部分が重苦しくなるので注意を要する。
【0014】 同様に、図4に結果を示すように、上框6における室外側シール16aの傾斜 面17の高さh2についても調査した。これによると、シール高さh2が大きく なるほど雨音(騒音レベル)は小さくなるが、効果が顕著なのはh2= 10m m程度までであることが分かる。
【0015】 また、制振材料19の厚さと雨音(騒音レベル)の関係についてみると、図5 のようになる。すなわち、下框9の室内側面からの振動を減衰させるには室内側 表面に制振材料19を貼着することが有効であり、その厚さは1.5mm程度が 適切であることが分かる。なお、図5は化粧のためのアルミ板20を貼着しての 数値であり、アルミ板20の表面から10mm、1000mmの室内側空間での 測定値である。
【0016】 以上は実施例であり、本考案は図示した具体的な構成に限定されない。 框組ガラス障子2はサッシ枠に対し引き違いに限らず、突き出しタイプや嵌め 殺しタイプなど他のタイプのこともある。 パッキン10の露出面に設けられるシール材16は少なくとも下框9の室外側 のものを制振材料とすれば雨音を減少する効果がある。 さらに、框組ガラス障子2の框とガラス間に設けるシール材16に前記の傾 斜面が形成されなくとも雨音を減少する効果がある。 水滴による振動の発生は下框9が最も強いので制振材料19を貼着するのは下 框9の室内側面が最も効果的でこの部分だけでも十分であるが、サッシ1の室内 側面の他の区域や全域を制振材料19で被覆することもある。 制振材料19を被覆する方法は両面テープに限らず、接着、塗装などであって も良い。
【0017】
【考案の効果】
サッシからの雨音が減少し、室内に静かな環境を維持できる。 水滴の落下エネルギーを逃し、また、吸収して下框に対する衝撃を少なくする と共に、さらに、下框から室内側空気への振動の伝搬を抑制する二重構成とすれ ば、雨音を減少させる効果がさらに大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦断面図(本考案)。
【図2】要部の拡大図。
【図3】騒音レベルの状態を示す図(下框シール)。
【図4】騒音レベルの状態を示す図(上框シール)。
【図5】騒音レベルの状態を示す図(制振材料)。
【図6】縦断面図(従来例)。
【符号の説明】
1 サッシ 2 框組みガラス障子 5 上枠 6 上框 8 水滴 9 下框 10 ガラスシール 17 傾斜面(上框) 18 傾斜面(下框) 19 制振材料 20 アルミ板
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 サッシ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】縦断面図(本考案)。
【図2】要部の拡大図。
【図3】騒音レベルの状態を示す図(下框シール)。
【図4】騒音レベルの状態を示す図(上框シール)。
【図5】騒音レベルの状態を示す図(制振材料)。
【図6】縦断面図(従来例)。
【符号の説明】 1 サッシ 2 框組みガラス障子 5 上枠 6 上框 8 水滴 9 下框 10 ガラスシール 17 傾斜面(上框) 18 傾斜面(下框) 19 制振材料 20 アルミ板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 框組みガラス障子を備えたサッシであっ
    て、框組ガラス障子の少なくとも下框とガラス間に配置
    された充填物の室外側露出面に制振材料が設けられてい
    ることを特徴とするサッシ。
  2. 【請求項2】 制振材料がガラス面から框の端縁に向
    け、外向き傾斜面に形成されていることを特徴とした請
    求項1に記載のサッシ。
  3. 【請求項3】 下框の室内側面が制振材料で被覆されて
    いることを特徴とした請求項1または請求項2に記載の
    サッシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0341034U (ja) * 1989-08-28 1991-04-19
JPH0426631U (ja) * 1990-03-29 1992-03-03

Patent Citations (2)

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